JPH09134996A - 樹脂封止型半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

樹脂封止型半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09134996A
JPH09134996A JP28856995A JP28856995A JPH09134996A JP H09134996 A JPH09134996 A JP H09134996A JP 28856995 A JP28856995 A JP 28856995A JP 28856995 A JP28856995 A JP 28856995A JP H09134996 A JPH09134996 A JP H09134996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor element
lead
resin
leads
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28856995A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Okuma
啓二 奥間
Hisashi Funakoshi
久士 船越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
Priority to JP28856995A priority Critical patent/JPH09134996A/ja
Publication of JPH09134996A publication Critical patent/JPH09134996A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/71Means for bonding not being attached to, or not being formed on, the surface to be connected
    • H01L24/72Detachable connecting means consisting of mechanical auxiliary parts connecting the device, e.g. pressure contacts using springs or clips
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/481Disposition
    • H01L2224/48151Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/48221Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/48245Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic
    • H01L2224/4826Connecting between the body and an opposite side of the item with respect to the body

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体素子を支持リードで側方から支持する
際の圧縮応力で半導体素子にクラックや欠けが発生し、
半導体素子の特性に変動をきたして樹脂封止型半導体装
置の信頼性が低下する。 【解決手段】 半導体素子1上の電極2にボンディング
ワイヤ4で接続されるリード3以外に支持リード5をリ
ードフレーム8に設ける。製造時、支持リード5で半導
体素子1を側方から支持する。この際、支持リード5に
樹脂絶縁材6を設け、半導体素子1側面と支持リード5
との間に樹脂絶縁材6を介在させる。半導体素子1、イ
ンナーリード3a及び支持リード5を樹脂パッケージ7
で樹脂封止する。これにより、支持リード5による挟持
力を樹脂絶縁材6で吸収して圧縮応力を低減し、半導体
素子1に損傷や特性変動がなく信頼性の高い樹脂封止型
半導体装置となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂封止型半導体
装置及びその製造方法の改良に関し、特に半導体素子の
リードへの支持対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化及び高機能化に
伴い、より小型・薄型・軽量で高密度実装に適した半導
体装置が求められている。このような要求から、現在、
半導体装置は、樹脂封止型半導体装置のようにプラスチ
ックモールドタイプが主流になっている。汎用メモリー
素子については、パッケージの外形がJEDEKやEI
AJ等の工業規格により規格化されているため、集積度
の上昇に伴って面積の増大する半導体素子を信頼性を維
持した状態で小型のパッケージに収納することが重要な
課題となっている。
【0003】大面積の半導体素子を小型のパッケージに
収納する方法として、LOCパッケージが提案され、現
在実用化されている。図11に従来のLOCパッケージ
の樹脂封止型半導体装置を示す。この樹脂封止型半導体
装置では、半導体素子11が42アロイや銅等からなる
複数のリード12のインナーリード12aに接着テープ
(ポリイミドテープからなる支持体の両面にポリエーテ
ルアミド樹脂等の熱可塑性接着剤が塗布されたもの)1
3によって接着され、上記インナーリード12aに上方
から吊下げ支持された状態になっている。また、上記イ
ンナーリード12aは上記半導体素子11上面の複数の
アルミ製電極14と金製ボンディングワイヤ15によっ
て電気的に接続されている。そして、この状態で上記半
導体素子11及び各リード12のインナーリード12a
を樹脂パッケージ16で樹脂封止し、上記各リード12
のアウターリード12bが樹脂パッケージ16の外部に
導出されている。
【0004】このように、LOCパッケージの樹脂封止
型半導体装置では、半導体素子11上面で各リード12
のインナーリード12aを引き回しワイヤボンディング
することにより、半導体素子11周辺のスペースを削減
して大面積の半導体素子11を小型の樹脂パッケージ1
6に収納することができる。
【0005】しかし、この従来のLOCパッケージの樹
脂封止型半導体装置では、ポリイミドテープからなる接
着テープ13で半導体素子11上面の各電極14と各リ
ード12のインナーリード12aとを接着しているた
め、以下のような問題点がある。
【0006】 ポリイミドテープは吸湿性が高いた
め、半田リフロー時にポリイミドテープ中に吸湿した水
分が気化しクラックボイドが発生しやすい。
【0007】 吸湿性の高いポリイミドテープがイン
ナーリードに繋がれているため、吸湿時にリード間リー
クが発生しやすい。
【0008】 ポリイミドテープを支持体とする接着
剤テープは高価であるため、これをインナーリード12
aに付けるとリードフレームの製造コストが高くなる。
【0009】 製造時、半導体素子11をリードフレ
ームにマウントする際、接着テープ13を構成するポリ
イミドテープ両面の熱可塑性接着剤を溶融して接着する
ため、半導体素子11とリートフレームを300〜40
0℃の高温に加熱するツールが必要になり、マウント荷
重及び熱で半導体素子11にダメージがある。
【0010】そこで、上述の如く半導体素子11をイン
ナーリード12aで上方から吊下げ支持するのではな
く、図10に示すように、リードフレームに本来のリー
ド機能を有するリード12以外にダミーのリード(以
下、支持リードという)17を複数設け、この各支持リ
ード17を半導体素子11側面の外方に配置してこの各
支持リード17に上記半導体素子11の側面を固定する
ことにより、半導体素子11を各支持リード17で側方
から挟み込むようにして支持することが考えられる。そ
して、この支持構造では、ポリイミドテープを支持体と
する接着テープ13を用いないため、上記の〜の問
題は生じない。なお、図10の樹脂封止型半導体装置で
は、支持リード17を設けた以外は図11の樹脂封止型
半導体装置と同様に構成であるので、同一の構成箇所に
は同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の支持
リード17による支持構造では、上記の〜の問題点
を解決することができるものの、半導体素子11の側面
を支持リード17で側方からダイレクトに挟み込んでい
るため、挟み込みによる圧縮応力が上記半導体素子11
にそのまま作用し、半導体素子11にクラックが入っり
欠けが生ずるおそれがある。また、このことにより半導
体素子11の特性に変動をきたすおそれもある。さらに
は、支持リード17をリードフレームから切断する際の
応力やパッケージ実装時の熱応力等もそのまま半導体素
子に作用するため、半導体素子11が位置ずれしたりボ
ンディングワイヤ15の接続不良が生じたりするおそれ
があり、半導体装置の信頼性が低下することになる。
【0012】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、製造時において半導体
素子に作用する各種の応力を低減してその損傷や位置ず
れ等による不具合を解消し、半導体装置の信頼性を高め
ようとすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、上述の如くリードフレームに本来のリー
ド機能を有するリード以外に支持リードを設け、この支
持リードで半導体素子を側方から支持する際、この両者
の間に樹脂を介在させたことを特徴とする。
【0014】具体的には、複数の電極が上面に形成され
た半導体素子と、インナーリードとアウターリードとを
有し、上記インナーリードが上記各電極と電気的に接続
された複数のリードと、製造時、上記半導体素子を側方
から支持する複数の支持リードと、上記半導体素子、各
リードのインナーリード及び各支持リードを樹脂封止す
る樹脂パッケージとを備えた樹脂封止型半導体装置及び
その製造方法を対象とし、次のような解決手段を講じ
た。
【0015】すなわち、本発明の第1の解決手段は、樹
脂封止型半導体装置に関するものであり、上記半導体素
子の側面と各支持リードとの間に樹脂絶縁材を介在させ
たことを特徴とする。
【0016】本発明の第2〜5の解決手段は、樹脂封止
型半導体装置の製造方法に関するものであり、第2の解
決手段は、まず、インナーリードとアウターリードとを
有し、上記インナーリードが半導体素子上の複数の電極
と電気的に接続される複数のリードと、熱膨張率の大き
な樹脂絶縁材が設けられ、製造時、上記半導体素子を上
記樹脂絶縁材を介して側方から支持する複数の支持リー
ドとを備えたリードフレームを用意する。そして、上記
各支持リードを下方に折り曲げその下端が上記半導体素
子上方でその側面よりも内寄りに位置するよう上記リー
ドフレームを半導体素子上方に対応させて配置する。次
いで、上記リードフレームを昇温し、上記各支持リード
を樹脂絶縁材の熱膨張により半導体素子側面よりも外方
に位置するよう変形させる。その後、上記各支持リード
下端を半導体素子側面に対応させた状態で上記リードフ
レームを降温し、各支持リードを樹脂絶縁材の収縮によ
り半導体素子側に変形させて半導体素子を各支持リード
で側方から挟持する。しかる後、上記各リードのインナ
ーリードと半導体素子上の各電極とを電気的に接続した
後、モールド成形し、上記半導体素子、各リードのイン
ナーリード及び各支持リードが樹脂パッケージで樹脂封
止された樹脂封止型半導体装置を得ることを特徴とす
る。
【0017】第3の解決手段は、まず、インナーリード
とアウターリードとを有し、上記インナーリードが半導
体素子上の複数の電極と電気的に接続される複数のリー
ドと、熱流動性を有する樹脂絶縁材が設けられ、製造
時、上記半導体素子を上記樹脂絶縁材を介して側方から
支持する複数の支持リードとを備えたリードフレームを
用意する。そして、上記各支持リードを下方に折り曲げ
その下端が上記半導体素子側面よりも外方に位置するよ
う上記リードフレームを半導体素子上方に対応させて配
置する。次いで、上記各支持リード下端を半導体素子側
面に対応させた状態で上記リードフレームを昇温し、上
記樹脂絶縁材を半導体素子側面と各支持リード下端との
間に流動させ両者を接着して半導体素子を各支持リード
で側方から挟持する。その後、上記各第1リードのイン
ナーリードと半導体素子上の各電極とを電気的に接続し
た後、モールド成形し、上記半導体素子、各リードのイ
ンナーリード及び各支持リードが樹脂パッケージで樹脂
封止された樹脂封止型半導体装置を得ることを特徴とす
る。
【0018】第4の解決手段は、まず、インナーリード
とアウターリードとを有し、上記インナーリードが半導
体素子上の複数の電極と電気的に接続される複数のリー
ドと、熱収縮性を有する樹脂絶縁材が設けられ、製造
時、上記半導体素子を上記樹脂絶縁材を介して側方から
支持する複数の支持リードとを備えたリードフレームを
用意する。そして、上記各支持リードを下方に折り曲げ
その下端が上記半導体素子側面よりも外方に位置するよ
う上記リードフレームを半導体素子上方に対応させて配
置する。次いで、上記各支持リード下端を半導体素子側
面に対応させた状態で上記リードフレームを昇温し、上
記樹脂絶縁材を収縮させてその変形能により半導体素子
側面と各支持リード下端との間の隙間を埋め両者を接着
して半導体素子を各支持リードで側方から挟持する。そ
の後、上記各リードのインナーリードと半導体素子上の
各電極とを電気的に接続した後、モールド成形し、上記
半導体素子、各リードのインナーリード及び各支持リー
ドが樹脂パッケージで樹脂封止された樹脂封止型半導体
装置を得ることを特徴とする。
【0019】第5の解決手段は、まず、インナーリード
とアウターリードとを有し、上記インナーリードが半導
体素子上の複数の電極と電気的に接続される複数のリー
ドと、製造時、上記半導体素子を側方から支持する複数
の支持リードとを備えたリードフレームを用意する。そ
して、上記各支持リードを下方に折り曲げその下端が上
記半導体素子側面よりも外方に位置するよう上記リード
フレームを半導体素子上方に対応させて配置する。次い
で、上記各支持リード下端を半導体素子側面に対応させ
た状態で上記リードフレームを昇温し、熱硬化性を有す
る液体タイプの樹脂からなる樹脂絶縁材を上記半導体素
子側面と各支持リード下端との間に注入して硬化させ両
者を接着して半導体素子を各支持リードで側方から挟持
する。その後、上記各リードのインナーリードと半導体
素子上の各電極とを電気的に接続した後、モールド成形
し、上記半導体素子、各リードのインナーリード及び各
支持リードが樹脂パッケージで樹脂封止された樹脂封止
型半導体装置を得ることを特徴とする。
【0020】上記の構成により、本発明の第1〜5の解
決手段では、半導体素子の側面を支持リードで挟持する
と、その挟持力は樹脂絶縁材を経て上記半導体素子に伝
わる過程で樹脂絶縁材に吸収されて低減し、これに比例
にして半導体素子に加わる圧縮応力も低減する。したが
って、半導体素子にクラックが入ったり欠けが生ずる損
傷頻度が低くなり、また、半導体素子の特性に変動をき
たす頻度も低くなる。さらに、パッケージ実装後に支持
リードをリードフレームから切断する際の応力やパッケ
ージ実装時の熱応力も樹脂絶縁材で同様に低減し、半導
体素子の位置ずれやボンディングワイヤの接続不良の頻
度も低くなり、樹脂封止型半導体装置の信頼性が高ま
る。
【0021】特に、第3の解決手段では、樹脂絶縁材の
熱流動性という特性により、第2の解決手段のようには
熱膨張率を高くしなくて済み、樹脂絶縁材を樹脂パッケ
ージの材料物性値に近づけることができて半導体素子が
強固に固定される。
【0022】第4の解決手段では、各支持リードの下端
外周を取り巻く樹脂絶縁材により、挟持力が分散されて
半導体素子にかかる応力が一層低減する。また、樹脂絶
縁材を構成する熱収縮を有する樹脂は、自動車や電器製
品の配線材料皮膜として一般に実用化されており、樹脂
封止型半導体装置がより低コストに製造される。
【0023】第5の解決手段では、樹脂絶縁材が液体タ
イプであることから、樹脂絶縁材を製造に先立って支持
リードに設けておかずに済み、支持リードの加工が簡単
になる。また、この樹脂絶縁材は常温で液体であるか
ら、半導体素子と各支持リードとの間が樹脂を注入する
だけで即座に埋められ、個体タイプの樹脂絶縁材を用い
る場合に比べて短時間に樹脂封止型半導体装置が製造さ
れる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0025】(第1実施例)図1及び図2は本発明の第
1実施例に係るLOCパッケージの樹脂封止型半導体装
置を示す。図1及び図2において、1は矩形の半導体素
子であって、この半導体素子1上面の中程には、銀メッ
キが施された16個のアルミ製電極2が8個ずつ2列に
素子短辺に平行に列設されている。上記半導体素子1の
2つの素子長辺側には42アロイや銅等からなる16個
のリード3が8個ずつ配置されている。
【0026】そして、上記各リード3は、一端側である
銀メッキが施されたインナーリード3aを上記半導体素
子1上面に水平に延出し、その銀メッキが施された延出
端部が上記各電極2と金製ボンディングワイヤ4によっ
て電気的に接続されている一方、他端側であるアウター
リード3bを上記半導体素子1の素子長辺側で垂下させ
下端を半導体素子1下面側に向けてJ字状に折り曲げて
いる。
【0027】上記半導体素子1の素子短辺側には4個の
支持リード5が2個ずつ下方内向きに湾曲して配置さ
れ、この各支持リード5の下端は上記半導体素子1側面
に対応している。本発明の特徴として、上記各支持リー
ド5の半導体素子1側の側面には樹脂絶縁材6が設けら
れ、この樹脂絶縁材6の略下半部分が半導体素子1の側
面と各支持リード5との間に介在され、製造時、各支持
リード5で上記半導体素子1を側方から支持するように
なっている。
【0028】上記樹脂絶縁材6は、樹脂の性質として各
リード3及び支持リード5の素材である金属よりも熱膨
張率が大きく、かつ弾性率が小さく、一般の有機高分子
材料を用いればよい。例えば、後述する樹脂パッケージ
7を構成する封止樹脂と同じ材料系であるエポキシ樹脂
やフェノール樹脂又は、耐熱性を考慮してポリイミド樹
脂やポリエーテルアミド系樹脂等を用いることができ
る。なお、この場合に用いられる樹脂の特性として、熱
膨張率は5e−05以上が望ましい。また、弾性率とし
ては充填剤入り樹脂の場合で50〜3000MPaが望
ましい。
【0029】上記半導体素子1、各リード3のインナー
リード3a及び各支持リード5は、エポキシ樹脂やフェ
ノール樹脂樹脂等からなる樹脂パッケージ7によって樹
脂封止され、上記各リード3のアウターリード3bが樹
脂パッケージ7の外部に導出され、これにより、第1実
施例に係る樹脂封止型半導体装置が構成されている。
【0030】次に、上述の如く構成された第1実施例に
係る樹脂封止型半導体装置の製造要領を図4(a)〜
(e)に基づいて説明する。前提として、図3に示すよ
うなリードフレーム8を用意する。このリードフレーム
8は、インナーリード3aとアウターリード3bとを有
する16個のリード3と4個の支持リード5とを備えて
なり、これらのリード3及び支持リード5は連結部8a
によって一体に連結され、製造後にこの連結部8aを切
断することによって上記各リード3及び各支持リード5
を個々に独立させるようになっている。前述した如く上
記各リード3のインナーリード3aは、半導体素子1上
の各電極2とボンディングワイヤ4によって電気的に接
続されるものである。また、上記各リード3及び各支持
リード5は、リードフレーム8の状態では共に折り曲げ
られておらず真っ直ぐに延びているものであり、各支持
リード5は製造に供する前段階で下方内向きに湾曲さ
れ、一方、各リード3のアウターリード3bは樹脂封止
後にJ字状に湾曲されるものである。なお、図3で表し
ていないが、上記各支持リード5の片面には熱膨張率の
大きな樹脂絶縁材6が一体的に設けられるようになって
おり、各支持リード5は、製造時、上記半導体素子1を
上記樹脂絶縁材6を介して側方から支持するようになっ
ている。
【0031】まず、図4(a)に示すように、リードフ
レーム8の各支持リード5を下方内向きに折り曲げて湾
曲させ、これを各電極2を上に向けた半導体素子1上方
に対応させて配置する。この時、互いに対向する2つの
支持リード5間の間隔W1 は半導体素子1の幅W2 より
も狭くなっており、各支持リード5の下端が上記半導体
素子1上方でその側面よりも内寄りに位置している。
【0032】次いで、図4(b)に示すように、上記リ
ードフレーム8を昇温する。これにより、上記樹脂絶縁
材6は熱膨張率が各支持リード5よりも大きいことか
ら、昇温による熱で各支持リード5よりも大きく膨張し
てその膨張力によって各支持リード5を半導体素子1側
面よりも外方に位置するように変形させ、互いに対向す
る2つの支持リード5間の間隔W1 が半導体素子1を挟
み込める程度に広がる。
【0033】その後、図4(c)に示すように、上記半
導体素子1をリードフレーム8の互いに対向する2つの
支持リード5間に挿入して各支持リード5下端を半導体
素子1側面に対応させ、この状態で降温する。これによ
り、上記素子外側に変形した各支持リード5が収縮して
元の位置に復帰すべく素子内側に変形し、上記半導体素
子1の側面を各支持リード5下端で側方から挟持する。
【0034】しかる後、図4(d)に示すように、上記
各リード3のインナーリード3aと半導体素子1上の各
電極2とをボンディングワイヤ4によってワイヤボンデ
ィングして両者を電気的に接続する。
【0035】その後、図4(e)に示すように、トラン
スファーモールド成形等の従来の技法によってモールド
成形し、上記半導体素子1、各リード3のインナーリー
ド3a及び各支持リード5を樹脂パッケージ7で樹脂封
止した後、樹脂パッケージ7から外部に導出された各ア
ウターリード3bを半導体素子1の素子長辺側で垂下さ
せ下端を半導体素子1下面側に向けてJ字状に折り曲
げ、図1及び図2に示すような樹脂封止型半導体装置を
得る。
【0036】このように、第1実施例では、半導体素子
1を各支持リード5で支持する際、半導体素子1の側面
を各支持リード5でダイレクトに挟持するのではなく、
各支持リード5に設けた熱膨張率の大きな樹脂絶縁材6
を介して間接に支持するようにしていることから、上記
各支持リード5の挟み込みによる圧縮応力を上記樹脂絶
縁材6で吸収して半導体素子1に大きな圧縮応力がかか
らないようにすることができ、これにより、半導体素子
1にクラックや欠け等の損傷が生ずるのを防止して半導
体素子1の特性変動を低減することができる。
【0037】また、製造後に各支持リード5をリードフ
レーム8から切断する際の応力やパッケージ実装時の熱
応力等も同様に樹脂絶縁材6で吸収して低減することが
できることから、半導体素子1を安定支持して半導体素
子1の位置ずれやボンディングワイヤ4の接続不良を防
止することができ、樹脂封止型半導体装置の信頼性を向
上することができる。
【0038】(第2実施例)図5は本発明の第2実施例
に係るLOCパッケージの樹脂封止型半導体装置を示
す。この第2実施例では、樹脂絶縁材6として、150
℃以上で熱流動性を有し、かつ熱硬化接着性を有する樹
脂を採用し、この樹脂絶縁材6が各支持リード5先端と
半導体素子1側面との間に介在されて半導体素子1を樹
脂絶縁材6を介して各支持リード5に挟持しているほか
は、第1実施例と同様の構成であるで、同一の構成箇所
については同一の符号を付してその詳細な説明を省略す
る。
【0039】上記樹脂絶縁材6の具体例としては、例え
ばエピコート1001,エピコート1002,エピコー
ト1003,エピコート1004,エピコート100
7,エピコート1009,エピコート1010(以上、
油化シェルエポキシ社製)等の常温で個体タイプのエポ
キシ系樹脂に、ジアミノジフェニルメタン,ジアミノジ
フェニルスルホン,ヘキサヒドロ無水フタル酸,ノボラ
ック型フェノール樹脂等の硬化剤を添加したものや、シ
リコーンSH6018(東レダウコーニング社製)等の
シリコーン系樹脂である。
【0040】次に、この第2実施例に係る樹脂封止型半
導体装置の製造要領を図6(a)〜(d)に基づいて説
明する。なお、樹脂絶縁材6の特性によりその用い方及
び製造工程に特徴がある。そして、この製造に用いるリ
ードフレーム8では各支持リード5の中程に樹脂絶縁材
6が設けられているほかは、第1実施例で用いたリード
フレーム8と同様である。
【0041】まず、図6(a)に示すように、リードフ
レーム8の各支持リード5を下方内向きに折り曲げて湾
曲させ、これを各電極2を上に向けた半導体素子1上方
に対応させて配置する。この時、互いに対向する2つの
支持リード5間の間隔W1 は半導体素子1の幅W2 より
も若干広くなっており(例えば両者間の隙間C1 は25
〜100μm)、各支持リード5の下端が上記半導体素
子1上方でその側面よりも外方に位置し、半導体素子1
を各支持リード5間に挿入できるようになっている。
【0042】次いで、図6(b)に示すように、上記半
導体素子1をリードフレーム8の互いに対向する2つの
支持リード5間に挿入して上記各支持リード5下端を半
導体素子1側面に対応させ、この状態で上記リードフレ
ーム8を150℃以上に昇温する。これにより、上記樹
脂絶縁材6が溶融して下方に流動し、その表面張力と重
力により各支持リード5下端へ集まって上記隙間C1 を
充填し、上記半導体素子1の側面と各支持リード5とを
一体的に接着し、半導体素子1を各支持リード5下端で
側方から挟持する。
【0043】その後、図6(c)に示すように、上記各
リード3のインナーリード3aと半導体素子1上の各電
極2とをボンディングワイヤ4によってワイヤボンディ
ングして両者を電気的に接続する。
【0044】しかる後、図6(d)に示すように、トラ
ンスファーモールド成形等の従来の技法によってモール
ド成形し、上記半導体素子1、各リード3のインナーリ
ード3a及び各支持リード5を樹脂パッケージ7で樹脂
封止した後、樹脂パッケージ7から外部に導出された各
アウターリード3bを半導体素子1の素子長辺側で垂下
させ下端を半導体素子1下面側に向けてJ字状に折り曲
げ、図5に示すような樹脂封止型半導体装置を得る。
【0045】したがって、この第2実施例では、第1実
施例と同様の作用効果を奏することができるものであ
る。
【0046】加えて、この第2実施例では、樹脂絶縁材
6は樹脂の熱流動性という特性を利用していることか
ら、第1実施例の樹脂絶縁材6のようには熱膨張率を高
くする必要がなく、したがって、樹脂絶縁材6を樹脂パ
ッケージ7を構成する材料物性値に近づけることができ
て半導体素子1を強固に固定することができるという利
点がある。
【0047】(第3実施例)図7は本発明の第3実施例
に係るLOCパッケージの樹脂封止型半導体装置を示
す。この第3実施例では、樹脂絶縁材6として熱収縮性
を有する樹脂を採用し、この樹脂絶縁材6が各支持リー
ド5下端周りにあって半導体素子1を樹脂絶縁材6を介
して各支持リード5に挟持しているほかは、第1実施例
と同様の構成であるで、同一の構成箇所については同一
の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0048】上記樹脂絶縁材6の具体例としては、ショ
ウレックス(昭和電工社製),ハイゼックス(三井石油
化学社製),サンテックス(旭化成社製),ニポロンハ
ード(東レ社製),出光ポリエチレン(出光石油化学社
製)等の高密度ポリエチレンや、ダイイチPVC(呉羽
化学社製)等のポリ塩化ビニル等である。
【0049】次に、この第3実施例に係る樹脂封止型半
導体装置の製造要領を図8(a)〜(e)に基づいて説
明する。なお、樹脂絶縁材6の特性によりその用い方及
び製造工程に特徴がある。そして、この製造に用いるリ
ードフレーム8では各支持リード5の先端を取り巻くよ
うに樹脂絶縁材6が設けられているほかは、第1実施例
で用いたリードフレーム8と同様である。
【0050】まず、図8(a)に示すように、リードフ
レーム8の各支持リード5を下方内向きに折り曲げて湾
曲させ、これを各電極2を上に向けた半導体素子1上方
に対応させて配置する。この時、互いに対向する2つの
支持リード5間の間隔W1 は第2実施例と同様に半導体
素子1の幅W2 よりも若干広くなっており、各支持リー
ド5の下端が上記半導体素子1上方でその側面よりも外
方に位置し、半導体素子1を各支持リード5間に挿入で
きるようになっている。
【0051】次いで、図8(b)に示すように、上記半
導体素子1をリードフレーム8の互いに対向する2つの
支持リード5間に挿入し、上記各支持リード5下端を半
導体素子1側面に対応させる。この状態で上記樹脂絶縁
材6は半導体素子1側面に接触して折らず、両者の間に
は僅かな隙間C2 が形成されている。
【0052】この状態から上記リードフレーム8を昇温
する。これにより、上記樹脂絶縁材6が収縮する。一般
的に、熱収縮性樹脂は熱をかけた場合、体積や密度に大
きな変化は起こさず、それよりも表面エネルギーが小さ
くなるように変形する。そのため、図8(c)に示すよ
うに、樹脂絶縁材6は各支持リード5の先端付近へ集ま
り、厚みが増して上記隙間C2 を埋め、樹脂絶縁材6が
半導体素子1に接触して上記半導体素子1の側面と各支
持リード5とを一体的に接着し、半導体素子1を各支持
リード5下端で側方から挟持する。
【0053】その後、図8(d)に示すように、上記各
リード3のインナーリード3aと半導体素子1上の各電
極2とをボンディングワイヤ4によってワイヤボンディ
ングして両者を電気的に接続する。
【0054】しかる後、図8(e)に示すように、トラ
ンスファーモールド成形等の従来の技法によってモール
ド成形し、上記半導体素子1、各リード3のインナーリ
ード3a及び各支持リード5を樹脂パッケージ7で樹脂
封止した後、樹脂パッケージ7から外部に導出された各
アウターリード3bを半導体素子1の素子長辺側で垂下
させ下端を半導体素子1下面側に向けてJ字状に折り曲
げ、図7に示すような樹脂封止型半導体装置を得る。
【0055】したがって、この第3実施例においても、
第1実施例と同様の作用効果を奏することができるもの
である。
【0056】加えて、この第3実施例では、樹脂絶縁材
6が各支持リード5の下端外周を取り巻いているため、
挟持力が分散されて半導体素子1にかかる応力を一層低
減することができる。また、樹脂絶縁材6を構成する熱
収縮を有する樹脂は、自動車や電器製品の配線材料皮膜
として一般に実用化されており、樹脂封止型半導体装置
をより低コストに製造することができる。
【0057】(第4実施例)本発明の第4実施例に係る
LOCパッケージの樹脂封止型半導体装置は第2実施例
と同様の構造であるので特に図示しなかった(図5参
照)。この第4実施例では、樹脂絶縁材6として熱硬化
性を有する液体タイプの樹脂を採用し、この樹脂絶縁材
6が各支持リード5下端にあって半導体素子1を樹脂絶
縁材6を介して各支持リード5に挟持しているほかは、
第1実施例と同様の構成であるで、同一の構成箇所につ
いては同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0058】上記樹脂絶縁材6の具体例としては、例え
ばエピコート825,エピコート827,エピコート8
28(以上、油化シェルエポキシ社製)等の常温で液体
タイプのエポキシ系樹脂に、ジエチレントリアミン,ト
リエチレンテトラアミン,メチルテトラヒドロ無水フタ
ル酸等の硬化剤を添加したものや、ジフェニルメタンジ
イソシアネート,ヘキサメチレンジイソシアネート,キ
シリレンジイソシアネート等を原料とするポリウレタン
系樹脂、あるいはフェニルメチルシリコーンレジン(シ
リコーンDC3037 東レダウコーニング社製)等の
シリコーン系樹脂である。
【0059】次に、この第4実施例に係る樹脂封止型半
導体装置の製造要領を図9(a)〜(d)に基づいて説
明する。なお、樹脂絶縁材6の特性によりその用い方及
び製造工程に特徴がある。そして、この製造に用いるリ
ードフレーム8では今までの各実施例とは異なり、樹脂
絶縁材6は支持リード5に設けておくのではなく製造過
程で用いるものである。そのほかは、第1実施例で用い
たリードフレーム8と同様である。
【0060】まず、図9(a)に示すように、リードフ
レーム8の各支持リード5を下方内向きに折り曲げて湾
曲させ、これを各電極2を上に向けた半導体素子1上方
に対応させて配置する。この時、互いに対向する2つの
支持リード5間の間隔W1 は半導体素子1の幅W2 より
も若干広くなっており(例えば両者間の隙間C1 は25
〜100μm)、各支持リード5の下端が上記半導体素
子1上方でその側面よりも外方に位置し、半導体素子1
を各支持リード5間に挿入できるようになっている。
【0061】次いで、図9(b)に示すように、上記半
導体素子1をリードフレーム8の互いに対向する2つの
支持リード5間に挿入して上記各支持リード5下端を半
導体素子1側面に対応させ、この状態で上記リードフレ
ーム8を昇温し、熱硬化性を有する液体タイプの樹脂か
らなる樹脂絶縁材6を上記半導体素子1側面と各支持リ
ード5下端との間に注入して硬化させ、両者を一体的に
接着して半導体素子1を各支持リード5で側方から挟持
する。
【0062】その後、図9(c)に示すように、上記各
リード3のインナーリード3aと半導体素子1上の各電
極2とをボンディングワイヤ4によってワイヤボンディ
ングして両者を電気的に接続する。
【0063】しかる後、図9(d)に示すように、トラ
ンスファーモールド成形等の従来の技法によってモール
ド成形し、上記半導体素子1、各リード3のインナーリ
ード3a及び各支持リード5を樹脂パッケージ7で樹脂
封止した後、樹脂パッケージ7から外部に導出された各
アウターリード3bを半導体素子1の素子長辺側で垂下
させ下端を半導体素子1下面側に向けてJ字状に折り曲
げ、図5に示すような樹脂封止型半導体装置を得る。
【0064】したがって、この第4実施例においても、
第1実施例と同様の作用効果を奏することができるもの
である。
【0065】加えて、この第4実施例では、樹脂絶縁材
6を第1〜3実施例の如く製造に先立って支持リード5
に設けておく必要がないことから、支持リード5の加工
を簡単に行うことができる。また、この樹脂絶縁材6は
常温で液体であるから、図6(b)に示すように、熱が
加わって流動化し半導体素子1と各支持リード5との間
を埋めて固まるまで待つ必要がなく、この方法によれ
ば、図6に示す第2実施例に比べて樹脂封止型半導体装
置の製造時間を短縮することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜5に係
る本発明によれば、半導体素子の側面を支持リードで挟
持する際に両者の間に樹脂絶縁材を介在させたので、上
記支持リードによる挟持力等の外力を樹脂絶縁材で吸収
低減し、半導体素子に加わる応力を低減できてその損
傷、位置ずれ及びボンディングワイヤの接続不良等を少
なくし、樹脂封止型半導体装置の信頼性を高めることが
できる。
【0067】特に、請求項3に係る本発明によれば、熱
流動性を有する樹脂絶縁材を用いるので、熱膨張率をそ
れほど高くしなくてよく、樹脂絶縁材の物性を樹脂パッ
ケージに近づけることで半導体素子を強固に固定するこ
とができる。
【0068】請求項4に係る本発明によれば、各支持リ
ードの下端外周を熱収縮を有する樹脂絶縁材で取り巻い
たので、挟持力を分散して半導体素子にかかる応力を一
層低減できる。また、この樹脂絶縁材に用いられる樹脂
は、自動車や電器製品の配線材料皮膜として一般に実用
化されており、樹脂封止型半導体装置をより低コストに
製造できる。
【0069】請求項5に係る本発明によれば、樹脂絶縁
材として液体タイプのものを用いたので、樹脂絶縁材を
製造段階で用いればよく、支持リードの加工を簡単にで
きる。また、この樹脂絶縁材は常温で液体であるので、
半導体素子と各支持リードとの間に樹脂を注入しさえす
ればよく、個体タイプの樹脂絶縁材を用いる場合よりも
短時間に樹脂封止型半導体装置を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る樹脂封止型半導体装置におい
て樹脂パッケージを仮想線にて示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】樹脂封止型半導体装置に用いるリードフレーム
の平面図である。
【図4】第1実施例に係る樹脂封止型半導体装置の製造
工程図である。
【図5】第2実施例の図2相当図である。
【図6】第2実施例に係る樹脂封止型半導体装置の製造
工程図である。
【図7】第3実施例の図2相当図である。
【図8】第3実施例に係る樹脂封止型半導体装置の製造
工程図である。
【図9】第4実施例に係る樹脂封止型半導体装置の製造
工程図である。
【図10】本発明を開発する過程で案出した樹脂封止型
半導体装置の図2相当図である。
【図11】従来例の図2相当図である。
【符号の説明】
1 半導体素子 2 電極 3 リード 3a インナーリード 3b アウターリード 5 支持リード 6 樹脂絶縁材 7 樹脂パッケージ 8 リードフレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電極が上面に形成された半導体素
    子と、 インナーリードとアウターリードとを有し、上記インナ
    ーリードが上記各電極と電気的に接続された複数のリー
    ドと、 製造時、上記半導体素子を側方から支持する複数の支持
    リードと、 上記半導体素子、各リードのインナーリード及び各支持
    リードを樹脂封止する樹脂パッケージとを備えた樹脂封
    止型半導体装置であって、 上記半導体素子の側面と各支持リードとの間には、樹脂
    絶縁材が介在されていることを特徴とする樹脂封止型半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 インナーリードとアウターリードとを有
    し、上記インナーリードが半導体素子上の複数の電極と
    電気的に接続される複数のリードと、熱膨張率の大きな
    樹脂絶縁材が設けられ、製造時、上記半導体素子を上記
    樹脂絶縁材を介して側方から支持する複数の支持リード
    とを備えたリードフレームを用意し、 上記各支持リードを下方に折り曲げその下端が上記半導
    体素子上方でその側面よりも内寄りに位置するよう上記
    リードフレームを半導体素子上方に対応させて配置し、 次いで、上記リードフレームを昇温し、上記各支持リー
    ドを樹脂絶縁材の熱膨張により半導体素子側面よりも外
    方に位置するよう変形させ、 その後、上記各支持リード下端を半導体素子側面に対応
    させた状態で上記リードフレームを降温し、各支持リー
    ドを樹脂絶縁材の収縮により半導体素子側に変形させて
    半導体素子を各支持リードで側方から挟持し、 しかる後、上記各リードのインナーリードと半導体素子
    上の各電極とを電気的に接続した後、モールド成形し、
    上記半導体素子、各リードのインナーリード及び各支持
    リードが樹脂パッケージで樹脂封止された樹脂封止型半
    導体装置を得ることを特徴とする樹脂封止型半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 インナーリードとアウターリードとを有
    し、上記インナーリードが半導体素子上の複数の電極と
    電気的に接続される複数のリードと、熱流動性を有する
    樹脂絶縁材が設けられ、製造時、上記半導体素子を上記
    樹脂絶縁材を介して側方から支持する複数の支持リード
    とを備えたリードフレームを用意し、 上記各支持リードを下方に折り曲げその下端が上記半導
    体素子側面よりも外方に位置するよう上記リードフレー
    ムを半導体素子上方に対応させて配置し、 次いで、上記各支持リード下端を半導体素子側面に対応
    させた状態で上記リードフレームを昇温し、上記樹脂絶
    縁材を半導体素子側面と各リード下端との間に流動させ
    両者を接着して半導体素子を各支持リードで側方から挟
    持し、 その後、上記各リードのインナーリードと半導体素子上
    の各電極とを電気的に接続した後、モールド成形し、上
    記半導体素子、各リードのインナーリード及び各支持リ
    ードが樹脂パッケージで樹脂封止された樹脂封止型半導
    体装置を得ることを特徴とする樹脂封止型半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 インナーリードとアウターリードとを有
    し、上記インナーリードが半導体素子上の複数の電極と
    電気的に接続される複数のリードと、熱収縮性を有する
    樹脂絶縁材が設けられ、製造時、上記半導体素子を上記
    樹脂絶縁材を介して側方から支持する複数の支持リード
    とを備えたリードフレームを用意し、 上記各支持リードを下方に折り曲げその下端が上記半導
    体素子側面よりも外方に位置するよう上記リードフレー
    ムを半導体素子上方に対応させて配置し、 次いで、上記各支持リード下端を半導体素子側面に対応
    させた状態で上記リードフレームを昇温し、上記樹脂絶
    縁材を収縮させてその変形能により半導体素子側面と各
    支持リード下端との間の隙間を埋め両者を接着して半導
    体素子を各支持リードで側方から挟持し、 その後、上記各リードのインナーリードと半導体素子上
    の各電極とを電気的に接続した後、モールド成形し、上
    記半導体素子、各リードのインナーリード及び各支持リ
    ードが樹脂パッケージで樹脂封止された樹脂封止型半導
    体装置を得ることを特徴とする樹脂封止型半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 インナーリードとアウターリードとを有
    し、上記インナーリードが半導体素子上の複数の電極と
    電気的に接続される複数のリードと、製造時、上記半導
    体素子を側方から支持する複数の支持リードとを備えた
    リードフレームを用意し、 上記各支持リードを下方に折り曲げその下端が上記半導
    体素子側面よりも外方に位置するよう上記リードフレー
    ムを半導体素子上方に対応させて配置し、 次いで、上記各支持リード下端を半導体素子側面に対応
    させた状態で上記リードフレームを昇温し、熱硬化性を
    有する液体タイプの樹脂からなる樹脂絶縁材を上記半導
    体素子側面と各支持リード下端との間に注入して硬化さ
    せ両者を接着して半導体素子を各支持リードで側方から
    挟持し、 その後、上記各リードのインナーリードと半導体素子上
    の各電極とを電気的に接続した後、モールド成形し、上
    記半導体素子、各リードのインナーリード及び各支持リ
    ードが樹脂パッケージで樹脂封止された樹脂封止型半導
    体装置を得ることを特徴とする樹脂封止型半導体装置の
    製造方法。
JP28856995A 1995-11-07 1995-11-07 樹脂封止型半導体装置及びその製造方法 Withdrawn JPH09134996A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28856995A JPH09134996A (ja) 1995-11-07 1995-11-07 樹脂封止型半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28856995A JPH09134996A (ja) 1995-11-07 1995-11-07 樹脂封止型半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09134996A true JPH09134996A (ja) 1997-05-20

Family

ID=17731962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28856995A Withdrawn JPH09134996A (ja) 1995-11-07 1995-11-07 樹脂封止型半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09134996A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09181225A (ja) * 1995-12-14 1997-07-11 Samsung Electron Co Ltd 半導体チップパッケージ及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09181225A (ja) * 1995-12-14 1997-07-11 Samsung Electron Co Ltd 半導体チップパッケージ及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3362530B2 (ja) 樹脂封止型半導体装置およびその製造方法
TW322611B (ja)
KR0158868B1 (ko) 반도체장치
US6624006B2 (en) Methods of attaching a semiconductor chip to a leadframe with a footprint of about the same size as the chip
US6455354B1 (en) Method of fabricating tape attachment chip-on-board assemblies
KR100200254B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
KR101398404B1 (ko) 기계적으로 분리된 리드 부착물을 갖는 플라스틱오버몰딩된 패키지들
JP4468115B2 (ja) 半導体装置
JPH06216266A (ja) 電子装置パッケージ・アセンブリー
JP3427874B2 (ja) 樹脂封止型半導体装置とその製造方法
JPH09289269A (ja) 半導体装置
US8105871B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method of the same
KR0183009B1 (ko) 직접회로용 내부 댐바를 갖고 있는 포스트 성형 캐비티 패키지 및 이의 제조 방법
JPH04158556A (ja) 樹脂封止型半導体装置
JPH09134996A (ja) 樹脂封止型半導体装置及びその製造方法
JPS6084845A (ja) 封止半導体装置
JPH0964080A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH0917910A (ja) 半導体装置及びその製造方法、検査方法、実装基板
JPH10135249A (ja) 樹脂封止型半導体装置
JPH08236560A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP4688647B2 (ja) 半導体装置とその製造方法
CN217334014U (zh) 半导体器件
KR0168841B1 (ko) 금속전자 패키지 및 그 제조공정
JPS6089945A (ja) 封止半導体装置
JP2779322B2 (ja) 半導体パッケージの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030107