JPH09134846A - コンデンサ - Google Patents

コンデンサ

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JPH09134846A
JPH09134846A JP29311695A JP29311695A JPH09134846A JP H09134846 A JPH09134846 A JP H09134846A JP 29311695 A JP29311695 A JP 29311695A JP 29311695 A JP29311695 A JP 29311695A JP H09134846 A JPH09134846 A JP H09134846A
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JP
Japan
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capacitor
water absorption
film
polyimide resin
dielectric layer
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Withdrawn
Application number
JP29311695A
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English (en)
Inventor
Keiji Okamoto
圭史 岡本
Hiroyuki Furuya
浩行 古谷
Hitoshi Nojiri
仁志 野尻
Kosaku Nagano
広作 永野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性に優れ、かつ信頼性に優れるうえに、
簡便に製造することができるコンデンサを提供すること
にある。 【解決手段】 本発明のコンデンサは、ガラス転移温度
が100℃〜250℃であり、更に、1%以下の低吸水
率と3以下の誘電率を併せ持つ、熱可塑性樹脂を誘電体
層として用いたものであり、この熱可塑性樹脂として
は、その構造が、一般式(1)化1 【化1】 及び一般式(2)化2 【化2】 (式中、R1 、R2 は2価の有機基、R3 は水素、メチ
ル基、フェニル基から選択される有機基を示し、nは1
〜4の整数である。また、Xは、化3 【化3】 から選択される3価の結合基である。)で表されるブロ
ック単位の双方又は少なくとも一方からなる熱可塑性ポ
リイミド系樹脂が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンデンサに関す
る。さらに詳しくは、誘電体層として新規な熱融着性を
有する熱可塑性樹脂を用いたコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の発達に伴い、それに使
用されるコンデンサに関しても高性能化が要求されてい
る。通常、コンデンサの誘電体層に使用されている誘電
性薄膜としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の汎
用樹脂が使用されている。これらは耐熱性に乏しく、こ
れら汎用樹脂を使用したコンデンサは、耐熱性に乏しく
その用途に限界がある。そこで、さらに耐熱性の要求さ
れるところには、誘電体層としてポリイミド等の耐熱性
樹脂を用いたフィルムも使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、誘電体
層として耐熱性に優れたポリイミドフィルムを使用する
場合、従来のポリイミドフィルムは不溶、不融で加工性
に劣るという問題がある。また、コンデンサを製造する
ためには、スパッタリングによりフィルム表面に電極を
形成したり、あるいはポリイミドの前駆体であるポリア
ミド酸の状態で金属電極に塗布し、その後イミド化を行
う等の方法で加工する必要がある。そのため、ポリイミ
ドフィルムを誘電体層としたコンデンサは、製造装置が
複雑であったり、有毒なガスが発生するため処理設備が
必要であったりと製造の簡便さに劣るものであった。
【0004】また、従来のポリイミドフィルムは吸水率
が高く、フィルムが空気中等に存在する水分を吸水して
誘電率が変化するという問題があり、従来のポリイミド
フィルムを誘電体層としたコンデンサは信頼性に劣るも
のであった。
【0005】そこで、本発明者らは、上記従来の問題点
を解決し、市場の要求に応えるため、耐熱性に優れ、か
つ信頼性に優れるうえに、簡便に製造することができる
コンデンサを提供することを目的に鋭意研究を重ねた結
果、耐熱性、加工性に優れ、かつ低吸水率を示す新規な
熱融着性を有する熱可塑性樹脂を見出し、本発明に至っ
たのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンデンサ
の要旨とするところは、ガラス転移温度が100〜25
0℃であり、更に1%以下の吸水率と3以下の誘電率と
を併せ持つ新規な熱融着性を有する熱可塑性樹脂を誘電
体層として用いることにある。
【0007】また、かかるコンデンサにおいて前記熱可
塑性樹脂が、一般式(1)化6
【0008】
【化6】
【0009】及び一般式(2)化7
【0010】
【化7】
【0011】(式中、R1 、R2 は2価の有機基、R3
は水素、メチル基、フェニル基から選択される有機基を
示し、nは1〜4の整数である。また、Xは、化8
【0012】
【化8】
【0013】から選択される3価の結合基である。)で
表されるブロック単位の双方または少なくとも一方から
なることにある。
【0014】また、前記一般式(1)、(2)中のR1
が化9
【0015】
【化9】
【0016】に示す2価の有機基の群から選択される少
なくとも1種であることにある。
【0017】さらに、前記一般式(1)中のR2 が化1
【0018】
【化10】
【0019】に示す2価の有機基の群から選択される少
なくとも1種であることにある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンデンサの
実施の形態について、その製造方法とともに詳細に説明
する。本発明に係るコンデンサは、誘電体層として、ガ
ラス転移温度が100〜250℃であり更に1%以下の
吸水率と3以下の誘電率とを併せ持つ新規な熱融着を有
する熱可塑性樹脂を用いたものであり、従来のポリエチ
レン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いたコンデ
ンサに比べて優れた耐熱性、加工性、低吸水率、及び誘
電特性を併せ有している。
【0021】この熱可塑性樹脂は、ポリイミド系樹脂で
あることが好ましい。特には、一般式(1)化11
【0022】
【化11】
【0023】及び一般式(2)化12
【0024】
【化12】
【0025】(式中、R1 ,R2 は2価の有機基、R3
は水素、メチル基、フェニル基から選択される有機基を
示し、nは1〜4の整数である。また、Xは、化13
【0026】
【化13】
【0027】から選択される3価の結合基である。)で
表されるブロック単位の双方または少なくとも一方から
なる特定構造の熱可塑性ポリイミド系樹脂、すなわちポ
リイミド重合体、ポリアミド酸重合体、またはポリイソ
イミド重合体樹脂であることが好ましい。
【0028】この特定構造の熱可塑性樹脂は熱融着性を
有し、その組成により100℃〜250℃の間でガラス
転移点を持つことにより、ガラス転移点近くのそれより
も高い温度で金属箔あるいは金属電極に圧着して加工す
ることにより容易にコンデンサを作製することができ
る。従って、従来の不溶・不融であり加工性に劣るポリ
イミド樹脂と異なり、かかる熱可塑性ポリイミド系樹脂
のフィルムを使用したコンデンサは、優れた耐熱性、加
工性、低吸水率、及び誘電特性を併せ持つ。
【0029】また、この特定構造を有する熱融着性を有
する熱可塑性ポリイミド系樹脂からなるフィルムは、乾
燥状態においてQメーター法(1MHz)で測定した誘
電率が3.0以下と、従来のポリエステル樹脂やポリイ
ミド樹脂からなるフィルムの誘電率と同程度であり、従
来のプラスチックフィルムコンデンサが使用される用途
に充分対応できる。ここで、Qメーター法とは、JIS
C6481に準拠して測定することによる誘電率の測定
方法を意味する。また、他の汎用樹脂が、他の物質と混
合することが困難であるのに対し、本発明に係る熱可塑
性ポリイミド系4脂は、高い加工性を有し、特に他の誘
電率の高い物質との混合が可能である。従って、本発明
にかかる熱可塑性ポリイミド系樹脂からなるフィルム
は、他の高い誘電率を有する物質との混合により使用条
件に応じた誘電率を有するコンデンサを提供でき広い用
途を確保することができる。
【0030】更に、20℃の純水に24時間浸した時の
吸水率が0.1%以下と、上記ポリイミド樹脂、たとえ
ばアピカルAHフィルム(鐘淵化学工業製)の吸水率が
2.5%であるのに比べて非常に低い吸水率を示してお
り、吸水による誘電率の変化が小さく、安定的に使用し
得るコンデンサを作製できる。
【0031】また、本発明にかかるコンデンサに使用す
る特定構造の熱可塑性ポリイミド系樹脂は、ポリエステ
ル系樹脂フィルムに比較して、燃えにくく自己消火性に
優れている。また、最低使用温度が極めて低く、ポリエ
ステル系樹脂であるポリエチレンテレフタレートが最低
使用温度が−60℃であるのに対し、−269℃の状態
においても使用することができる。さらに、ポリエチレ
ンテレフタレートの接着強度が0.1kg/cmであるのに
対し、1.0kg/cmと優れた接着強度を有する。従っ
て、従来のコンデンサでは対応できなかった、極寒の環
境、たとえば、極地や、宇宙空間での使用に耐え、剥離
しにくく耐久性に優れたコンデンサを提供することがで
きる。
【0032】ところで、本発明の誘電体層として用いら
れる上記構造の熱融着性を有する熱可塑性樹脂は、たと
えば、酸二無水物成分とジアミン成分とを有機溶媒中で
反応させることにより、その前駆体であるポリアミド酸
重合体溶液を得て、次いで熱的及び/又は化学的に脱水
閉環(イミド化)することにより得られるが、以下に、
まず、このポリアミド酸重合体溶液の製造方法について
具体的に説明する。
【0033】かかるポリアミド酸重合体溶液を得るため
には、まず、アルゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気中に
おいて、一般式(3) H2 N−R2 −NH2 (式中、R2 は2価の有機基を示す)で表される少なく
とも1種のジアミンと一般式(4)化14
【0034】
【化14】
【0035】(式中、R3 は水素、メチル基、フェニル
基を示す。また、nは1〜4の整数である。)で表され
る少なくとも1種のジアミンのいずれか一方を、有機溶
液中に溶解、または、拡散させる。この溶液に一般式
(5)化15
【0036】
【化15】
【0037】(式中、R1 は2価の有機基を示す。)で
表される少なくとも1種のエステル酸二無水物を固体の
状態または有機溶媒溶液の状態で添加して反応させるこ
とにより、ポリアミド酸重合体の溶液が得られる。
【0038】又、この反応において、上記添加手順とは
逆に、まず、エステル酸二無水物を有機溶媒中に溶解、
若しくは拡散させる。この溶液中に前記ジアミンの固体
もしくは有機溶媒による溶液もしくはスラリーの形で添
加して反応させることにより、ポリアミド重合体の溶液
を得てもよい。このときの反応温度は−10℃〜50
℃、更に好ましくは−5℃〜20℃であり、反応時間は
30分〜6時間である。
【0039】本発明に用いられる上記一般式(3)で表
されるジアミン化合物としては、本質的に種々のジアミ
ンが使用可能であるが、より具体的には、諸特性のバラ
ンス面から一般式(3)中のR2 が化16
【0040】
【化16】
【0041】から選択される2価の有機基であるジアミ
ンを主成分にすることが更に好ましい。これらの置換基
2 は電気親和力pHaの点から選択されていることは
自明である。なお、上記R2 によって特定されるジアミ
ンは、1種類で用いても2種類の混合物として用いても
よい。
【0042】また、上記一般式(4)で表されるジアミ
ン化合物としては、化17
【0043】
【化17】
【0044】に示すようにニトロフェノール誘導体か
らNa塩を合成し、ついでアルキルハライドと反応さ
せてジニトロ体とし、さらにパラジウム活性炭素を用
いて還元させることにより得ることができる。
【0045】なお、一般式(4)中のR3 は、水素、メ
チル基、フェニル基から選択され、アミノ基の位置はオ
ルト、メタ、パラ位のいずれであってもよい。得られた
ジアミン化合物は、1種類で用いても2種類の混合物と
して用いてもよい。
【0046】また、上記一般式(5)で表されるエステ
ル酸二無水物としては、本質的にはあらゆる構造のエス
テル酸二無水物が使用可能であるが、より具体的には、
諸特性のバランス面から、一般式(5)中のR1 が化1
【0047】
【化18】
【0048】から選択される2価の有機基であるエステ
ル酸二水物を主成分とすることが更に望ましい。
【0049】なお、上記R1 によって特定されるエステ
ル酸二無水物は、1種類で用いても2種類以上の混合物
として用いてもよい。
【0050】なお、かかるポリアミド酸重合体溶液の生
成反応に使用される有機溶媒としては、例えば、ジメチ
ルスルホキシド、ジエチルスルホキシド等のスルホキシ
ド系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
エチルホルムアミド等のホルムアミド系溶媒、N,N−
ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド
等のアセトアミド系溶媒等を挙げることができる。これ
らを1種類の溶媒のみで用いることも、2種あるいは3
種以上からなる混合溶媒として用いることもできる。ま
た、これらの極性溶媒とポリアミド酸の非溶媒とからな
る混合溶媒も用いることもできる。ポリアミド酸の非溶
媒としては、アセトン、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、ベンゼン、メチルセロソルブ等を挙げる
ことができる。
【0051】次に、このようにして得られた前駆体であ
るポリアミド酸重合体溶液をフィルム状に形成し、又は
溶液の状態でイミド化させて、コンデンサの誘電体層と
して用いられるフィルム状あるいは粉粒体状の熱可塑性
ポリイミド重合体を得る。イミド化させる方法として
は、熱的もしくは化学的に脱水閉環(イミド化)させる
方法を用いればよい。
【0052】具体的には、フィルム状の熱可塑性ポリイ
ミド重合体を得るには、熱的に脱水閉環(イミド化)す
る方法では、まず、上記得られたポリアミド酸重合体の
溶液を支持板、PET等の有機フィルム、アルミニウム
箔等の金属フィルム、ドラムあるいは、エンドレスベル
ト等の支持体上に流延または塗布して膜状とし、乾燥さ
せて自己支持性の膜を得る。乾燥は150℃以下の温度
で約5〜90分行うのが好ましい。次いで、これを更に
加熱して乾燥させつつイミド化させると、本発明の誘電
体層に使用される上記特定構造のポリイミド重合体より
なるポリイミド膜が得られる。加熱の際は、この自己支
持性を有する膜を支持体から引き剥がし、その状態で端
部を固定して行うと線膨張係数の小さいフィルムが得ら
れ好ましい。加熱の際の温度は、150℃〜350℃の
範囲が好ましく、特には、200〜250℃が好まし
い。加熱の際の昇温速度には制限はないが、除々に加熱
し、最高温度が上記温度になるようにするのが好まし
い。加熱時間は、フィルム厚みや最高温度によって異な
るが一般には最高温度に達してから10秒〜5分の範囲
が好ましい。
【0053】また、化学的に脱水閉環(イミド化)方法
では、上記ポリアミド酸重合体の溶液に化学量論以上の
脱水剤と触媒量の第3級アミンを加え、熱的に脱水する
場合と同様の方法で処理すると、ポリイミド膜が得られ
る。
【0054】触媒として使用される第3級アミンとして
は、ピリジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコ
リン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、イソキノ
リンなどが好ましい。脱水剤としては、例えば、無水酢
酸が好ましく用いられる。
【0055】化学的方法は熱を加えなくてもイミド化す
る方法であるが、イミド化が完結するまでに室温では数
時間を要するため、通常化学的方法を用いる場合には、
熱的方法を同時に併用する方法が用いられる。この場
合、自己支持膜を得るための乾燥時間、及びイミド化を
完結させるための加熱時間が熱的方法のみの場合に比べ
て短くてすむ。
【0056】一方、粉粒体状の熱可塑性ポリイミド重合
体を得るためには、上記方法で得られた熱可塑性ポリイ
ミド系樹脂フィルムを粉砕することによっても得られる
が、ポリアミド酸重合体を溶液の状態でイミド化させる
方法を用いてもよい。かかる方法について例をあげて説
明すると、上記ポリアミド酸重合体溶液に適量の触媒と
化学量論以上の脱水剤を加えて攪拌しながら、該溶液の
温度を上げてイミド化を進めると、ポリイミド重合体の
溶解度が小さいためにポリイミド重合体の粉粒体が析出
してくるので、この粉粒体を乾燥させることにより所望
の熱可塑性ポリイミド系樹脂の粉粒体を得ることができ
る。
【0057】また、ポリイミド重合体の粉粒体が析出し
てこない場合は、その溶液にポリイミド重合体に対して
貧溶媒であるメタノール・水等を加えて粉粒体を析出さ
せることもできる。また、ポリイミド重合体溶液を、か
かる貧溶媒中に流し込んで、糸状若しくは塊状のポリイ
ミド重合体を現出させ、次いで、この現出したポリイミ
ド重合体を乾燥させて粉砕するようにしてもよい。
【0058】なお、このようにして得られた粉粒体が半
イミド化状態であれば、この粉粒体を乾燥させた後、あ
るいは、乾燥と同時に温度を上げることによりイミド化
を完結させることができる。また、かかる反応において
脱水剤は必ずしも必要ではなく、例えば水の沸点が溶媒
よりも低いことを利用してイミド化を進めることも可能
である。また、特殊な条件の下では、上述のような化学
的方法と熱的方法との併用ではなく、熱的方法によりイ
ミド化させて粉粒体を得ることも可能である。
【0059】また、ポリイソイミド重合体を得るために
は、上述したポリイミド生成における反応物質、即ち、
ジアミン及びテトラカルボン酸二無水物をジクロロカル
ボンジイミド(DCC)等のジイミド及びトリフルオロ
酢酸等のカルボン酸に置き換えた上で、上記ポリイミド
で得る場合と同様の反応を行えばよい。
【0060】これらの方法により、本発明に係るコンデ
ンサの誘電体層に用いられる熱可塑性ポリイミド系樹脂
である、一般式(1)及び一般式(2)で表されブロッ
ク単位の双方または少なくとも一方からなるポリイミド
重合体あるいはポリイソイミド重合体が得られるのであ
る。
【0061】このようにして得られる本発明における誘
電体層として好ましく用いられるポリイミド系樹脂にお
いて、一般式(1)及び一般式(2)で表されるブロッ
ク単位の繰り返し数は、各々0又は1以上の整数である
が、100〜250℃のガラス転移点と1%以下の低吸
水率及び3以下の誘電率を発現するためには、式(1)
と(2)で表されるブロック単位の繰り返し数の和が1
以上でなければならない。但し、各繰り返し数が各々1
5を越えると共重合比が偏り、共重合とすることの効果
が小さくなる。具体的には、ガラス転移点が高くなりす
ぎるため、低温接着性が認めにくくなる。したがって、
式(1)(2)は各々15以下であることが好ましい。
【0062】また、分子量については特に制約はない
が、生成されるポリイミド系樹脂フィルムおよびこれを
誘電体層とするコンデンサの強度を維持するためには、
数平均分子が5万以上、更に8万以上、特には10万以
上、更には、12万以上が好ましい。
【0063】なお、ポリイミド重合体の分子量を直接測
定することは困難であり、本願におけるポリイミドの分
子量に関する記述は間接的な方法によって推測による測
定がなされる。たとえば、ポリイミド重合体がポリアミ
ド酸から合成される場合には、ポリアミド酸の分子量に
相当する値をイミドの分子量とする。
【0064】この熱可塑性ポリイミド系樹脂フィルムを
誘電体層として用いて本発明のコンデンサを製造する方
法としては特に制限されない。例えば、上記熱可塑性ポ
リイミド系樹脂フィルムと銅箔あるいはアルミニウムの
金属箔とを交互に積層し、その熱可塑性ポリイミド系樹
脂フィルムのガラス転移点より高い温度で熱圧着すれば
よい。あるいは、その熱可塑性ポリイミド系樹脂フィル
ムと銅箔あるいはアルミニウムの金属箔とを交互に積層
したものを交互に巻回し、熱圧着することによりコンデ
ンサを作製してもよい。そして、その後電極部を設ける
か、あるいはそのまま配線基板に実装しハンダ付けすれ
ばよい。
【0065】具体的には、たとえば、図1(a)に示す
ように、上記熱可塑性ポリイミド系樹脂フィルム(誘電
体層)10と銅箔あるいはアルミニウム箔等の金属箔
(内部電極)12とを交互に積層し、次いでその熱可塑
性ポリイミド系樹脂フィルムのガラス転移点近くのそれ
よりも高い温度、すなわち100〜250℃で熱圧着し
て一体化させる。そして、図1(b)に示すように、誘
電体層10と内部電極12が交互に積層されて、該内部
電極12が1枚おきに両端部の表面に完全に露出するよ
うに、好ましくは両端が切断される。その後、図1
(c)に示すように端部に露出する内部電極12をそれ
ぞれ外部電極14により連結し、積層形のコンデンサ1
6を得ることができる。なお、外部電極14は必ずしも
必要でなく、そのまま配線基盤に実装しハンダ付けする
などして内部電極12を連結させることも可能である。
【0066】なお、コンデンサの設計において、その静
電容量は、誘電体層として用いる樹脂の誘電率や、誘電
体層の厚み、電極面積などにより決定され、目的の静電
容量のコンデンサを得るために誘電体層の厚みを厚くし
たい場合には、図1のようにフィルム10と金属箔12
を1枚ずつ交互に積層するのではなく、所定の厚さとな
るように複数枚のフィルム10を積層して用いてもよ
い。
【0067】また、このようにフィルム状の熱可塑性ポ
リイミド重合体を用いるのではなく、粉粒体状の熱可塑
性ポリイミド重合体を用いてもよく、例えば、本発明の
コンデンサにおいて、熱可塑性ポリイミド粉粒体を押し
固めることにより所定の厚さの層のフィルムを形成し、
上記同様に金属箔等と一体化させるようにすることも可
能である。また、かかる熱可塑性ポリイミド粉粒体と金
属箔とを所定の型に詰め込み、加熱して一体化させるよ
うにしてもよい。
【0068】あるいは、粉粒体状の熱可塑性ポリイミド
重合体を溶融押出成形によりフィルムを作製してもよ
く、厚いフィルムを得る際は、かかる方法が適してい
る。
【0069】また、本発明に係るコンデンサの誘電体層
に使用する上記特定構造の熱可塑性ポリイミド系樹脂
に、ナイロン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリメタクリル酸メチル等の
熱可塑性樹脂、フィラー等を配合することにより、機械
強度、接着性等の諸特性を向上させた樹脂組成物を得、
これをコンデンサの誘電体層に使用することもできる。
【0070】また、本発明の係るコンデンサに使用され
る電極としては、上述では、銅箔、アルミニウム箔等の
金属箔を用いた例を示したが、その他、黒鉛等の導電
体、ハンダ等全ての導体および導体箔、半導体が考えら
れ、いかなる電極を用いてもよい。
【0071】また、本発明のコンデンサの他の形態とし
て、図2に示すように、上記特定構造の熱可塑性ポリイ
ミド系樹脂フィルム18と金属箔20とを積層したもの
にリード線22を形成し、それを交互に巻回してヒート
シールすることにより一体化して巻込形のコンデンサ2
4を作製してもよい。その他平行板コンデンサや円筒形
コンデンサ用を作製してもよく、その形態及び作製方法
は特に制限されない。
【0072】以上に挙げたコンデンサの製造方法以外
に、既存の有毒ガスの処理設備を有するところでは、通
常のポリイミド系樹脂フィルムを誘電体層に使用する方
法と同様にこの熱可塑性ポリイミド系樹脂フィルムの前
駆体であるポリアミド酸重合体溶液を銅箔等の金属箔上
に塗布し、イミド化させることにより、本発明のコンデ
ンサを作製してもよい。また、該ポリアミド酸重合体を
フィルム状、塊状、粉状その他形状を限定されない状態
でイミド化させ、それを有機溶媒に溶かし、熱可塑性ポ
リイミド溶液とし、金属箔上に塗布し、溶液を乾燥させ
ることによりコンデンサを作製してもよい。この場合、
一般式(1)化19
【0073】
【化19】
【0074】および一般式(2)化20
【0075】
【化20】
【0076】におけるR1 基、R2 基、R3 基、X基の
種類、n数等により、溶ける有機溶媒の種類、溶解度は
変化する。
【0077】また、既存の装置を利用して、かかる熱可
塑性ポリイミド系樹脂フィルムの表面にスパッタリング
により電極を形成するようにしてもよい。
【0078】上記製法により得られた熱融着性を有する
熱可塑性ポリイミド系樹脂を用いたフィルムを誘電体層
として使用する本発明に係るコンデンサは、優れた耐熱
性、熱可塑性、接着性、低吸水特性及び低誘特性を併有
するという特徴を有している。なお、低吸水特性及び低
誘電率特性の発現機構は明らかではないが、イミド五員
環に近接するエステル基により、電子の偏りを低減して
いるためではないかと推察している。
【0079】以上、本発明に係るコンデンサの1例とし
て誘電体層として用いられる熱可塑性樹脂として熱可塑
性ポリイミド系樹脂を用いたが、本発明において誘電体
層として用いられるポリイミド系樹脂に限定するもので
はなく、ガラス転移温度100〜250℃、1%以下の
吸水率と3以下の誘電率を併せ持つ熱可塑性樹脂であれ
ば、いかなる樹脂を用いてもよい。その他、本発明はそ
の趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき、種々
なる改良、変更、修正を加えた態様で実施しうるもので
ある。
【0080】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。
【0081】はじめに、本発明の実施例において用いる
一般式(4)で表されるジアミン化合物のうち、ビス−
(2-(4-アミノフェノキシ)エトキシ)エタン(以下、D
A3EGという。)の調整方法を説明し、実施例の参考
に供する。
【0082】〔p−ニトロフェノールNa塩の合成〕メ
カニカルスターラーを取りつけた1リットル容のセパラ
ブルフラスコに、192.99g(1.39mol)の
p−ニトロフェノールと55.5g(1.39mol)
の水酸化ナトリウムを水500ccに溶解させた水溶液
を仕込んだ。100℃で4時間反応させた後、室温に戻
した。このまま反応溶液を1夜静置したところ、結晶が
析出してきたので、濾過床上で結晶を集めた。水を取り
除くために、トルエンで結晶を洗浄し、乾燥させたとこ
ろ、165.57g(収率;74.0%)のNa塩を得
た。融点は、113.4℃(文献値;113℃)であっ
た。
【0083】〔ビス−(2-(4-ニトロフェノキシ)エトキ
シ)エタンの合成〕滴下ロートとメカニカルスターラー
を取りつけた1リットル容のセパラブルフラスコに、7
4.5g(0.46mol)のp−ニトロフェノールN
a塩と250mlのDMFを仕込み、反応系を140℃
にした。Na塩が完全に溶解した後、滴下ロートより、
43g(0.23mol)の1、2−ビス(2−クロロ
エトキシ)エタンをゆっくり滴下した。1夜反応を続け
た後、反応溶液を大量の水にあけ、沈澱物を得た。沈澱
を吸引濾過により集めた後、トルエンを溶媒として再結
晶操作を行ったところ、59.14g(収率;65.6
%)のジニトロ体;ビス−(2-(4-ニトロフェノキシ)エ
トキシ)エタンを得た。融点は、96.2℃(文献値;
96℃)であった。
【0084】〔ビス−(2-(4-アミノフェノキシ)エトキ
シ)エタン(DA3EG)の合成〕ジムロート還流冷却
管、滴下ロートとメカニカルスターラーを取りつけた1
リットル容のセパラブルフラスコに、26.26g
(0.067mol)のビス−(2-(4-ニトロフェノキ
シ)エトキシ)エタンと500mlのエタノールと3g
の10%のパラジウム活性炭素を仕込んだ。還流が開始
した後に、滴下ロートにより、16g(0.135mo
l)のヒドラジン水和物をゆっくり滴下した。1夜還流
を続けた後、セライト床を用いて減圧下にパラジウム活
性炭素を濾過した。溶媒を減圧下に留去したところ、固
体状の粗生成物が得られた。エタノールを溶媒として再
結晶操作を行ったところ、10.07g(収率;45.
3%)のジアミン;ビス−(2-(4-アミノフェノキシ)エ
トキシ)エタンが得られた。融点は、95.0℃(文献
値;92.7℃)であった。
【0085】以下、本発明に係る融着性を有する熱可塑
性樹脂を誘電体層として用いたコンデンサの実施例につ
いて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみ
に限定されるものではない。
【0086】〔実施例 1〕攪拌機を備え、窒素置換し
た500ml容の三口フラスコに一般式(3)で表され
るオキシジアニリン(以下ODAという)20.02g
(0.10モル)と上述のようにして得られた一般式
(4)で表されるDA3EG16.6g(0.050モ
ル)とジメチルホルムアミド(以下DMFという)25
0gを仕込んだ。その中に、一般式(5)で表される3,
3',4,4'-エチレングリコールジベンゾエートテトラカル
ボン酸二無水物(以下TMEGという)61.55g
(0.15モル)を、60gまで粉体で添加し、更にB
型粘度計の測定による三口フラスコ中の粘度に注目しな
がら、TMEG1.55gをDMF30gに溶解させた
溶液を、三口フラスコ内に徐々に投入した。最大粘度に
達したところで、TMEG溶液の投入を終了し、1時間
攪拌しながら放置した。その後、DMFを40g加えて
攪拌し、一般式(1)と一般式(2)のモル比が3:2
のポリアミド酸溶液を得た。得られたポリアミド酸溶液
の構造はR1 基が −CH2 −CH2 − R2 が化21
【0087】
【化21】
【0088】また、R3 基が水素基、nが3であり、置
換部位はパラ位であった。また、到達粘度は2500ポ
イズであった。なお、粘度は5℃にて測定した。
【0089】次に、このようにして得られたポリアミド
酸重合体溶液をPETフィルム上に塗布し、80℃で2
5分加熱した後、PETフィルムから剥し、金属支持体
に固定した後、150℃、200℃、250℃、270
℃、300℃で各5分加熱し、ポリイミド系樹脂フィル
ムを得た。このポリイミド系樹脂フィルムについて、T
MAによりガラス転移温度(℃)を測定したところ、1
50℃であり、ASTM D−570規格に基づき、2
0℃の純水に24時間浸した時の吸水率(%)を測定し
たところ吸水率は0.6%であった。また、このフィル
ムの誘電率(−)をQメーター法(常態、1MHz)に
より測定したところ、2.95であった。また、最低使
用温度を液体ヘリウムを用いて測定したところ、その冷
却温度−269℃に冷却しても何ら問題はなかった。更
に、接着強度についても測定したところ、1.0kg/
cmであった。これらの結果を表1に示す。
【0090】
【表1】
【0091】そして、得られた熱可塑性ポリイミド系樹
脂フィルム(10X100mm)の片面に銅箔を配置
し、250℃、30kg/cm2 、10分熱圧着するこ
とにより接着し、さらに導通を防ぐために端部をスリッ
トして5mmX20cmのテープ状とした。このテープ
を巻回してコンデンサを作製したところ、容量1.55
nFのコンデンサが得られた。
【0092】〔実施例 2〕一般式(4)で表されるジ
アミン化合物(DA3EG)と、一般式(5)で表され
る2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンジベンゾ
エート-3,3',4,4'-テトラカルボン酸二無水物(ESD
A)から、実質的に実施例1と同様の方法で、ポリアミ
ド酸溶液を得た。そして、このポリアミド酸溶液を用
い、実施例1と同様に、一般式(2)のみで表されるポ
リイミド系樹脂フィルムを得た。得られたポリイミド系
樹脂フィルムについて、実施例1と同様にしてガラス転
移温度(℃)、吸水率(%)及び誘電率(−)を測定
し、その測定結果を表1に示した。そして、実施例1と
同様に銅箔を接着し、テープ状として巻回しコンデンサ
を作製した。
【0093】〔実施例 3〕一般式(3)で表されるジ
アミン化合物ODAと、一般式(5)で表されるTME
Gから、実質的に実施例1と同様の方法で、ポリアミド
酸溶液を得た。そして、このポリアミド酸溶液を用い、
実施例1と同様に、一般式(1)のみで表されるポリイ
ミド系樹脂フィルムを得た。得られたポリイミド系樹脂
フィルムについて、実施例1と同様にしてガラス転移温
度(℃)、吸水率(%)及び誘電率(−)を測定し、そ
の測定結果を表1に示した。このポリイミド系樹脂フィ
ルムに実施例1と同様に銅箔を接着し、テープ状として
巻回しコンデンサを作製した。
【0094】〔比較例 1〕ピロメリット酸二無水物と
ODAから、実質的に実施例1と同様にしてポリアミド
酸溶液を得て、さらにポリイミド系樹脂フィルムを得
た。得られたポリイミド系樹脂フィルムについて、実施
例1と同様にガラス転移温度(℃)、吸水率(%)及び
誘電率(−)を測定し、その測定結果を表1に示した。
このポリイミド系樹脂フィルムに実施例1と同様に銅箔
と接着を試みたが接着せず、コンデンサを作製すること
ができなかった。
【0095】〔比較例 2〕エチレングリコールとテレ
フタル酸ジメチルから、ポリエチレンテレフタラートの
フィルムを得た。得られたポリエチレンテレフタレート
のフィルムについて、実施例1と同様にガラス転移温度
(℃)、吸水率(%)及び誘電率(−)を測定した。ま
た、自己消火性、最低使用温度、接着強度についても測
定した。その結果を表1に示す。このポリエチレンテレ
フタレートのフィルムに実施例1と同様に銅箔を接着
し、テープ状として巻回しコンデンサを作製した。
【0096】
【発明の効果】以上のように本発明に係るコンデンサ
は、前記一般式(1)(2)で表されるブロック単位の
双方または少なくとも一方からなる熱可塑性ポリイミド
系樹脂フィルムを誘電体層として用いることを特徴とす
るものであり、従来のポリイミド系樹脂フィルムを誘電
体層として用いたコンデンサに比べて、低い吸水率を有
しているため、吸水による誘電率の変化がない。また、
熱可塑性ポリイミド系樹脂フィルムそれ自体が優れた接
着性を有し、ガラス転移温度が低く、比較的低温で加熱
圧着させることができるため、例えば、フィルム状に形
成した熱可塑性ポリイミド系樹脂フィルムとを交互に積
層して熱圧着させることにより簡単に接着させることが
できる等、簡便にコンデンサを製造することができる。
しかも、接着強度が非常に強く信頼性に優れたコンデン
サを得ることができる。さらに、従来コンデンサ用とし
て使用されている他の汎用樹脂フィルムに比べて最低使
用温度が非常に低く、更に耐熱性、耐放射線性、耐薬品
性等が高く過酷な条件下でも使用できる。すなわち、本
発明のコンデンサは、低吸水率と耐熱性、加工性を実現
できるものであり、更にその製造も簡便にできるもので
あり、コンデンサとしての用途を広げるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(a)乃至図(c)は本発明に係るコンデン
サの製造工程を示した要部破断斜視説明図である。
【図2】本発明に係るコンデンサの他の製造工程を示し
た斜視説明図である。
【符号の説明】
10,18;熱可塑性ポリイミド系樹脂フィルム(誘電
体層) 12,20;金属箔(内部電極) 14;外部電極 16,24;コンデンサ 22;リード線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度が100〜250℃であ
    り、更に1%以下の吸水率と3以下の誘電率とを併せ持
    つ新規な熱融着性を有する熱可塑性樹脂を誘電体層とし
    て用いることを特徴とするコンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂が、一般式(1)化1 【化1】 及び一般式(2)化2 【化2】 (式中、R1 、R2 は2価の有機基、R3 は水素、メチ
    ル基、フェニル基から選択される有機基を示し、nは1
    〜4の整数である。また、Xは、化3 【化3】 から選択される3価の結合基である。)で表されるブロ
    ック単位の双方または少なくとも一方からなることを特
    徴とする請求項1に記載するコンデンサ。
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)、(2)中のR1 が化
    4 【化4】 に示す2価の有機基の群から選択される少なくとも1種
    であることを特徴とする請求項2に記載するコンデン
    サ。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)中のR2 が化5 【化5】 に示す2価の有機基の群から選択される少なくとも1種
    であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載す
    るコンデンサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483944B1 (ko) * 2000-04-14 2005-04-15 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 적층체, 콘덴서, 전자부품 및 이들의 제조 방법과 제조 장치
CN112885601A (zh) * 2020-12-28 2021-06-01 苏州创浩新材料科技有限公司 一种mlcc电容器的制备方法

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