JPH09133068A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JPH09133068A
JPH09133068A JP29452695A JP29452695A JPH09133068A JP H09133068 A JPH09133068 A JP H09133068A JP 29452695 A JP29452695 A JP 29452695A JP 29452695 A JP29452695 A JP 29452695A JP H09133068 A JPH09133068 A JP H09133068A
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Yoshitaka Sato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール部材の脱落を防止した内燃機関用点火
装置を提供する。 【解決手段】 内燃機関用点火装置10は、その一部が
プラグチューブ3のプラグホール3a内に収容されてお
り、コイル本体上部10a、コイル本体下部10b、接
続部10c、固定用ブラケット11、コネクタ部12、
制御回路部およびパッキン6から構成されている。パッ
キン6は、ヘッドカバー2側に取付けられ、かつヘッド
カバー2のフランジ部2cの上下面を挟込むような断面
コ字状の環状に形成され、またヘッドカバー2の孔部を
構成する小径孔と大径孔とに合わせてパッキン6の形状
が形成されている。これにより、パッキン6のヘッドカ
バー2の外側への移動を阻止するため、コイル本体上部
10a、コイル本体下部10b等からなる点火コイルの
脱着時においてパッキン6がヘッドカバー2から脱落す
るのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用点火装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関(以下、「エンジ
ン」という。)のシリンダヘッドに形成されるプラグホ
ールに点火プラグが埋込まれ、この点火プラグに直接給
電する点火装置が知られている。この種の点火装置をエ
ンジンに固定する方法として、プラグホールに挿入した
点火装置の下端部を点火プラグに嵌合させた後、点火装
置の上端部に設けられた取付座をエンジンにボルト締め
固定するのが一般的である。
【0003】そして、このプラグホールに挿入されるこ
となくシリンダヘッドから突出する点火装置の取付座等
によりプラグホールの開口を閉塞することによって、プ
ラグホール内の空間とエンジン外の空間との連通を遮断
している。そのため、例えば点火装置側の取付座とエン
ジン側の取付面との間にシール部材を設けている。この
種の点火装置の例として、実開平6−52123号公報
に開示される内燃機関用点火装置があり、前述したシー
ル部材の役割を果たすレインカバー部を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
6−52123号公報に開示される内燃機関用点火装置
によると、レインカバー部がプロテクタ部の周囲に設け
られているため、この点火装置をプラグホールから取外
すときレインカバー部が点火装置とともに取り外される
ことになる。すると、このレインカバー部は点火装置の
プロテクタ部から取り外しが可能なため、例えばプラグ
ホールから取外した点火装置から何らかの都合でレイン
カバー部が取外されたり、プロテクタ部からレインカバ
ー部が脱落したりすることがあり得る。そして、プロテ
クタ部からレインカバー部が外れた状態で点火装置がプ
ラグホールに再度装着されると、プラグホールを覆うよ
うにして点火装置が取付けられてもプラグホール内の空
間とエンジン外の空間とが連通可能になる。これによ
り、例えばエンジンが被水した場合、エンジン外からプ
ラグホール内に水などが侵入するため、点火装置の二次
電圧伝達部材の周囲に位置するプラグキャップ内への浸
水を招き絶縁不良を生ずる。したがって、点火装置とし
て必要な高電圧を発生させることができなくなり、点火
プラグの点火不良によるエンジントラブルを生ずるとい
う問題がある。
【0005】本発明の目的は、シール部材の脱落を防止
した内燃機関用点火装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明は、請求項1記載の手段を採用する。この手
段によると、環状のシール部材は、機関本体に取付られ
るとともに、機関本体の凹部の開口側周縁と点火コイル
の一端部との間に位置することから、この凹部より点火
コイルを抜出すときにシール部材が所定の位置から脱落
することを防止できる。これにより、シール部材が所定
の位置から脱落したまま点火コイルが機関本体の凹部に
収容されることを防止できる。このため、機関本体が被
水しても、機関本体外から凹部内に水などが侵入するの
をシール部材によって回避できる。したがって、機関本
体の凹部内に水などが侵入することによるエンジンの点
火不良を防止する効果がある。
【0007】また、請求項2記載のように、シール部材
が凹部を形成する筒体と機関本体との間に介装され、機
関本体上における筒体と機関本体との間の液密と、凹部
内への防水との両方をシール部材により達成するという
手段を採用しても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による内燃機関用点
火装置を組付けたエンジンの上部を図1に示す。
【0009】図1に示すように、エンジンの上側に位置
するエンジンヘッド1の上部には、ヘッドカバー2が取
付られており、このヘッドカバー2には気筒数分の孔部
が形成されている。そして、この孔部を貫通するように
位置する筒体としてのプラグチューブ3がエンジンヘッ
ド1に気筒数分だけ組付けられており、このプラグチュ
ーブ3のプラグホール3a内底側には、気筒内に火花放
電可能な状態で点火プラグ80が組付けられている。
【0010】内燃機関用点火装置(以下、「点火装置」
という。)10は、その一部がプラグチューブ3のプラ
グホール3a内に収容されており、コイル本体上部10
a、コイル本体下部10b、接続部10c、固定用ブラ
ケット11、コネクタ部12、図示しない制御回路部お
よびパッキン6から構成されている。そして、コイル本
体上部10a、コイル本体下部10b、接続部10c、
固定用ブラケット11、コネクタ部12、図示しない制
御回路部によって点火コイルが構成されている。
【0011】ここで、エンジンヘッド1およびヘッドカ
バー2は特許請求の範囲に記載の「機関本体」に相当
し、プラグホール3aは特許請求の範囲に記載の「凹
部」に相当する。点火コイルのコイル本体上部10a
は、プラグホール3aの開口を閉塞可能な外径を有する
円筒状に形成され、また一端部としての点火コイルのコ
イル本体下部10bは、プラグホール3a内に収容可能
な外径を有する細長の円筒状に形成されている。そし
て、このコイル本体上部10aとコイル本体下部10b
とは、例えば樹脂により一体に成形される。
【0012】コイル本体上部10a内には、図示しない
制御回路部が収容されており、この制御回路部によって
後述するトランス部の一次コイルに流れる電流を断続さ
せている。コイル本体上部10aに径方向外側に向かっ
て形成されるコネクタ部12は、コイル本体上部10a
と一体成形されるコネクタハウジング12aとこのコネ
クタハウジング12aにインサート成形される図示しな
いコネクタピンとから構成されている。このコネクタピ
ンは前述した制御回路に電気的に接続されている。
【0013】また、コイル本体上部10aと一体成形さ
れる固定用ブラケット11は、反コネクタ部12側に設
けられており、この固定用ブラケット11には金属製の
カラー21がインサート成形されている。そして、この
カラー21を貫通しヘッドカバー2にねじ締結されるボ
ルト4によって点火装置10がヘッドカバー2に固定さ
れる。
【0014】一方、コイル本体下部10b内には、点火
プラグ80に供給する高電圧を発生可能な図示しないト
ランス部が収容されている。このトランス部は、図示し
ない棒状の鉄心の周囲に位置する二次ボビンに巻付けら
れる二次コイルと、この二次コイルの周囲に位置する一
次ボビンに巻付けられる一次コイルとから構成されてお
り、高電圧を発生する二次コイルの一端側が図1に示す
給電用スプリング17に電気的に接続されている。
【0015】図1でコイル本体下部10bの下方に設け
られる接続部10cは、点火プラグ80の電極部81側
端部に嵌合し高電圧をシールする筒状のプラグキャップ
13と、このプラグキャップ13内に収容される筒部1
9と、この筒部19内に収容され給電用スプリング17
の周囲を覆うカップ15と、給電用スプリング17とか
ら構成されている。したがって、プラグキャップ13の
一端側内は、筒部19を収容可能な形状に形成されてお
り、他端側内は点火プラグ80の電極部81側上端部を
嵌入可能な形状に形成されている。
【0016】シール部材としてのパッキン6は、前述し
たヘッドカバー2の孔部の上側内周壁2aと下側内周壁
2bにそれぞれ密着可能な形状を有しており、連続する
材料で一体的に成形された防水シール部とオイルシール
部とから構成される。ヘッドカバー2の孔部は、図1で
上側に小径孔が形成され、下側に大径孔が形成されてい
る。そして、この孔部の上側内周壁2aを形成するフラ
ンジ部2cを径方向内側から外側に向かって包込むよう
に断面コ字形状の環状にパッキン6の防水シール部が形
成されている。
【0017】パッキン6の防水シール部は、フランジ部
2cと三方向の面、すなわち外周上壁6c、外周中壁6
dおよび外周下壁6eとそれぞれ接している。またこの
防水シール部の内周壁6bは、前述したプラグチューブ
3の外周壁3bが密着可能な内径に形成されている。つ
まり、パッキン6の防水シール部の内径は、プラグチュ
ーブ3の外径より小径に形成されており、防水シール部
にプラグチューブ3が挿入されたとき、防水シール部を
径方向外側に押出すため、プラグチューブ3の外周壁3
bと防水シール部内周壁6bとが密着する。このよう
に、パッキン6の防水シール部を、断面コ字形状の環状
に形成することによって、防水シール部がヘッドカバー
2のフランジ部2cの図1で上面および下面を挟込むよ
うにしてヘッドカバー2の孔部に嵌合するため、この孔
部からパッキン6が脱落し難くなっている。
【0018】パッキン6の防水シール部の下方には、ヘ
ッドカバー2の下側内周壁2bと密着可能な外径を有す
るパッキン6のオイルシール部が形成されている。つま
り、このオイルシール部の外径は、ヘッドカバー2の大
径孔の内径より大径に形成されており、さらにオイルシ
ール部の外周壁を径方向外側に付勢する金属製のリング
8がオイルシール部内に埋込まれているため、この大径
孔にパッキン6を嵌入させたときにオイルシール部の外
周壁6gとヘッドカバー2の下側内周壁2bとを密着さ
せている。また、パッキン6のオイルシール部の内径
は、プラグチューブ3の外径より小径に形成されてお
り、さらに径方向内側に縮径しようとするコイルばねが
オイルシール部内に埋込まれている。そして、このコイ
ルばねが埋込まれるオイルシール部の内側部分と前述し
たリング8が埋込まれる外側部分との間にはベローズ構
造が設けられている。このように、プラグチューブ3の
外周壁3bとパッキン6のオイルシール部の内周壁6f
とを密着させ、さらにヘッドカバー2の下側内周壁2b
とオイルシール部の外周壁6gとを密着させることによ
り、プラグチューブ3の外周壁3bとヘッドカバー2の
下側内周壁2bとの間に形成される隙間を液密に塞ぎ、
エンジン内空間1a内を流通するエンジンオイル等がこ
の隙間からエンジン外に漏れ出ないようにしている。
【0019】また、エンジンヘッドカバー2の孔部の上
側が小径孔に形成され下側が大径孔に形成されることに
より、このそれぞれの孔部の内周壁に密着するように形
成されるパッキン6をヘッドカバー2から外れ難くして
いる。つまり、小径孔と大径孔との間に形成される段部
にパッキン6の外周下壁6eが接し、さらにこの外周下
壁6eよりエンジンヘッド1側に金属製のリング8が埋
込まれているため、ヘッドカバー2に装着されたパッキ
ン6をヘッドカバー2の外側に向かって取外そうとして
もパッキン6の外周下壁6eがヘッドカバー2のフラン
ジ部2cの下面に当接する。しかも、パッキン6に埋込
まれたリング8もこの段部に当接するように移動するこ
とから、パッキン6の取外しをさらに困難にしている。
したがって、プラグチューブ3のプラグホール3a内に
装着された点火コイルを取外そうとしたとき、ヘッドカ
バー2に装着されたパッキン6が点火コイルとともに外
れることがない。これにより、点火コイルの着脱を頻繁
に行ってもパッキン6がヘッドカバーから脱落するのを
防ぎ、エンジン内空間1aとエンジン外部の空間との連
通を確実に遮断することができる。
【0020】ここで、ヘッドカバー2の上側内周壁2
a、プラグチューブ3の外周壁3bは、特許請求の範囲
に記載の「開口側周縁」、「筒体の外周壁」にそれぞれ
相当し、ヘッドカバー2の上側内周壁2aおよび下側内
周壁2bは、特許請求の範囲に記載の「機関本体の内周
壁」に相当する。次に、エンジンに点火装置10を組付
ける手順とエンジンに取付けられた点火コイルを取外す
手順とを図1に基づいて説明する。
【0021】(1) エンジンに点火装置10を組付ける手
順 エンジンヘッド1にヘッドカバー2を組付ける前に、ヘ
ッドカバー2にパッキン6を組付ける。パッキン6は、
ヘッドカバー2の孔部の内径より大径に形成されている
ことから、パッキン6を径方向内側に押縮めるようにし
ながらこの孔部内にパッキン6を挿入する。そして、パ
ッキン6の防水シール部がヘッドカバー2のフランジ部
2cの上下面を包込むような位置にパッキン6を位置合
わせした後、パッキン6が径方向に拡がるように解放す
ると、ヘッドカバー2の上側内周壁2aにパッキン6の
外周中壁6dが密着し、下側内周壁2bにパッキン6の
オイルシール部の外周壁6gが密着する。
【0022】このようにしてパッキン6が取付けられた
ヘッドカバー2をエンジンヘッド1に固定する。このと
き、エンジンヘッド1には既にプラグチューブ3が固定
されているため、パッキン6内をプラグチューブ3が貫
通するように位置合わせしながらエンジンヘッド1にヘ
ッドカバー2を取付ける。すると、パッキン6のオイル
シール部の内周壁6fがプラグチューブ3の挿入に伴い
径方向外側に押拡げられながらプラグチューブ3の外周
壁3bとオイルシール部の内周壁6fとが密着する。さ
らにこのオイルシール部内には、オイルシール部の内周
壁6fが縮径するように径方向内側に付勢するコイルば
ねが埋込まれていることから、挿入されたプラグチュー
ブ3の外周壁3bとオイルシール部の内周壁6fとの密
着度をより高めている。
【0023】パッキン6内にプラグチューブ3がさらに
挿入され、プラグチューブ3の端部がパッキン6の上側
に達すると、パッキン6の内周壁6bを径方向外側に押
出すようにしてプラグチューブ3が挿入される。これに
より、パッキン6の内周壁6bとプラグチューブ3の外
周壁3bの表面とが密着することから、プラグチューブ
3の外周壁3bの表面とパッキン6との接触をさらに液
密にすることができる。
【0024】このようにエンジンヘッド1にヘッドカバ
ー2を取付けるとき、ヘッドカバー2の孔部内周壁とプ
ラグチューブ3の外周壁3bとの間にパッキン6が介在
することにより、エンジン内空間1aとエンジン外空間
との連通をパッキン6により液密に遮断することができ
る。プラグチューブ3のプラグホール3a内に点火プラ
グ80が取付けられた後、プラグホール3a内に点火コ
イルを挿入する。このとき、点火プラグ80の電極部8
1が給電用スプリング17を押縮め、点火コイルと点火
プラグ80との電気的接続が確実に確保されるまで点火
コイルのコイル本体下部10bをプラグホール3a内に
押込む。これと同時に、コイル本体上部10aの下側端
面10dには、先にヘッドカバー2に取付けられたパッ
キン6の上端面6aが当接する。
【0025】そして、固定用ブラケット11にボルト4
を通し、ヘッドカバー2に形成される雌ねじ部にボルト
4を螺合させることにより点火コイルがエンジンに固定
される。このとき、ボルト4を締めつけるに従い点火コ
イルがエンジンヘッド1側に向かって移動するため、点
火コイルの下側端面10dとパッキン6の上端面6aと
の密着度をより高め、エンジン外空間とプラグホール3
a内空間との連通を液密に遮断することができる。
【0026】上述したように、エンジンに点火装置10
を組付けることにより、エンジン内空間1aとエンジン
外空間との連通をパッキン6により液密に遮断すること
ができ、さらにプラグホール3a内空間とエンジン外空
間との連通を液密に遮断することができる。これによ
り、エンジンが被水したときにエンジン外からエンジン
内またはプラグホール3a内に侵入しようとする水等を
シールすることができる。なお、プラグホール3a内空
間とエンジン外空間との間はパッキン6により防水され
るが、別に設けた呼吸通路によって空気が通れるように
連通される。
【0027】(2) エンジンに組付けられた点火コイルを
取外す手順 エンジンに組付けられた点火コイルは、ボルト4を緩め
ヘッドカバー2からボルト4を取外した後、プラグチュ
ーブ3のプラグホール3aから点火コイルを抜出すこと
により行われる。このとき、ヘッドカバー2に取付けら
れているパッキン6は前述したようにシリンダヘッドカ
バー2の孔部の小径孔と大径孔とのあいだに形成される
段部にパッキン6の外周下壁6eが当接し、またフラン
ジ部2cを包込むようにしてパッキン6の防水シール部
は形成されていることから、ヘッドカバー2からパッキ
ン6が点火コイルとともに外れることがない。
【0028】これにより、点火コイルよりエンジン側に
位置する点火プラグ80を点検する場合等において、点
火コイルを取外してもパッキン6がヘッドカバー2から
脱落するのを防止するため、従来の点火コイルのように
パッキンがない状態で点火コイルを再装着することを回
避できる。したがって、パッキンがない状態で点火コイ
ルが取付けられた場合に生ずるプラグホール内への水の
侵入により招くエンジン不調を防止できる。
【0029】以上説明したように第1実施例によると、
従来、点火コイル側に取付けられていたパッキンをヘッ
ドカバー2側に取付け、かつヘッドカバー2のフランジ
部2cの上下面を挟込むような断面コ字状の環状にパッ
キン6を形成したことから、点火コイルの脱着時におい
てパッキン6がヘッドカバー2から脱落するのを防止で
きる。またヘッドカバー2の孔部を構成する小径孔と大
径孔とに合わせてパッキンの形状を形成したことから、
小径孔と大径孔との間に形成される段部にパッキン6の
外周下壁6eが当接し、パッキン6がヘッドカバー2の
外側に移動することを阻止している。さらにパッキン6
のオイルシール部内に金属製のリング8を埋込んだこと
から、このリング8によってもパッキン6のヘッドカバ
ー2の外側への移動を阻止している。これらにより、プ
ラグホール3aから点火コイルを外そうとしたときのパ
ッキン6の脱落を回避できるため、点火コイルの着脱を
頻繁に行ってもヘッドカバーからのパッキン6の脱落を
防止できる。したがって、エンジン内空間1aとエンジ
ン外部の空間との連通をパッキン6によって確実に遮断
することができるため、エンジン外からプラグホール3
a内に侵入する水等による点火プラグ80の点火不良を
防止する効果がある。
【0030】(第2実施例)本発明の第2実施例による
点火装置を図2に示す。第1実施例と実質的に同一の構
成部分には同一符号を付す。図2に示す第2実施例は、
第1実施例で説明した防水シール部およびオイルシール
部からなるパッキン6をパッキン36とオイルシール3
8とに分けて構成した例である。
【0031】図2に示すように、パッキン36は、第1
実施例で説明したパッキン6の防水シール部と同様の形
状を有しており、フランジ部2cの上面および下面を外
周上壁36c、外周中壁36dおよび外周下壁36eで
挟込む断面コ字形状の環状に形成されている。そして、
図1で上側にコイル本体上部10aの下側端面10dと
当接可能な上端面36aを有している。これにより、パ
ッキン36がヘッドカバー2のフランジ部2cの上下面
を挟込むようにしてヘッドカバー2の孔部に嵌合するた
め、この孔部からのパッキン36の脱落を防止してい
る。また、パッキン36にプラグチューブ3が挿入され
たとき、プラグチューブ3の外壁3bがパッキン36を
径方向外側に押出すため、プラグチューブ3の外周壁3
bとパッキン36の内周壁36bとを密着させることが
できる。
【0032】オイルシール38は、第1実施例で説明し
たパッキン6のオイルシール部と同様の形状を有してお
り、内部に埋込まれた金属製のリング8によって、オイ
ルシール38の外周壁38bとヘッドカバー2の下側内
周壁2bとを密着させている。また、オイルシール38
の径方向内側内には、径方向内側に縮径しようとするコ
イルばねがオイルシール38内に埋込まれ、さらにこの
コイルばねが埋込まれるオイルシール38の内側部分と
リング8が埋込まれる外側部分との間にはベローズ構造
が設けられている。これにより、プラグチューブ3の外
周壁3bとオイルシール38の内周壁38aとを密着さ
せ、さらにヘッドカバー2の下側内周壁2bとオイルシ
ール38の外周壁38aとを密着させることから、プラ
グチューブ3の外周壁3bとヘッドカバー2の下側内周
壁2bとの間に形成される隙間を液密に塞ぐことができ
る。
【0033】第2実施例によると、ヘッドカバー2の孔
部の内周壁とプラグチューブ3の外周壁3bとを液密に
シールするシール部材をパッキン36とオイルシール3
8とに分けて構成したことから、高温のエンジンオイル
に晒されやすいオイルシール38の材質を特殊な材料、
例えばフッ素ゴムに設定した場合、このような特殊材料
を要求されないパッキン36を低コストの材料に設定す
ることができる。これにより、比較的高価な特殊材料を
オイルシール38にだけ用いればよいことから、シール
部材全体としてのコストの増大を抑制する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による点火装置をエンジン
に組付けた状態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施例による点火装置をエンジン
に組付けた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 エンジンヘッド(機関本体) 2 ヘッドカバー (機関本体) 3 プラグチューブ(筒体) 3a プラグホール (凹部) 6 パッキン (シール部材) 10 点火コイル 10a コイル本体上部(一端部) 10b コイル本体下部 10c 接続部 80 点火プラグ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関本体に形成される凹部の開口から前
    記機関本体外に一端部が突出して前記凹部に収容される
    点火コイルと、 前記機関本体に取付られるとともに、前記凹部の開口側
    周縁と前記一端部との間に位置する環状のシール部材と
    を備えたことを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 【請求項2】 前記凹部は、機関本体内に収容され、か
    つこの機関本体外に一端側が開口する筒体により形成さ
    れ、 前記シール部材は、前記筒体と前記機関本体外との間に
    も介装されていることを特徴とする請求項1記載の内燃
    機関用点火装置。
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