JPH09132393A - 床面開口装置および運搬装置 - Google Patents

床面開口装置および運搬装置

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JPH09132393A
JPH09132393A JP7289029A JP28902995A JPH09132393A JP H09132393 A JPH09132393 A JP H09132393A JP 7289029 A JP7289029 A JP 7289029A JP 28902995 A JP28902995 A JP 28902995A JP H09132393 A JPH09132393 A JP H09132393A
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floor
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雅朗 西上
Tatsuo Kakiya
達雄 柿谷
Noriaki Ikenaga
憲明 池永
Tadashi Saito
正 齋藤
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Shimizu Construction Co Ltd
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床面Gに形成された開口2を通して上下方向
に物品を運搬するに際して、閉口時には床面Gが平坦で
ありかつ開口が容易な床面開口装置と、この床面開口装
置を用いた効率のよい運搬装置を得る。 【解決手段】 床面開口装置10は、開口2の周縁部に
面一に設けられた枠部材11と、この枠部材の内縁部に
嵌合して開口2を覆う蓋部材12とからなり、この枠部
材11と蓋部材12とが、互いに着脱自在に係合し得る
係止手段13,14を有する。運搬装置20は、床面開
口装置10と、この床面開口装置の下方に配設された昇
降機構30とを有し、この昇降機構30が昇降自在の荷
受部21を有し、この荷受部21と蓋部材12とが、互
いに着脱自在に係合し得る係止手段22,23を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床面に形成された
開口を通して上下方向に物品を運搬するための床面開口
装置およびこの床面開口装置を用いて上下方向に物品を
運搬するための運搬装置に関し、特に地下工事現場など
において、平坦な地上床面に設けられた開口を通して地
下作業場などに物品を搬入搬出するのに有用な運搬装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地下鉄や地下道路の工事、トンネル掘削
工事、ビルなど大型建築物の地下工事などにおいては、
資材や機械類を地上から床面下の工事現場に搬入し、ま
た床面下の工事現場で発生した掘削土砂や不要となった
資材・機械類を地上に搬出するなどの作業が頻繁に行わ
れている。これらの運搬は、従来は例えば、地下工事現
場の上方に多数の覆工板を面一に張り並べて形成した仮
床の一部の覆工板を除去して開口を形成し、この開口の
上方に架構を設け、または床上の開口周辺にクレーン装
置などを配備し、搬入する物品はトラックなどでこの開
口の近傍まで輸送して一旦、開口縁部の床上に荷降ろし
し、荷降ろしした物品を改めてクレーン装置に積載し、
開口を通して床下に降ろし、床下ではこの物品をクレー
ン装置から再度荷降ろしして、更に適当な輸送手段を用
いて床下の所要地点まで運んでいた。床下の物品を搬出
する場合には、上記と逆の手順で搬出作業が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の運搬方
法はきわめて煩雑で、人手を要するばかりでなく、床面
開口は常時開かれていて、しかもその周辺にはクレーン
装置や荷降ろしされた物品が置かれているので、床上作
業上の大きな支障となり、また夜間や休日の保安や物品
管理にも多くの労力とコストが費やされた。更に最近で
は、工事の大型化が進むとともに省力化の要求もあっ
て、物品を大型トラックに積載したまま、発送元から直
接に床下工事現場へ搬送したいという要望が高まってき
た。
【0004】ところが、上記の開口から物品を積載した
大型トラックを上下方向に運搬するには、きわめて大型
の装置が必要になり、これを支持する仮床の支柱や梁な
どの強度も対応して強化する必要があって、事実上実施
困難である。このため、例えば工事現場の周辺の地面を
掘削してトラック輸送用の工事道路またはトンネルを仮
設するなどの方法もとられるが、この方法は特に地下作
業現場が深い場合には、周辺に広大な空地を必要とし、
また仮設費用も莫大なものとなる。
【0005】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、従ってその目的は、床面に形成された
開口を通して上下方向に物品を運搬するに際して、床上
設備を必要とせずに大型トラックなどによる搬入搬出作
業を可能にし、また使用しない時には容易に閉じて平坦
な床面を形成することができる床面開口装置および運搬
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、請求項1において、床面に設けられた開
口の縁部に床面と面一に固定されて設けられた枠部材
と、この枠部材の内縁に嵌合して面一に開口を覆う蓋部
材とからなり、この蓋部材と枠部材とが、開口の少なく
とも1対の対向する縁部に、それぞれ着脱自在に係合し
得る係止手段を有する床面開口装置を提供する。
【0007】また本発明は、請求項2において、床面に
設けられた長方形の開口の縁部に床面と面一に固定され
て設けられた枠部材と、この枠部材の内縁に嵌合して面
一に開口を覆う蓋部材とからなり、この蓋部材が開口の
長手方向に分割された少なくとも二つの分割蓋部材から
なり、これらの各分割蓋部材と枠部材とが、開口の長手
方向の対向する縁部に、それぞれ着脱自在に係合し得る
係止手段を有する床面開口装置を提供する。
【0008】本発明は更に、請求項3において、上記の
いずれかの床面開口装置と、この床面開口装置の下方に
配設された昇降機構とを有する運搬装置であって、この
昇降機構が、前記蓋部材または分割蓋部材を搭載し得る
昇降自在の荷受部を有し、この荷受部と前記蓋部材また
は分割蓋部材とが、それぞれの互いに対向する位置に着
脱自在に係合し得る係止手段を有してなる運搬装置を提
供する。
【0009】この昇降機構は、請求項4において、前記
床面の下方を水平方向に移動し得る水平移動手段を有し
てなることが好ましい。またこの昇降機構は、請求項5
において、この昇降機構が配設されたレベルより更に下
方に、前記荷受部を昇降自在に垂下し得る垂下手段を有
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を実施例
により、図面を用いて詳しく説明する。以下の説明なら
びに図面において、符号Gは床面を表すが、この「床面
G」は必ずしも地表レベルの床面のみを意味するもので
はなく、一般にトラックなどの搬送手段によって作業現
場に物品を搬入し、あるいは作業現場から物品や土砂な
どを搬出する際の起点となる床面を意味する。また以下
の説明において、「第一地下床面M」、「第二地下床面
W」の語は、必ずしも地下レベルの床面のみを意味する
ものではなく、一般に床面Gより下層に形成された床面
を意味し、第二地下床面Wは第一地下床面Mより鉛直方
向低位にある床面を意味する。
【0011】(実施例1)図1は、本発明の請求項1に
基づく床面開口装置(以下、単に「開口装置」と記す)
の一実施例を示している。図1において、符号Gは床面
を示し、この床面Gは、図示しない架構の上に敷き詰め
られた多数の覆工板1,…によって形成され、この床面
Gの下方は、床下作業空間Sの一部を形成している。こ
の床面Gには、例えば物品を積載したトラックを上下方
向に運搬するに十分な大きさの長方形の開口2が形成さ
れている。この開口2の寸法は、例えば3230mm×
8530mmである。
【0012】この開口2には、その縁部に床面Gと面一
に枠部材11が固定されて設けられ、この枠部材11の
内縁16の内側が開口2とされている。枠部材11の外
縁寸法は、例えば6000mm×12000mmであ
り、内縁寸法は、開口2の寸法、すなわち例えば323
0mm×8530mmである。枠部材11には、その内
縁16に面一に嵌合する蓋部材12が設置されている。
この蓋部材12の寸法は、例えば3200mm×850
0mmである。そして、この枠部材11と蓋部材12と
が、実施例1の開口装置10を構成している。
【0013】この枠部材11と蓋部材12とは、開口2
の1対の対向する縁部2a,2bのそれぞれの側部1
7,18に、それぞれ着脱自在に係合し得る係止手段1
3,14を有している。この実施例における係止手段1
3は、蓋部材12に向けて油圧または空気圧によって自
在に進退するピンを有するピン部材(13)からなり、
係止手段14は、このピンを受けるピン受け部材(1
4)からなっている。また、この実施例では、係止手段
13,14の組合せが、開口2の4隅の近傍に、それぞ
れ対向して設けられている。
【0014】この開口装置10は、搬入搬出作業を行わ
ないときは、ピン部材13のピンがピン受け部材14の
内部に挿入されていて、これによって蓋部材12が枠部
材11に固定されているので、蓋部材12と枠部材11
とは覆工板1,…と共に平坦な床面Gを形成し、床面G
上には実質的な突起や付属物がなく、またその上に重量
物が乗っても落下することはない。
【0015】物品の搬入搬出を行う場合は、蓋部材12
を、床上から例えば移動式クレーンなどで懸垂し、また
は床下から例えばパレットリフトなどで支え、この状態
でピン部材13のピンを引っ込めてピン受け部材14か
ら外すと、枠部材11と蓋部材12との係合が解除さ
れ、蓋部材12は床上へも床下へも随意に移動できるよ
うになる。蓋部材12が移動されれば、そこには開口2
が形成されるので、この開口2を通して物品を床面Gの
上下方向に運搬することができる。運搬終了時には、直
ちに蓋部材12を枠部材11に嵌合して開口2を閉じ、
対応するピン部材13をピン受け部材14と係合させれ
ば、蓋部材12は枠部材11に係止され、平坦な床面G
が形成される。
【0016】実施例1の開口装置10を用いれば、物品
の搬入搬出を行うときのみ開口2を形成することがで
き、それ以外のときは開口が存在せず、床面Gは平坦に
広がっているので、床上が作業場または道路などとして
有効に利用できる。またこの開口装置10は、例えば覆
工板1,…で形成された床面G上の任意の場所の覆工板
を除去して設置することができ、また不要となった開口
装置10は除去してその部分を覆工板1,…で覆うこと
によって容易に床面Gに復元することができるので、床
下作業の進捗状況に合わせて、作業現場に物品を輸送す
る運搬路線を短縮することができる。
【0017】上記実施例において、開口2の形状は長方
形としたが、その形状は特に限定されるものではなく、
正方形、ひし形、台形、楕円形、円形など任意の形状で
あってよい、この開口2の形状に応じて枠部材11の内
縁形状および蓋部材12の形状が変化することはいうま
でもない。しかし、例えばこの開口2を通じてトラック
などを運搬する目的には、そのトラックなどの投影面を
含む大きさの長方形とすることが好ましい。また、開口
2の対向する縁部2a,2bに設ける係止手段は、縁部
の左右対向する位置に設けることが好ましいが、これに
限定されるものではなく、例えば千鳥掛けの位置に設け
てもよく、それぞれの縁部に設ける係止手段の数は、同
じでも異なっていてもよい。
【0018】(実施例2)本発明の開口装置の、請求項
2に基づく一実施例を図2に示す。以下の図および説明
において、図1で示したものと同一の部位または機構
は、同一番号を付してその説明を省略または簡略化す
る。図2において、床面Gは多数の覆工板1,…によっ
て形成され、この床面Gには、長方形の開口2が形成さ
れている。
【0019】この開口2には、その縁部に床面Gと面一
に枠部材11が固定されて設けられ、この枠部材11の
内縁16の内側が開口2とされている。この枠部材11
には、その内縁16に面一に嵌合する蓋部材12が設置
されている。そして、この蓋部材12は、実施例2にお
いては、開口2の長手方向に分割された二つの分割蓋部
材12a,12bからなっている。
【0020】枠部材11と、それぞれの分割蓋部材12
a,12bとは、開口2の長手方向の縁部2a,2b
に、それぞれ着脱自在に係合し得る係止手段13,14
を有している。この実施例における係止手段13は、蓋
部材12に向けて油圧または空気圧によって自在に進退
するピンを有するピン部材(13)からなり、係止手段
14は、このピンを受けるピン受け部材(14)からな
っている。
【0021】この開口装置10は、搬入搬出作業を行わ
ないときは、ピン部材13のピンがピン受け部材14の
内部に挿入されていて、これによって双方の分割蓋部材
12a,12bがいずれも枠部材11に固定されている
ので、分割蓋部材12a,12bと枠部材11とは覆工
板1,…と共に平坦な床面Gを形成し、床面G上には実
質的な突起や付属物がなく、またその上に重量物が乗っ
ても落下することはない。
【0022】物品の搬入搬出を行う場合は、分割蓋部材
12a,12bのいずれか一方、または必要なら双方
を、床上から例えば移動式クレーンなどで懸垂し、また
は床下から例えばパレットリフトなどで支え、この状態
でピン部材13のピンを引っ込めてピン受け部材14か
ら外すと、外された分割蓋部材と枠部材11との係合が
解除され、その分割蓋部材12aまたは12bは、床上
へも床下へも随意に移動できるようになる。分割蓋部材
12aまたは12bが移動されれば、そこには移動され
た分割蓋部材に対応した開口が形成されるので、この開
口を通して物品を床面Gの上下方向に運搬することがで
きる。
【0023】運搬終了時には、移動された分割蓋部材1
2aまたは12bを枠部材11に嵌合して開口を閉じ、
対応するピン部材13をピン受け部材14と係合させれ
ば、この分割蓋部材12aまたは12bは、枠部材11
に係止され、平坦な床面Gが形成される。
【0024】実施例2の開口装置10は、蓋部材12が
2枚の分割蓋部材12a,12bからなるものである
が、この分割数は2枚に限定されるものではなく、3枚
またはそれ以上に分割されていてもよい。従って、例え
ば地下鉄や地下道路など、延長された地下施設の工事に
おいては、その工事線に沿って、地上の床面Gに、細長
い枠部材11を設置し、これに嵌合する複数の分割蓋部
材12a,12b,…,12nを配設すれば、工事の進
捗状況に応じて、必要時に必要箇所の分割蓋部材12n
のみを除去して開口を形成し、物品の搬入搬出を行うこ
とができる利点がある。また、特に長い物品の搬入搬出
を行う場合には、必要枚数の分割蓋部材を除去すること
によって対応できる利点もある。
【0025】上記において、「長方形の開口2」とは、
工事線に沿って長さ方向に湾曲、または分岐しているも
のも含まれると理解されるべきであり、この場合には、
枠部材11および分割枠部材12nも、その湾曲や分岐
に対応して屈曲、または変形していてもよい。
【0026】(実施例3)本発明の運搬装置の、請求項
3に基づく一実施例を図3に示す。図3において、符号
Mは、床面Gの下層に設けられた地下床面であり、符号
1 は、昇降機構を設置するために、地下床面Mから更
に一定深さhだけ掘り下げられた設置面を示している。
【0027】この運搬装置は、実施例1に示したものと
同様の開口装置10と、この開口装置10の下方に配設
された昇降機20とからなっている。この昇降機20
は、開口装置10の蓋部材12を搭載し得る昇降自在の
荷受部21を有し、この荷受部21と前記蓋部材12と
は、それぞれの互いに対向する位置に着脱自在に係合し
得る係止手段22,23を有している。
【0028】この実施例における荷受部21の係止手段
22は、蓋部材12に向けて油圧または空気圧によって
自在に進退するピンを有するピン部材(22)からな
り、蓋部材12の係止手段23は、このピンを受けるピ
ン受け部材(23)からなっている。昇降機20による
蓋部材12の昇降を行わないときは、ピン部材22のピ
ンは引っ込められていて、ピン受け部材23との係合は
解除されている。従って開口装置10と昇降機20とは
切り離されている。
【0029】荷受部21を昇降させる機構は、この実施
例においては一般にX型昇降機構として知られているも
ので、このX型昇降機構30は、等長のアーム24,2
5がその中心部xで回動自在に結合され、それぞれアー
ム24,25の一方の端部(上端部)に歯車26,27
が取り付けられ、この歯車26,27が、アーム24,
25の開角が変化するとき、荷受部21の下部に水平に
配設されたガイドラック28,29と噛み合って往復運
動できるようになっている。
【0030】このアーム24,25の他方の端部(下端
部)は、それぞれ水平方向両側に同時に伸縮し得る、油
圧または空気圧で作動するシリンダ31のそれぞれの可
動ロッド32,33に回動可能に連結されている。そし
て、この荷受部21とアーム24,25とシリンダ31
とからなるX型昇降機構30は台座34に取り付けら
れ、この台座34が設置面M1 に設置されている。
【0031】このX型昇降機構30は、シリンダ31を
伸縮することで可動ロッド32,33間の距離を変化さ
せると、アーム24,25の中心部xにおける開角が変
化し、アーム上端部の歯車26,27が互いに水平反対
方向にガイドラック28,29と噛み合って移動し、こ
れに伴って荷受部21が昇降するようになっている。荷
受部21が上昇したとき、この荷受部21の上面は蓋部
材12の底面と接触し、互いの係止手段22,23によ
って着脱自在に係合できるようになっている。また荷受
部21が蓋部材12を搭載した状態で下降したとき、搭
載された蓋部材12の上面が地下床面Mと面一となるよ
うに、基礎面M1 の深さhが設定されている。
【0032】上記の構成を有する実施例3の運搬装置
を、開口装置10と昇降機20とが切り離されている休
止状態から作動するには、先ずシリンダ31を収縮し、
荷受部21を上昇させてその上面を蓋部材12の裏面と
接触させ、荷受部21に付属したピン部材22のピンを
対応する蓋部材12のピン受け部材23に挿入し、荷受
部21と蓋部材12とを係合する。この蓋部材12の上
には、例えば物品を積載したトラックTなどが載置され
ている。
【0033】次に、係止手段13,14を解除側に作動
して蓋部材12と枠部材11とを切り離し、次いでシリ
ンダ31を伸長すると、荷受部21が、トラックTなど
を載せた蓋部材12と係合したまま下降するので、蓋部
材12の上面が地下床面Mと面一になったとき、下降運
動を停止する。この状態では、蓋部材12の上面が地下
床面Mと面一にされているので、トラックTなどはその
まま発進し、地下床面M上を目的地点まで走行すること
ができる。
【0034】このとき、床面Gには開口2が開いている
から、これを閉塞するには、シリンダ31を作動して蓋
部材12と荷受部21とを上昇させ、蓋部材12の上面
が枠部材11と面一になったとき、上昇を停止すればよ
い。この状態では、そのまま次のトラックを載せて下降
することもできるし、または蓋部材12と枠部材11と
を係合し、必要なら荷受部21と蓋部材12との係合を
解除して切り離し、荷受部21のみを降下させて待機す
ることもできる。
【0035】実施例3の運搬装置を用いれば、例えば発
送元から物品を積載したままのトラックなどを、開口2
の近辺で物品の荷降ろしや積み替えを行うことなく、そ
のまま床下の所要地点まで運送することができ、運送工
数が著しく削減される。また、床面Gには何らの突起物
もなく、開口2は使用後に直ちに閉塞することができる
ので、広く平坦な床面Gが形成され、床上を、例えば作
業場や臨時道路などとして有効に利用することができ
る。また、作業休止時などには、トラックや物品を床下
に移動して保管することができるので、保安コストも削
減できる。
【0036】(実施例4)本発明の運搬装置の、請求項
4に基づく一実施例を図4に示す。この運搬装置は、実
施例1に示したものと同様な枠部材11と蓋部材12と
からなる二つの開口装置10A,10Bと、床下に設置
された昇降機40とからなり、この昇降機40は、床面
Gの下方を水平方向に移動し得る水平移動手段を有して
いる。
【0037】図4において、この作業現場は、床面G
が、図示しない架構の上に敷き詰められた多数の覆工板
1,…によって形成され、この床面Gには、上下方向に
物品を移動運搬するための二つの開口2,2が、互いに
並列して形成されている。この開口2,2は同形に形成
され、その寸法はいずれも、例えば実施例1の開口と同
様に、3230mm×8530mmである。床面Gの下
方には地下床面Mが形成されている。そして更に、この
地下床面Mには、上記の二つの開口2,2の鉛直投影面
とそれらを結ぶ面内に、一定深さhの設置面M1 が形成
されている。
【0038】この運搬装置の昇降機40は、基本的には
実施例3のものと同様な構成を有する。すなわち、荷受
部21と開口装置10の下方に配設されたX型昇降機構
30とを有している。ただし、この場合はX型昇降機構
30を設置する台座41の下方に車輪42,…が取り付
けられている。また設置面M1 には、車輪42,…を受
けるレール43が敷設されていて、車輪42,…がレー
ル43上を回転移動することによって、X型昇降機構3
0が、例えば一方の開口装置10Aの鉛直下方から他方
の開口装置10Bの鉛直下方へと随時に水平移動できる
ようになっている。設置面M1 の深さhは、昇降機40
の荷受部21が開口装置10の蓋部材12を搭載したま
ま下降したとき、蓋部材12の上面が地下床面Mと面一
となるように設定されている。
【0039】この運搬装置は、例えば次のようにして使
用することができる。例えば床面G上において、搬入搬
出用トラックの配送路線が混乱することを避けるため
に、二つの開口装置の一方10Aを搬入口とし、他方1
0Bを搬出口とする。搬入用開口装置10Aの蓋部材1
2上には物品を積載したトラックTなどを配置する。
【0040】先ず、レール43上で昇降機40を移動
し、荷受部21が搬入用開口装置10Aの蓋部材12の
鉛直下方に配置されるように設定し固定する。次いで、
X型昇降機構30を作動して荷受部21を上昇させて蓋
部材12と接触させ、それぞれの係止手段22,23に
よって係合するとともに、搬入用開口装置10Aの係止
手段13,14を解除側に作動して、搬入用トラックT
が載った蓋部材12と枠部材11とを切り離す。次にX
型昇降機構30を下降側に作動して、蓋部材12が地下
床面Mと面一になる下降位置まで下降させる。この状態
では、蓋部材12が地下床面Mと面一にされているの
で、蓋部材12上のトラックTは蓋部材12から移動し
て地下床面M上の目的地点に向けて発進することができ
る。
【0041】トラックTなどを送りだした運搬装置は、
一旦X型昇降機構30を上昇させて蓋部材12を搬入用
開口装置10Aの枠部材11に嵌合し、係止手段13,
14を作動してこれらを係合し、また係止手段22,2
3を解除側に作動して荷受部21と蓋部材12とを切り
離す。この状態では、次の搬入用トラックTを蓋部材1
2の上に配置することができる。
【0042】一方、昇降機40は、X型昇降機構30を
下降させ、この状態でレール43上を搬出用開口装置1
0Bの鉛直下方まで移動して固定し、X型昇降機構30
を上昇させて荷受部21と搬出用開口装置10Bの蓋部
材12とを係合し、同時に搬出用開口装置10Bの蓋部
材12と枠部材11とを切り離し、蓋部材12を地下床
面Mのレベルまで下降させる。この状態で、地下床面M
上に待機させた搬出用トラックを載せ、X型昇降機構3
0を上昇させ、係止手段13,14を作動して搬出用開
口装置10Bの枠部材11と蓋部材12とを係合させ
る。この状態で搬出用トラックTは床面G上を走行する
ことができる。昇降機40は、係止手段22,23を解
除側に作動して荷受部21と蓋部材12とを切り離し、
X型昇降機構30を降下し、搬入用開口装置10Aの鉛
直下方に移動させれば、次の搬入のための待機状態とな
る。
【0043】実施例4の運搬装置は、2組の開口装置1
0A,10Bと、それらの開口装置の鉛直下方間を水平
に移動し得る昇降機40とからなるものであるので、物
品の搬入、搬出を路線の混乱なく円滑かつ高能率で行う
ことができる。上記の例では2組の開口装置10A,1
0Bの一方を搬入用、他方を搬出用としたが、この運搬
装置の使い方は上記に限定されるものではなく、例えば
搬入用開口装置と搬出用開口装置とを交互に切り替えて
用いてもよく、また地下の工事現場の移動に合わせて一
方から他方へと切り替えて用いてもよい。
【0044】実施例4の運搬装置は、2組の開口装置1
0A,10Bと、1組の昇降機40とを用いたが、これ
らの数は限定されるものではない。また実施例4におけ
る開口装置10は実施例1に示したものと同様なものを
用いたが、この代わりに、実施例2に示したものと同様
な開口装置を用いてもよい。この場合は、レール43の
敷設方向を、図2における開口2の長手方向に沿うよう
にすれば、分割蓋部材12a,12bのいずれからでも
物品の搬入搬出ができるようになる。また、昇降機40
を移動するレール43も、1ラインに限定されるもので
はなく、複線または、ロータリー転轍機などを用いた星
型配置などの構成で用いることもできる。
【0045】(実施例5)本発明の運搬装置の、請求項
5に基づく一実施例を図5に示す。この運搬装置は、昇
降機50が、床面Gの下方に形成された第一地下床面M
の上を水平方向に移動し得る水平移動手段を有するとと
もに、この昇降機50が、第一地下床面Mより更に下方
に形成された第二地下床面Wに荷受部52を昇降自在に
垂下し得る垂下手段53を有するものである。
【0046】図5において、この作業現場は、床面G
が、図示しない架構の上に敷き詰められた多数の覆工板
1,…によって形成され、この床面Gには、上下方向に
物品を移動運搬するための二つの開口2,2が、間隔を
隔てて平行に形成されている。この開口2,2は同形に
形成され、その寸法はいずれも、例えば実施例1の開口
と同様に、3230mm×8530mmである。
【0047】床面Gの少なくとも開口2,2を含む面の
下方には、第一地下床面Mが形成されている。この第一
地下床面Mの一部分には、物品を更に下方の第二地下床
面Wに運搬するための竪坑Hが形成されている。第一地
下床面Mは、この実施例では、竪坑Hの坑口を跨いで、
両側にそれぞれ少なくとも竪坑Hの坑口と同面積の広が
りを持って形成され、2つの開口2,2は、竪坑Hの坑
口からずれた上記の第一地下床面Mの上方の床面Gに形
成されている。
【0048】図5において、この運搬装置は、第一地下
床面Mに設置された昇降機50と、床面Gの開口2,2
の縁部に床面と面一に固定されて設けられた枠部材11
と、この枠部材11の内縁に面一に嵌合する蓋部材12
とからなっている。この枠部材11と蓋部材12とは、
実質的に実施例1の開口装置10と同様に形成されてい
る。そして、昇降機50は、荷受部52を前記蓋部材1
2に向けて昇降させる昇降機構54と、第二地下床面W
に向けて前記荷受部52を昇降自在に垂下させる垂下機
構53とを有している。
【0049】この昇降機50は、図6に詳細を示すよう
に、直方体状のフレーム60を有していて、このフレー
ム60は、基台63の下部に車輪62,62が取り付け
られていて、この車輪62,62が、第一地下床面Mに
沿って水平方向に延びて竪坑Hの上部坑口の両側を通る
2本一対のレール61,61上を、水平方向に移動し得
るようになっている。これによって、この昇降機50
は、第一地下床面M上を水平方向に移動することができ
る。
【0050】床面Gに配設された蓋部材12と昇降機の
荷受部52との間には、蓋部材12がこの荷受部52と
係合して、荷受部52とともに下方に向けて移動し得る
着脱自在の係止手段(図示省略)が設けられている。こ
の係止手段は、実施例1に示したものと同様なピン部材
とピン受け部材とからなるものである。
【0051】この蓋部材12は、枠部材11とも着脱自
在に係合するようになっていて、この係合によって、こ
の運搬装置を使用しないときは、開口2が蓋部材12に
よって覆われ、覆工板1,…と面一に平坦な床面Gを形
成している。搬入搬出を行うときは、枠部材11と蓋部
材12との係合が解除されるとともに、蓋部材12と荷
受部52とが係合され、蓋部材12がこの荷受部52と
ともに下方に向けて移動し得るようになっている。
【0052】この運搬装置は、概略上記の構成を有する
ので、搬入に際しては、例えば物品を積載したトラック
Tを床面Gと面一に固定された蓋部材12の上に停車さ
せ、昇降機50を移動してこの蓋部材12の鉛直下方に
設置し、昇降機構54を上昇作動させて荷受部52を蓋
部材12の裏側に接触させ、蓋部材12と荷受部52と
を係合させるとともに枠部材11と蓋部材12との係合
を解除し、昇降機構54を下降させて、蓋部材12とト
ラックTとを搭載した荷受部52を、第一地下床面Mの
レベルまで降ろし、この昇降機50をレール3、3に沿
って竪坑Hの上部坑口まで水平移動し、垂下機構53を
用いて荷受部52を第二地下床面Wに向けて降ろすこと
によって、物品を、トラックTに積載したまま第二地下
床面Wに運搬することができる。
【0053】第二地下床面Wから床面Gへ物品を搬出す
る場合は、例えば上記の操作により第二地下床面Wに搬
入した空トラックに、第二地下床面Wにおいて物品を積
載し、前記と逆の操作によって積載トラックTを床面G
に運搬すれば、床面Gにおいて積み替えなどの作業を要
せず、そのまま物品を目的地に向けて輸送することがで
きる。
【0054】以下、この運搬装置の各部の詳細について
説明する。図6に示すように、昇降機50は直方体状の
フレーム60を有していて、このフレーム60は、基台
63の四隅に支柱64,64,…が立設され、その上端
部に平面視長方形の天部フレーム65が架設されてなっ
ている。このフレーム60には、前記荷受部52と昇降
機構54とを搭載して第二地下床面Wまで垂下するため
の垂下台66と、この垂下台66を昇降させるための垂
下機構53とが備えられている。
【0055】垂下機構53は、図6および図7(a)
(b)に示すように、基台63の相対向する2辺の上面
にそれぞれ設置されたウインチ機構67,67からな
り、各ウインチ機構67は、以下のような構成となって
いる。図7(a)(b)に示すように、基台63の上面
には、互いに平行なガイドレール68,68が敷設され
ている。そして、これらガイドレール68,68上に
は、互いに対向する電動ウインチ69,69がそれぞれ
移動自在に設けられている。また、図7(a)に示すよ
うに、各電動ウインチ69の下方には、ガイドレール6
8,68と平行なボールねじ70とが軸受70a、70
aに回転自在に支持されており、このボールねじ70に
は、電動ウインチ69の下面に取り付けられた可動ブラ
ケット71bが螺合して設けられている。また、各電動
ウインチ69の駆動軸72にはスプロケット73が取り
付けられており、このスプロケット73は、前記ボール
ねじ70に取り付けられたスプロケット74にチェーン
75を介して連結されている。ここで、一方の電動ウイ
ンチ69のボールねじ70と、対向する他方の電動ウイ
ンチ69のボールねじ70とでは、その螺条方向が逆方
向に形成されている。
【0056】また、各電動ウインチ69の駆動軸72に
は、ワイヤーロープ80を巻き取る巻胴81が取り付け
られている。巻胴81には、その胴面に、例えば100
mのワイヤーロープ80を重ね合わせることなく一重に
巻き取るための螺旋状の溝(図示せず)が形成されてい
る。この巻胴81においても、一方の電動ウインチ69
の巻胴81と、対向する他方の電動ウインチ69の巻胴
81とでは、ワイヤーロープ80が逆方向に巻き取られ
るようになっている。図6に示したように、このような
電動ウインチ69,69,…の巻胴81,81,…に巻
かれたワイヤーロープ80,80,…は、シーブ82,
82,…を介して、その下端部に前記の垂下台66が取
り付けられた構成となっている。
【0057】上記の垂下機構53においては、電動ウイ
ンチ69,69,…を一斉に作動させて巻胴81,8
1,…からワイヤーロープ80,80,…を繰り出せ
ば、垂下台66が下降し、電動ウインチ69,69,…
を逆転させれば、ワイヤーロープ80,80,…が巻き
取られて垂下台66が上昇する。このとき、図7(a)
に示したように、各電動ウインチ69を作動させると、
駆動軸72の回転が、スプロケット73,74およびチ
ェーン75を介して伝達されて、ボールねじ70が回転
する。すると、各電動ウインチ69は、このボールねじ
70の回転に伴って、可動ブラケット71bと一体にガ
イドレール68,68上を移動するので、これによっ
て、各巻胴81からのワイヤーロープ80の繰り出し角
度(フリートアングル)が一定とされる。
【0058】図5および図6に示したように、垂下台6
6の上面には、昇降機構54が設置され、さらにその上
面には物品を搭載するための板状の荷受部52が備えら
れている。昇降機構54の方式は、特に限定されるもの
ではないが、例えば図8(a)(b)に示すように、荷
受部52の下面に固定された、油圧または空気圧で作動
する上部シリンダ85と、垂下台66の上面に固定され
た下部シリンダ86と、これら上部シリンダ85、下部
シリンダ86それぞれの両端部に設けられて、水平方向
外方に向けて伸縮駆動されるロッド87,87,…と、
上下のロッド87,87,…間においてパンタグラフ状
にリンク結合された一定長のアーム部材88,88,…
からなる伸縮部89とから構成されている。
【0059】この昇降機構54では、図8(a)に示し
た折り畳まれた状態から、各ロッド87,87,…を一
斉に収縮させると、伸縮部89が上下方向に伸長し、こ
れによって荷受部52が押し上げられるようになってい
る。また、図8(b)に示したように伸縮部89が上下
方向に伸長した状態から、各ロッド87,87,…を伸
長させれば、伸縮部89が上下方向に収縮して、荷受部
52は下降する。
【0060】図5に示したように、昇降機構54の両側
面にはガイドローラ91,…が設けられており、前記垂
下機構53で垂下台66を昇降させるときに、これが竪
坑Hに鉛直方向に取り付けられたガイドレール92に沿
ってガイドされるようになっている。
【0061】開口2周辺の床面Gは、覆工板1で覆われ
ている。この床面Gは、以下のようにして第一地下床面
Mの上に架設されている。図9、図10、および図11
に示すように、第一地下床面M(図示せず)上に、平面
視グリッド状に中間杭3,3,…が立設され、その上端
部には、水平桁材4,4,…が互いに平行に架設され、
これら水平桁材4上には、これと直交する受桁5,5,
…が一定間隔を隔てて架設されている。これら受桁5,
5,…上には、例えば2000mm×1000mmの覆
工板1,1,…が敷き詰められ、床面Gを形成してい
る。
【0062】この床面Gに長方形の開口2が形成されて
おり、この開口2は、これと略同じ寸法の蓋部材12で
覆われている。開口2の縁部には、覆工板1に代えて枠
部材11が設置されている。この枠部材11と蓋部材1
2と荷受部52との間には、この運搬装置の不使用時に
は蓋部材12と枠部材11とを係合し、使用時には蓋部
材12を荷受部52とともに下方に向けて移動すること
ができるように、着脱自在の係合手段が設けられてい
る。この係合手段は、ピン部材とピン受け部材とからな
るものである。その一例を、図12(a)(b)および
(c)によって詳しく説明する。
【0063】図12(a)および(b)に示すように、
開口の対向する縁部に沿って、枠部材11の側部の複数
箇所に、開口2の水平内側に向けて出没するジョイント
ピン13aを備えた油圧シリンダ13bが設けられ、ピ
ン部材13を形成している。一方、蓋部材12の側部に
は、前記ジョイントピン13aと対向する位置に、これ
が嵌入される位置決め穴14aを有するピン受け部材1
4が設けられている。これにより、各油圧シリンダ13
bを伸縮させて、ジョイントピン13aを位置決め穴1
4aに挿入・抜出することによって、蓋部材12が枠部
材11に着脱される構成となっている。
【0064】また、図12(a)に示すように、この蓋
部材12の下面には、複数箇所に鉛直下方に向けて突出
するガイドピン23cが形成されている。この蓋部材1
2を支持する荷受部52(例えば図11参照)の上面に
は、ガイドピン23cに対応する位置に位置決め穴(図
示せず)が形成されており、これにガイドピン23cを
嵌入することにより、蓋部材12が荷受部52上で位置
決めされるようになっている。
【0065】図12(c)に示すように、この荷受部5
2には、水平方向外側に向けて出没するジョイントピン
22aを備えた油圧シリンダ22bが備えられている。
この油圧シリンダ22bを伸縮させて、ジョイントピン
22aを蓋部材12の各ピン受け部材23に形成された
位置決め穴23aに出し入れすることによって、荷受部
52と蓋部材12とが着脱自在に係合される構成になっ
ている。
【0066】上記の運搬装置は、例えば以下のようにし
て設置される。図5に示したように、床面Gの下方を一
次掘削して、第一地下床面Mを形成するとともに、所定
の位置に竪坑Hを掘削して下部坑口を第二地下床面Wに
連通させ、図9ないし図11に示したように、第一地下
床面Mに中間杭3,3,…を立設し、水平桁材4,4,
…、受桁5,5,…を架設する。これとともに、図5に
示すように、第一地下床面M上にレール61,61を敷
設し、竪坑Hの内壁面にガイドレール92,92…を設
置した後、昇降機50を、例えば2基、地上から第一地
下床面Mに搬入し、レール61,61上に設置する。
【0067】この後、床面Gにおいて、受桁5,5,…
上に覆工板1,1,…を敷設する。また、床面Gの例え
ば道路沿いなどの位置には、例えば2箇所に開口2,2
を形成し、それぞれの開口2の縁部に枠部材11を設置
し、これに蓋部材12をはめ込む。このとき、図12
(a)に示したように、枠部材11に備えられた油圧シ
リンダ13bを伸長させ、ジョイントピン13aを蓋部
材12のピン受け部材14の位置決め穴14aに嵌入し
ておく。
【0068】次に、上記の構成からなる運搬装置を用い
て、床面Gから第二地下床面Wへ、機器・資材などの物
品をトラック積載したまま搬入する方法について説明す
る。図5において、まず、物品を積載したトラックT
を、いずれか一方の開口2の蓋部材12上に停車させ
る。そして、2基のうち、いずれか一方の昇降機50を
レール61に沿って水平方向に走行させて、上記蓋部材
12の鉛直下方に移動させる。
【0069】続いて、昇降機50の昇降機構54を作動
し、荷受部52を上昇させる。そして、この荷受部52
が上方の蓋部材12の下面に押しつけられ、ガイドピン
23c(図12(a)参照)が荷受部52の位置決め穴
(図示せず)に嵌入されたとき、荷受部52の上昇を停
止する。次いで、図12(c)に示したように、各油圧
シリンダ22bを伸長させて、ジョイントピン22aを
蓋部材12の位置決め穴23aに挿入して、荷受部52
と蓋部材12とを一体に連結する。
【0070】次いで、図12(b)に示したように、枠
部材11の各油圧シリンダ13bを収縮させてジョイン
トピン13aを蓋部材12の位置決め穴14aから抜
き、蓋部材12と周囲の枠部材11との係合を解除す
る。そして、図5に示したように、昇降機構54を下降
作動させ、荷受部52を垂下台66上に下降させる。こ
の後、昇降機50をレール61に沿って走行させ、竪坑
Hの上方まで移動して停止する。
【0071】次いで、図6に示したように、垂下機構5
3のウインチ機構67,67を作動させて各電動ウイン
チ69からワイヤーロープ80を繰り出し、垂下台66
を蓋部材12ごと、竪坑H内に下降させていく。このよ
うにして、垂下台66が竪坑Hの底部にまで達した時点
で、蓋部材12上のトラックTを第二地下床面Wに向け
て発進させる。
【0072】積載した物品を降ろした空トラックT、ま
たは第二地下床面Wにおいて物品が積載されたトラック
Tは、荷受部52と係合した蓋部材12上に停車させ
る。次に垂下機構53を上昇作動させて、各電動ウイン
チ69でワイヤーロープ80を巻き上げ、垂下台66を
上昇させていく。そして、垂下台66が上昇端、すなわ
ち第一地下床面Mにまで上昇したら、その状態で昇降機
50をレール61,61に沿って、開口2の鉛直下方に
まで移動する。
【0073】続いて、昇降機構54を作動させて荷受部
52を上昇させる。そして、蓋部材12が枠部材11と
同レベルに達した時点で上昇動作を停止させ、図12
(a)に示したように、枠部材11の各油圧シリンダ1
3bを伸長させてジョイントピン13aで蓋部材12を
枠部材11に係合する。そして、蓋部材12上のトラッ
クTを発進させればよい。
【0074】上記の昇降機50の動作を、一方の昇降機
50と他方の昇降機50とで交互に、すなわち、一方の
昇降機50が竪坑Hを使用している間に、他方の昇降機
50にトラックTを搭載して、第一地下床面Mで待機さ
せておき、前記一方の昇降機50が竪坑Hから離れた時
点で、これと入れ代わりに他方の昇降機50を竪坑H上
に移動するようにすれば、竪坑Hの稼動率を向上するこ
とができ、従って運搬作業が効率化される。
【0075】上記の方法では、物品の搬入搬出に際して
開口2が開いたままになる。これを避けたい場合は、例
えば蓋部材12を荷受部52とともに下方へ引き込ま
ず、トラックTをこの位置に停車させる前に、荷受部5
2を床面Gのレベルにまで上昇させて荷受部52と枠部
材11とを係合固定し、クレーンなどを用いて蓋部材1
2を開口2から取り外して床面G上に置き、次いでトラ
ックTを直接荷受部52に搭載し、地下に搬入した後
に、直ちに蓋部材12を枠部材11にはめ込んで互いに
係合させれば、開口2は運搬作業中も閉じておくことが
できる。
【0076】上記実施例5の運搬装置においては、昇降
機50を2基用いる構成としたが、もちろん、1基のみ
でも、あるいは3基以上を用いる構成としてもよい。ま
た、開口2のサイズや設置数や位置については、第一地
下床面Mおよび第二地下床面Wのロケーションや必要と
される機器・資材などの大きさ、搬入搬出の頻度、地盤
構造などに応じて決定すればよく、例えば地下鉄や地下
道路などの進捗状況に応じては、地表の路側帯などに沿
って延長された第一地下床面Mを形成し、その上部に、
実施例2に示した分割蓋部材を多数枚連続した開口装置
を設置することによって、工事の進展に応じた箇所で物
品の地下への搬入搬出が可能になる。
【0077】上記の実施例において、昇降機構54はパ
ンタグラフ式のものを用いたが、これに限定されるもの
ではない。例えば実施例3で用いたようなX型昇降機構
30(図3,4参照)、流体シリンダを垂直に伸縮して
荷台を上下させる方式、スイングバーを用いる方法など
いずれでもよい。これらの昇降機構は一般に公知であ
る。
【0078】上記の各実施例において、枠部材11と蓋
部材12と、また蓋部材12と荷受部21(または5
2)とを着脱自在に係合し得る係止手段としては、ピン
部材とピン受け部材とからなる方式のものを用いたが、
係止手段はこれに限定されるものではなく、出し入れ自
在の鈎(または爪)と鈎(爪)受けを用いる方法、水平
面内で回転し得る半切円盤とその受け部材を用いる方法
など、いずれも用いることができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る開口装置は、床面の開口の縁部に床面と面一に固
定されて設けられた枠部材と、この枠部材の内縁に面一
に嵌合して開口を覆う蓋部材とからなり、この枠部材と
蓋部材とが、開口の少なくとも1対の対向する縁部に、
それぞれ着脱自在に係合し得る係止手段を有するもので
あるので、開口の開閉に床上設備を必要とせず、開口が
閉じられているときは床上が平坦であり、しかもこの開
口を覆う蓋部材の取り外しが容易で、大型トラックなど
による搬入搬出作業が効率よく行えるようになる。
【0080】本発明の請求項2に係る開口装置は、床面
の長方形の開口の縁部に床面と面一に固定されて設けら
れた枠部材と、この枠部材の内縁に面一に嵌合して開口
を覆う蓋部材とからなり、この蓋部材が開口の長手方向
に分割された少なくとも二つの分割蓋部材からなり、枠
部材とこれらの分割蓋部材とが、開口の長手方向の対向
する縁部に、それぞれ着脱自在に係合し得る係止手段を
有するものであるので、例えば地下鉄や地下道路など、
延長された地下施設の工事において、その工事線に沿っ
て複数の分割蓋部材を配設すれば、工事の進捗状況に応
じて、必要時に必要箇所の分割蓋部材のみを取り外して
開口を形成することができ、床上の利用効率が向上する
とともに物品の搬入搬出も更に効率化される。
【0081】本発明の請求項3に係る運搬装置は、上記
のいずれかの開口装置と、この開口装置の下方に配設さ
れた昇降機構とからなり、この昇降機構が前記蓋部材ま
たは分割蓋部材を搭載し得る昇降自在の荷受部を有し、
この荷受部と前記蓋部材または分割蓋部材とが、それぞ
れの互いに対向する位置に着脱自在に係合し得る係止手
段を有してなるものであるので、例えば物品を積載した
トラックなどを床上で荷降ろしせず、蓋部材または分割
蓋部材に載せたまま床下の作業現場に搬送することがで
き、物品の運搬がきわめて効率の高いものとなる。
【0082】本発明の請求項4に係る運搬装置は、昇降
機構が前記床面の下方を水平方向に移動し得る水平移動
手段を有しているので、複数の開口の間で移動可能とな
り、昇降機構1台当りの稼動率が高まるとともに輸送路
線が整理され、搬入搬出のサイクルが短縮される。また
夜間などの作業休止時には、資材などを床面下に保管す
ることができ、保安上も有利となる。
【0083】本発明の請求項5に係る運搬装置は、昇降
機構が配設された水平位置より更に下方に、前記荷受部
を昇降自在に垂下し得る垂下手段を有するものであるの
で、床上から途中の荷降ろしや積み替えを要せずに、昇
降機構が配設された第一地下床面より更に深部の作業現
場に運搬することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係る開口装置とその設置現
場の一例を示す平面図と立断面図である。
【図2】本発明の請求項2に係る開口装置とその設置現
場の一例を示す平面図である。
【図3】本発明の請求項3に係る運搬装置とその設置現
場の一例を示す立断面図である。
【図4】本発明の請求項4に係る運搬装置とその設置現
場の一例を示す立断面図である。
【図5】本発明の請求項5に係る運搬装置とその設置現
場の一例を示す立断面図である。
【図6】図5に示した運搬装置とその設置現場の部分を
示す立断面図である。
【図7】(a)(b)図5に示した運搬装置のウインチ
機構を示す正面図(a)と側面図(b)である。
【図8】(a)(b)図5に示した運搬装置の昇降機構
を示す収縮時(a)と伸長時(b)を示す側面図であ
る。
【図9】本発明の運搬装置とその設置現場の架構の一例
を示す立断面図である。
【図10】図9に対応する平面図である。
【図11】図9に対応する直交面から見た立断面図であ
る。
【図12】(a)(b)(c)本発明の開口装置および
運搬装置に用いた係止手段の一例を示す部分切除立断面
図(a)、部分切除平面図(b)、および他の部分切除
立断面図(c)である。
【符号の説明】
1……覆工板 2……開口 10……床面開口装置 11……枠部材 12……蓋部材 12a,12b……分割蓋部材 13……ピン部材 13a……ジョイントピン 14……ピン受け部材 17……枠部材側部 18……蓋部材側部 20……昇降機 21……荷受部 22……ピン部材 22a……ジョイントピン 23……ピン受け部材 24,25……アーム 30……X型昇降機構 31……シリンダ 34……台座 G……床面 M……第一地下床面 M1 ……設置面 W……第二地下床面 T……トラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池永 憲明 東京都墨田区緑4丁目4番3号 吉永機械 株式会社内 (72)発明者 齋藤 正 東京都墨田区緑4丁目4番3号 吉永機械 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面に形成された開口を通して上下方向
    に物品を運搬するための床面開口装置であって、 上記開口の縁部に床面と面一に固定されて設けられた枠
    部材と、この枠部材の内縁に嵌合して面一に開口を覆う
    蓋部材とからなり、この蓋部材と枠部材とが、開口の少
    なくとも1対の対向する縁部に、それぞれ着脱自在に係
    合し得る係止手段を有することを特徴とする床面開口装
    置。
  2. 【請求項2】 床面に形成された長方形の開口を通して
    上下方向に物品を運搬するための床面開口装置であっ
    て、 上記開口の縁部に床面と面一に固定されて設けられた枠
    部材と、この枠部材の内縁に嵌合して面一に開口を覆う
    蓋部材とからなり、この蓋部材が開口の長手方向に分割
    された少なくとも二つの分割蓋部材からなり、これらの
    各分割蓋部材と枠部材とが、開口の長手方向の対向する
    縁部に、それぞれ着脱自在に係合し得る係止手段を有す
    ることを特徴とする床面開口装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の床面開
    口装置と、この床面開口装置の下方に配設された昇降機
    構とを有する運搬装置であって、 この昇降機構が、前記蓋部材または分割蓋部材を搭載し
    得る昇降自在の荷受部を有し、この荷受部と前記蓋部材
    または分割蓋部材とが、それぞれの互いに対向する位置
    に着脱自在に係合し得る係止手段を有することを特徴と
    する運搬装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降機構が、前記床面の下方を水平
    方向に移動し得る水平移動手段を有することを特徴とす
    る請求項3に記載の運搬装置。
  5. 【請求項5】 前記昇降機構が、この昇降機構が配設さ
    れたレベルより更に下方に、前記荷受部を昇降自在に垂
    下し得る垂下手段を有することを特徴とする請求項3に
    記載の運搬装置。
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