JP3515847B2 - 原子力発電プラント建設時の機器搬入工法 - Google Patents

原子力発電プラント建設時の機器搬入工法

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JP3515847B2 JP04640496A JP4640496A JP3515847B2 JP 3515847 B2 JP3515847 B2 JP 3515847B2 JP 04640496 A JP04640496 A JP 04640496A JP 4640496 A JP4640496 A JP 4640496A JP 3515847 B2 JP3515847 B2 JP 3515847B2
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    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
トを超大型タワークレーンによって建設する場合に建屋
建設早期から建屋内機器の地上からの搬入を能率よく行
える原子力発電プラント建設時の機器搬入工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8〜図13を参照して原子力発電プラ
ントの建設時における従来の機器搬入工法について、特
に原子炉建屋の建設時を例にとって説明する。
【0003】一般に、原子炉建屋は、原子力発電所の耐
震条件に沿うように、堅固な岩盤に設置される。そこで
従来では、例えば図8および図9に示すように、通常の
地上高さの地盤1から土砂を掘り取り、表出した岩盤2
に原子炉建屋3を構築する。原子炉建屋3内には原子炉
格納容器4が設置される。
【0004】この原子炉建屋3の構築の際に使用する重
量物吊り降し用の超大型タワークレーン5は、原子炉建
屋3と通常の地上高さで残る地盤1との間の岩盤2の例
えば平面視で凹形に窪んだ部分に組み上げた脚柱5aで
支持させて設置される。
【0005】原子炉建屋3内への設置機器は、通常の地
上高さで残る地盤1側から例えば輸送用トラック6で接
近させた後、原子炉建屋3側に搬入して、その原子炉建
屋3の地上高さよりも低い地下階(B1F,B2F,B
3F,B4F等)へ導入している。
【0006】なお、原子炉建屋3の完成後の機器搬入口
は、隣接する建物との配置関係により、通常の地上高さ
の地盤1側に向くことになり、したがって原子炉建屋3
の建設中も、この方向から機器および資材の搬入を行っ
ている。
【0007】図10および図11は、従来の機器搬入工
法を具体的に示したものである。これらの図に示すよう
に、原子炉建屋3の地下階構築時に機器搬入を行う場合
には、まず超大型タワークレーン5を避けた場所に輸送
用トラック6等を配置し、隣接場所に設けた建屋用タワ
ークレーン7を利用して荷取りを行うか、または荷取り
用クローラクレーン8をその都度手配して荷取りを行
う。地盤1の関係から搬入口が限られているため、搬入
毎に他作業と荷取りエリアの使用調整を行う。
【0008】次に、原子炉建屋3内への機器搬入は建屋
用タワークレーン7および荷取り用クローラクレーン8
でそのまま本設の搬出入ハッチ9の上部へ移動する。こ
の場合、主に建屋構築用に使用している建屋用タワーク
レーン7による建屋構築側作業との使用調整を行う。
【0009】この荷取りおよび一連の作業で搬出入ハッ
チ9の上部へ移動した機器を、図10に矢印aで示すよ
うに、所定の搬入ルートに沿って各階の本設の搬出入ハ
ッチを介して原子炉建屋3内の各階に引込み、据付を行
う。この引込み作業中も建屋構築作業が続けられている
ため、例えばB4Fへの機器搬入を行う場合には、B4
Fよりも上階の各階から搬出入される建屋構築用資材の
搬出入のタイミングを予め調整し機器を搬入する。
【0010】図12および図13は、原子炉建屋3の地
上階が完成した後の機器搬入方法を示している。これら
の図に示すように、建屋完成後は地上1階面の本設の搬
出入ハッチ10の上部に仮設の建屋内荷降し用モノレー
ル11およびホイスト12を設置する。機器搬入手順と
しては、まず超大型タワークレーン5を避けた場所に輸
送用トラック6等を配置し、図10および図11で示し
た建屋用タワークレーン7および荷取り用クローラクレ
ーン8にて台車13上に荷降しを行って仮設の建屋内荷
降し用モノレール11の下部まで機器を移動し、その
後、建屋内荷降し用ホイスト11に吊り直して地下階へ
搬入する。
【0011】この場合においても、地盤1の関係から搬
入口が限られているため、搬入毎に他作業と荷取りエリ
アとの使用調整を行う。また、搬出入ハッチ10を使用
するために、建屋構築用資材の搬出入タイミングと予め
調整を行って機器を搬入する。
【0012】機器搬入に伴う作業員の通路は、原子炉建
屋3が建設途中ということもあり、工事状況に合せて日
々変更が行われており、作業実施前のミーティング等に
よりその都度確認する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の機器搬
入工法では、地盤の関係で搬入口が限られることから、
搬入毎に輸送用トラック6等を配置するためには他作業
との荷取りエリアの使用調整を行う必要があった。ま
た、輸送用トラックから荷取りするために建屋用タワー
クレーン7または荷取り用クローラクレーン8をその都
度手配して設置する必要があった。
【0014】さらに、原子炉建屋3の構築時期により地
上1階面の本設の搬出入ハッチ10の上部に、仮設の建
屋内荷降し用モノレール11やホイスト12を設置する
必要があった。また、原子炉建屋3内へ機器を搬入する
場合には、搬入ルートを確保するために建屋構築側作業
との詳細な調整を殆ど毎日実施する必要があった。
【0015】さらにまた、機器搬入に伴う作業員の通路
を原子炉建屋3の工事状況に合わせて日々変更している
ため、作業実施前のミーティング等によりその都度確認
する必要があった。したがって、以上のことから、原子
炉建屋3の工事や建屋内機器の搬入据付工事の工数が増
大し、原子力発電所全体の工期に長期化等の影響を与え
ていた。
【0016】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、他作業との煩雑なエリア使用調整やクレーン類
の使用調整が不要化できるとともに、荷降し毎の煩雑な
設備の設置も不要化でき、しかも作業員の安全性が向上
できるうえ、荷降し作業の合理化が図れて作業コストの
低減および工期の短縮等が有効的に図れる原子力発電プ
ラント建設時の機器搬入工法を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、通常の地上高さの地盤から
土砂を掘り取り、表出した岩盤に建屋を構築し、その構
築の際に使用する重量物吊り降し用の超大型タワークレ
ーンを前記建屋と通常の地上高さで残る地盤との間の岩
盤部分に組み上げた脚柱で支持させて設置しておき、こ
の状態で前記建屋内への設置機器を前記通常の地上高さ
で残る地盤側から搬入してその地上高さよりも低い地下
階へ導入する原子力発電プラント建設時の機器搬入工法
であって、前記超大型タワークレーンの脚柱部に前記地
上高さで残る地盤の上方から前記建屋側に向かう荷降し
用モノレールを据付け、このモノレールに支持させたホ
イストにより機器を前記通常の地上高さで残る地盤側か
ら前記建屋側に前記脚柱の内部空間を通して搬入するこ
とを特徴とする原子力発電プラント建設時の機器搬入工
法を提供する。
【0018】請求項2の発明では、請求項1記載の工法
において、超大型タワークレーンの脚柱の内部空間で建
屋の各地下階の床面高さ位置に、その各地下階の床面側
に向かう搬入台車用レールを据付け、この搬入台車用レ
ール上で走行する電動式搬入台車にホイストから機器を
吊り降し、この機器を前記建屋の各地下階に搬入するこ
とを特徴とする原子力発電プラント建設時の機器搬入工
法を提供する。
【0019】請求項3の発明では、請求項2記載の工法
に加えて、超大型タワークレーンの脚柱の側部でホイス
トの昇降領域および電動式搬入台車の走行領域と干渉し
ない部位に昇降用エレベータを据付け、作業員または軽
量機器の昇降を可能とすることを特徴とする原子力発電
プラント建設時の機器搬入工法を提供する。
【0020】請求項4の発明では、請求項1から3まで
のいずれかに記載の工法において、建屋の各階の床面と
これに対応する超大型タワークレーンの脚柱との間を連
絡する歩行用廊下を仮設しておき、この歩行用廊下によ
り作業員の歩行または軽量機器の搬入を可能とすること
を特徴とする原子力発電プラント建設時の機器搬入工法
を提供する。
【0021】請求項5の発明では、請求項4記載の工法
において、歩行用廊下と昇降用エレベータとの間を連絡
する連絡用廊下を仮設しておき、この連絡用廊下により
作業員のエレベータへの乗降または軽量機器の搬入を可
能とすることを特徴とする原子力発電プラント建設時の
機器搬入工法を提供する。
【0022】請求項6の発明では、請求項1から5まで
のいずれかに記載の工法において、建屋の各階の縦壁で
超大型タワークレーンの脚柱に対向する部位に仮開口部
を形成しておき、この仮開口部を介して機器の搬入を行
うことを特徴とする原子力発電プラント建設時の機器搬
入工法を提供する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る原子力発電プ
ラント建設時の機器搬入工法について、図1〜図7を参
照して説明する。
【0024】図1は建設時におけるプラントの全容を示
す概略側面図であり、図2は図1の平面図である。
【0025】これらの図1および図2に示すように、本
実施形態は通常の地上高さの地盤21から土砂を掘り取
り、表出した岩盤22に原子炉建屋23を構築する場合
についてのものである。原子炉建屋23内には原子炉格
納容器24を設置する。この原子炉建屋23の構築の際
に使用する重量物吊り降し用の超大型タワークレーン2
5は、原子炉建屋23と通常の地上高さで残る地盤21
との間の岩盤22の平面視で凹形に窪んだ部分に組み上
げた脚柱26で支持させて設置する。以上の前提は従来
の工法と共通であるが、下記の設備使用の点で異なる。
【0026】即ち、本実施形態では超大型タワークレー
ン25の脚柱26部に、通常地上高さで残る地盤21の
上方から原子炉建屋23側に向かう荷降し用モノレール
27を据付け、このモノレール27に支持させたホイス
ト28により、機器を前記の地盤21側から、超大型タ
ワークレーン25の脚柱26の内部空間を介して下方に
吊降すものである。
【0027】図3は荷降し用モノレール27およびホイ
スト28の据付け状態を拡大して示す側面図であり、図
4は図3の右側面図である。図5は超大型タワークレー
ン25の脚柱26の横断面構成を後述する搬入台車およ
びエレベータとともに示す図である。
【0028】これらの図に示すように、超大型タワーク
レーン25の脚柱26は格子状に配列した4本の支柱2
6aと、この各支柱26a間に、上下方向に間隔をあけ
て架設した複数本の梁26bと、各梁26bをそれぞれ
隣接する支柱26a間に支持する筋交26cとによって
構成されている。これにより、脚柱26の内部は吹抜け
状の空間になっている。そこで本実施形態では、地盤2
1よりも高い配置にある梁26bを支持として、脚柱2
6の略中央位置に荷降し用モノレール27を据付けるの
である。この荷降し用モノレール27は、地盤21側に
一定長さ突出させ、一端が輸送用トラック29の荷台の
上方に配置し得るようにする。荷降し用モノレール27
の他端は、原子炉建屋23側の支柱26aと略一致させ
る。
【0029】この荷降し用モノレール27に荷降し用ホ
イスト28を水平方向に移動できるように取付ける。こ
れにより、輸送用トラック29を超大型タワークレーン
25の脚柱26部分に接近した位置まで移動させて停止
した後、荷降し用ホイスト28によって輸送用トラック
29の荷台から積載した機器の荷取りを行わせることが
できる。そして、この荷降し用ホイスト28を荷降し用
モノレール27に沿って水平移動させ、脚柱26の内部
空間まで移動させた後、下方に吊り降すことができる。
【0030】次に、本実施形態では吊り降した機器を電
動式搬入台車30によって原子炉建屋23内の各床上に
移動させる。
【0031】図5は電動式搬入台車30の平面構成を示
しており、図6は図5の側面構成を示している。
【0032】これらの図に示すように、原子炉建屋23
の各階の縦壁で超大型タワークレーン25の脚柱26に
対向する部位に仮開口部31を形成しておく。この仮開
口部31を介して、原子炉建屋23の各地下階B1F,
B2F,B3F,B4Fの床面と、それらの床面高さに
位置する超大型タワークレーン25の脚柱26の内部空
間との間に、搬入台車用レール32を据付ける。そし
て、この各階の搬入台車用レール32上に電動式搬入台
車30を走行できるように載せておき、前述した荷降し
用ホイスト28により脚柱26の内部空間内で吊降した
機器を電動式搬入台車30に搭載して、原子炉建屋23
内の各床に搬入する。機器を下階側に搬入する場合に
は、その上階側の電動式台車30を脚柱26の内部空間
から外れる位置に移動しておくことにより、荷降し用ホ
イスト28での機器の下階側の電動式台車30への搭載
作業を行うことができる。
【0033】また、図5に示すように、原子炉建屋23
の各階の床面とこれに対応する超大型タワークレーン2
5の脚柱26との間を連絡する歩行用廊下33を仮設す
る。なお、この歩行用廊下33は、例えば脚柱26の外
側部に配置して、電動式搬入台車30から十分に離間さ
せた配置とすることで、その歩行用廊下33を歩行する
作業者が電動式搬入台車30と接触することを防止して
安全対策を図るようにする。そして、歩行用廊下33に
は、例えば図5に示すように、超大型タワークレーン2
5の脚柱26側の端部から、その脚柱26の内方に連絡
する連絡用廊下34を連結し、電動式搬入台車30での
機器の積み込み作業等を容易に行えるようにする。
【0034】さらに、図3および図5に示すように、超
大型タワークレーン25の脚柱26の側部で荷降し用ホ
イスト28の昇降領域および各電動式搬入台車30の走
行領域と干渉しない部位に、エレベータ用支柱35を設
け、この支柱35を介して昇降用エレベータ36を設置
する。このエレベータ36は、地盤21に対応する原子
炉建屋23の1階(1F)部分から、地下4階(B4
F)までに亘って昇降できるようにする。このエレベー
タ36を使用することにより、作業者または軽量機器を
各階に移動することができる。
【0035】エレベータ36の各階における昇降口部位
には、前述した歩行用廊下33から延長させた連絡用廊
下37を臨ませる。これによって、エレベータ36と歩
行用廊下33とが連絡されるので、作業者等は地盤21
上と原子炉建屋23の各階の床面との間で往来すること
ができ、また軽量機器の搬出入も行える。
【0036】以上の本実施形態の工法によれば、図7に
示すように、輸送用トラック29を超大型タワークレー
ン25の脚柱26部位に接近させ、原子炉建屋23内に
据付けるべき機器を、そのトラック29の荷台から荷降
し用ホイスト28を使用して荷降しすることができる。
そして、ホイスト28は荷降し用モノレール27を介し
て、超大型タワークレーン25の内部空間に導き、ここ
から所要地下階で待機する電動式搬入台車30に吊降す
ことができる。吊降した機器の電動式搬入台車30への
搭載は、歩行用廊下33に連結した連絡用廊下34を介
して作業者が電動式搬入台車30に接近して行える。な
お、電動式搬入台車30の走行は遠隔操作によって行え
る。
【0037】電動式搬入台車30に搭載した機器は、搬
入台車用レール32に沿い、原子炉建屋23の仮開口部
31を介して内方に搬入することができる。
【0038】以上の搬入作業に係る作業者の移動等は、
エレベータ36、連絡用廊下34,37、歩行用廊下3
3を介して行うことができる。
【0039】したがって、本実施形態の工法において
は、機器搬入用として独自のルートを使用することか
ら、超大型タワークレーン25を迂回して原子炉建屋2
3のハッチ等を使用して機器の搬入を行う従来の工法と
異なり、他の作業との調整を行う必要がない。よって、
他作業との煩雑な荷取りエリア使用調整が不要になり、
大幅な作業工数の低減が図れるとともに、荷取り毎に手
配していた荷取り用クローラクレーンの手配が不要にな
り、大幅なコスト低減および作業工数の低減が図れるよ
うになる。
【0040】また、原子炉建屋23の構築時期により地
上1階面の本設の搬出入ハッチの上部に仮設した建屋内
荷降し用モノレールやホイスト等を調整することも不要
になり、大幅なコスト低減および作業工数の低減が図れ
る。そして、従来では建築用タワークレーンの使用にも
煩雑な使用調整を実施していたが、これも不要となり、
大幅なコスト低減および作業工数の低減が図れる。
【0041】しかも、本設の搬出入ハッチの使用に要し
ていた煩雑な使用調整も不要となり、大幅な作業工数の
低減が図れるうえ、エレベータ36の設置により安全
で、かつ合理的な作業員通路を確保することが可能とな
り、安全性の向上および大幅な作業工数の低減が図れ
る。
【0042】さらに、建屋構築側作業との煩雑で詳細な
調整が必要なく、簡便で合理的な機器搬入工法が実現で
きることから、原子力発電プラント建設の全体工程の短
縮が可能となり、大幅なコスト低減および作業工数の低
減が図れるものとなる。
【0043】なお、以上の実施形態では原子炉建屋23
の建設時に係る機器搬入工法について説明したが、他の
建屋等についても適用することができるのは勿論であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明によれ
ば、他作業との煩雑なエリア使用調整やクレーン類の使
用調整が不要化できるとともに、荷降し毎の煩雑な設備
の設置も不要化でき、しかも作業員の安全性が向上でき
るうえ、荷降し作業の合理化が図れて作業コストの低減
および工期の短縮等が有効的に図れる等の多大な効果が
奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子力発電プラント建設時の機器
搬入工法を説明するための設備全体を示す側面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1の要部を拡大して示す側面図で、超大型タ
ワークレーンの脚柱部に設けられる荷降し用ホイスト、
エレベータ等を示す図。
【図4】図3の異なる方向(右方)からの側面図。
【図5】図1の要部を拡大して示す平面図で、搬入台車
用レール、電動式搬入台車、エレベータ、廊下、仮開口
部等を示す図。
【図6】図5の側面図。
【図7】本発明の作用説明のための全体図。
【図8】従来の工法に使用する設備の全体概略側面図。
【図9】図8の平面図。
【図10】従来の工法を説明する全体側面図。
【図11】図10の平面図。
【図12】従来の地下階完成後の工法を示す全体側面
図。
【図13】図12の平面図。
【符号の説明】
21 地盤 22 岩盤 23 原子炉建屋 24 原子炉格納容器 25 超大型タワークレーン 26 脚柱 26a 支柱 26b 梁 26c 筋交 27 荷降し用モノレール 28 荷降し用ホイスト 29 輸送用トラック 30 電動式搬入台車 31 仮開口部 32 搬入台車用レール 33 歩行用廊下 34 連絡用廊下 35 エレベータ用支柱 36 昇降用エレベータ 37 連絡用廊下

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常の地上高さの地盤から土砂を掘り取
    り、表出した岩盤に建屋を構築し、その構築の際に使用
    する重量物吊り降し用の超大型タワークレーンを前記建
    屋と通常の地上高さで残る地盤との間の岩盤部分に組み
    上げた脚柱で支持させて設置しておき、この状態で前記
    建屋内への設置機器を前記通常の地上高さで残る地盤側
    から搬入してその地上高さよりも低い地下階へ導入する
    原子力発電プラント建設時の機器搬入工法であって、前
    記超大型タワークレーンの脚柱部に前記地上高さで残る
    地盤の上方から前記建屋側に向かう荷降し用モノレール
    を据付け、このモノレールに支持させたホイストにより
    機器を前記通常の地上高さで残る地盤側から前記建屋側
    に前記脚柱の内部空間を通して搬入することを特徴とす
    る原子力発電プラント建設時の機器搬入工法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の工法において、超大型タ
    ワークレーンの脚柱の内部空間で建屋の各地下階の床面
    高さ位置に、その各地下階の床面側に向かう搬入台車用
    レールを据付け、この搬入台車用レール上で走行する電
    動式搬入台車にホイストから機器を吊り降し、この機器
    を前記建屋の各地下階に搬入することを特徴とする原子
    力発電プラント建設時の機器搬入工法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の工法に加えて、超大型タ
    ワークレーンの脚柱の側部でホイストの昇降領域および
    電動式搬入台車の走行領域と干渉しない部位に昇降用エ
    レベータを据付け、作業員または軽量機器の昇降を可能
    とすることを特徴とする原子力発電プラント建設時の機
    器搬入工法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    工法において、建屋の各階の床面とこれに対応する超大
    型タワークレーンの脚柱との間を連絡する歩行用廊下を
    仮設しておき、この歩行用廊下により作業員の歩行また
    は軽量機器の搬入を可能とすることを特徴とする原子力
    発電プラント建設時の機器搬入工法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の工法において、歩行用廊
    下と昇降用エレベータとの間を連絡する連絡用廊下を仮
    設しておき、この連絡用廊下により作業員のエレベータ
    への乗降または軽量機器の搬入を可能とすることを特徴
    とする原子力発電プラント建設時の機器搬入工法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    工法において、建屋の各階の縦壁で超大型タワークレー
    ンの脚柱に対向する部位に仮開口部を形成しておき、こ
    の仮開口部を介して機器の搬入を行うことを特徴とする
    原子力発電プラント建設時の機器搬入工法。
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CN106002036B (zh) * 2016-06-01 2017-08-25 中国建筑第二工程局有限公司 安全壳钢衬里分片高空焊接工装仪

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