JP3212233B2 - 天井クレーン先行利用による発電所の建設工法 - Google Patents

天井クレーン先行利用による発電所の建設工法

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JP3212233B2 JP32663194A JP32663194A JP3212233B2 JP 3212233 B2 JP3212233 B2 JP 3212233B2 JP 32663194 A JP32663194 A JP 32663194A JP 32663194 A JP32663194 A JP 32663194A JP 3212233 B2 JP3212233 B2 JP 3212233B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨コンクリート造ま
たは鉄骨鉄筋コンクリート造りで、特に、大物製品据え
付け用天井走行クレーンの早期稼働を特徴とする火力,
原子力発電所タービン建屋の建設工法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の電力需要の増大は急激なものであ
り、増大する電力需要をまかなうためには、発電プラン
トを多数基新設して対応するしかない。
【0003】しかしながら、水力発電については、国内
の主要な水系は、既にほとんどが開発されており、大規
模な水力発電所を多数基新設することは、不可能であ
る。
【0004】一方、火力発電,原子力発電については、
海岸に隣接した場所に発電所設置に必要な広さの敷地面
積が確保できれば、新設することが可能であり、今後国
内の電力需要増加への対応は、火力発電所,原子力発電
所の新設でまかなわれることは間違いない。
【0005】火力,原子力発電所を構成する主要な建屋
であるタービン建屋には、大型で、特に重量の大きな、
復水器,タービン,発電機をはじめとする、大型,大重
量の製品,資材が大量に据え付けられる。
【0006】しかしながら、これらの設定範囲を稼働範
囲とするタービン建屋に本設設置の天井走行クレーン
は、極めて大きな揚重能力を有しているにもかかわら
ず、タービン,発電機が据え付けられる操作床面が完成
した後に施工される鉄骨架構構造が天井レベルまで完成
した後に、はじめて稼働可能な状態になるため、タービ
ン建屋内に設定される主要な大型大重量製品の据え付け
に十分活用できていなかった。
【0007】そこで、大重量機器,設備を据え付けるに
は、建屋外部に設置の仮設の大型揚重設備で、未完成の
建屋屋根部分から吊り込むか、建屋側壁に設けた開口部
分からトランスポーター等の輸送機器で進入し、仮設の
揚重設備で、設定レベルまで一端吊り上げ(吊り降ろ
し)た後、ジャッキ等を用いてコロ引きして設定位置ま
で移動するか、天井クレーンの稼働開始を待って設定す
るしかなかった。
【0008】これらの課題を解決するものとして、特開
昭62−159092号「原子力発電所の建屋建設工法」,特開
昭62−228974号「原子力発電所の建屋建設工法」、が公
知である。
【0009】この公知の例は、発電所の建屋の鉄骨が組
み上げられて天井クレーンが設置できるようになった
ら、その天井クレーンを使って発電所の構成製品を建屋
内に搬入して据え付ける方法を採用し、建屋に本設とし
て装備される天井クレーンを発電所建設の早期から活用
できるようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】特開昭62−159092号,
特開昭62−228974号では、発電所の構成製品の搬入単位
が製品のモジュール化などにより今以上に大型化してき
た場合に建屋に設置された搬入口からは搬入しにくくな
る。
【0011】又、それらの従来の建設工法においては、
天井クレーンの走行方向(走行用レールの長手方向)延
長側からのみしか製品の搬入ができず、他方向からの搬
入による効率の良い搬入手法については述べられていな
い。
【0012】したがって、本発明の第1目的は、発電所
に本設として装備される天井クレーンを発電所の建設時
に使用して発電所の構成製品が大型でも容易に建屋へ搬
入することに有り、第2目的は、発電所に本設として装
備される天井クレーンを発電所の建設時に使用して発電
所の構成製品を発電所建屋の異方向から搬入して効率の
良い搬入を達成することに有り、第3目的は、複数の発
電所を建設するに際し発電所構成製品の建屋内への搬入
を効率良く行う事に有る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1目的を達成
するための第1手段は、鉄骨とコンクリートによる建屋
を有する発電所を、前記建屋内に発電所の本設設備とし
て設置される天井クレーンを前記建屋の完成前に利用し
て、建設する工法において、前記建屋内に据え付けられ
る製品の搬入経路に存在して前記天井クレーン及び前記
製品と干渉する前記建屋の鉄骨梁を除いて前記鉄骨を組
み上げ、その後に前記天井クレーンで前記製品を吊って
前記搬入経路に沿って建屋内へ搬入し、前記搬入の後に
前記除いた前記鉄骨梁を前記組み上げた鉄骨の本来有る
べき位置に組み付ける事を特徴とした天井クレーン先行
利用による発電所の建設工法であり、本発明の第2目的
を達成するための第2手段は、鉄骨とコンクリートによ
る建屋を有する発電所を、前記建屋内に発電所の本設設
備として設置される天井クレーンを前記建屋の完成前に
利用して、建設する工法において、前記建屋内に据え付
けられる製品の搬入経路を前記天井クレーンの走行方向
と直交する方向に設定し、前記方向から前記建屋内に据
え付けられる製品を前記天井クレーンの荷役範囲内に搬
入し、前記搬入した前記製品を前記天井クレーンにより
吊り上げて所望の位置に輸送する事を特徴とした天井ク
レーン先行利用による発電所の建設工法であり、同じく
第3手段は、第2手段において、前記建屋内に据え付け
られる製品の搬入経路に存在して前記天井クレーン及び
前記製品と干渉する前記建屋の鉄骨梁を除いて前記鉄骨
を組み上げ、その後に前記天井クレーンで前記製品を吊
って前記搬入経路に沿って建屋内へ搬入し、前記搬入の
後に前記除いた前記鉄骨梁を前記組み上げた鉄骨の本来
有るべき位置に組み付ける事を特徴とした天井クレーン
先行利用による発電所の建設工法であり、同じく第4手
段は、鉄骨とコンクリートによる建屋を有する発電所
を、前記建屋内に発電所の本設設備として設置される天
井クレーンを前記建屋の完成前に利用して、建設する工
法において、前記建屋の周辺の整地面と前記建屋の周辺
の掘削部上方に渡された走行面を前記建屋の一辺とその
一辺と連続する他辺とに沿って移動させて前記建屋の一
辺とその一辺と連続する他辺とに設けられている各製品
搬入口のいずれかと前記建屋の周辺の整地部とに前記走
行面をかけ渡し、前記走行面を渡って前記建屋の周辺の
整地部から前記建屋内に前記発電所の構成製品を前記天
井クレーンで吊り上げられる位置に搬入し、前記搬入さ
れてきた前記発電所の構成製品を前記天井クレーンで吊
り上げて所望の位置へ輸送する事を特徴とした天井クレ
ーン先行利用による発電所の建設工法であり、同じく第
5手段は、第4手段において、走行面の幅を建屋の周辺
の掘削部の幅よりも狭くして構成し、前記走行面を上下
及び水平回転自在に支持した上で、走行面を移動させる
際には走行面を走行使用高さよりも上方に上動及び90
度回転させ、その後に所望の搬入口に移動させ、その後
に前記走行使用高さに走行面を下動させ前記走行面の端
部を前記建屋と前記建屋の周辺の整地部とに支持可能に
せしめ、しかる後に前記走行面を渡って発電所の構成製
品を前記建屋の周辺の整地部から前記建屋内に搬入する
事を特徴とした天井クレーン先行利用による発電所の建
設工法であり、本発明の第3目的を達成するための第6
手段は、鉄骨とコンクリートによる建屋を有する発電所
を、前記建屋内に発電所の本設設備として設置される天
井クレーンを前記建屋の完成前に利用して、建設する工
法において、前記発電所を隣接させて複数建設するに当
たり、建屋完成前の複数の発電所に対して各々建屋内に
天井走行クレーンとその走行用のレールを設置し、複数
の発電所の各建屋相互に乗り込み可能なようにレールを
引き込んでおくことにより、天井走行クレーンが、必要
に応じて複数の発電所の双方の間を移動し、天井クレー
ンを使用しての発電所構成製品の荷取り、製品設定位置
までの搬入、設定を行う事を特徴とした天井クレーン先
行利用による発電所の建設工法であり、同じく第7手段
は、第6手段において、複数の発電所に共通の荷取り場
所を複数の発電所の隣接し合う建屋間に位置する場所に
設けることにより、共通の荷取り場所から、発電所構成
製品の設定位置までの発電所構成製品の搬入,設定を行
う事を特徴とした天井クレーン先行利用による発電所の
建設工法である。
【0014】
【作用】第1手段によれば、発電所建屋の鉄骨を組み上
げた状態で大型製品が建屋内に搬入されて天井クレーン
で輸送され、その輸送経路で天井クレーンやその大型製
品と干渉する建屋鉄骨梁は予め組み付けておかないか
ら、その大型製品の建屋内への搬入と天井クレーンによ
る大型製品の輸送は容易に成され、その搬入及び輸送後
に予め組み付けられていなかった鉄骨梁は建屋に組み付
けられて建屋の鉄骨の組み上げが完成される作用が得ら
れる。
【0015】第2手段によれば、発電所の建屋は天井ク
レーンの走行方向に長いから、その長手方向と直交する
方向から発電所構成製品を搬入して天井クレーンで輸送
出来、搬入位置から据付位置への経路を短縮する作用が
得られる。
【0016】第3手段によれば、第2手段による作用に
加えて、発電所建屋の鉄骨を組み上げた状態で大型製品
が建屋内に搬入されて天井クレーンで輸送され、その輸
送経路で天井クレーンやその大型製品と干渉する建屋鉄
骨梁は予め組み付けておかないから、その大型製品の建
屋内への搬入と天井クレーンによる大型製品の輸送は容
易に成され、その搬入及び輸送後に予め組み付けられて
いなかった鉄骨梁は建屋に組み付けられて建屋の鉄骨の
組み上げが完成される作用が得られる。
【0017】第4手段によれば、発電所の構成製品の建
屋内への搬入作業上都合の良い搬入口に走行面を移動さ
せて合わせ、その走行面を渡って搬入されてきた発電所
の構成製品を天井クレーンで吊り上げて所望の位置に輸
送する作用が得られる。
【0018】第5手段によれば、第4手段による作用に
加えて、走行面は使用時において建屋と整地面に支持さ
れて安定し、発電所構成製品の搬入作業を安定なものと
する上、走行面を移動させる際には、走行面を使用高さ
よりも高くリフトアップして90度回転させ、走行面の
幅方向を掘削部の幅方向にあわせて走行面の移動に際す
る干渉事故を防ぎながら走行面を都合の良い搬入口に移
動させ、移動先で90度元に回転させてリフトダウンさ
せて走行面を建屋と整地面とに受けさせること可能とし
て搬入作業に利用する作用が得られる。
【0019】第6手段によれば、天井走行クレーンが、
必要に応じて複数の発電所の双方の間を移動して発電所
建設作業に利用され、隣接しあう複数の発電所を建設す
るのに効率の良い建設作業が成されるという作用が得ら
れる。
【0020】第7手段によれば、第6手段による作用に
加えて、共通の荷取り場所を設けることで少ない敷地で
多くの発電所を建設するに際して、複数の発電所に共通
の荷取り場所から発電所構成製品を受け取って天井クレ
ーンで搬入し据付位置に設定する作用が得られる。
【0021】
【実施例】以下、図を用いて本発明の各実施例を順次解
説する。
【0022】まず、本発明を適用する発電プラント建屋
の建築手順について、概要を説明する。
【0023】これまでに知られている原子力発電所ター
ビン建屋は、鉄筋コンクリート造であるが、本発明にお
ける天井クレーンを早期に稼働させる建設工法では、建
設の早期に屋上エリアが活用可能になることで効果が大
きくなるので、建屋構造は、鉄骨コンクリート造もしく
は、鉄骨鉄筋コンクリート造の建屋を用いる。
【0024】図1の例は、原子力発電所タービン建屋5
0を例に、本発明を適用したケースについて建設の初期
段階での鉄骨組み立ての状況を示したものである。
【0025】本発明を利用して建設する火力,原子力発
電所のタービン建屋は、建屋の基盤コンクリート部分1
1は、鉄筋コンクリート造(RC造)であり、通常の工
法により完成させておく。
【0026】但し、天井クレーン走行用のレール16を
設定するために必要となる柱,梁は鉄骨コンクリート造
(SC造)、もしくは、鉄骨鉄筋コンクリート造(SR
C造)とし、建屋の基礎部分のコンクリート11の設定
後、鉄骨部材を用いて、建屋屋上部分までの鉄骨構造を
構築する。
【0027】鉄骨の組み立て工事は、タービン建屋50
の他の躯体工事に先行して実施する。
【0028】鉄骨の組み立てには、建屋外部に設置して
あるタワークレーン31を用いて鉄骨部材を吊り上げ、
所定の位置に設定する。
【0029】鉄骨を先行して組み立てる範囲は、完成後
は、タービン,発電機の設置部分を支持する架構体を構
成する主柱内に埋設される鉄骨柱材12、及び各階の天
井、あるいは床を支持する梁を構成する鉄骨梁部材13
のうち、搬入用開口として建設期間中に使用する範囲を
除いた部分である。
【0030】図3の空間イは発電所構成製品の輸送経路
及び搬入用開口として搬入及び輸送に邪魔と成る鉄骨梁
13は鉄骨組み上げ時に組み付けないで置く。
【0031】又、図4の空間ロ,ハ,ニは発電所構成製
品の輸送経路,搬入開口として鉄骨梁13は存在しない
ように鉄骨組み上げ時に組み付けないで、発電所構成製
品の搬入輸送後に必要な部分については鉄骨梁13は鉄
骨柱12に組み付けられる。その組み付けについては、
図3の空間イに係る搬入用開口についても同様である。
【0032】また、鉄骨組み上げ時に天井クレーン走行
用のレール16を鉄骨に設置しておけば、建屋外部の揚
重機を用いて天井走行クレーンの本体17を天井のトラ
ス構造15設置前にダイレクトに搬入し、設定すること
も可能である。
【0033】天井の屋根部分を構成するトラス構造15
の設定前に天井走行クレーンを建屋外部に設置の揚重機
(タワークレーン31)を用いて吊り込んでいる状況を
図2に示す。
【0034】建屋外部に設置の大型揚重機としては、タ
ワークレーン31の他に、地上移動式クレーン,フロー
ティングクレーン等が考えられる。
【0035】図3及び図4に、原子力発電所タービン建
屋50の鉄骨部分が天井レベルまで完成した状況を示
す。
【0036】この時点で建築が完了している範囲は、大
物資材、製品62を搬入する箇所以外の建屋を構成する
鉄骨柱12と鉄骨梁13、及び階段41,建屋内設置の
本設天井走行クレーン稼働用レール16である。
【0037】また、天井走行クレーン本体17も、既に
設定を完了している。
【0038】天井走行クレーン17の稼働開始までに、
天井クレーンを稼働させるための電源として、恒久設置
の電源設備が稼働できない場合には、工事用仮設電源を
用いて代用する。
【0039】天井クレーン稼働用の電源は、恒久設置の
電源設備の稼働開始に併せて本設の電源設備からの供給
に切り替える。
【0040】タービン建屋50天井の建築は、他の揚重
機設備を用いた建屋内部への製品62、資材搬入計画に
影響される。
【0041】もし、タービン建屋150の外部に設置の
揚重機設備を用いてのタービン建屋50内部への製品6
2、資材搬入を考慮しなくても良いならば、タービン建
屋50の屋根トラス15の建築を行い、タービン建屋5
0の屋根を完成させる。
【0042】本発明の天井走行クレーンを早期稼働させ
る建設工法においては、建屋内に設置される各種製品6
2や、資材は、天井走行クレーン17稼働範囲内まで、
トレーラー,トラック,トランスポーター35等の輸送
手段で荷取りエリアまで輸送し、天井走行クレーン17
で吊り上げ可能になっていることが望ましい。
【0043】図5に、トランスポーター35で、製品6
2を、タービン建屋内部の天井走行クレーン17の稼働
範囲下まで輸送し、天井クレーン17で吊り上げている
状況を示す。
【0044】しかしながら、建屋内部の天井クレーン1
7の稼働範囲下は、工事が錯綜しておいることが多く、
トランスポーター35のような大型の運搬設備が進入す
ることは困難なことがある。
【0045】また、大型の運搬設備を建設中のタービン
建屋50内に進入させるためには、建屋外周に設けてい
る掘削部を乗り越えて建屋内部に搬入する必要があるの
で、仮設の構台91を運搬設備の進入経路に設ける必要
がある。
【0046】上記問題の解決策として、製品62、資材
の荷取り場所を、天井走行クレーンレール16方向の延
長上に設けることが考えられる。
【0047】この場合、タービン建屋50の天井走行ク
レーン稼働用レール16を支持するための仮設鉄骨部材
92を設定し、その上に天井クレーン走行用レール16
を設置することで、天井走行クレーンが荷取りエリアま
で乗り込み可能なようにしておくことにより、トレーラ
ー,トラック,トランスポーター35等の輸送手段で荷
取りエリアまで輸送された建屋への搬入品を建屋外の荷
取りエリアを天井走行クレーン17の稼働範囲内とする
ことが可能となる。
【0048】プラントの建設時において、天井走行クレ
ーンのレールを仮設の鋼製梁を用いて建設中の建屋外の
荷取りエリアまで延長しておき、天井走行クレーン17
取りエリアまで乗り込み可能なようにしておけば、トレ
ーラー,トラック,トランスポーター35等の輸送手段
で荷取りエリアまで輸送された建屋への搬入品を天井走
行クレーン17でダイレクトに吊り上げ、製品搬入位置
まで直接搬入し、据え付けを行うことが可能となる。
【0049】タービン建屋50外部まで天井走行クレー
ンのレール16を延長して製品62、資材61の吊り上
げができるようにした状況を図6に示す。
【0050】タービン建屋外部への天井走行クレーンレ
ール16の延長方法の例を図7に示す。
【0051】天井クレーン走行用レール16は、タービ
ン建屋を構成する鉄骨梁13上に設定されるが、鉄骨梁
13を延長する箇所に鋼製の渡し金を用いてボルト55
締めして固定し、タービン建屋本体側の鋼製梁13と固
定する。
【0052】図7の例では、天井走行クレーンを設定す
るための鋼製梁のみをボルト55でジョイントしている
が、必要に応じて天井走行クレーンのレール16もジョ
イントすることも可能である。
【0053】天井走行クレーン17によるタービン建屋
外の荷取りエリアでの荷取り作業が完了したら、建屋外
部まで延長した鋼製梁及び天井クレーン走行用レール1
6の建屋外への延長部分は、ボルトを外して撤去する。
【0054】また、タービン建屋50建設完了後も、定
期検査時等に延長部分の天井クレーンレールを使用する
場合には、建屋外部への鋼製梁及び天井クレーン走行用
レール16を撤去せず、恒久設置としても良い。
【0055】原子力プラントの場合、2基建設される同
型プラントが、一部の設備を共有するツインプラントと
して建設されることが多い。
【0056】ツインプラント建設時には、2つのプラン
トの双方にまたがって設定される天井架構までの鉄骨
と、双方のプラントに対して設置される天井走行クレー
ンのレール16を、ツインプラント相互に乗り込み可能
なように引き込んでおけば、必要に応じて各々のプラン
トに対して各1基設置される天井走行クレーン17が、
必要に応じてツインプラント双方の間を移動し、製品6
2の荷取り,設定位置までの搬入,設定を行うことが可
能になる。
【0057】また、2プラントに共通の荷取りエリアを
ツインプラントの中間に位置する場所に設けておけば、
大物搬入口56をツインプラントに共通とし、共通の荷
取りエリアから製品62を直接搬入し、据え付けを行う
ことが可能になる。
【0058】図8に、ツインプラントの中間に設けた荷
取りエリアから天井クレーン17を用いて製品62を吊
り上げている状況を示す。
【0059】ところで、火力,原子力発電所の建設工事
においては、耐震強度等の要求を満足させるため、建屋
建築範囲及び建屋周辺を最地下階のレベルまで掘削した
状態で建設が進められる。
【0060】建屋周辺の掘削範囲81は、建設が完了し
た時点では周辺の整地面82と同じレベルまで埋戻され
るが、建設途中における製品62、資材の搬入は、建屋
周辺の掘削範囲81越しに行われなければならない。
【0061】そこで、建屋外周部の掘削範囲81を整地
し、リフター稼働用レール86を設置し、その上にリフ
ター85を走行させる。
【0062】このリフターを乗り込み構台(トランスポ
ーター35等の貨物車両の走行面)として活用し、製品
62や、資材の搬入の際には、リフター85上を通し
て、トレーラー,トラック,トランスポーター35等に
積み込んだ状態で天井走行クレーン17稼働エリア下ま
で搬入し、天井走行クレーン17を利用して吊り上げ、
最終的な設置位置まで移動を行う。
【0063】図9は、建設中のタービン建屋の天井トラ
スから下の部分を示しており、図9中のAは、リフター
85上に、製品62を積んだトランスポーター35が載
っている状況である。
【0064】また、図9中のBは、製品62を積んだト
ランスポーター35が天井走行クレーン17の稼働エリ
アまで移動した状態を示している。
【0065】また、リフター85の架台部分87を油圧
機構88を利用して上下方向のレベル調整ができるよう
にしておき、製品62がリフターの架台部分87の上に
あるか、通過している際には、リフターの架台部分87
のレベルを下げて、建屋外周部の整地面82と建屋構成
部材に乗った状態とすることで、リフターの架台部分8
7は安定性を確保することができる。
【0066】この状態を図10に示す。
【0067】リフター85を移動する際には、油圧機構
88を利用してリフターの架台部分87のレベルを上げ
ると共に、リフターの架台部分87を90度回転させる
ことにより、建屋外周部の整地面82や建屋構成部材と
接触していない状態にした上で、リフター稼働用のレー
ル86上を走行して移動する。
【0068】この状態を図11に示す。
【0069】リフター85の架台部分87と油圧機構8
8(一例として油圧シリンダー設備)との間にはスラスト
軸受が介在して、架台部分87がスラスト軸受で水平回
転自在とされる。
【0070】製品86,資材搬入用のリフター85がタ
ービン建屋50外壁に沿って任意の位置に移動可能にし
ておけば、トレーラー,トランスポーター35,トラッ
ク等の輸送機材は、建屋外周の任意の箇所からタービン
建屋内部に製品62、資材を搬入することが可能にな
る。
【0071】また、リフター85上を通って製品62が
タービン建屋50内まで搬入できない場合でも、トラン
スポーター35のような輸送機材で、天井クレーン稼働
エリア下まで移動したリフター上まで製品62を搬入す
ることで、天井クレーン17による製品62の荷取りが
可能になる。
【0072】図12に天井クレーン稼働エリア下まで移
動したリフター85上において製品62を吊り上げてい
る状況を示す。
【0073】上記の製品,資材搬入用のリフター85
が、建設中のタービン建屋50の外周部を移動する際に
は、タービン建屋外壁のコーナー部分に、リフター稼働
用レール86が乗り入れ可能なターンテーブル89を設
置しておき、リフター85がタービン建屋50外壁のコ
ーナーの部分で90度直角に旋回できるようにしておけ
ば、同一のリフター85がタービン建屋50の複数の壁
面からアクセス可能になる。
【0074】以上により、天井クレーン17の稼働時期
が早まることにより、適用製品の範囲も広がる。
【0075】このことにより、従来タービン建屋50の
外部に設置していた仮設揚重機を用いて行っていた製
品,資材の搬入作業が、構造的に安定しており、しかも
大容量の本設設置の天井走行クレーン17で行うことが
可能になり、作業効率,安全性が向上する。
【0076】また、タワークレーン31や、移動式クレ
ーンといった外部に設置していた仮設揚重機は、作業半
径に限界があり、クレーンの設置位置から距離が遠くな
れば、吊り能力が急激に低下するのに対し、本設の天井
走行クレーン17では、稼働範囲内の全ての範囲に最大
の吊り能力を発揮するという特性をもっている。
【0077】そのため、天井走行クレーン17を活用し
た場合は、天井走行クレーン17稼働範囲内の全ての位
置で荷取った製品62を水平移動し、稼働範囲内の別の
位置に移動して設定することができる。
【0078】従って、従来の外部設置の大型揚重機では
吊り能力の範囲外になっていたためにダイレクトに搬入
できなかった製品62についても天井走行クレーン17
を利用して、他に仮設ジャッキ等の設備に頼ることなく
吊り上げ,搬入,設定することが可能になる。
【0079】しかも、天井走行クレーン17は大容量の
ものが設定可能なため、特に原子力プラントにおいて多
数設置される大重量の製品62の搬入,据え付けに適し
ている。
【0080】本発明を利用すると、大型モジュール製品
63を屋外ヤードで組み立てて搬入できるので、大ブロ
ック,モジュール化の範囲が拡大し、建屋内の建設現場
での作業量が軽減し、現場の工期短縮が期待できる。
【0081】図13に大物モジュール製品63の搬入に
本発明を適用している状況を示す。どの実施例でも、建
設の早期に天井が完成しており、建屋内部は天候の影響
をあまり受けることなく、全天候工法に近い作業環境を
実現する事ができる。
【0082】また、天井走行クレーン17は、それ自体
安定した構造体なので、風や地震にも影響を受けにくい
という特性を持つ。
【0083】以上により、タービン建屋50内に設置の
重量製品の搬入,据え付け作業効率及び安全性向上が期
待できる。
【0084】また、どの実施例でも、建屋外部に仮設の
大型揚重機を建設中長期間にわたって設置しておく必要
がなくなるので、経済性を大いに向上する。
【0085】更には、本発明の実施例では、 (1)搬入,据え付けに関わる仮設設備の減少。
【0086】(2)大規模ブロック,モジュールの適用
範囲拡大。
【0087】(3)機械設備の搬入据付と、建築工事の
錯綜回避。
【0088】(4)外部設置の大型仮設揚重機設置期間
の縮小。
【0089】(5)現場作業の省力化。
【0090】(6)現場3Kの解消。
【0091】等の効果を有する。
【0092】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、従来以上の大
型製品を容易に建屋内に搬入しやすいから、大規模ブロ
ック,モジュールの適用範囲の拡大が可能と成る。
【0093】このことは、一度の搬入で多くの発電所構
成要素を搬入できるから、建設工期を短縮するに有効で
ある。
【0094】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
による効果に加えて、建屋内輸送経路の短縮できる事に
より効率の良い建設が可能と成る。
【0095】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
による効果に加えて、建屋内輸送経路の短縮化と大型製
品の搬入とを可能とするから、その相乗効果としてより
一層建設工期を短縮するのに有効である。
【0096】請求項4の発明によれば、建屋に対する搬
入方向が異なる複数の搬入口のうち建設作業を推進する
に都合の良い搬入口を選択しようすることが出来、建設
作業が効率良く行えるとともに、機械設備の搬入据付用
搬入口と、建築用搬入口とを複数の搬入口を利用して振
り分け、機械設備の搬入据付と建設工事との錯綜回避を
複数の搬入口を利用して達成し、より建設工期を早める
ことが出来る。
【0097】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
による効果に加えて、走行面を利用させて都合の良い搬
入口から容易に搬入作業を実施できる上、走行面を移動
する際には、周辺の構成との干渉事故を防止できる。
【0098】請求項6の発明によれば、複数の発電所を
建設するに効率の良い建設方法が提供できる。
【0099】請求項6の発明による効果に加えて、複数
の発電所の隣接し合う建屋間に共通の荷取り場所を設け
て狭い敷地での複数の発電所の建設効率向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であり、原子力発電所タービン
建屋の建設の初期段階での鉄骨組み立ての状況を示す建
屋立面図。
【図2】本発明の実施例であり、天井走行クレーンを、
建屋外部に設置の固定式クレーン36を用いて吊り込ん
でいる状況を示す建屋立面図。
【図3】本発明の実施例であり、原子力発電所タービン
建屋タービン建屋の鉄骨部分が天井レベルまで完成した
状況を天井クレーンの稼働方向から示す建屋立面図。
【図4】本発明の実施例であり、原子力発電所タービン
建屋タービン建屋の鉄骨部分が天井レベルまで完成した
状況を建屋の長手方向から示す建屋立面図。
【図5】本発明の実施例であり、トランスポーターで、
製品を天井走行クレーンの稼働範囲下まで輸送し、天井
クレーンで吊り上げている状況を示す建屋立面図。
【図6】本発明の実施例であり、タービン建屋外部まで
天井走行クレーンのレールを延長し、製品,資材の吊上
げができるようにした状況を示す建屋立面図。
【図7】本発明の実施例であり、タービン建屋外部への
天井走行クレーンレールの延長する方法の例を示すレー
ル端部の拡大立面図。
【図8】本発明の実施例であり、ツインプラントの中間
に設けた荷取りエリアから製品を吊上げている状況を示
す建屋立面図。
【図9】本発明の実施例であり、建設中のタービン建屋
の天井トラスから下方向を見た状況を示しており、図中
Aは、リフター上に、製品を積んだトランスポーターが
載っている状況を、また、図中Bは、製品を積んだトラ
ンスポーターが天井走行クレーンの稼働エリアまで移動
した状態を示す建屋上平面図。
【図10】本発明の実施例であり、リフターの架台部分
レベルを下げ、建屋外周部の整地面と建屋構成部材にリ
フターの架台部分が乗った状態を示す建屋立面図。
【図11】本発明の実施例であり、油圧機構を利用して
リフターの架台部分のレベルを上げ、リフターの架台部
分を90度回転させることにより、建屋外周部の整地面
や建屋構成部材と接触していない状況を示す建屋立面
図。
【図12】本発明の実施例であり、天井クレーン稼働エ
リア下まで移動したリフター上から製品を吊り上げてい
る状況を示す建屋立面図。
【図13】本発明の実施例であり、大型モジュール製品
の搬入に本発明を採用した状況を示す建屋立面図。
【符号の説明】
11…発電プラント建屋基礎部のコンクリート、12…
鉄骨柱部材、13…鉄骨梁部材、15…タービン建屋天
井を厚生するトラス構造、16…プラント建屋内に設置
される本設の天井走行クレーンのレール、17…天井走
行クレーン、31…建屋範囲外に設置の仮設タワークレ
ーン、41…階段、50…原子力発電所のタービン建
屋、55…ボルト、62…製品、63…大型モジュール
品、81…タービン建屋周辺の掘削範囲、82…タービ
ン建屋周辺の整地面、83…復水器、85…リフター、
86…リフター稼働用のレール、87…リフターの架台
部分、88…リフターの架台部分のレベルを変化させる
油圧機構、91…仮設の構台、92…天井走行クレーン
稼働用レールを支持するための鉄骨部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後田 孝一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 田尻 明徳 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 吉田 直人 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 江端 栄 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 牧田 辰雄 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日立プラント建設株式会社内 (72)発明者 佐藤 圭也 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日立プラント建設株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 5/02 B66C 17/00 G21C 13/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨とコンクリートによる建屋を有する発
    電所を、前記建屋内に発電所の本設設備として設置され
    る天井クレーンを前記建屋の完成前に利用して、建設す
    る工法において、前記建屋内に据え付けられる製品の搬
    入経路に存在して前記天井クレーン及び前記製品と干渉
    する前記建屋の鉄骨梁を除いて前記鉄骨を組み上げ、そ
    の後に前記天井クレーンで前記製品を吊って前記搬入経
    路に沿って建屋内へ搬入し、前記搬入の後に前記除いた
    前記鉄骨梁を前記組み上げた鉄骨の本来有るべき位置に
    組み付ける事を特徴とした天井クレーン先行利用による
    発電所の建設工法。
  2. 【請求項2】鉄骨とコンクリートによる建屋を有する発
    電所を、前記建屋内に発電所の本設設備として設置され
    る天井クレーンを前記建屋の完成前に利用して、建設す
    る工法において、前記建屋内に据え付けられる製品の搬
    入経路を前記天井クレーンの走行方向と直交する方向に
    設定し、前記方向から前記建屋内に据え付けられる製品
    を前記天井クレーンの荷役範囲内に搬入し、前記搬入し
    た前記製品を前記天井クレーンにより吊り上げて所望の
    位置に輸送する事を特徴とした天井クレーン先行利用に
    よる発電所の建設工法。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記建屋内に据え付け
    られる製品の搬入経路に存在して前記天井クレーン及び
    前記製品と干渉する前記建屋の鉄骨梁を除いて前記鉄骨
    を組み上げ、その後に前記天井クレーンで前記製品を吊
    って前記搬入経路に沿って建屋内へ搬入し、前記搬入の
    後に前記除いた前記鉄骨梁を前記組み上げた鉄骨の本来
    有るべき位置に組み付ける事を特徴とした天井クレーン
    先行利用による発電所の建設工法。
  4. 【請求項4】鉄骨とコンクリートによる建屋を有する発
    電所を、前記建屋内に発電所の本設設備として設置され
    る天井クレーンを前記建屋の完成前に利用して、建設す
    る工法において、前記建屋の周辺の整地面と前記建屋の
    周辺の掘削部上方に渡された走行面を前記建屋の一辺と
    その一辺と連続する他辺とに沿って移動させて前記建屋
    の一辺とその一辺と連続する他辺とに設けられている各
    製品搬入口のいずれかと前記建屋の周辺の整地部とに前
    記走行面をかけ渡し、前記走行面を渡って前記建屋の周
    辺の整地部から前記建屋内に前記発電所の構成製品を前
    記天井クレーンで吊り上げられる位置に搬入し、前記搬
    入されてきた前記発電所の構成製品を前記天井クレーン
    で吊り上げて所望の位置へ輸送する事を特徴とした天井
    クレーン先行利用による発電所の建設工法。
  5. 【請求項5】請求項4において、走行面の幅を建屋の周
    辺の掘削部の幅よりも狭くして構成し、前記走行面を上
    下及び水平回転自在に支持した上で、走行面を移動させ
    る際には走行面を走行使用高さよりも上方に上動及び9
    0度回転させ、その後に所望の搬入口に移動させ、その
    後に前記走行使用高さに走行面を下動させ前記走行面の
    端部を前記建屋と前記建屋の周辺の整地部とに支持可能
    にせしめ、しかる後に前記走行面を渡って発電所の構成
    製品を前記建屋の周辺の整地部から前記建屋内に搬入す
    る事を特徴とした天井クレーン先行利用による発電所の
    建設工法。
  6. 【請求項6】鉄骨とコンクリートによる建屋を有する発
    電所を、前記建屋内に発電所の本設設備として設置され
    る天井クレーンを前記建屋の完成前に利用して、建設す
    る工法において、前記発電所を隣接させて複数建設する
    に当たり、建屋完成前の複数の発電所に対して各々建屋
    内に天井走行クレーンとその走行用のレールを設置し、
    複数の発電所の各建屋相互に乗り込み可能なようにレー
    ルを引き込んでおくことにより、天井走行クレーンが、
    必要に応じて複数の発電所の双方の間を移動し、天井ク
    レーンを使用しての発電所構成製品の荷取り、製品設定
    位置までの搬入、設定を行う事を特徴とした天井クレー
    ン先行利用による発電所の建設工法。
  7. 【請求項7】請求項6において、複数の発電所に共通の
    荷取り場所を複数の発電所の隣接し合う建屋間に位置す
    る場所に設けることにより、共通の荷取り場所から、発
    電所構成製品の設定位置までの発電所構成製品の搬入,
    設定を行う事を特徴とした天井クレーン先行利用による
    発電所の建設工法。
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