JPH0782897A - 建物の全天候型建築工法 - Google Patents

建物の全天候型建築工法

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JPH0782897A
JPH0782897A JP23185393A JP23185393A JPH0782897A JP H0782897 A JPH0782897 A JP H0782897A JP 23185393 A JP23185393 A JP 23185393A JP 23185393 A JP23185393 A JP 23185393A JP H0782897 A JPH0782897 A JP H0782897A
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JP
Japan
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roof
building
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opening
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JP23185393A
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English (en)
Inventor
Shinko Morita
真弘 森田
Takumi Fujii
卓美 藤井
Naoki Kamiura
直樹 上浦
Masaru Shinoi
大 篠井
Hideki Nakagawa
英樹 中川
Yasuyuki Shibata
恭幸 柴田
Hisayoshi Arashida
尚吉 嵐田
Takeshi Okuda
健史 奥田
Motoyuki Sata
基之 佐多
Takamichi Kubo
隆道 久保
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物の建築を根切り工事から基礎工事、地下
及び地上躯体工事にわたり天候に一切左右されない全天
候型環境で実施する建築工法を提供する。 【構成】 建築する建物4の外周部位に、セルフクライ
ミング機構2を備えたタワークレーンのマスト1を所要
本数立設する。前記セルフクライミング機構2のうち梁
間方向に並ぶもの同士の間に受梁17を架け、前記受梁
の両端部に桁行方向の受梁22を架け、前記受梁22の
上に屋根フレーム24を組立て、屋根面に屋根シート2
5を張って仮設屋根3を構築する。前記セルフクライミ
ング機構2を駆動して前記仮設屋根3を前記マスト1に
沿って昇降させて直下の作業場を覆い、建物の建築を全
天候型環境下で進める。 【効果】 工程及び施設の全てが既往の汎用技術による
ものであり、技術的な特殊性をもたないので、各種建物
の建築施工への実施が容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、既往設備として豊富
なタワークレーンのセルフクライミング機構付きマスト
を利用して建築現場の上空を覆う仮設屋根を設けると共
に必要に応じて仮設屋根を昇降させ、特に鉄筋コンクリ
ート造(以下、RC造と略す。)建物の建築を根切り工
事から基礎工事、地下及び地上躯体工事の全てにわたり
天候に一切左右されない全天候型環境で実施する建築工
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨造建物の建築に関しては、躯
体鉄骨の構築に先行して建方される本設柱を利用して、
最終的に建物の屋上階となる所謂駆動階を屋根代用とし
て先行上昇させ、駆動階の直下の作業場スペースに建築
作業を集中させる全天候型建築工法が、別名を駆動階先
行上昇式建築工法又はルーフプッシュアップ工法(商
標)として開発され、公知であると共に、実施例もある
(例えば、特公昭50−2529号、特公昭52−27
446号、又は特開平3−257236号公報に記載さ
れた発明など。)。
【0003】ところが、鉄筋コンクリート造建物の建築
に関しては、躯体工事に先行する柱が存在しないため、
屋根代用の駆動階又は仮設屋根を先行上昇させる手段を
得られず、全天候型建築工法の開発は進んでいない(又
は汎用技術として一般に普及するに至っていない。)。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】建築作業の進捗が天
候条件に大きく左右されることは古来より周知の事実で
ある。一方、最近の社会動向は、生活のゆとり、労働時
間短縮を目ざしているが、そのためには建築工程の天候
条件に左右されない確実な消化が必須条件となる。ま
た、若年層の建築離れや建設従事者の高齢化に対して
は、作業場環境の改善、特に危険、きつい、汚ない等々
の不評を返上する対策が必要である。
【0005】次に、RC造建物の建築の場合、コンクリ
ートの打設は、屋根で覆われていないかぎり、雨天には
行なえない。一日雨が降ると、コンクリートミキサー車
の手配の狂い等から、コンクリート打設は数日の遅れと
なることもめずらしくはなく、この遅れをとり戻すには
夜間作業も避けられない。同様に、根切り工事も雨天に
は土砂がぬかるみ、足場が甚だ悪くなるので、全天候型
の屋根が欲しい。同じく、屋上防水工事も雨は施工品質
を害する。外装仕上げも雨は危険性を増してきらわれ
る。
【0006】従って、本発明の目的は、特にはRC造建
物の建築を仮設屋根により全天候型の作業環境を確保し
て行なう建築工法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、この発明に係る鉄筋コンクリート造建
物の全天候型建築工法は、建築する建物4の外周部位
に、セルフクライミング機構2を備えたタワークレーン
のマスト1を所要本数立設すると共に必要に応じて所要
高さまで継ぎ足しを行ない、前記セルフクライミング機
構2のうち梁間方向に並ぶもの同士の間に受梁17を架
け、前記受梁の両端部に桁行方向の受梁22を架け、前
記受梁22の上に屋根フレーム24を組立て、屋根面に
屋根シート25を張って仮設屋根3を構築すること、及
び前記セルフクライミング機構2を駆動して前記仮設屋
根3を前記マスト1に沿って昇降させて直下の作業場を
覆い、建物の建築を全天候型環境下で進めることを特徴
とする。
【0008】本発明はまた、仮設屋根3の所定位置に、
屋根シートを張らない開口部26を形成し、前記開口部
26を閉鎖可能な大きさの可動屋根シート27を電動ウ
インチ30,32等による開閉機構によって駆動し、前
記開口部26を開閉可能とし、クレーン6による資材類
の揚重搬入は前記開口部26を全開して行ない、雨天時
には開口部26を閉鎖すること、及び仮設屋根3の天井
部に電動ホイスト33を設置し、これを作業場における
資材類の水平運搬あるいは鉄骨部材の組立てに使用して
建築を進めること、並びに、仮設屋根3は、大形重機が
稼働する根切り工事の際は大形重機の稼働に支障ない高
さまでマスト1に沿って上昇させておき、前記の大形重
機が退去した後の基礎躯体工事、地下躯体工事又は地上
躯体工事の際は、その都度適切な屋根の高さまで仮設屋
根3を下降させ、又は地上躯体4の構築に先行して順次
屋上階の施工まで上昇させることもそれぞれ特徴とす
る。
【0009】発明は、RC造建物の建築施工に好適に実
施されるが、勿論、鉄骨造、又は鉄骨鉄筋コンクリート
造建物の建築施工にも適用できる。
【0010】
【作用】仮設屋根3は、セルフクライミング機構2を駆
動し、全体のレベル制御を加えながら水平姿勢のままマ
スト1に沿って上昇又は下降させ、直下の作業場環境を
全天候型に保持する。従って、先行して柱が建方される
ことのないRC造建物への適用に好適である。しかし、
鉄骨造又は鉄骨鉄筋コンクリート造建物の建築施工に適
用することも可能である。
【0011】タワークレーンのマスト1は、本来、相当
な強度を有するし、継ぎ足しも容易に可能であるほか、
地上での立設作業も容易な構成になっており、使用上至
便である。従って、根切り工事に先行してマスト1を立
設し、仮設屋根3を架けて、根切り工事も全天候型の環
境下で施工することが容易に可能である。根切り工事に
はパワーショベル等の大形重機が汎用されるが、このと
き仮設屋根3は大形重機の稼働に支障ない高さまで上昇
させておけばよい(図1A)。
【0012】別途用意されているクレーン6による鉄骨
その他の建築資材等の揚重搬入は、仮設屋根に予め形成
されている開口部26を開放して行なう(図2)。前記
開口部26は、雨天のときは可動屋根シート27を開閉
機構により駆動して閉鎖しておく。仮設屋根3の直下の
作業場における資材類の水平小運搬、鉄骨の組立てなど
は、仮設屋根3の天井部分に設置した電動ホイスト33
を利用して行なえる。
【0013】根切り工事が終了し、大形重機が立ち去っ
た後には、仮設屋根3を十分に下降させて屋根相当の位
置にセットし、基礎躯体工事、あるいは地下構造躯体の
施工を行なう。更に地上躯体工事の進捗に応じて仮設屋
根3は段階的に上昇させ、最終的には屋上防水工事、あ
るいは外装タイル工事なども全天候型の作業場環境で施
工する。
【0014】
【実施例】次に、図示した本発明の実施例を説明する。
図1A〜Dは本発明に係る全天候型建築工法の枢要な施
工段階を示している。図1Aは、建築現場にセルフクラ
イミング機構2を備えた小形タワークレーンのマスト1
を立設し、各マストの前記セルフクライミング機構2の
上に仮設屋根3を架設した後、仮設屋根3をセルフクラ
イミング機構2によりマスト1に沿って大形重機の稼働
に支障ない高さまで上昇させ、地盤の根切り工事を仮設
屋根3の下で、大形重機により、全天候型の環境で行な
う段階を示している。図1Bは、根切り工事が終了し、
大形重機が退去した後に、仮設屋根3を地上1階ぐらい
の高さまで下降させ、根切り底に基礎躯体工事を行な
い、地下階躯体及び地面レベル(1階)の躯体工事を各
々仮設屋根3の下で全天候型の環境で行なう段階を示し
ている。更に図1C及びDは地上の躯体工事の進捗に従
ってマスト1を継ぎ足して仮設屋根3を段階的に上昇さ
せ、全天候型の環境下で建築施工を進め、最終的には建
物の外装タイル工事、屋上防水工事、内装仕上工事など
も行なう段階を示している。勿論、地上の建物躯体4の
外周には作業用足場5が組立てられ、この作業用足場5
の外面に養生膜が張りめぐらされるほか、仮設屋根3の
外周縁からも前記作業用足場5の天端に届く長さの垂れ
膜42がスカート状に設置されるので、地上の躯体工事
等は完全に風雨の侵入を遮断した全天候型環境の下に遂
行され、工程の消化が天候条件に左右されることはな
い。
【0015】次に、図2〜図4は仮設屋根3の構造詳細
と、マスト1への架設構造を示している。図2は平面形
状が略正方形の仮設屋根3の外周のほぼ四隅位置に4本
のマスト1を立設して仮設屋根3を支持せしめた構成を
示している。仮設屋根3は建物の平面形状よりも少し大
きい相似形とされている。図2において符号6は建築資
材類の揚重運搬に使用する小形タワークレーン、7はセ
ルフクライミング機構による仮設屋根3の昇降動作を集
中制御する制御盤,カメラモニターその他を収納した指
令室である。
【0016】図3と図4で明らかなように、既往の小形
タワークレーンにおけるセルフクライミング機構2を備
えたマスト1は、既往のマスト立設技術で周知のよう
に、地盤中に構築した支持杭8の天端に構台9を設け、
その上にアンカーボルトを用いて垂直に建方されてい
る。マスト1は単位長さが3.5m位のユニット柱を継
ぎ足して建方される。
【0017】セルフクライミング機構2は、上部昇降装
置2aと下部昇降装置2bとの組合せで構成され、両者
は図5に示したように、垂直なジャッキ10で連結され
ている。上部昇降装置2aと下部昇降装置2bは、周知
のとおりマスト1の反力受け11に反力をとりながら、
交互に荷重を盛り替えて、ジャッキ10の伸縮動作で所
謂イモ虫の如くに昇降動作を行なう。ジャッキ10は推
力が4,000Kg、伸縮ストロークが1m位のもので
ある。図5中の符号18はマスト1の前記反力受け11
に反力をとる上部ロックピン、19は下部ロックピンで
ある。また、符合45はマストのボルト継手部を示して
いる。マスト1本の単位長さは3.5mぐらいである。
ジャッキ10は、クライミング用電動シリンダ20をク
ライミング制御盤21により駆動制御して伸縮動作を行
なう。上部昇降装置2aは、仮設屋根3の支持用に改造
してある。即ち、フレーム12の一側部に梁受け部13
が突設され、該梁受け部13の上面にブラケット14が
設けられ、前記ブラケット14に受梁17のブラケット
15がピン16で回動可能に連結され、もって若干ルー
ズな余裕をもつ状態で受梁17の支持が行なわれてい
る。前記受梁17は、図4のように一例として建物の梁
間方向(又は桁行方向、以下同じ。)に並ぶ2本のマス
トの上部昇降装置2a上に架設されている。前記受梁1
7の両端部上に桁行方向の受梁22が架設され、かくし
て組立てられた屋根架台の上に、合掌形の屋根フレーム
23が母屋材24と共に組立てられ、屋根面に屋根シー
ト25を張って仮設屋根3が構築されている。屋根フレ
ーム23及び母屋材24は軽量なアルミニウム製品であ
り、屋根シート25はポリエステルシートである。
【0018】尚、図2に示したとおり、屋根面のうちの
一部であって前記小形タワークレーン6の作業範囲内
に、2本の屋根フレーム23,23の間の母屋材を省略
し、屋根シートを張設しない開口部26が、たて×よこ
=7.3×3.4mぐらいの大きさで形成されている。
タワークレーン6で揚重した建築資材類は、前記開口部
26を通じて仮設屋根3の直下の作業場内へ搬入可能に
構成されている。前記開口部26を使用しない時であっ
て、特に雨天時に開口部26を閉鎖しておくために、図
7と図8に示した可動屋根シート27の電動ウインチに
よる開閉機構が設けられている。可動屋根シート27は
前記開口部26を全閉可能な大きさであり、その一端部
は前記開口部26の一端に近接して設置した滑車28を
中継して走行する2本のワイヤー29,29と連結さ
れ、前記2本のワイヤー29,29は受梁部分に設置し
た1台の電動ウインチ30で共通方向へ共通速度で駆動
される。可動屋根シート27の他端は、前記受梁22よ
り少し外方へ突き出た位置に垂直に設置されたシートロ
ーラ31を介して垂直下向きに方向変換され、作業用足
場5の十分下方の位置に設置した電動ウインチ32に巻
取られている。つまり、図8中左側の電動ウインチ30
でワイヤー29を巻取り、右側の電動ウインチ32をゆ
るめる駆動によって可動屋根シート27による開口部2
6の閉鎖が行なわれる。逆に右側の電動ウインチ32で
巻取ることによって開口部26の開放が各々電動式とし
て遠隔制御により行なわれる。採光及び換気を目的とし
て晴天時に開口部26を全開としておくこともある。も
っとも、開口部26の開閉システムは前記構成の限りで
はなく、従来周知の開閉システムを適宜応用して実施す
ることができる。
【0019】次に、上述した仮設屋根3の天井部分に
は、屋根フレーム23の棟部分及び受梁17に支持力を
とった電動ホイスト33が、制限荷重1,000kg程
度のものとして設置され、仮設屋根直下の作業場におけ
る建築資材類の水平小運搬や鉄骨部材の組立てに使用さ
れている。その構造詳細は図9に示したとおり、前記受
梁17の略中央部に垂直上向きに固定した高さ1.5m
位の支柱34の上端部に、大きさが200×100mm
位のH形鋼を使用したホイストレール35の両端部が支
持されている。また、ホイストレール35の長手方向の
数箇所が、屋根フレーム23の棟部から吊下げたタイロ
ッド36で支持されている。そして、ホイストレール3
5に沿って走行する電動ホイスト33が設置されてい
る。
【0020】上記構成の仮設屋根3をマスト1に沿って
昇降するセルフクライミング機構2により昇降させて、
天候条件に一切左右されない全天候型の建築工法が施工
される訳であるが、仮設屋根3の上昇時の水平レベルを
維持する手段として、各セルフクライミング機構2に
は、特に図4に示したように、上部昇降装置2aから垂
直下向きに最大ストローク離れた下部昇降装置2bに届
き同装置を下向きに貫通可能なスチール製の孔あきテー
プ(コンベックテープ)40が設けられ、前記テープ4
0の均等ピッチの孔数を計測するデジタルコンベックス
41を下部昇降装置2bに設置し、各セルフクライミン
グ機構2の上昇(又は下降)状況を常時計測する。その
計測値は司令室7のクライミング制御盤21にインプッ
トされ、集中管理制御が行なわれる。
【0021】
【本発明が奏する効果】本発明の全天候型建築工法は、
工程及び施設の全てが既往の汎用技術によるものであ
り、技術的な特殊性をもたないので、各種建物の建築施
工への実施が容易である。根切り工事から屋上防水工
事、外装仕上げ工事までを仮設屋根3による全天候型環
境下で施工を行なえ、作業環境の改善が大きく達成され
ることはもとより、雨天により実際に作業ができない日
数分の工期短縮(実例として約12%)が達成され、完
全週休2日制の実現など、労働時間短縮に大きく寄与す
る。
【0022】タワークレーンの自立するマスト1を利用
した汎用技術の建築工法であるため、特に先行して建方
される柱の無いRC造建物の建築施工に好適に実施で
き、適用のために建物の設計変更などの制限を加えな
い。その他の利点、効果をまとめると、次のとおりであ
る。全天候型環境で作業できる効果として、作業床の濡
れがほとんどなく、コンクリート天端の補修も必要な
い。内装材の濡れも生じない。建築工程の消化が確実で
あるため工程遅延の挽回作業による品質低下の心配がな
い。工期短縮による経費節減効果も大きい。稼働日の実
質増加による工期短縮は、雨天による工程変更なし、工
程修正業務低減の結果である。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜Dは、本発明工法の枢要な工程図である。
【図2】作業場の仮設屋根の平面図である。
【図3】仮設屋根の正面図である。
【図4】仮設屋根の側面図である。
【図5】セルフクライミング機構の詳細な正面図であ
る。
【図6】セルフクライミング機構の平面図である。
【図7】仮設屋根の開口部の平面図である。
【図8】開口部の開閉機構の説明図である。
【図9】電動ホイストの設置図である。
【符号の説明】
4 建物 2 セルフクライミング機構 1 マスト 2a 上部昇降装置 17,22 受梁 23 屋根フレーム 25 屋根シート 3 仮設屋根 26 開口部 27 可動屋根シート 30,32 電動ウインチ 33 電動ホイスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠井 大 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 中川 英樹 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 柴田 恭幸 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 嵐田 尚吉 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 奥田 健史 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 佐多 基之 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 久保 隆道 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築する建物の外周部位に、セルフクライ
    ミング機構を備えたタワークレーンのマストを所要本数
    立設すると共に必要な高さまで継ぎ足しを行ない、前記
    セルフクライミング機構のうち梁間方向に並ぶもの同士
    の間に受梁を架け、前記受梁の両端部に桁行方向の受梁
    を架け、前記受梁の上に屋根フレームを組立て、屋根面
    に屋根シートを張って仮設屋根を構築すること、及び前
    記セルフクライミング機構を駆動して前記仮設屋根を前
    記マストに沿って昇降させて直下の作業場を覆い、建物
    の建築を全天候型環境下で進めることを特徴とする、建
    物の全天候型建築工法。
  2. 【請求項2】仮設屋根の所定位置に、屋根シートを張ら
    ない開口部を形成し、前記開口部を閉鎖可能な大きさの
    可動屋根シートを電動ウインチ等による開閉機構によっ
    て駆動して前記開口部を開閉可能とし、クレーンによる
    資材類の揚重搬入は前記開口部を全開して行ない、雨天
    時には開口部を閉鎖すること、及び仮設屋根の天井部に
    電動ホイストを設置し、これを作業場における資材類の
    水平運搬あるいは組立てに使用して建築を進めることを
    特徴とする、請求項1に記載した建物の全天候型建築工
    法。
  3. 【請求項3】仮設屋根は、大形重機が稼働する根切り工
    事の際は大形重機の稼働に支障ない高さまでマストに沿
    って上昇させておき、前記の大形重機が退去した後の基
    礎躯体工事、地下躯体工事又は地上躯体工事の際は、そ
    の都度適切な屋根の高さまで仮設屋根を下降させ、又は
    地上躯体の構築に先行して順次屋上階の施工まで上昇さ
    せることを特徴とする、請求項1又は2に記載した建物
    の全天候型建築工法。
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Cited By (7)

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