JPH1018604A - 仮設屋根架構を用いた建物の建設方法 - Google Patents

仮設屋根架構を用いた建物の建設方法

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JPH1018604A
JPH1018604A JP8176371A JP17637196A JPH1018604A JP H1018604 A JPH1018604 A JP H1018604A JP 8176371 A JP8176371 A JP 8176371A JP 17637196 A JP17637196 A JP 17637196A JP H1018604 A JPH1018604 A JP H1018604A
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JP
Japan
Prior art keywords
temporary
temporary roof
building
roof frame
rain
Prior art date
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Pending
Application number
JP8176371A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Wakizaka
達也 脇坂
Noriyuki Furuya
則之 古屋
Yasushi Hamada
耕史 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Publication of JPH1018604A publication Critical patent/JPH1018604A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暴風雨時に作業箇所を風雨から十分に守るこ
とができるとともに、打設コンクリートの養生に際して
の採暖も十分に確保できるようにした仮設屋根架構を用
いた建物の建設方法を提供する。 【解決手段】 建物1を建設するにあたり、建設予定位
置またはその周辺に仮設支柱2を設け、これら仮設支柱
2に仮設屋根架構3を支持させ、仮設屋根架構3により
建設予定建物1の上部全体を覆い、クライミング機構1
0により仮設屋根架構3を適時に上昇させながら仮設屋
根架構3の下方で建物1の建設作業を進める工法におい
て、仮設屋根架構3の周囲に雨風除けシート15を配置
し、暴風雨時、あるいは打設コンクリート養生時に、雨
風除けシート15が作業箇所を覆う位置まで仮設屋根架
構3をクライムダウンする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、仮設屋根架構を
用いた建物の建設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設現場の作業環境改善を目的として、
建設予定の建物の上部全体を仮設屋根架構によりすっぽ
りと覆い、雨天でも建設作業を行えるようにした建設方
法が採用されている。
【0003】この建設方法は、図3(a),(b)に示
すように、建物1の建設予定位置またはその周辺にタワ
ークレーンのマストなどを利用した仮設支柱2を設け、
これら仮設支柱2に仮設屋根架構3を支持させ、この仮
設屋根架構3により建設予定建物1の上部全体を覆い、
適宜なクライミング機構により前記仮設屋根架構3を少
しずつ上方へ平行移動できるように構成するもので、工
事の進捗に伴い仮設支柱2を順次上方に継足すととも
に、仮設支柱2をできあがった建物1に水平控え4を介
して支持させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の構成において、
仮設屋根架構3の下面にはクレーンガーダなどが配置さ
れ、このクレーンガーダを走行するクレーンホイストな
どにより建物各部に資材を搬送するようにしている。そ
のため、仮設屋根架構3の高さは、現在建設中の建物1
の最上階の高さ、すなわち現在作業中の床面から10〜
13m程度高い位置に常時設定されていて、仮設屋根架
構3を支持する仮設支柱2の水平控え4位置からの自立
高さLが相当高いものとなっている。
【0005】このような状況下、建物1の最上階の作業
箇所に風雨が吹き込まないように仮設屋根架構3周りに
雨風除けシート5を張ることを考えると、暴風時の風圧
が当該雨風除けシート5を介して仮設屋根架構3に作用
することとなって、水平控え4や仮設支柱2の強度が懸
念され、このため、張るとすれば簡易な形態のシート
を、風圧をできる限り受け止めないように狭い範囲で張
るしかなく、雨風を十分に防ぐことができないという課
題があった。
【0006】また、他の問題としては、冬季などにおい
て建物1の最上階の作業箇所にコンクリートを打設した
後、その強度発現を促進すべく養生する場合には、仮設
屋根架構3の下方は吹き晒し状態であるため、図3
(b)に示すように、作業箇所周囲に採暖用の養生囲い
6を施したり、ジェットヒータなどを焚いたりして温度
を確保しているが、その作業が面倒である反面、十分な
効果を得ることは難しかった。
【0007】この発明は、暴風雨時に作業箇所を風雨か
ら十分に守ることができるとともに、打設コンクリート
の養生に際しての採暖も十分に確保できるようにした仮
設屋根架構を用いた建物の建設方法を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の発明は、鉄筋コンクリート
構造または鉄骨鉄筋コンクリート構造の建物を建設する
にあたり、建設予定位置またはその周辺に仮設支柱を設
け、これら仮設支柱に仮設屋根架構を支持させ、この仮
設屋根架構により建設予定建物の上部全体を覆い、適宜
なクライミング機構により前記仮設屋根架構を適時に上
昇させながら前記仮設屋根架構の下方で前記建物の建設
作業を進める工法において、前記仮設屋根架構の周囲に
雨風除けシートを配置し、暴風雨時あるいは打設コンク
リート養生時に、前記雨風除けシートが作業箇所を覆う
位置まで前記仮設屋根架構をクライムダウンするもので
ある。
【0009】このような方法にあっては、作業箇所を風
雨から守ったり、打設コンクリートの養生のために採暖
をとる必要があるときには、仮設屋根架構をクライムダ
ウンすることで、作業箇所の周囲を仮設屋根架構に配置
した雨風除けシートで覆うことができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1
(a),(b)は、この発明方法を示している。なお、
基本的な構成は従来と同一であるので、その基本構成部
分については同一符号を用い、新たに説明を追加する部
分のみ異なる符号を用いて説明する。
【0011】まず図1(a)は、仮設屋根架構3の通常
使用状態を示しており、従来と同様に、建物1の建設予
定位置またはその周辺にタワークレーンのマストなどを
利用した仮設支柱2を設け、これら仮設支柱2に仮設屋
根架構3を支持させ、この仮設屋根架構3により建設予
定建物1の上部全体を覆い、適宜なクライミング機構に
より前記仮設屋根架構3を少しずつ上方へ平行移動でき
るように構成するもので、工事の進捗に伴い仮設支柱2
を順次上方に継足すとともに、仮設支柱2をできあがっ
た建物1に水平控え4を介して支持させている。そし
て、仮設屋根架構3の周囲には、外周足場を利用して雨
風除けシート15を配置するようにしている。
【0012】この状態では仮設支柱2の自立高さLは、
クライミング機構10により通常作業時の高さ位置に保
持されている。
【0013】クライミング機構10の一例を図2に示
す。図において、仮設支柱2の外周に挿通されたガイド
スリーブ10aと、ガイドスリーブ10aの上下端位置
において、仮設支柱2の周囲を包囲する上部フレーム1
0b及び中間フレーム10cを備え、これらフレーム1
0b,10cとの間に仮設屋根架構3の隅部の鉄骨を挟
み込んで固定している。また中間フレーム10cの下部
には同じく仮設支柱2の周囲を包囲する下部フレーム1
0dが配置され、両フレーム10c,10dとが複数の
昇降駆動用の油圧ジャッキ10eで連結されている。
【0014】なお、詳しくは図示しないが、各フレーム
10b,10c,10dの内側には仮設支柱2の外側に
接して転動する複数のガイドローラがあり、各フレーム
を昇降自在にガイドする。
【0015】また中間フレーム10cと下部フレーム1
0dには仮設支柱2の孔に抜差し自在な鉛直荷重支持用
の一対のピンが装着されていて、これによりクライミン
グ機構10が仮設支柱2に支持固定される。
【0016】以上の構成において、クライミング機構1
0の停止状態では、油圧ジャッキ10eは縮小し、前記
ピンおよびガイドローラにより各フレーム10b,10
c,10dが仮設支柱2に固定されている。
【0017】この状態から上昇動作させるには、中間フ
レーム10cのピンを引抜いて仮設支柱2に対して中間
フレーム10c及びそれよりも上の部分をフリーにし、
その後油圧ジャッキ10eを伸張させることにより、中
間フレーム10cから上の部分がジャッキストローク分
上昇する。次いで中間フレーム10cのピンを差込み、
下部フレーム10dのピンを引抜いて当該下部フレーム
10dを仮設支柱2に対してフリーにした上で油圧ジャ
ッキ10eを縮小させれば、下部フレーム10dも追随
して上昇する。そして、下部フレーム10dのピンを差
込んで仮設支柱2に固定することによって上昇動作を完
了する。
【0018】以上の構成において、暴風雨発生時や冬季
などで打設コンクリートを養生する場合には、前記と逆
の手順により、クライミング機構10をクライムダウン
する。一回のクライムダウン操作における降下量はジャ
ッキストロークに依存するが、図1(b)に示すよう
に、雨風除けシート15が建物1の最上階の作業箇所を
囲むことができる高さ位置まで仮設屋根架構3を降下さ
せれば、水平控え4から上の仮設屋根架構3までの自立
高さL2は、通常位置よりもかなり低い位置となり、雨
風除けシート15に風圧が加わっても仮設支柱2や水平
控え4に加わる外力を軽減できることになる。
【0019】また打設コンクリートの養生に関しては、
その周囲全体が雨風除けシート15により覆われること
になるため、特に採暖のための養生シートを配する必要
なく、効果的な養生を行うことができる。
【0020】そして、一日の作業終了時に、必ず前記ク
ライムダウン操作を行うようにすれば、予測がつかない
暴風雨発生に対処できるし、またコンクリートの養生に
おいても、気温が極端に低下する夜間養生に対して特に
好都合である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、この
発明にかかる仮設屋根架構を用いた建物の建設方法によ
れば、仮設屋根架構をクライムダウンすることで作業箇
所の周囲を仮設屋根架構に配置した雨風除けシートで覆
うことができ、暴風発生時における仮設支柱等への風荷
重を軽減しつつ、作業箇所を風雨から守ったり、また打
設コンクリートの養生に際しての採暖も十分に確保でき
て適切に養生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)はこの発明方法を示す説明図で
ある。
【図2】本発明に適用可能なクライミング機構の一例を
示す概略側面図である。
【図3】(a),(b)は従来の仮設屋根架構を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 建物 2 仮設支柱 3 仮設屋根架構 4 水平控え 10 クライミング機構 15 雨風除けシート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート構造または鉄骨鉄筋コ
    ンクリート構造の建物を建設するにあたり、建設予定位
    置またはその周辺に仮設支柱を設け、これら仮設支柱に
    仮設屋根架構を支持させ、この仮設屋根架構により建設
    予定建物の上部全体を覆い、適宜なクライミング機構に
    より前記仮設屋根架構を適時に上昇させながら前記仮設
    屋根架構の下方で前記建物の建設作業を進める工法にお
    いて、前記仮設屋根架構の周囲に雨風除けシートを配置
    し、暴風雨時あるいは打設コンクリート養生時に、前記
    雨風除けシートが作業箇所を覆う位置まで前記仮設屋根
    架構をクライムダウンすることを特徴とする仮設屋根架
    構を用いた建物の建設方法。
JP8176371A 1996-07-05 1996-07-05 仮設屋根架構を用いた建物の建設方法 Pending JPH1018604A (ja)

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JPH1018604A true JPH1018604A (ja) 1998-01-20

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ID=16012462

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JP8176371A Pending JPH1018604A (ja) 1996-07-05 1996-07-05 仮設屋根架構を用いた建物の建設方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012241371A (ja) * 2011-05-17 2012-12-10 Taisei Corp ユニットタイル施工方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0633609A (ja) * 1992-07-13 1994-02-08 Tokyu Constr Co Ltd 建物の構築作業用上屋システム
JPH0782897A (ja) * 1993-09-17 1995-03-28 Takenaka Komuten Co Ltd 建物の全天候型建築工法

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