JP3212517B2 - 旋回クレーンによる近接サイロ群の一括建造工法 - Google Patents

旋回クレーンによる近接サイロ群の一括建造工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば火力発電所
の石炭貯蔵設備等に用いられるサイロ群の建造工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】火力発電所の石炭貯蔵等に用いられてい
るサイロの建造には、従来、図8に示されるようにサイ
ロaの建設現場近くにトラッククレーン又はタワークレ
ーンbを配置して、屋外作業でコンクリート構造等の下
部構造cを建造した後、サイロaの各部を構成する鋼板
等の部材dを吊り上げて、下部構造c上に鋼板製の上部
構造eを組み立てて建造することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サイロaは、一般に3
0mφ以上、全高さ50〜60mのような規模を有す
る。ところで、上述したサイロaの下部から順に建造す
る工法は、建設現場に屋根が設けられない。
【0004】このため、この工法は天候に左右されやす
く、工事の稼働率は低い。しかも、同工法によると、建
設には高層でアウトリーチの大きいタワークレーンが必
要となるために、クレーン設置スペースが確保し難い
上、タワークレーンの設置・嵩上げ・解体に工数がかか
り、工期が長引く問題がある。
【0005】特に敷地を節約して多数のサイロを近接配
置すると、このサイロにトラッククレーン等が近づき難
くなり、上述した問題は更に深刻となり、こうした点の
改善が求められている。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、サイロ建設工事の稼働率
の向上、建設作業の容易化、工期の短縮化を図ることが
できる旋回クレーンによる近接サイロ群の一括建造工法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した建造工法は、近接配置されるサイ
ロ群を複数列に区分し列単位で順に一括建造するととも
に、各サイロ列の一括建造では、サイロ列内の各サイロ
の天井部を先行し建造位置にリングビームと一体結合し
て組立て架設現場を覆う屋根構造とし、前記屋根構造の
下面に各サイロ中心部を旋回中心とする旋回クレーン機
体と資材搬入口から各サイロの旋回クレーン機体上に乗
継移動可能な巻上トロリーを設け、前記屋根構造を複数
の支柱上に支持しジャッキアップして旋回クレーンおよ
び巻上トロリーによりサイロの下位部分を順次、積上建
造し、屋根構造をジャッキダウンして積上建造されたサ
イロ部分上に接合することにある。
【0008】この建造工法によると、サイロ列単位で、
各サイロの建設現場を覆う、各サイロの天井部をリング
ビームと一体結合した円形屋根構造を、複数の支柱に支
持し、これをジャッキアップおよびジャッキダウンさせ
る。
【0009】このときのジャッキアップを利用して、サ
イロの天井部以外の架設作業は、同一高さにジャッキア
ップした複数の屋根構造の下側の空間内において、屋根
構造下面に設けた各サイロ毎の旋回クレーン機体を共用
して乗継移動する巻上げトロリーを用いて、資材搬入口
から各種部材を吊上搬送し、サイロ列の奥から手前側へ
順に上積み建造していく。
【0010】したがって、屋根構造下の空間内で、全天
候下でサイロ建付け作業を行うことが可能になる。特に
屋根構造の上面を防水シートで覆い、屋根構造の側面か
ら下の一定高さに風雨避けのシート、例えばメッシュシ
ートを備えると、より全天候に優れたものとなる。
【0011】しかも、屋根構造下面に各サイロ毎に設け
た旋回クレーン機体上を乗継移動する巻上トロリーによ
り、部材の搬送を行うので、搬送距離、搬送サイクルが
著しく短縮され、サイロ建付現場への部材搬送が迅速容
易になる。
【0012】そのうえ、タワークレーン等のための別の
敷地が不要になる。また一列のサイロの一括建造作業の
間に、隣接するサイロ列の下部構造を並行して行い、一
列のサイロの一括建造作業が終了した後、建造に用いた
旋回クレーン、巻上トロリー、支柱、ジャッキアップ装
置を、隣接するサイロ列位置に移設すれば、再び同様の
工法でサイロ建造が進むので、大幅に短縮した工期で、
サイロ群が一括建造されるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明方法を図1〜図7に
示す一実施形態にもとづいて説明する。但し、図1は建
造途上のサイロ群の全体平面図、図2は図1のサイロ列
Aの拡大平面図、図3は図2中のIII 〜III 線に沿う側
面図、図4は図3中のIV部を拡大した側面図である。
【0014】図1中において、50a〜50iは網目状
の群をなした近接配置で建造される複数、例えば9棟の
サイロ、A〜Cは縦方向に3棟づつ区分した3列のサイ
ロ列、61は各サイロ列A〜Cの建造中、資材を搬入す
るための資材搬入位置(資材搬入口)を示す。
【0015】本発明は、このようなサイロ群を、各サイ
ロ列A→B→Cの順に、サイロ列を一つの単位として、
一括建造を繰り返す工法である。ここで、建造されるサ
イロ50a〜50iについて説明すると、図2および図
3中、10は例えば排出用ホッパーおよびコンベア系通
路等を内蔵して基礎杭上に建造された鉄筋コンクリート
製の各サイロ下部構造、11はこのサイロ下部構造10
上に建設される鋼製の円筒形のサイロ上部構造である。
【0016】サイロ上部構造11は、例えば高さ方向に
複数個に分割され、かつそれぞれ厚さの異なる鋼板で組
み立てられたサイロリング1〜8で構成され、最上部の
サイロリング構造8には緩傾斜の天井部8aと中央上部
に搬入設備用の箱室8bを備えている。
【0017】ここで、12はリングビーム、13は同リ
ングビーム12上に天井部8aおよび箱室8bを一体に
結合してなる3個の円形の屋根構造である。また本発明
の建造工法に用いられる機材について説明すれば、図中
14は各屋根構造13下に取付けられ各屋根構造13の
中心部を旋回支点とする旋回クレーン機体、15は3機
の旋回クレーン14上に乗継移動可能に設けた1台の巻
上トロリー、16はサイロ50aの資材搬入位置61側
に面する屋根構造13の外面に支持されて設けられた資
材搬入用の乗継軌条、17は各屋根構造13の外面に支
持されて3棟の屋根構造13の中心を結ぶ直線位置にそ
れぞれ対向するように設けられたサイロ間の乗継軌条で
ある。
【0018】巻上トロリー15は、資材搬入用の乗継軌
条16上へ移動して、サイロ上部構造11を構成するサ
イロ部材11aを吊上げ、再びサイロ50aの旋回クレ
ーン機体14上へ戻り、乗継軌条17を通ってサイロ5
0bの旋回クレーン機体14上に移り、さらに乗継軌条
17を通ってサイロ50cの旋回クレーン機体14上に
移動するようになっていて、旋回クレーン機体14の旋
回動作と協同して、サイロ部材11aを各サイロ50a
〜50cの全ての建付け位置へ導けるようにしてある。
【0019】一方、図中18は各サイロ50a〜50c
の周囲の対象な4箇所に配置したジャッキアップ装置、
19は同ジャッキアップ装置18によりジャッキアップ
可能に直立して設けられ上端で屋根構造13を支持する
複数の支柱、20は建付け済みのサイロリング構造1〜
8の側面と支柱19との間を適宜の高さで水平に仮接続
する補強材、21は支柱19に支持されてジャッキアッ
プした屋根構造13の周辺部から支柱19の内側位置に
張設された風雨避けのシート、例えばメッシュシートで
ある。
【0020】なお、図4中、22は屋根構造13のリン
グビーム12の下面に固着して設けられた断面I形の円
軌条、14aは旋回クレーン機体14の中央部を各サイ
ロ50a〜50cの中心部に旋回可能に支持する支持
軸、14bは支持軸14aの中心部を通る円軌条22の
直径方向に沿って設けられた旋回クレーンの桁、14c
は桁14bの下面に設けた横行軌条、23は円軌条22
に懸架式に係合するように旋回クレーン14の桁14b
の端部上面に設けた車輪ボギー、24は車輪ボギー23
に設けたブレーキ付モータである。
【0021】但し、旋回クレーン機体14は、ブレーキ
付モータ24の駆動による車輪ボギー23の円軌条22
の面上における走行移動で、支持軸14aを中心に旋回
移動するものである。むろん、この旋回クレーン機体1
4は、他の任意の形式の機体でもよい。
【0022】また図2において、30は例えば一台の油
圧ポンプ31から各50a〜50cの各ジャッキアップ
装置18の制御ユニット32に接続した圧油管系、33
aおよび33bは圧油管系30上に設けられた供給先切
換弁、34a〜34cは圧油管系30に設けた各サイロ
毎のジャッキアップ装置18群の一斉制御用の電磁制御
弁を示す。そして、供給先切換弁33a,33bによる
切替操作によって、圧油ポンプ31に接続した圧油管系
30をサイロ50a〜50cの何れかのジャッキアップ
装置18群を接続させ、また電磁制御弁34a〜34c
による操作によって、接続したジャッキアップ装置18
群を各サイロ毎に一斉にジャッキアップ又はジャッキダ
ウンできるようにしてある。
【0023】つぎに、サイロ50a〜50c群の一括建
造工法について説明する。サイロ群の全体の建造は、図
1に示されるようにサイロ列単位で列A→B→Cの順で
行われ、各サイロ列は、図2および図3に示されるよう
に資材搬入位置61からのサイロ部材11aを、巻上ト
ロリー15を用い吊上げ搬送して、サイロ列の奥から手
前側へ順に導くことにより、サイロ50a〜50cの積
上げ建造が行われる。
【0024】この際、必要な屋根構造13のジャッキア
ップ又はジャッキダウンは、各サイロ単位で、4組のジ
ャッキアップ装置18の一斉同期駆動により行われ、支
柱19の延長又は解体はジャッキアップ装置18の下部
で支柱ブロック19aを下側へ継足し又は取外して行わ
れる。
【0025】そして、このときのサイロ列単位の建付け
の工程が、図5〜図7に示されている。つぎに、本発明
の建造方法を、この図5〜図7に示す工程にもとづいて
説明する。
【0026】すなわち、まず、最初にサイロの排出用ホ
ッパーおよびコンベア系通路等を内蔵する鉄筋コンクリ
ート構造等のサイロ下部構造10を、屋外作業で、地上
の例えばトラッククレーン等を使用して建造する。な
お、このサイロ下部構造10は既によく知られた構造で
あるので、詳細な説明は省略する。
【0027】つぎに図5(b)に示されるようにサイロ
下部構造10上に、組立作業に必要な高さの架台35を
配置し、この架台35上にトラッククレーン等を使用し
て、サイロの建設位置にリングビーム12を組立てる。
ついで、リングビーム12上にサイロの天井部8aおよ
び箱室8bを組立て、一体化した屋根構造13を形成す
る。
【0028】この際、リングビーム12の下面に円軌条
22を取付け、またこのリングビーム12の外面に支持
させて乗継軌条16,17を取付ける。また両端部を車
輪ボギー23を介し円軌条22上に走行させ、中央部を
支持軸14aを介して屋根中央部に旋回可能に支持させ
て、旋回クレーン機体14を装着する。ついで、3台の
旋回クレーン機体14上に、乗継ぎ移動可能に巻上トロ
リー15を装着する。
【0029】つぎに図5(c)に示されるように組立て
の済んだ各円形屋根構造13の周りの対称位置に、図2
に示されているように4組のジャッキアップ装置18お
よび支柱19を設置する。そして、支柱19の上端を各
サイロの屋根構造13と結合させる。
【0030】このとき、屋根構造13の周辺部に風雨避
けメッシュシート等21を取付ける。つぎに図5(d)
に示されるようにジャッキアップ装置18による支柱1
9の一斉のジャッキアップと支柱ブロック19aの下継
ぎ延長で屋根構造13を上昇、例えば50m程度の高さ
に上昇させる。そして、この高さで旋回クレーン機体1
4と巻上トロリー15により地上からサイロ部材11a
を吊上げ、サイロ列Aの奥のサイロ50cへ搬送して、
奥のサイロ50cから手前のサイロ50a側へ向かって
順に下位のサイロリング構造1〜5を上積式に建付け
る。
【0031】このとき、各サイロ50a〜50cの旋回
クレーン機体14の端をそれぞれ資材搬入位置61に在
る乗継軌条16およびサイロ間に在る乗継軌条17に整
合させて停止させると、乗継軌条16上におけるサイロ
部材11aの吊上位置から最奥のサイロ50cの旋回ク
レーン機体14上まで最短で結ばれるから、巻上トロリ
ー15は、直線的に最短時間・最短距離で移動して部材
搬送が行われるようになる。
【0032】さらに各サイロ50a〜50c上では、旋
回クレーン機体14を左右にそれぞれ最大90°の範囲
で旋回することにより、旋回クレーン機体14上の巻上
トロリー14は、各サイロ50a〜50cの全ての円周
位置へ最短距離・最短時間で移動されるようになるか
ら、各サイロ50a〜50cの建付作業は能力よく進め
られる。
【0033】つぎに図6(a)に示されるように支柱1
9および屋根構造13を再びジャッキアップして、支柱
19の高さを延長、例えば20m程度延長する。そし
て、この高さで、先に述べたのと同様、旋回クレーン機
体14と巻上トロリー15により、地上からサイロ部材
11aを吊り上げ搬送し、奥側のサイロ50cから手前
側のサイロ50aへ順に、残る上位のサイロリング構造
6〜8を上積式に建付ける。
【0034】各サイロ50a〜50cにおける周壁の構
築を終えたならば、図6(b)に示されるように旋回ク
レーン機体14、円軌条22および乗継軌条16,17
を屋根構造13から取外し撤去する。
【0035】この撤去を終えたならば、図6(c)に示
されるように支柱19をジャッキダウンして、サイロ屋
根構造13をサイロリング構造8の上端に接合する。そ
して、その後、図7(a)に示されるようにサイロ屋根
構造13から支柱19の上端を切り離し、続いて図7
(b)に示されるように支柱19をジャッキダウンして
解体した後、ジャッキアップ装置18を撤去すれば、図
7(c)に示されるようにサイロ列Aの3棟のサイロ5
0a〜50cの建付けが完了する。
【0036】このとき、完成状態のサイロ50a〜50
cには、リングビーム12が屋根構造13の一部として
残るから、施工後の機材の撤去量は少ない。そして、こ
うしたサイロ列Aの建造中に、隣接するサイロ列Bのサ
イロ下部構造10の建造工程[図5(a)に示す工程]
を並行して行い、サイロ列Aの建造終了後に、使用した
ジャッキアップ装置18と支柱19、および旋回クレー
ン機体14と巻上トロリー15をサイロ列Bに移して、
同様の工程[図5(b)〜図7(c)に示す工程]を繰
り返すことにより、サイロ列Bの一括建造が行われる。
【0037】さらに同様にしてサイロ列Cの一括建造を
行うことにより、大幅に短縮した工期でサイロ群が一括
建造される。なお、上述の図5(a)で説明した工程で
行われるサイロ下部構造10の建造作業は、最初でな
く、図5(b),(c)で説明した工程を先行させて架
台35上に屋根構造13を形成した後、図5(d)で説
明した工程による屋根下での作業としてサイロ下部構造
10から始めるようにしてもよい。
【0038】かくして、この建造工法によると、サイロ
下部構造10以外の他のサイロ上部構造11の建造工程
の作業、又はサイロ下部構造10およびサイロ上部構造
11を含む全ての建造工程の作業は、屋根12により覆
われた作業場で、風雨に左右されずに全天候下で行え
る。特に屋根構造13の上面を防水シートで覆ったり、
屋根構造13の側面から下へ一定高さに風雨避けメッシ
ュシート21を設けることにより、より完全となる。
【0039】しかも、部材搬送は、単一サイロの建設現
場全体を覆う屋根構造13の下側に据付けた旋回クレー
ン14で行われるので、従来のようなタワークレーン等
を設置するための別の敷地は不要である上、部材の搬送
距離と搬送サイクルとが著しく短縮される。
【0040】この結果、近接配置されたサイロ群の建造
でありながら、サイロ建設工事の能率、すなわち稼働率
を高めることができる上、建設作業を容易にすることが
できる。しかも、工期も短縮できる。
【0041】そのうえ、多数のサイロ群をサイロ列単位
に区分し、サイロ列単位での一括建造を繰り返すことに
より、旋回クレーン機体14やジャッキアップ装置18
や支柱19等の機材の使用数を減らして、機材を有効に
活用できる利点がある。なお、本発明は上述した実施形
態に限定されず、特許請求の範囲に示す本発明の範囲内
で、建付け手順、使用する機材等に変更を加えてもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、屋外サイロ設備の建付けを風雨に影響され
ずに全天候下で実施することができる。しかも、別途、
タワークレーン等のクレーン用敷地は不要である上、部
材の搬送距離と搬送サイクルとを短縮することができ
る。
【0043】そのうえ、資材の搬入口が制限される建造
現場での部材搬入を容易にできる上、少ない機材数で多
数のサイロ群を建造できる。この結果、サイロ建設工事
の能率、すなわち稼働率を高めることができ、さらに建
設作業を容易にして工期を短縮できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のサイロ群一括建造工法で
建造されるサイロ群を示す全体平面図。
【図2】同サイロ群のサイロ列Aを拡大して示す平面
図。
【図3】図2中のIII 〜III 線に沿う側面図。
【図4】図3中のIV部分を拡大して示す旋回クレーンの
側面図。
【図5】サイロ下部構造から下位リング構造を建付けま
での工程を順に示す側面図。
【図6】同工程に続く、屋根構造とサイロリング構造の
上端とを接合するまでの工程を順に示す側面図。
【図7】同工程に続く、サイロ1列の建付完了までの工
程を順に示す側面図。
【図8】従来の屋外サイロ建造方法を説明するための側
面図。
【符号の説明】
1〜8…サイロリング構造 8a…天井部 8b…箱室 10…サイロ下部構造 11…サイロ上部構造 11a…サイロ部材 12…リングビーム 13…屋根構造 14…旋回クレーン機体 15…巻上トロリー 16,17…乗継軌道 18…ジャッキアップ装置 19…支柱 19a…支柱ブロック 21…風避けメッシュシート 24…ブレーキ付モータ 31…圧油ポンプ 32…ジャッキ制御ユニット 35…架台 50a〜50i…サイロ 61…資材搬入位置 A〜C…サイロ列。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 竹二 東京都港区芝5丁目34番6号 三菱重工 工事株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−83998(JP,U) 実開 昭50−142516(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 5/00 - 7/30 B66C 7/00 - 17/00 B61B 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近接配置されるサイロ群を複数列に区分
    し列単位で順に一括建造するとともに、各サイロ列の一
    括建造では、サイロ列内の各サイロの天井部を先行し建
    造位置にリングビームと一体結合して組立て架設現場を
    覆う屋根構造とし、前記屋根構造の下面に各サイロ中心
    部を旋回中心とする旋回クレーン機体と資材搬入口から
    各サイロの旋回クレーン機体上に乗継移動可能な巻上ト
    ロリーを設け、前記屋根構造を複数の支柱上に支持しジ
    ャッキアップして旋回クレーンおよび巻上トロリーによ
    りサイロの下位部分を順次、積上建造し、屋根構造をジ
    ャッキダウンして積上建造されたサイロ部分上に接合す
    ることを特徴とする旋回クレーンによる近接サイロ群の
    一括建造工法。
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