JP3263497B2 - 全天候式塔状構造物架設装置 - Google Patents
全天候式塔状構造物架設装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全天候式塔状構造物架
設装置に関するものである。
設装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の外装板付高層煙突(以下美観型煙
突と称する)の架設工法を図9により説明すると、クロ
ーラクレーン(図示せず)等により、先ず円筒体3をあ
る高さまで建付けて、その頂部にポストクレーン2を設
置し、次いでこのポストクレーン2付内筒体3をジュッ
キアップ機構(図示せず)により、上昇させ、次いで台
車8により搬入した内筒ブロック3aを円筒体3の下方
に挿入して、順次高くしてゆく一方、円筒体3上のポス
トクレーン2を使用して外装板4の分割ブロック4aを
吊り上げて、順次建付ける。また同様に隣接する他の円
筒体3−1、3−2、3−3及び各種梁材7も順次建付
けてゆく。
突と称する)の架設工法を図9により説明すると、クロ
ーラクレーン(図示せず)等により、先ず円筒体3をあ
る高さまで建付けて、その頂部にポストクレーン2を設
置し、次いでこのポストクレーン2付内筒体3をジュッ
キアップ機構(図示せず)により、上昇させ、次いで台
車8により搬入した内筒ブロック3aを円筒体3の下方
に挿入して、順次高くしてゆく一方、円筒体3上のポス
トクレーン2を使用して外装板4の分割ブロック4aを
吊り上げて、順次建付ける。また同様に隣接する他の円
筒体3−1、3−2、3−3及び各種梁材7も順次建付
けてゆく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記図9に示す従来の
外装板付高層煙突の架設工法では、1台のポストクレー
ン2により、複数本の隣接円筒体、外装板の分割ブロッ
ク4a、各種梁材7等の全てを1個ずつ吊り上げて、建
付けるので、並行的に作業を行うことができず、多くの
工程を要して、作業効率が悪い上に、工期を長くする。
外装板付高層煙突の架設工法では、1台のポストクレー
ン2により、複数本の隣接円筒体、外装板の分割ブロッ
ク4a、各種梁材7等の全てを1個ずつ吊り上げて、建
付けるので、並行的に作業を行うことができず、多くの
工程を要して、作業効率が悪い上に、工期を長くする。
【0004】また1台のポストクレーン2により、外装
板の分割ブロック4a、円筒ブロック3a等を吊り上げ
る際、風等により揺れが生じて、周囲の部材に衝突する
危険がある上に、雨天には、作業ができなくて、稼動率
が低下するという問題があった。本発明は前記の問題点
に鑑み提案するものであり、その目的とする処は、作業
効率及び稼動率を向上できて、工期を短縮できる。また
作業を安全に行うことができる全天候式塔状構造物架設
装置を提供しようとする点にある。
板の分割ブロック4a、円筒ブロック3a等を吊り上げ
る際、風等により揺れが生じて、周囲の部材に衝突する
危険がある上に、雨天には、作業ができなくて、稼動率
が低下するという問題があった。本発明は前記の問題点
に鑑み提案するものであり、その目的とする処は、作業
効率及び稼動率を向上できて、工期を短縮できる。また
作業を安全に行うことができる全天候式塔状構造物架設
装置を提供しようとする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の全天候式塔状構造物架設装置は、既設構
造物を覆う屋根と、同屋根の下部に設けた上下2段作業
のステージと、同屋根を既設構造物の外装板に沿って上
昇させる伸縮ジャッキと、トロリーホイストを上昇させ
て地上の構造物ブロック及び構造部材を上記屋根の内部
へ吊り上げる垂直搬送装置と、同垂直搬送装置からレー
ルシフト装置を経て上記トロリーホイストを取り込み旋
回させて構造物ブロック及び構造部材の位置決めを行う
旋回搬送装置とを具えている。
めに、本発明の全天候式塔状構造物架設装置は、既設構
造物を覆う屋根と、同屋根の下部に設けた上下2段作業
のステージと、同屋根を既設構造物の外装板に沿って上
昇させる伸縮ジャッキと、トロリーホイストを上昇させ
て地上の構造物ブロック及び構造部材を上記屋根の内部
へ吊り上げる垂直搬送装置と、同垂直搬送装置からレー
ルシフト装置を経て上記トロリーホイストを取り込み旋
回させて構造物ブロック及び構造部材の位置決めを行う
旋回搬送装置とを具えている。
【0006】また本発明は前記全天候式塔状構造物架設
装置において、2台のトロリーホイストを有し、前記レ
ールシフト装置に左右方向に移動可能な2条のトロリー
ホイスト用レールを設けて、その何れか一方により垂直
搬送装置のトロリーホイスト用レールと旋回搬送装置の
トロリーホイスト用レールとを接続して、2台のトロリ
ーホイストを交互に通行させるように構成している。
装置において、2台のトロリーホイストを有し、前記レ
ールシフト装置に左右方向に移動可能な2条のトロリー
ホイスト用レールを設けて、その何れか一方により垂直
搬送装置のトロリーホイスト用レールと旋回搬送装置の
トロリーホイスト用レールとを接続して、2台のトロリ
ーホイストを交互に通行させるように構成している。
【0007】また本発明は前記全天候式塔状構造物架設
装置において、前記下段作業ステージの下部側に構造物
の各層に配設する水平梁を多段に重ねて支持する水平梁
支持機構を設けている。また本発明は前記全天候式塔状
構造物架設装置において、前記垂直搬送装置に吊り上げ
た構造物ブロック及び構造部材の揺れを抑制する揺れ止
め機構を設けている。
装置において、前記下段作業ステージの下部側に構造物
の各層に配設する水平梁を多段に重ねて支持する水平梁
支持機構を設けている。また本発明は前記全天候式塔状
構造物架設装置において、前記垂直搬送装置に吊り上げ
た構造物ブロック及び構造部材の揺れを抑制する揺れ止
め機構を設けている。
【0008】
【作用】本発明の全天候式塔状構造物架設装置は前記の
ように構成されており、伸縮ジャッキにより、架設構
造物を覆っている屋根を既設構造物の外装板に沿って順
次ジャッキアップし、その都度、屋根の内側と地上との
間に設置した垂直搬送装置により、地上に用意した構造
物ブロック及び構造部材を所定高さまで吊り上げ、次い
で垂直搬送装置のトロリーホイストと旋回搬送装置とに
より構造物ブロック及び構造部材を架設構造物内へ取り
込んで位置決めする一方、これを屋根側部材に取付けた
上・下段作業ステージを使用して建付ける。またレー
ルシフト装置のトロリーホイスト用レールを左右方向に
横移動させて、2台のトロリーホイストを垂直搬送装置
と旋回搬送装置との間に交互に通行させる。上記下段
作業ステージの下部側に設けた水平梁支持機構により、
各層に配設する水平梁を多段に支持し、これを下段作業
ステージとともにジャッキアップし、その途中で順次取
付ける。垂直搬送装置に設けた揺れ止め機構により吊
り上げた構造物ブロック及び構造部材の揺れを抑制す
る。
ように構成されており、伸縮ジャッキにより、架設構
造物を覆っている屋根を既設構造物の外装板に沿って順
次ジャッキアップし、その都度、屋根の内側と地上との
間に設置した垂直搬送装置により、地上に用意した構造
物ブロック及び構造部材を所定高さまで吊り上げ、次い
で垂直搬送装置のトロリーホイストと旋回搬送装置とに
より構造物ブロック及び構造部材を架設構造物内へ取り
込んで位置決めする一方、これを屋根側部材に取付けた
上・下段作業ステージを使用して建付ける。またレー
ルシフト装置のトロリーホイスト用レールを左右方向に
横移動させて、2台のトロリーホイストを垂直搬送装置
と旋回搬送装置との間に交互に通行させる。上記下段
作業ステージの下部側に設けた水平梁支持機構により、
各層に配設する水平梁を多段に支持し、これを下段作業
ステージとともにジャッキアップし、その途中で順次取
付ける。垂直搬送装置に設けた揺れ止め機構により吊
り上げた構造物ブロック及び構造部材の揺れを抑制す
る。
【0009】
【実施例】次に本発明の全天候式塔状構造物架設装置を
図1〜図4に示す一実施例により説明すると、1が架設
されるべき美観型煙突(塔状構造物)で、同美観型煙突
1は、複数本(図では4本)の内筒ブロック3aと、同
各内筒ブロック3aを取り囲む外筒ブロック(外装板)
4aと、同各内筒ブロック3aを高さ方向に多段に連結
する複数の水平梁7等との、構造物ブロック及び構造部
材等により構成されている。
図1〜図4に示す一実施例により説明すると、1が架設
されるべき美観型煙突(塔状構造物)で、同美観型煙突
1は、複数本(図では4本)の内筒ブロック3aと、同
各内筒ブロック3aを取り囲む外筒ブロック(外装板)
4aと、同各内筒ブロック3aを高さ方向に多段に連結
する複数の水平梁7等との、構造物ブロック及び構造部
材等により構成されている。
【0010】上記外筒ブロック(外装板)4aは、複数
の柱4bにより補強され、同補強柱4bの内面には、高
さ方向の所定間隔位置毎に複数の水平リング12が取付
けられている。所定高さまでは、クローラクレーン(ま
たは他の装置)により、内筒ブロック3aと外筒ブロッ
ク(外装板)4aと水平梁7とを既設構造物として建付
ける。そして建付けられた既設構造物に本塔状構造物架
設装置が設置される。
の柱4bにより補強され、同補強柱4bの内面には、高
さ方向の所定間隔位置毎に複数の水平リング12が取付
けられている。所定高さまでは、クローラクレーン(ま
たは他の装置)により、内筒ブロック3aと外筒ブロッ
ク(外装板)4aと水平梁7とを既設構造物として建付
ける。そして建付けられた既設構造物に本塔状構造物架
設装置が設置される。
【0011】次に本塔状構造物架設装置を具体的に説明
すると、上記外筒ブロック4aの柱4bの内面に上下多
段に設けた水平リング12には、同水平リング12に対
して係脱自在な上下一対のストッパ9a、9bを介して
複数のガイド柱9が昇降可能に支持され、同各ガイド柱
9により、上段作業ステージ11aと下段作業ステージ
11bとが支持されている。
すると、上記外筒ブロック4aの柱4bの内面に上下多
段に設けた水平リング12には、同水平リング12に対
して係脱自在な上下一対のストッパ9a、9bを介して
複数のガイド柱9が昇降可能に支持され、同各ガイド柱
9により、上段作業ステージ11aと下段作業ステージ
11bとが支持されている。
【0012】上記各ガイド柱9の内部には、伸縮ジャッ
キ14が設けられている。この伸縮ジャッキ14には、
支持柱6の下部が連結され、同支持柱6の上端部には、
屋根Dが取付けられており、この屋根Dが上記架設構造
物を覆うことになる。上記各伸縮ジャッキ14には、上
下一対の係止ピン(図示せず)があり、伸縮ジャッキ1
4の伸縮動作に対応してこの上下一対の係止ピンが各ガ
イド柱9に設けたピン孔9cに交互に係脱することによ
り、各伸縮ジャッキ14がガイド柱9に沿って上昇し、
これにより、各支持柱6と屋根Dとが上昇するようにな
っている。
キ14が設けられている。この伸縮ジャッキ14には、
支持柱6の下部が連結され、同支持柱6の上端部には、
屋根Dが取付けられており、この屋根Dが上記架設構造
物を覆うことになる。上記各伸縮ジャッキ14には、上
下一対の係止ピン(図示せず)があり、伸縮ジャッキ1
4の伸縮動作に対応してこの上下一対の係止ピンが各ガ
イド柱9に設けたピン孔9cに交互に係脱することによ
り、各伸縮ジャッキ14がガイド柱9に沿って上昇し、
これにより、各支持柱6と屋根Dとが上昇するようにな
っている。
【0013】6aが上記各支持柱6に取付けたストッパ
6aで、同ストッパ6aは、上記水平リング12に対し
て係脱自在であり、このストッパ6aを水平リング12
に係合させ、ガイド柱9の上下一対のストッパ9a、9
bを外筒ブロック(外装板)4aの柱4bの内面に設け
た水平リング12、12から離脱させた後、伸縮ジャッ
キ14を作動させる(下降操作させる)ことにより、各
ガイド柱9と上下の作業ステージ11a、11bとが上
昇するようになっている。
6aで、同ストッパ6aは、上記水平リング12に対し
て係脱自在であり、このストッパ6aを水平リング12
に係合させ、ガイド柱9の上下一対のストッパ9a、9
bを外筒ブロック(外装板)4aの柱4bの内面に設け
た水平リング12、12から離脱させた後、伸縮ジャッ
キ14を作動させる(下降操作させる)ことにより、各
ガイド柱9と上下の作業ステージ11a、11bとが上
昇するようになっている。
【0014】上記屋根Dは、天井13aと、側壁13b
とにより構成され、同側壁13bには、外面足場13c
があり、この屋根Dは、雨水等の架設範囲内への降り込
みを防止する役目を持っている。また屋根Dの内部に
は、地上に用意した内筒ブロック3a、外筒ブロック
(外装板)4a等を所定高さまで吊り上げる垂直搬送装
置Aと吊り上げたこれらの内・外筒ブロック3a、4a
等を前記架設構造物内へ取り込んで位置決めする旋回搬
送装置Bが設置されている。
とにより構成され、同側壁13bには、外面足場13c
があり、この屋根Dは、雨水等の架設範囲内への降り込
みを防止する役目を持っている。また屋根Dの内部に
は、地上に用意した内筒ブロック3a、外筒ブロック
(外装板)4a等を所定高さまで吊り上げる垂直搬送装
置Aと吊り上げたこれらの内・外筒ブロック3a、4a
等を前記架設構造物内へ取り込んで位置決めする旋回搬
送装置Bが設置されている。
【0015】上記垂直搬送装置Aは、図3に示すように
吊り具17aと、吊り台17bと、同吊り台17bに取
付けたトロリーホイスト用レール24と、同トロリーホ
イスト用レール24に沿って走行するトロリーホイスト
17と、上記吊り台17bと地上のウインチ25(図1
参照)との間にシーブ26を経て張設したワイヤ18
と、ワイヤ18をガイドするパイプ27とにより構成さ
れており、ウインチ25を駆動し、ワイヤ18を巻き上
げて、吊り台17bとトロリーホイスト17と内・外筒
ブロック3a、4aとを所定高さまで吊り上げるように
なっている。
吊り具17aと、吊り台17bと、同吊り台17bに取
付けたトロリーホイスト用レール24と、同トロリーホ
イスト用レール24に沿って走行するトロリーホイスト
17と、上記吊り台17bと地上のウインチ25(図1
参照)との間にシーブ26を経て張設したワイヤ18
と、ワイヤ18をガイドするパイプ27とにより構成さ
れており、ウインチ25を駆動し、ワイヤ18を巻き上
げて、吊り台17bとトロリーホイスト17と内・外筒
ブロック3a、4aとを所定高さまで吊り上げるように
なっている。
【0016】上記旋回搬送装置Bは、図1、図2に示す
ように屋根D内に旋回可能に設置した旋回ビーム(トロ
リーホイスト用旋回レール)15aと、同旋回ビーム1
5aを旋回させる旋回ビーム用駆動装置15bと、後記
固定レール19等とにより構成されている。この旋回搬
送装置Bと上記垂直搬送装置Aとの間には、レールシフ
ト装置Cが設置されている。このレールシフト装置C
は、図2、図4に示すように屋根Dに固定した支持台2
2と、同支持台22により左右方向(横方向)に移動可
能に支持された移動台21と、同移動台21に取付けた
2条の移動レール20a、20bとにより構成されてい
る。
ように屋根D内に旋回可能に設置した旋回ビーム(トロ
リーホイスト用旋回レール)15aと、同旋回ビーム1
5aを旋回させる旋回ビーム用駆動装置15bと、後記
固定レール19等とにより構成されている。この旋回搬
送装置Bと上記垂直搬送装置Aとの間には、レールシフ
ト装置Cが設置されている。このレールシフト装置C
は、図2、図4に示すように屋根Dに固定した支持台2
2と、同支持台22により左右方向(横方向)に移動可
能に支持された移動台21と、同移動台21に取付けた
2条の移動レール20a、20bとにより構成されてい
る。
【0017】そして上記移動台21を左右方向(横方
向)に移動させることにより、トロリーホイスト用移動
レール20aを(a)位置と(b)位置との間に横移動
させると同時にトロリーホイスト用移動レール20bを
(b)位置と(c)位置との間に横移動させるようにし
ており、トロリーホイスト17を2台使用する場合、一
方のトロリーホイスト17を例えばトロリーホイスト用
移動レール21a上に待機させた後、他方のトロリーホ
イスト17をトロリーホイスト用移動レール21bを経
て垂直搬送装置Aと旋回搬送装置Bとの間に走行させ
て、2台のトロリーホイスト17を交互に通行させるよ
うになっている。
向)に移動させることにより、トロリーホイスト用移動
レール20aを(a)位置と(b)位置との間に横移動
させると同時にトロリーホイスト用移動レール20bを
(b)位置と(c)位置との間に横移動させるようにし
ており、トロリーホイスト17を2台使用する場合、一
方のトロリーホイスト17を例えばトロリーホイスト用
移動レール21a上に待機させた後、他方のトロリーホ
イスト17をトロリーホイスト用移動レール21bを経
て垂直搬送装置Aと旋回搬送装置Bとの間に走行させ
て、2台のトロリーホイスト17を交互に通行させるよ
うになっている。
【0018】図2の19が複数の固定レール19で、同
各固定レール19は、旋回搬送装置Bの旋回ビーム15
aの所定回転角位置に配設されており、トロリーホイス
ト17を旋回ビーム15a上から特定の固定レール19
上へ移動させて、吊り上げた内・外筒ブロック3a、4
aの位置決めを行うようになっている。上記ワイヤー1
8には、図3に示すようにワイヤ揺れ止め機構が設けら
れている。即ち、トロリーホイスト17を支持した垂直
搬送装置Aの吊り台17bから所定長さのパイプ27が
垂設され、ワイヤー18がこのパイプ27内を上方に貫
通し、シーブ26を経て吊り台17bに連結されてお
り、トロリーホイスト17により吊り下げた内・外筒ブ
ロック3a、4a等をワイヤー18により吊り上げる
際、パイプ27がワイヤー18の動きを拘束して、内・
外筒ブロック3a、4a等揺れを抑制するようになって
いる。なお図1の29はエレベータシヤフトである。
各固定レール19は、旋回搬送装置Bの旋回ビーム15
aの所定回転角位置に配設されており、トロリーホイス
ト17を旋回ビーム15a上から特定の固定レール19
上へ移動させて、吊り上げた内・外筒ブロック3a、4
aの位置決めを行うようになっている。上記ワイヤー1
8には、図3に示すようにワイヤ揺れ止め機構が設けら
れている。即ち、トロリーホイスト17を支持した垂直
搬送装置Aの吊り台17bから所定長さのパイプ27が
垂設され、ワイヤー18がこのパイプ27内を上方に貫
通し、シーブ26を経て吊り台17bに連結されてお
り、トロリーホイスト17により吊り下げた内・外筒ブ
ロック3a、4a等をワイヤー18により吊り上げる
際、パイプ27がワイヤー18の動きを拘束して、内・
外筒ブロック3a、4a等揺れを抑制するようになって
いる。なお図1の29はエレベータシヤフトである。
【0019】次に前記図1〜図4に示す全天候式塔状構
造物架設装置の作用を説明する。 (1)先ずクローラクレーン(または他の装置)によ
り、内筒ブロック3aと外筒ブロック(外装板)4aと
水平梁7とを既設構造物として所定高さまで建付け、次
いでこの既設構造物内に架設装置を組み込む。 (2)ガイド柱9のストッパ9a、9bを水平リング1
2、12に着脱自在に係合し、屋根Dの支持柱6のスト
ッパ6aを水平リング12から離脱させ、次いで伸縮ジ
ャッキ14を上昇操作して、支持柱6と屋根Dとを所定
高さに上昇させる。 (3)垂直搬送装置Aを駆動して、地上の外筒ブロック
(外装板)4aと内筒ブロック3aとを次々に所定高さ
まで吊り上げ、次いでトロリーホイスト17を走行さ
せ、レールシフト装置Cを経て旋回搬送装置B内へ取り
込み、次いで旋回装置Bの旋回ビーム15aを旋回させ
て、同旋回ビーム(旋回レール)15aを所定の固定レ
ール19に接続させ、トロリーホイスト17をこの固定
レール19上へ移動させて、外筒ブロック(外装板)4
a(または内筒ブロック3a)を位置決めした後、建付
ける(図5参照)。 (4)上記作業を繰り返し行って、その層の全てのブロ
ック3a、4aを建付ける(図6参照)。 (5)屋根Dの支持柱6のストッパ6aを水平リング1
2に着脱自在に係合し、ガイド柱9のストッパ9a、9
bを水平リング12、12から離脱させ、次いで伸縮ジ
ャッキ14を下降操作して、ガイド柱9と上段作業ステ
ージ11aと下段作業ステージ11bとを上昇させる
(図7参照)。 (6)上記ガイド柱9の上昇動作時に、下段作業ステー
ジ11bの下部の水平梁支持機構により支持した水平梁
7も同時に上昇させ、その途中でそれぞれを水平リング
12に取付ける。 (7)上記(2)項と同様の操作により、伸縮ジャッキ
14を再び上昇操作して、屋根Dを上昇させる(図8参
照)。 (8)それからも上記作業を繰り返し行う。
造物架設装置の作用を説明する。 (1)先ずクローラクレーン(または他の装置)によ
り、内筒ブロック3aと外筒ブロック(外装板)4aと
水平梁7とを既設構造物として所定高さまで建付け、次
いでこの既設構造物内に架設装置を組み込む。 (2)ガイド柱9のストッパ9a、9bを水平リング1
2、12に着脱自在に係合し、屋根Dの支持柱6のスト
ッパ6aを水平リング12から離脱させ、次いで伸縮ジ
ャッキ14を上昇操作して、支持柱6と屋根Dとを所定
高さに上昇させる。 (3)垂直搬送装置Aを駆動して、地上の外筒ブロック
(外装板)4aと内筒ブロック3aとを次々に所定高さ
まで吊り上げ、次いでトロリーホイスト17を走行さ
せ、レールシフト装置Cを経て旋回搬送装置B内へ取り
込み、次いで旋回装置Bの旋回ビーム15aを旋回させ
て、同旋回ビーム(旋回レール)15aを所定の固定レ
ール19に接続させ、トロリーホイスト17をこの固定
レール19上へ移動させて、外筒ブロック(外装板)4
a(または内筒ブロック3a)を位置決めした後、建付
ける(図5参照)。 (4)上記作業を繰り返し行って、その層の全てのブロ
ック3a、4aを建付ける(図6参照)。 (5)屋根Dの支持柱6のストッパ6aを水平リング1
2に着脱自在に係合し、ガイド柱9のストッパ9a、9
bを水平リング12、12から離脱させ、次いで伸縮ジ
ャッキ14を下降操作して、ガイド柱9と上段作業ステ
ージ11aと下段作業ステージ11bとを上昇させる
(図7参照)。 (6)上記ガイド柱9の上昇動作時に、下段作業ステー
ジ11bの下部の水平梁支持機構により支持した水平梁
7も同時に上昇させ、その途中でそれぞれを水平リング
12に取付ける。 (7)上記(2)項と同様の操作により、伸縮ジャッキ
14を再び上昇操作して、屋根Dを上昇させる(図8参
照)。 (8)それからも上記作業を繰り返し行う。
【0020】
【発明の効果】本発明の全天候式塔状構造物架設装置は
前記のように伸縮ジャッキにより、架設構造物を覆っ
ている屋根を既設構造物の外装板に沿って順次ジャッキ
アップし、その都度、屋根の内側と地上との間に設置し
た垂直搬送装置により、地上に用意した構造物ブロック
及び構造部材を所定高さまで吊り上げ、次いで垂直搬送
装置のトロリーホイストと旋回搬送装置とにより構造物
ブロック及び構造部材を架設構造物内へ取り込んで位置
決めする一方、これを屋根側部材に取付けた上・下段作
業ステージを使用して建付ける。またレールシフト装
置のトロリーホイスト用レールを左右方向に横移動させ
て、2台のトロリーホイストを垂直搬送装置と旋回搬送
装置との間に交互に通行させる。上記下段作業ステー
ジの下部側に設けた水平梁支持機構により、各層に配設
する水平梁を多段に支持し、これを下段作業ステージと
ともにジャッキアップし、その途中で順次取付けるの
で、作業効率向上できて、工期を短縮できる。
前記のように伸縮ジャッキにより、架設構造物を覆っ
ている屋根を既設構造物の外装板に沿って順次ジャッキ
アップし、その都度、屋根の内側と地上との間に設置し
た垂直搬送装置により、地上に用意した構造物ブロック
及び構造部材を所定高さまで吊り上げ、次いで垂直搬送
装置のトロリーホイストと旋回搬送装置とにより構造物
ブロック及び構造部材を架設構造物内へ取り込んで位置
決めする一方、これを屋根側部材に取付けた上・下段作
業ステージを使用して建付ける。またレールシフト装
置のトロリーホイスト用レールを左右方向に横移動させ
て、2台のトロリーホイストを垂直搬送装置と旋回搬送
装置との間に交互に通行させる。上記下段作業ステー
ジの下部側に設けた水平梁支持機構により、各層に配設
する水平梁を多段に支持し、これを下段作業ステージと
ともにジャッキアップし、その途中で順次取付けるの
で、作業効率向上できて、工期を短縮できる。
【0021】また屋根により架設範囲を覆って、降雨な
どに影響されずに作業を行えるようにしたので、稼動率
を大幅に向上できる。また垂直搬送装置に設けた揺れ止
め機構により吊り上げた構造物ブロック及び構造部材の
揺れを抑制するので、作業を安全に行うことができる。
どに影響されずに作業を行えるようにしたので、稼動率
を大幅に向上できる。また垂直搬送装置に設けた揺れ止
め機構により吊り上げた構造物ブロック及び構造部材の
揺れを抑制するので、作業を安全に行うことができる。
【図1】本発明の全天候式塔状構造物架設装置の一実施
例を示す縦断側面図である。
例を示す縦断側面図である。
【図2】同全天候式塔状構造物架設装置の平面図であ
る。
る。
【図3】同全天候式塔状構造物架設装置の垂直搬送装置
の揺れ止め機構を示す側面図である。
の揺れ止め機構を示す側面図である。
【図4】同全天候式塔状構造物架設装置のレールシフト
装置を示す正面図である。
装置を示す正面図である。
【図5】同全天候式塔状構造物架設装置の作用説明図で
ある。
ある。
【図6】同全天候式塔状構造物架設装置の作用説明図で
ある。
ある。
【図7】同全天候式塔状構造物架設装置の作用説明図で
ある。
ある。
【図8】同全天候式塔状構造物架設装置の作用説明図で
ある。
ある。
【図9】従来の外装板付高層煙突の架設工法を示す斜視
図である。
図である。
3a 構造物ブロック(内筒ブロック) 4a 構造物ブロック(外筒ブロック) 6 支持柱 7 構造部材(支持梁) 9 ガイド柱 9a ストッパ 9b ストッパ 11a 上段作業ステージ 11b 下段作業ステージ 12 水平リング 14 伸縮ジャッキ 15a 旋回ビーム(トロリーホイスト用レール) 17 トロリーホイスト 18 ワイヤー 19 固定レール 20a トロリーホイスト用レール 20b トロリーホイスト用レール 24 トロリーホイスト用レール 26 パイプ A 垂直搬送装置 B 旋回搬送装置 C レールシフト装置 D 屋根
フロントページの続き (72)発明者 平尾 克之 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 片山 義行 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (72)発明者 竹内 良仁 広島県広島市中区江波沖町5−1 三菱 重工工事株式会社 広島支社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 12/28 E04H 12/34
Claims (3)
- 【請求項1】 既設構造物を覆う屋根と、同屋根の下部
に設けた上下2段作業のステージと、同屋根を既設構造
物の外装板に沿って上昇させる伸縮ジャッキと、トロリ
ーホイストを上昇させて地上の構造物ブロック及び構造
部材を上記屋根の内部へ吊り上げる垂直搬送装置と、同
垂直搬送装置からレールシフト装置を経て上記トロリー
ホイストを取り込み旋回させて構造物ブロック及び構造
部材の位置決めを行う旋回搬送装置とを具えてなり、 さらに、2台のトロリーホイストを有し、前記ルーフシ
フト装置に左右方向に移動可能な2条のトロリーホイス
ト用レールを設けて、その何れか一方により垂直搬送装
置のトロリーホイスト用レールと旋回搬送装置のトロリ
ーホイスト用レールとを接続して、2台のトロリーホイ
ストを交互に通行させるように構成したことを 特徴とす
る全天候式塔状構造物架設装置。 - 【請求項2】 前記下段作業ステージの下部側に構造物
の各層に配設する水平梁を多段に重ねて支持する水平梁
支持機構を設けたことを特徴とする請求項1記載の全天
候式塔状構造物架設装置。 - 【請求項3】 前記垂直搬送装置に吊り上げた構造物ブ
ロック及び構造部材の揺れを抑制する揺れ止め機構を設
けたことを特徴とする請求項1記載の全天候式塔状構造
物架設装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22571593A JP3263497B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 全天候式塔状構造物架設装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22571593A JP3263497B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 全天候式塔状構造物架設装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0782931A JPH0782931A (ja) | 1995-03-28 |
JP3263497B2 true JP3263497B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=16833678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22571593A Expired - Fee Related JP3263497B2 (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 全天候式塔状構造物架設装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3263497B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102703171B (zh) * | 2012-05-16 | 2014-02-19 | 沧州华海炼油化工有限责任公司 | 一种铝材轧制油添加剂及其制备方法 |
-
1993
- 1993-09-10 JP JP22571593A patent/JP3263497B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102703171B (zh) * | 2012-05-16 | 2014-02-19 | 沧州华海炼油化工有限责任公司 | 一种铝材轧制油添加剂及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0782931A (ja) | 1995-03-28 |
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Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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