JP2942879B2 - 全天候型施工のための仮設建家 - Google Patents

全天候型施工のための仮設建家

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JP2942879B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は全天候型施工のための仮
設建家に関する。
【0002】
【従来の技術】建設現場における作業は屋外作業が多く
天候の影響を受ける。このため作業場所を全天候型施工
のための仮設建家で覆い、天候の影響を受けない作業環
境へ改善する必要性が生じている。かかる仮設建家の構
築には、部材吊込みのためにタワークレーンなどの揚重
機を必要とする。一方、仮設建家で覆った後の建設資材
揚重は、上部からの吊込みが困難になるため、タワーク
レーンなどの代りに仮設建家に取付けた天井クレーンな
どを用いることになる。叙上の要求に対応し得る仮設建
家としては、従来より一般に鉄骨架構のものが採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の仮設建家にあっ
ては、鉄骨架構であるためある程度強固な柱基礎の築造
や架構部材間の溶接等の手間のかかる作業が架設に際し
て必要であると共に必然的に解体に際しての繁雑な手間
も要することとなるという問題点があった。本発明は、
架設,解体時に手間の掛かることのない架設建家を提供
することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の架設建家においては、建家側壁を桁面に架
台を設置のうえレールを布設した枠組足場とし、屋根を
建家妻面上に順次揚重される両端に台車を付設の屋根鉄
骨単位体に仕上材,天井クレーン等を取り付けながら該
レール上を横移動させて全体を組み上げたうえ該屋根鉄
骨と架台間に束材を入れて緊結したものとしたものであ
る。
【0005】
【作用】躯体壁となる枠組足場とその上面に付設の架台
等の架設は鉄骨架構の躯体壁の場合に比しきわめて簡単
になし得るうえに屋根面の構築も妻面の限られた隅部で
の資材揚重で済み、かつ、解体も逆手順の簡単な作業で
済む。
【0006】
【実施例】実施例について図を参照して説明すると本発
明建家の概略を示す図1〜図4において、建家側壁1は
枠組足場よりなり、屋根2は屋根鉄骨単位体を束材を介
して結合してなる。図中3は側壁1サポートのための控
え柱である。建家4の内部には、図2に示す如く枠組足
場道坂敷等よりなる作業床5が設置されている。叙上建
家4の詳細については図5〜図8に示される。すなわ
ち、図5,図6において6は目的とする建設物を示し、
これを覆った建家4の天井7には桁方向にレール8が取
り付けられ、これにスライドビーム9に固設のトロリー
10が組み付いてスライドビーム9を桁方向に移動可能
とし、当該スライドビーム9に対してはジブ11に固設
のトロリー12が組み付いてジブ11をスライドビーム
9と直交方向に移動可能とし、さらに、当該ジブ11に
ホイスト13が組み付けられ、XY座標上のいずれの点
にも揚重可能な天井クレーンが設置されている。図7,
図8は側壁1と屋根2の取合部が詳示される。すなわ
ち、建家側壁1を構成する枠組足場14の桁面にはジャ
ッキベース16を介して架台15が設置され、当該架台
15上にはレール17が布設されている。一方、屋根2
を構成するパイプトラスより成る屋根鉄骨単位体18
は、両端下部にUボルト19,…を介して取り付けした
型鋼20を有し、これの下面に該レール17に載る台車
21が取り付けられている。しかして、建家妻面上に屋
根鉄骨単位体18を順次揚重していき、これに仕上材,
前述の天井クレーン等を取り付けながらレール17上を
横移動させながら屋根全体の組み上げを達成することが
できる。該架台15上所定部位には該型鋼20を受止す
る束材22が予じめ立設されており、当該束材22上に
該型鋼20を受止のうえ結合することにより屋根2を側
壁1に対して盛替え固定させることができ、架設中の外
力に耐えるようになると共に台車21の転用が可能とな
る。屋根架設範囲がレール17長より短い場合、上記の
束材22を一担はずして屋根2の移動が可能である。図
中23は図5,6と別異のクレーンの例として示された
天井ホイストクレーン24用のレールを示している。図
9の例は、側壁1をジャッキベースで支持すると共に台
車を設けておき地面には桁方向レールを敷設しておいた
場合を示し、この場合には図示の如く目的の建物25が
完成したら、建家4を持ち上げたうえレールに盛り替
え、該建物25に影響のない離れた場所に移動させ、こ
こで心配することなく解体にかかることができる。解体
は、上記の逆手順をふむ。
【0007】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (1)架設,解体に手間が掛かることがなく好適であ
る。 (2)妻面の限られた場所で資材揚重をすれば良く、軽
微な揚重機で可能となり、安価である。 (3)建設完了後の解体時に、建物への影響が少ない。 (4)外周の枠組足場を作業足場に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明建家の側面軸組図である。
【図2】本発明建家の断面図である。
【図3】本発明建家における枠組足場配置図である。
【図4】本発明建家の正面軸組図である。
【図5】本発明建家側面詳示図である。
【図6】図5中の要部の詳示図である。
【図7】本発明建家における屋根と側壁との取合詳示図
である。
【図8】本発明建家における屋根と側壁との取合詳示図
である。
【図9】本発明建家の一実施態様の説明図である。
【符号の説明】
1 建家側壁 2 屋根 3 控え柱 4 建家 5 作業床 6 建家物 7 天井 8 レール 9 スライドビーム 10 トロリー 11 ジブ 12 トロリー 13 ホイスト 14 枠組足場 15 架台 16 ジャッキベース 17 レール 18 屋根鉄骨単位体 19 Uボルト 20 型鋼 21 台車 22 束材 23 レール 24 天井ホイストクレーン 25 建物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建家側壁を桁面に架台を設置のうえレ−
    ルを布設した枠組足場とし、屋根を建家妻面上に順次揚
    重される両端に台車を付設の屋根鉄骨単位体に仕上材、
    天井クレ−ン等を取り付けながら該レ−ル上を横移動さ
    せて全体を組み上げたうえ該屋根鉄骨と架台間に束材を
    入れて緊結したものにおいて、側壁をジャッキベ−スで
    支持し、かつ、地面に敷設の桁方向レ−ルに盛り替えで
    走行可能とした全天候型施工のための仮設建家。
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JP2621748B2 (ja) * 1992-11-11 1997-06-18 鹿島建設株式会社 全天候型仮設上屋
KR100429256B1 (ko) * 1999-05-13 2004-04-28 현대중공업 주식회사 컨테이너 크레인 붐 힌지부 조인트 레일 설치 방법
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JP6520533B2 (ja) * 2015-07-31 2019-05-29 株式会社大林組 天井クレーン支持装置及び荷重受け部材

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