JPH09131786A - 雄雌一対の嵌合部を一体成形した熱可塑性プラスチックシート成形体および雄雌一対の嵌合部の製造方法 - Google Patents

雄雌一対の嵌合部を一体成形した熱可塑性プラスチックシート成形体および雄雌一対の嵌合部の製造方法

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JPH09131786A
JPH09131786A JP31592195A JP31592195A JPH09131786A JP H09131786 A JPH09131786 A JP H09131786A JP 31592195 A JP31592195 A JP 31592195A JP 31592195 A JP31592195 A JP 31592195A JP H09131786 A JPH09131786 A JP H09131786A
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JP
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fitting
male
protrusion
female
sheet
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JP31592195A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Maruyama
統雄 丸山
Hisayoshi Sato
久義 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANKO SEIKEI KK
Kureha Corp
Original Assignee
SANKO SEIKEI KK
Kureha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性プラスチックシート成形体でこれを
組立てた時にゆるんだりズレたりしないシャープな組立
容器の状態を保ち、しかも組立体を解放して折りたたん
だ時にその形状を維持するような嵌合部材を持つ衣料や
装身具類の商品等に好適で通い箱としての使用にも好適
なシート成形体を提供する。 【解決手段】 嵌合雄部と嵌合雌部とを有する雄雌一対
の嵌合部を一体成形した熱可塑性プラスチックシート成
形体であって、前記嵌合雄部は、頂上部にわずかな高さ
をもつ円錐台形状部と、該頂上部以下がテーパー角θを
4°〜6°とする逆円錐台形状部と、を備える熱可塑性
プラスチック中空体突起であり、前記突起と嵌合する嵌
合雌部は、熱可塑性プラスチックシートを貫通すること
によって形成された円孔であり、当該雄雌一対の嵌合部
が連続した熱可塑性シート片の所定嵌合位置に少なくと
も一対以上一体成形されているように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雄雌一対の嵌合部
を一体成形した熱可塑性プラスチックスシート成形体に
関する。
【0002】さらに詳しくは、熱可塑性プラスチックス
シート上に、一体成形された雄雌一対の嵌合部を嵌合さ
せたときに、その嵌合部が三次元方向のいずれにもズレ
ない安定な嵌合状態を維持する嵌合部を一体成形した熱
可塑性プラスチックスシート成形体に関する。
【0003】
【従来の技術】嵌合部を嵌合して組立て容器等に形成し
て使用する熱可塑性プラスチックスシート成形体はすで
に良く知られている。そして、その具体的な嵌合部材と
して、雄雌一対のホック状の突起を一体成形したもの
や、差込式の嵌合部を形成させたものも知られている。
【0004】しかしながら、これら従来の組み立て使用
して用いられるシート成形体に形成された嵌合部(材)
は、一旦、嵌合して組み立てを行ってしまうと、この組
み立てた状態を解放して元の平面状展開体に戻した時
に、嵌合係止部が破損することが多く、再度、嵌合組み
立てを行っても、組み立て後の立体形状が維持出来なく
なる等の欠点があった。
【0005】また、嵌合部の雄雌部材の成形にかかわる
寸法上の条件を、多くの場合経験則から割出したものを
用いているために、使用する原料シートの厚さが一旦変
わると、たちまち嵌合が不能となるといった問題が生
じ、その都度、嵌合部寸法の手直しが必要であった。
【0006】加えて例えば、雄雌一対のホックの入口径
に大幅な差がある時には嵌合部がきちんと固定されず振
動を受けると絶えずヨコずれやタテズレを生じてしま
う。このように従来より組立てたものがスマートな形状
を維持することができる安定な嵌合部材であって、しか
も組立て前の状態に解放後、再び、組立使用が容易に行
えるものは皆無であるといえる。
【0007】一方、最近の流通業界に於ては、商品を輸
送するコンテナー等をその生産地に返送し再使用するい
わゆる通い箱方式が浸透し、その生産地に返送するに際
してはコンテナーを折りたたんでコンパクトにし少しで
も返送運賃を軽減しようとする方向に進んでいる。
【0008】しかし熱可塑性プラスチックスシート成形
体は、前述した理由のほかにうまくコンパクトに折りた
ためない、もしくは折りたためてもその状態の形状を維
持するためにゴムバンドを掛けたり袋に詰めたりという
繁雑な作業を要するため軽便な容器と評価されながらも
通い箱として使用することはほとんど顧みられなかっ
た。
【0009】しかし重量の点から見て従来の硬質のプラ
スチックコンテナー通い箱等は、組立式にするとそのた
めに付加する部品が増加してさらに重くなるし、荷崩れ
を起すと周囲のものを破損し、それ自体も再使用出来な
い損傷を受けるなどの問題があり、一方、ダンボール等
は耐水性の点、耐久性の点で不満な点が多く軽量で耐水
性もあるプラスチックシート成形体の組立て容器が再び
見直されつつあるのが実状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上述の
状況にかんがみ熱可塑性プラスチックシート成形体でこ
れを組立てた時にゆるんだりズレたりしないシャープな
組立容器の状態を保ち、しかも組立体を解放して折りた
たんだ時にその形状を維持するような嵌合部材を持つ衣
料や装身具類の商品等に好適で通い箱としての使用にも
好適なシート成形体を提供することを課題とした。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した如く、差込式嵌
合部材は部材の占めるスペースが小さくシャープな組立
形状を得やすいが嵌合を繰り返すとその差込係止部が破
損するかあまくなってしまい嵌合機能をたちどころに消
滅させてしまう。
【0012】また、ホック、ホックの嵌合は嵌合部材の
占めるスペースが大きくなりシャープな組立形状は得に
くく、またズレのない嵌合を得るには雌部ホックの内面
に雄部ホックの外面がほぼ全面に接触していないとズレ
解消にならず、このズレ部分が存在していると嵌合部が
内容物の重量によってたわんだり、すき間を生じたりし
て容器の外観上極めて見劣りさせ商品イメージを低下さ
せかねない。
【0013】本発明者らはこれらの点を考慮して、突起
(ホック)と円孔の一対の嵌合部材なら繰り返し嵌合に
もホック同士の嵌合より耐久性がありその占める空間ス
ペースもホック1ケ分に等しいことから突起と円孔の嵌
合につき検討を進め本発明を完成した。
【0014】すなわち本発明は、嵌合雄部と嵌合雌部と
を有する雄雌一対の嵌合部を一体成形した熱可塑性プラ
スチックシート成形体であって、前記嵌合雄部は、頂上
部にわずかな高さをもつ円錐台形状部と、該頂上部以下
がテーパー角θを4°〜6°とする逆円錐台形状部と、
を備える熱可塑性プラスチック中空体突起であり、前記
突起と嵌合する嵌合雌部は、熱可塑性プラスチックシー
トを貫通することによって形成された円孔であり、当該
雄雌一対の嵌合部が連続した熱可塑性シート片の所定嵌
合位置に少なくとも一対以上一体成形されているように
構成される。
【0015】また、本発明は、前記嵌合雄部の突起の先
端部最大外径DoT(mm)と、前記嵌合雌部の円孔の断
面径DH (mm)との関係が、下記式 (I)を満たすとと
もに、 0.4≦DoT−DH ≦0.8 …式 (I) 前記嵌合雄部の突起の根元から前記嵌合雌部の円孔の厚
さt(mm)だけ隔たった位置での、前記嵌合雄部の突
起外周径Dt (mm)と、前記嵌合雌部の円孔の断面径
H (mm)との関係が下記式(II)を満たしてなる雄雌
一対の嵌合部を有するように構成される。
【0016】 0≦Dt −DH ≦0.8・t・tanθ …式(II) (ここで、tは、嵌合雌部の円孔の厚さ、すなわち成形
に供する原料シート厚さ(mm)と同じであり、θは嵌
合雄部の突起のテーパ角度を表し4°≦θ≦6°の範囲
をとる) また、本発明の雄雌一対の嵌合部の製造方法は、真空成
形用金型を用いて、嵌合雄部となる熱可塑性プラスチッ
ク中空体突起を、金型面から上向きに立つ突起として成
形させるために、当該真空成形用金型は、その金型面よ
り突出するように立てられた金型中子柱を備え、該金型
中子柱は、その先端部近傍に5〜15mmの範囲内の一
定値に定めた最大外径DOKをもち、この位置から頂面ま
でが微小高さを有する円錐台形状部をなし、この最大外
径DOKを有する位置から金型面と一致する金型中子柱の
根本までがテーパー角θを4°〜6°の範囲内に一定値
に定めた逆円錐台形状部であって、この逆円錐台形状部
の高さHK が、下記式(III) HK =((1/1.75tanθ)+ 1.9)t …式(III) (ここで、tは成形に供する原料シート厚さ(mm))
を満たすように定めた寸法形状の金型中子柱を用いて嵌
合雄部である突起を熱可塑性プラスチックシート上に一
体成形し、しかる後、嵌合雌部となる打ち抜き円孔の径
を、原料シート厚さtが0.35≦t≦0.70mmの
時、前記金型中子柱の最大外径DOKと一致させ、前記嵌
合雄部の突起に対応する嵌合対応所定位置に打ち抜き刃
を用いてシート成形体のトリミング工程中に打抜成形す
るように構成される。
【0017】また、本発明の雄雌一対の嵌合部の製造方
法は、原料シート厚さtが0.70<t≦1.10mm
の時、金型中子柱の逆円錐台形状部の高さHK を定める
前記式(III) に代えて、下記式(IV) HK =((1 / 1.75 tan θ)+ 1.9 ) t -(0.5/ 2 tan θ) …式(IV) に従って金型中子柱の逆円錐台形状部の高さHK を定
め、この金型中子柱で形成される嵌合雄部の突起に嵌合
させる嵌合雌部としての円孔の打抜円孔径DH を、下記
式(V) DH =DOK + 0.5 … 式(V) として成形を行うように構成される。
【0018】また、本発明の雄雌一対の嵌合部の製造方
法は、真空成形用金型を用いて、嵌合雄部となる熱可塑
性プラスチック中空体突起を、金型面から下向きに立つ
突起として成形させるために当該真空成形用金型は、そ
の金型面より下に彫り込まれた空洞状のキャビティを備
え、該空洞状のキャビティは、空洞底部近傍に5〜15
mmの範囲内の一定値に定めた最大内部径DMTをもち、
この位置から底面までが微小高さを有する逆円錐台形状
部をなし、この最大内部径DMTを有する位置から金型面
と一致する空洞状のキャビティ開口部までがテーパー角
θ=4°〜6°の範囲内の一定値を定めたテーパー角を
もつ円錐台形状部をなす空洞であって、この円錐台形状
部の高さ(深さHM )が、下記式(VI) HM =(( 1 / 2.33 tan θ) + 0.9 )t … 式(VI) (ここで、tは成形に供する原料シート厚さ(mm))
を満たすように定めた空洞状のキャビティを用いて嵌合
雄部としての突起を熱可塑性プラスチックシート下向き
に一体成形し、しかる後、嵌合雌部となる打抜円孔の径
を、前記空洞状のキャビティの最大内部径DMTより(2
/2.33)tほど小さくした円孔として、前記嵌合雄
部の突起に対応する嵌合対応所定位置に打ち抜き刃を用
いてシート成形体のトリミング工程中に打抜成形するよ
うに構成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1には、本発明の嵌合雄部と嵌合
雌部とを有する雄雌一対の嵌合部を一体成形した熱可塑
性プラスチックシート成形体1(以下、『シート成形体
1』という)の展開図が示される。
【0020】図1において、長方形の底面部2の周辺に
は、折り曲げ用の補助用ヒンジ24,24,25,25
を介して、シート片としての側面部4,4,5,5が連
接されている。そして、さらに幅方向の各々の側面部4
の両サイドには、折り曲げ用の補助用ヒンジ46,46
を介してシート片としての折り返し部6,6が連接され
ている。
【0021】上記4片の折り返し部6,6,6,6に
は、それぞれ2つの嵌合雌部9が配置されており、この
嵌合雌部9は、熱可塑性プラスチックシートを貫通する
ことによって形成された円孔となっている。
【0022】また、側面部5の両側には、図示のごとく
それぞれ、2つの嵌合雄部7(黒丸で表示してある)が
配置されており、この嵌合雄部7は熱可塑性プラスチッ
クを真空ないしは圧空成形した成形物である中空体突起
となっている。この嵌合雄部7と嵌合雌部9の状態を模
式的に拡大した図が図2に示され、また、図1に示され
るシート成形体を組み立てた状態を示す概略斜視図が図
3に示される。すなわち、図1に示されるシート成形体
を組み立てるには、まず、折り曲げ用ヒンジ24,24
の箇所を折り曲げて側面部4,4を起こし、さらに折り
曲げ用ヒンジ46,46,46,46の箇所を折り曲げ
て折り返し部6,6,6,6を内側に折り曲げ、しかる
後、折り曲げ用ヒンジ25,25の箇所を折り曲げて側
面部5,5を起こすとともに、図4に示されるようにお
のおの嵌合雄部7を嵌合雌部9の中に嵌合せしめて、シ
ート成形体の組み立てを完了させる(図3)。
【0023】本発明においては、上記嵌合雄部7と上記
嵌合雌部9の設定に特徴があり、図5には、これら雄雌
一対の嵌合部を実際に嵌合させた状態が示される。嵌合
雌部9を備えるシートは、二点鎖線で示されている。図
5において、嵌合雄部7は、頂上部にわずかな高さをも
つ円錐台形状部71と、該頂上部以下がテーパー角θを
4°〜6°とする逆円錐台形状部75とを備えている。
円錐台形状部71は、嵌合雌部9である円孔への挿入性
を良くするために形成されているものであり、その高さ
は、たかだか、0.3〜1.0mm程度である。本発明
において実質的に嵌合に寄与する部分は逆円錐台形状部
75である。本発明における上記逆円錐台形状部75の
テーパー角θが4°未満となると、嵌合部における嵌
合、嵌合はずしの際の抵抗が極めて大きく繰り返し嵌合
性に欠ける。また、テーパー角θが6°を超えると、成
形体を金型から離型する最の抵抗が大きくなり、成形体
が変形してしまうという不都合が生じる。
【0024】また、図5に示される、前記嵌合雄部7の
突起の先端部最大外径DoT(mm)と、前記嵌合雌部9
の円孔の断面径DH (mm)との関係が、下記式 (I)を
満たす必要がある。円滑な嵌合操作を確実なものとする
ためである。
【0025】 0.4≦DoT−DH ≦0.8 …式 (I) 加えて、前記嵌合雄部7の突起の根元70から前記嵌合
雌部の円孔の厚さt(mm)、すなわち原料シート厚さ
t(mm)だけ隔たった位置での、前記嵌合雄部7の突
起外周径Dt (mm)と、前記嵌合雌部の円孔の断面径
H (mm)との関係が下記式(II)を満たすことが必要
となる。
【0026】 0≦Dt −DH ≦0.8・t・tanθ …式(II) より好ましくは、下記式(II −I)の範囲である。
【0027】 0≦Dt −DH ≦0.5・t・tanθ …式(II −I) ここで、tは、前述したように嵌合雌部9の円孔の厚
さ、すなわち成形に供する原料シート厚さ(mm)と同
じであり、θは嵌合雄部7の突起のテーパ角度を表し4
°≦θ≦6°の範囲をとる。このような設定により、突
起の高さ方向にも嵌合ズレがなく、その高さに対して垂
直な面の方向にもズレのない安定した嵌合状態を得るこ
とができる。しかも、この嵌合を解放することも比較的
容易に行なえる。
【0028】次に、このような雄雌一対の嵌合部の成形
方法を真空成形用金型との関係をも含めて説明する。
【0029】まず、最初に図5に示されるように、嵌合
雄部7となる熱可塑性プラスチック中空体突起を、金型
面S0 から上向きに立つ突起として成形させる場合を考
える。この場合、当該真空成形用金型Mには、その金型
面S0 より突出するように立てられた金型中子柱30が
備え付けられている。
【0030】そしてこの金型中子柱30は、その先端部
近傍に5〜15mmの範囲内の一定値に定めた最大外径
OKをもち、この位置から頂面までが微小高さを有する
円錐台形状部31をなし、この最大外径DOKをもつ金型
面と一致する金型中子柱の根元までがテーパー角θを4
°〜6°の範囲内に一定値に定めた逆円錐台形状部35
をなしている。この金型中子柱30の逆円錐台形状部3
5の高さHK は、下記式(III) を満たすように定められ
る。
【0031】 HK =((1/1.75tanθ)+ 1.9)t …式(III) ここで、tは成形に供する原料シート厚さ(mm)を表
している。
【0032】このような寸法形状の金型中子柱30を用
いて嵌合雄部7である突起を熱可塑性プラスチックシー
ト上に一体成形する。図中、符号39,39はいわゆる
真空孔である。しかる後、嵌合雌部9となる打ち抜き円
孔の径を、原料シート厚さtが0.35〜0.70mm
の時、前記金型中子柱の最大外径DOKと一致させ、前記
嵌合雄部の突起に対応する嵌合対応所定位置に打ち抜き
刃を用いてシート成形体のトリミング工程中に打抜成形
する。
【0033】このような条件のもとに形成された雄雌一
対の嵌合部7および9は、円滑な嵌合操作ができること
はもとより、突起の高さ方向にも嵌合ズレがなく、その
高さに対して垂直な面の方向にもズレのない安定した嵌
合状態を得ることができる。ところで、原料シート厚さ
tが0.70<t≦1.10の場合、特にtが0.80
〜1.10mmの時は、前記式(III) に代えて、下記式
(IV) HK =((1 / 1.75 tan θ)+ 1.9 ) t -(0.5/ 2 tan θ) …式(IV) に基づいて金型中子柱の逆円錐台形状部の高さHK を定
め、この金型中子柱で形成される嵌合雄部の突起に嵌合
させる嵌合雌部としての円孔の打抜円孔径DH を、下記
式(V) DH =DOK + 0.5 … 式(V) として雄雌一対の嵌合部の成形を行う必要がある。
【0034】次に、図6に示されるように、嵌合雄部7
となる熱可塑性プラスチック中空体突起を、金型面S0
から下向きに立つ突起として成形させる場合を考える。
この場合、当該真空成形用金型Mには、その金型面S0
より下に彫り込まれた空洞状のキャビティ10を備えて
いる。
【0035】この空洞状のキャビティ10は、空洞底部
近傍に5〜15mmの範囲内の一定値に定めた最大内部
径DMTをもち、この位置から底面までが微小高さを有す
る逆円錐台形状部11をなし、この最大内部径DMTを有
する位置から金型面と一致する空洞状のキャビティ開口
部までがテーパー角θ=4°〜6°の範囲内の一定値を
定めたテーパー角をもつ円錐台形状部15をなす空洞で
あって、この円錐台形状部15の高さ(深さ)HM が、
下記式(VI)を満たすように定める。
【0036】 HM =( (1 / 2.33 tan θ) + 0.9 )t … 式(VI) ここで、tは成形に供する原料シート厚さ(mm)を表
す。
【0037】このような寸法形状の空洞状のキャビティ
10を用いて嵌合雄部7である突起(図面では逆になる
が、円錐台形状部111とテーパー角θを備える逆円錐
台形状部115)を熱可塑性プラスチックシート下向き
に一体成形する。しかる後、嵌合雌部9となる打抜円孔
の径を、前記空洞状のキャビティの最大内部径DMTより
(2/2.33)tより小さくした円孔として、前記嵌
合雄部の突起に対応する嵌合対応所定位置に打ち抜き刃
を用いてシート成形体のトリミング工程中に打抜成形す
る。
【0038】このような条件のもとに形成された雄雌一
対の嵌合部7および9は、円滑な嵌合操作ができること
はもとより、突起の高さ方向にも嵌合ズレがなく、その
高さに対して垂直な面の方向にもズレのない安定した嵌
合状態を得ることができる。このような、雄雌一対の嵌
合部材の製造方法は、嵌合雄部である突起を特定範囲の
形状とし、円孔をこの突起を成形するために用いる金型
部材の形状と特定の関係を満足するような径をもつよう
にすることによって、嵌合雄部である突起の根元までこ
の円孔を挿入嵌合することで円孔の根元と反対側の上縁
部で円孔が突起の側壁部を噛んだ状態を実現することな
り、突起の高さ方向にも嵌合ズレがなく、その高さに対
して垂直な面の方向にもズレのない安定した嵌合状態が
得られ、且つこの嵌合を解放することも比較的容易に行
なえる特定の条件を見出し、その条件を具現する成形方
法について検討しその方法を完成させたものである。
【0039】以下、上記の式 (I)〜式(VI)を導出するに
至る経緯を詳細に述べる。
【0040】本発明者らは、頂部の高さが0.3mmで
テーパー角45°の円錐台形状部(31)をもち、その
円錐台底面が10mmφの最大径(DOK)を示し、この
位置から根元までの高さ(HK )を10mmとする逆円
錐台形状部(35)を持つ金型中子柱であって、逆円錐
台形状部のテーパー角を3°,4°,5°,6°,7°
としたものを各2本ずつ用意して、嵌合雄部7である突
起の形成実験を行った。成形に使用した原料シートは
0.6mmと0.8mmの厚さのポリプロピレンシート
とした。
【0041】余熱330℃、成形サイクル20秒でシー
トに2本の突起を形成させ、各金型中子柱ごとに合計2
0ケの突起を形成させた。この過程で逆円錐台形状部の
テーパー角7°の中子柱で成形したものは成形体を金型
から離型する際に抜けが悪く、成形された突起の根元部
に亀裂が入り、中には突起が中子柱を覆ったまま取り残
されるものもあった。
【0042】得られた突起の側壁の肉厚と突起の立つシ
ートの厚さをダイアルゲージで計測したところ、突起の
立つシート厚さは原料シートのそれとほとんど変わら
ず、側壁肉厚はシート厚さの1/1.7から1/1.8
にすべての測定値が集中していた。
【0043】別途0.6mm厚さのシートに10mmφ
の円孔を打抜いて嵌合雌部9とし、この嵌合雌部9と、
成形した上記の突起(嵌合雄部)との嵌合性を調べた。
【0044】その結果、0.6mm厚さのシートに立て
た突起(嵌合雄部)とこの円孔は嵌合するが0.8mm
厚さのシートに立てた突起(嵌合雄部)は全く嵌合しな
かった。また、0.6mm厚さのシートの突起に円孔を
根元まで挿入するといずれも突起の中心軸に垂直な方向
に円孔をもつシートが自由にずれるものであることが観
察された。また、テーパー角3°の中子柱を用いた突起
は円孔を根元まで挿入しこれをはずそうとする時、抵抗
が大きく突起が引き伸ばされることがあり、繰り返し嵌
合性に欠けると判断された。
【0045】これらの予備的実験から、金型面上に上向
に立てた金型中子柱を用いてシートに突起を形成した場
合、その突起の側壁の肉厚は用いた原料シートの厚さの
1/1.7ないし1/1.8となる。つまり用いたシー
ト厚さの1/1.75となると想定してよいこと、言い
かえれば上向中子柱を用いた場合、突起側面でシートが
面積倍率で1.75倍に延伸されると考えてよいことわ
かった。よって0.8mm厚さのシートは0.46mm
に延伸されるから突起の外径は、10+2×0.46=
10.92mmとなり、10mmφの円孔に嵌合しなか
った理由はその寸法差が大きすぎたためであること、さ
らに目的とする安定な嵌合は突起の高さ(中子柱の高
さ)を短くすれば得られるものであることなどが判明し
た。
【0046】したがって、目的の嵌合を得るためには、 (1)繰り返し嵌合可能な突起外径と円孔の寸法差を定
めること (2)突起の高さを定めること の2点を定める必要があった。
【0047】そこで、本発明者らは、さらに実験をすす
め、円孔径を10.5mmにすると0.8mmシートに
立てた突起はきわめてスムースに嵌合するようになるこ
と、および、0.7mmの厚さのシートを用いた場合1
0mmφとの円孔とやや抵抗感のある嵌合となることを
知り、突起(嵌合雄部)の最大外径DOTと円孔径D
H(嵌合雌部)の関係が下記式(1)を満たすとき、上
記(1)の点が解決されることを見出した。
【0048】すなわち、 0.4≦DOT−DH ≦0.8(mm) …(1) さらに、突起(嵌合雄部)の側壁肉厚が、用いた原料シ
ートの厚さの(1/1.75)倍となることから、金型
中子柱の最大外径をDOKとすると嵌合雄部である突起の
最大外径はDOT=DOK+2×(1/1.75)tと書け
るからDOK=DH とした場合、上記式(1)から使用で
きる原料シートの厚さは、0.35≦t≦0.7(m
m)となることが容易に算出できる。したがって、0.
8mmの厚さのシートが円孔10mmφと嵌合しなかっ
たことも当然の結果といえる。
【0049】本発明者らは、さらに中子柱を根元から1
mmずつ落して高さを変えつつ突起(嵌合雄部)の成形
を行い、得られた突起(嵌合雄部)を根元まで挿入した
円孔(嵌合雌部)との嵌合状態を検討した。
【0050】図5を参照しつつ予備的な解析をさらに進
めると、良好な嵌合状態を得るためには、円孔を突起の
根元まで挿入したとき、円孔の上端部が突起の外周径を
噛むことが第一前提となる。テーパー角θを有する中子
柱の逆円錐台形状部35の高さをHK とすると、突起を
形成させているシートの下面が金型面S0 と一致し、円
孔を持つシートは前記突起を持つシートの上面にかさな
ることになるから円孔の上端位置は使用するシートの厚
さをtとすれば中子柱の根元面(金型面)から2tだけ
高い位置になる。
【0051】したがって,この位置での突起(嵌合雄
部)の外周径Dt は、 Dt =DOT−2(HK −2t)tanθ =DOK+2(1/1.75)t−2(HK −2t)tanθ …(2) と書ける。
【0052】よって円孔(嵌合雌部)が突起(嵌合雄
部)を噛む条件は、 0<Dt −DH …(3) DOT=DH に設定しているから、 2(HK −2t)tanθ<(2/1.75)t …(4) となり、これより HK <(1/(1.75tanθ)+2)t …(5) が得られる。
【0053】上記式(5)に基づいて、テーパ角θごと
に、HK とtとの関係を調べると、 θ=3°の時、 HK <12.78t θ=4°の時、 HK <10.16t θ=5°の時、 HK <8.57t θ=6°の時、 HK <7.44t 一方、中子柱の高さを変化させて嵌合を見る実験から、
テーパー角θ=4°の中子柱を用いた場合、原料シート
厚さの丁度10倍のHK を採用し、円孔を根元まで挿入
嵌合した状態が目標とした好ましい嵌合状態を示すこと
が、0.7mm(HK =7)、0.6mm(HK
6)、および0.5mm(HK =5mm)厚さの各シー
トを用いて成形した突起との嵌合実験で確かめられた。
【0054】この実験において、嵌合時の円孔上端で突
起外径部をどの程度噛んでいるのかその実測は極めて難
しい。しかしながら、0.4mm厚さのシートを用いた
場合、切削ミスでHK =3.9mmとした中子柱により
成形された突起と円孔との嵌合状態を調べたところ、H
K =4.0mmの中子柱により成形された突起にくらべ
ると、円孔上端で突起外周壁が一部突起空洞部側にわず
かに花弁状に突出した部分があるものの嵌合安定性とい
う点ではよりしっかりした嵌合状態を示していた。この
場合、突起の外周径の円孔より太い部分が円孔の中に略
0.16mm程度埋没していた。これは突起の外面を着
色して円孔との嵌合を数回繰り返した後残留着色部分の
高さをノギスを用いて計測することにより判明した。
【0055】この突起の円孔内径より太い外周部分の埋
没長Lは、 L=(Dt −DH )/2tanθ …(6) と書けるから、さらに上記式(2)を用いて、 L=((DOK−DH +(2/1.75) t) /2tanθ) −(HK −2t) …(7) DOT=DH に設定しているから、 L=((1/1.75tanθ)+2)t−HK …(8) と書ける。
【0056】0.4mm厚さのシートに形成した突起
(嵌合雄部)は、嵌合によって円孔(嵌合雌部)内に
0.16mm程度埋没していたからおよそ円孔をもつシ
ート厚さ0.4mmの40%まで埋没していることにな
る。
【0057】これが他の厚さの場合にも適用出来るか否
かを確かめるために、θ=4°の中合柱のHK =を5.
8mmとし0.6mm厚さのシートに突起を形成し成形
された突起に10mmφの円孔を挿入嵌合した。
【0058】この突起の円孔内埋没部分は略0.24m
mと計算されるが突起の空洞部に張り出した花弁状の出
張りは0.4mmシートの場合のように比較的均等なも
のでなく1ケ所だけ大きくくびれたものであった。
【0059】嵌合を15回繰り返した後で、このくびれ
部にはヘアークラックと見られる光散乱部が生じてい
た。
【0060】かくして、上記Lの適用可能範囲は、 0≦L≦0.4t、より好ましくは、0≦L≦0.25t …(9) であることを見出した。0≦L≦0.4tの条件を、上
記式(6)に入れれば、本願発明で用いている式(II)
が得られる。また、式(9)を完全な型で書けば下式の
如くなる。
【0061】 0≦(( 1/1.75 tanθ) +2) t−HK ≦0.25t … (10) これより、θをパラメーターとして、HK とtの関係を
調べると、 θ=3の時 10.8t≦HK ≦12.75t θ=4の時 8.71≦HK ≦10.14t θ=5の時 7.41≦HK ≦8.57t θ=6の時 6.48≦HK ≦7.44t 従って、HK は、θおよびtを定めれば好適に求められ
る。
【0062】さらに、本願発明者らは、HK を定めるた
めにHk をθの関数として表わすことを検討した。
【0063】その結果、先の実験例に示した如く突起の
円孔内への埋没長さを使用するシート厚さ(円孔を持つ
シート厚さ)に対して40%も許容すると、場合によっ
ては繰り返し嵌合性を満足しないおそれのあるシート厚
さ0.6mm以上のものに対して充分満足でき、シート
厚さ0.5mm以下の柔らかな弾性変形をし易い突起の
場合でも安定した嵌合を得る条件をさらに検討した。そ
の結果、原料シートにも5%程度の厚さの誤差があり、
この誤差を十分吸収できる条件も考慮して、式(8)の
Lがシート厚さの10%であればそれらの条件を充分に
満たすことを見出した。
【0064】したがって(8)式にL=0.1tを導入
して得られる下記式(11)によって高さHk を定めれ
ばよい。
【0065】 Hk =((1/1.75tanθ)+1.9)t …(10) この式(10)より、 θ=4の時 HK =10.06t θ=5の時 HK =8.43t θ=6の時 HK =7.34t ところで、使用する原料シートの厚さtが0.7mmを
超える場合、例えば0.8mm以上となると突起の最大
径は中子柱最大径DOKよりも0.9mm以上太くなる。
従って、嵌合雌部である円孔の貫通円孔径DH を中子柱
最大径DOKと等しく取ったのでは嵌合の条件式(1)を
満たさなくなる。そこで、DH =DOK+αとすると、式
(1)は、 0.4≦DOT−DH =DOK+1.14t−(DOK+α)
≦0.8 0.4≦1.14t−α≦0.8 すなわち、1.14t−0.8≦α≦1.14t−0.
4 これより、t=0.8, t=1.1からαを求める
と、 0.112≦α≦0.512 t=0.8の場合 0.454≦α≦0.854 t=1.1の場合 この両不等式を満たすαは、0.454≦α≦0.51
2(mm)となるから、結局便宜上、α=0.5(m
m)と固定することができる。
【0066】一方、中子柱の高さを決める上記式(1
1)は、DOK=DH の場合の式であるから、DOK=DH
+0.5とすると、0.5/2tanθ分だけ中子柱の高さ
を低くしなければ安定した嵌合は得られなくなる。従っ
て、原料シートの厚さtが0.70<t≦1.10の場
合には、新たに中子柱の高さを式(11)に代えて、 Hk=((1/ 1.75 tanθ) +1.9 )t −0.5 /2tanθ …(12) として、決定することになる。
【0067】一方、図6に示されるように、嵌合雄部で
ある突起を金型面S0 から下に向うように、前記の上向
金型中子柱を逆転させた形状の空洞を用いてシート面の
下側に突出する突起として形成させる場合がある。この
場合、このキャビティ空洞の内面を覆う形で成形される
突起の側壁部は原料シートを面積倍率で2.33倍延伸
された肉厚となることが空洞キャビティを用いた成形実
験によって判明した。
【0068】しかしながら、この場合突起と円孔との嵌
合は突起の外周径が空洞キャビティの内周径で決定され
るから成形された突起の側壁肉厚とは無関係になる。
【0069】また、θ=6°にとると、厚さの大なるシ
ートの場合、突起の根元にクラックが型離時に入ること
が上向中子柱を用いた成形のときよりも多くなることが
わかり、特に好ましいとは言い難い。
【0070】また、嵌合雌部である円孔との嵌合は、円
孔を持つシートが突起を立てるシート面の位置が丁度金
型面S0 と一致しているから、このキャビティ空洞の入
り口から最大内径をもつ位置までの深さをHM とすれ
ば、円孔を持つシートを突起の根元まで挿入嵌合した場
合の面(金型面)からtだけ高い位置となる。
【0071】したがって、この位置での空洞キャビティ
で成形された突起の外周径DMtは、空洞キャビティの入
口からtだけ沈んだ位置のそれに等しく、 DMt=DMT−2(HM −t)tanθ …(12) となる。ここで、DMTはキャビティの最大外径である。
【0072】また、突起の最大外径はDMTと一致するか
ら円孔径DH との差は、 α=DMT−DH …(13) となり、使用する原料シート厚さtと無関係になる。た
だし、0.4≦α≦0.8(mm)でなければ好ましい
嵌合とはならない。
【0073】式(13)からDH =DMT−αであり、ま
た上記式(9)より、 0≦(DMt−DH )/2tanθ≦0.4t …(14) が安定嵌合条件であるから、式(14)は、 0≦(α/2tanθ)−(HM −t)≦0.4t …(15) となる。
【0074】したがって、金型面に下向きの空洞キャビ
ティを用いて突起を形成させる場合、繰り返し嵌合性も
よく嵌合安定性の優れた突起と円孔嵌合の問題はαをど
う決めるかということに帰着する。
【0075】そこで、本発明者らはテーパー角θが3
°、4°、5°、および6°の空洞キャビティを試作す
る前に次の検討を行った。
【0076】金型中子柱を用いた金型面に上向きの突起
とその突起を形成させる際に用いた中子柱の最大外周径
とは DOT=DOK+(2/1.75)t の関係があり、円孔(DH =DOK)と嵌合する際にその
挿入圧を受ける面積(S)は下記式(16)となる。
【0077】 S=(DOT/2)2 π−(DH /2)2 π =π・(1/1.75)t(DOK+(1/1.75)t) …(16) Sは突起の最大外径から突起の側壁肉厚分だけ径の小さ
い同心円の作るリング部分の面積である。
【0078】空洞キャビティによる突起の最大内周径
は、 DMT−(2/2.33)t …(17) となるから式(17)をDH と等しいとおけば、上向き
突起嵌合と同じく突起の最大径部の側壁断面が作るリン
グ部分を嵌合時に押圧することになる。
【0079】よって α=(2/2.33)tとして、
これを(15)式に代入して変形すれば、 ((1/2.33 tan θ) +0.6 )t≦HM ≦(((1/2.33 tan θ) +1.0 )t …(18) が得られる。これより、θをパラメーターとして、HM
とtの関係を調べると、 θ=3の時 8.70t≦HM ≦9.10t θ=4の時 6.73t≦HM ≦7.13t θ=5の時 5.53t≦HM ≦5.93t θ=6の時 4.69t≦HM ≦5.09t これによってHM を角θごとに適宜定めればよい。
【0080】ただし、テーパー角θが3°のものは上向
突起と同様に、根元まで挿入した円孔をはずす際の抵抗
が大きくて繰り返し嵌合性の点では好適であるとの判断
は出来なかった。
【0081】この場合も、中子柱による突起において適
用したのと同様に、円孔内への許容できる埋没深さを、
用いるシートの10%までとすると、 0.1t=(De −DM )/2tanθ …(19) ただし、 De =DMT−2(HM −t)tanθ DM =DMT−(2/2.33)t これより、HM は下式(20)として求められる。
【0082】 HM =((1/2.33tanθ)+0.9)t …(20) これより、 θ=3の時 HM =9.0t θ=4の時 HM =7.0t θ=5の時 HM =5.8t θ=6の時 HM =4.99t 円孔内径は、DH =DMT−(2/2.33)t …(2
1) で定めればよい。ただし、式(1)の条件から、0.4
7≦t≦0.93(mm)に適用される。この条件か
ら、厚さ0.6mmシートに対しθ=6°、HM =3m
m、DMT=10mmの空洞キャビティを試作し金型面に
下向きの突起を成形した。円孔径はDH =9.5mmと
した。この嵌合はきわめて安定であった。
【0083】また、θ=4°、HM =3mm、DMT=1
0mmの空洞キャビティで0.8mmシートに下向き突
起を形成させた。この場合、円孔径DH =9.3mmと
した嵌合も極めて嵌合し易くしかも安定であった。
【0084】かくして完成された本発明の嵌合雄部であ
る突起と、嵌合雌部である円孔による嵌合部は、これら
の嵌合部材を嵌合して組立てて使用するプラスチックケ
ースの用途に応じ使用する原料シートの厚さtを定め、
次いで突起の高さを想定し、これに従ってテーパー角を
選択するという手順で突起を形成させる金型中子柱もし
くは空洞キャビティの形状を定めて金型に配置すればよ
い。
【0085】空洞キャビティの方がその製作に手間を要
するが、突起の寸法精度は中子柱による突起よりもはる
かに優れたものである。
【0086】なお、式(11)及び式(20)から使用
シート厚さごとにHK およびHM をあらかじめ算出し、
表にまとめておけば設計上切りの良い数値を選ぶことが
出来便利である。ところで、本発明では、本発明におけ
るプラスチック成形体の組み立てを解放して折り畳んだ
時に、その折り畳み形状を維持することも目的としてい
る。そのために、図1に示されるシート成形体1を、順
次折り畳むことを想定する。すると、まず、図7にを示
されるように、折り曲げ用ヒンジ46の箇所をすべて内
側に折り畳むとともに、折り曲げ用ヒンジ24の箇所か
ら幅方向の側面部4を内側に折り曲げて畳む(図7の状
態)。ついで、図8に示されるように長さ方向の側面部
5を折り曲げ用ヒンジ25を介して内側に折り曲げる。
図8は、図7のK−K方向から、かつ嵌合部を断面にし
た図である。この時、図8に示されるように、後におり
込まれた側面部5の嵌合雄部7の少なくとも1つが、先
に折り込まれた側面部5に当接する位置に嵌り込むよう
な折り畳み固定用の円孔Pを設けておく。この円孔Pの
寸法は、上記の嵌合雌部9のそれと同様に設定される。
確実な嵌合を担保し、折り畳み状態を維持できるように
するためである。このような円孔Pは、通常、2個以上
程度設けることが折り畳み状態をバランス良くかつ確実
維持するために好ましい。この円孔Pと嵌合雄部7で構
成される雄雌一対の嵌合部も本発明でいう一対の嵌合部
に該当するものである。
【0087】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0088】(実験例1)図9に示されるように、長さ
260mm、幅170mmの底面部2の各片に、幅2m
mの折り曲げ補助用ヒンジ24,24,25,25を介
して高さ130mmの側面部4,4,5,5を設け、さ
らに、幅170mmの側面部4,4の両端部に折り曲げ
補助用ヒンジ46,46を介して幅15mmの折り返し
部6,6をもつ箱展開図型状のシート成形体を作るに際
して、折り返し部の上部と下部に10mmΦの円孔9,
9を、折り返し部の円孔9,9が当接する長さ260m
mの側面の箱に組み立てた時にこの円孔が当接する箇所
に種々の形状の突起7,7を形成することができる真空
成形金型を用意した。
【0089】厚さ0.5mmの原料シート(ポリプロピ
レン)に対して、テーパー角θ=5°で高さ5mm(H
K =5mm)の逆円錐台形状を備える中子柱(金型突
起)を用い、シート成形を行った。なお、金型突起の頂
部最大径DOKは10mmとした。また、円孔径DH は1
0mmとした。
【0090】成形されたシートを箱に組み立てて、円孔
と突起8対を突起の根本まで嵌合させて箱を完成させ
た。箱は、コーナーを作る側面同士の直交接触部分でも
わずかな隙間しかなくきちんと自立した箱であった。
【0091】この組み立てた箱を約1.5mの高さから
床に落下させることを5回行ったが、ゆがみや隙間の拡
大はなかった。
【0092】(実験例2)上記実験例1において、中子
柱をテーパー角θ=4°、高さ6mm(HK =6mm)
の逆円錐台形状を備えるものに代えた。それ以外は、上
記実験例2と同様にして成形を行い、この成形されたシ
ートを箱に組み立てて、円孔と突起8対を突起の根本ま
で嵌合させて箱を完成させた。箱は、コーナーを作る側
面同士の直交接触部分でもわずかな隙間しかなくきちん
と自立した箱であった。
【0093】この組み立てた箱を約1.5mの高さから
床に落下させることを5回行ったが、ゆがみや隙間の拡
大はなかった。
【0094】(実験例3)上記実験例1における中子柱
を図6に示されるような空洞キャビティに代えて、金型
面から下向きに突起を形成させた成形シートサンプルを
作製した。空洞キャビティ寸法は、テーパー角θ=6
°、高さ3mm(HM =3mm)、キャビティ最大径D
MT=10mmの円錐台形状を備えるものに代えた。ま
た、円孔径DHは9.6mmとした。
【0095】すなわち、長さ260mm、幅170mm
の底面部の各片に、幅2mmの折り曲げ補助用ヒンジを
介して高さ130mmの側面部を設け、さらに、幅17
0mmの側面部の両端部に折り曲げ補助用ヒンジを介し
て幅15mmの折り返し部をもつ箱展開図型状のシート
成形体を作るに際して、折り返し部の上部と下部に金型
面から下向きに突起を形成させ、そしてこの折り返し部
の突起が当接する長さ260mmの側面の箱に組み立て
た時にこの突起が当接する箇所に9.6mmの円孔(D
H =9.6mm)を形成することができる真空成形金型
を用意した。
【0096】厚さ0.5mmの原料シート(ポリプロピ
レン)に対して、すでに上述したように空洞キャビティ
寸法が、テーパー角θ=6°、高さ3mm(HM =3m
m)、キャビティ最大径DMT=10mmの円錐台形状を
備えるものを用いてシート成形を行った。また、円孔径
H は上述のごとく9.6mmとした。
【0097】成形されたシートを箱に組み立てて、円孔
と突起8対を突起の根本まで嵌合させて箱を完成させ
た。箱は、コーナーを作る側面同士の直交接触部分でも
わずかな隙間しかなくきちんと自立した箱であった。
【0098】この組み立てた箱を約1.5mの高さから
床に落下させることを5回行ったが、ゆがみや隙間の拡
大はなかった。
【0099】(実験例4)上記実験例3において、原料
シート(ポリプロピレン)の厚さを0.7mmに代え、
空洞キャビティ寸法を、テーパー角θ=4°、高さ5m
m(HM =5mm)、キャビティ最大径DMT=10mm
の円錐台形状を備えるものに代えた。円孔径DH は上述
のごとく9.6mmとした。
【0100】それ以外は、上記実験例2と同様にして成
形を行い、この成形されたシートを箱に組み立てて、円
孔と突起8対を突起の根本まで嵌合させて箱を完成させ
た。箱は、コーナーを作る側面同士の直交接触部分でも
わずかな隙間しかなくきちんと自立した箱であった。
【0101】この組み立てた箱を約1.5mの高さから
床に落下させることを5回行ったが、ゆがみや隙間の拡
大はなかった。
【0102】(実験例5)上記実験例1で得られたシー
ト成形体をケースに組み立てた後、解放して一旦シート
状に戻し、しかる後、折り畳んでかつ折り畳状態に固定
するための実験を行った。すなわち、まず、図10に示
される各折り返し部6を内側に畳んだ後に、底面部に対
して側面A,B,C,Dの順に折り重ねD面の底面から
遠い方の2つの突起7a,7aが当接するC面の上に円
孔DH と等しい円孔を成形し、折り畳んだ後にこの突起
を円孔に嵌合させた。得られた折り畳み体は、タテ状に
中央部が盛り上がった形状となるが(例えば、図8の状
態)、激しく壁にぶつけても嵌合部がはずれることもな
く突起の根本にキズが入ることもなかった。
【0103】
【発明の効果】上記の結果より発明の効果は明らかであ
る。すなわち、本発明では雄雌一対の嵌合部を形成する
にあたって、嵌合雄部である突起を特定範囲の形状と
し、円孔をこの突起を成形するために用いる金型部材の
形状と特定の関係を満足するような径をもつようにして
いる。したばって、嵌合雄部である突起の根元までこの
円孔を挿入嵌合することで円孔の根元と反対側の上縁部
で円孔が突起の側壁部を噛んだ状態を実現することな
り、突起の高さ方向にも嵌合ズレがなく、その高さに対
して垂直な面の方向にもズレのない安定した嵌合状態が
得られる。さらには、且つこの嵌合を解放することも容
易に行なえる。また、雄雌一対の嵌合部の形成を所定位
置に定めることによって、ケースを解放して一旦シート
状に戻し、しかる後、折り畳んでかつ折り畳状態に固定
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱可塑性プラスチックシート成形体の
展開図である。
【図2】嵌合雄部と嵌合雌部の状態を模式的に拡大した
図である。
【図3】シート成形体を組み立てた状態を示す概略斜視
図である。
【図4】嵌合雄部と嵌合雌部を嵌合させる状態を模式的
に示した図である。
【図5】雄雌一対の嵌合部を実際に嵌合させた状態を模
式的に示す断面図である。
【図6】雄雌一対の嵌合部を実際に嵌合させた状態を模
式的に示す断面図である。
【図7】シート成形体を折り畳む過程を示す概略斜視図
である。
【図8】シート成形体を折り畳んだ後、折り畳み状態を
固定した状態を概念的に示す断面図である。
【図9】実験例におけるシート成形体の展開図である。
【図10】実験例におけるシート成形体の展開図であ
る。 〔図面の簡単な説明〕 1…熱可塑性プラスチックシート成形体 2…底面部 4,5…側面部 6…折り返し部 7…嵌合雄部 9…嵌合雌部 P…嵌合雌部(折り畳み固定用の円孔) 75,115…逆円錐台形状部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嵌合雄部と嵌合雌部とを有する雄雌一対
    の嵌合部を一体成形した熱可塑性プラスチックシート成
    形体であって、 前記嵌合雄部は、頂上部にわずかな高さをもつ円錐台形
    状部と、該頂上部以下がテーパー角θを4°〜6°とす
    る逆円錐台形状部と、を備える熱可塑性プラスチック中
    空体突起であり、 前記突起と嵌合する嵌合雌部は、熱可塑性プラスチック
    シートを貫通することによって形成された円孔であり、 当該雄雌一対の嵌合部が連続した熱可塑性シート片の所
    定嵌合位置に少なくとも一対以上一体成形されているこ
    とを特徴とする熱可塑性プラスチックシート成形体。
  2. 【請求項2】 前記嵌合雄部の突起の先端部最大外径D
    oT(mm)と、前記嵌合雌部の円孔の断面径DH (m
    m)との関係が、下記式 (I)を満たすとともに、 0.4≦DoT−DH ≦0.8 …式 (I) 前記嵌合雄部の突起の根元から前記嵌合雌部の円孔の厚
    さt(mm)だけ隔たった位置での、前記嵌合雄部の突
    起外周径Dt (mm)と、前記嵌合雌部の円孔の断面径
    H (mm)との関係が下記式(II)を満たしてなる雄雌
    一対の嵌合部を有することを特徴とする請求項1記載の
    熱可塑性プラスチックシート成形体。 0≦Dt −DH ≦0.8・t・tanθ …式(II) (ここで、tは、嵌合雌部の円孔の厚さ、すなわち成形
    に供する原料シート厚さ(mm)と同じであり、θは嵌
    合雄部の突起のテーパ角度を表し4°≦θ≦6°の範囲
    をとる)
  3. 【請求項3】真空成形用金型を用いて、嵌合雄部となる
    熱可塑性プラスチック中空体突起を、金型面から上向き
    に立つ突起として成形させるために、当該真空成形用金
    型は、その金型面より突出するように立てられた金型中
    子柱を備え、該金型中子柱は、その先端部近傍に5〜1
    5mmの範囲内の一定値に定めた最大外径DOKをもち、
    この位置から頂面までが微小高さを有する円錐台形状部
    をなし、この最大外径DOKを有する位置から金型面と一
    致する金型中子柱の根本までがテーパー角θを4°〜6
    °の範囲内に一定値に定めた逆円錐台形状部であって、
    この逆円錐台形状部の高さHK が、下記式(III) HK =((1/1.75tanθ) + 1.9)t …式(III) (ここで、tは成形に供する原料シート厚さ(mm))
    を満たすように定めた寸法形状の金型中子柱を用いて嵌
    合雄部である突起を熱可塑性プラスチックシート上に一
    体成形し、しかる後、嵌合雌部となる打ち抜き円孔の径
    を、原料シート厚さtが0.35≦t≦0.70mmの
    時、前記金型中子柱の最大外径DOKと一致させ、前記嵌
    合雄部の突起に対応する嵌合対応所定位置に打ち抜き刃
    を用いてシート成形体のトリミング工程中に打抜成形す
    ることを特徴する請求項1または請求項2記載の雄雌一
    対の嵌合部の製造方法。
  4. 【請求項4】 原料シート厚さが0.70<t≦1.1
    0mmの時、金型中子柱の逆円錐台形状部の高さHK
    定める前記式(III) に代えて、下記式(IV) HK =((1 / 1.75 tan θ)+ 1.9 ) t -(0.5/ 2 tan θ) …式(IV) に従って金型中子柱の逆円錐台形状部の高さHK を定
    め、この金型中子柱で形成される嵌合雄部の突起に嵌合
    させる嵌合雌部としての円孔の打抜円孔径DH を、下記
    式(V) DH =DOK + 0.5 … 式(V) として成形を行う請求項3に記載の雄雌一対の嵌合部の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 真空成形用金型を用いて、嵌合雄部とな
    る熱可塑性プラスチック中空体突起を、金型面から下向
    きに立つ突起として成形させるために当該真空成形用金
    型は、その金型面より下に彫り込まれた空洞状のキャビ
    ティを備え、該空洞状のキャビティは、空洞底部近傍に
    5〜15mmの範囲内の一定値に定めた最大内部径DMT
    をもち、この位置から底面までが微小高さを有する逆円
    錐台形状部をなし、この最大内部径DMTを有する位置か
    ら金型面と一致する空洞状のキャビティ開口部までがテ
    ーパー角θ=4°〜6°の範囲内の一定値を定めたテー
    パー角をもつ円錐台形状部をなす空洞であって、この円
    錐台形状部の高さ(深さHM )が、下記式(VI) HM =(( 1 / 2.33 tan θ) + 0.9 )t … 式(VI) (ここで、tは成形に供する原料シート厚さ(mm)を
    満たすように定めた空洞状のキャビティを用いて嵌合雄
    部としての突起を熱可塑性プラスチックシート下向きに
    一体成形し、しかる後、嵌合雌部となる打抜円孔の径
    を、前記空洞状のキャビティの最大内部径DMTより(2
    /2.33)tほど小さくした円孔として、前記嵌合雄
    部の突起に対応する嵌合対応所定位置に打ち抜き刃を用
    いてシート成形体のトリミング工程中に打抜成形するこ
    とを特徴する請求項1または請求項2記載の雄雌一対の
    嵌合部の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の一対の
    嵌合部を嵌合して使用する熱可塑性プラスチックシート
    成形体の組立体。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし請求項5のいずれかに記
    載の方法によって形成された嵌合雄部と嵌合雌部を嵌合
    して使用する熱可塑性プラスチックシート成形体の組立
    体。
JP31592195A 1995-11-09 1995-11-09 雄雌一対の嵌合部を一体成形した熱可塑性プラスチックシート成形体および雄雌一対の嵌合部の製造方法 Pending JPH09131786A (ja)

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