JPH09127647A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH09127647A
JPH09127647A JP28335395A JP28335395A JPH09127647A JP H09127647 A JPH09127647 A JP H09127647A JP 28335395 A JP28335395 A JP 28335395A JP 28335395 A JP28335395 A JP 28335395A JP H09127647 A JPH09127647 A JP H09127647A
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unit area
white pigment
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JP28335395A
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Toyoki Nishijima
豊喜 西嶋
Chikamasa Yamazaki
力正 山崎
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鮮鋭性及び平滑性に優れ、大量生産を行って
も、常に優れた鮮鋭性を有し、かつ1コマ当たりの画像
面積が小さいネガフィルムとの組み合わせで特に有効な
プリント用ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供す
る。 【構成】 原紙の両面に樹脂被覆層を設けて成る反射支
持体の一方の側にハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、該反射支持体が、電
子線硬化樹脂に白色顔料を混合・分散した組成物を、基
体の少なくとも乳剤塗布側表面に塗布した後、電子線を
照射して硬化被覆せしめて成り、かつ該白色顔料の単位
面積当たりの占有面積比率(%)の変動係数S/R(S
は単位面積当たりの占有面積比率の標準偏差、Rは単位
面積当たりの平均面積比率を表す)が0.25以下であ
ることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
尚、該反射支持体がポリエステルを主成分とする耐水性
樹脂に白色顔料を混合・分散した組成物を、基体の少な
くとも乳剤塗布側表面に被覆せしめて成るものでもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
写真感光材料に関し、詳しくは優れた鮮鋭性及び平滑性
に優れたプリント画像が得られるハロゲン化銀カラー写
真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー写真感光材料(以下、単に「感光
材料」とも称す)の普及と共に、高品質な画像への要求
が益々高まっている。このような状況にあって、カラー
プリント感光材料においては、色再現性、調子再現性、
鮮鋭性向上、濃度ムラ改良等の研究が従来より広く行わ
れてきた。
【0003】鮮鋭性に及ぼす因子として、一般にイラジ
エーション及びハレーションが知られている。前者は、
ゼラチン皮膜中に分散されたハロゲン化銀粒子やカプラ
ー等の油滴によって入射光が散乱されることによって齎
され、主としてゼラチン量、ハロゲン化銀量、油滴量
に、その程度が依存し、又、後者は、支持体からの光反
射の程度に依存し、従って、支持体の反射率や屈折率に
依存する。
【0004】イラジエーション防止については、染料の
改良などが行われてきた。例えば特開昭50−1451
25号、同52−20830号、同50−111641
号、同61−148448号、同61−151650
号、同62−275562号、同62−283336号
等に改良技術が記載されている。
【0005】又、ハレーション防止としては、ハレーシ
ョン防止層を設ける方法が知られている。例えば特開昭
55−33172号、同59−193447号、同62
−33448号等に記載されている。
【0006】しかし、これらの方法は、何れも鮮鋭性の
向上と共に感度の低下等が発生し、この様な手段のみで
は、実用的に十分な感度を維持しつつ鮮鋭性を向上させ
ることは困難であった。
【0007】又、支持体の改良も検討されてきた。カラ
ープリント感光材料の支持体として、近年は現像処理の
迅速化に対応するため、主としてポリエチレンから成る
ポリオレフィン樹脂を原紙面にラミネートした耐水性支
持体が用いられており、鮮鋭性、白地性向上のために写
真乳剤側のポリオレフィン層には酸化チタン等の白色顔
料を含有させている。しかしながら、白色顔料を混合で
きる量に限りがあるため十分な鮮鋭性向上が困難であっ
た。
【0008】一方、鮮鋭性を向上させる技術として、電
子線硬化樹脂に白色顔料を混合・分散した組成物を、基
体の少なくとも乳剤塗布側表面に塗布した後、電子線を
照射して硬化被覆せしめて成る反射支持体や、ポリエス
テルを主成分とする耐水性樹脂に白色顔料を混合・分散
した組成物を、基体の少なくとも乳剤塗布側表面に被覆
せしめて成る反射支持体を用いることが検討されてき
た。
【0009】これらの反射支持体では、白色顔料を比較
的多量に添加できるため、鮮鋭性が向上されまた平滑性
も向上する。しかしながら、未だ鮮鋭性が不十分であ
り、特に撮影用感光材料として1コマ当たりの画像面積
が小さいネガフィルムを使用する場合には、更なる改良
が必要であった。又、前記の支持体を大量に作成する際
に、常に安定して高い鮮鋭性が出難いという問題があっ
た。
【0010】一方、白色顔料の平均粒径を小さくすれば
表面の突起故障が少なくなり、又、粒径を大きくすれば
分散され易くなる傾向にはあるが、白色顔料の粒径を限
定するのみでは上記問題の解決には至らなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は、鮮鋭性及び平滑性に優れるハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の提供にある。第2の目的は、大量生産
を行っても、常に優れた鮮鋭性を有するハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料の提供にある。又、第3の目的は、1
コマ当たりの画像面積が小さいネガフィルムを通して露
光し画像形成する場合にも鮮鋭性と平滑性の良い画像を
形成できるハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下の構
成によって達成された。
【0013】(1)原紙の両面に樹脂被覆層を設けて成
る反射支持体の一方の側にハロゲン化銀乳剤層を有する
ハロゲン化銀写真感光材料において、該反射支持体が、
電子線硬化樹脂に白色顔料を混合・分散した組成物を、
基体の少なくとも乳剤塗布側表面に塗布した後、電子線
を照射して硬化被覆せしめて成り、かつ該白色顔料の単
位面積当たりの占有面積比率(%)の変動係数S/R
(Sは単位面積当たりの占有面積比率の標準偏差、Rは
単位面積当たりの平均面積比率を表す)が0.25以下
であるハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0014】(2)原紙の両面に樹脂被覆層を設けて成
る反射支持体の一方の側にハロゲン化銀乳剤層を有する
ハロゲン化銀写真感光材料において、該反射支持体がポ
リエステルを主成分とする耐水性樹脂に白色顔料を混合
・分散した組成物を、基体の少なくとも乳剤塗布側表面
に被覆せしめて成り、かつ該白色顔料の単位面積当たり
の占有面積比率(%)の変動係数S/R(Sは単位面積
当たりの占有面積比率の標準偏差、Rは単位面積当たり
の平均面積比率を表す)が0.25以下であるハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
【0015】(3)平均粒径が異なり、かつ単位面積当
たりの占有面積比率(%)の変動係数S/R(Sは単位
面積当たりの占有面積比率の標準偏差、Rは単位面積当
たりの平均面積比率を表す)が0.25以下である白色
顔料を少なくとも2種類含有する(1)又は(2)に記
載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0016】以下、本発明の詳細について説明する。
【0017】本発明に有用な電子線硬化型樹脂として
は、電子線照射により硬化可能な化合物であれば何れも
用いることができる。用い得る電子線照射により硬化可
能な化合物としては、例えば特公昭60−17104
号、特開昭60−126649号、特開平2−1577
47号等に記載の電子線硬化型化合物であり、電子線硬
化性モノマー或いはオリゴマー等がこれに該当する。
【0018】有用な電子線硬化モノマーあるいはオリゴ
マー等としては、1分子中に2個以上の炭素−炭素二重
結合を含む不飽和化合物(アクリル系又はメタクリル系
オリゴマー、多官能性アクリル系又はメタクリル系モノ
マー)が用いられ、その他、上記硬化性モノマーを希釈
して用いるモノマーとして、1分子中に少なくとも炭素
−炭素二重結合を含む不飽和化合物(単官能性アクリル
モノマー、メタクリルモノマー、ビニルモノマー等)が
用いられる。
【0019】アクリル系及びメタクリル系のオリゴマー
としては、ポリウレタンのアクリル酸又はメタクリル酸
エステル、ポリエーテルアルコールのアクリル酸又はメ
タクリル酸エステル、ビスフェノールAのアクリル酸又
はメタクリル酸エステル、ポリエステルのマレイン酸又
はフマル酸エステル等を挙げることができる。又、多官
能性アクリルモノマー及びメタクリルモノマーとして
は、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペ
ンチルジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリ
レート、ブタジエンアクリレート、ジエチレングリコー
ルジメタクリレート、テトラエチレングリコールジアク
リレート、グリセロールトリメタクリレート、ステアリ
ルアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレート、1,4−ブタンジオ
ールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレ
ート、グリシルメタクリレート、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、フェ
ノキシエチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、ベンジルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエ
チルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタ
クリレート、エチレンオキシド変性フェノキシ化燐酸ア
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
イソシアヌル酸ジアクリレート、イソシアヌル酸トリア
クリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、プロピレン
オキシド変性トリメチロールプロパンポリアクリレー
ト、グリシルメタクリレート、1,3−ビス(N,N−
ジエポキシプロピルアミノメチル)シクロヘキサン、ペ
ンタエリスリトールペンタアクリレート等を挙げること
ができる。又、単官能性アクリルモノマー及びメタクリ
ルモノマー並びにビニルモノマーとしては、スチレン、
N−ビニルピロリドン、ポリオキシエチレンフェニルア
ルコールのアクリル酸エステル、2−エチルヘキシルア
クリレート等を挙げることができる。
【0020】樹脂被覆層塗布液中には、電子線硬化性樹
脂と混合された白色の無機顔料を含んでいる。用いられ
る白色顔料は、例えばルチル型二酸化チタン、アナター
ゼ型二酸化チタン、硫酸バリウム、ステアリン酸バリウ
ム、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、カオリン等
を用いることができるが、種々の理由から中でも二酸化
チタンが好ましい。
【0021】二酸化チタンとしては、アナターゼ型、ル
チル型のどちらでも良いが、白色度を優先する場合はア
ナターゼ型二酸化チタンを、又、鮮鋭度を重視する場合
はルチル型二酸化チタンが好ましい。白色度と鮮鋭度の
両方を考慮してアナターゼ型二酸化チタン、ルチル型二
酸化チタンをブレンドして用いてもよいし、多層から成
る樹脂被覆層の或る層にはアナターゼ型二酸化チタン
を、他層にはルチル型二酸化チタンを使用してもよい。
【0022】使用される二酸化チタンは、一般に二酸化
チタンの活性を抑え黄変を防止するため、その表面に含
水酸化アルミニウム、含水酸化珪素等の無機物質で表面
処理したもの、多価アルコール、多価アミン、金属石
鹸、アルキルチタネート、ポリシロキサン等の有機物質
で表面を処理したもの、及び無機、有機の処理剤を併用
して表面処理したものを使用できる。表面処理量は、二
酸化チタンに対して無機物質で0.2〜2.0重量%、
有機物質で0.1〜1.0重量%が好ましい。二酸化チ
タンの粒径としては0.1〜0.4μmが好ましい。
【0023】白色顔料の電子線硬化樹脂への含有率は、
0〜80重量%の何れでもよいが、10重量%以上が良
く、好ましくは15重量%以上、より好ましくは20重
量%以上である。白色顔料の含有率が10重量%より少
なくなると、得られる印画紙上の写真画像の鮮鋭性が十
分でなく、又、含有率が80重量%を超えると、得られ
る硬化樹脂被覆層の柔軟性が低下し、膜割れを生ずるよ
うになる。
【0024】電子線硬化樹脂層を白色顔料の含有率が異
なる2層以上の積層としてもよい。白色顔料の樹脂層中
への含有率は、2層以上の樹脂層に含有される白色顔料
の平均含有率が10重量%以上が良く、好ましくは15
重量%以上、20重量%以上がより好ましい。2層以上
の積層における白色顔料の各々の含有率は、平均含有率
が上記となるような含有率であれば如何なる含有率でも
構わない。
【0025】白色無機顔料を電子線硬化性の不飽和有機
化合物中に分散するには、3本のロールミル(スリーロ
ールミル)、2本ロールミル(ツーロールミル)、カウ
レスディゾルバー、ホモミキサー、サンドグラインダー
及び超音波分散機などを使用することができる。
【0026】有機溶媒としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、エーテル、グリコ
ールモノエチルエーテル、ジオキサン、ベンゼン、トル
エン、キシレン、エチレンクロライド、四塩化炭素、ク
ロロホルム、ジクロロベンゼン等を用いることができ
る。
【0027】塗布方法としては、ローラーコート法を用
いてもよく、又、その代わりにシートの塗布に用いられ
る一般的方法、例えばバーコート法、エアードクターコ
ート法、プレートコート法、スクイズコート法、エアー
ナイフ法、リバースロールコート法、及びトランスファ
ーコート法などの何れを用いてもよい。又、ファウンテ
ンコーター或いはスリットオリフィスコーター方式など
を用いることもできる。
【0028】本発明に用いる電子線照射装置に格別の制
限はなく、一般に、このような電子線照射用の電子線加
速機として、比較的安価で大出力が得られるカーテンビ
ーム方式のものが有効である。電子線照射の際の加速電
圧は100〜300kVであることが好ましく、吸収線
量としては0.5〜10Mradであることが好まし
い。塗布層の厚みとしては3〜100μm、好ましくは
5〜50μmが適当である。この範囲を外れると、塗布
ムラを生じたり、硬化のために多大なエネルギーが必要
となり、硬化が不十分になって品質上好ましくない。
【0029】必要に応じて、塗布後もしくは硬化後に鏡
面ロールによる表面平滑化、或いは絹目ロール等のマッ
トロールによる表面マット化を施してもよい。
【0030】次に、本発明に係るポリエステルを主成分
とする耐水性樹脂について説明する。
【0031】有用なポリエステル樹脂としては、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)、PETを主構造とし
た変性ポリエステル(以下、変性ポリエステルという)
が挙げられる。変性ポリエステルはPETを主鎖の殆ど
を占めるポリエステル部分と変性部分とから成る。変性
部分の主鎖構成分子は、エステル結合の二塩基酸とし
て、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、1,
4−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカ
ルボン酸、p−キシリデンジカルボン酸、1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸、5
−アルカリ金属スルホイソフタル酸、4−アルカリ金属
スルホ−2,6−ナフタレンジカルボン酸等が挙げられ
る。
【0032】又、エステル結合のグリコール(ジオー
ル)として、エチレングリコール、プロピオングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,4−ヘキシレンジオ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、ポリエチレングリコール(数平均分子
量300〜30,000)、ポリプロピレングリコール
(数平均分子量300〜30,000)等が挙げられ
る。
【0033】上記の中でも好ましくは、二塩基酸とし
て、テレフタル酸、イソフタル酸、4−金属スルホ−
2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−金属スルホ−イ
ソフタル酸、4−金属スルホ−2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸等が用いられ、グリコールとして、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、ポリエチレングリコール(数平均分
子量300〜30,000)等が用いられる。金属スル
ホ置換基の金属イオンは、ナトリウム、カリウム、リチ
ウム、セシウム等であり、好ましくはナトリウムであ
る。
【0034】有用な変性ポリエステルの変性部分は、全
ポリエステル結合に対して50モル%以下であり、50
モル%を超えると支持体としての物性、例えば機械的強
度、ガラス転移点、耐水性等が低下し、支持体として使
用し難くなる。好ましくは40モル%以下であり、特に
好ましくは30モル%以下である。
【0035】変性ポリエステルの変性部分のアルカリ金
属スルホ基を有する化合物は、全エステル結合に対して
2〜10モル%の割合で含まれるのがよく、乳剤層、他
樹脂層、原紙との接着性に優れている、このアルカリ金
属スルホ基を有する化合物、例えば5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸が2モル%以下では、殆どPETと変わ
りなく、変性する意味が薄れてしまう。又、10モル%
以上では吸水率が大きくなり、紙支持体と樹脂の接着性
が劣化し写真処理中に剥離が起こる危険性が出てきた
り、又、写真用支持体の耐水性が悪くなり、矢張り写真
用支持体として問題が出てくる。好ましくは2〜7モル
%、特に好ましくは3〜6モル%である。
【0036】変性ポリエステルの変性部分には、上記ス
ルホ化合物と共にポリエチレングリコール及び/又は飽
和脂肪族ジカルボン酸、例えばアジピン酸を用いること
も好ましい。
【0037】本発明に有用な変性ポリエステル樹脂の合
成は、従来公知のポリエステルの製造法に従って行うこ
とができる。例えば、エステル化反応では、酸成分をグ
リコール成分と反応させる直接エステル化と、酸成分を
ジメチルエステルとしてグリコールとエステル交換法に
よるエステル化の何れも使用できる。この際、必要に応
じてエステル化にはエステル交換反応触媒を、又、重合
反応では酸化アンチモンの如き重合反応触媒を用いてポ
リエステルを重合・合成することができる。
【0038】以上述べたポリエステル構成成分及び合成
法については、例えば高分子実験学,5巻,「重縮合と
重付加」,共立出版,1980年,103〜136頁、
或いは「合成高分子V」,朝倉書店,1971年,18
7〜286頁の記載を参考にできる。
【0039】変性ポリエステルの具体的な合成方法は、
米国特許4,217,441号、特開平5−21011
9号に記載されており、これらの方法によって本発明に
係る変性ポリエステルは合成し得る。
【0040】ポリエステル(変性ポリエステルを含む)
の分子量は十分に高いものを使用する必要がある。一般
にポリエステル等の高分子化合物の分子量は固有粘度と
して表される(例えば、日本化学会編集;標準化学用語
辞典,24頁,1991,丸善発行)が、本発明に用い
られるポリエステルの固有粘度は0.50以上が必要で
あり、好ましくは0.53以上、特に好ましくは0.5
5以上である。
【0041】ポリエステルの固有粘度が上記以下である
と、溶融・押出し後、樹脂が白化し脆くなる。
【0042】基体の少なくとも乳剤塗布側表面に被覆す
るポリエステルを主成分とする耐水性樹脂には白色顔料
が含有される。
【0043】用いられる白色顔料は、例えばルチル型二
酸化チタン、アナターゼ型二酸化チタン、硫酸バリウ
ム、ステアリン酸バリウム、シリカ、アルミナ、酸化ジ
ルコニウム、カオリン等を用いることができるが、種々
の理由から中でも二酸化チタンが好ましい。
【0044】二酸化チタンとしては、アナターゼ型、ル
チル型のどちらでも良いが、白色度を優先する場合はア
ナターゼ型二酸化チタンを、又、鮮鋭度を重視する場合
はルチル型二酸化チタンが好ましい。白色度と鮮鋭度の
両方を考慮してアナターゼ型二酸化チタン、ルチル型二
酸化チタンをブレンドして用いてもよいし、多層から成
る樹脂被覆層の或る層にはアナターゼ型二酸化チタン
を、他層にはルチル型二酸化チタンを使用してもよい。
【0045】使用される二酸化チタンは、一般に二酸化
チタンの活性を抑え黄変を防止するため、その表面に含
水酸化アルミニウム、含水酸化珪素等の無機物質で表面
処理したもの、多価アルコール、多価アミン、金属石
鹸、アルキルチタネート、ポリシロキサン等の有機物質
で表面を処理したもの、及び無機、有機の処理剤を併用
して表面処理したものを使用できる。表面処理量は、二
酸化チタンに対して無機物質で0.2〜2.0重量%、
有機物質で0.1〜1.0重量%が好ましい。二酸化チ
タンの粒径としては0.1〜0.4μmが好ましい。
【0046】白色顔料のポリエステル樹脂を主成分とす
る樹脂への含有率は、0〜80重量%の何れでもよい
が、10重量%以上が良く、好ましくは15重量%、よ
り好ましくは20重量%である。白色顔料の含有率が1
0重量%より少なくなると、得られる印画紙上の写真画
像の鮮鋭性が十分でなく、又、含有率が80重量%を超
えると、得られるポリエステル樹脂の塗布性の劣化が著
しく、実用に耐えない。
【0047】ポリエステル樹脂層を白色顔料の含有率が
異なる2層以上の積層としてもよい。白色顔料の樹脂層
中への含有率は、2層以上の樹脂層に含有される白色顔
料の平均含有率が10重量%以上が良く、好ましくは1
5重量%以上、20重量%以上がより好ましい。2層以
上の積層における白色顔料の各々の含有率は、平均含有
率が上記となるような含有率であれば如何なる含有率で
も構わない。
【0048】白色無機顔料をポリエステル樹脂中に分散
するには、前記電子線硬化樹脂中への分散に用いるのと
同様の機器を使用することができる。
【0049】ポリエステル樹脂層は、紙支持体上にそれ
らの溶融した樹脂を溶融・押出し塗布することにより形
成される。この溶融・押出し塗布法は、樹脂組成物を押
出し機中で所定の温度に溶融し、走行する紙支持体の上
で(塗布位置には紙支持体の裏側でロールによって支え
られる)ダイスリットから溶融塗布するものであるが、
溶融塗布される樹脂組成物層は、それが単一スリットか
ら塗布される単一層であっても、又、複数のスリットか
らの複数層であってもよい。通常、溶融・押出し温度は
200〜350℃であることが好ましい。
【0050】本発明に係るポリエステルを主成分とする
耐水性樹脂を被覆せしめて成る反射支持体は、樹脂の押
出し機のベント口の1箇所以上から脱気しながらポリエ
ステル樹脂と白色顔料を押出し機内で直接溶融・混合
し、押出しラミネートした反射支持体であることが、本
発明の効果が大きく特に好ましい。脱気の方法は、例え
ば特開平2−230235号に記載の方法で行うことが
できる。
【0051】又、必要に応じて塗布後もしくは硬化後に
鏡面ロールによる表面平滑化、或いは絹目ロール等のマ
ットロールによる表面マット化を施してもよい。
【0052】以上に述べた本発明に係る白色顔料含有樹
脂層には、白色顔料の他に無機有色顔料、有機有色顔
料、染料等の着色剤を添加することができる。
【0053】本発明においては、白色顔料の分散度を示
す占有面積の変動係数を0.25以下にすることが必要
である。
【0054】白色顔料粒子の分散度を測定するには、白
色顔料を電子顕微鏡で撮影し、その撮影占有面積を求
め、占有面積比率(%)の変動係数によって評価でき
る。白色顔料の変動係数を0.25以下に調整する方法
としては、界面活性剤の存在下に白色顔料を十分に混練
することで達成される。又、遠心分離等を利用して大粒
子成分、小粒子成分を除去することでも得られる。
【0055】白色顔料の単位面積当たりの占有面積比率
(%)は、最も代表的には、観察された面積を相接する
6μm×6μmの単位面積に区分し、その単位面積に投
影される粒子の占有面積比率(%)(Ri)を測定して
求めることができる。占有面積比率(%)の変動係数
は、Riの平均値(R)に対するRiの標準偏差Sの比
(S/R)によって求めることができる。対象とする単
位面積の個数(n)は50以上が好ましい。従って変動
係数S/Rは
【0056】
【数1】
【0057】によって求められる。
【0058】白色顔料の占有面積の変動係数を0.25
以下にすると、本発明の効果、即ち大量生産においても
安定した鮮鋭性が得られるが、効果をより有効に得るに
は0.20以下が好ましく、更には0.15以下が好ま
しい。0.10以下であることが特に好ましい。
【0059】本発明に用いるハロゲン化銀写真乳剤の組
成は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化
銀、塩沃化銀等、任意のハロゲン組成を有するものであ
ってもよいが、塩化銀を95モル%以上含有する実質的
に沃化銀を含有しない塩臭化銀が好ましい。迅速処理
性、処理安定性からは、好ましくは97モル%以上、よ
り好ましくは98〜99.9モル%の塩化銀を含有する
ハロゲン化銀乳剤が好ましい。
【0060】上記のハロゲン化銀乳剤を得るには、臭化
銀を高濃度に含有する部分を有するハロゲン化銀乳剤が
特に好ましく用いられる。この場合、高濃度に臭化銀を
含有する部分は、ハロゲン化銀乳剤粒子にエピタキシー
接合していても、所謂コア・シェル乳剤であってもよい
し、完全な層を形成せず単に部分的に組成の異なる領域
が存在するだけであってもよい。又、組成は連続的に変
化してもよいし、不連続に変化してもよい。臭化銀が高
濃度に存在する部分は、ハロゲン化銀粒子の表面の結晶
粒子の頂点であることが特に好ましい。
【0061】このようなハロゲン化銀乳剤を得るには、
重金属イオンを含有させるのが有利である。このような
目的に用いることの出来る重金属イオンとしては、鉄、
イリジウム、白金、パラジウム、ニッケル、ロジウム、
オスミウム、ルテニウム、コバルト等の第8〜10族金
属や、カドミウム、亜鉛、水銀などの第12族遷移金属
や、鉛、レニウム、モリブデン、タングステン、ガリウ
ム、クロム等の各イオンを挙げることができる。中でも
鉄、イリジウム、白金、ルテニウム、ガリウム、オスミ
ウムの金属イオンが好ましい。これらの金属イオンは、
塩や錯塩の形でハロゲン化銀乳剤に添加することができ
る。
【0062】重金属イオンが錯体を形成する場合には、
その配位子又はイオンとしてシアン化物イオン、チオシ
アン酸イオン、シアン酸イオン、塩化物イオン、臭化物
イオン、沃化物イオン、硝酸イオン、カルボニル、アン
モニア等を挙げることができる。中でも、シアン化物イ
オン、チオシアン酸イオン、イソチオシアン酸イオン、
塩化物イオン、臭化物イオン等が好ましい。
【0063】ハロゲン化銀乳剤に重金属イオンを含有さ
せるためには、該重金属化合物をハロゲン化銀粒子の形
成前、ハロゲン化銀粒子の形成中、ハロゲン化銀粒子の
形成後の物理熟成中の各工程の任意の場所で添加すれば
よい。前述の条件を満たすハロゲン化銀乳剤を得るに
は、重金属化合物をハロゲン化物塩と一緒に溶解して粒
子形成工程の全体或いは一部に亘って連続的に添加すれ
ばよい。
【0064】重金属イオンのハロゲン化銀乳剤中への添
加量は、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-9〜1×1
-2モルが好ましく、特に1×10-8〜5×10-5モル
が望ましい。
【0065】ハロゲン化銀粒子の形状は任意のものを用
いることができる。好ましい一つの例は(100)面を
結晶表面として有する立方体である。又、米国特許4,
183,756号、同4,225,666号、特開昭5
5−26589号、特公昭55−42737号や、ザ・
ジャーナル・オブ・フォトグラフィック・サイエンス
(J.Photogr.Sci.)21,39頁(19
73年)等の文献に記載された方法等により、八面体、
十四面体、十二面体等の形状を有する粒子を造り、これ
を用いることもできる。更に、双晶面を有する粒子を用
いてもよい。
【0066】ハロゲン化銀粒子は、単一の形状からなる
粒子が好ましく用いられるが、単分散のハロゲン化銀乳
剤を2種以上同一層に添加することが特に好ましい。
【0067】ハロゲン化銀粒子の粒径は特に制限はない
が、迅速処理性及び感度等、他の写真性能などを考慮す
ると、好ましくは0.1〜1.2μm、更に好ましくは
0.2〜1.0μmの範囲である。この粒径は、粒子の
投影面積か直径近似値を使ってこれを測定することがで
きる。粒子が実質的に均一形状である場合は、粒径分布
は直径か投影面積として可成り正確にこれを表すことが
できる。
【0068】ハロゲン化銀粒子の粒径の分布は、好まし
くは変動係数が0.05〜0.22、更に好ましくは
0.05〜0.15の単分散ハロゲン化銀粒子であり、
特に好ましくは0.05〜0.15の単分散乳剤を2種
以上同一層に添加することである。ここで変動係数は、
粒径分布の広さを表す係数であり、次式によって定義さ
れる。
【0069】変動係数=S/R(Sは粒径分布の標準偏
差、Rは平均粒径を表す。) ここでいう粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合
は、その直径、又、立方体や球状以外の形状の粒子の場
合は、その投影像を同面積の円像に換算した時の直径を
表す。
【0070】ハロゲン化銀乳剤の調製装置、方法として
は、当業界において公知の種々の方法を用いることがで
きる。
【0071】ハロゲン化銀乳剤は、酸性法、中性法、ア
ンモニア法の何れで得られたものであってもよい。該粒
子は一時に成長させたものであってもよいし、種粒子を
造った後で成長させてもよい。種粒子を造る方法と成長
させる方法は、同じであっても異なってもよい。
【0072】又、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物を反
応させる形式としては、順混合法、逆混合法、同時混合
法、それらの組合せなど何れでもよいが、同時混合法で
得られたものが好ましい。更に同時混合法の一形式とし
て、特開昭54−48521号等に記載されているpA
gコントロールド・ダブルジェット法を用いることもで
きる。
【0073】又、特開昭57−92523号、同57−
92524号等に記載の反応母液中に配置された添加装
置から水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物水溶液を供給
する装置、独国公開特許2,921,164号等に記載
された水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物水溶液を連続
的に濃度変化して添加する装置、特公昭56−5017
76号等に記載の反応器外に反応母液を取り出し、限外
濾過法で濃縮することによりハロゲン化銀粒子間の距離
を一定に保ちながら粒子形成を行う装置などを用いても
よい。
【0074】更に必要で有ればチオエーテル等のハロゲ
ン化銀溶剤を用いてもよい。又、メルカプト基を有する
化合物、含窒素複素環化合物又は増感色素のような化合
物をハロゲン化銀粒子の形成時又は粒子形成終了の後に
添加して用いてもよい。
【0075】ハロゲン化銀乳剤は、金化合物を用いる増
感法、カルコゲン増感剤を用いる増感法を組み合わせて
用いることができる。
【0076】ハロゲン化銀乳剤に適用するカルコゲン増
感剤としては、硫黄増感剤、セレン増感剤、テルル増感
剤などを用いることができるが、硫黄増感剤が好まし
い。
【0077】硫黄増感剤としては、チオ硫酸塩、アリル
チオカルバミド、チオ尿素、アリルイソチアシアナー
ト、シスチン、p−トルエンチオスルホン酸塩、ローダ
ニン、無機硫黄等が挙げられる。
【0078】硫黄増感剤の添加量は、適用されるハロゲ
ン化銀乳剤の種類や期待する効果の大きさなどにより変
えることが好ましいが、ハロゲン化銀1モル当たり5×
10-10〜5×10-5モル、好ましくは5×10-8〜3
×10-5モルの範囲が望ましい。
【0079】金増感剤としては、塩化金酸、硫化金等の
他各種の金錯体として添加することができる。用いられ
る配位子化合物としては、ジメチルローダニン、チオシ
アン酸、メルカプトテトラゾール、メルカプトトリアゾ
ール等が挙げられる。金化合物の使用量は、ハロゲン化
銀乳剤の種類、使用する化合物の種類、熟成条件などに
よって一様ではないが、通常はハロゲン化銀1モル当た
り1×10-4〜1×10-8モルであることが好ましく、
更に好ましくは1×10-5〜1×10-8モルである。
【0080】ハロゲン化銀乳剤の化学増感法としては、
還元増感法を用いてもよい。
【0081】ハロゲン化銀乳剤には、感光材料の調製工
程中に生じるカブリを防止したり、保存中の性能変動を
小さくしたり、現像時に生じるカブリを防止する目的で
公知のカブリ防止剤、安定剤を用いることができる。こ
うした目的に用いられる好ましい化合物の例として、特
開平2−146036号7頁下欄に記載された一般式
[II]で表される化合物を挙げることができ、更に好ま
しい具体的な化合物としては、同公報の8頁に記載のII
a−1〜IIa−8、IIb−1〜IIb−7の化合物や、1
−(3−メトキシフェニル)−5−メルカプトテトラゾ
ール、1−(4−エトキシフェニル)−5−メルカプト
テトラゾール等の化合物を挙げることができる。
【0082】これらの化合物は、その目的に応じて、ハ
ロゲン化銀乳剤粒子の調製工程、化学増感工程、化学増
感工程の終了時、塗布液調製工程などの工程で添加され
る。これらの化合物の存在下に化学増感を行う場合に
は、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-5〜5×10-4
モル程度の量で好ましく用いられる。化学増感終了時に
添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当たり1×10
-6〜1×10-2モル程度の量が好ましく、1×10-5
5×10-3モルがより好ましい。塗布液調製工程におい
てハロゲン化銀乳剤層に添加する場合には、ハロゲン化
銀1モル当たり1×10-6〜1×10-1モル程度の量が
好ましく、1×10-5〜×10-2モルがより好ましい。
又、ハロゲン化銀乳剤層以外の層に添加する場合には、
塗布被膜中の量が1m2当たり1×10-9〜1×10-3
モル程度の量が好ましい。
【0083】感光材料には、イラジエーション防止やハ
レーション防止の目的で種々の波長域に吸収を有する染
料を用いることができる。この目的で、公知の化合物を
何れも用いることができるが、特に、可視域に吸収を有
する染料としては、特開平3−251840号30頁に
記載のAI−1〜11の染料及び特開平6−3770号
記載の染料が好ましく用いられ、赤外線吸収染料として
は、特開平1−280750号2頁左下欄に記載の一般
式(I)、(II)、(III)で表される化合物が好まし
い分光特性を有し、写真乳剤の写真特性への影響もな
く、又、残色による汚染もなく好ましい。好ましい化合
物の具体例として、同公報3頁左下欄〜5頁左下欄に挙
げられた例示化合物(1)〜(45)を挙げることがで
きる。これらの染料を添加する量として、鮮鋭性を改良
する目的には、感光材料の未処理試料の680nmにお
ける分光反射濃度が0.7〜3.0にする量が好まし
く、更には0.8〜3.0にすることがより好ましい。
【0084】感光材料中に蛍光増白剤を添加することが
白地性を改良でき好ましい。好ましく用いられる化合物
としては、特開平2−232652号記載の一般式〔I
I〕で示される化合物が挙げられる。
【0085】本発明の感光材料をカラー感光材料として
用いる場合には、イエローカプラー、マゼンタカプラ
ー、シアンカプラーに組み合わせて400〜900nm
の波長域の特定領域に分光増感されたハロゲン化銀乳剤
を含む層を有する。該ハロゲン化銀乳剤は1種又は2種
以上の増感色素を組み合わせて含有する。
【0086】本発明に用いる分光増感色素としては、公
知の化合物を何れも用いることができるが、青感光性増
感色素としては、特開平3−251840号28頁に記
載のBS−1〜BS−8を単独で又は組み合わせて好ま
しく用いることができる。緑感光性増感色素としては、
同公報28頁に記載のGS−1〜GS−5が好ましく、
更に赤感光性増感色素としては、同公報29頁に記載の
RS−1〜RS−8が好ましく用いられる。又、半導体
レーザーを用いるなどして赤外光により画像露光を行う
場合には、赤外感光性増感色素を用いる必要があるが、
赤外感光性増感色素としては、特開平4−285950
号6〜8頁に記載のIRS−1〜IRS−11の色素が
好ましく用いられる。又、これらの赤外、赤、緑、青感
光性増感色素に特開平4−285950号8〜9頁に記
載の強色増感剤SS−1〜SS−9や特開平5−665
15号15〜17頁に記載の化合物S−1〜S−17を
組み合わせて用いるのが好ましい。
【0087】増感色素の添加時期としては、ハロゲン化
銀粒子形成から化学増感終了迄の任意の時期でよい。
【0088】増感色素の添加方法としては、メタノー
ル、エタノール、弗素化アルコール、アセトン、ジメチ
ルホルムアミド等の水混和性有機溶媒や水に溶解して溶
液として添加してもよいし、固体分散物として添加して
もよい。
【0089】本発明の感光材料に用いられるカプラーと
しては、発色現像主薬の酸化体とカップリング反応して
340nmより長波長域に分光吸収極大波長を有するカ
ップリング生成物を形成し得る如何なる化合物をも用い
ることができるが、特に代表的なカプラーとしては、波
長域350〜500nmに分光吸収極大波長を有するイ
エロー色素形成カプラー、波長域500〜600nmに
分光吸収極大波長を有するマゼンタ色素形成カプラー、
波長域600〜750nmに分光吸収極大波長を有する
シアン色素形成カプラーとして知られているものが挙げ
られる。
【0090】好ましく用いることのできるシアンカプラ
ーとしては、特開平4−114154号5頁左下欄に記
載の一般式〔C−I〕、〔C−II〕で表されるカプラー
を挙げることができ、具体的な化合物として、同公報5
頁右下欄〜6頁左下欄にCC−1〜CC−9として記載
されているものを挙げることができる。
【0091】好ましく用いることのできるマゼンタカプ
ラーとしては、特開平4−114154号4頁右上欄に
記載の一般式〔M−I〕、〔M−II〕で表されるカプラ
ーを挙げることができ、具体的な化合物として、同公報
4頁左下欄〜5頁右上欄にMC−1〜MC−11として
記載されているものを挙げることができる。上記マゼン
タカプラーの内、より好ましいものは一般式〔M−I〕
で表されるカプラーであり、その内、該一般式〔M−
I〕のRMが3級アルキル基であるカプラーが耐光性に
優れ特に好ましい。同公報5頁上欄に記載されているM
C−8〜MC−11は、青〜紫、赤に到る色の再現に優
れ、更にディテールの描写力にも優れており好ましい。
【0092】好ましく用いることのできるイエローカプ
ラーとしては、特開平4−114154号3頁右上欄に
記載の一般式〔Y−I〕で表されるカプラーを挙げるこ
とができ、具体的化合物は同公報3頁左下欄以降にYC
−1〜YC−9として記載されているものを挙げること
ができる。中でも、一般式〔Y−1〕のRY1がアルコキ
シ基であるカプラー、又は特開平6−67388号記載
の一般式〔I〕で示されるカプラーは、好ましい色調の
黄色を再現でき好ましい。この内、特に好ましい化合物
例として特開平4−114154号4頁左上欄に記載さ
れるYC−8、YC−9及び特開平6−67388号1
3〜14頁に記載のNo(1)〜(47)で示される化
合物を挙げることができる。更に最も好ましい化合物
は、特開平4−81847号1頁及び11〜17頁に記
載の一般式[Y−1]で示される化合物である。
【0093】感光材料に用いられるカプラーやその他の
有機化合物を添加するのに水中油滴型乳化分散法を用い
る場合には、通常、沸点150℃以上の水不溶性高沸点
有機溶媒に、必要に応じて低沸点及び/又は水溶性有機
溶媒を併用して溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バ
インダー中に界面活性剤を用いて乳化分散する。分散手
段としては、撹拌機、ホモジナイザー、コロイドミル、
フロージェットミキサー、超音波分散機等を用いること
ができる。分散後又は分散と同時に、低沸点有機溶媒を
除去する工程を入れてもよい。
【0094】カプラーを溶解して分散するために用いる
ことの出来る高沸点有機溶媒としては、ジオクチルフタ
レート、ジ−i−デシルフタレート、ジブチルフタレー
ト等のフタル酸エステル類、トリクレジルホスフェー
ト、トリオクチルホスフェート等の燐酸エステル類が好
ましく用いられる。又、高沸点有機溶媒の誘電率として
は3.5〜7.0であることが好ましい。又、2種以上
の高沸点有機溶媒を併用することもできる。
【0095】又、高沸点有機溶媒を用いる方法に代え
て、又は高沸点有機溶媒と併用して、水不溶性かつ有機
溶媒可溶性のポリマー化合物を、必要に応じて低沸点及
び/又は水溶性有機溶媒に溶解し、ゼラチン水溶液など
の親水性バインダー中に界面活性剤を用いて種々の分散
手段により乳化分散する方法を採ることもできる。この
時用いられる水不溶性で有機溶媒可溶性のポリマーとし
ては、ポリ(N−t−ブチルアクリルアミド)等を挙げ
ることができる。
【0096】写真用添加剤の分散や塗布時の表面張力調
整のため用いられる界面活性剤として好ましい化合物と
しては、1分子中に炭素数8〜30の疎水性基とスルホ
ン酸基又はその塩を含有するものが挙げられる。具体的
には、特開昭64−26854号記載のA−1〜A−1
1が挙げられる。又、アルキル基に弗素原子を置換した
界面活性剤も好ましく用いられる。これらの分散液は、
通常、ハロゲン化銀乳剤を含有する塗布液に添加される
が、分散後塗布液に添加される迄の時間、及び塗布液に
添加後塗布迄の時間は短いほうが良く、各々10時間以
内が好ましく、3時間以内、20分以内がより好まし
い。
【0097】上記各カプラーには、形成された色素画像
の光、熱、湿度等による褪色を防止するため褪色防止剤
を併用することが好ましい。特に好ましい化合物として
は、特開平2−66541号3頁記載の一般式〔I〕及
び〔II〕で示されるフェニルエーテル系化合物、特開平
3−174150号記載の一般式〔IIIB〕で示される
フェノール系化合物、特開昭64−90445号記載の
一般式〔A〕で示されるアミン系化合物、特開昭62−
182741号記載の一般式〔XII〕、〔XIII〕、〔XI
V〕、〔XV〕で示される金属錯体が特にマゼンタ色素用
として好ましい。又、特開平1−196049号記載の
一般式〔I〕で示される化合物及び特開平5−1141
7号記載の一般式[II]で示される化合物が特にイエロ
ー、シアン色素用として好ましい。
【0098】発色色素の吸収波長をシフトさせる目的
で、特開平4−114154号9頁左下欄に記載の化合
物d−11、同10頁左上欄に記載の化合物A′−1等
の化合物を用いることができる。又、これ以外にも、米
国特許4,774,187号に記載の蛍光色素放出化合
物を用いることもできる。
【0099】感光材料には、現像主薬酸化体と反応する
化合物を感光層と感光層の間の層に添加して色濁りを防
止したり、又、ハロゲン化銀乳剤層に添加してカブリ等
を改良することが好ましい。このための化合物としては
ハイドロキノン誘導体が好ましく、更に好ましくは2,
5−ジ−t−オクチルハイドロキノンのようなジアルキ
ルハイドロキノンである。特に好ましい化合物は、特開
平4−133056号記載の一般式〔II〕で示される化
合物であり、同号13〜14頁に記載の化合物II−1〜
II−14及び17頁記載の化合物−1が挙げられる。
【0100】感光材料中には、紫外線吸収剤を添加して
スタチックカブリを防止したり、色素画像の耐光性を改
良することが好ましい。好ましい紫外線吸収剤としては
ベンゾトリアゾール類が挙げられ、特に好ましい化合物
として特開平1−250944号記載の一般式〔III−
3〕で示される化合物、特開昭64−66646号記載
の一般式[III]で示される化合物、特開昭63−18
7240号記載のUV−1L〜UV−27L、特開平4
−1633号記載の一般式[I]で示される化合物、特
開平5−165144号記載の一般式(I)、(II)で
示される化合物が挙げられる。
【0101】本発明の感光材料にはバインダーとしてゼ
ラチンを用いることが有利であるが、必要に応じてゼラ
チン誘導体、ゼラチンと他の高分子のグラフトポリマ
ー、ゼラチン以外の蛋白質、糖誘導体、セルロース誘導
体、単一又は共重合体の如き合成親水性高分子物質等の
親水性コロイドも用いることができる。
【0102】これらバインダーの硬膜剤としては、ビニ
ルスルホン型硬膜剤、クロロトリアジン型硬膜剤、カル
ボキシル基活性型硬膜剤を単独又は併用して使用するこ
とが好ましい。特開昭61−249054号、同61−
245153号記載の化合物を使用することが好まし
い。又、写真性能や画像保存性に悪影響する黴や細菌の
繁殖を防ぐため、コロイド層中に特開平3−15764
6号記載のような防腐剤及び抗黴剤を添加することが好
ましい。又、感光材料又は処理後の試料の表面の物性を
改良するため、保護層に特開平6−118543号や特
開平2−73250号記載の滑り剤やマット剤を添加す
ることが好ましい。
【0103】ハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料の塗布
に際して、塗布性を向上させるために増粘剤を用いても
よい。塗布法としては2種以上の層を同時に塗布するこ
との出来るエクストルージョンコーティング及びカーテ
ンコーティングが特に有用である。
【0104】本発明の感光材料を用いて写真画像を形成
するには、ネガ上に記録された画像を、プリントしよう
とする感光材料上に光学的に結像させて焼き付けてもよ
いし、画像を一旦デジタル情報に変換した後、その画像
をCRT(陰極線管)上に結像させ、この像をプリント
しようとする感光材料上に結像させて焼き付けてもよい
し、デジタル情報に基づいてレーザー光の強度を変化さ
せて走査することによって焼き付けてもよい。
【0105】本発明は、現像主薬を感光材料中に内蔵し
ていない感光材料に適用することが好ましく、特に直接
鑑賞用の画像を形成する感光材料に適用することが好ま
しい。例えばカラーペーパー、カラー反転ペーパー、ポ
ジ画像を形成する感光材料、ディスプレイ用感光材料、
カラープルーフ用感光材料を挙げることができる。特
に、反射支持体を有する感光材料に適用することが好ま
しい。
【0106】本発明において用いられる芳香族1級アミ
ン現像主薬としては、公知の化合物を用いることができ
る。これらの化合物の例として下記の化合物を挙げるこ
とができる。
【0107】CD−1:N,N−ジエチル−p−フェニ
レンジアミン CD−2:2−アミノ−5−ジエチルアミノトルエン CD−3:2−アミノ−5−(N−エチル−N−ラウリ
ル)アミノトルエン CD−4:4−(N−エチル−N−β−ヒドロキシエチ
ル)アミノアニリン CD−5:2−メチル−4−(N−エチル−N−β−ヒ
ドロキシエチル)アミノ)アニリン CD−6:4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(β−メタンスルホンアミド)エチルアニリン CD−7:4−アミノ−3−β−メタンスルホンアミド
エチル−N,N−ジエチルアニリン CD−8:N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン CD−9:4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
メトキシエチルアニリン CD−10:4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−(β−エトキシエチル)アニリン CD−11:4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−(γ−ヒドロキシプロピル)エチルアニリン 本発明においては、上記は色現像液を任意のpH域で使
用できるが、迅速処理の観点からpH9.5〜13.0
であることが好ましく、より好ましくはpH9.8〜1
2.0の範囲で用いられる。
【0108】本発明における発色現像の処理温度は、3
5〜70℃が好ましい。温度が高いほど短時間の処理が
可能であり好ましいが、処理液の安定性からは余り高く
ない方が好ましく、37〜60℃で処理することが好ま
しい。
【0109】発色現像時間は、従来、一般には3分30
秒程度で行われているが、本発明では40秒以内が好ま
しく、更に25秒以内の範囲で行うことが望ましい。
【0110】発色現像液には、前記の発色現像主薬に加
えて、既知の現像液成分化合物を添加することができ
る。通常、pH緩衝作用を有するアルカリ剤、塩素イオ
ン、ベンゾトリアゾール類等の現像抑制剤、保恒剤、キ
レート剤などが用いられる。
【0111】感光材料は、発色現像後、漂白処理及び定
着処理を施される。漂白処理は定着処理と同時に行って
もよい。定着処理の後は、通常は水洗処理が行なわれ
る。又、水洗処理の代替として、安定化処理を行っても
よい。
【0112】本発明の感光材料の処理に用いる現像処理
装置としては、処理槽に配置されたローラーに感光材料
を挟んで搬送するローラートランスポートタイプであっ
ても、ベルトに感光材料を固定して搬送するエンドレス
ベルト方式であってもよいが、処理槽をスリット状に形
成して、この処理槽に処理液を供給すると共に感光材料
を搬送する方式や処理液を噴霧状にするスプレー方式、
処理液を含浸させた担体との接触によるウエッブ方式、
粘性処理液による方式なども用いることができる。大量
に処理する場合には、自動現像機を用いてランニング処
理されるのが通常だが、この際、補充液の補充量は少な
い程好ましく、環境適性等より最も好ましい処理形態
は、補充方法として錠剤の形態で処理剤を添加すること
であり、公開技報94−16935号に記載の方法が最
も好ましい。
【0113】本発明のプリント用感光材料は、1画面当
たりの面積が3〜7cm2であるネガフィルムを通して
露光し画像形成する場合に、特に本発明の感光材料によ
る画質の改良度が大きく好ましい。上記ネガフィルムは
情報記録能を有するものであってもよい。
【0114】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0115】実施例1 各支持体を以下のようにして作成した。
【0116】<白色原紙>写真グレード用印画紙用硫酸
法晒広葉樹パルプ(LBKP)50重量%と亜硫酸法晒
針葉樹パルプ(NBSP)50重量%から成る坪量17
5g/m2、厚み180μmの白色原紙を用意した。
【0117】<支持体A>該白色原紙のハロゲン化銀乳
剤を塗布する側とは反対の面に、ポリエチレン組成物
(密度0.95g/cc,メルトインデックス(略号:
MI)8.0g/10分)を300℃にて溶融・押出し
ラミネートを行って30g/m2のバックラミネート層
を被覆させた。
【0118】次にハロゲン化銀乳剤を塗布する側の面
に、ポリエチレン(PE)組成物(密度0.92g/c
c,MI5.0g/10分)の90重量%、酸化チタン
白色顔料(アナターゼ型)の10重量%を混練した後に
300℃にて溶融・押出しラミネートにより30g/m
2の耐水性樹脂層を被覆させ、両面に樹脂被覆層を有す
る紙支持体を作成した。
【0119】<支持体B>前記白色原紙のハロゲン化銀
乳剤を塗布する側とは反対の面に、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)組成物(極限粘度0.65cc/
g)を300℃にて溶融・押出しラミネートを行って3
0g/m2のバックラミネート層を被覆させた。
【0120】次にハロゲン化銀乳剤を塗布する側の面
に、PET組成物(極限粘度0.72cc/g)の80
重量%、酸化チタン白色顔料(アナターゼ型)の20重
量%を混練した後に300℃にて溶融・押出しラミネー
トにより30g/m2の耐水性樹脂層を被覆させ、両面
に樹脂被覆層を有する紙支持体を作成した。
【0121】<支持体C>前記白色原紙のハロゲン化銀
乳剤を塗布する側とは反対の面に、PET組成物(極限
粘度0.65cc/g)を300℃にて溶融・押し出し
ラミネートを行って30g/m2のバックラミネート層
を被覆させた。
【0122】次にハロゲン化銀乳剤を塗布する側に以下
の樹脂層を塗設した。
【0123】内樹脂層として、PET組成物(極限粘度
0.72cc/g)の85重量%、酸化チタン白色顔料
(アナターゼ型)の15重量%を混練した後に300℃
にて溶融・押出しラミネートにより15g/m2の耐水
性樹脂層を上記シート状基体表面に塗設した。
【0124】外樹脂層としてPET組成物(極限粘度
0.72cc/g)の70重量%、酸化チタン白色顔料
(アナターゼ型)の30重量%を混練した後に300℃
にて溶融・押出しラミネートにより15g/m2の耐水
性樹脂層を内樹脂層表面に塗設し、両面に樹脂被覆層を
有する紙支持体を作成した。
【0125】尚、これら支持体A,B,Cでは、平均粒
径0.32μmの白色顔料を使用した。又、支持体B,
Cではベント式押出機のベント口から脱気しながら4h
Paの真空度に保ちながら溶融・押出しを行った。大量
生産に当たっては、これらの支持体を各々2000m2
づつ作成し、その冒頭部と最終部を用いて下記の試料を
作成、比較し変動耐性を調べた。
【0126】支持体A〜Cの白色顔料を有する表面樹脂
層側にコロナ放電処理(出力電流値2アンペア)を施し
た後、ゼラチン下塗層をゼラチン付量40mg/m2
なるように塗布・乾燥して設けた。
【0127】次に、ゼラチン下塗層を設けた支持体A〜
Cに、それぞれ表1及び表2に示す写真構成層を塗布し
多層カラー印画紙を作製した。塗布液は下記のようにし
て調製した。
【0128】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)23.4g、色素画像安定
化剤(ST−1)3.34g,(ST−2)3.34
g,(ST−5)3.34g、ステイン防止剤(HQ−
1)0.34g、画像安定剤A5.0g、高沸点有機溶
媒(DBP)3.33g及び高沸点有機溶媒(DNP)
1.67gに酢酸エチル60mlを加え溶解し、この溶
液を20%界面活性剤(SU−1)7mlを含有する1
0%ゼラチン水溶液220mlに超音波ホモジナイザー
を用いて乳化分散させてイエローカプラー分散液を作製
した。この分散液を下記条件にて作製した青感性ハロゲ
ン化銀乳剤と混合し第1層塗布液を調製した。
【0129】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に、表1及び表2の塗布量になるように各塗布液
を調製した。
【0130】尚、硬膜剤として(H−1),(H−2)
を添加した。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−
2),(SU−3)を添加し、表面張力を調整した。
又、各層にF−1を全量が0.04g/m2となるよう
に添加した。
【0131】
【表1】
【0132】
【表2】
【0133】SU−1:トリ−i−プロピルナフタレン
スルホン酸ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)・ナ
トリウム塩 SU−3:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,
5,5−オクタフルオロペンチル)・ナトリウム塩 DBP:ジブチルフタレート DNP:ジノニルフタレート DOP:ジオクチルフタレート DIDP:ジ−i−デシルフタレート PVP:ポリビニルピロリドン H−1:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン H−2:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリ
アジン・ナトリウム HQ−1:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン HQ−2:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノ
ン HQ−3:2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロ
キノン HQ−4:2−sec−ドデシル−5−sec−テトラ
デシルハイドロキノン HQ−5 :2,5−ジ[(1,1−ジメチル−4−ヘ
キシルオキシカルボニル)ブチル]ハイドロキノン 画像安定剤A:p−t−オクチルフェノール
【0134】
【化1】
【0135】
【化2】
【0136】
【化3】
【0137】
【化4】
【0138】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃
に保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A
液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制
御しつつ30分かけて同時添加し、更に下記(C液)及
び(D液)をpAg=8.0、pH=5.5に制御しつ
つ180分かけて同時添加した。この時、pAgの制御
は特開昭59−45437号記載の方法により行い、p
Hの制御は硫酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行
った。
【0139】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200cc (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200cc (C液) 塩化ナトリウム 102.7g K2IrCl6 4×10-8モル/モルAg K4Fe(CN)6 2×10-5モル/モルAg 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600cc (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600cc 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液
と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行っ
た後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.71μ
m、粒径分布の変動係数0.07、塩化銀含有率99.
5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1を得た。
【0140】次に、(A液)と(B液)の添加時間及び
(C液)と(D液)の添加時間を変更した以外はEMP
−1と同様にして平均粒径0.64μm、変動係数0.
07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤
EMP−1Bを得た。
【0141】上記EMP−1に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。又、EMP−1B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−1とEMP−1Bを銀量で1:1の割合で混合
し、青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B)を得た。
【0142】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−1 4×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−2 1×10-4モル/モルAgX (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.40μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−2を得た。
【0143】次に、平均粒径0.50μm、変動係数
0.08、塩化銀含有率99.5%の単分散立方体乳剤
EMP−2Bを得た。
【0144】上記EMP−2に対し、下記化合物を用い
55℃にて最適に化学増感を行った。又、EMP−2B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−2とEMP−2Bを銀量で1:1の割合で混合
し、緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G)を得た。
【0145】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 GS−1 4×10-4モル/モルAgX (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.40μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−3を得た。又、平均粒径0.38
μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単
分散立方体乳剤EMP−3Bを得た。
【0146】上記EMP−3に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。又、EMP−3B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−3とEMP−3Bを銀量で1:1の割合で混合し
赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R)を得た。
【0147】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−1 1×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−2 1×10-4モル/モルAgX STAB−1:1−(3−アセトアミドフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール STAB−2:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ
ール STAB−3:1−(4−エトキシフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール 尚、赤感性乳剤には、SS−1をハロゲン化銀1モル当
たり2.0×10-3添加した。
【0148】
【化5】
【0149】
【化6】
【0150】こうして得られた試料を試料101〜10
3とした。尚、使用した酸化チタン白色顔料の占有面積
の変動係数は表3に示す通りである。
【0151】次に、試料101〜103とは、それぞれ
支持体構成(支持体構成A,B,Cは、それぞれ支持体
A,B,Cと白色顔料の変動係数以外は同一であること
を示す)及び使用する白色顔料の占有面積の変動係数を
表3に示すように変化した以外は同様の各試料104〜
109を作製した。
【0152】この様にして作製した各試料の支持体の大
量塗布の冒頭部と最終部について、下記の鮮鋭性評価を
行った。鮮鋭性(冒頭部)と鮮鋭性変動度(冒頭部と最
終部の鮮鋭性の差)を表3に示す。
【0153】≪鮮鋭性の評価≫各試料に解像力テストチ
ャートを赤色光で焼き付け、下記の現像処理工程を行っ
た後、得られたシアン画像をマイクロデンシトメーター
PDM−5D(コニカ株式会社製)にて濃度測定し、下
記式で示される値を鮮鋭性とした。この値が大きい程、
鮮鋭性が優れていることになる。
【0154】鮮鋭性(%)=(3本/mmの密線プリン
ト画像のDmax−Dmin)/(大面積部でのDmax
min) ここで、Dmax:最高濃度 Dmin:最低濃度 処理工程 処 理 温 度 時 間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 45秒 80cc 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 120cc 安定化 30〜34℃ 60秒 150cc 乾 燥 60〜80℃ 30秒 現像処理液の組成を下記に示す。
【0155】発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 純水 800cc 800cc トリエチレンジアミン 2g 3g ジエチレングリコール 10g 10g 臭化カリウム 0.01g − 塩化カリウム 3.5g − 亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g N−エチル−N−(βメタンスルホンアミドエチル)−3−メチル −4−アミノアニリン硫酸 6.0g 10.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 6.8g 6.0g トリエタノールアミン 10.0g 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム塩 2.0g 2.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g 炭酸カリウム 30g 30g 水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=10.10に、補充液は pH=10.60に調整する。
【0156】漂白定着液タンク液及び補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 65g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100cc 2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5cc 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷酢酸でpH=5.0に 調整する。
【0157】安定化液タンク液及び補充液 o−フェニルフェノール 1.0g 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.8g 塩化ビスマス(45%水溶液) 0.65g 硫酸マグネシウム・7水塩 0.2g PVP 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩 1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア水でpH=7.5に調 整する。
【0158】
【表3】
【0159】表3から明らかなように、本発明の試料で
は鮮鋭性が優れるばかりでなく、鮮鋭性変動度の少ない
良好な画像が得られる。
【0160】実施例2 135フォーマット(1画面当りの面積8.4cm2
のカラーネガフィルム(F−1)と、1画面当りの面積
4.0cm2のカラーネガフィルム(F−2)を用いて
同一の多人数の集合シーンを撮影し、このシーンのコマ
を用いて、実施例1で作成した感光材料に、自動プリン
ターを用いてプリント焼付けを行い、現像後のプリント
試料を目視にて観察評価を行った。
【0161】その結果、比較の感光材料を用いたプリン
トから本発明の感光材料を用いたプリントでの鮮鋭性の
改良度は、ネガフィルムにF−1を用いた場合よりF−
2を用いた場合の方が大きく、本発明の効果がより有効
に発揮できた。
【0162】実施例3 (支持体の作成)実施例1と同じ白色原紙の一面上に、
PE組成物(密度0.95g/cc、MI8.0g/10
分)の押出し被覆を行って25g/m2のバックラミネ
ート層を形成し、シート状基体を製造した。
【0163】次に、バックラミネートが施されていない
側の表面上に、下記組成の耐水性酸化チタンからなる白
色顔料含有樹脂層を設け、支持体D,E,Fを得た。
【0164】<支持体D>PE組成物(密度0.92g
/cc,MI5.0g/10分)85重量%、アナター
ゼ型酸化チタン15重量%を添加、混練した後に、溶融
・押出しコーティングにより30g/m2の耐水性樹脂
層を前記シート状基体表面に塗設した。
【0165】<支持体E>下記組成の電子線硬化性有機
化合物・白色顔料組成物を調製した。
【0166】 ウレタンアクリレートオリゴマー 25重量% ジエチレングリコールジアクリレート 25重量% アナターゼ型酸化チタン 50重量% 上記混合物をボールミルで20時間分散した後、前記シ
ート状基体の表面に、硬化後の塗布量が25g/m2
なるように塗布した。次いで、シート状基体の背面から
加速電圧175kV、吸収線量2Mradの条件で電子
線を照射し、樹脂を硬化させて表面樹脂被覆層を形成し
た。
【0167】<支持体F>内樹脂層として、PE組成物
(密度0.92g/cc,MI5.0g/10分)の9
0重量%、アナターゼ型酸化チタン白色顔料10重量%
を添加、混練した後に、溶融・押出しコーティングによ
り15g/m2の耐水性樹脂層を前記シート状基体表面
に塗設した。
【0168】下記組成の電子線硬化性有機化合物・白色
顔料組成物を調製した。
【0169】 ウレタンアクリレートオリゴマー 25重量% アクリレートモノマー 25重量% アナターゼ型酸化チタン 50重量% 上記混合物をボールミルで20時間分散した後、上記内
樹脂層上に、硬化後の塗布量が25g/m2になるよう
に塗布した。次いで、シート状基体の背面から加速電圧
150kV、吸収線量2Mradの条件で電子線を照射
し、樹脂を硬化させて中樹脂層を形成した。
【0170】次に、下記組成の電子線硬化性有機化合物
組成物を調製した。
【0171】 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 70重量% アナターゼ型酸化チタン 30重量% このようにして得られた組成物を、外樹脂層として中樹
脂層表面上に、硬化後の塗布量が5g/m2になるよう
に塗布した。次いで、シート状基体の背面から加速電圧
200kV、吸収線量2Mradの条件で電子線を照射
し、樹脂を硬化させて樹脂被覆層を形成した。
【0172】これら支持体には白色顔料の平均粒径は
0.32μmのものを使用した。これらの支持体を20
00m2作成した。
【0173】支持体D〜Fの白色顔料を有する表面樹脂
層側にコロナ放電処理(出力電流値2A)を施した後、
ゼラチン下塗層をゼラチン付量40mg/m2になるよ
う塗布・乾燥して設けた。
【0174】次に、ゼラチン下塗層を設けた支持体D〜
F上に、実施例1と同じ層構成の多層カラー印画紙を作
製し、試料201〜203とした。
【0175】次いで、試料201〜203の支持体構成
(支持体構成D,E,Fは、それぞれ白色顔料の変動係
数以外は支持体D,E,Fと同一であることを示す)及
び白色顔料の変動係数を表4に示す組合せで変化させた
試料204〜208を作製した。
【0176】試料201〜208について、実施例1と
同様の評価を行った結果を表4に示す。
【0177】
【表4】
【0178】表4から明らかなように、本発明の試料は
鮮鋭性が良好で、鮮鋭性の変動耐性が優れた感光材料が
得られる。
【0179】実施例4 特開平4−62543号に記載される透明な磁気記録層
を有し、支持体がPETとポリエチレンテレナフタレー
ト(PEN)から成るカラーネガフィルム(F−3)
と、磁気記録層を有せず支持体がトリアセチルセルロー
ス(TAC)から成るカラーネガフィルム(F−4)を
用いて同一の多人数の集合シーンを撮影し、このシーン
のコマを用いて実施例3で作成した感光材料に、自動プ
リンターを用いてプリント焼付けを行い、現像後のプリ
ント試料を目視にて観察評価を行った。
【0180】その結果、カラーネガフィルム(F−3)
を用い、撮影時の情報をプリント条件に反映させた場合
に、本発明の試料を用いたプリントは、高画質の画像を
提供できることが判った。
【0181】実施例5 実施例2と同じカラーネガフィルム(F−1)と、カラ
ーネガフィルム(F−2)を用いて同一の多人数の集合
シーンを撮影し、このシーンのコマを用いて、実施例3
で作成した感光材料に、自動プリンターを用いてプリン
ト焼付けを行い、現像後のプリント試料を目視にて観察
評価を行った。
【0182】その結果、比較の感光材料を用いたプリン
トから本発明の感光材料を用いたプリントでの鮮鋭性の
改良度は、ネガフィルムにF−1を用いた場合よりF−
2を用いた場合の方が大きく、本発明の効果がより有効
に発揮できた。
【0183】
【発明の効果】本発明により、鮮鋭性及び平滑性に優
れ、大量生産を行っても、常に優れた鮮鋭性を有するカ
ラー感光材料を提供することができた。又、1コマ当た
りの画像面積が小さいネガフィルムとの組み合わせで特
に鮮鋭性の優れたプリント画像が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/44 D21H 1/22 B G03C 7/00 520 1/28 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙の両面に樹脂被覆層を設けて成る反
    射支持体の一方の側にハロゲン化銀乳剤層を有するハロ
    ゲン化銀カラー写真感光材料において、該反射支持体
    が、電子線硬化樹脂に白色顔料を混合・分散した組成物
    を、基体の少なくとも乳剤塗布側表面に塗布した後、電
    子線を照射して硬化被覆せしめて成り、かつ該白色顔料
    の単位面積当たりの占有面積比率(%)の変動係数S/
    R(Sは単位面積当たりの占有面積比率の標準偏差、R
    は単位面積当たりの平均面積比率を表す)が0.25以
    下であることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光
    材料。
  2. 【請求項2】 原紙の両面に樹脂被覆層を設けて成る反
    射支持体の一方の側にハロゲン化銀乳剤層を有するハロ
    ゲン化銀カラー写真感光材料において、該反射支持体が
    ポリエステルを主成分とする耐水性樹脂に白色顔料を混
    合・分散した組成物を、基体の少なくとも乳剤塗布側表
    面に被覆せしめて成り、かつ該白色顔料の単位面積当た
    りの占有面積比率(%)の変動係数S/R(Sは単位面
    積当たりの占有面積比率の標準偏差、Rは単位面積当た
    りの平均面積比率を表す)が0.25以下であることを
    特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。
  3. 【請求項3】 平均粒径が異なり、かつ単位面積当たり
    の占有面積比率(%)の変動係数S/R(Sは単位面積
    当たりの占有面積比率の標準偏差、Rは単位面積当たり
    の平均面積比率を表す)が0.25以下である白色顔料
    を少なくとも2種類含有することを特徴とする請求項1
    又は2記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
JP28335395A 1995-10-31 1995-10-31 ハロゲン化銀カラー写真感光材料 Pending JPH09127647A (ja)

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