JPH09127450A - 光ビーム走査装置 - Google Patents

光ビーム走査装置

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JPH09127450A
JPH09127450A JP28170495A JP28170495A JPH09127450A JP H09127450 A JPH09127450 A JP H09127450A JP 28170495 A JP28170495 A JP 28170495A JP 28170495 A JP28170495 A JP 28170495A JP H09127450 A JPH09127450 A JP H09127450A
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JP
Japan
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polygon mirror
rotary polygon
adhesive layer
annular groove
adhesive
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JP28170495A
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English (en)
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Noriyuki Kadowaki
紀之 門脇
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転多面鏡の受け部材への固定を容易にし、尚
かつ、反射面の倒れを良好に維持しつつ、より強固な構
造でより扁平な構造とすることができ、低コストな光ビ
ーム走査装置を提供する。 【解決手段】回転軸2を回転させる回転装置と、回転軸
2に直交して回転軸2とともに回転する受け面5aと、
受け面5aに装着される回転多面鏡1とを備える光ビー
ム走査装置に関する。受け面5aと、受け面5aに対向
する回転多面鏡1の底面1bとの間に第1接着層21を
設けるとともに、受け面5aに回転軸2を囲む環状溝部
5mを形成し、環状溝部5m内に受け面5aと底面1b
との間を連結して第1接着層21の内周縁を囲繞する第
2接着層22を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザービームプ
リンタ等の記録装置に用いられ、高速かつ高精度で回転
する回転多面鏡が使用される光ビーム走査装置に関し、
特にプリンタ、ファクシミリ等の主に小型化を狙ってい
るものに好適な光ビーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザービームプリンタ等の記録
装置に用いられてレーザービームを偏向走査する光ビー
ム走査装置が知られている。この光ビーム走査装置で
は、側面に多数の反射面が形成された多角柱形状の回転
多面鏡が用いられ、この多数の反射面を回転させてレー
ザービームを反射することにより偏向走査する。
【0003】このような周知の回転多面鏡を回転装置に
装着する装置として、例えば、実公平3−2887号公
報、実公昭58−50329号公報、実願昭58−18
625号(実開昭59−123823)のマイクロフィ
ルム、特開平6−88946号公報に示される固定装置
が知られている。
【0004】上記実公平3−2887号公報では、図6
(a)に示すように、回転軸2に対して直交する受け面
5aを有する受け部材5が回転軸2に固定装着され、回
転多面鏡1が受け部材5に当接され、剛体のリング板7
を介して、回転多面鏡1が3〜4本の固定ネジ6によっ
て受け部材5に固定されているものが開示されている。
【0005】図6(a)の構造では、固定ネジ6の締め
付け力により回転多面鏡1に歪が生じ、反射面1rの倒
れが発生する。また、常に回転多面鏡1に保持力が働い
ており、この保持力が環境の変化によって変化するた
め、広い温度範囲において反射面1rの倒れの精度が確
保できていない。
【0006】さらに、図6(a)の構造では、回転多面
鏡を保持する為の部品、例えば、リング板7及び固定ネ
ジ6が必要であり、その上、回転多面鏡1を保持するた
めの部品加工、例えば、回転多面鏡1の穴加工及び受け
部材5のタップ加工が必要であり、組付け性に劣るだけ
でなく、コストも高いという問題もあった。
【0007】また、上記実公昭58−50329号公報
では、図6(b)に示すように、図6(a)に示す構造
における固定ネジ6に代わり、ネジ部を有した回転軸2
に螺合するナット8を締め付けることにより固定するも
のが開示されている。さらに、この固定装置では、リン
グ板7と回転多面鏡1の間に弾性部材のリング9が介在
している。
【0008】図6(b)の構造では、リング板7と回転
多面鏡1との間に弾性部材のリング9が介在し、回転多
面鏡1の歪が緩和されているが、回転多面鏡1の厚さが
薄い場合には回転多面鏡1に歪が生じて反射面1rの倒
れが発生する。
【0009】さらに、図6(b)の構造では、回転多面
鏡1を保持する為の部品、例えば、リング板7、リング
9及びナット8が必要であり、その上、回転多面鏡1を
保持するための部品加工、例えば、回転軸2のネジ加工
が必要であり、組付け性に劣るだけでなく、コストも高
いという問題もあった。
【0010】また、上記実願昭58−18625号(実
開昭59−123823)のマイクロフィルムでは、図
6(c)に示すように、図6(a)に示す構造における
リング板7と固定ネジ6に代わり、弾性体10のスラス
ト力で回転多面鏡1が固定されるようにしたものが開示
されている。
【0011】図6(c)の構造では、弾性体10のスラ
スト力により回転多面鏡1に歪が生じ、これにより反射
面1rの倒れが発生するという問題があった。
【0012】さらに、図6(c)の構造では、回転多面
鏡1を保持する為の部品、例えば、弾性体10が必要で
あり、組付け性に劣るだけでなく、コストが高いという
問題もあった。
【0013】また、さらに、年々光ビーム走査装置の扁
平化が求められているが、回転多面鏡1の上に回転多面
鏡1を保持するための部品による突起があるために、こ
れ以上の扁平化は困難なものになっている。この突起
は、例えば、図6(a)では、リング板7及びネジ6で
あり、図6(b)ではリング板7、リング9、ナット8
及び回転体2のネジ部であり、図6(c)では弾性体1
0及び弾性体10を係止するための回転軸2のスパンで
ある。
【0014】このような突起を排除して、扁平化を達成
できるものとして、特開平6−88946号では、図7
に示すように、回転軸2に対して直交する受け面5aを
もつ受け部材5と回転多面鏡1とを、接着剤21により
一体的に接着したものが開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造では、フランジである受け部材5と回転多面鏡1とを
接着する際に、受け部材5の軸部5bが回転多面鏡1の
中央穴1cに挿入される。そして接着剤21を硬化する
ため加圧したときに、回転多面鏡1の底面1bと受け部
材5の受け面5aとの間から接着剤21が溢れ出して、
軸部5bの外周面と中央穴1cの内周面とで形成される
隙間sに流入すると、その隙間sは接着剤によって満た
される。そして、隙間s内で硬化した接着剤による応力
が働き、その応力により回転多面鏡1の反射面1rの倒
れや鏡面の歪等が発生するという問題があった。
【0016】なお、反射面の倒れとは、各鏡面(反射面
1r)のある基準面に対するバラツキのことである。こ
のようなバラツキが大きくなると、図8に示すように、
レーザー装置から射出されて鏡面1rによって反射さ
れ、感光体3へ走査されるビーム4の位置が各鏡面1r
によって一点鎖線で示すように異なってくるため、画像
上ピッチムラとなって現れてくる。
【0017】また、応力の発生を防止するためには、接
着剤が隙間s内に流入しないようにしなければならない
ため、受け部材5の受け面5aに塗布される接着剤の量
を少なくする必要がある。この場合には、十分な接着層
が得られなくなるため、接着層が不完全なものになる。
【0018】これによって、レーザープリンタなどの光
学ハウジングのような高温にさらされる場所では、その
熱による回転多面鏡1と受け部材5との熱膨張差と、数
万回転という高速回転の遠心力とによって、回転多面鏡
1の剥離が起こる虞がある。こうなると光ビーム4の正
確な走査は行われないことになるばかりか、回転多面鏡
1が脱落する可能性があった。また、接着層21が不完
全な面接着であるため、例えば、振動が加わったとき容
易に剥離し易くなるという問題もあった。
【0019】そこで、本発明の目的は、回転多面鏡の受
け部材への固定を容易にし、尚かつ、反射面の倒れを良
好に維持しつつ、より強固な構造でより扁平な構造とす
ることができ、低コストな光ビーム走査装置を提供する
ことにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では次のような手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の光ビーム走査装置は、回転軸を回転させ
る回転装置と、該回転軸に直交して回転軸とともに回転
する受け面と、この受け面に装着される回転多面鏡とを
備える光ビーム走査装置に於いて、前記受け面と、該受
け面に対向する前記回転多面鏡の装着面との間に第1接
着層を設けるとともに、前記受け面に回転軸を囲む環状
溝部を形成し、この環状溝部内に前記受け面と装着面と
の間を連結して第1接着層の内周縁を囲繞する第2接着
層を設けたことを特徴とする。
【0021】また、請求項2記載の光ビーム走査装置
は、請求項1記載の光ビーム走査装置において、前記環
状溝部内に設ける第2接着層の接着剤量は、前記環状溝
部内の容積以下であることを特徴とする。
【0022】また、請求項3記載の光ビーム走査装置
は、請求項1又は2記載の光ビーム走査装置において、
前記環状溝部は、前記受け面の内周側に設けられている
ことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形
態に係わる光ビーム走査装置の回転多面鏡の取付け部分
を示す縦断面図である。
【0024】図に示すように、光ビーム走査装置は、回
転多面鏡1と、回転多面鏡1の回転軸2に連結される回
転装置とを備えている。回転軸2は、軸受ホルダー20
に保持された玉軸受等の軸受部18、係止部材19等に
より支持されている。軸受ホルダー20は、基板15と
ベース17とに嵌合・挟み込みで保持されている。回転
多面鏡1を装着する受け部材5は、軸受部18上に位置
する回転軸2の上端部に連結されて回転軸2とともに回
転する。前記受け部材5には、回転軸2に対して直交す
る受け面5aが形成されている。
【0025】この受け部材5の下面には、バックヨーク
13とロータマグネット14が配置されている。そし
て、受け部材5、バックヨーク13及びロータマグネッ
ト14から回転体が構成されている。基板15には円柱
上のコイル16が配置されており、コイル16に通電さ
れると回転体は回転軸2とともに回転し、これによって
回転多面鏡1も一体に回転して光ビームを走査する。な
お、基板15上には、励磁切換えを行う制御回路30が
設けられている。以上のようにして回転多面鏡1を回転
する回転装置が構成されている。
【0026】このような回転多面鏡1には、レーザ装置
からの被記録信号により変調された光ビームが入射す
る。光ビームは回転多面鏡1の回転によって走査され、
そして走査された光ビームは感光体等の受光部材に入射
し、所望の画像を記録する。
【0027】本実施例においては、受け部材5の回転軸
2に対して直交する受け面5aと回転多面鏡1との間に
第1接着層21を設けている。更に、受け部材5の受け
面5aの中央穴1c側である内周縁に回転軸2を中心と
する環状溝部5mを形成し、環状溝部5mの側面と装着
面である底面1bとで隅角部を形成し、この隅角部の円
周方向全域に渡って第2接着層22を設けて強固に固定
している。
【0028】前記環状溝部5mは受け面5aの内周縁と
外周縁との間に設けてもよいが、この場合には環状溝部
5mより内側の受け面5aには接着剤を塗布しないよう
にする必要がある。受け面5aの全面を接着面とするた
めには、環状溝部5mを受け面5aの中央穴1c側であ
る内周縁に設けることが望ましい。
【0029】このような接着において、回転多面鏡1に
加わる力は、接着に必要な程度の軽い加圧だけなので、
従来の固定方法と較べて回転多面鏡1の変形(反射面1
rの倒れ)が大幅に低減される。また、第2接着層22
を設けたので、高温の環境下で回転体の遠心力による振
動に常にさらされても、十分に耐えることのできる接着
強度を有することができる。
【0030】図2を参照して実施例を詳細に説明する。
この図2は、受け部材の受け面5aと回転多面鏡との接
着を示す側面図である。
【0031】図2において、受け部材5の受け面5aに
第1接着層21により回転多面鏡1の底面1bを面接着
する。さらに隅角部を形成する環状溝部5mの側面と回
転多面鏡1の底面1bとの間を、この円周方向全域に渡
る第2接着層22で接着する。これにより、回転体の重
量アンバランスによる横方向の振動に対しては、第1接
着層21により十分な強度が得られる。縦方向の振動に
対しては、従来はP点で保持していたものが、本実施例
では第2接着層22によりy領域の面接着が得られ、こ
のy領域の面接着により縦方向のズレに対してより強固
な接着が得られる。
【0032】前記第2接着層を形成する接着剤の量を環
状溝部5mの容積より少なくすることにより、受け部材
5の縦筒5bと回転多面鏡1の中央穴1cとの隙間sに
接着剤が流入するのを防止することができ、回転多面鏡
1と受け面5aとの接着を容易にすることができる。
【0033】なお、図1に示すように、受け部材5の端
面5dと回転多面鏡1の底面1bとで隅角部を形成し、
この隅角部の円周方向全域に渡って第3接着層23を設
けてもよい。
【0034】また、第3接着層を設けることによって、
受け面5a端部側にはみ出した接着剤を拭いたり、はみ
出た接着剤が硬化しないうちに、高速回転によって飛散
し、回転多面鏡1へ付着することを防止することが可能
になった。また、はみ出した接着剤を拭くというような
2次的な作業や、外観不良によるラインアウトといった
歩留りの低下を防止することができる。
【0035】図2では、環状溝部5mを受け部材5に設
けた場合について示したが、図3に示すように、受け部
材5の環状溝部5mを省略して、回転多面鏡1側に環状
溝部1mを形.してもよい。また、図4に示すように受
け部材5側と回転多面鏡1側とに互いに対向する一対の
環状溝部5m,1mを形成してもよい。この場合には環
状溝部5m,1mの深さを例えば半分にすることができ
る。
【0036】図5は、受け部材の受け面と回転多面鏡と
の接着の他の例を示す側面図である。図5の例では、受
け部材5の環状溝部5m内の側面と受け面5aとのなす
角部を面取りして切欠き部5cを設け、この切欠き部5
cを有効に利用しその切欠き部5cと回転多面鏡1の底
面1bとの間に第2接着層22を設けて、環状溝部5m
内の側面と回転多面鏡1の底面1bとの間を接着してい
る。このように切欠き部5cを設けた場合には、環状溝
部5mとした矩形凹部を省略して切欠き部5cのみで環
状凹部5mを構成することもできる。また、切欠き部5
cを設けた場合には、x部のバラツキが小さくなるた
め、x部を規制する場合に有効となる。
【0037】上述した第2接着層22は、例えば、第1
接着層21の面接着時に多めに接着剤を塗布し第1接着
層21よりはみ出させて形成する。この場合に図1に示
すように、受け部材5の径方向の外方にもはみ出させて
第3接着層23を設けることにより、第2接着層22の
効果を増強することができる。
【0038】さらに、受け部材5の端部の外径は回転多
面鏡1の外径より小さくなるように形成されている。こ
のように受け部材5の端部の外径を回転多面鏡1の外径
より小さくすることにより、接着剤が回転多面鏡1の反
射面1rに付着するのを防止することができる。
【0039】また、付加的な効果として、受け部材5と
回転多面鏡1との固定を接着にすることにより、従来例
のネジ止めした場合や弾性体を用いた場合と比較する
と、回転多面鏡1を保持する為の部品等が無くなったこ
とで、さらなる扁平化を図ることが可能になる。
【0040】更に、従来例による受け部材5と回転多面
鏡1との接着を面接着だけにした場合と比べ、接着面積
を小さくしても必要な接着強度が得られるため、受け面
5aを小さくできるので、受け部材5等の小型化・軽量
化が図れる。このように、受け部材5等の回転部の小型
化・軽量化が図れると慣性も小さくなるため、より高速
回転に適した光ビーム走査装置を提供できることが可能
になった。
【0041】次に、第1接着層21及び第2接着層22
に用いる接着剤として紫外線硬化付与型嫌気性接着剤を
用いることにより、第1接着層21は嫌気性特性で硬化
させ、第2接着層22は紫外線照射により硬化させるこ
とができる。但し、この第2接着層を紫外線照射により
硬化させる場合には、回転多面鏡1を硝子材、合成樹脂
材等の少なくとも紫外線に対する透明体から構成する必
要がある。
【0042】ここで、受け部材5と回転多面鏡1の接着
に使用した紫外線硬化付与型嫌気性接着剤は一液性接着
剤なので、受け部材5の受け面5aに接着剤を塗布した
後、回転多面鏡1を接合・加圧するまでの間に、接着剤
自体の硬化進行による膜厚ムラが発生しない。このた
め、回転多面鏡1が傾いて接着されることはなく、反射
面1rの倒れを防止することができる。なお、この紫外
線硬化付与型嫌気性接着剤としては、例えば、スリーボ
ンド社「紫外線硬化性樹脂」型番3062を使用した。
【0043】また、紫外線硬化付与型嫌気性接着剤は、
主に構造用接着剤として使われるエポキシ樹脂系や変性
アクリル系の接着剤と較べ、粘度が低いので接着膜厚が
薄く構成できる。したがって、膜厚の温度変化量が小さ
くなるため、広い温度範囲で反射面1rの倒れを小さく
することができるので、高温の環境下でも反射面1rの
倒れを補償することができる。
【0044】前記紫外線硬化付与型嫌気性接着剤以外に
も、2液で硬化する接着剤、1液で硬化する接着剤又は
紫外線硬化型接着剤を用いてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、受け部材に対する回転多面鏡の装着を接着と
し、新たに第2接着層を設けたことで、回転多面鏡の倒
れや鏡面の歪を防止できるだけでなく、回転多面鏡をよ
り強固に固定することが出来、高温環境における高回転
や振動を与えたときでも回転多面鏡が剥離、脱落するの
を防止することができる。また、回転多面鏡を保持する
ための部品を省略することができ、扁平化を図ることも
可能になる。
【0046】また、請求項2の発明によれば、回転多面
鏡によって密閉される環状溝部の容積よりも、第2接着
層に使用する接着剤の量を少なくすることで、回転多面
鏡の中央穴と受け部材の縦筒との隙間へ接着剤が流入す
るのを防止でき、回転多面鏡の倒れや鏡面の歪を防止で
きるだけでなく、回転多面鏡と受け面との接着を容易化
することができる。
【0047】さらに、請求項3の発明によれば、環状溝
部を受け部材の受け面の中央穴側に設けることにより、
受け面の全面を接着面とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる光ビーム走査装置の回転多面鏡
の取付け部分を示す縦断面図である。
【図2】本発明の一例に係わる受け部材の受け面と回転
多面鏡との接着を示す拡大側面図である。
【図3】本発明の他の例に係わる受け部材の受け面と回
転多面鏡との接着を示す拡大側面図である。
【図4】本発明の他の例に係わる受け部材の受け面と回
転多面鏡との接着を示す拡大側面図である。
【図5】本発明の他の例に係わる受け部材の受け面と回
転多面鏡との接着を示す拡大側面図である。
【図6】従来例を示す縦断面図であり、(a),(b)
は回転多面鏡をネジ止めした例であり、(c)は回転多
面鏡を弾性体で保持した例である。
【図7】回転多面鏡を接着で保持した従来例を示す縦断
面図である。
【図8】反射面の倒れを説明するための図である。
【符号の説明】
1 回転多面鏡 1b 底面(装着面) 1m 環状溝部 1r 反射面 2 回転軸 5a 受け面 5m 環状溝部 21 第1接着層 22 第2接着層 23 第3接着層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を回転させる回転装置と、該回転
    軸に直交して回転軸とともに回転する受け面と、この受
    け面に装着される回転多面鏡とを備える光ビーム走査装
    置に於いて、 前記受け面と、該受け面に対向する前記回転多面鏡の装
    着面との間に第1接着層を設けるとともに、前記受け面
    に回転軸を囲む環状溝部を形成し、この環状溝部内に前
    記受け面と装着面との間を連結して第1接着層の内周縁
    を囲繞する第2接着層を設けたことを特徴とする光ビー
    ム走査装置。
  2. 【請求項2】 前記環状溝部内に設ける第2接着層の接
    着剤量は、前記環状溝部内の容積以下であることを特徴
    とする請求項1記載の光ビーム走査装置。
  3. 【請求項3】 前記環状溝部は、前記受け面の内周側に
    設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    光ビーム走査装置。
JP28170495A 1995-10-30 1995-10-30 光ビーム走査装置 Withdrawn JPH09127450A (ja)

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Effective date: 20030107