JP2002048996A - モータ、光偏向装置、画像形成装置及びモータの製造方法 - Google Patents

モータ、光偏向装置、画像形成装置及びモータの製造方法

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JP2002048996A
JP2002048996A JP2000237517A JP2000237517A JP2002048996A JP 2002048996 A JP2002048996 A JP 2002048996A JP 2000237517 A JP2000237517 A JP 2000237517A JP 2000237517 A JP2000237517 A JP 2000237517A JP 2002048996 A JP2002048996 A JP 2002048996A
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Yuko Takahashi
祐幸 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体側が固定軸受側に対し浮上しながら回
転するモータの小型化を実現する。また、このモータを
備えた光偏向装置、画像形成装置及びこのモータの製造
方法を提供する。 【解決手段】 このモータは、ベース部材11と、ベー
ス部材に対し回転する軸受20と軸受の外周面に固定さ
れたフランジ18とフランジに接着剤により固定された
ポリゴンミラー17とフランジの反対面に固定された磁
石22とを備える回転体15とを具備する。ポリゴンミ
ラーの端面に凸部17dを設け、バランス調整のため凸
部を部分的に除去し、ポリゴンミラーとフランジとの接
着剤による接着面41の外径Dが磁石の内径d以下であ
る。また、フランジが軸受の外周面20aに焼きばめに
より固定され軸受の外周面とフランジの内周面18bと
の間に接着剤層16を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体側が固定軸
受側に対し浮上しながら回転するモータ、このモータを
備える光偏向装置、画像形成装置及びこのモータの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザビームプリンタやデジタル
複写機等の電子写真方式による画像形成装置では感光体
ドラムに画像を書き込むために光ビーム走査を行う光偏
向装置が用いられている。かかる光偏向装置は、磁石を
固定したポリゴンミラーを軸受を介して回転自在に構成
された動圧軸受を設け、この動圧軸受の磁石と対向して
コイルを基板上に設けて構成されたモータを備えてい
る。かかる公知のモータの例を図7に示す。
【0003】図7の従来のモータは、ベース板110
と、ミラー面171の形成されたポリゴンミラー170
とポリゴンミラー170の押さえ板160とポリゴンミ
ラー170を固定するフランジ180とを有する回転体
150と、フランジ180の内周面181に設けられた
軸受200と、フランジ180の凹部に固定された磁石
220とを有する。このモータでは、ベース板110の
中心軸110の下部には下スラスト軸受211が固定さ
れ、中心軸111に貫通して軸受190が固定され、更
に中心軸111の上部には上スラスト軸受210が固定
板250によりねじ止めで固定されており、軸受190
と上下スラスト軸受210、211とによりベース板1
10の中心軸111に固定された凹部260が形成され
る。モータは、磁石220に対向するようにベース板1
10のプリント基板120上に固定されたコイル130
を備える。モータは、コイル130への通電時に磁石2
20との相互作用により軸受200が回転体150とと
もに凹部260との間にエアギャップを形成しながら高
速回転する。
【0004】上述のようなモータは、装置の小型化のた
めの省スペース化等の要請から更に小型化することが要
求されている。しかし、モータの小型化に伴い、次のよ
うな問題が生じる。
【0005】(1)上述の軸受200をフランジ180
の内周面181に固定する場合、従来、焼きばめを用い
ていた。モータを更に小型化すると、軸受200も小型
になり、焼きばめを強くすると、軸受のひずみが問題と
なる。
【0006】(2)回転体150の動バランス調整のた
めに、従来、ポリゴンミラー170の押さえ板160に
凹部160aを部分的に設けていたが、モータの小型化
のために押さえ板を省略し、ポリゴンミラー170に直
接に動バランス調整用凹部を形成すると、ポリゴンミラ
ーの平面性に影響を与えてしまう。また、押さえ板を省
略し、ポリゴンミラー170をフランジ180に固定す
る場合、フランジ側からのポリゴンミラーに対する変形
等の影響をできるだけ排除することが必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術の問題に鑑み、回転体側が固定軸受側に対し
浮上しながら回転するモータにおいて小型化を実現する
際の問題点を解決し、小型化したモータ、このモータを
備えた光偏向装置、画像形成装置及びこのモータの製造
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるモータは、ベース部材と、前記ベース
部材に対し回転する軸受と前記軸受の外周面に焼きばめ
により固定されたフランジとを備える回転体と、を具備
し、前記軸受の外周面と前記フランジの内周面との間に
接着剤層を設けたことを特徴とする。
【0009】このモータによれば、モータの小型化に伴
い軸受が小型になると、フランジとの焼きばめの影響で
歪み易いが、接着剤層を設けることにより、焼きばめを
強くし過ぎることがなくても充分な強度を得ることがで
き、軸受を焼きばめで歪むことなく充分な強度でフラン
ジに固定することができる。従って、モータの小型化が
実現できるとともに、信頼性の高いモータを得ることが
できる。なお、本発明は、モータを特に小型化しない場
合でも、軸受とフランジとの固定に適用することがで
き、軸受を焼きばめで歪むことなく充分な強度でフラン
ジに固定することができる。
【0010】また、本発明による光偏向装置は、上述の
モータが前記回転体とともに回転するポリゴンミラーを
備えるようにできる。これにより、光偏向装置の小型化
に寄与できる。
【0011】また、本発明によるモータの製造方法は、
ベース部材と、前記ベース部材に対し回転する軸受と前
記軸受の外周面に固定されたフランジとを備える回転体
と、を具備するモータを製造する方法であって、前記軸
受の外周面に接着剤を塗布する工程と、前記フランジを
加熱する工程と、前記加熱されたフランジの内周面に前
記軸受を挿入する工程と、前記軸受が挿入された前記フ
ランジを冷却する工程と、を含むことを特徴とする。
【0012】このモータの製造方法によれば、軸受を焼
きばめで歪むことなく充分な強度でフランジに固定する
ことができる。
【0013】また、本発明による他のモータは、ベース
部材と、前記ベース部材に対し回転する軸受と前記軸受
の外周面に固定されたフランジと前記フランジに固定さ
れたポリゴンミラーとを備える回転体と、を具備し、前
記ポリゴンミラーの端面に凸部を設け、バランス調整の
ため前記凸部を部分的に除去したことを特徴とする。
【0014】このモータによれば、回転体のバランス調
整のためにポリゴンミラー自体を削っても、予め設けた
凸部を削るので、ポリゴンミラーが歪み難くなり、ポリ
ゴンミラーの平面性の悪化を防止できる。従って、従来
のようなポリゴンミラーをフランジに固定しバランス調
整のために削っていた押さえ部材を省略することがで
き、モータの小型化に寄与できる。
【0015】この場合、前記凸部を部分的に除去して形
成された凹部の深さが前記凸部の高さ以下であること
が、ポリゴンミラーの平面性の悪化を防止する点で好ま
しい。また、前記ポリゴンミラーが前記凸部の設けられ
た端面の反対面で前記フランジに固定される。
【0016】また、本発明による別のモータは、ベース
部材と、前記ベース部材に対し回転する軸受と前記軸受
の外周面に固定されたフランジと前記フランジに接着剤
により固定されたポリゴンミラーと前記フランジの前記
ポリゴンミラーとの固定面の反対面に固定された磁石と
を備える回転体と、を具備し、前記ポリゴンミラーと前
記フランジとの接着面の外径が前記磁石の内径以下であ
ることを特徴とする。
【0017】このモータによれば、フランジとポリゴン
ミラーとを接着剤により固定するので、従来のようなポ
リゴンミラーをフランジに固定する押さえ部材を省略す
ることができ、また、フランジとポリゴンミラーとの接
着面の外径を磁石の内径以下とすることにより、磁石が
接着された反対面の接着部分における温度変化に起因す
るフランジ変形がポリゴンミラー側に伝わることを防止
でき、ポリゴンミラーの温度変化に起因する変形を防止
できる。
【0018】この場合、前記磁石が前記フランジの反対
面に形成した凹部内に接着剤により固定されるようにで
きる。また、前記ポリゴンミラーと前記フランジとの少
なくとも一方に突出部を設け、前記突出部に前記接着面
を設けるようにしてもよい。
【0019】また、本発明による更に別のモータは、ベ
ース部材と、前記ベース部材に対し回転する軸受と前記
軸受の外周面に固定されたフランジと前記フランジに接
着剤により固定されたポリゴンミラーと前記フランジの
前記ポリゴンミラーとの固定面の反対面に固定された磁
石とを備える回転体と、を具備し、前記ポリゴンミラー
の端面に凸部を設け、バランス調整のため前記凸部を部
分的に除去し、前記ポリゴンミラーと前記フランジとの
接着面の外径が前記磁石の内径以下であることを特徴と
する。
【0020】このモータによれば、従来のようなポリゴ
ンミラーをフランジに固定しバランス調整のために削っ
ていた押さえ部材を省略することができ、またポリゴン
ミラーの温度変化に起因する変形を防止でき、モータの
小型化に寄与できる。
【0021】この場合、前記凸部を部分的に除去して形
成された凹部の深さが前記凸部の高さ以下であることが
好ましい。また、前記フランジが前記軸受の外周面に焼
きばめにより固定されるとともに、前記軸受の外周面と
前記フランジの内周面との間に接着剤層を設けることに
より、焼きばめを強くし過ぎることがなくても充分な強
度を得ることができ、軸受を小型化しても焼きばめで歪
むことなく充分な強度でフランジに固定することができ
る。
【0022】また、本発明による他の光偏向装置は、上
述のモータを備えることを特徴とする。これにより、光
偏向装置の小型化に寄与できる。
【0023】また、本発明による画像形成装置は、上述
の光偏向装置を備え、前記ポリゴンミラーで反射した光
により感光体に画像情報を書き込むことを特徴とする。
これにより、画像形成装置の小型化に寄与できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明による第1〜第5の
実施の形態について図面を用いて説明する。
【0025】〈第1の実施の形態〉
【0026】図1は本発明の第1の実施の形態を示す光
偏向装置の側断面図である。図1の第1の光偏向装置1
0は、アルミニウム等の金属からなるベース部材11
と、ベース部材11に取り付けられ固定されるプリント
基板12と、プリント基板12上に形成されて固定され
たコイル13と、コイル13と対向するようにベース部
材11に設けられた固定ヨーク14と、ベース部材11
に対して回転する回転体15とを備える。
【0027】回転体15は、ミラー面17aの形成され
たポリゴンミラー17と、ポリゴンミラー17が接着剤
によりその上端面18cに固定されたフランジ18と、
フランジ18の内周面18bに固定された軸受20と、
プリント基板22を挟んでイル13に対向するようにフ
ランジ18の凹部18aにはめ込まれて固定された磁石
22とを備え、各部分が一体に回転する。ポリゴンミラ
ー17の径は図7の従来のものよりも小さくなってお
り、そのため軸受20は従来よりも小型であり小径とな
っている。
【0028】また、ベース部材11の中心軸11aの下
部には下スラスト軸受21bがはめ込まれてれてから、
中心軸11aに貫通してラジアル軸受19がはめ込ま
れ、更に中心軸11aの上部に上スラスト軸受21aが
はめ込まれ、その上でねじ25によりねじ止め固定され
ている。このようにして、上スラスト軸受21aとラジ
アル軸受19と下スラスト軸受21bとがベース部材1
1に固定されており、また、凹部26が上スラスト軸受
21aと下スラスト軸受21bと軸受19とから形成さ
れている。上下スラスト軸受21a,21bとラジアル
軸受19はセラミックスから構成されている。
【0029】ベース部材11と、上スラスト軸受21a
と、ラジアル軸受19と、下スラスト軸受21bと、回
転体15と、コイル13と、固定ヨーク14とからモー
タが構成されている。そして、フランジ18に固定され
た軸受20が凹部26内に隙間を介して位置しており、
回転体15が軸受20とともにコイル13への通電時に
磁石22との相互作用により回転し、このとき凹部26
との間にエアギャップを形成しながら高速回転するよう
になっている。
【0030】次に、上述の回転体15の製造方法につい
て説明する。まず、軸受20の外周面20aに接着剤を
塗布する。外周面20aに接着剤を塗布した軸受20を
加熱したフランジ18の内周面18bに挿入してからフ
ランジ18を冷却する。これにより、フランジ18の内
周面18bに軸受20を焼きばめで固定するとともに、
内周面18bと軸受20の外周面20aとの接触部分
(焼きばめ固定部分)に接着剤層16を形成する。次
に、フランジ18の上端面18cににポリゴンミラー1
7を接着剤で固定し、凹部18aに磁石22を接着剤で
固定する。なお、接着剤としてはアクリル系嫌気性接着
剤が好ましいが、焼きばめ温度で劣化せず、焼きばめ温
度で溶けて温度が低下して硬化するものであれば他の接
着剤でもよい。
【0031】上述のように軸受20が小型になり、その
径が小さくなると、フランジ18との焼きばめの影響で
歪み易いのであるが、以上の光偏向装置10では、フラ
ンジ18の内周面18bと軸受20の外周面20aとの
焼きばめ固定部分に接着剤層16を設けることにより、
軸受20が歪んでしまう程に焼きばめを強くしなくとも
充分な強度を得ることができ、軸受20を焼きばめで歪
むことなく充分な強度でフランジに固定することができ
る。従って、モータの小型化が信頼性を損なうことなく
実現できる。
【0032】
【実施例】以上の本実施の形態の効果について実施例に
より更に説明する。実施例では、接着剤としてロックタ
イト648UVを用い、焼きばめ及び接着剤により軸受
とフランジとを固定した。焼きばめの温度は170〜2
00℃とした。また、比較例では、接着剤を使用しない
以外は実施例と同じ条件で焼きばめにより軸受とフラン
ジとを固定した。次に、実施例及び比較例についてヒー
トショック試験を−30℃〜75℃の温度範囲でヒート
ショックを各1時間で繰り返すことにより行った。
【0033】実施例及び比較例について各ヒートショッ
ク回数毎に、図1の軸受20の上端面20bとフランジ
18の上端面18cとの間の段差距離の変化を軸受とフ
ランジとのずれ量(μm)として測定した。その測定結
果を図2に示す。図2から、焼きばめと接着剤との併用
による実施例では、ヒートショックに起因する軸受とフ
ランジとのずれが焼きばめのみの比較例と比べてかなり
低減できることが分かる。このように、焼きばめと接着
剤とを併用することにより軸受とフランジとを充分な強
度で固定できることが分かる。もし、軸受とフランジと
のずれ量が大きくなってしまうと、バランス変化による
回転体の振動の増加やポリゴンミラー17のミラー面1
7aの倒れ角の増加等が生じ、光偏向装置の特性低下に
つながってしまうのであるが、本実施の形態による光偏
向装置によれば、かかるずれ量を大幅に低減できるか
ら、特性低下の問題は起きない。
【0034】なお、アクリル系嫌気性接着剤として、ロ
ックタイト648UV以外に、例えばロックタイト52
5UV、ロックタイト510,スリーボンド1375B
が使用可能であるが、ロックタイト648UVが特性及
び量産性の面で特に良好である。
【0035】〈第2の実施の形態〉
【0036】図3は本発明の第2の実施の形態を示す光
偏向装置の側断面図である。図3の第2の光偏向装置3
0は、図1の光偏向装置10と比較してポリゴンミラー
にバランス調整用の凸部を設けた点以外はほぼ同一の構
成であるので、同一部分は同一の符号を付けてその説明
を省略する。
【0037】図3に示すように、第2の光偏向装置30
では、ポリゴンミラー17は、その下側面17bでフラ
ンジ18の上端面18cに接着剤で固定され、その上端
面17cに円周状に上端面17cから突き出た凸部17
dが設けられている。凸部17dは、回転体15のバラ
ンス調整のために部分的に削られており、削り部として
凹部17eが形成されている。凹部17eの円周上の位
置は個々の回転体により異なるが、凹部17eの深さ
は、凸部17dの高さよりも小さく、上端面17cのレ
ベルに達しない深さとされている。
【0038】以上のような光偏向装置30によれば、回
転体15のバランス調整のためにポリゴンミラー17の
上端面17cから突き出た凸部17dを削るので、その
削りの影響によりポリゴンミラー17に歪みが発生し難
くなり、ミラー面17aの平面性の悪化を防止できる。
従って、従来の図7のような回転体のバランス調整のた
めにその一部を削っていた押さえ部材を省略することが
でき、モータの小型化に寄与できる。また、凸部17d
を部分的に除去して形成された凹部17eの深さが凸部
17dの高さ以下であるためポリゴンミラー17が歪み
難くなり、ミラー面17aの平面性の悪化を防止する点
で好ましい。
【0039】〈第3の実施の形態〉
【0040】図4は本発明の第3の実施の形態を示す光
偏向装置の側断面図である。図4の第3の光偏向装置4
0は、図1の光偏向装置10と比較して、ポリゴンミラ
ーとフランジとの接着剤による接着位置を磁石のフラン
ジにおける位置よりも内径側になるように構成した以外
はほぼ同一の構成であるので、同一部分は同一の符号を
付けてその説明を省略する。
【0041】図4に示すように、第3の光偏向装置40
では、ポリゴンミラー17の下側面17bの内周側に円
周状に突き出た突出部17fを設け、この突出部17f
とフランジ18の上端面18cとが接触する接着面41
で接着剤によりポリゴンミラー17とフランジ18dと
が接着固定されている。また、フランジ18の下端面1
8d側に形成された凹部18a内に磁石22がはめ込ま
れかつ接着剤により固定されている。ここで、ポリゴン
ミラー17の突出部17fとフランジ18との接着面4
1の外径Dは、磁石22の内径側の端部22aの内径d
よりも小さく構成されている。
【0042】第3の光偏向装置40によれば、フランジ
18とポリゴンミラー17とを接着剤により固定するの
で、従来の図7のようなポリゴンミラーをフランジに固
定する押さえ部材を省略することができ、モータの小型
化に寄与できる。また、磁石22が接着されたフランジ
18の下端面18dの接着部分において温度変化に起因
してフランジ18が変形した場合でも、フランジ18と
ポリゴンミラー17との接着面41の外径Dを磁石22
の端部22aの内径dよりも小さくすることにより、か
かるフランジ18の変形がポリゴンミラー17に伝わる
ことを防止できる。このため、ポリゴンミラー17の温
度変化に起因する変形を防止でき、ミラー面17aの平
面性に影響を及ぼさない。
【0043】なお、ポリゴンミラー17の凸部17fと
フランジ18の上端面18cとの接着面41に使用する
接着剤は、シリコン系接着剤(例えば、セメダインスー
パーX、スリーボンド1220)、2液エポキシ系接着
剤(例えば、セメダインEP−001)等を用いること
ができるが、セメダインスーパーXが特性、量産性の面
で特に良好である。
【0044】〈第4の実施の形態〉
【0045】図5は本発明の第4の実施の形態を示す第
4の光偏向装置の側断面図である。図5に示す第4の光
偏向装置50は、図1、図3及び図4の各特徴を併せ持
つようにしたものである。即ち、図1のように焼きばめ
と接着剤とを併用することにより軸受20とフランジ1
8とを焼きばめによる歪みを抑えながら充分な強度で固
定できるようにし、また、従来の図7のような押さえ部
材を省略し、図3のようにポリゴンミラー17の上端面
17cから突き出て設けた凸部17dを削って凹部17
eを回転体15のバランス調整のために形成し、その削
りの影響によるポリゴンミラー17の歪みの発生を防止
し、更に、フランジ18とポリゴンミラー17とを接着
剤により固定し、フランジ18とポリゴンミラー17と
の接着面41の外径Dを磁石22の端部22aの内径d
よりも小さくし、温度変化に起因したフランジ18の変
形がポリゴンミラー17に伝わることを防止し、ポリゴ
ンミラー17及びミラー面17aの温度変化による変形
を防止するようにしたものである。
【0046】図5の第4の光偏向装置50によれば、ミ
ラーを固定するための押さえ部材が不要であり軸受20
を小径化でき小型化を達成できる。また、回転体15の
バランス調整のための削りや、温度変化による磁石22
とフランジ18との接着面41における歪みによるミラ
ー面17aの変形を防止できる。更に、フランジ18と
の固定による軸受20の変形が小さく、軸受20が小径
になっても充分なフランジとの固定強度を持つ信頼性の
高い光偏向装置を実現できる。
【0047】〈第5の実施の形態〉
【0048】次に、第5の実施の形態として、図1、図
3〜図5に示した光偏向装置を画像形成装置の光走査光
学ユニットに組み込んだ例を図6により説明する。図6
は光走査光学ユニットの概略的構成を示す斜視図であ
る。
【0049】図8に示すように、光走査光学ユニット
は、基台100の上に固定されポリゴンミラー73を有
する光偏向装置72、半導体レーザ76、コリメータレ
ンズ(ビーム整形用光学系)75、第1シリンドリカル
レンズ71、fθレンズ70、第2シリンドリカルレン
ズ80、反射ミラー90、タイミング検出用のミラー8
2、及び同期検知器81をそれぞれ備える。半導体レー
ザ76から出射したビームは、コリメータレンズ75に
より平行光とされ、第1結像光学系の第1シリンドリカ
ルレンズ71を経て図の矢印方向に回転しているポリゴ
ンミラー73に入射する。ポリゴンミラー73のミラー
面73aからの反射光は、fθレンズ70、第2シリン
ドリカルレンズ80から成る第2結像光学系を透過し、
反射ミラー90を介して、画像形成装置の感光ドラム9
1の周面上で所定のスポット径で主走査方向に走査され
る。主走査方向の1ライン毎の同期検知は、走査開始前
の光束をミラー82を介して同期検知器81に入射させ
ることにより行い、これに同期して感光体ドラム101
は副走査方向に回転する。
【0050】以上のようにして、半導体レーザ76から
のレーザ光により感光体ドラム101上に画像情報を書
き込むことができるが、この場合、光偏向装置72は、
上述のように小型化が達成されているから、画像形成装
置の小型化に寄与するとともに、ミラー面73aの平面
性を維持し光偏向装置の特性の低下を防止できるので、
小型化しても信頼性の高い画像形成装置の実現に寄与で
きる。
【0051】以上のように本発明を実施の形態により説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、本発明によるモータは光偏向装置以外の他
の装置に適用してもよい。また、図4,図5のポリゴン
ミラー17の突出部は、フランジ18の上端面18c側
に設けてもよく、両方に設けてもよい。また、光偏向装
置は画像形成装置以外のバーコード等の他の装置に適用
してもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、回転体側が固定軸受側
に対し浮上しながら回転するモータにおいて、小径の軸
受の歪みを充分な固定強度を得ながら防止し、また従来
の押さえ部材を悪影響を抑えながら省略でき、モータの
小型化を実現する際の問題点を解決できる。これによ
り、信頼性の高い小型化したモータ、このモータを備え
た光偏向装置、画像形成装置及びこのモータの製造方法
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光偏向装置の
側断面図である。
【図2】図1の光偏向装置の実施例及び比較例について
実施したヒートショック試験における軸受とフランジと
のずれ量の変化を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による光偏向装置の
側断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態による光偏向装置の
側断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態による光偏向装置の
側断面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態による画像形成装置
の光走査光学ユニットの斜視図である。
【図7】従来の光偏向装置の側断面図である
【符号の説明】
11 ベース部材 11a 中心軸 12 プリント基板 13 コイル 14 固定ヨーク 15 回転体 16 軸受20とフランジ18との間の接着
剤層 17 ポリゴンミラー17 17a ミラー面 17b 上側面 17c 下側面 17d 凸部 17e 凹部 17f 突出部 18 フランジ 18a 凹部 18b 内周面 18c 上端面 18d 下端面 19 ラジアル軸受 20 回転体側の軸受 20a 軸受20の外周面 21a 上スラスト軸受 21b 下スラスト軸受 22 磁石 22a 磁石22の内径側の端部 41 接着面 72 光偏向装置 91 感光体ドラム d 磁石22の内径側の端部の内径 D 接着面41の外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 5/16 H02K 7/04 5H607 7/04 7/08 A 5H621 7/08 21/24 M 21/24 B41J 3/00 D (72)発明者 大久保 隆宏 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内 Fターム(参考) 2C362 BA08 BA11 BA12 DA08 2H045 AA07 AA14 AA24 AA62 3J011 AA01 BA02 BA08 CA02 DA02 KA02 KA03 SD01 3J017 AA02 BA01 DA02 DB09 5H605 BB05 BB14 BB20 CC02 CC03 CC04 EB06 GG04 GG07 5H607 AA00 BB01 BB07 BB13 CC01 CC03 CC09 DD05 DD14 DD17 EE39 GG01 GG03 GG09 GG12 JJ04 JJ06 KK02 KK07 5H621 BB07 HH01 JK01 JK07 JK13 JK19

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材と、 前記ベース部材に対し回転する軸受と、前記軸受の外周
    面に焼きばめにより固定されたフランジとを備える回転
    体と、を具備し、 前記軸受の外周面と前記フランジの内周面との間に接着
    剤層を設けたことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 ベース部材と、 前記ベース部材に対し回転する軸受と、前記軸受の外周
    面に固定されたフランジと、前記フランジに固定された
    ポリゴンミラーとを備える回転体と、を具備し、 前記ポリゴンミラーの端面に凸部を設け、バランス調整
    のため前記凸部を部分的に除去したことを特徴とするモ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記凸部を部分的に除去して形成された
    凹部の深さが前記凸部の高さ以下であることを特徴とす
    る請求項2に記載のモータ。
  4. 【請求項4】 前記ポリゴンミラーが前記凸部の設けら
    れた端面の反対面で前記フランジに固定されていること
    を特徴とする請求項2または3に記載のモータ。
  5. 【請求項5】 ベース部材と、 前記ベース部材に対し回転する軸受と、前記軸受の外周
    面に固定されたフランジと、前記フランジに接着剤によ
    り固定されたポリゴンミラーと、前記フランジの前記ポ
    リゴンミラーとの固定面の反対面に固定された磁石と、
    を備える回転体と、を具備し、 前記ポリゴンミラーと前記フランジとの接着面の外径が
    前記磁石の内径以下であることを特徴とするモータ。
  6. 【請求項6】 前記磁石が前記フランジの反対面に形成
    した凹部内に接着剤により固定されたことを特徴とする
    請求項5に記載のモータ。
  7. 【請求項7】 前記ポリゴンミラーと前記フランジとの
    少なくとも一方に突出部を設け、前記突出部に前記接着
    面を設けたことを特徴とする請求項5または6に記載の
    モータ。
  8. 【請求項8】 ベース部材と、 前記ベース部材に対し回転する軸受と、前記軸受の外周
    面に固定されたフランジと、前記フランジに接着剤によ
    り固定されたポリゴンミラーと、前記フランジの前記ポ
    リゴンミラーとの固定面の反対面に固定された磁石とを
    備える回転体と、を具備し、 前記ポリゴンミラーの端面に凸部を設け、バランス調整
    のため前記凸部を部分的に除去し、 前記ポリゴンミラーと前記フランジとの接着面の外径が
    前記磁石の内径以下であることを特徴とするモータ。
  9. 【請求項9】 前記凸部を部分的に除去して形成された
    凹部の深さが前記凸部の高さ以下であることを特徴とす
    る請求項8に記載のモータ。
  10. 【請求項10】 前記フランジが前記軸受の外周面に焼
    きばめにより固定されるとともに、前記軸受の外周面と
    前記フランジの内周面との間に接着剤層を設けたことを
    特徴とする請求項8または9に記載のモータ。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のモータが前記回転体
    とともに回転するポリゴンミラーを備えることを特徴と
    する光偏向装置。
  12. 【請求項12】 請求項2〜10のいずれか1項に記載
    のモータを備えることを特徴とする光偏向装置。
  13. 【請求項13】 請求項11または12に記載の光偏向
    装置を備え、前記ポリゴンミラーで反射した光により感
    光体に画像情報を書き込むことを特徴とする画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 ベース部材と、 前記ベース部材に対し回転する軸受と、前記軸受の外周
    面に固定されたフランジとを備える回転体と、を具備す
    るモータを製造する方法であって、 前記軸受の外周面に接着剤を塗布する工程と、 前記フランジを加熱する工程と、 前記加熱されたフランジの内周面に前記軸受を挿入する
    工程と、 前記軸受が挿入された前記フランジを冷却する工程と、
    を含むことを特徴とするモータの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7012725B2 (en) 2003-06-06 2006-03-14 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Polygon mirror, deflecting apparatus, image forming apparatus and method of manufacturing the polygon mirror
CN108508598A (zh) * 2017-02-23 2018-09-07 日本电产株式会社 旋转驱动装置
US11249303B2 (en) 2019-07-30 2022-02-15 Canon Kabushiki Kaisha Rotary polygon mirror, light deflecting unit, and optical scanning apparatus including light deflecting unit

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