JPH09125609A - 外囲体 - Google Patents

外囲体

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JPH09125609A
JPH09125609A JP31344795A JP31344795A JPH09125609A JP H09125609 A JPH09125609 A JP H09125609A JP 31344795 A JP31344795 A JP 31344795A JP 31344795 A JP31344795 A JP 31344795A JP H09125609 A JPH09125609 A JP H09125609A
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Hideo Fujita
田 秀 雄 藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 梁に波型の折板をタイトフレームを介して取
り付けた、天井兼屋根や外壁などに用いられる外囲体に
断熱・防音効果を付与するとともに表面をフラットにし
て歩き易いようにする。 【解決手段】 タイトフレーム4を介して梁2に取り付
けられた波型の折板6の凹面6bにグラスウールなどの
断熱・防音材8を嵌合充てん配置する。断熱・防音材8
の平坦な上面に溝14を形成する。この断熱・防音材8
の上に金属板から成る外囲板16を複数並列に敷設し、
隣接する外囲板16を溝14内で接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋根や外壁などに用
いられる外囲体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように、I型鋼から成
る梁2の上位水平部2aにタイトフレーム4を固定し、
このタイトフレーム4に断面形状が略波型の折板6をね
じ止め固定して、屋根と天井を兼ねた外囲体が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の、梁と折板
から成る外囲体は断熱・防音効果の点において劣り、ま
た、表面がフラットでないため、作業者が、屋根工事作
業のため、外囲体の表面を歩行することが容易でなかっ
た。本発明は上記問題点を解決することを目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、梁2にタイトフレーム4を介して、凸面
6aと凹面6bが交互に形成された略波型の断面形状を
有する金属製の折板6を取り付けた外囲体において、前
記折板6の凹面6bに断熱・防音材8を嵌合充てん配置
し、前記折板6の表面を前記断熱・防音材8の平坦な上
面によって平坦面とし、前記断熱・防音材8の上面に前
記折板6の長手方向に沿って溝14を設け、この溝14
にガーター18を嵌合配置するとともに前記断熱・防音
材8の平坦面に金属板から成る外囲板16を複数敷設し
たものであり、更に特定すれば、前記各外囲板16の一
側部に、それらの平板部16aと同一延長平面上の側板
部16bと前記平板部16aと平行な下位水平底壁部1
6eと一対の垂直壁部16c,16dとから成るガータ
ー18を一体的に形成し、更に前記ガーター18の下位
水平底壁部16eの中央に立ち上り部16fと、該立ち
上り部16fの上部に前記平板部16aに向けて該平板
部16aの延長平面上に屈折形成され先端が所定の隙間
を存して前記平板部16aの側端部に対向する板端受部
16gとを設け、前記各外囲板16の他側部をV字状に
屈折して引掛部16iを一体的に設け、前記溝14に外
囲板16のガーター18を嵌合し、該外囲板16の側板
部16bを止着具によって折板6の凸面6aに固定する
一方、該外囲板16に隣接して他の同一形状の外囲板1
6の引掛部16iを前記溝14内の板端受部16gに係
合したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な一つの実施
の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。 図1に
おいて、2は建築物の骨格材である梁であり、複数のH
型鋼或いはI型鋼により構成されている。前記梁2の上
位水平部2aにはタイトフレーム4が固定されている。
6は金属の折板であり、凹面6bと凸面6aが交互に並
列状に表れ、断面形状が略波型に形成されている。
【0006】複数の波型の折板6が梁2上に並列状に、
一部が重なるように配置され、各折板6は、ねじによっ
てタイトフレーム4の頂部に固定されている。波型折板
6の凹面6bには、断熱・防音材8が充てん配置されて
いる。前記断熱・防音材8は軽量、安価で、変形、切断
加工が容易な例えばグラスウールや、発砲プラスチック
などが用いられている。
【0007】前記断熱・防音材8は、その上面が波型折
板6の凸面6aと略同一高さに平面状に形成されてい
る。前記断熱・防音材8の平坦な上面には折板6の長手
方向に沿って溝14が形成されている。
【0008】16は外囲板であり、帯状の鋼板あるいは
銅板等の金属板により構成されている。外囲板16は複
数用意されている。各々の外囲板16の一側部には、そ
の平板部16aと同一延長平面上に位置する所定幅の側
板部16bと、平板部16a及び側板部16bに対して
垂直な垂直壁部16c,16dと、これら垂直壁部16
c,16d間に位置する下位水平底壁部16eと、この
下位水平底壁部16eの中央に垂直に立設された立ち上
り部16fと、この立ち上り部16fの上部に90度屈
折して形成された、平板部16aと同一延長平面上の板
端受部16gとが設けられている。
【0009】前記側板部16b、下位水平底壁部16e
及びその両側の垂直壁部16c,16dは図1中、紙面
垂直方向に延びるガーター18を構成し、該ガーター1
8は、溝14に丁度嵌合可能な寸法に設定されている。
各々の外囲板16の他側部には、平板部16aに対して
下向き垂直な垂直板部16hと、該垂直板部16hとの
間にV字を形成するように斜め内側上向きに屈折された
引掛部16iとが設けられている。前記ガーター18は
雨水を軒先に案内するためのものである。
【0010】前記垂直板部16hと引掛部16iとで構
成されるV字状部20は、その幅が、前記板端受部16
gの端部と平板部16aの端部との間の隙間より大き
く、且つ、該隙間にV字状部20の弾力に抗して圧入し
得る程度に設定されている。前記断熱・防音材8b上及
び溝14内には、防水シート(図示省略)が敷設されて
いる。
【0011】外囲板16は、断熱・防音材8上に配置さ
れ、ガーター18が溝14に嵌入される。外囲板16の
側板部16bは、釘又は鋲などの止着具によって、防水
シートの上から折板6の凸面6a又はタイトフレーム4
の頂部に固定され、平板部16aは、断熱・防音材8の
平坦面上に載置される。外囲板16のガーター18に隣
接する他の外囲板16の他側部のV字状部20は、対応
する外囲板16のガーター18の隙間に圧入され、引掛
部16iの先端が対応する板端受部16gの下面と当接
係合する。
【0012】
【効果】本発明は上述の如く構成したので、H型鋼など
の梁とこれに取り付けられた波型折板を備えた外囲体の
断熱防音効果を高めることができる。また、波型折板上
をフラットな形状とすることができるので、外囲体を屋
根として使用する場合、作業者が外囲体上を容易に歩行
することができる。また下地ボードを用いないので安価
に製作できる等の効果が存する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である外囲体の正面断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】外囲板の断面図である。
【図4】従来技術の外観図である。
【符号の説明】
2 梁 4 タイトフレーム 6 折板 6a 凸面 6b 凹面 8 断熱・防音材 14 溝 16 外囲板 16a 平板部 16b 側板部 16c 垂直壁部 16d 垂直壁部 16e 下位水平底壁部 16f 立ち上り部 16g 板端受部 16h 垂直板部 16i 引掛部 18 ガーター 20 V字状部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁(2)にタイトフレーム(4)を介し
    て、凸面(6a)と凹面(6b)が交互に形成された略
    波型の断面形状を有する金属製の折板(6)を取り付け
    た外囲体において、前記折板(6)の凹面(6b)に断
    熱・防音材(8)を嵌合充てん配置し、前記折板(6)
    の表面を前記断熱・防音材(8)の平坦な上面によって
    平坦面とし、前記断熱・防音材(8)の上面に前記折板
    (6)の長手方向に反って溝(14)を設け、この溝
    (14)にガーター(18)を嵌合配置するとともに前
    記断熱・防音材(8)の平坦面に金属板から成る外囲板
    (16)を複数敷設したことを特徴とする外囲板。
  2. 【請求項2】 前記各外囲板(16)の一側部に、それ
    らの平板部(16a)と同一延長平面上の側板部(16
    b)と前記平板部(16a)と平行な下位水平底壁部
    (16e)と一対の垂直壁部(16c)(16d)とか
    ら成るガーター(18)を一体的に形成し、更に前記ガ
    ーター(18)の下位水平底壁部(16e)の中央に立
    ち上り部(16f)と、該立ち上り部(16f)の上部
    に前記平板部(16a)に向けて該平板部(16a)の
    延長平面上に屈折形成され先端が所定の隙間を存して前
    記平板部(16a)の側端部に対向する板端受部(16
    g)とを設け、前記各外囲板(16)の他側部をV字状
    に屈折して引掛部(16i)を一体的に設け、前記溝
    (14)に外囲板(16)のガーター(18)を嵌合
    し、該外囲板(16)の側板部(16b)を止着具によ
    って折板(6)の凸面(6a)に固定する一方、該外囲
    板(16)に隣接して他の同一形状の外囲板(16)の
    引掛部(16i)を前記溝(14)内の板端受部(16
    g)に係合したことを特徴とする請求項1に記載の外囲
    体。
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