JP2001271455A - 建築物用外囲体 - Google Patents

建築物用外囲体

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JP2001271455A JP2000082735A JP2000082735A JP2001271455A JP 2001271455 A JP2001271455 A JP 2001271455A JP 2000082735 A JP2000082735 A JP 2000082735A JP 2000082735 A JP2000082735 A JP 2000082735A JP 2001271455 A JP2001271455 A JP 2001271455A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根面や壁面の建築物の外囲を構成する建築
物用外囲体を、見る者に立体的な印象を与えるので意匠
効果に優れており、更に屋外側からの荷重に対する強度
が高く変形の生じにくい構成にする。 【解決手段】 両側縁部に左右重ね合わせ部6,7が、
また上下両縁部に上下重ね合わせ部8,9が形成されて
おり、側方及び上下方向に各重ね合わせ部6,7及び
8,9を重ね合わせて固定されて建築物の外面を構成す
る建築物用外囲体1を、幅方向に連続する横断面弧状の
山部2と横断面弧状の谷部3とこれら山部2と谷部3と
を連続せしめているフラットな斜面4とが上下方向の全
長に亘って形成されている横断面波形状であり、波のピ
ッチが10〜15mmで、前記斜面4が山部2の頂点を含
む平面に垂直な線に対する角度が40〜50度で且つそ
の幅が前記波のピッチの30〜40%で、下縁部を裏面
側に縦断面略くの字状に屈曲する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側方及び上下方向
に各縁部を重ね合わせた状態で固定されて屋根面や壁面
の建築物の外囲を構成した際に、見る者に立体的な印象
を与えるので意匠効果に優れており、更に屋外側からの
荷重に対する強度が高く変形の生じ難い金属板製の定尺
状の建築物用外囲体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の屋根面や壁面等の建築物の外囲構
造を構成せしめるための金属板製の建築物用外囲体とし
ては、強度を得るために幅方向に連続する山部と谷部と
が上下方向の全長に亘って形成されている波板や折板等
より成る建築物用外囲体や、施工状態において立体感を
見る者に与え意匠性を向上させることができるようにフ
ラットな本体の上縁部に立上がり部がまた下縁部に立下
がり部が形成されていると共に側縁部に側方に隣接する
外囲体同士を接合するための係合部が形成されている建
築物用外囲体が存在している。
【0003】前者の建築物用外囲体を使用して施工され
た建築物の外囲構造は、上下方向では下流側の建築物用
外囲体の上縁部に上流側の建築物用外囲体の下縁部を単
に重ね合わせただけの状態で建築物下地材に固定された
ものであるから、この上下両縁部の重ね合わせ部分全面
が密着しているので変化の無い平面的な印象を見る者に
与えるため意匠性が劣り、また波板の場合には山部と谷
部とがそれぞれ円弧状を成していてこれらの円弧状同士
が連続せしめられている形状に形成されていたので例え
ばその上に作業者等が乗ったような場合のように表面側
から荷重を受けると簡単に変形してしまうという欠点が
あった。
【0004】また、後者の建築物用外囲体を使用して施
工された建築物の外囲構造は、上下方向では下流側の建
築物用外囲体の上縁部に形成されている立上がり部に上
流側の建築物用外囲体の下縁部に形成されている立下が
り部を係合させて直接又は吊り子を介して建築物下地材
に固定されているので、この上下両縁部の係合部で段差
が形成されて立体感のある印象を見る者に与えるため意
匠性に優れているのであるが、各建築物用外囲体の下縁
部の立下がり部近傍から上縁部の立上がり部に至るまで
のフラットな部分の裏面側が支持部材の存在しない空間
となるため、このフラットな部分上に作業者等が乗った
ような場合のように表面側から荷重を受けると簡単に変
形するという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点を解消し、側方及び上下方向に各縁部を重ね合
わされた状態で固定されて屋根面や壁面の建築物の外囲
を構成した際に、見る者に立体的な印象を与えて意匠効
果に優れているにも拘らず、屋外側からの荷重に対する
強度が高く変形の生じ難い金属板製の定尺状の建築物用
外囲体を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる課題
を解決すべく鋭意検討した結果、両側縁部に左右重ね合
わせ部が、また上下両縁部に上下重ね合わせ部がそれぞ
れ形成されており、側方及び上下方向に各重ね合わせ部
を重ね合わせて固定されて建築物の外面を構成する建築
物用外囲体として、幅方向に連続する横断面弧状の山部
と横断面弧状の谷部とこれら山部と谷部とを連続せしめ
ているフラットな斜面とが上下方向の全長に亘って形成
されている横断面波形状であり、波のピッチが10〜1
5mmであり、前記斜面が山部の頂点を含む平面に垂直な
線に対する角度が40〜50度で且つその幅が前記波の
ピッチの30〜40%に形成されており、下縁部に裏面
側に縦断面略くの字状に屈曲されて下端傾斜部が形成さ
れていれば、上記課題を解決することができることを究
明して本発明を完成したのである。
【0007】そして、下側の上下重ね合わせ部の近傍で
あって間隔を隔てた所定の位置に固定具挿通用貫通穴が
穿設されていると、施工状態において上下に隣接する外
囲体の固定具の位置が上下方向で一直線上になることが
防止され特定の防水シートを使用して建築物の外囲構造
を施工した場合に雨仕舞に優れた状態とすることがで
き、また上流側に固定される建築物用外囲体の下縁位置
を規定するために上側の上下重ね合わせ部の下縁位置に
おける谷部に上下位置決め用目印が表面側に向けて突設
されていると、上下方向の働き寸法を一定にすることが
できると共に雨仕舞を向上せしめることができ、更に上
流側に固定される建築物用外囲体を1/2幅ズレた位置
に配置せしめるために上側の上下重ね合わせ部の略中央
位置の山部に左右位置決め用目印が凹設されていると、
下流側に外囲体が固定されている場合にその上流側に固
定される外囲体の位置を下流側外囲体に対して働き幅の
1/2幅ズレた位置に容易に配置することができ外観に
優れた状態に施工することができことも究明して本発明
を完成したのである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明に係る建
築物用外囲体について詳細に説明する。図1は本発明に
係る建築物用外囲体の1実施例を示す斜視図、図2は図
1の中央横断面を拡大して示す部分拡大断面図、図3は
図1に示す本発明に係る建築物用外囲体の施工状態の1
例を説明する説明用斜視図である。
【0009】図面中、1は両側縁部に左右重ね合わせ部
6,7が、また上下両縁部に上下重ね合わせ部8,9が
それぞれ形成されており、側方及び上下方向に各重ね合
わせ部6,7及び8,9を重ね合わされて固定されて建
築物の外面を構成する金属板製の定尺状の本発明に係る
建築物用外囲体である。
【0010】2は横断面弧状を成す山部、3は横断面弧
状を成す谷部、4は前記山部2と谷部3とを連続せしめ
ているフラットな斜面であり、本発明に係る建築物用外
囲体1はこれら山部2と谷部3と斜面4とが上下方向の
全長に亘って形成されている横断面波形状であり、波の
ピッチは10〜15mmである。
【0011】そして、前記斜面4は、山部2の頂点2aを
含む平面に垂直な線Lに対する角度θが40〜50度で
且つその幅Aが前記波のピッチの30〜40%に形成さ
れている。この斜面4の前記垂直な線Lに対する角度θ
が40〜50度でなければならない理由は、40度より
小さいと平面で見て単位面積当りの素材の使用量が多く
なって不経済となり、また50度より大きいと強度が弱
くなるからであり、またその幅Aが横断面波形状の波の
ピッチの30〜40%に形成されていなければならない
理由は、30%未満であると平面で見てそれぞれ弧状の
山部2と谷部3とが占める面積が大きくなるため強度が
弱くなるからであり、40%を超えると弧状の山部2と
谷部3とが占める面積が小さすぎて横断面が三角形状と
変わらなくなって意匠効果が低下してしまうからであ
る。
【0012】5は下側の上下重ね合わせ部8の下縁部に
裏面側に縦断面略くの字状に屈曲されている下端傾斜部
であり、この下端傾斜部5が存在することによって上流
側の建築物用外囲体1の下縁が下流側に固定されている
建築物用外囲体1の上縁と密着せずに段部を形成してい
るように固定されるため、立体感のある意匠効果が得ら
れると共に、上流側の建築物用外囲体1の下側の上下重
ね合わせ部8の裏面と下流側の建築物用外囲体1の上側
の上下重ね合わせ部9の表面との間に空間が形成される
ことになるため上流側の建築物用外囲体1の下縁から雨
水が入り込んでも毛細管現象により雨水が上流側に移動
することがないのである。
【0013】左右重ね合わせ部6,7は、前に固定され
た本発明に係る建築物用外囲体1の一方(図3に示した
実施例では右側)の側縁部に形成されている左右重ね合
わせ部6に、次に隣接して固定される本発明に係る建築
物用外囲体1の他方(図3に示した実施例では左側)の
側縁部に形成されている左右重ね合わせ部7が重ね合わ
されるようになっている部分であり、図示した実施例の
如く一方の左右重ね合わせ部6が、山部2と谷部3と斜
面4とが連続している横断面波形状における最も側縁部
側に位置する山部2からその側縁側に下方に向けて傾斜
する斜面4に連続して谷部3の底部3aを含む同一平面が
連続せしめられていてこの平面から斜め上方に傾斜した
傾斜面が形成されてなる態様を示すことができ、また他
方の左右重ね合わせ部7が、最もその側縁部側に位置す
る山部2から側縁側に下方に向けて傾斜する傾斜面が形
成されてなる態様を示すことができ、このような態様の
場合にはこれら側縁に形成されている傾斜面同士を重ね
合わされて側方に接合されることになる。
【0014】上下重ね合わせ部8,9は、前に固定され
た本発明に係る建築物用外囲体1の上縁部に形成されて
いる上側の上下重ね合わせ部9に、次に上流側に隣接し
て固定される本発明に係る建築物用外囲体1の下縁部に
形成されている下側の上下重ね合わせ部8が重ね合わさ
れるようになっている部分であり、下側の上下重ね合わ
せ部8の下縁部に前述した裏面側に縦断面略くの字状に
屈曲されている下端傾斜部5が形成されている。
【0015】10は上流側に固定される建築物用外囲体1
の下縁位置を規定するために、上側の上下重ね合わせ部
9の下縁位置における谷部3に表面側に向けて突設され
ていることが好ましい上下位置決め用目印であり、間隔
を隔てた少なくとも2箇所以上の位置に形成されている
簡単な態様を示すことができる。
【0016】11は上流側に固定される建築物用外囲体1
を1/2幅ズレた位置に配置せしめるために、上側の上
下重ね合わせ部9の略中央位置の山部2に凹設されてい
ることが好ましい左右位置決め用目印である。
【0017】12は下側の上下重ね合わせ部8の近傍であ
って間隔を隔てた所定の位置に釘や木ネジ等のビス等の
固定具15を挿通できるように予め穿設されていることが
好ましい固定具挿通用貫通穴であり、この固定具挿通用
貫通穴12は下側の上下重ね合わせ部8の近傍であって、
前に固定された本発明に係る建築物用外囲体1の上縁よ
り僅かに上流側となる部分に穿設されていることが好ま
しい。
【0018】これは、本発明に係る建築物用外囲体1は
固定具挿通用貫通穴12位置で固定具15によって建築物下
地材(建築物用外囲体1が屋根板として使用される場合
には野地板、建築物用外囲体1が壁板として使用される
場合には壁下地材)に固定され、上側の上下重ね合わせ
部9はその上流側に固定される上流側の建築物外囲体1
の下端傾斜部5の下縁で押圧されるので、下端傾斜部5
の下縁から固定具挿通用貫通穴12までの距離が長いと下
端傾斜部5の下縁で下流側外囲体1を押圧せしめる押圧
力が小さくなるからこの押圧力を可及的に大きくせしめ
て建築物用外囲体1を強固に固定すると共に、吹き上げ
荷重によって下端傾斜部5が浮き上がる現象が発生しな
いようにするためである。
【0019】ここで、本発明に係る建築物用外囲体1に
より建築物の外囲構造を施工するための建築物下地材と
の間に敷設される防水シート14について簡単に説明す
る。
【0020】防水シート14は、長尺状を成し長手方向と
直角方向の短尺寸法Wが本発明に係る建築物用外囲体1
の上下方向の働き寸法w1の2倍の寸法に上下方向に隣
接する本発明に係る建築物用外囲体1の重ね合わされて
いる部分の寸法w2を加えた寸法(2w1+w2)と略合
致する寸法を有しており、長手方向と平行な下流側の下
縁14aを各建築物用外囲体1の裏側に建築物用外囲体1
の下縁より僅かに上流側に位置させて敷設される。
【0021】本発明に係る建築物用外囲体1は、固定具
挿通用貫通穴12に挿通された固定具15により建築物下地
材上に固定されるのであるが、下流側の建築物用外囲体
1の上側の上下重ね合わせ部9に次に上流側に隣接して
固定される本発明に係る建築物用外囲体1の下側の上下
重ね合わせ部8を重ね合わされて固定せしめる固定具15
による固定位置を、下流側の建築物用外囲体1を固定せ
しめている固定具15の位置より側方にズレた位置とする
ことによって一枚の防水シート14に上下方向の一直線上
に1本の固定具15しか存在しない状態とすることができ
雨仕舞が向上するのであり、通常上流側の建築物用外囲
体1は下流側の建築物用外囲体1に対してその略1/2
幅だけズレた位置に配置されて固定されるので、固定具
挿通用貫通穴12が穿設されている所定の位置とは、前記
した一枚の防水シート14に上下方向の一直線上に1本の
固定具15しか存在しない状態とする位置であり、例えば
図示した実施例では、一方(左方)の側縁部近傍に固定
具挿通用貫通穴12がまたこの固定具挿通用貫通穴12から
他方(右方)の側縁部側に建築物用外囲体1の働き幅の
1/3幅の間隔を隔てた位置及び2/3幅の間隔を隔て
た位置にそれぞれ固定具挿通用貫通穴12が穿設されてい
て、施工状態において固定具15が上下方向に千鳥状に配
置される位置である。
【0022】前記防水シート14としては、例えばゴムア
ス防水シートの如く建築物用外囲体1を固定するための
固定具15を貫通された状態でこの固定具15に密着して隙
間を閉塞して防水性を確保することのできる自己封鎖性
を有する素材より形成されていることが好ましい。
【0023】なお、13は製造時に製造される建築物用外
囲体1を送るために送り装置の爪が挿入される貫通孔で
ある。
【0024】このような本発明に係る建築物用外囲体1
を使用して建築物の外囲構造を施工するには、先ず前記
した長尺状の防水シート14を準備し、この防水シート14
の長手方向と平行な下流側の下縁14aをその上に固定さ
れる建築物用外囲体1の下縁部より僅かに上流側に位置
させて敷設する。
【0025】そして、この防水シート14上に建築物用外
囲体1をその両側縁部の左右重ね合わせ部6,7同士を
重ね合わせて順次側方に配置して固定具挿通用貫通穴12
を挿通させた固定具15により建築物下地材に固定するの
であるが、既に下流側に建築物用外囲体1が固定されて
いる場合にはその上流側に固定される建築物用外囲体1
を下流側の建築物用外囲体1に対してその略1/2幅だ
け側方にズレた位置に配置して上流側の建築物用外囲体
1を固定せしめる固定具15の位置が下流側の建築物用外
囲体1を固定せしめる固定具15より側方にズレた配置し
て固定する作業を施工すべき建築物の外囲面全面に順次
繰返し行うのである。
【0026】このように下流側の建築物用外囲体1の上
流側に上流側の建築物用外囲体1を固定するに際し、建
築物用外囲体1の上側の上下重ね合わせ部9の下縁位置
における谷部3に上下位置決め用目印10が表面側に向け
て突設されていると、上流側の建築物用外囲体1を下流
側の建築物用外囲体1に対して上下方向の所定の位置に
容易に配置することができると共に上下方向の働き寸法
を一定にすることができる。また、この上下位置決め用
目印10が谷部3に多数表面側に向けて突設されている
と、谷部3に裏面側に向けて突設されている場合のよう
に上下位置決め用目印の部分で建築物用外囲体1が浮き
上がるような建築物用外囲体1の施工に問題を生じさせ
ること無く、上流側の建築物用外囲体1の下縁から入り
込んできた雨水がこの上下位置決め用目印10によって更
に上流側に移動することがないため雨仕舞が向上するの
である。
【0027】また、建築物用外囲体1を側方に順次固定
するに際し、上側の上下重ね合わせ部9の略中央位置の
山部2に左右位置決め用目印11が凹設されていると、山
部2に左右位置決め用目印が凸設されている場合のよう
に左右位置決め用目印の部分で上流側の建築物用外囲体
1が浮き上がるような建築物用外囲体1の施工に問題を
生じさせること無く、下流側に下流側の建築物用外囲体
1が固定されている場合にその上流側に固定される上流
側の建築物用外囲体1の位置を下流側の建築物用外囲体
1に対して働き幅の1/2幅だけズレた位置に容易に配
置することができ外観に優れた状態に施工することがで
き、しかもこの左右位置決め用目印11がは山部2に凹設
されているので上流側の建築物用外囲体1が下流側の建
築物用外囲体1に対して浮き上がった状態に固定される
こともなく、更に下端傾斜部5も波形状に形成されてい
るので、上側の上下重ね合わせ部9の波形状と係合して
側方にズレることが防止され容易に安定した状態に配置
することができる。
【0028】このように上下方向に隣接して固定される
建築物用外囲体1,1を建築物下地材に固定せしめる固
定具15を側方にズレた位置にして上下方向に一直線状に
配置されない状態とすることによって、上流側の建築物
用外囲体1の下端傾斜部と下流側の建築物用外囲体1の
上面との間から上流側の建築物用外囲体1の裏側に入り
込んだ雨水等の水は、下流側の建築物用外囲体1の上縁
に至ることは殆ど無いが、仮りに下流側の建築物用外囲
体1の上縁にまで至った場合には二枚の防水シート14上
を下流側に流下することになるが、この際各防水シート
14において上下方向において固定具15が貫通した穴が一
直線状に配置されていないため防水効果が非常に高く、
更に固定具15は重ね合わされた二枚の防水シート14を貫
通しているので上層の防水シート14を通過した雨水等の
水は下層の防水シート14によって遮断されるので防水効
果が優れているのである。
【0029】
【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係る建築物
用外囲体は、両側縁部に左右重ね合わせ部が、また上下
両縁部に上下重ね合わせ部がそれぞれ形成されており、
側方及び上下方向に各重ね合わせ部を重ね合わせて固定
されて建築物の外面を構成する建築物用外囲体であっ
て、幅方向に連続する横断面弧状の山部と横断面弧状の
谷部とこれら山部と谷部とを連続せしめているフラット
な斜面とが上下方向の全長に亘って形成されている横断
面波形状であり、波のピッチが10〜15mmであり、前
記斜面が山部の頂点を含む平面に垂直な線に対する角度
が40〜50度で且つその幅が前記波のピッチの30〜
40%に形成されており、下縁部に裏面側に縦断面略く
の字状に屈曲されて下端傾斜部が形成されている構成で
あるので、施工状態において山部と谷部とが弧状で角張
った印象を与えずしかもその下端部が下端傾斜部の高さ
分だけ屋外側に突出して立体的な印象を見る者に与える
ことができ意匠性に優れているだけでなく、下側の上下
重ね合わせ部と上側の上下重ね合わせ部との間には空間
が形成されるので、雨水等が毛細管現象によって上流側
に移動しないため雨仕舞に優れている。
【0030】更に、それぞれ弧状の山部,谷部及びこれ
らを連続せしめている斜面が前記形状に形成されている
ので、横断面波形状における山部と谷部との占める割合
が小さく大部分がフラットな斜面で構成されることにな
るため、表面側から裏面側へ作用する荷重に対して高い
強度を有しており、従来の波板と比較して同一の材質よ
り製造する場合に板厚の薄い素材であっても建築物の外
囲を構成するに必要な強度を得ることができ、経済的で
ありしかも軽量で扱い易いのである。
【0031】また、固定具挿通用貫通穴が、下側の上下
重ね合わせ部の近傍であって間隔を隔てた所定の位置、
即ち施工状態において上下に隣接する本発明に係る建築
物用外囲体を固定せしめる固定具が上下方向に一直線状
に配列されない位置に穿設されていると、所定の短尺寸
法を有する長尺状の防水シートをその長手方向を水平に
してその下縁部を上側の上下重ね合わせ部に重ね合わせ
て更にこの防水シート上に本発明に係る建築物用外囲体
を配置して固定した施工状態において、各防水シートに
ついて上下方向に一直線状に固定具が貫通した穴が形成
されることがなく、しかも二枚の防水シートが重ね合わ
されているので、固定具を伝って上層の防水シートを通
過した雨水等の水は下層の防水シートによって遮断され
て下地材側に侵入することがなく雨仕舞に優れている。
【0032】そして、上流側に固定される建築物用外囲
体の下縁位置を規定するために上側の上下重ね合わせ部
の下縁位置における谷部に上下位置決め用目印が表面側
に向けて突設されていると、建築物用外囲体の施工に問
題を生じさせること無く上下方向の働き寸法を一定にす
ることができ、また上流側に固定される建築物用外囲体
を1/2幅ズレた位置に配置せしめるために上側の上下
重ね合わせ部の略中央位置の山部に左右位置決め用目印
が凹設されていると、建築物用外囲体の施工に問題を生
じさせること無く下流側に下流側外囲体が固定されてい
る場合にその上流側に固定される上流側外囲体の位置を
下流側外囲体に対して働き幅の1/2幅ズレた位置に容
易に配置することができ外観に優れた状態に施工するこ
とができ、しかも下端傾斜部も波形状に形成されている
ので、上側の上下重ね合わせ部の波形状と係合して安定
した状態に配置することができ施工効率に優れている。
【0033】このように種々の効果を奏する本発明に係
る建築物用外囲体は、その工業的価値の非常に大きなも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築物用外囲体の1実施例を示す
斜視図である。
【図2】図1の中央横断面を拡大して示す部分拡大断面
図である。
【図3】図1に示す本発明に係る建築物用外囲体の施工
状態の1例を説明する説明用斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明に係る建築物用外囲体 2 山部 2a 頂部 3 谷部 3a 底部 4 斜面 5 下端傾斜部 6 一方の左右重ね合わせ部 7 他方の左右重ね合わせ部 8 下側の上下重ね合わせ部 9 上側の上下重ね合わせ部 10 上下位置決め用目印 11 左右位置決め用目印 12 固定具挿通用貫通穴 13 貫通孔 14 防水シート 14a 下縁 15 固定具 A 斜面の幅 W 防水シートの短尺寸法 L 山部の頂部を含む平面に垂直な線 w1 外囲体の上下方向の働き寸法 w2 上下重ね合わせ部の寸法 θ 山部の頂部を含む平面に垂直な線に対する斜面の角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側縁部に左右重ね合わせ部(6,7)
    が、また上下両縁部に上下重ね合わせ部(8,9)がそれ
    ぞれ形成されており、側方及び上下方向に各重ね合わせ
    部(6,7)及び(8,9)を重ね合わせて固定されて建築
    物の外面を構成する建築物用外囲体であって、幅方向に
    連続する横断面弧状の山部(2)と横断面弧状の谷部(3)
    とこれら山部(2)と谷部(3)とを連続せしめているフラ
    ットな斜面(4)とが上下方向の全長に亘って形成されて
    いる横断面波形状であり、波のピッチが10〜15mmで
    あり、前記斜面(4)が山部(2)の頂点(2a)を含む平面に
    垂直な線(L)に対する角度(θ)が40〜50度で且つそ
    の幅(A)が前記波のピッチの30〜40%に形成されて
    おり、下縁部に裏面側に縦断面略くの字状に屈曲されて
    下端傾斜部(5)が形成されていることを特徴とする金属
    板製の定尺状の建築物用外囲体(1)。
  2. 【請求項2】 下側の上下重ね合わせ部(8)の近傍であ
    って間隔を隔てた所定の位置に固定具挿通用貫通穴(12)
    が穿設されている請求項1に記載の建築物用外囲体
    (1)。
  3. 【請求項3】 上流側に固定される建築物用外囲体(1)
    の下縁位置を規定するために、上側の上下重ね合わせ部
    (9)の下縁位置における谷部(3)に上下位置決め用目印
    (10)が表面側に向けて突設されている請求項1又は2に
    記載の建築物用外囲体(1)。
  4. 【請求項4】 上流側に固定される建築物用外囲体(1)
    を1/2幅ズレた位置に配置せしめるために、上側の上
    下重ね合わせ部(9)の略中央位置の山部(2)に左右位置
    決め用目印(11)が凹設されている請求項1から3までの
    いずれか1項に記載の建築物用外囲体(1)。
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