JP2622822B2 - 屋根の棟構造 - Google Patents

屋根の棟構造

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根の棟構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、屋根の棟構造は、図7に示すよう
に、棟木1の上に一対の垂木2,2を山形状にして棟側
を拝みに付き合わせた後、その上に野地板3を張設する
とゝもに、該野地板3上にルーフィング4を敷延べ、次
いで、該ルーフィング4上において、棟側には一対の下
地用木板5,5を付き合わせて固定し、その他の部分に
は屋根板6を付設する。そして、前記下地用木板5,5
に棟包み7を被嵌し、その側壁部8から下地用木板5,
5に釘9を打ち込んで固定するとゝもに、前記棟包み7
の側壁部8から外方向に延出する側板10の端部に形成
した折曲部10aと、前記屋根板6の端部に形成した折
曲部6aとを噛合わせて連結する構造のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、上記のよう
な従来の棟構造は、その施工が面倒であり、防水性を確
保した状態に施工するには相当の熟練を要するとゝも
に、屋根裏と外部との空気の流通がないために換気が不
十分である、といった問題点があった。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解決するために成されたもので、施工
が容易であり、且つ換気機能を有するものを提供するこ
とを目的としたものであり、その要旨は、稜線部から左
右に下降傾斜する上面部と、該上面部の下端から垂下す
る側壁部と、水平な下面部の中央部に互いに離間して垂
下する左右一対の立壁部と、前記側壁部と下面部と立壁
部とから構成された逆U字状の壁面に形成した左右方向
に延び且つ前後方向に連続した換気用の溝と、前記側壁
部と下面部との角隅部に装着した防水部材とからなる屋
根棟材と、該屋根棟材の前記上面部及び側壁部を外側か
ら包む大きさと形状からなる天板部及びその下端から垂
下する弾性側板部と、該弾性側板部の先端を内側に折り
曲げて形成した前記側壁部の下端縁と係合する係止部と
からなる棟包み材とから構成したことを特徴とする屋根
の棟構造にある。
【0005】
【実施例】以下、本発明を図1乃至図6に示す実施例に
より詳細に説明する。なお、図1は本発明に係る屋根の
棟構造を構成する屋根棟材と棟包み材との斜視図で、図
2は組み立てた状態の斜視図、図3は同正面図、図4は
裏面から見た斜視図で、図5は図3のII−II線断面拡大
図、図6は同棟構造の施工状態を示す縦断面図である。
【0006】図において、1は本発明に係る棟構造で、
強化合成樹脂等で形成した屋根棟材2と、該屋根棟材2
に被嵌する金属板或いは強化合成樹脂板等で形成した棟
包み材3とから構成されており、前記屋根棟材2には発
泡ウレタン等で形成した防水部材4が付設されている。
【0007】前記屋根棟材2は、稜線部2Aを境にし
て、左右一対の上面部5,5が所望の傾斜角度で下降し
ており、この下降傾斜する上面部5,5と対向する下面
部(天面)6は水平に形成されているとゝもに、前記稜
線部2Aには釘やボルト等の止め金具7を打ち込む際の
位置決め用の凹溝8が形成されている。そして前記屋根
棟材2の下面6中央には、幅Dだけ離間した空間部9を
介して、左右一対の立壁部10,10が下方に向け平行
に且つ長手方向に沿って突設しており、この立壁部1
0,10により前記下面部6は左右に2分割されてい
る。なお、前記立壁部10,10の離間幅Dは、前記の
止め金具7の胴部が通過できる幅に設定されている。
【0008】また、前記上面部5,5の下端には互いに
平行な側壁部11,11が垂下しており、この両側壁部
11の下面には夫々水平な側下面12,12が形成され
ている。そして、この各側下面12の内側には、円弧部
13,13が前記側壁部11の内側面11Aに連続し、
且つ前記側下面12,12より下方向に突設して屋根棟
材2の長手方向に形成されている。したがって、前記立
壁部10,10の左右には、その内側面10Aと下面部
(天面)6,6と側壁部11,11の内側面11Aによ
り、逆U字状の二つの凹部14,14が夫々形成されて
いる。
【0009】そして、前記凹部14,14の壁面には、
立壁部10の外側面10Aから下面部(天面)6を経て
側壁部11の内側面11Aに連続する換気用の溝15が
多数平行に形成されている。そして、この換気用の溝1
5はU字状又はV字状をしており、前記屋根棟材2の長
手方向と直行する方向に延びたこの各換気用の溝15の
一端は立壁部10,10の下面に夫々開口し、他端は前
記側壁部11,11の円弧部13,13で開口してお
り、夫々外部と連通状態となっている。
【0010】また、屋根棟材2に装着する前記棟包み材
3は、前記屋根棟材2の外形形状と同形状の天板部16
と、該天板部16の下端から垂下する側板部17と、該
側板部17の下端から内側に直交状に連接する係止部1
8とから構成されており、前記左右の側板部17,17
は天板部16,16との基部を支点にして互いに内側方
向に弾性変形されている。すなわち、前記天板部16と
側板部17と係止部18は、夫々前記屋根棟材2の上面
部5と側壁部11,11の外側面11Bと側下面12,
12とに密着する形状に形成されている。
【0011】しかして、棟包み材3を屋根棟材2に装着
する際には、左右の側板部17,17を夫々外方向に押
し拡げた状態で棟包み材3を屋根棟材2に被せ、その上
面部5,5に天板部16を密着するよう被嵌した後、前
記外方向に押し拡げた外力を解除すると、前記側板部1
7はその復元力により屋根棟材2の側壁部11,11の
外側面11Bに密着し、同時に前記係止部18は屋根棟
材2の側下面12に密着係止して抜出不能に固定され
る。したがって、棟包み材3を屋根棟材2に対してこれ
を釘等で固定することは不要となる。
【0012】また、前記防水部材4は直方体形状に形成
されており、前記屋根棟材2の側壁部11,11の内側
面11A,11Aと、下面部(天面)6とのコーナ部に
接着剤等により固定されている。
【0013】つぎに、上記実施例の施工について以下説
明するに、先ず棟木19の上に一対の垂木20,20を
その棟側を離間Hして山形形状に対面せしめて固定した
後、各垂木20,20の上に夫々野地板21,21を付
設し、該野地板21,21上に夫々ルーフィング22を
介して屋根板23を張設する。
【0014】そして、前記屋根板23上には、前記垂木
20の棟側の離間Hした空隙部分に屋根棟材2の立壁部
10,10を挿入し、その下面を前記棟木19の上面に
当接する。そこで、屋根棟材2の凹溝8から止め金具7
の釘を打ち込めば、その先端は立壁部10,10の空間
部9を通過し、棟木19に突き刺さって屋根棟材2は固
定される。この際、側壁部11,11に形成した円弧部
13,13の頂部は、前記屋根板23の上面と極小間隙
で離間するか接触し、また防水部材4の下側の一部は弾
性変形して屋根板23の上面と圧着状態で接触する。
【0015】つぎに、屋根棟材2の上に棟包み材3を装
着するが、上記のように、先ず左右の側板部17を夫々
外方向に押し拡げ、この状態で屋根棟材2の上面部5,
5に天板部16を密着するよう被嵌する。そしてその
後、両側板部17にかけていた前記外方向への外力を解
除すると、前記側板部17はその復元力により屋根棟材
2の側壁部11,11の外側面11Bに密着し、同時に
前記係止部18は屋根棟材2の側下面12に密着係止し
て抜出不能に固定される。
【0016】而して、屋根板23の上面を吹き上げら
れ、該屋根板23の上面と前記側壁部11,11の下端
との間から屋根棟材2の凹部14,14内に侵入しよう
とする雨水等は前記防水部材4により遮蔽され、内部へ
の侵入は確実に阻止される。また、屋根裏内の空気は、
前記立壁部10,10の下端から換気用の溝15を経て
屋根棟材2の凹部14内に入り、溝15を通って前記側
壁部11,11の円弧部13,13の頂部から外部に排
出される。なお、上記は屋根の本棟に関する実施例で説
明したが、下がり棟に使用することができることは勿論
である。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る屋根の棟構造は、上記のよ
うに、稜線部から左右に下降傾斜する上面部と、該上面
部の下端から垂下する側壁部と、水平な下面部の中央部
に互いに離間して垂下する左右一対の立壁部と、前記側
壁部と下面部と立壁部とから構成された逆U字状の壁面
に形成した左右方向に延び且つ前後方向に連続した換気
用の溝と、前記側壁部と下面との角隅部に装着した防水
部材とからなる屋根棟材と、該屋根棟材の前記上面部及
び側壁部を外側から包む大きさと形状からなる天板部及
びその下端から垂下する側板部と、該側板部の先端を内
側に折り曲げて形成した前記側壁部の下端縁と係合する
係止部とからなる棟包み材とから構成したものであるか
ら、屋根棟材の装着はこれを棟木に止め金具を打ち込む
ことにより簡単に、且つ防水性を保持して固定すること
ができるとゝもに、棟包み材は屋根棟材に被嵌するだけ
で簡単に固定でき、作業能率が向上する。また、換気用
の溝により屋根裏内の空気は外部に排出され、滞留する
ことがないので換気効果も高いといった諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋根の棟構造を構成する部材の斜
視図である。
【図2】構成部材を組み立てた状態の斜視図である。
【図3】同正面図である。
【図4】裏面から見た斜視図である。
【図5】図3のII−II線断面拡大図である。
【図6】棟構造の施工状態を示す縦断面図である。
【図7】従来の棟構造の縦断面図である。
【符号の説明】
1 棟構造 2 屋根棟材 2A 稜線部 3 棟包み材 4 防水部材 5 上面部 6 下面部(天面) 7 止め金具 8 凹溝 9 空間部 10 立壁部 10A 内側面 11 側壁部 11A 内側面 11B 外側面 12 側下面 13 円弧部 15 換気用の溝 16 天板部 17 側板部 18 係止部 19 棟木 20 垂木 21 野地板 23 屋根板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 稜線部から左右に下降傾斜する上面部
    と、該上面部の下端から垂下する側壁部と、水平な下面
    部の中央部に互いに離間して垂下した左右一対の立壁部
    と、前記側壁部と下面部と立壁部とから構成された逆U
    字状の壁面に形成した左右方向に延び且つ前後方向に連
    続した換気用の溝と、前記側壁部と下面部との角隅部に
    装着した防水部材とからなる屋根棟材と、該屋根棟材の
    前記上面部及び側壁部を外側から包む大きさと形状から
    なる天板部及びその下端から垂下する側板部と、該側板
    部の先端を内側に折り曲げて形成した前記側壁部の下端
    縁と係合する係止部とからなる棟包み材とから構成した
    ことを特徴とする屋根の棟構造。
  2. 【請求項2】 稜線部に、止め金具の位置決め用の凹溝
    を形成したことを特徴とする請求項1記載の屋根の棟構
    造。
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