JP2660910B2 - 屋根の棟構造 - Google Patents

屋根の棟構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本棟及び本棟から屋根
勾配に沿って軒先側に下降傾斜する下り棟等の棟構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屋根の棟構造は、図12に示すよ
うに、棟木30の上部に一対の垂木31,31を山形状
にして棟側を拝みに付き合わせた後、その上に野地板3
2を張設するとゝもに、該野地板32上にルーフィング
33を敷延べ、次いで、該ルーフィング33上におい
て、棟側には一対の下地用木板34,34を付き合わせ
て固定し、その他の部分には屋根板35を付設する。
【0003】そして前記下地用木板34,34に棟包み
36を被嵌し、その側壁部37から下地用木板34,3
4に釘38を打ち込んで固定するとゝもに、前記棟包み
36の側壁部37から外方向に延出する側板39の端部
に形成した折曲部39aと、前記屋根板35の端部に形
成した折曲部35aとを噛合わせて連結する構造のもの
である。
【0004】しかし、上記のような従来の棟構造は、そ
の施工が面倒であり、防水性を確保した状態に施工する
には相当の熟練を要するとゝもに、屋根裏と外部との空
気の流通がないため換気が不十分である、といった諸問
題点があった。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記のよう
な従来の諸問題点を解決するために成されたもので、施
工が容易であり、且つ換気機能を有するとゝもに、どの
ような屋根勾配のものにも自在に対応することができる
ものを提供することを目的としたものであり、その要旨
は、最頂部から左右に下降傾斜する上面部と、該上面部
の下端から垂下する側壁部と、前記上面部と平行な同一
の傾斜角度で形成した下面部と、前記側壁部及び下面部
との内側面に夫々形成した換気用溝と、前記側壁部と下
面部との角隅部に装着した防水部材とからなる屋根棟材
と、該屋根棟材の前記上面部及び側壁部を外側から包む
大きさと形状からなる天板部及びその下端から垂下する
側板部と、該側板部の先端を内側に折り曲げて形成した
前記側壁部の側下面と係合する係止片とからなる棟包み
材とから構成したことを特徴とする屋根の棟構造にあ
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により詳細
に説明するに、1は棟本体で、強化プラスチック等で形
成した屋根棟材2と、該屋根棟材2に被嵌する金属或い
は強化プラスチックなどで形成した棟包み材3と、前記
屋根棟材2内に付設する発泡ウレタン等で形成した防水
部材4,4とで主に構成されいる。
【0007】前記屋根棟材2は、最頂部2Aを境にして
左右一対の上面部5,5が所望の傾斜角度で下降してお
り、この下降傾斜する上面部5,5と対面する下面部
(天面部)6,6は前記上面部5,5の傾斜角度と同一
の傾斜角度でそれぞれ形成されている。なお、前記最頂
部2Aには釘やボルト等の止め金具7を打ち込む際の位
置決め用の凹溝8が形成されている。
【0008】また、前記上面部5,5の左右下端(軒先
側)には平行な側壁部9,9が垂下しており、この両側
壁部9,9の下面には夫々水平な側下面10,10が形
成されている。そして、この各側下面10,10の内側
には円弧部11,11が前記側壁部9,9の内側面9A
に連続するよう下方向に突設されている。従って、前記
屋根棟材2には、前記下面部6,6と両側壁部9,9の
内側面9Aにより下方に開口する凹部12が形成されて
いる。
【0009】更に、前記凹部12の壁面には、下面部
6,6から左右の側壁部9,9の内側面9A及び円弧部
11,11に連続する換気用溝13が多数平行に形成さ
れている。そして、この換気用溝13は半円弧形状を並
列して波形に形成した構成のもので、前記円弧部11,
11の最頂部11A,11Aで外部に連通している。な
お、前記屋根棟材2はその内部が空洞部14で形成され
ており、軽量化と、曲げ強度の増大と、製造価格の低減
を図っている。
【0010】ところで、前記屋根棟材2には、その一端
面(当接面)2Bから他端面2Cまでの長さが長いもの
と短いものとがあり、施工に際しては前記長短の屋根棟
材2を組み合わせて連接し使用する。このため、前記屋
根棟材2の一端面2Bには、上面部5,5の傾斜角度と
同一の傾斜角を有する継手用凸部15が突設されてお
り、前記屋根棟材2の他端面2Cには前記継手用凸部1
5が嵌合する継手用凹部16が設けられている。
【0011】そして、前記継手用凸部15の上面及び側
面には、屋根棟材2の一端面2Bとの連接部に排水用溝
17が設られており、屋根棟材2,2の連接部における
結露や雨水等をこの排水用溝17に沿って流下させ、屋
根材上に滴下させるものである。また、前記防水部材
4,4は直方体形状に形成されており、前記屋根棟材2
の下面部6,6と側壁部9,9の内側面9A,9Aとの
コーナ部に接着剤等により固定されている。
【0012】次に、前記屋根棟材2に装着する前記棟包
み材3は、前記屋根棟材2の外形形状と同形状の天板部
18,18と、該天板部18,18の左右下端から垂下
する側板部19,19と、該側板部19,19の下端か
ら内側に直交状に折り曲げた係止片20,20とから構
成されている。すなわち、前記天板部18,18と側板
部19,19と係止片20,20は、それぞれ前記屋根
棟材2の上面部5,5と側壁部9,9の外側面9Bと側
下面10,10とに密着する形状に形成されている。ま
た、前記左右の側板部19,19は天板部18,18と
の基部を支点にして互いに内側方向に弾性変形されてい
る。
【0013】また、前記屋根棟材2の最端部に装着する
棟包み材3には、図7及び図8に示すように、前記棟包
み材3の端部3Aから前記屋根棟材2の側壁部9,9の
高さと同一幅の折曲線21迄に、前記棟包み材3の天板
部18,18の稜線部と、天板部18,18と側板部1
9,19との連接部分に夫々切り込み22を設けて、左
右の天面片18A,18Aと側板片19A,19Aとが
形成されている。
【0014】次に、前記実施例の施工について説明する
と、まず、図9に示すように、屋根23を構築するの
に、棟木24の上に一対の垂木25,25をその本棟側
を離間して山形形状に対面して固定した後、各垂木2
5,25の上に野地板26,26を付設し、該野地板2
6,26上に夫々ルーフィング27,27を介して屋根
板28,28を張設して構成する。
【0015】そして、前記屋根23の棟には、図11に
示すように、長短複数個の屋根棟材2を組み合わせて、
各屋根棟材2の継手用凹部16に継手用凸部15を嵌合
して連接し、屋根棟材2の凹溝8から止め金具7の釘を
打ち込めば、その先端は前記棟木24に突き刺さって固
定される。この際、前記屋根棟材2の円弧部11,11
の最頂部11A,11Aは、前記屋根板28,28の上
面と極小間隙で離間するか接触し、また防水部材4,4
の下面の一部は弾性変形して屋根板28,28の上面と
圧着状態で接触する。
【0016】次に、前記屋根棟材2に棟包み材3を装着
する際には、左右の側板部19,19を夫々外方向に押
し広げた状態で屋根棟材2に棟包み材3を被せ、その上
面部5,5に天板部18,18を密着するよう被嵌した
後、前記外方向に押し広げた外力を解除すると、前記側
板部19,19はその復元力により屋根棟材2の側壁部
9,9の外側面9Bに密着し、同時に前記係止片20,
20は屋根棟材2の側下面10,10に密着係止して抜
出不能に固定される。従って、前記屋根棟材2に棟包み
材3を釘等で固定することは不要となる。
【0017】そして、前記屋根棟材2の最端部に装着し
た棟包み材3は、該棟包み材3の天面片18A,18A
と側板片19A,19Aとを夫々折曲線21で下方向に
折り返して、屋根棟材2の端面2B,2Cを隠蔽する。
【0018】而して、前記屋根板28,28の上面に吹
き上げられ、該屋根板28,28の上面と前記屋根棟材
2の側壁部9,9の下端との間から屋根棟材2の凹部1
2内に侵入しようとする雨水等は、前記防水部材4,4
により遮蔽され、内部への侵入は確実に阻止される。ま
た、屋根裏内の空気は、前記換気用溝13を経て前記屋
根棟材2の円弧部11,11の頂部から外部に排出され
る。
【0019】図10に示す他実施例の棟構造は、屋根2
3の勾配が前記実施例の屋根の勾配より鋭角な場合であ
るが、屋根棟材2の下面部6,6が上面部5,5と同一
の傾斜角で形成されているため、屋根23の棟側が前記
屋根棟材2の下面部6,6に衝当することなく付設可能
となる。その他の点については前記実施例と同様であ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る屋根の棟構造は、上記のよ
うに、最頂部から左右に下降傾斜する上面部と、該上面
部の下端から垂下する側壁部と、前記上面部と平行な同
一の傾斜角度で形成した下面部と、前記側壁部及び下面
部との内側面に夫々形成した換気用溝と、前記側壁部と
下面部との角隅部に装着した防水部材とからなる屋根棟
材と、該屋根棟材の前記上面部及び側壁部を外側から包
む大きさと形状からなる天板部及びその下端から垂下す
る側板部と、該側板部の先端を内側に折り曲げて形成し
た前記側壁部の側下面と係合する係止片とからなる棟包
み材とから構成したものであるから、屋根棟材の装着は
これを棟木に止め金具を打ち込むことにより簡単に、且
つ防水性を保持して固定することができるとゝもに、棟
包み材は屋根棟材に被嵌するだけで簡単に固定すること
ができ、作業能率が向上する。又、屋根棟材は、緩やか
な傾斜角度を有する屋根の場合は勿論、鋭角な傾斜角度
を有する屋根の場合でも自在に対応して付設することが
可能である。そして屋根棟材の一端面には上面部の傾斜
角度と同一の傾斜角を有する継手用凸部を突設し、他端
面には前記継手用凸部が嵌合する継手用凹部を設けた構
成とすることにより、屋根棟材の連続が容易となるとゝ
もに、前記継手用凸部の上面及び側面には、屋根棟材の
一端面との連接部に排水用溝を形成した構成とすること
により、侵入した雨水や結露等がこの排水用溝に導かれ
て外部に排水されるため、継手部における防水性が保持
される。さらに、屋根棟材の内部は空洞部で形成した構
成とすることにより、軽量化,曲げ強度の向上,材料費
の節減を図ることができる、といった諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋根の棟構造を構成する部材の斜
視図である。
【図2】構成部材で組立た状態を一端から見た斜視図で
ある。
【図3】構成部材で組立た状態を他端から見た斜視図で
ある。
【図4】屋根の棟構造の平面図である。
【図5】図4のIIー II 線断面図である。
【図6】図4のIII ー III線断面図である。
【図7】屋根の棟構造の終端部の斜視図である。
【図8】同棟構造の終端部の形成前の斜視図である。
【図9】同棟構造の施工状態を示す一実施例の縦断面図
である。
【図10】同棟構造の施工状態を示す他実施例の縦断面
図である。
【図11】屋根の棟構造の連接状態を示す側面図であ
る。
【図12】従来の屋根の棟構造の施工状態を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1 棟本体 2 屋根棟材 2A 最頂部 2B 一端面 2C 他端面 3 棟包み材 4 防水部材 5 上面部 6 下面部 7 止め金具 8 凹溝 9 側壁部 9A 内側面 9B 外側面 10 側下面 11 円弧部 11A 最頂部 12 凹部 13 換気用溝 14 空洞部 15 継手用凸部 16 継手用凹部 17 排水用溝 18 天板部 18A 天面片 19 側板部 19A 側板片 20 係止片 21 折曲線 22 切り込み 23 屋根 24 棟木 25 垂木 26 野地板 27 ルーフィング 28 屋根板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂部から左右に下降傾斜する上面部と、
    該上面部の下端から垂下する側壁部と、前記上面部と平
    行な同一の傾斜角度で形成した下面部と、前記側壁部及
    び下面部との内側面に夫々形成した換気用溝と、前記側
    壁部と下面部との角隅部に装着した防水部材とからなる
    屋根棟材と、該屋根棟材の前記上面部及び側壁部を外側
    から包む大きさと形状からなる天板部及びその下端から
    垂下する側板部と、該側板部の先端を内側に折り曲げて
    形成した前記側壁部の側下面と係合する係止片とからな
    る棟包み材とから構成したことを特徴とする屋根の棟構
    造。
  2. 【請求項2】 屋根棟材の一端面には上面部の傾斜角度
    と同一の傾斜角を有する継手用凸部を突設し、他端面に
    は前記継手用凸部が嵌合する継手用凹部を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の屋根の棟構造。
  3. 【請求項3】 継手用凸部の上面及び側面には、屋根棟
    材の一端面との連接部に排水用溝を形成したことを特徴
    とする請求項2記載の屋根の棟構造。
  4. 【請求項4】 屋根棟材の内部は空洞部で形成したこと
    を特徴とする請求項1乃至3記載の屋根の棟構造。
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