JPH09125091A - 皮膚洗浄料 - Google Patents

皮膚洗浄料

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JPH09125091A
JPH09125091A JP28131995A JP28131995A JPH09125091A JP H09125091 A JPH09125091 A JP H09125091A JP 28131995 A JP28131995 A JP 28131995A JP 28131995 A JP28131995 A JP 28131995A JP H09125091 A JPH09125091 A JP H09125091A
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acid
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由季 日高
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武弘 堤
Masaaki Moriyama
昌明 森山
Hideyuki Hanazawa
英行 花沢
Yasushi Kajiwara
泰 梶原
Michitaka Sawada
道隆 澤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄後のさっぱり感とタオルドライ後のしっ
とり感又はなめらか感の両立が可能であり、かつ洗浄時
の泡立ち、洗浄後のすすぎ性が良好な皮膚洗浄料の提
供。 【解決手段】 ポリマーのガラス転移温度(Tg)が0〜
60℃であり、10重量%濃度での透過率が50%以上である
ポリマーエマルジョンを固形分換算で0.01〜10重量%含
有する皮膚洗浄料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮膚洗浄料に関し、
詳しくは、洗浄時の泡立ちが良好で、洗浄後の皮膚の感
触(さらさら感、なめらかさ等)を向上させることがで
き、また、透明性付与も可能な洗顔料、身体洗浄料、シ
ャンプー等の皮膚洗浄料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、洗顔料、身体洗浄料、シャンプー等には目的に応じ
いろいろな皮膚洗浄料が用いられてきた。最近では感触
重視の志向が強まり、洗浄後さっぱりした感触あるいは
タオルドライ後しっとりした感触を付与するような工夫
が多くなされている。ただ、石鹸成分添加等により洗浄
後さっぱりした感触を付与すると、タオルドライ後にし
っとり、なめらかな感触を付与することができず、また
皮膚にマイルドな活性剤、油剤、保湿剤等の添加により
タオルドライ後しっとり、なめらかな感触を付与する
と、洗浄直後若干のぬるつきがあり、洗浄後のさっぱり
した感触を付与することはできない。
【0003】本発明の課題は、これまで達成できなかっ
た洗浄後のさっぱり感とタオルドライ後のしっとり感又
はなめらか感の両立が可能であり、かつ洗浄時の泡立
ち、洗浄後のすすぎ性が良好な皮膚洗浄料を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、特定のポリマーエマルジョンを含有する皮膚洗
浄料が上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完
成するに到った。即ち本発明は、ポリマーのガラス転移
温度(Tg)が0〜60℃であり、10重量%濃度での透過率
が50%以上であるポリマーエマルジョンを固形分換算で
0.01〜10重量%含有することを特徴とする皮膚洗浄料を
提供するものである。
【0005】尚、ここでいうガラス転移温度(Tg)は次
の様に定義する。
【0006】
【数1】
【0007】 W1, W2 … : 各モノマーの重量分率 Tg1,Tg2 … : 各モノマーのホモポリマーのガラス転
移温度(℃) (ホモポリマーのTgは、J. Brandrup, et al.,“Polyme
r Handbook, second edition”John Wiley & Sons, In
c., 1975 の記載による。) また、透過率は次の様に定義する。
【0008】
【数2】
【0009】透過率の測定装置としては、積分球光電散
乱光度計(有限会社東京電色技術センター社製 MODEL T
-2600D)を用いる。 測定方法:積分球方式 JIS K-0101 光源 :ハロゲンランプ 12V 20W 2000H 積分球径:60mφ 検出素子:シリコンフォトダイオード。
【0010】ポリマーエマルジョンの洗浄剤への添加に
関しては、特公昭60−6999号公報等では濁り剤成
分として、特公平2−46640号、特公平4−333
19号公報等ではフェルト収縮防止成分として、特開平
6−172789号公報では泡切れ性向上成分として用
いられているが、本発明とは目的が全く異なり、上記感
触が付与できることを見出した例はない。また、一般的
なポリマーエマルジョンは白濁しているため、ポリマー
エマルジョン添加により透明な外観を維持することは困
難であるが、本発明のポリマーエマルジョンを用いると
透明性の付与も可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明において、「ポリマーエマルジョ
ン」とは、ポリマー微粒子の水分散液のことをいう。ポ
リマーエマルジョンは乳化重合法、転相乳化法等の公知
の方法を用い製造することができ、ポリマー種としては
アクリル系が好ましい。
【0012】本発明のポリマーエマルジョンの構成単量
体としては、重合可能な二重結合を有するものであれば
特に制限はなく、疎水性単量体、親水性単量体のいずれ
も用いることができる。
【0013】疎水性単量体としては、スチレン、α−メ
チルスチレン、クロロスチレン、アルキルスチレン、ジ
ビニルベンゼン等の芳香族モノ及びジビニル化合物;メ
チルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアク
リレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリ
レート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルア
クリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチル
アクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチル
アクリレート、イソブチルメタクリレート、t−ブチル
アクリレート、t−ブチルメタクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメ
タクリレート等のアクリル酸エステル及びメタクリル酸
エステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の
シアン化ビニル化合物;酢酸ビニル等のビニルエステ
ル;塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニ
ル;トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,3,3 −テ
トラフルオロプロピルメタクリレート、2,2,3,3,4,4 −
ヘキサフルオロブチルメタクリレート、パーフルオロオ
クチルアクリレート、パーフルオロオクチルメタクリレ
ート等のフッ素系単量体;下記の一般式(1) 〜(5) で表
されるようなシリコーンマクロマー等が挙げられる。
【0014】
【化1】
【0015】〔上記式中、R1は水素原子又はメチル基を
示し、R2〜R10 はそれぞれ低級アルキル基、低級アルコ
キシ基又はフェニル基を示し、X は下記式;
【0016】
【化2】
【0017】で表わされる基を示し、n は1〜500 の数
を示す〕 また、親水性単量体としては、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸等
のエチレン性不飽和カルボン酸;ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート、エチレン
グリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノメタクリレート等のヒ
ドロキシル基含有エチレン性単量体;アクリルアミド、
メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N
−メチロールメタクリルアミド、N−ダイアセトンアク
リルアミド等のエチレン性アミド単量体;アミノエチル
アクリレート、アミノエチルメタクリレート、N,N−
ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチル
アミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノ
エチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメ
タクリレート、N,N, N−トリメチルアミノエチルア
クリレート、N,N, N−トリメチルアミノエチルメタ
クリレート等のエチレン性アミン又はその塩;スチレン
スルホン酸又はその塩類等が挙げられる。
【0018】これらの単量体は1種のみを使用しても、
また2種以上を組合せて使用してもよいが、親水性単量
体が0〜30重量%、疎水性単量体が70〜100 重量%の組
合せを用いるのが好ましく、親水性単量体が0〜15重量
%、疎水性単量体が85〜100重量%の組合せを用いるの
が更に好ましい。
【0019】本発明のポリマーエマルジョンの中ではア
クリル系ポリマーエマルジョンが好ましいが、アクリル
系ポリマーエマルジョンの構成単量体成分としては、分
岐(メタ)アクリレートを含有することが感触的に好ま
しく、分岐(メタ)アクリレートとしてはイソブチルア
クリレートが特に好ましい。またイソブチルアクリレー
トを全単量体中10モル%以上含有することが特に好まし
い。
【0020】本発明において使用される重合開始剤とし
ては、特に限定されないが、例えばクメンハイドロパー
オキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキ
サイド、p−メンタンハイドロパーオキサイドなどのハ
イドロパーオキサイド類;ベンゾイルパーオキサイド、
ラウロイルパーオキサイド等のパーオキサイド類;アゾ
ビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物類などの有機系
重合開始剤、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫
酸アンモニウムなどの過硫酸塩などの無機系重合開始剤
などが挙げられる。また、重亜硫酸ナトリウム、アスコ
ルビン酸及びその塩等の還元剤を重合開始剤と組合せて
用いる、いわゆるレドックス系重合開始剤も使用するこ
とができる。
【0021】また、上記重合時には、分散安定化のため
界面活性剤を添加することが好ましい。使用される界面
活性剤には特に制限はなく、一般のアニオン系、ノニオ
ン系、カチオン系又は両性界面活性剤が挙げられる。ア
ニオン系界面活性剤としては、オレイン酸カリウム、オ
レイン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム等の脂肪酸
金属塩類;アルキルエーテルカルボン酸塩類;ラウリル
硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫
酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫
酸ナトリウム、テトラデセン硫酸ナトリウム等のアルキ
ル又はアルケニル硫酸塩類;スルホコハク酸ジオクチル
ナトリウム;ラウリルスルホ酢酸ナトリウム;テトラデ
センスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸塩類;ラウリ
ルベンゼン硫酸ナトリウム等のアルキルベンゼン硫酸塩
類;アルキルナフタレン硫酸塩類;ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸塩類;α−オレフィン硫酸塩
類;アルキルリン酸塩類;ポリオキシエチレンアルキル
エーテルリン酸塩類;アクリル酸・メタクリル酸アルキ
ル共重合体等の高分子型活性剤等が挙げられる。
【0022】ノニオン系界面活性剤としては、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪
酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、アミンオキサ
イド等が挙げられる。カチオン系界面活性剤としては、
脂肪族炭化水素基を有する第1級、第2級、第3級アミ
ン塩、第4級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面
活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ
エチルイミダゾリウムベタイン等のベタイン類等が挙げ
られる。
【0023】上記界面活性剤は、アニオン系界面活性剤
とノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤とノニ
オン系界面活性剤、両性界面活性剤とノニオン系界面活
性剤の組み合わせ等のように、2種以上を併用してもよ
い。界面活性剤の添加量は、重合の安定性から、上記単
量体100 重量部に対し0.5 重量部以上が好ましい。
【0024】本発明においては、上記のようにして得ら
れたポリマーエマルジョンの中で、ポリマーのガラス転
移温度(Tg)が0〜60℃、好ましくは20〜40℃のものを
用いる。ガラス転移温度(Tg)が0℃より低い場合には
洗浄時およびタオルドライ後にべたつきが生じ、60℃よ
り高い場合には洗浄後のなめらかさが発現しない。ま
た、本発明において用いられるポリマーエマルジョンの
透過率(10重量%濃度)は50%以上が透明性付与には必
要であり、70%以上であることが特に好ましい。また、
本発明のポリマーエマルジョンの重量平均分子量(M
w)は特に制限はないが、感触を考慮すると10万以上が
好ましく、ポリマーの粒子径は80nm以下が好ましく、50
nm以下が更に好ましい。
【0025】本発明の皮膚洗浄料中の、上記Tg及び透過
率を有するポリマーエマルジョンの含有量は、固形分換
算で0.01〜10重量%である。ポリマーエマルジョンの含
有量が0.01重量%未満であると洗浄時及びタオルドライ
後の感触付与の効果がなく、10重量%を越えると洗浄時
の泡立ちが悪く、洗浄時及びタオルドライ後の感触も悪
くなる。
【0026】本発明の皮膚洗浄料には、アニオン系、両
性、ノニオン系、カチオン系の各種界面活性剤を本発明
の効果を損なわない範囲で任意に用いることができる。
具体的には、アニオン系界面活性剤としては、アルキル
硫酸塩、ポリエチレンアルキル硫酸塩等のサルフェート
系界面活性剤、スルホコハク酸系、タウレート系、イセ
チオネート系、α−オレフィンスルホン酸系等のスルホ
ネート系界面活性剤;脂肪酸石鹸系、エーテルカルボン
酸系、アシル化アミノ酸系等のカルボキシレート系界面
活性剤;アルキルリン酸塩系等のリン酸エステル系界面
活性剤が挙げられる。
【0027】両性界面活性剤としては、カルボベタイン
系、スルホベタイン系、イミダゾリニウムベタイン系等
の界面活性剤が挙げられ、ヒドロキシプロピルスルホベ
タイン、脱塩処理した2級のイミダゾリニウムベタイン
等が好ましく用いられる。
【0028】ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキ
シアルキレン付加型、ポリオキシプロピレン・ポリオキ
シエチレン付加型、アミンオキサイド系、モノあるいは
ジエタノールアミド系、その他ソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、アルキルサッカライド系、N−ポリヒドロキシアル
キル脂肪酸アミド系等の多価アルコール型界面活性剤が
挙げられる。
【0029】カチオン系界面活性剤としては、直鎖もし
くは分岐鎖のアルキル基を有するモノあるいはジアルキ
ル付加型第4級アンモニウム塩及びそのアルキル基にア
ルキレンオキサイドを付加したもの等が挙げられる。こ
れらのうち、特に炭素数12〜16の直鎖モノアルキル第4
級アンモニウム塩、炭素数20〜28の分岐アルキル基を有
する第4級アンモニウム塩等が好ましい。
【0030】これらの界面活性剤は1種または2種以上
を組み合わせて用いることができ、本発明の皮膚洗浄料
中に好ましくは2〜99重量%、さらに好ましくは2〜60
重量%、特に好ましくは5〜40重量%配合する。
【0031】また本発明の皮膚洗浄料には、上記成分の
他に通常の皮膚洗浄料に用いられる成分、たとえばエチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、それ以上のポリエチレングリコール類、プ
ロピレングリコール、ジプロピレングリコール、それ以
上のポリプロピレングリコール類、1,3 −ブチレングリ
コール、1,4 −ブチレングリコール等のブチレングリコ
ール類、グリセリン、ジグリセリン、それ以上のポリグ
リセリン類、ソルビトール、マンニトール、キシリトー
ル、マルチトール等の糖アルコール類、グリセリン類の
エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド付加
物、糖アルコール類のエチレンオキサイドまたはプロピ
レンオキサイド付加物、ガラクトース、グルコース、フ
ルクトース等の単糖類とそのエチレンオキサイドまたは
プロピレンオキサイド付加物、マルトース、ラクトース
等の多糖類とそのエチレンオキサイド又はプロピレンオ
キサイド付加物などの多価アルコール;流動パラフィ
ン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水
素、オリーブ油、ホホバ油、月見草油、やし油、牛脂等
の天然油、イソプロピルミリステート、セチルイソオク
タノエート、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールなど
のエステル油、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシ
リコーン等のシリコーン油、イソステアリン酸、オレイ
ン酸等の高級脂肪酸などの油性成分;ビタミン類、トリ
クロサン、トリクロロカルバン等の殺菌剤、グリチルリ
チン酸ジカリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、
ジンクピリチオン、オクトピロックス等の抗フケ剤、賦
活剤、メントール等の冷感剤、紫外線吸収剤などの薬
剤;モンモリロナイト、サポナイト、ヘクライト、ビー
ガム、クニピア、スメクトン等の水膨潤性粘土鉱物;カ
ラギーナン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、
プルラン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース等の多糖類、カルボキシビニルポリマー、
ポリビニルピロリドン等の合成高分子等の高分子類;酸
化チタン、カオリン、マイカ、セリサイト、亜鉛華、タ
ルク等の無機顔料、ポリメチルメタクリル酸、ナイロン
パウダー等の高分子粉体等の顔料;メチルパラベン、ブ
チルパラベン等の防腐剤;無機塩類、ポリエチレングリ
コールステアレート、エタノール等の粘度調整剤;パー
ル化剤;香料;色素;酸化防止剤等を、本発明の効果を
損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0032】本発明の皮膚洗浄料は、通常の方法により
製造することができ、その剤型は、液体状、ペースト
状、固形状、粉末状等、任意の剤型とすることができる
が、特に液体状またはペースト状とすることが好まし
い。また、本発明の皮膚洗浄料は、洗顔料、身体洗浄
料、シャンプー等として用いられるが、特に洗顔料とし
て用いることが好ましい。
【0033】特に本発明の皮膚洗浄料の好ましい態様と
しては、本発明のポリマーエマルジョンを固形分換算で
0.01〜10重量%、及び界面活性剤を5〜40重量%含有
し、透過率が50%以上である水性液体からなる皮膚洗浄
料が挙げられる。この場合において、透過率は次のよう
に定義する。
【0034】
【数3】
【0035】尚、透過率の測定装置は前述のものを使用
する。
【0036】
【実施例】以下、合成例及び実施例により本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。尚、以下において、部は特記しない限り重量基準
である。
【0037】比較製造例1 攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、窒素導入管を備えた
反応容器に、水300 部、ラウリル硫酸ナトリウム5部、
過硫酸カリウム 0.5部を仕込み、窒素ガスを流し溶存酸
素を除去した。一方滴下ロートにメチルメタクリレート
36.8部、n−ブチルアクリレート60.2部、アクリル酸3
部を仕込んだ。攪拌下に反応容器を80℃まで昇温し、滴
下ロートより上記モノマーを3時間かけて滴下した。滴
下終了後、3時間かけて熟成を行い、若干の凝集物を除
去し、固形分24%のポリマーエマルジョンを得た。ポリ
マーエマルジョン中の共重合体のガラス転移温度(Tg)
は前述の計算式を用いると−10℃であり、上記で定義し
た透過率は62%であった。また共重合体の重量平均分子
量(Mw) はGPCを用いた測定(ポリスチレン標準)に
より400000であった。このポリマーエマルジョンを比較
ポリマーエマルジョン(1) とする。
【0038】製造例1〜7及び比較製造例2〜3 表1及び表2に示すモノマー、重合開始剤、乳化剤を、
表1及び表2に示す割合で用いる以外は比較製造例1と
同様にして、ポリマーエマルジョン(1) 〜(7)及び比較
ポリマーエマルジョン(2) 〜(3) を得た。得られたポリ
マーエマルジョン中のポリマーのガラス転移温度(T
g)、透過率及び重量平均分子量(Mw) を、比較製造例
1と同様の方法で計算及び測定した。結果を表1及び表
2に示す。
【0039】尚、表1及び表2において、モノマー及び
重合開始剤は以下の略号を用いた。 MMA:メチルメタクリレート n-BA:n−ブチルアクリレート AA:アクリル酸 2-EHA:2−エチルヘキシルアクリレート t-BA:t−ブチルアクリレート EA:エチルアクリレート EMA:エチルメタクリレート i-BA:イソブチルアクリレート KPS:過硫酸カリウム
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】注) *1:( ) 内の数値は全構成モノマー中の各モノマーの割
合(重量%)を示す。 *2:( ) 内の数値は全構成モノマー 100重量部に対する
重量部を示す。
【0043】実施例1〜7及び比較例1〜5 ポリマーエマルジョン(1) 〜(7) 及び比較ポリマーエマ
ルジョン(1) 〜(3) を用い、下記組成の洗顔料を調製し
た。 ラウリルリン酸 15重量% ラウリン酸 2 ミリスチン酸 2 パルミチン酸 1 ステアリン酸 1 トリエタノールアミン 14 (上記脂肪酸のトリエタノールアミン塩となっている) ココイルアミドプロピルベタイン 2 ラウリン酸エチレンオキシド3モル付加物 1 グリセリン 10 カプリル酸グリセリド 2 ポリマーエマルジョン 表3 パラオキシ安息香酸エステル 0.2 香料 0.3 イオン交換水 残量 得られた洗顔料について、洗浄時の泡立ち、洗浄後の感
触、タオルドライ後の感触、及び洗顔料の外観(透明
性)を下記の方法により評価した。結果を表3に示す。
【0044】<評価方法>洗顔料2gを手に取り、実際
に洗顔を行い、洗浄時の泡立ち、洗浄後の感触及びタオ
ルドライ後の感触を10人のパネラーによる官能評価によ
って、下記基準で評価した。また、洗顔料の外観(透明
性)は、洗顔料の透過率を測定し、下記基準で評価し
た。
【0045】 ・洗浄時の泡立ち ○:泡立ちが良好である ○△:泡立ちがやや良好である △:泡立ちがやや悪い ×:泡立ちが悪い ・洗浄後の感触 ○:さらさらしている ○△:ややさらさらしている △:ややぬるついている ×:ぬるついている ・タオルドライ後の感触 ○:なめらかである ○△:ややなめらかである △:ややべたつく ×:べたつく ・洗顔料の外観(透過率) ◎:95%以上 ○:85%以上95%未満 ○△:70%以上85%未満 △:50%以上70%未満 ×:50%未満
【0046】
【表3】
【0047】実施例8(身体洗浄料) 以下に示す組成の身体洗浄料を調製した。得られた身体
洗浄料は洗浄時の泡立ち、洗浄中のすすぎ易さ、洗浄後
のさらさら感、タオルドライ後のなめらかさが良好であ
った。
【0048】 ラウリン酸 14重量% ミリスチン酸 7 水酸化カリウム 5.4 ラウリン酸ジエタノールアミド 0.5 2-ラウリル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルベタイン 3 プロピレングリコール 3 グリセリン 10 ソルビトール 3 ポリマーエマルジョン(7) 1 ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 香料 0.5 イオン交換水 残量。
【0049】実施例9(シャンプー) 以下に示す組成のシャンプーを調製した。得られたシャ
ンプーは洗浄時の泡立ち、洗浄中のすすぎ易さ、洗浄後
のさらさら感、タオルドライ後のなめらかさが良好であ
った。
【0050】 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 8重量% N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 8 ポリオキシエチレン(エチレンオキシド平均付加モル数3) ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 8 ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2 プロピレングリコール 3 エチレングリコールジステアレート 2 ポリマーエマルジョン(6) 0.1 ジブチルヒドロキシトルエン 0.1 香料 1 イオン交換水 残量。
【0051】実施例10(クレンジングジェル) 油相とフッ素系高分子を70℃で混合し、均一化した後に
全成分を混合して、下記組成のクレンジングジェルを調
製した。得られたクレンジングジェルを通常メイクアッ
プ化粧料に対してなじませた後、洗い流したところ、良
好な除去性があり、かつすすぎ易さ、洗浄後のさらさら
感、タオルドライ後のなめらかさが良好であった。
【0052】 流動パラフィン 35重量% フッ素系高分子* 1 ポリオキシエチレン(エチレンオキシド平均付加モル数20) オクチルドデシルエーテル 14 ソルビトール(70%溶液) 39 水 バランス ポリマーエマルジョン(5) 2 注) *:ステアリルメタクリレートとパーフルオロアルキルメタクリレートとの重量 比1/1、平均分子量65,000の共重合体。なお、パーフルオロアルキルメタ クリレートとしては、 CH2=C(CH3)-COOC2H4C8F17 を用いた。
【0053】
【発明の効果】本発明の皮膚洗浄料は、適度なガラス転
移温度(Tg=0〜60℃)及び透過率の高いポリマーエマ
ルジョンを特定量配合することにより、洗浄時の泡立ち
が良好で、洗浄後の皮膚の感触(さらさら感、なめらか
さ等)を向上させ、透明性も付与することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花沢 英行 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 梶原 泰 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 澤田 道隆 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマーのガラス転移温度(Tg)が0〜
    60℃であり、10重量%濃度での透過率が50%以上である
    ポリマーエマルジョンを固形分換算で0.01〜10重量%含
    有することを特徴とする皮膚洗浄料。
  2. 【請求項2】 ポリマーエマルジョンが、アクリル系ポ
    リマーエマルジョンである請求項1記載の皮膚洗浄料。
  3. 【請求項3】 アクリル系ポリマーエマルジョンが、構
    成単量体成分として分岐(メタ)アクリレートを含有す
    るものである請求項2記載の皮膚洗浄料。
  4. 【請求項4】 分岐(メタ)アクリレートがイソブチル
    アクリレートである請求項3記載の皮膚洗浄料。
  5. 【請求項5】 水性液体であり、透過率が50%以上であ
    る請求項1〜4のいずれか一項に記載の皮膚洗浄料。
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