JP2000026249A - 毛髪用洗浄剤組成物 - Google Patents

毛髪用洗浄剤組成物

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JP2000026249A
JP2000026249A JP10199294A JP19929498A JP2000026249A JP 2000026249 A JP2000026249 A JP 2000026249A JP 10199294 A JP10199294 A JP 10199294A JP 19929498 A JP19929498 A JP 19929498A JP 2000026249 A JP2000026249 A JP 2000026249A
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meth
polymer
hair
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Ryota Ando
亮太 安藤
Taijiro Shiino
太二朗 椎野
Kunio Shimada
邦男 島田
Norio Nakabayashi
宣男 中林
Kazuhiko Ishihara
一彦 石原
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Original Assignee
NOF Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄性に優れ、かつ皮膚刺激性が少なく、起泡
性に優れ泡質がクリーミーな洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】A成分として下記一般式[I] 【化1】 (式中、R1、R2およびR3は水素原子又は炭素原子1〜8
のアルキル基を示し、同一又は異なる基であってもよ
く、R4は炭素数2〜4のアルキレン基である。)で表さ
れる基を側鎖に有する重合体と、B成分として界面活性
剤とを含有し、A成分とB成分の重量比(A/B)が1
/100000〜10000/1の範囲にある毛髪用洗
浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄性に優れ、か
つ皮膚刺激性が少なく、起泡性に優れ泡質がクリーミー
な洗浄剤組成物に関する。特に洗髪時、濯ぎ時の指通り
がよく、さらに乾燥後も櫛通りが良好で、髪にしっとり
感を与えるような毛髪用洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】各種界面活性剤は洗浄剤として様々な分
野で幅広く使用されている。洗浄剤として各種の活性剤
を用いる場合、衣料用や台所の洗剤では、汚染物の洗浄
だけでなく、手などの皮膚刺激性の低い物が求められ、
また、身体用あるいは洗顔用の洗浄剤では、汚れや各種
化粧品等の洗浄性に優れるだけでなく、かつ身体や顔に
対する皮膚刺激性の少ないものが求められている。
【0003】特に近年では、アトピー性皮膚炎の増加や
皮膚の健康面等の観点から、炎症の低下や皮膚刺激性が
少なく皮膚のつややかさやしっとり感の保持が求められ
ている。従来、毛髪用の洗浄剤組成物において洗髪時の
指通り性および洗髪後のコンディショニング性を付与す
るためにジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シ
リコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シ
リコーン、アミノ変性シリコーン、カチオン変性シリコ
ーンなどのシリコーン化合物が使用されてきた(特開昭
56−72095号公報、特開昭63−307811号
公報、特開平2−247113号公報、特開平2−27
3612号公報、特開平3−188016号公報、特開
平3−184906号公報、特開平4−36225号公
報、特開平4−234309号公報)。しかし、これら
のシリコーン化合物を使用すると、シリコーン化合物の
抑泡性、消泡性から毛髪用洗浄剤の起泡性が極端に悪く
なり、またシリコーン化合物が水に不溶性であることか
ら配合製品の安定性が悪くなるという問題があった。さ
らにシリコーン化合物を用いたとき、配合製品の安定性
を改善するには、製品の粘度を増加させる必要がある
が、これにより実際に使用する際、ボトルから取りだし
難くなるという問題があった。
【0004】また、これらシリコーン化合物を使用した
洗浄剤組成物は乾燥後のコンディショニング性は良好で
あるものの髪のセット性が悪くなり、パーマネントウェ
ーブがかかり難しくなるという問題があった。一方、こ
れまで、高分子界面活性剤としてポリオキシエチレンモ
ノステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオ
キシエチレントリオレエート、ポリオキシエチレンモノ
ラウリルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼ
ラチン、アラビアゴムなどが知られている。しかしなが
ら、洗剤として皮膚に使用した場合、必ずしも皮膚に良
い影響を与えるものではなく、またしっとり感は与えな
かった。
【0005】ホスホリルコリン基を有する化合物は、既
に特開平3−39309号公報等に記載されて知られて
いる。特開平6−157271号公報にはホスホリルコ
リン基を有するモノマーを含む重合体が保湿剤として使
用できることが記載されている他、特開平5−1075
12号公報にはコンタクトレンズ用洗浄剤として使用で
きることが知られている。しかしホスホリルコリン基を
有する化合物と界面活性剤からなる毛髪用洗浄剤は、従
来知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低刺激で起
泡性に優れるとともに泡のクリーミー性に優れ、洗髪
時、濯ぎ時の指通りがよく、乾燥時の櫛通りが良好で、
髪のしっとり感に優れた毛髪用洗浄剤組成物を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
点に鑑み、鋭意検討した結果、特定の重合体と界面活性
剤の組み合わせにより問題点を解決できることを見いだ
し、本発明を完成した。即ち、本発明は、次の(1)〜
(5)である。
【0008】(1)A成分として下記一般式[I]
【化3】 (式中、R1、R2およびR3は水素原子又は炭素原子1〜8
のアルキル基を示し、同一又は異なる基であってもよ
く、R4は炭素数2〜4のアルキレン基である。)で表さ
れる基を側鎖に有する重合体と、B成分として界面活性
剤とを含有し、A成分とB成分の重量比(A/B)が1
/100000〜10000/1の範囲にある毛髪用洗
浄剤組成物。
【0009】(2)重合体が下記一般式[II]
【化4】 {式中R1、R2およびR3は水素原子又は炭素原子1〜8の
アルキレン基を示し、同一又は異なる基であってもよ
く、R4は炭素数2〜4のアルケニル基である。また、R5
は水素原子又はメチル基で、R6は−(GO)mG−で表
される基(ここで、Gは炭素数2〜12の二価の炭化水
素基で、mはそのオキシアルキレン基の平均付加モル数
で、0〜10である。)である。}で表される(メタ)
アクリル酸誘導体を重合してなる重合体であることを特
徴とする前記(1)の毛髪用洗浄剤組成物。
【0010】(3)重合体が2−(メタ)アクリロイル
オキシエチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチル
ホスフェートと疎水性単量体とを共重合してなる分子量
1、000〜10、000、000の範囲の重合体であ
ることを特徴とする前記(1)の毛髪用洗浄剤組成物。 (4)重合体が2−(メタ)アクリロイルオキシエチル
−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート
99〜10重量%と疎水性単量体1〜90重量%からな
る単量体組成物を共重合してなる分子量1,000〜1
0,000,000の範囲の重合体であることを特徴と
する前記(1)の毛髪用洗浄剤組成物。 (5)疎水性単量体がn−ブチル(メタ)アクリレート
または2−エチルヘキシルメタクリレートのいずれかで
ある前記(3)または(4)の毛髪用洗浄剤組成物。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の洗浄剤組成物において用
いるA成分の重合体は、一般式 [I] で表される基を側
鎖に有する重合体である。さらに具体的には、前記一般
式[I]で表される基を側鎖に有する単量体を単独重合
して得られる重合体か、または分子中に重合性の二重結
合を有する単量体と前記一般式[I]で表される基を側
鎖に有する単量体とを共重合して得られる重合体が好ま
しく挙げられる。
【0012】前記一般式[I]で表される基を側鎖に有
する単量体の具体例としては、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチ
ルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェ
ート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−2’−
(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、5−
(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2’−(トリメ
チルアンモニオ)エチルホスフェート、6−(メタ)ア
クリロイルオキシヘキシル−2’−(トリメチルアンモ
ニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイル
オキシエチル−2’−(トリエチルアンモニオ)エチル
ホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル
−2’−(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェー
ト、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−
(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
(ビニルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニ
オ)エチルホスフェート、2−(アリルオキシ)エチル
−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェー
ト、2−(p−ビニルベンジルオキシ)エチル−2’−
(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
(p−ビニルベンゾイルオキシ)エチル−2’−(トリ
メチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(スチリ
ルオキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エ
チルホスフェート、2−(p−ビニルベンジル)エチル
−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェー
ト、2−(ビニルオキシカルボニル)エチル−2’−
(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
(アリルオキシカルボニル)エチル−2’−(トリメチ
ルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(アクリロイ
ルアミノ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エ
チルホスフェート、2−(ビニルオキシカルボニル)エ
チル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェ
ート、2−(アクリロイルアミノ)エチル−2’−(ト
リメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(アリ
ルオキシカルボニルアミノ)エチル−2’−(トリメチ
ルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(ブテロイル
オキシ)エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチ
ルホスフェート、2−(クロトノイルオキシ)エチル−
2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、
2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシエチル−2’
−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
(メタ)アクリロイルオキシジエトキシエチル−2’−
(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−(2”−ト
リヒドロキシエチルアンモニオ)エチルホスフェート、
エチル−(2‘−トリメチルアンモニオエチルホスホリ
ルエチル)フマレート、ブチル−(2‘−トリメチルア
ンモニオエチルホスホリルエチル)フマレート、ヒドロ
キシエチル−(2‘−トリメチルアンモニオエチルホス
ホリルエチル)フマレート等を挙げることができる。更
に重合のしやすさ等の点から、下記一般式 [II]
【化5】 で表される(メタ)アクリル酸誘導体の単量体(以下、
PC(メタ)アクリレートとも呼称することがある)が
挙げられる。ここで、R1、R2およびR3は水素原子又は炭
素原子1〜8のアルキル基またはアルキレン基を示し、
同一又は異なる基であってもよく、R4は炭素数2〜4の
アルケニル基またはアルキレン基である。また、R5は水
素原子又はメチル基で、R6は−(GO)mG−で表され
る基(Gは炭素数2〜12の二価の炭化水素基で、mは
そのオキシアルキレン基の平均付加モル数で、0〜10
である。)である。
【0013】更に入手性等の点から、R1、R2、R3および
R5がメチル基、R4、R6が−C24基である、2−(メ
タ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリメチルア
ンモニオ)エチルホスフェート(2−メタクリロイルオ
キシエチルホスホリルコリン、以下MPCと略す)を好
ましく挙げることができる。MPCは次式[III]で示さ
れる。
【化6】
【0014】本発明で用いられる疎水性単量体として
は、前記一般式[II]で表される単量体と共重合可能な単
量体であればよく、例えば、スチレン、メチルスチレ
ン、クロロスチレン等のスチレン系モノマー;あるい
は、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエーテ
ル系モノマー;あるいは、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステア
リル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート系
モノマー;あるいは、(メタ)アクリル酸;あるいは、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリセロ
ール(メタ)アクリレートなどの水酸基含有(メタ)ア
クリレート;あるいは、ポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)
アクリレート等のポリアルキレングリコール(メタ)ア
クリレート;あるいは、(メタ)アクリル酸アミド、N
−ビニルピロリドン、アクリロニトリル、ビニルベンジ
ルアミン等の含窒素モノマー;あるいは、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、イソブチレン
等のハロゲン置換炭化水素系又は炭化水素系モノマー;
あるいは、ジエチルフマレート、ジエチルマレート、各
種疎水性マクロモノマー等を挙げることができる。本発
明の疎水性単量体には、これらの1種または2種以上を
用いることができる。より好ましくは、重合性などの点
から疎水性単量体としてn−ブチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートが挙げら
れる。
【0015】前記一般式[II]で表される単量体(以下、
PC(メタ)アクリレートと標記)と重合可能な他のビ
ニルモノマーとを共重合させる際の仕込量は、好ましく
はPC(メタ)アクリレート99〜10重量%、より好
ましくは98〜30重量%、更に好ましくは97〜40
重量%に対して、共重合可能な他のビニルモノマー1〜
90重量%、より好ましくは2〜60重量%、更に好ま
しくは3〜70重量%である。このときPC(メタ)ア
クリレート仕込量が10重量%未満ではPC(メタ)ア
クリレートが付与する水溶性、保湿性等の特性が十分発
現せず、またPC(メタ)アクリレート仕込量が99重
量%を越えると、共重合体に界面活性能を付与する効果
が不十分であるので好ましくない。これらのA成分とし
て用いられる重合体は、前述の各モノマー(単量体)成
分をラジカル重合開始剤の存在下、窒素、二酸化炭素、
ヘリウム等の不活性ガスで置換または雰囲気においてラ
ジカル重合、例えば塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶
液重合等の公知の方法により調製することができる。
【0016】本発明に用いられる重合開始剤としては、
通常のラジカル重合開始剤であれば特に限定されるもの
ではないが、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイ
ル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、t−ブ
チルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチ
ルペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシジイソ
ブチレート、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイ
ソジメチルバレロニトリル、過硫酸塩及び過硫酸塩−亜
硫酸水素塩系等を挙げることができる。重合開始剤の仕
込量は、モノマー成分100重量部に対して0.000
1〜10重量部が好ましく、更に0.01〜5重量部が
望ましい。また重合温度は20〜100℃が好ましく、
重合時間は0.5〜72時間が望ましい。得られる重合
体の分子量は、重合温度、重合開始剤及び重合度調整剤
等の使用量によっても異なるが、重量平均分子量で1,
000〜10,000,000が好ましく、特に溶媒へ
の溶解性、溶液の粘度から10,000〜1,000,
000が望ましい。
【0017】本発明に用いられるA成分の重合体は、通
常、界面活性剤と比較して皮膚への刺激が低く、また細
胞毒性試験、急性経口毒性試験、エームズ試験などの結
果から生物学的安全性も確認されている。本発明の洗浄
剤組成物において、前記A成分の含有割合は0.001
〜50w/v%、より好ましくは0.01〜20w/v
%、更に好ましくは0.05〜2w/v%の範囲であ
る。前記含有割合が0.001w/v%未満では、A成
分のポリマーの毛髪用洗浄剤としての効果が不十分であ
り好ましくない。また50w/v%を越えると粘性が高
くなり洗浄等による除去が難しくなるので好ましくな
い。
【0018】本発明の洗浄剤組成物に用いるB成分の界
面活性剤は、A成分だけでは落ちないような汚れを除去
するために使用される。界面活性剤であれば、特に限定
されるものではないが、例えばアルキル硫酸エステル
塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、α−
オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アミドエーテル硫酸塩、
N−アシル−N−メチルタウリン酸塩、ジアルキルスル
ホコハク酸塩等の陰イオン性界面活性剤;N−アルキル
−N,N−ジメチルオキシド、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノアルキレート、ポリオキシエチレ
ンソルビタンジアルキレート等の非イオン性界面活性
剤、アミノ酸型、アミドアミン型、アルキルベタイン
型、スルホベタイン型、ホスホベタイン型などの両性界
面活性剤;陽イオン性界面活性剤等の1種または2種以
上の混合物を挙げることができる。
【0019】本発明における前記A成分とB成分の界面
活性剤の重量比は、A/Bで1/100000〜100
00/1、好ましくは1/10000〜1000/1、
更に好ましくは1/1000〜100/1の範囲であ
る。A成分に対する界面活性剤の重量が少ないと洗浄能
力を高める効果が不十分であり、A成分に対する界面活
性剤の重量が大きくなると粘度が高く取扱いが不便にな
るほか、洗髪効果が良くないなど、問題が生じることが
ある。本発明の洗浄剤組成物には前記成分の他に、必要
に応じて洗浄剤に常用されている添加剤を本発明の性能
を損なわない範囲で配合することも可能である。例え
ば、高級アルコール、シリコーン誘導体、タンパク誘導
体、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ラ
ノリン、レシチン、ポリエチレングリコールの脂肪酸エ
ステル類等の油性基材、グリセリン、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル等の多価アルコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、エチレンオキサイドとプロピレンオキ
サイドのブロック共重合体、無水マレイン酸とメチルビ
ニルエーテルの共重合体等の粘度調整剤、カルボキシビ
ニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ースなどの水溶性高分子、pH調整剤である酸およびア
ルカリ、緩衝剤、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外
線吸収剤、動植物由来の天然エキス、色素および香料な
どを配合できる。
【0020】
【実施例】実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明す
る。 合成例1 PC(メタ)アクリレートとして、MPCを25重量部
と、その他の共重合用のビニルモノマーとして、n−ブ
チルメタクリレート(n−BMA)を25重量部、ラジ
カル重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.
01重量部とをエタノール450重量部に溶解し、重合
用ガラス反応管に入れ窒素置換した後、恒温槽にて50
℃、72時間重合させた。重合終了後、エタノールを良
溶媒として、ジエチルエーテルを貧溶媒として再沈精製
し、加熱乾燥させてポリマー1を得た。結果を表1に示
した。
【0021】合成例2〜6 重合温度を変えた以外、合成例1と同様にして表1に示
した組成で重合し、ポリマー2〜6を得た。
【0022】実施例1 共重合体として合成例1で得られたポリマー1を用い
て、表2に示す組成で各成分を精製水に溶解して、洗浄
剤溶液を調整し、以下の評価を行った。 (1)皮膚刺激性 タンパク質変性率により評価した。すなわち、水系高速
液体クロマトグラフィーを利用し、卵白アルブミン0.
025重量%濃度のpH7緩衝溶液を用いて、試料濃度
1%になるように試料を加えたときの220nmの吸収
ピークの高さを測定し、次の式よりタンパク質変性率を
求めた。 タンパク質変性率=[(H0−HS)/H0]×100 H0:試料未添加の時の吸収ピークの高さ HS:試料を添加したときの吸収ピークの高さ タンパク質変性率が30%未満のものを皮膚刺激性が弱
い洗浄剤と評価した。
【0023】(2)起泡性 試料濃度1%の水溶液を調整してロスマイルス法によ
り、25℃で試料投入直後と5分後の泡高さを測定し
た。試料投入直後の泡高さが250mm以上のもので、
次の式より求められる泡の持続率が90%以上のものを
泡立ちのよい洗浄剤と評価した。 泡の持続率(%)=[(5分後の泡の高さ)/(試料投
入直後の泡の高さ)]×100 (3)泡のクリーミー性 20名の女性をパネラーとし、組成物5mlで洗髪した
ときの泡のクリーミー性について評価した。泡がクリー
ミーであると感じた場合を2点、ややクリーミーである
と感じた場合を1点、泡がクリーミーでなく粗いと感じ
た場合を0点として20名の平均値を求めて、平均値
1.5点以上を泡のクリーミー性が良好であると評価し
た。
【0024】(4)洗髪時の指通り 20名の女性をパネラーとし、組成物5mlで洗髪した
ときの指通りを評価した。指通りがスムースで髪が引っ
かからないと感じた場合を2点、髪がやや指に引っかか
ると感じた場合を1点、指通りが非常に悪いと感じた場
合を0点として20名の平均値を求めて、平均値1.5
点以上を洗髪時の指通りの良好な性能と評価した。 (5)洗髪後の櫛通り 20名の女性をパネラーとし、組成物5mlで洗髪、乾
燥した後の櫛通り性を評価した。髪にきしみ感がなく、
櫛通りがスムースであると感じた場合を2点、髪がやや
櫛に引っかかると感じた場合を1点、櫛通りが非常に悪
いと感じた場合を0点として20名の平均値を求めて、
平均値1.5点以上を洗髪後の櫛通り性の良好な性能と
評価した。
【0025】(6)洗髪後のコンディショニング効果 20名の女性をパネラーとし、組成物5mlで洗髪、乾
燥した後のコンディショニング効果を評価した。コンデ
ィショニング効果が優れていると感じた場合を2点、や
やコンディショニング効果が得られると感じた場合を1
点、コンディショニング効果が得られないと感じた場合
を0点として20名の平均値を求めて、平均値1.5点
以上を洗髪後のコンディショニング効果の良好な性能と
評価した。 (7)乾燥後のしっとり感 20名の女性をパネラーとし、組成物5mlで洗髪、乾
燥した後のしっとり感を評価した。しっとり感に優れて
いると感じた場合を2点、やや優れていると感じた場合
を1点、しっとり感に優れていないと感じた場合を0点
として20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を
乾燥後のしっとり感に優れた組成物と評価した。
【0026】(8)経時安定性 試料を−5℃、25℃、45℃で1ヶ月間保存し、その
外観を目視で観察して、次の3段階で評価した。 ○:安定性良好(透明又は微濁状態で、外観の変化がな
い) △:安定性やや不良(やや濁り、着色を生じる) ×:安定性不良(沈殿が認められる又は固化する、着色
が著しい)
【0027】実施例2〜14 表2に示す組成で各成分を配合した洗浄剤について実施
例1と同様の評価を行った。結果を表3、4に示す。
【0028】以上の結果より、比較例1ではA成分がな
いため、また比較例2ではA成分が少なすぎるために洗
髪時の指通り、洗髪後の櫛通り、コンディショニング効
果、乾燥後のしっとり感などの効果が見られず、比較例
3ではB成分がないため、また比較例4ではB成分が少
なすぎるために泡立ちが悪く、また安定性も良くない。
これに対して、本発明の実施例1〜14は皮膚刺激性、
起泡性、泡のクリーミー性、洗髪時の指通り、洗髪後の
櫛通り、コンディショニング効果、乾燥後のしっとり
感、経時安定性のいずれの性能も優れていることがわか
る。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
【発明の効果】本発明の毛髪洗浄剤組成物は、洗浄性に
優れ、かつ低刺激で起泡性に優れ、泡質がクリーミー
で、特に洗髪時、濯ぎ時の指通りがよく、乾燥時の櫛通
りが良好で、べたつかずサラサラでセット性に優れた効
果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 邦男 茨城県取手市井野台4−12−6 (72)発明者 中林 宣男 千葉県松戸市小金原5−6−20 (72)発明者 石原 一彦 東京都小平市上水本町3−16−37 Fターム(参考) 4C083 AC242 AC532 AC542 AC692 AC712 AC782 AC792 AC901 AD091 AD092 CC38 EE28 4H003 AB06 AB23 AB27 AB31 AB34 AB46 AC13 AC15 AD03 AD04 AE05 BA12 DA02 EB28 ED02 FA02 FA18 FA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A成分として下記一般式[I] 【化1】 (式中、R1、R2およびR3は水素原子又は炭素原子1〜8
    のアルキル基を示し、同一又は異なる基であってもよ
    く、R4は炭素数2〜4のアルキレン基である。)で表さ
    れる基を側鎖に有する重合体と、B成分として界面活性
    剤とを含有し、A成分とB成分の重量比(A/B)が1
    /100000〜10000/1の範囲にある毛髪用洗
    浄剤組成物。
  2. 【請求項2】重合体が下記一般式[II] 【化2】 {式中R1、R2およびR3は水素原子又は炭素原子1〜8の
    アルキレン基を示し、同一又は異なる基であってもよ
    く、R4は炭素数2〜4のアルケニル基である。また、R5
    は水素原子又はメチル基で、R6は−(GO)mG−で表
    される基(ここで、Gは炭素数2〜12の二価の炭化水
    素基で、mはそのオキシアルキレン基の平均付加モル数
    で、0〜10である。)である。}で表される(メタ)
    アクリル酸誘導体を重合してなる重合体であることを特
    徴とする請求項1記載の毛髪用洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】重合体が2−(メタ)アクリロイルオキシ
    エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフ
    ェートと疎水性単量体とを共重合してなる分子量1、0
    00〜10、000、000の範囲の重合体であること
    を特徴とする請求項1記載の毛髪用洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】重合体が2−(メタ)アクリロイルオキシ
    エチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフ
    ェート99〜10重量%と疎水性単量体1〜90重量%
    からなる単量体組成物を共重合してなる分子量1,00
    0〜10,000,000の範囲の重合体であることを
    特徴とする請求項1記載の毛髪用洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】疎水性単量体がn−ブチル(メタ)アクリ
    レートまたは2−エチルヘキシルメタクリレートのいず
    れかである請求項3または請求項4記載の毛髪用洗浄剤
    組成物。
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