JP4071903B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリラクトン含有基を有する単量体及びオルガノポリシロキサン単量体を構成成分として有する共重合体を含有する毛髪化粧料に関する。更に詳細には、上述した特定の共重合体を含有することによって、毛髪のまとまり、なめらかさ、指通りなどのコンディショニング効果や使用性に優れると共に、セット剤として毛髪固定用高分子化合物と併用する事により、柔軟性、平滑性、エモリエント効果を付与し、自然なつやを与え、かつ良好なセット保持性を有しながら、固定用高分子化合物の皮膜の剥離(フレーキング)の抑制効果に優れ、良好な経時安定性を有する毛髪化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ヘアケアへの意識の高まりから、シャンプーやリンス、トリートメントなどの毛髪化粧料には、使用後の毛髪の柔軟性、なめらかさ、エモリエント効果などのコンディショニング効果に優れることが望まれている。
従来、シャンプーのコンディショニング剤としては、カチオン化セルロースなどのカチオン性ポリマーやシリコーン化合物等が広く用いられているが、カチオン性ポリマーは吸着性が高く、洗い流し時はなめらかだが、蓄積性があり、長期に渡って使用すると、べたつきやごわつきが生じるなどの欠点があった。また、シリコーン化合物はさらさら感やなめらかさには優れているが、エモリエント効果に欠け、硬さやごわつきが生じるなど、使用性について充分満足いくものではなかった。また、リンス、トリートメントのコンデショニング効果を高めるためには、アルキルポリアルキレングリコールエーテルを応用したもの(特開平4−230614号)、シリコーン誘導体やパーフルオロポリエーテルを配合したもの(特開平4−230615号、特開平4−247014号)等が提案されているが、使用性について充分満足いくものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方、毛髪をセットする目的で、様々な毛髪固定用高分子化合物が用いられているが、これらの毛髪固定用高分子化合物はセット力に優れているが、特にセット力を上げるために配合量を多くすると、乾燥後、毛髪のごわつきが強くなり、指通りが悪くなって毛髪の感触を損ねたり、毛髪の表面に剥離した固定用高分子化合物の皮膜が白い粉状となって出てくる問題(フレーキング)や、乾燥時にべたつきを生ずる等の欠点があった。
このような欠点を解消するため、アニオン性ポリマーと特定のポリエーテル変性シリコーンの組み合わせ(特開平6−100418号)、分岐鎖脂肪酸エステル及びカチオン界面活性剤との組み合わせ(特公平6−96504号)が提案されているが、セット後の感触を良好にする毛髪化粧料としては充分満足させられるものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記実情に鑑み、本発明者らは鋭意研究を行なった結果、特定の構成並びに特性を有する共重合体を含有する毛髪化粧料が、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(A)下記一般式(1):
J (K) (L) M・・・(1)
[式中、Jはビニル基(置換基−CH を有していてもよい)、Kは−COO− ( ) −基、Lは−C(=O)(CR)CHRO−で表わされるラクトン基、Mは水素子又はアセチル基を示し、pは、qは1以上の整数、mは1〜3の整数、rは4〜6の整数、Rは水素原子、炭素数1〜12のアルキル基を示す。]
で表わされるポリラクトン含有基を有する単量体と、
(B)下記一般式(2):
W (X) Si (Y) (Z)・・・(2)
[式中、Wは(A)単量体と共重合可能なビニル基(置換基−CH を有していてもよい)、Xは−COO−C 2n −基(nは2〜5の整数)、Yは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基を示し、Zは一価のシロキサンポリマーを示す。aは、bは0〜2の整数、cは1〜3の整数を示し、b+c=3である。]
で表されるオルガノポリシロキサン単量体と、
を構成成分として有する共重合体を含有し、且つ粉体を含有しない毛髪化粧料である。以下、詳述する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる共重合体において、構成成分(A)の一般式(1)で表されるポリラクトン含有基を有する単量体は、例えば、δ−バレロラクトン、エチル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン、メチル−ε−カプロラクトン、エチル−ε−カプロラクトン、ジメチル−ε−カプロラクトン、トリメチル−ε−カプロラクトン、エナントラクトン等の開環重合により得られるが、具体的には、下記化学式(3)〜(5)等が挙げられる。これらの中でも、ε−カプロラクトンが好ましい。
【0006】
【化1】
Figure 0004071903
【0007】
【化2】
Figure 0004071903
【0008】
【化3】
Figure 0004071903
【0009】
本発明で用いられる共重合体において、構成成分(B)の一般式(2)で表されるオルガノポリシロキサン単量体は、(A)のポリラクトン含有基を有する単量体と共重合可能なラジカル重合性基を有するオルガノポリシロキサン単量体である。
【0010】
(B)のうち、好適に用いられる具体例としては、例えば以下に示す化学式(6)〜(10)が挙げられる。
【0011】
【化4】
Figure 0004071903
【0012】
【化5】
Figure 0004071903
【0013】
【化6】
Figure 0004071903
【0014】
【化7】
Figure 0004071903
【0015】
【化8】
Figure 0004071903
【0016】
また、本発明の共重合体において、(A)がラジカル重合性基とポリラクトン含有基を有する単量体であり、(B)が(A)と共重合可能なラジカル重合性基を有するオルガノポリシロキサン単量体を構成成分として含有する場合は、必要に応じてこれらの構成成分と共重合可能なラジカル重合性基を有する種々の化合物を使用することができる。これらの化合物としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、フルオロ炭素鎖1〜10のパーフルオロアルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート等の窒素基含有単量体、スチレン、置換スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、マレイン酸エステル、フマル酸エステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、ブタジエン、アクリロニトリル、フッ化オレフィン等を例示することができる。
【0017】
本発明の毛髪化粧料における共重合体の配合量は、その種類により異なり特に限定されるものではないが、効果の発現及び使用性において、0.01〜20質量%(以下、単に「%」で示す。)が好ましく、更に好ましくは0.05〜15%である。また、この共重合体は必要に応じて一種、又は二種以上用いることができる。
【0018】
さらに、本発明の毛髪化粧料においては、上述した共重合体に加えてカチオン性界面活性剤と組み合せたり、アニオン性界面活性剤及び/又は両性活性剤と組み合せると、軽い伸びとさっぱりした使用感と共に、使用後の毛髪のまとまりや指通りの良さ、柔軟性、なめらかさ、エモリエント効果などのコンディショニング効果に優れ、蓄積性もなく使用性にもより優れた毛髪化粧料を得ることができる。
また、該共重合体と毛髪固定用高分子化合物を併用した整髪料は、毛髪に対してべたつき、ごわつきがなく、軽い伸びとさっぱりした使用感、しなやかでなめらかな感触、エモリエント効果などを有しながら、乾燥時のべたつきや固定用高分子化合物の皮膜の剥離(フレーキング)を抑制し、さらに良好なセット保持性を付与することができる。
【0019】
本発明に使用されるカチオン性界面活性剤は、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化牛脂アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジオクチルジメチルアンモニウム、塩化ポリオキシエチレンオレイルメチルアンモニウム(2E.O.)、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、ラノリン誘導四級アンモニウム塩、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤の配合量は特に限定されるものではないが、好ましくは0.01〜10%、より好ましくは0.1〜5%である。
【0020】
本発明に使用されるアニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤は、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。例えば、アニオン性界面活性剤としては、飽和又は不飽和脂肪酸石鹸、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキル又はアルケニルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、スルホコハク酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩等が挙げられる。
【0021】
また、両性界面活性剤としては、カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤並びに両性界面活性剤の配合量は特に限定されるものではないが、好ましくは0.01〜40%、より好ましくは1〜30%である。
【0022】
本発明に使用される毛髪固定用高分子化合物としては、両性、アニオン性、カチオン性、非イオン性の各高分子化合物が挙げられる。
ポリビニルピロリドン系高分子化合物としては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノ(メタ)アクリレート(4級塩化)共重合体、ビニルピロリドン/アルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノ(メタ)アクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体ビニルピロリドン/メチルビニルイミダゾリウムクロリド等:酸性ビニルエーテル系高分子化合物としては、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体等:酸性ポリ酢酸ビニル系高分子としては、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体等:酸性アクリル系高分子化合物としては、(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート/アルキルアクリルアミド共重合体等、両性アクリル系高分子化合物としては、N−メタクリロイルエチル−N、N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン/アルキル(メタ)アクリレート共重合体、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレート/アクリル酸オクチルアミド共重合体等が挙げられる。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチンおよびコラーゲンまたはその誘導体等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
【0023】
本発明の毛髪化粧料に用いられる毛髪固定用高分子化合物の配合量は特に限定されるものではないが、効果の発現及び使用性において、固形分として0.01%〜20%が好ましく、更に好ましくは0.1%〜10%である。なお、両性又はアニオン性の毛髪固定用高分子化合物を用いる場合には、必要に応じて、その官能基の一部又は全部を2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、トリエタノールアミン等の有機アミン類、水酸化カリウム等のアルカリ剤で中和しても良い。また、この毛髪固定用高分子化合物は必要に応じて一種又は二種以上を混合して使用することができる。
【0024】
本発明の毛髪化粧料には、上記の成分に加え、目的に応じて発明の効果を損なわない範囲で、通常毛髪化粧料に配合されるその他の成分、例えば、粘度調整剤、皮膜形成剤、髪質改良剤、PH調整剤、洗浄剤、乳化剤、乳化助剤、噴射剤等を配合することができる。
【0025】
粘度調整剤としては、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム等の水溶性高分子や脂肪酸アルキロールアミド等のノニオン界面活性剤等を使用することができ、皮膜形成剤としては、カチオン化セルロース、カチオン化デンプン、カチオン化グアーガム、ビニルピロリドン・N,Nージメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体4級化物、ジアリル4級アンモニウム塩重合物等のカチオン性重合体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール等のノニオン性重合体、メチルビニルエーテル−マレイン酸ハーフエステル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液等のアニオン性重合体、N−メタクリロイルオキシエチレンN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体等の両性共重合体等を使用することができる。
【0026】
また、髪質改良剤としては、低粘度シリコーン、高重合シリコーン、環状シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カチオン性シリコーン等のシリコーン誘導体、PH調整剤としてクエン酸、乳酸等の酸またはその塩、乳化剤としてポリオキシアルキレン付加型界面活性剤等のノニオン界面活性剤、乳化助剤として高級アルコールやグリセリン脂肪酸エステル類等、噴射剤として液化石油ガス、窒素ガス、炭酸ガス、ジメチルエーテル等を使用することができる。
更にこれらに加えて、高級脂肪酸、直鎖あるいは分岐鎖を有するエステル類、炭化水素、油脂類等の油性成分、多価アルコール、低級アルコール等の水性成分、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、抗菌殺菌剤、保湿剤、塩類、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、包接化合物等、通常化粧料に配合される他の成分も配合することができる。
【0027】
本発明の毛髪化粧料は、他の成分との併用や容器の機構により、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ペースト状、ゲル状、ムース状、ミスト状等、種々の形態にて実施することができ、特に剤型を問わない。
【0028】
【実施例】
以下に、本発明の詳細を実施例を挙げて、具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0029】
温度計及び還流冷却器を付したガラス製反応器中に下記化学式(11)で表わされる化合物35g、下記化学式(12)で表わされる化合物60g、メチルメタクリレート5g、トルエン100g及びアゾビスイソブチロニトリル2gを仕込み、110〜115℃に保ちながら攪拌し、8時間共重合反応を行なった。冷却後、メチルアルコールを加えて、残存モノマーを抽出、洗浄工程を数回行ない、約94gの軟固形物を得た。
【0030】
【化9】
Figure 0004071903
【0031】
【化10】
Figure 0004071903
【0032】
(製造例2)
製造例1で使用した化学式(11)の化合物14g、下記化学式(13)で表わされる化合物68g、ステアリルメタクリレート14g、メチルメタクリレート4g、トルエン100g及びアゾビスイソブチロニトリル2gを仕込み、製造例1と同様にして、約96gの軟固形物を得た。
【0033】
【化11】
Figure 0004071903
【0034】
(製造例3)
製造例1で使用した化学式(11)の化合物10g、化学式(12)の化合物77g、N−ビニルピロリドン10g、2−エチルヘキシルアクリレート3g、トルエン100g及びアゾビスイソブチロニトリル2gを仕込み、製造例1と同様にして、約88gの粘稠液体を得た。
【0035】
(製造例4)
製造例1で使用した化学式(11)の化合物35g、化学式(13)の化合物64g、ヘプタデカフルオロデシルメタクリレート1g、トルエン100g及びアゾビスイソブチロニトリル2gを加え、製造例1と同様にして、約93gの軟固形物を得た。
【0036】
実施例1〜3及び比較例1〜3:シャンプー
表1に示す各組成のシャンプーを製造し、その使用感及び使用性について下記の方法より評価を行った。その結果も併せて表1に示す。
【0037】
【表1】
Figure 0004071903
【0038】
(注1):ポリマーJR400(ユニオンカーバイド社製)
(注2):BY22−050A(東レ・ダウコーニング社製)
(注3):NUCシリコーンL−7002(日本ユニカー社製)
【0039】
(製造方法)
A:成分1〜12を均一に混合し、シャンプーを得る。
【0040】
(評価方法)
女性20名の専門パネルにより使用テストを行ない、洗髪後の髪のまとまりぐあい、なめらかさ、しっとり感について以下の基準で評価を行ない、その平均点で判定した。
(評価)
[評価基準]
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
[判定]
◎:平均点4.5以上
○:平均点3.5以上4.5未満
△:平均点2.5以上3.5未満
×:平均点2.5未満
【0041】
表1の結果より明らかなように、本発明の共重合体を配合した実施例1〜3のシャンプーは、比較例1〜2に比べ、洗髪後の髪のまとまりぐあい、なめらかさ、しっとり感において、極めて優れた効果を示すものであることがわかった。
【0042】
実施例4〜5及び比較例4〜6:ヘアコンディショナー
次の表2に示す各組成のヘアコンディショナーを製造し、その使用感及び使用性について評価を行なった。その結果も併せて表2に示す。
【0043】
【表2】
Figure 0004071903
【0044】
(注1):レオフローDMS−40(ライオン社製)
(注2):SM8702C(東レ・ダウコーニング社製)
【0045】
(製造方法)
A:成分1〜2、9〜10、及び12を均一に加熱溶解する。
B:成分3〜8を均一に加熱溶解する。
C:AにBを添加して乳化後、冷却して成分11を加え、ヘアコンディショナーを得る。
【0046】
(評価)
市販のシャンプーで洗髪後、ヘアコンディショナーを塗布し、塗布時ののびや、すすぎ時の指通り、その後毛髪を乾燥させ、乾燥後の髪のまとまり具合、なめらかさ、しっとり感について上記の基準で評価を行ない、その平均点で判定した。
【0047】
表2の結果から明らかなように、本発明の共重合体を配合した実施例4〜5のヘアコンデショナーは比較例4〜6と比較して、塗布時ののび、すすぎ時の指通り、乾燥後の髪のまとまり具合、なめらかさ、しっとり感において、極めて優れた効果を示すもので、総合的に非常に優れていることがわかった。
【0048】
実施例6〜7及び比較例7〜9:ヘアクリーム
次の表3に示す各組成のヘアクリームを製造し、その使用感及び使用性について評価を行なった。その結果も併せて表3に示す。
【0049】
【表3】
Figure 0004071903
【0050】
(製造方法)
A:成分1〜4、及び6を均一に加熱溶解する。
B:成分5、7〜10及び12を均一に加熱溶解する。
C:BにAを添加して乳化後、冷却して成分11を加え、ヘアクリームを得る。
【0051】
(評価)
塗布時ののび、使用後の髪の柔軟性、なめらかさ、まとまり具合、しっとり感について上記の基準で評価を行ない、その平均点で判定した。
【0052】
表3の結果から明らかなように、本発明の共重合体を配合した実施例6〜7のヘアクリームは比較例7〜9と比較して、塗布時ののび、使用後の髪の柔軟性、なめらかさ、まとまり具合、しっとり感において、極めて優れた効果を示すもので、総合的に非常に優れていることがわかった。
【0053】
実施例8〜10及び比較例10〜12:スタイリングムース
次の表4に示す各組成のスタイリングムースを製造し、その使用感及び使用性について評価を行なった。その結果も併せて表4に示す。
【0054】
【表4】
Figure 0004071903
【0055】
(注1):PVP/VA E−735(GAF社製)
(注2):BEM−42S(N)(大阪有機化学社製)
(注3):HCポリマー3A(大阪有機化学社製)
(注4):KF−6017(信越化学工業社製)
(注5):BY22−050A(東レ・ダウコーニング社製)
【0056】
(製造方法)
A:成分1〜10を均一に混合する。
B:Aと成分11をエアゾール缶に充填し、スタイリングムースを得る。
【0057】
(評価)
人毛のウィッグを、市販の通常タイプのシャンプーとリンスを施術後、乾燥させる。次に、実施例8〜10及び比較例10〜12の試料5gを各々人毛のウィッグに塗布し、乾燥したものについて、セット力の強さ、セットの持続性、べたつきやごわごわ感などの毛髪の風合い、なめらかさ、ツヤ、さらにフレーキングの状態については、これらのウィッグにコーミング(櫛でとかす)を5回施し、フレーキングのなさを上記の基準で評価を行ない、その平均点で判定した。
【0058】
表4の結果から明らかなように、本発明の共重合体を配合した実施例8〜10のスタイリングムースは比較例10〜12と比較して、セット力の強さ、セット持続性、べたつきやごわごわ感などの毛髪の風合い、なめらかさ、ツヤ、フレーキングの状態において、極めて優れた効果を示し、総合的に非常に優れていることがわかった。
【0059】
実施例11〜13及び比較例13〜15:ヘアスプレー
次の表5に示す各組成のヘアスプレーを製造し、その使用感及び使用性について評価を行なった。その結果も併せて表5に示す。
【0060】
【表5】
Figure 0004071903
【0061】
(注1):ルビスコールK−30(バディッシュ社製)
(注2):アンフォマーKS(NSC社製)
(注3):ユカフォーマーSM(三菱化学社製)
(注4):KF−6017(信越化学工業社製)
【0062】
(製造方法)
A:成分1〜10を均一に混合する。
B:Aと成分11〜12をエアゾール缶に充填し、ヘアスプレーを得る。
【0063】
(評価)
人毛のウィッグを用いて前述と同様の方法にて、セット力の強さ、セットの持続性、毛髪の風合い(べたつき、ごわつき感)、なめらかさ、ツヤ、フレーキング(ポリマーの剥離)の度合いについて上記の基準で評価を行ない、その平均点で判定した。
【0064】
表5の結果から明らかなように、本発明の共重合体を配合した実施例11〜13のヘアスプレーは比較例13〜15と比較して、セット力の強さ、セット持続性、べたつきやごわごわ感などの毛髪の風合い、なめらかさ、ツヤ、フレーキングの状態において、極めて優れた効果を示し、総合的に非常に優れていることがわかった。
【0065】
実施例14:コンディショニングムース
(成分) (%)
1.共重合体(製造例4) 1.0
2.ペースト状シリコーン組成物(注1) 0.5
3.メチルポリシロキサン(6mm/s) 1.5
4.グリセリン 3.0
5.塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム 0.5
6.トリオクタン酸グリセリル 1.5
7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.5
8.エタノール 7.0
9.防腐剤 適量
10.香料 適量
11.精製水 残量
12.液化石油ガス 5.0
(注1):KSG−16(信越化学社製)
【0066】
(製造方法)
A:成分4〜5及び7〜11を均一に混合する。
B:成分1〜3及び成分6を均一に混合する。
C:AにBを加えて乳化し、成分12を加えてエアゾール缶に充填し、コンディショニングムースを得る。
【0067】
以上のようにして得られた本発明品のコンディショニングムースは、しっとり感、柔軟性、滑らかさに優れ、油性感のない、良好な感触のものであった。
【0068】
実施例15:整髪用ヘアクリーム
(成分) (%)
1.共重合体(製造例5) 10.0
2.ステアリン酸 0.5
3.スクワラン 5.0
4.流動パラフィン 20.0
5.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 1.5
6.ポリオキシエチレンセチルエーテル(2E.O.) 2.5
7.モノステアリン酸ソルビタン 1.5
8.モノステアリン酸グリセリル(自己乳化型) 0.5
9.トリエタノールアミン 1.0
10.ポリビニルピロリドン 10.0
11.ポリアクリル酸アミド混合液(注1) 2.0
12.プロピレングリコール 5.0
13.防腐剤 適量
14.香料 適量
15.精製水 残量
(注1):セピゲル305(セピック社製)
【0069】
(製造方法)
A:成分1〜8を均一に加温溶解する。
B:成分9〜13及び15を均一に加温溶解する。
C:AにBを加えて乳化後、冷却して成分14を加え、整髪用ヘアクリームを得る。
【0070】
本発明の整髪用ヘアクリームは、油性感がなく、適度の整髪効果があり、フレーキングも無く、柔軟性、しっとり感、つやに極めて優れた効果を示すものであった。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の毛髪化粧料は、軽い伸びとさっぱりした使用感と共に、使用後の毛髪のまとまりや指通りの良さ、柔軟性、なめらかさ、エモリエント効果などのコンディショニング効果に優れ、蓄積性もなく使用性にも優れたもので良好な経時安定性を有するものである。
更にセット剤として毛髪固定用高分子化合物と併用する事により、柔軟性、平滑性、エモリエント効果を付与し、自然なつやを与え、かつ良好なセット保持性を有しながら、固定用高分子化合物の皮膜の剥離(フレーキング)の抑制効果に優れ、良好な経時安定性を有する等、非常に優れたものである。

Claims (5)

  1. (A)下記一般式(1):
    J (K) (L) M・・・(1)
    [式中、Jはビニル基(置換基−CH を有していてもよい)、Kは−COO− ( ) −基、Lは−C(=O)(CR)CHRO−で表わされるラクトン基、Mは水素子又はアセチル基を示し、pは、qは1以上の整数、mは1〜3の整数、rは4〜6の整数、Rは水素原子、炭素数1〜12のアルキル基を示す。]
    で表わされるポリラクトン含有基を有する単量体と、
    (B)下記一般式(2):
    W (X) Si (Y) (Z)・・・(2)
    [式中、Wは(A)単量体と共重合可能なビニル基(置換基−CH を有していてもよい)、Xは−COO−C 2n −基(nは2〜5の整数)、Yは水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基を示し、Zは一価のシロキサンポリマーを示す。aは、bは0〜2の整数、cは1〜3の整数を示し、b+c=3である。]
    で表されるオルガノポリシロキサン単量体と、
    を構成成分として有する共重合体を含有し、且つ粉体を含有しない毛髪化粧料。
  2. 請求項1記載の共重合体と、カチオン性界面活性剤を含有し、且つ粉体を含有しない毛髪化粧料。
  3. 請求項1記載の共重合体と、アニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を含有し、且つ粉体を含有しない毛髪化粧料。
  4. 更に毛髪固定用高分子化合物を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  5. 請求項1記載の共重合体を0.01〜20質量%含有する請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪化粧料。
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