JP6328477B2 - 整髪用化粧料 - Google Patents

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本発明は、整髪用化粧料に関する。
近年の整髪料では、髪を望む形に固定させ維持させると同時に、髪をごわつかせたりべたつかせたりせず、自然な感触に保つことが求められている。整髪料において、ヘアスタイルのセット保持力を高めるためには、粘着性ポリマーや強固な皮膜を形成するセット用ポリマーの配合量を増加させ、ポリマーの粘着性やポリマー皮膜によって髪型を固定するのが一般的である。
多くの整髪料は、粘着性によって髪型を固定するとともにその髪型に持続性を与えているが、反面でべたつきが強く発現し、髪を自然な感触に保つことが困難になってしまうことが多く、問題となっていた。一方、強固な皮膜を形成する整髪料は、べたつきは抑えられるものの、一旦形成された皮膜が破損すると髪型を維持できなくなることが多い。また、このような皮膜形成能による整髪料は、立体感・ボリューム感を重視した髪型を容易に作ることができるが、ごわつきがあり、やはり毛髪に自然な感触に保つ点では不十分である。
ヘアアイロンを用いて毛髪にカールを与える場合も同様であり、カールがしっかりとついていながら、見た目や手触りは自然な仕上がりが求められている。例えば、特許文献1には、主鎖であるオルガノポリシロキサンセグメントの側鎖にN,N−ジメチルアクリルアミド由来が50質量%以上である不飽和単量体由来の重合体セグメントを特定の比率で有するオルガノポリシロキサングラフトポリマーを含有する毛髪化粧料が、毛髪に柔軟な感触と自然な仕上がり感を与え、べたつきがなく、髪型を強固に固定し、長時間持続できる毛髪化粧料として、提案されている。
国際公開第2014/002707号
近年、ヘアアイロンで作る巻き髪スタイルにおいては、単にヘアアイロンでカールを作るだけでなく、ヘアアイロンによりカールを作った後に、その毛束をほぐして更にアレンジをすることで、カールがしっかりついていながらボリュームのある自然なスタイルに仕上げることが求められている。
しかしながら、特許文献1に記載の毛髪化粧料では、単にヘアアイロンでカールを作ってそのままの状態で長時間持続することは可能であるが、ヘアアイロンで形づけた後の毛束をほぐしてアレンジをしようとした場合、毛束をほぐすこと、ボリュームのある自然なスタイルにアレンジをすることが困難であり、更には、苦労してほぐしてアレンジをした場合であっても、そのヘアスタイルを長時間持続させるという点においては不十分であった。
従って、本発明は、毛髪を強固に形付け後、形づけた毛束をほぐしやすく、ボリュームのある自然なヘアスタイルに整えやすく、更にその状態でヘアスタイルを長時間持続させることができる整髪用化粧料及び整髪方法に関する。
本発明者らは、ヘアアイロンでカールを付けた後、形づけた毛束をほぐしてボリュームのある自然なスタイルにアレンジするためには、熱可塑性を有し、室温においては適度な硬さがありながら同時に柔軟性をもち、かつ適度に粘着性を有するポリマー成分の採用が有効と考え、研究を進めた結果、特定の2種のオルガノポリシロキサングラフトポリマーを併用することにより、上記要求を満たす整髪用化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)及び(B)を含有する整髪用化粧料を提供するものである。
(A)下記一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサングラフトポリマー
Figure 0006328477
〔式中、
1は同一でも異なってもよく、炭素数1〜8のアルキル基を示し、
2は同一でも異なってもよく、水酸基又は炭素数1〜22の炭化水素基を示し、
3はヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基を示し、
4は水素原子又はメチル基を示し、
5は同一でも異なってもよく、水素原子、又は水酸基、アミノ基若しくはモノ若しくはジC1-4アルキルアミノ基が置換していてもよい炭素数1〜8の炭化水素基を示し、
pは50以上2000以下の数を示し、qは3以上50以下の数を示し、mは10以上100以下の数を示す。
ただし、m個の繰り返し単位中、2つのR5が共にメチル基である繰り返し単位の比率が50質量%以上100質量%以下である。〕
(B)下記一般式(2)で表されるオルガノポリシロキサングラフトポリマー
Figure 0006328477
〔式中
1'は同一でも異なってもよく、炭素数1〜8のアルキル基を示し、
2'は同一でも異なってもよく、水酸基又は炭素数1〜22の炭化水素基を示し、
3'はヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基を示し、
4'は同一でも異なってもよく、水素原子又は炭素数1〜8の一価炭化水素基を示し、
Xは基−O−、又は基−N(COR5')−を示し、
5'は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、
sは1以上30以下の数を示し、
rは一分子中の総ケイ素原子数(r+s+2)が40以上2,500以下となる数を示し、
nは5以上40以下の数を示す。〕
更に本発明は、下記工程(i)〜(iii)を含む、毛髪形状を一時的に整髪する整髪方法を提供するものである。
(i) 前記の整髪用化粧料を毛髪に適用する工程
(ii) ヘアアイロンで該毛髪を140〜230℃に加熱しながら形づける工程
(iii) 毛束をほぐしてボリュームのある自然なヘアスタイルを作る工程
本発明の整髪用化粧料及び整髪方法によれば、熱可塑性を有し、室温においては適度な硬さがありながら同時に柔軟性をもち、かつ適度に粘着性を有するポリマー成分により、毛髪を強固に形付け後、形づけた毛束をほぐして好みのヘアスタイルに整えやすく、更にその状態でヘアスタイルを長時間持続させることができる。
本発明において、「ヘアアイロン」には、ストレートアイロン、カールアイロン、巻き髪用コテ、ウェーブアイロン、ワッフルアイロン等、又はそれ以外の呼称の、毛髪に接触させて加熱処理を行うアイロン、コテ類の器具等の全てが含まれる。
〔成分(A):一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサングラフトポリマー〕
成分(A)は、主鎖であるオルガノポリシロキサンセグメントの側鎖にN,N−ジメチルアクリルアミド由来が50質量%以上である不飽和単量体由来の重合体セグメントを特定の比率で有するオルガノポリシロキサングラフトポリマーである。なお、成分(A)において、上記不飽和単量体由来の重合体セグメント(以下、単に「重合体セグメント(b)」と称する)とは、一般式(1)中のm個のカッコで囲まれた繰り返し単位からなる部分をいい、オルガノポリシロキサンセグメント(a)とは、一般式(1)中の重合体セグメントを除く全体をいう。
一般式(1)において、R1は炭素数1〜8のアルキル基であり、アルキル基としては、直鎖、分岐鎖、又は環状のアルキル基が挙げられる。成分(A)のグラフトポリマーの水分散性の観点から炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、炭素数1以上4以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基がより好ましく、炭素数1以上3以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基がより好ましく、メチル基が更に好ましい。
2は、水酸基、炭素数1〜22の炭化水素基であり、炭素数1〜22の炭化水素基としては、飽和でも不飽和でもよく、また直鎖でも分岐鎖でもよいが、直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。R2としてより好ましくは、水酸基又は炭素数1〜8の炭化水素基であり、炭素数1〜8の炭化水素基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等が挙げられる。それらの中でも水酸基、又はメチル基が更に好ましく、メチル基が更に好ましい。
3は、ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基であり、その炭素数は、成分(A)のグラフトポリマー製造時の原料の入手性の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは3以上であり、また、成分(A)のグラフトポリマーの水分散性の観点から、好ましくは20以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは8以下である。
本発明において、ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基は、酸素原子、硫黄原子、−NH−、−COO−、−NHCO−、及び−NR31CO−から選ばれる1つ以上の原子又は官能基によって分断されていてもよい。すなわち、ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基は、「−(アルキレン基部分1)−(上記の原子又は官能基)−(アルキレン基部分2)−」という構造であってもよく、この場合、アルキレン基の炭素数とは、アルキレン基部分1の炭素数及びアルキレン基部分2の炭素数の和、すなわちアルキレン基を分断している上記の原子又は官能基以外の部分の炭素数の和をいう。ここでR31は、炭素数1以上3以下のアルキル基である。ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基が上記原子又は官能基によって分断されている場合は、成分(A)のグラフトポリマーの製造の容易さの観点から、−NHCO−によって分断されていることが好ましい。
本発明において、ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基は、水酸基、アミノ基、アルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、アミノ基と炭素数2以上4以下の脂肪酸が脱水縮合して得られるアミド基、カルボキシ基、及びアルキル(炭素数1以上3以下)エステル基から選ばれる1つ以上の1価の基が置換していてもよい。この場合、ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基の炭素数には、これら置換基の炭素数を含まない。成分(A)のグラフトポリマー製造時の原料入手性の容易さの観点から、ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基は、アセトアミド基、アルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、及びアミノ基から選ばれる1つ以上の1価の基が置換していることが好ましい。
本発明において、ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基は、−O−、−S−、−NH−、−NR32−、及び−COO−から選ばれる、2価のヘテロ原子、又はヘテロ原子を含む2価の基が置換していてもよい。ここでR32はジメチルアミノ基が置換していてもよいアルキル基(炭素数1以上3以下)である。該ヘテロ原子、又はヘテロ原子を含む2価の基は、ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基が不飽和単量体由来の重合体セグメントとの連結基として働く場合には、不飽和単量体由来の重合体セグメントと結合している。その他の場合は水素原子と結合している。成分(A)のグラフトポリマーの製造の容易性の観点から、ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基は、−S−が置換していることが好ましい。
ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基(R3)は、該ヘテロ原子、好ましくは窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子、より好ましくは硫黄原子を介して不飽和単量体由来の重合体セグメントと結合していることが好ましい。
したがって、R3で表される「ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基」には、
(ア)無置換のアルキレン基、
(イ)酸素原子、硫黄原子、−NH−、−COO−、−NHCO−、及び−NR31CO−から選ばれる1つ以上の原子又は官能基によって分断されたアルキレン基、
(ウ)水酸基、アミノ基、アルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、アミノ基と炭素数2以上4以下の脂肪酸が脱水縮合して得られるアミド基、カルボキシ基及びアルキル(炭素数1以上3以下)エステル基から選ばれる1つ以上の1価の基が置換しているアルキレン基、
(エ)−O−、−S−、−NH−、−NR32−及び−COO−から選ばれる2価のヘテロ原子、又はヘテロ原子を含む2価の基が置換したアルキレン基
のほか、上記(イ)、(ウ)、(エ)の2以上の組合せからなるアルキレン基が該当する。
3のヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基の具体例としては、下記式(i)〜(xii)が例示される。中でも成分(A)のグラフトポリマーの製造上の容易さの観点から、下記式(xi)及び(xii)が好ましい。
Figure 0006328477
式(i)〜(xii)中、*は、前記一般式(1)におけるケイ素原子に結合する部位を表し、**は、不飽和単量体由来の重合体セグメントに結合する部位を表す。
式(xii)中、X31は−O−、−OCO−、−COO−、−CONH−、−NHCO−から選ばれる一種以上であり、成分(A)のグラフトポリマーの製造上の容易さの観点から−CONH−又は−NHCO−が好ましく、−NHCO−がより好ましい。
また、式(xii)中、R33は、水酸基、アミノ基、アルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、アミノ基と炭素数2以上4以下の脂肪酸が脱水縮合して得られるアミド基、カルボキシ基及びアルキル(炭素数1以上3以下)エステル基から選ばれる1つ以上の1価の基が置換していてもよいアルキレン基である。置換基としては、製造時の原料入手性の観点から、アセトアミド基、アルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、及びアミノ基であることが好ましい。R33で表されるアルキレン基の炭素数は、成分(A)のグラフトポリマーの製造上の容易さの観点から、好ましくは2以上、より好ましくは3以上であり、また、成分(A)のグラフトポリマーの水分散性の観点から、好ましくは10以下、より好ましくは6以下である。
33の具体例としては、下記式(xiii)〜(xv)が挙げられる。
Figure 0006328477
式(xiv)中、X-は塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン、酢酸イオン、アルキル(炭素数1以上3以下)硫酸イオン等のアニオンを表す。
4は、水素原子又はメチル基を示すが、その中でも水素原子が好ましい。
5は同一でも異なってもよく、水素原子、又は水酸基、アミノ基若しくはモノ若しくはジC1-4アルキルアミノ基が置換していてもよい炭素数1〜8の炭化水素基を示す。R5における炭素数1〜8の炭化水素基としては、飽和でも不飽和でもよく、また直鎖でも分岐鎖でもよいが、直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。R5としては、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert-ブチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ジメチルアミノプロピル基が好ましい。このうち水素原子、メチル基、tert-ブチル基が好ましい。
1〜R5は、R1、R2がメチル基であり、R3が式(xii)であり、R4が水素原子であり、R5が同一でも異なっていてもよい水素原子、メチル基及びtert-ブチル基から選ばれるものであるポリマーがより好ましい。更にはポリシリコーン-28のINCI名を有するポリマーが好ましい。
ただし、成分(A)の良好な水分散性の観点より、一般式(1)中のm個の繰り返し単位中、2つのR5が共にメチル基である繰り返し単位の比率は、50質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは75質量%以上であり、また、毛髪をセットした後の毛髪のべたつき軽減の観点から、100質量%以下、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。
pは、毛髪をセットした後の毛髪のべたつき低減の観点より、50以上、好ましくは80以上、より好ましくは100以上であり、また、2000以下、好ましくは1300以下、より好ましくは700以下である。qは、成分(A)のグラフトポリマーの水分散性の観点より、3以上、好ましくは5以上であり、また、50以下、好ましくは30以下である。mは、良好なセット性と、成分(A)のグラフトポリマーの良好な水分散性の観点より、10以上、好ましくは15以上、より好ましくは20以上であり、また、100以下、好ましくは70以下、より好ましくは50以下である。
また、成分(A)の水分散性の観点、及び毛髪をセットした後の毛髪のベタツキ軽減の観点から、オルガノポリシロキサンセグメント(a)と重合体セグメント(b)の質量比(a/b)は、好ましくは10/90以上、より好ましくは20/80以上、更に好ましくは30/70以上、更に好ましくは35/65以上であり、また好ましくは70/30以下、より好ましくは60/40以下、更に好ましくは50/50以下である。
なお、本明細書において、前記質量比(a/b)は、成分(A)のグラフトポリマーが後述のラジカル反応性オルガノポリシロキサンから製造される場合には、「製造時に投入されるラジカル反応性オルガノポリシロキサンの総質量(c)」と、「製造時に投入される不飽和単量体の総質量(d)」から「製造時に生成するオルガノポリシロキサンに結合していない不飽和単量体由来の重合体の総質量(e)」を差し引いた値」との比(c/(d−e))と同一であるとみなす(下式(I))。
a/b = c/(d−e) (I)
また、成分(A)のグラフトポリマー分子において、隣接する不飽和単量体由来の重合体セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメントの数平均分子量(MNg)(以下、「グラフト点間分子量」ということがある)は、成分(A)のオルガノポリシロキサングラフトポリマーを含有する毛髪化粧料で毛髪をセットした場合のセット力とセット後の毛髪形状の保持力の向上の観点から、好ましくは500以上、より好ましくは700以上、更に好ましくは1,000以上、更に好ましくは1,500以上であり、成分(A)のグラフトポリマーの水分散性の観点から、好ましくは1万以下、より好ましくは5,000以下、更に好ましくは3,000以下、更に好ましくは2,500以下である。
ここで、「隣接する不飽和単量体由来の重合体セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメント」とは、下記式に示すように、不飽和単量体由来の重合体セグメントのオルガノポリシロキサンセグメントに対する結合点(結合点A)から、これに隣接する不飽和単量体由来の重合体セグメントの結合点(結合点B)までの2点間において破線で囲まれた部分であって、1つのR1SiO単位と、1つのR3と、y+1個のR1 2SiO単位とから構成されるセグメントをいう。
Figure 0006328477
式中、R1及びR3は前記一般式(1)と同じ意味を示し、−W−R6は不飽和単量体由来の重合体セグメントを示し、R6は重合開始剤の残基又は水素原子を示し、yは正の数を示す。
グラフト点間分子量は、上記式において破線で囲まれた部分の分子量の平均値であって、不飽和単量体由来の重合体セグメント1モル当たりのオルガノポリシロキサンセグメントの質量(g/mol)と解することができる。グラフト点間分子量は、成分(A)のグラフトポリマーが後述のラジカル反応性オルガノポリシロキサンから製造される場合であって、かつすべてのラジカル反応性官能基と不飽和単量体由来の重合体とが結合している場合には、ラジカル反応性オルガノポリシロキサンの単位質量当たりに存在するラジカル反応性官能基モル数(mol/g)の逆数の値と同一とみなされる。
また、主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量(MWsi)は、本発明の整髪用化粧料で毛髪をセットした場合のセット力及びセット後の毛髪形状の保持力の観点から、好ましくは3,000以上、より好ましくは5,000以上、更に好ましくは1万以上、更に好ましくは15,000以上である。MWsiは、成分(A)のグラフトポリマーの水分散性の観点から、好ましくは20万以下、より好ましくは10万以下、更に好ましくは6万以下、更に好ましくは5万以下である。
成分(A)のオルガノポリシロキサングラフトポリマーが後述のラジカル反応性オルガノポリシロキサンから製造される場合には、オルガノポリシロキサンセグメントは、ラジカル反応性オルガノポリシロキサンと共通の骨格を有するため、MWsiはラジカル反応性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量(MWra)と略同一であり、本発明においては同一と見なす。なお、MWraは、実施例に記載の測定条件によるゲル浸透クロマトグラフ法(GPC)で測定し、ポリスチレン換算したものである。
成分(A)のグラフトポリマーの重量平均分子量(MWt)は、本発明の整髪用化粧料で毛髪をセットした場合のセット力及びセット後の毛髪形状の保持力の観点から、好ましくは10,000以上、より好ましくは14,000以上、更に好ましくは17,000以上、更に好ましくは30,000以上であり、成分(A)のグラフトポリマーの水分散性の観点から、好ましくは200,000以下、より好ましくは160,000以下、更に好ましくは130,000以下、更に好ましくは95,000以下である。当該範囲内であれば、十分な皮膜強度を確保でき、加えて水分散性が優れるようになり、また、べたつかず、かつセット力及びセット後の毛髪形状の保持力がより一層向上したものとすることができる。
本明細書において、MWtは、実施例に記載の測定条件によるGPCで測定し、ポリスチレン換算したものである。
また、成分(A)のグラフトポリマーをラジカル反応性オルガノポリシロキサンから製造する場合に、MWraと前述の質量比(a/b)の逆数から下式(II)を用いて得られる成分(A)のグラフトポリマーの計算上の重量平均分子量(MWtcalc)は、本発明の整髪用化粧料で毛髪をセットした場合のセット力及びセット後の毛髪形状の保持力の観点から、好ましくは10,000以上、より好ましくは14,000以上、更に好ましくは17,000以上、更に好ましくは30,000以上であり、成分(A)のグラフトポリマーの水分散性の観点から、好ましくは200,000以下、より好ましくは160,000以下、更に好ましくは130,000以下、更に好ましくは95,000以下である。
MWtcalc = MWra × {1+質量比(b/a)} (II)
(オルガノポリシロキサングラフトポリマーの製造)
成分(A)のオルガノシロキサングラフトポリマーを製造する方法としては、特許文献1に記載の方法が挙げられる。具体的には、下記一般式(1a)で表されるラジカル反応性オルガノポリシロキサンに、(メタ)アクリルアミド系単量体をラジカル重合させるグラフト−フロム法が挙げられる。
Figure 0006328477
〔式中、R1、R2、p及びqは前記一般式(1)と同じ意味を示し、R7はラジカル反応性官能基を有するアルキル基(以下「ラジカル反応性基含有アルキル基」ともいう)を表す。〕
ここで、ラジカル反応性官能基とは、ラジカルを発生し得る官能基のことをいい、例えば、エチレン性不飽和基、クロロ基やブロモ基等のハロゲノ基、スルファニル基(メルカプト基)等が挙げられる。これらの中では不飽和単量体との反応性、分子量制御の観点から、スルファニル基が好ましい。
一般式(1a)において、R7で示されるラジカル反応性基含有アルキル基の炭素数は、ラジカル反応性オルガノポリシロキサンの入手の容易性の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは3以上であり、また、成分(A)のグラフトポリマーの水分散性の観点から、好ましくは20以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは8以下である。
なお、本発明において、ラジカル反応性基含有アルキル基の炭素数には、ラジカル反応性官能基が炭素を有する場合であってもラジカル反応性官能基の炭素数は含まれず、またラジカル反応性基含有アルキル基が前述の1価の基が置換したものであった場合も、該1価の基の炭素数は含まれない。
一般式(1a)において、R7で示されるラジカル反応性基含有アルキル基には、水酸基、アミノ基、アルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、アミノ基と炭素数2以上4以下の脂肪酸が脱水縮合して得られるアミド基、カルボキシ基及びアルキル(炭素数1以上3以下)エステル基から選ばれる1つ以上の1価の基が置換していてもよい。これら置換基のうち、ラジカル反応性オルガノポリシロキサンの製造時の原料入手の容易さの観点から、アセトアミド基、アルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、アミノ基が好ましい。
一般式(1a)において、R7で示されるラジカル反応性基含有アルキル基は、酸素原子、硫黄原子、−NH−、−COO−、−NHCO−、及び−NR71CO−から選ばれる1つ以上の原子又は官能基によって分断されていてもよい。ここでR71は、炭素数1以上3以下のアルキル基である。ラジカル反応性基含有アルキル基が上記原子又は官能基によって分断されている場合は、ラジカル反応性オルガノポリシロキサンの入手性又は製造の容易さの観点から、−NHCO−によって分断されていることが好ましい。
本発明におけるラジカル反応性基含有アルキル基の具体例としては、下記式(xvi)〜(xix)で表される基が挙げられ、中でもラジカル反応性オルガノポリシロキサンの製造上、又は入手の容易さの観点から、下記式(xviii)、(xix)が好ましい。式(xix)中のX71及びR72、並びにそれらの好ましい様態は、それぞれ前記式(xii)中のX31及び 33 、並びにそれらの好ましい様態と同様である。
Figure 0006328477
ラジカル反応性基がスルファニル基であるラジカル反応性オルガノポリシロキサンは市
販品としても入手することができ、例えば「KF-2001」(信越化学工業(株)製)等がある。また、ラジカル反応性オルガノポリシロキサンは、水酸基、アミノ基、カルボキシ基、及びエポキシ基から選ばれる1種以上の反応性官能基を有するオルガノポリシロキサンと、ラジカル反応性付与剤とを反応させて得ることもできる。反応性官能基としては、入手性の観点から、水酸基、アミノ基、及びエポキシ基が好ましく、反応性及び取扱い性の観点から、アミノ基が好ましい。
一般式(1a)で表されるオルガノポリシロキサンの重量平均分子量は、セット力及びセット後の毛髪形状の保持力の観点から、好ましくは3,000以上、より好ましくは5,000以上、更に好ましくは10,000以上、更に好ましくは15,000以上であり、また、成分(A)の良好な水分散性の観点から、好ましくは200,000以下、より好ましくは100,000以下、更に好ましくは60,000以下、更に好ましくは50,000以下である。
一般式(1a)で表されるオルガノポリシロキサンの単位質量当たりに存在するラジカル反応性基のモル数は、セット力及びセット後の毛髪形状の保持力の向上の観点から、好ましくは1/500mol/g以下、より好ましくは1/700mol/g以下、更に好ましくは1/1,000mol/g以下であり、また、成分(A)の良好な水分散性の観点から、好ましくは1/10,000mol/g以上、より好ましくは1/5,000mol/g以上、更に好ましくは1/3000mol/g以上である。
一般式(1a)で表されるオルガノポリシロキサンとラジカル反応させる(メタ)アクリルアミド系単量体としては、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N,N-ジエチルアクリルアミド、N-イソプロピルアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド、N,N-ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N-メチロールアクリルアミド、N-ヒドロキシエチルアクリルアミド等が挙げられる。本発明においては、この(メタ)アクリルアミド系単量体のうち、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミドが、50質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは75質量%以上であり、また、100質量%以下、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。
ラジカル反応性オルガノポリシロキサンの存在下、不飽和単量体を重合させる方法は特に限定されず、バルク重合法、溶液重合法、懸濁重合法等を採用しうるが、特に溶液重合法が好ましい。
重合開始剤としては、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系開始剤、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル等の過酸化物系開始剤、過硫酸アンモニウム等の過硫酸系開始剤等が挙げられる。また光照射等によりラジカルを発生させることにより重合を開始してもよい。重合開始剤としては、反応性の観点から、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)が好ましい。
本発明の整髪用化粧料中における成分(A)の含有量は、良好なセット性を付与する観点から、好ましくは2質量%以上、より好ましくは2.3質量%以上、更に好ましくは2.6質量%以上であり、また、良好なセット性と自然な手触りの両立の観点から、好ましく6質量%以下、より好ましくは5.5質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である。
〔成分(B):一般式(2)で表されるオルガノポリシロキサングラフトポリマー〕
成分(B)は、主鎖であるオルガノポリシロキサンセグメントに、ポリオキシアルキレンセグメント又はポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンである。
一般式(2)中のR1'、R2'は、それぞれ成分(A)について述べたR1、R2と同様のものを例示することができ、好ましい基も同様である。
3'としては、窒素原子又は酸素原子を1〜3個含む炭素数2〜20のアルキレン基が挙げられる。その具体例としては以下のものが挙げられる。
Figure 0006328477
4'としては同一でも異なってもよく、水素原子又は炭素数1〜8の一価炭化水素基を示し、炭素数1〜8の炭化水素基としては、飽和でも不飽和でもよく、また直鎖でも分岐鎖でもよいが、飽和の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。このうち水素原子、メチル基、エチル基がより好ましい。
Xは基−O−、又は基−N(COR5')−であり、R5'で示されるアルキル基としてはメチル基、エチル基等が挙げられ、シクロアルキル基としては炭素数3〜6のものが挙げられ、アラルキル基としてはフェニルアルキル基、ナフチルアルキル基等が挙げられ、アリール基としてはフェニル、ナフチル、アルキル置換フェニル基などが挙げられる。
成分(B)のオルガノポリシロキサングラフトポリマーは、一般式(2)中のXが基−O−である場合のポリエーテル変性シリコーン、及びXが基−N(COR5')−である場合のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサン(INCI名;ポリシリコーン-9)に分類される。
一般式(2)において、Xが基−O−である場合、すなわち成分(B)がポリエーテル変性シリコーンである場合におけるsは1以上30以下、r+s+2は20以上300以下、nは5以上40以下であることが好ましい。
上記sは、好ましくは7以下、より好ましくは5以下である。また上記r+s+2は好ましくは30以上、より好ましくは50以上であり、また好ましくは200以下、より好ましくは105以下である。rはr+s+2が上記範囲となるような数である。nは好ましくは7以上、また好ましくは30以下、より好ましくは15以下である。
成分(B)のXが基−O−である場合、すなわち成分(B)がポリエーテル変性シリコーンである場合における、HLB(親水性−親油性バランス;Hydrophile-Lypophile Balance)の値は、成分(A)との組み合わせにおいてべたつかず良好な指通り性を与える観点から、好ましくは2.5以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは3.5以上、更に好ましくは4以上であり、また、セット性の付与と良好な指通り性の両立の観点から、好ましくは9以下、より好ましくは8.5以下、更に好ましくは8以下、更に好ましくは7.5以下である。
HLB値は、一般に界面活性剤の水及び油への親和性を示す値であり、グリフィン法により容易に求めることができる。
成分(B)が上記のようなポリエーテル変性シリコーンである場合、その重量平均分子量は、良好なセット持続性の観点から、好ましくは400以上、より好ましくは500以上、更に好ましくは600以上、更に好ましくは800以上であり、また、良好な指通り性と毛束のほぐしやすさを付与する観点から、好ましくは20,000以下、より好ましくは10,000以下、更に好ましくは5,000以下、更に好ましくは3,000以下である。なお、ポリエーテル変性シリコーンの重量平均分子量はオルガノポリシロキサンンの粘度と分子量の関係から算出した値とする。
一般式(2)において、Xが基−N(COR5')−である場合、すなわち成分(B)がポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンである場合におけるsは1以上30以下、r+s+2は100以上2,500以下、nは10以上40以下であることが好ましい。
上記sは好ましくは2以上であり、また好ましくは20以下、より好ましくは10以下である。また上記r+s+2は好ましくは500以上、より好ましくは900以上であり、また好ましくは2,000以下、より好ましくは1,600以下である。rはr+s+2が上記範囲となるような数である。nは好ましくは10以上、より好ましくは20以上であり、また好ましくは35以下、より好ましくは30以下である。
成分(B)が上記のようなポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンである場合、その重量平均分子量は、良好なセット持続性の観点から、好ましくは12,000以上、より好ましくは24,000以上、更に好ましくは37,000以上、更に好ましくは65,000以上、更に好ましくは80,000以上であり、また、良好な指通り性と毛束のほぐしやすさを付与するの観点から、好ましくは50万以下、より好ましくは30万以下、更に好ましくは20万以下、更に好ましくは15万以下である。
また、成分(B)がポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンである場合、主鎖であるオルガノポリシロキサンセグメント(a')と、R3'を介して主鎖と結合する側鎖セグメント(b')との質量比(a'/b')は、98/2〜40/60であるが、良好な指通り性の付与と毛束のほぐしやすさの両立の観点から、98/2〜46/54、更には97/3〜65/35、更には97/3〜82/18が好ましい。なお、この質量比は、成分(B)のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンを重クロロホルム中に5質量%溶解させ、核磁気共鳴(1H-NMR)分析により、オルガノポリシロキサンセグメント中のアルキル基又はフェニル基と、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント中のメチレン基の積分比より求めた値をいう。
また、成分(B)のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンの隣接するポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント(b')間におけるオルガノポリシロキサンセグメント(a')の重量平均分子量(MWg)は、まとまり性と滑らかさの向上の観点から、1,000〜40,000、更には1,300〜35,000、更には1,700〜32,000が好ましい。
ここで、「隣接するポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント(b')間におけるオルガノポリシロキサンセグメント(a')」とは、下記式に示すように、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントのオルガノポリシロキサンセグメントに対する結合点(結合点A)から、これに隣接するポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントの結合点(結合点B)までの2点間において破線で囲まれた部分であって、1つのR1'SiO単位と、1つのR3'と、y+1個のR1'2SiO単位とから構成されるセグメントをいう。
Figure 0006328477
〔式中、R1'、R3'はそれぞれ前記一般式(2)のR1'、R3'と同じ意味を示し、R6'、y'はそれぞれ前記一般式(3)のR6、yと同じ意味を示し、W'はポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントを示す。〕
MWgは、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント(b')1モル当たりのオルガノポリシロキサンセグメント(a')の質量(g/mol)と解することができ、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの官能基がポリ(N-アシルアルキレンイミン)で100%置換されると、変性オルガノポリシロキサンの官能基当量(g/mol)と一致する。
MWgは、主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a')の含有率(Csi)とポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント(b')の分子量(MWox)を用いて下記式により求めることができる。
Figure 0006328477
ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント(b')の分子量(MWox)は、後述するゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)測定法により測定される数平均分子量をいい、好ましくは500〜10,000、より好ましくは800〜6,000、更に好ましくは900〜4,000である。これにより、毛髪のまとまり効果と滑らかさをより一層向上させることができる。
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a')の重量平均分子量(MWsi)は好ましくは10,000〜200,000であるが、なめらかな感触とべたつきのなさを同時に満たす観点から、より好ましくは15,000〜160,000、更に好ましくは20,000〜120,000である。MWsiは、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンと共通の骨格を有するため、MWsiは原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量と略同一である。なお、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの平均分子量は、GPCで測定し、ポリスチレン換算したものである。
本発明の整髪用化粧料中における成分(B)の含有量は、成分(A)の有する熱可塑性や皮膜の硬さを維持しつつ、柔軟性を与える点、及び毛束をほぐしやすくし、ほぐした毛束同士をアレンジする観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.15質量%以上であり、また、ほぐした毛束を再付着させて作ったボリュームを持続させる観点から、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2.5質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。
本発明の整髪用化粧料中における成分(B)と成分(A)の質量比(B)/(A)は、成分(A)の有する熱可塑性や皮膜の硬さを維持しつつ、被膜に柔軟性、粘着性、すべり性を与え、毛束がほぐしやすく、更に良好な形づけ性と毛束のほぐし時の指通りの良さを与える観点から、好ましくは0.02以上、より好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上であり、また、好ましくは1以下、より好ましくは0.7以下、更に好ましくは0.5以下である。
〔他のセット用ポリマー〕
本発明の整髪用化粧料には、成分(A)及び(B)に加え、更に成分(A)以外のセット用ポリマーを任意成分として加えることで、更にセット保持力を向上させることができる。かかるセット用ポリマーとしては、ユカフォーマーR205、ユカフォーマー301(以上、三菱化学社)、RAMレジン(大阪有機化学社)等の(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー;ダイヤフォーマーZ-651(三菱化学社)等の(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー;ウルトラホールド8、ウルトラホールドStrong(以上、BASF社)等のアクリル酸/アクリル酸アミド/アクリル酸エチル共重合体;ルビフレックスSilk(BASF社)等のアクリル酸アルキル・メタクリル酸・シリコーン共重合体;ルビセットP.U.R.(BASFジャパン社)等のポリウレタン;ルビスコールPlus(BASF社)等のポリビニルカプロラクタム;アンフォーマー28-4910、アンフォーマーLV-71(以上、アクゾノーベル社)等の(オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマー;アンフォーマーHC(アクゾノーベル社)等の(アクリル酸アルキル/オクチルアクリルアミド)コポリマー;レジン28-2930(アクゾノーベル社)等の(酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル)コポリマー;ダイナムX(アクゾノーベル社)等のポリウレタン-14・AMP-アクリレーツコポリマー;アクアフレックスSF-40(アシュランド社)等の(PVP/ビニルカプロラクタム/アクリル酸DMAPA)コポリマー;アクアフレックスFX-64(アイエスピー・ジャパン社)等の(イソブチレン/エチルマレイミド/ヒドロキシエチルマレイミド)コポリマー;スタイリーゼCC-10(アシュランド社)等の(ビニルピロリドン/アクリル酸DMAPA)コポリマー;PVP/VA E-735(アシュランド社)や、ルビスコールVA64P(BASF社)等の(ビニルピロリドン/酢酸ビニル)コポリマー;ガフカット440、同734、755(アシュランド社)等のポリクオタニウム-11、ルビスコール K-12、同K-30(BASF社)等のポリビニルピロリドン;ルビセットClear(BASF社)等の(VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)コポリマー等が挙げられる。
上記セット用ポリマーの中でも、アクリル酸/アクリル酸アミド/アクリル酸エチル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸・シリコーン共重合体、ポリウレタン、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、(オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマー、アクリル酸/アクリル酸アミド/アルキル酸エチル共重合体、ポリビニルカプロラクタム、(アクリル酸アルキル/オクチルアクリルアミド)コポリマーが好ましく、更には、アクリル酸/アクリル酸アミド/アクリル酸エチル共重合体、ポリウレタンが好ましい。これら成分(A)及び(B)以外のセット用ポリマーは、2種以上を併用することもできる。
〔化粧料用油剤〕
本発明の整髪用化粧料には、更に、毛髪にしっとり感を付与する目的のため、エステル油を含有させることができる。エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリル酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル酸等が挙げられる。
本発明の整髪用化粧料中におけるエステル油の含有量は、毛髪にしっとり感を付与するの観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、また、好ましくは2.0質量%以下、より好ましくは1質量%以下である。
また、本発明の整髪用化粧料には、本発明の効果を妨げない限度内(0.1〜10質量%)で、エステル油以外の化粧料用油剤を添加することができる。このような化粧料用油剤としては、ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボカド油、オリーブ油等のグリセライド;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ;セチルアルコール、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール等の高級アルコール;流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、水添ポリイソブテン等の炭化水素油;成分(A)、(B)以外のシリコーン類が挙げられる。
〔界面活性剤〕
本発明の整髪用化粧料には、溶剤の可溶化、分散性等を含めた系の安定性、及び感触向上の観点から、界面活性剤を含有させることができる。界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及びアニオン界面活性剤のいずれをも使用できる。
カチオン界面活性剤としては、次の一般式(5)で表される第4級アンモニウム塩が挙げられる。
Figure 0006328477
〔式中、R8及びR9は各々独立して水素原子、炭素数1〜28のアルキル基又はベンジル基を示し、同時に水素原子、ベンジル基若しくは炭素数1〜3の低級アルキル基又はこれらの組み合わせとなる場合を除く。An-はアニオンを示す。〕
ここでR8及びR9は、その一方が炭素数16〜24、更には22のアルキル基、更には直鎖アルキル基であるのが好ましく、また他方は炭素数1〜3の低級アルキル基、更にはメチル基であるのが好ましい。
アニオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン、酢酸イオン、リン酸イオン、硫酸イオン、乳酸イオン、サッカリンイオン等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、モノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩が好ましく、具体的には、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルベンザルコニウム等が挙げられ、なかでも塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、高級脂肪酸ショ糖エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、高級脂肪酸モノ又はジエタノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、アルキルサッカライド系界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド等が挙げられる。これらのうち、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、なかでもポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテルが好ましい。
両性界面活性剤としてはイミダゾリン系、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系等が挙げられる。中でも、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン等のベタイン系界面活性剤が好ましく、なかでも脂肪酸アミドプロピルベタインが好ましい。脂肪酸アミドプロピルベタインは、炭素数8〜18、更には炭素数10〜16のアシル基を有するものが好ましく、なかでもラウリン酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が好ましい。
アニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α-スルホン脂肪酸塩、N-アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル等が挙げられる。上記界面活性剤のアニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン;カルシウムイオン、マグネシウムイオン等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウムイオン;炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)を挙げることができる。またカチオン性残基の対イオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン等のハロゲン化物イオン、メトサルフェートイオン、サッカリネートイオンを挙げることができる。
これらのうち、感触の点から、カチオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤が好ましい。界面活性剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用でき、本発明の整髪用化粧料中の含有量は、溶剤の可溶化、油剤の乳化等を含めた系の安定性の点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。
〔その他の任意成分〕
更に、本発明の整髪用化粧料には、商品価値を高めるために香料や色素、整髪用化粧料の経日的変質防止のために防腐剤や酸化防止剤を添加することができ、また、更に必要に応じて、調湿剤、硬化剤、帯電防止剤、消泡剤、分散剤、増粘剤、紫外線吸収剤、有色染料、染料定着剤、噴射剤等を添加することもできる。
〔媒体〕
溶媒(支持媒体)としては、水、低級アルコール(エタノール、イソプロパノール等)、ラクトン類等を使用することができ、これらは単独で又は混合して用いることができる。これらのうち、汎用性及び整髪用化粧料の溶解性、分散性確保の観点から、水、エタノール又は水とエタノールの混合系が好ましい。また、溶媒に水を含有する場合には、水の含有量は、整髪用化粧料中の60質量%以上、更には65質量%以上、更には70質量%以上が好ましい。
〔剤型〕
本発明の整髪用化粧料の剤型としては、特に制限はなく、透明液状、ローション状、乳液状、ジェル状、泡状(エアゾール、ノンエアゾール)等が可能である。
〔整髪方法〕
本発明の整髪用化粧料は、ヘアアイロンを使用した整髪方法に好適に使用することができる。中でも、下記工程(i)〜(iii)を含む、毛髪形状を一時的に整髪する整髪方法に好適に適用することができる。
(i) 本発明の整髪用化粧料を毛髪に適用する工程
(ii) ヘアアイロンで該毛髪を140〜230℃に加熱しながら形づける工程
(iii) 毛束をほぐしてボリュームのある自然なヘアスタイルを作る工程
工程(i)において、整髪用化粧料は公知の方法で塗布することができる。整髪用組成物の毛髪への適用(塗布)量は、成分(A)の含有量、剤型、剤の性状によって一様ではないが、通常毛髪の質量に対する比率(浴比)として、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.005以上、より好ましくは0.007以上、更に好ましくは0.01以上であり、また、好ましくは1以下、より好ましくは0.7以下、更に好ましくは0.5以下である。
工程(ii)において、ヘアアイロンで該毛髪を140〜230℃に加熱しながら形づける工程は該毛髪をヘアアイロンで挟んで滑らせる、毛髪をヘアアイロンで巻いて保持させる等、どのような方法を用いてもよく、これらを単独で用いても、組み合わせて用いてもよいが、ボリュームのある自然なスタイルを付与する観点から、毛髪をヘアアイロンで挟んで滑らせる方法と毛髪をヘアアイロンで巻いて保持させる方法を組み合わせることが好ましい。
該毛髪をヘアアイロンで挟んで滑らせる場合は、まっすぐに滑らせる、手首を返しながら該毛髪にカールを付与させるように滑らせる等、どのような方法を用いてもよく、これらの方法を単独で用いても、組み合わせて用いてもよいが、自然なスタイルを付与する観点から、手首を返しながら該毛髪にカールを付与させるように滑らせる方法が好ましい。
該毛髪をヘアアイロンで巻いて保持させる場合、毛髪をヘアアイロンで保持する時間は、良好なスタイルを付与する観点から、下限は1秒以上、好ましくは3秒以上、より好ましくは4秒以上、更に好ましくは5秒以上であり、上限は良好なスタイルの付与と毛髪への損傷防止を両立する観点から、60秒以下、より好ましくは30秒以下、更に好ましくは20秒以下である。
毛髪加熱時の到達温度(毛髪の温度)は、用いるヘアアイロンの種類、加熱部の材質、設定温度、アイロンの操作方法にかかわらず、良好な形づけ性を付与する観点から、毛髪の温度が140℃以上、好ましくは150℃以上、より好ましくは160℃以上であり、また、毛髪の損傷と毛髪に良好な両立する観点から、230℃以下、好ましくは220℃以下、より好ましくは210℃、更に好ましくは200℃以下である。毛髪の加熱温度は、例えばSENTRY社製放射温度計(型番ST653)等を用いて測定することができる。
工程(iii)毛束をほぐして所望のスタイルを作る工程は、毛束に手ぐしを通す、毛束から一部の毛髪を引き出す、両手を用いて毛束を割く、毛束を手で揉みこむ、毛束に指を入れて上下又は左右に動かす等の手を用いる方法、くし、ブラシ等の道具を用いる方法、及びその両者の組み合わせ等によればよいが、自然なボリューム感の付与の観点から手を用いる方法を単独又は組み合わせて用いることが好ましく、より好ましくは毛束に指を入れて上下又は左右に動かす方法、毛束に手ぐしを通す方法を組み合わせるのが好ましい。
本発明の整髪用化粧料は、工程(ii)の後に整髪用化粧料が毛髪上で硬く、柔軟性を有する皮膜を形成するため、毛束をほぐした際にも細い毛束を維持でき、工程(iii)を行う上で有利になっていると推測する。また、更に毛束間のすべり性や適度な粘着性を有する場合には、工程(iii)において、更にほぐした毛束同士を滑らせて再接着するような整髪方法も可能となり、更に自然なアレンジを行うことも可能となる。
以上述べた実施形態に関し、以下に本発明の好ましい態様を更に開示する。
<1>
次の成分(A)及び(B)を含有する整髪用化粧料。
(A)下記一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサングラフトポリマー
Figure 0006328477
〔式中、
1は同一でも異なってもよく、炭素数1〜8のアルキル基を示し、
2は同一でも異なってもよく、水酸基又は炭素数1〜22の炭化水素基を示し、
3はヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基を示し、
4は水素原子又はメチル基を示し、
5は同一でも異なってもよく、水素原子、又は水酸基、アミノ基若しくはモノ若しくはジC1-4アルキルアミノ基が置換していてもよい炭素数1〜8の炭化水素基を示し、
pは50以上2000以下の数を示し、qは3以上50以下の数を示し、mは10以上100以下の数を示す。
ただし、m個の繰り返し単位中、2つのR5が共にメチル基である繰り返し単位の比率が50質量%以上100質量%以下である。〕
(B)下記一般式(2)で表されるオルガノポリシロキサングラフトポリマー
Figure 0006328477
〔式中
1'は同一でも異なってもよく、炭素数1〜8のアルキル基を示し、
2'は同一でも異なってもよく、水酸基、炭素数1〜22の炭化水素基、又は炭素数1〜22のアルコキシル基を示し、
3'はヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基を示し、
4'は同一でも異なってもよく、水素原子又は炭素数1〜8の一価炭化水素基を示し、
Xは基−O−又は基−N(COR5')−を示し、
5'は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、
sは1以上30以下の数を示し、
rは一分子中の総ケイ素原子数(r+s+2)が40以上2,500以下となる数を示し、
nは5以上40以下の数を示す。〕
<2>
成分(B)と成分(A)の質量比(B)/(A)が、好ましくは0.02以上、より好ましくは0.05以上、更に好ましくは0.1以上であり、また、好ましくは1以下、より好ましくは0.7以下、更に好ましくは0.5以下である<1>に記載の整髪用化粧料。
<3>
成分(A)の含有量が、好ましくは2質量%以上、より好ましくは2.3質量%以上、更に好ましくは2.6質量%以上であり、また、好ましく6質量%以下、より好ましくは5.5質量%以下、更に好ましくは5質量%以下である<1>又は<2>に記載の整髪用化粧料。
<4>
成分(B)の含有量が、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.15質量%以上であり、また、好ましくは3質量%以下、より好ましくは2.5質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である<1>〜<3>のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
<5>
成分(A)のオルガノポリシロキサンセグメント(a)と重合体セグメント(b)の質量比(a/b)が、好ましくは10/90以上、より好ましくは20/80以上、更に好ましくは30/70以上、更に好ましくは35/65以上であり、また、好ましくは70/30以下、より好ましくは60/40以下、更に好ましくは50/50以下である<1>〜<4>のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
<6>
成分(A)のR1が、好ましくは炭素数1以上6以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、より好ましくは炭素数1以上4以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、更に好ましくは炭素数1以上3以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、更に好ましくはメチル基である<1>〜<5>のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
<7>
成分(A)のR2が、好ましくは水酸基又は炭素数1〜8の炭化水素基であり、より好ましくは水酸基又はメチル基であり、更に好ましくはメチル基である<1>〜<6>のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
<8>
成分(A)のR3の炭素数が、好ましくは2以上、より好ましくは3以上であり、また、好ましくは20以下、より好ましくは10以下、更に好ましくは8以下である<1>〜<7>のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
<9>
成分(A)のR3が、好ましくは(ア)無置換のアルキレン基、(イ)酸素原子、硫黄原子、−NH−、−COO−、−NHCO−、及び−NR31CO−から選ばれる1つ以上の原子又は官能基によって分断されたアルキレン基、(ウ)水酸基、アミノ基、アルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミノ基、アミノ基と炭素数2以上4以下の脂肪酸が脱水縮合して得られるアミド基、カルボキシ基及びアルキル(炭素数1以上3以下)エステル基から選ばれる1つ以上の1価の基が置換しているアルキレン基、(エ)−O−、−S−、−NH−、−NR32−及び−COO−から選ばれる2価のヘテロ原子、又はヘテロ原子を含む2価の基が置換したアルキレン基、から選ばれるいずれか1つ、又は上記(イ)、(ウ)、(エ)の2以上の組合せからなるアルキレン基である<1>〜<8>のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
<10>
成分(A)のR4が、好ましくは水素原子である<1>〜<9>の何れか1項に記載の整髪用化粧料。
<11>
成分(A)のR5が、好ましくは直鎖又は分岐鎖のアルキル基、より好ましくは水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert-ブチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基及びジメチルアミノプロピル基から選ばれるいずれか1つ、より好ましくは水素原子、メチル基及びtert-ブチル基から選ばれるいずれか1つである、<1>〜<10>のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
<12>
一般式(1)中のm個の繰り返し単位中、2つのR5が共にメチル基である繰り返し単位の比率が、好ましくは70質量%以上、より好ましくは75質量%以上であり、また、100質量%以下、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である<1>〜<11>の何れか1項に記載の整髪用化粧料。
<13>
成分(B)が、一般式(2)において、Xが基−O−であり、sが1以上30以下であり、r+s+2が20以上300以下であり、nが5以上40以下であるオルガノポリシロキサングラフトポリマーである、<1>〜<12>のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
<14>
成分(B)のHLBが、好ましくは2.5以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは3.5以上、更に好ましくは4以上であり、また、好ましくは9以下、より好ましくは8.5以下、更に好ましくは8以下、更に好ましくは7.5以下である<13>に記載の整髪用化粧料。
<15>
成分(B)が、一般式(2)において、Xが−N(COR5')−で表される基であり、sが1以上30以下であり、r+s+2が100以上2,500以下であり、nが10以上40以下であるオルガノポリシロキサングラフトポリマーである、<1>〜<12>のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
<16>
成分(B)の主鎖であるオルガノポリシロキサンセグメント(a')と、R3'を介して主鎖と結合する側鎖セグメント(b')との質量比(a'/b')が好ましくは98/2〜40/60、より好ましくは98/2〜46/54、更には97/3〜65/35、更には97/3〜82/18である<15>に記載の整髪用化粧料
<17>
更に、エステル油を含有する<1>〜<16>のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
<18>
下記工程(i)〜(iii)を含む、毛髪形状を一時的に整髪する整髪方法。
(i) <1>〜<17>のいずれか1項に記載の整髪用化粧料を毛髪に適用する工程
(ii) ヘアアイロンで該毛髪を140〜230℃に加熱しながら形づける工程
(iii) 毛束をほぐしてボリュームのある自然なヘアスタイルを作る工程
以下の実施例において使用したポリマーの合成方法を示す。
合成例1 ポリシリコーン-28(成分(A)のポリマー)の合成
(1) ラジカル反応性オルガノポリシロキサンの合成
還流冷却管、温度計、窒素導入管、撹拌装置を取り付けたセパラブルフラスコに反応性官能基を有するオルガノポリシロキサンとして、側鎖一級アミノプロピル変性オルガノポリシロキサン(重量平均分子量30,000、単位質量当たりのアミノ基のモル数;1/2,030mol/g、東レ・ダウコーニング社製)を100g、N-アセチル-DL-ホモシステインチオラクトンを8g仕込んだ。窒素雰囲気下で、100℃に昇温し、3時間撹拌し、スルファニル基を有するラジカル反応性オルガノポリシロキサンAを合成した。電位差滴定測定によりアミノ基の残存量を測定したところ、原料とした側鎖一級アミノイソプロピル変性オルガノポリシロキサンのアミノ基の99%がN-アセチル-DL-ホモシステインチオラクトンと反応していた(アミノ基転化率99%)。したがってラジカル反応性オルガノポリシロキサンの単位質量当たりのスルファニル基のモル数は1/2,210mol/gである。GPC測定により求めたラジカル反応性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量は、30,000であった。
(2) オルガノポリシロキサングラフトポリマーの合成
還流冷却器、温度計、窒素導入管、撹拌装置を取り付けたセパラブルフラスコにエタノール101.0gを仕込んだ。エタノールを窒素雰囲気下80℃の還流下で撹拌しながら、下記溶液(a)及び溶液(b)をそれぞれ別の滴下ロートに入れ、同時に1時間かけて滴下した。
溶液(a):N,N-ジメチルアクリルアミド(DMAAm)76.8g、N-tert-ブチルアクリルアミド(tBuAAm)19.2g、エタノール96.0gを混合した溶液。
溶液(b):前記合成例1にて合成したラジカル反応性オルガノポリシロキサンA 64.0g、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)「V-65B」(和光純薬工業(株)製、アゾ系重合開始剤)0.03g、エタノール43.0gを混合した溶液。
滴下終了後、反応混合物を80℃で3時間撹拌したのち冷却した。反応時間は計4時間である。反応混合物から室温(25℃)、減圧下(20kPa)で4時間かけてエタノールを除去し、オルガノポリシロキサングラフトポリマーBを含む混合物を白色固体として得た。上記方法でスルファニル基の残存率を測定したところ、3%であった。
得られた混合物について上記方法に従って、反応終了後のオルガノポリシロキサングラフトポリマーBを含む混合物中における、オルガノポリシロキサングラフトポリマーに結合していない不飽和単量体由来の重合体の含有量を測定したところ、29質量%であった。オルガノポリシロキサンセグメント(a)と不飽和単量体由来の重合体セグメント(b)との質量比(a/b)を前記数式(I)により算出したところ、56/44であった。
なお、このポリマーは、一般式(1)中のpは380、qは15、mは27であった。
なお、合成例1によって得られたポリマーの重量平均分子量は、以下の条件を用いてGPC測定を行うことにより求めた。
<GPC測定条件>
カラム:「K-804L」(東ソー(株)製)2つを直列につないで使用。
溶離液:1mMジメチルドデシルアミン/クロロホルム溶液
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出器:RI
サンプル濃度及びサンプル量:5mg/mL,500μL
また、スルファニル基の残存率は以下の方法で求めた。
10mLのスクリュー管に、オルガノポリシロキサングラフトポリマーの50質量%エタノール溶液を0.6g、N-エチルマレイミド(シグマアルドリッチ製)の10質量%エタノール溶液を0.15g、エタノールを0.55g入れ、室温で2時間撹拌した。撹拌終了後、エタノール1gを加え、その溶液をガスクロマトグラフィーにて分析し、N-メチルマレイミド量を定量した。N-メチルマレイミドの消費率からスルファニル基の残存量を算出し、この値とスルファニル基変性オルガノポリシロキサンの単位質量当たりのスルファニル基のモル数から、スルファニル基の残存率を算出した。
また、反応終了後のオルガノポリシロキサングラフトポリマーに結合していない不飽和単量体由来の重合体の含有量の測定は以下のように行った。
重合反応終了後、溶媒を除去した後のオルガノポリシロキサングラフトポリマーを含む混合液中における該不飽和単量体由来の重合体の含有量(質量%)を液体クロマトグラフィにより測定した。測定条件を以下に示す。
[液体クロマトグラフィの測定条件]
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)
カラム:ODSカラム「L-column ODS」(一般財団法人 化学物質評価研究機構製、サイズ:4.6×150mm、5μm)
カラム温度:30℃付近の一定温度
移動相A:2%リン酸水溶液、移動相B:2%リン酸エタノール溶液
流速:0.5mL/min
サンプル濃度とサンプル量:1〜2mg/mL、10.0μL
合成例2 ポリシリコーン-9(成分(B)のポリマー)の合成
硫酸ジエチル6.17g(0.04モル)と2-エチル-2-オキサゾリン93.8g(0.947モル)を脱水した酢酸エチル203gに溶解し、窒素雰囲気下8時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N-プロピオニルエチレンイミン)を合成した。数平均分子量をGPCにより測定したところ、2,500であった。ここに、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量30,000、アミン当量2,000)100gの33%酢酸エチル溶液を一括して加え、10時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、N-プロピオニルエチレンイミン・ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色固体(190g、収率95%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は50質量%、重量平均分子量は60,000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果によると、約20モル%のアミノ基が残存していた。
なお、このポリマーは、一般式(1)中のrは380、sは12、nは25であった。
合成例3 ポリシリコーン-9(成分(B)のポリマー)の合成
硫酸ジエチル0.8g(0.005モル)と2-エチル-2-オキサゾリン12.8g(0.14モル)を脱水した酢酸エチル29gに溶解し、窒素雰囲気下8時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N-プロピオニルエチレンイミン)を合成した。数平均分子量をGPCにより測定したところ、2,700であった。ここに、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量100,000、アミン当量20,000)100gの33%酢酸エチル溶液を一括して加え、10時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、N-プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を、淡黄色ゴム状固体(111g、収率98%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は88質量%、重量平均分子量は114,000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果によると、アミノ基は残存していなかった。
なお、このポリマーは、一般式(1)中のrは1656、sは5、nは27であった。
合成例2、3によって得られたポリマーの重量平均分子量は、以下の条件を用いてGPC測定を行うことにより求めた。
<GPC測定条件>
カラム :Super HZ4000+Super HZ2000(東ソー株式会社製)
溶離液 :1mMトリエチルアミン/THF
流量 :0.35mL/min
カラム温度:40℃
検出器 :UV
サンプル :50μL
実施例1〜8,比較例1〜4
表1に示す整髪用化粧料を調製し、以下の方法及び基準に従って、その性能を評価した。なお、実施例3、4、7及び8は特許請求の範囲に包含されるものではない。
(評価用毛束)
化学的処理履歴の無い日本人直毛で30cm、10g、幅4cmの毛束を作製し、花王社製「プリティアふんわり泡ブリーチ ハイブリーチ」の第1剤と第2剤との混合原液に浴比1:1で浸し、40℃で30分放置した後、水ですすぐ。次いでこの毛束を表1に示すシャンプーで処理し水ですすいだ後、表2に示すリンスで処理し、水ですすぐ。タオルドライ後、ドライヤーにより70℃で5分間乾燥させる。以上の一連の処理を2回繰り返した毛束を評価用毛束とした。
Figure 0006328477
Figure 0006328477
(ヘアアイロン)
小泉成器製ヘアアイロン(型番:VSI-1904、パイプ径19mm)を用いた。
(評価方法)
「カール付与性」
各整髪用化粧料0.3gを手に取り、評価用毛束の全体に塗り広げた後、ヘアアイロンに巻きつけて10秒間保持し、その後アイロンから毛束を外した。この毛束を25℃、50%RH環境下で15分放置した後の状態について、カール付与性の観点から評価を行った。
評価は7名のパネラーに上記操作によって各組成物を用いて処理した際に「カールがしっかりついている」/「どちらともいえない」/「カールがしっかりとついていない」のいずれであるのかを択一的に選択させることで行い、表3にこれらの選択肢の選択人数を順に示した。
「カールをほぐす時の指を通した際の指通り」
「カール付与性」を評価した後の毛束を用いて、毛束の根元付近に指を入れ、根元から毛先に指を通してほぐした際の指通りについて評価を行った。
評価は、7名のパネラーに「指通りがよい」/「どちらともいえない」/「指通りがよくない」のいずれであるのかを択一的に選択させることで行い、表3にこれらの選択肢の選択人数を順に示した。
「カールをほぐす時の毛束のゴワつきの少なさ」
「カール付与性」を評価した後の毛束を用いて、毛束の根元付近に指を入れ、根元から毛先に指を通してほぐした際の毛束のごわつきのなさについて評価を行った。
評価は、7名のパネラーに「ごわつきがない」/「どちらともいえない」/「ごわつく」のいずれであるのかを択一的に選択させることで行い、表3にこれらの選択肢の選択人数を順に示した。
「カールをほぐした後の毛束の細かく分けられやすさ」
「カール付与性」を評価した後の毛束を用いて、毛束の根元付近に指を入れ、根元から毛先に指を通してほぐす作業を8回行った後の毛束の状態を目視で観察し毛束を細かく分けられているか否かについて評価を行った。
評価は、7名のパネラーに「毛束を細かく分けられている」/「どちらともいえない」/「毛束を細かく分けられていない」のいずれであるのかを択一的に選択させることで行い、表3にこれらの選択肢の選択人数を順に示した。
「カールをほぐした後の毛束のボリューム感」
「カールをほぐした後の毛束の細かく分けられやすさ」と同様の操作を行った後の毛束の幅の最大値(cm)を測定し、表3に示した。
「カールをほぐした後のボリューム感の持続」
「カールをほぐした後の毛束のボリューム感」を評価した後の毛束を、25℃、50%RH条件下で振り幅10cm、振とう速度60回/分、30分間上下に振とうさせた後の毛束の幅の最大値(cm)を測定し、表3に示した。
「仕上げ後における髪のべたつきのなさ」
「カールをほぐした後の毛束のボリューム感」を評価した後の毛束に、指を通した際の髪のべたつきのなさについて評価を行った。
評価は、7名のパネラーに上記操作によって各組成物を用いて処理した際に「べたつかない」/「どちらともいえない」/「べたつく」のいずれであるのかを択一的に選択させることで行い、表3にこれらの選択肢の選択人数を順に示した。
表3に示すとおり、実施例はカール付与性が良好であり、作ったカールをほぐしてもフレーキングが生じることなく、指を通すことができ、作ったカールがしっかりついた状態のまま毛束を細かくほぐすことができる。成分(A)と成分(B)を併用したことで、成分(A)の特徴を損なうことなく、適度な柔軟性と粘着性を得たためと推測する。
Figure 0006328477

Claims (6)

  1. 次の成分(A)及び(B)を含有し、成分(B)と成分(A)の質量比(B)/(A)が0.02以上1以下である整髪用化粧料。
    (A)下記一般式(1)で表されるオルガノポリシロキサングラフトポリマー
    Figure 0006328477
    〔式中、
    1は同一でも異なってもよく、炭素数1〜8のアルキル基を示し、
    2は同一でも異なってもよく、水酸基又は炭素数1〜22の炭化水素基を示し、
    3はヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基を示し、
    4は水素原子又はメチル基を示し、
    5は同一でも異なってもよく、水素原子、又は水酸基、アミノ基若しくはモノ若しくはジC1-4アルキルアミノ基が置換していてもよい炭素数1〜8の炭化水素基を示し、
    pは50以上2000以下の数を示し、qは3以上50以下の数を示し、mは10以上100以下の数を示す。
    ただし、m個の繰り返し単位中、2つのR5が共にメチル基である繰り返し単位の比率が50質量%以上100質量%以下である。〕
    (B)下記一般式(2)で表され、主鎖であるオルガノポリシロキサンセグメント(a')と、R 3 'を介して主鎖と結合する側鎖セグメント(b')との質量比(a'/b')が97/3〜65/35である、オルガノポリシロキサングラフトポリマー
    Figure 0006328477
    〔式中
    1'は同一でも異なってもよく、炭素数1〜8のアルキル基を示し、
    2'は同一でも異なってもよく、水酸基、炭素数1〜22の炭化水素基を示し、
    3'はヘテロ原子を含んでいてもよいアルキレン基を示し、
    4'は同一でも異なってもよく、水素原子又は炭素数1〜8の一価炭化水素基を示し、
    は基−N(COR5')−を示し、
    5'は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を示し、
    sは1以上30以下の数を示し、
    rは一分子中の総ケイ素原子数(r+s+2)が40以上2,500以下となる数を示し、
    nは5以上40以下の数を示す。〕
  2. 成分(A)の含有量が2質量%以上6質量%以下である請求項に記載の整髪用化粧料。
  3. 成分(B)の含有量が0.05質量%以上3質量%以下である請求項1又は2に記載の整髪用化粧料。
  4. 成分(B)が、一般式(2)において、sが1以上30以下であり、r+s+2が100以上2,500以下であり、nが10以上40以下であるオルガノポリシロキサングラフトポリマーである、請求項1〜のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
  5. 更に、エステル油を含有する請求項1〜のいずれか1項に記載の整髪用化粧料。
  6. 下記工程(i)〜(iii)を含む、毛髪形状を一時的に整髪する整髪方法。
    (i) 請求項1〜のいずれか1項に記載の整髪用化粧料を毛髪に適用する工程
    (ii) ヘアアイロンで該毛髪を140〜230℃に加熱しながら形づける工程
    (iii) 毛束をほぐしてボリュームのある自然なヘアスタイルを作る工程
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