JP2007137830A - 化粧料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンディショニング効果の高い化粧料組成物を提供する。
【解決手段】親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位及びアニオン性単量体(B)に相当する構成単位を主成分とするポリマー0.1〜5質量%、カチオン界面活性剤0.1〜10質量%、高級アルコール0.1〜20質量%、シリコーン油0.1〜10質量%、及び水55〜99.6質量%を含む化粧料組成物であって、前記ポリマーの全重量に対して、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位の割合が50〜99質量%であり、アニオン性単量体(B)に相当する構成単位の割合が1〜50質量%である化粧料組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は化粧料組成物に関する。
シャンプーやボディソープ等の洗浄剤には、洗浄時のすべり、洗浄後の毛髪の指通りや櫛通り、乾燥後のなめらかさ、毛髪や肌のサラサラ感やしっとり感、その他の感触性を改良させるために、いわゆるコンディショニング用ポリマーが配合されている。例えばシャンプーにはカチオン化ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化グアーガム、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド−アクリルアミド共重合体等をコンディショニング用ポリマーとして配合することが知られている。
また、洗浄後の毛髪や肌の感触を向上させるためにコンディショニング剤(リンスやコンディショナー、トリートメント等)やスキンケア剤が用いられており、特に洗い上がりの毛髪の感触を向上させる目的でインバス用リンスオフタイプのコンディショニング剤が広く使用されている。
処理剤は一般にカチオン界面活性剤と高級アルコールを含有し、これらが形成するラメラと呼ばれるゲル状物が毛髪に吸着し良好な感触を与えるほか、乾燥後の感触を更に改良するためにシリコーン油の添加も行われている。
ところで、特許文献1には、水酸基及びアミド結合を有するビニル系単量体とカチオン性基を有するビニル系単量体とを含む単量体混合物の共重合体に相当する構造を有する水溶性樹脂と、アニオン界面活性剤とを含有する毛髪化粧料が開示され、コンディショニング効果に優れることが示されている。特許文献2には、アニオン性基を有するユニットと珪素原子を有するユニットを含む共重合体又は1分子中にアニオン性基と珪素原子を有する化合物を含有する毛髪処理剤が、毛髪にコシを与え、柔軟性や滑らかさ等の優れたコンディショニング効果を付与できることが示されている。
特開2005−255982号公報 特開2004−018414号公報
しかし近年、コンディショニング剤やスキンケア剤には更に高いコンディショニング効果が求められている。特に毛髪用途においては、脱色、染毛等で傷んだ毛髪(以下、「ダメージ毛」と記す場合がある。)の場合、リンスなどで処理しただけでは十分なコンディショニング効果が得られず、トリートメントといった更に高濃度のものや、洗い流さないタイプのものなどを使用する必要があった。しかし逆にベタつきやすくなったり、消費者にとってコストが高くなったりする課題があり、リンスなど汎用のコンディショニング剤であっても十分なコンディショニング効果が得られることが望まれていた。
本発明は、上記課題を解決することを目的としたものであって、乾燥後のサラサラ感やしっとり感、すすぎ時のなめらかさなどに優れ、かつべたつきが無く、コストも低い化粧料組成物を提供することを目的とする。
本発明者等は上記課題に鑑み鋭意検討した結果、親水性ノニオン性基とアニオン性基とを有するポリマーと、カチオン性界面活性剤、高級アルコール、シリコーン油及び水からなる組成物が優れたコンディショニング効果を与えることを見出し、本発明を完成させた。
即ち本発明の要旨は、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位及びアニオン性単量体(B)に相当する構成単位を主成分とするポリマー0.1〜5質量%、カチオン界面活性剤0.1〜10質量%、高級アルコール0.1〜20質量%、シリコーン油0.1〜10質量%、及び水55〜99.6質量%を含む化粧料組成物であって、前記ポリマーの全重量に対して、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位の割合が50〜99質量%であり、アニオン性単量体(B)に相当する構成単位の割合が1〜50質量%であることを特徴とする化粧料組成物に存する。
好ましくは、親水性ノニオン性単量体(A)が、一般式(1)、(2)又は(3)で表される。
CH2=C(R1)−CO−NR23 (1)
(式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、又は炭素数1〜4の水酸基を有していてもよいアルキル基を表し、R2とR3の炭素数の和は1以上4以下である。)
CH2=C(R4)−COO−(CH2)a−(CHOH)b−OH (2)
(式中、R4は水素原子又はメチル基を表し、aは1〜4の整数を表し、bは0又は1を表す。)
CH2=C(R5)−COO−(CH2)c−CH(OH)−(CH2)d−CH3 (3)
(式中、R5は水素原子又はメチル基を表し、cは1〜4の整数を表し、dは0〜3の整数を表す。)
より好ましくは、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位における、一般式(1)で表される単量体に相当する構成単位の割合が50〜100質量%である。
また、好ましくはアニオン性単量体(B)が、カルボン酸基、リン酸基、スルホン酸基及びボロン酸基からなる群より選ばれる1以上の官能基を有する。
より好ましくはアニオン性単量体(B)が一般式(4)又は(5)で表される。
CH2=C(R6)−COOX1 (4)
(式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、X1は水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。)
CH2=C(R7)−COO−(CH2)e−OCO−Y−COOX2 (5)
(式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、eは1〜4の整数を表し、Yは置換基を有してもよいフェニル基を表し、Xは水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。)
この化粧料組成物は特に毛髪用化粧料に適する。好ましくはコンディショニング剤として用いられ、より好ましくは洗い流すタイプの毛髪用化粧料として用いられる。
本発明の化粧料組成物は、例えば毛髪に用いると、すすぎ時のなめらかさ、乾燥後のサラサラ感やしっとり感等が向上し、優れたコンディショニング効果を与える利点がある。
特に毛髪用の洗い流すタイプの化粧料に配合すると、すすぎ時のなめらかさ及び乾燥後のサラサラ感等が向上する利点がある。なかでも、ダメージ毛に使用した際にはゴワツキを抑制する効果が高い。このためトリートメントといった更に高濃度のものや、洗い流さないタイプのものなどを使用する必要がなく、ベタつきにくく、ダメージ毛と未処理毛の両方に優れたコンディショニング効果を与える。かつコスト面でも有利である。
更に本発明の化粧料組成物は、スキンケア用に用いると、ベタつきを与えることなく、しっとり感やサラサラ感などの感触性を高める効果がある。
以下において、本発明の内容について詳細に説明する。尚、本願明細書において「〜」とはその前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。また、本発明の濃度や粘度は特に述べない限り、25℃におけるものを示している。
本発明の化粧料組成物は、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位及びアニオン性単量体(B)に相当する構成単位を主成分とするポリマー0.1〜5質量%、カチオン界面活性剤0.1〜10質量%、高級アルコール0.1〜20質量%、シリコーン油0.1〜10質量%、及び水55〜99.6質量%を含み、ポリマーの全重量に対して、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位の割合が50〜99質量%であり、アニオン性単量体(B)に相当する構成単位の割合が1〜50質量%である。
すなわち、下記成分(a)〜(e)を下記質量分率で含有する。
(a)下記単量体(A)及び(B)に相当する構成単位を主成分とするポリマー
0.1〜5質量%
(A)親水性ノニオン性単量体 ポリマーの50〜99質量%
(B)アニオン性単量体 ポリマーの1〜50質量%
(b)カチオン性界面活性剤 0.1〜10質量%
(c)高級アルコール 0.1〜20質量%
(d)シリコーン油 0.1〜10質量%
(e)水 55〜99.6質量%
この化粧料を用いることで、肌や毛髪、特に未処理毛のみならずダメージ毛に対しても、すすぎ時の指通りのよさ、なめらかさ、乾燥後のサラサラ感、柔軟性といった優れたコンディショニング効果を与える。
(a)ポリマーは、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位とアニオン性単量体(B)に相当する構成単位を主成分とするポリマーである。このポリマーは化粧料組成物に配合することで、他の配合成分と共同で働き、優れたコンディショニング効果を発揮し、肌や毛髪、特に未処理毛のみならずダメージ毛に対しても、すすぎ時の指通りのよさ、なめらかさ、乾燥後のサラサラ感、柔軟性といった優れた効果を与える。
また化粧料組成物において、カチオン界面活性剤、高級アルコール及び水は、加熱混合することによりラメラと呼ばれるゲル構造を形成しなめらかさやしっとり感を与える。更に、シリコーン油を化粧料組成物に配合することによりサラサラ感を付与できる。
(a)ポリマーは、化粧料組成物中に0.1質量%以上含有するものとする。これにより肌や毛髪に対する吸着力が増加しすすぎ時のなめらかさや乾燥後のサラサラ感などのコンディショニング効果を与える。好ましくは0.2質量%以上含有する。ただし(a)ポリマーの含有量は5質量%以下とする。乾燥後のゴワツキ感をなくししっとり感を高めるためである。好ましくは3質量%以下とする。ポリマーは1種類を単独で用いてもよいし2種類以上を併用してもよい。
(b)カチオン界面活性剤は、化粧料組成物中に0.1質量%以上含有するものとする。前述のラメラ構造を十分に形成し塗布時の感触やすすぎ時のなめらかさを向上させるためである。好ましくは1質量%以上含有する。ただし(b)カチオン界面活性剤の含有量は10質量%以下とする。組成物の粘度を適度に抑え塗布時の感触を向上させるためである。好ましくは5質量%以下とする。カチオン界面活性剤は1種類を単独で用いてもよいし2種類以上を併用してもよい。
(c)高級アルコールは、化粧料組成物中に0.1質量%以上含有するものとする。前述のラメラ構造を十分に形成し塗布時の感触やすすぎ時のなめらかさを向上させるためである。好ましくは1質量%以上含有する。ただし(c)高級アルコールの含有量は20質量%以下とする。組成物の粘度を適度に抑え塗布時の感触を向上させるためである。好ましくは10質量%以下とする。高級アルコールは1種類を単独で用いてもよいし2種類以上を併用してもよい。
(d)シリコーン油は、化粧料組成物中に0.1質量%以上含有するものとする。乾燥後のサラサラ感を高めるためである。好ましくは1質量%以上含有する。ただし(d)シリコーン油の含有量は10質量%以下とする。ベタつきを生じさせないためであり、またコストを抑えるためである。好ましくは5質量%以下とする。シリコーン油は1種類を単独で用いてもよいし2種類以上を併用してもよい。
(e)水は、化粧料組成物中に55質量%以上含有する。粘度が高くなりすぎるのを抑え取り扱い易い粘度に保つことができ、塗布時の使用感を向上させるためである。より好ましくは60質量%以上である。ただし(e)水の含有量は99.6質量%以下とする。適度な粘性を有することができ塗布時の使用感及び肌や毛髪への吸着性を向上する。
以下、本発明の化粧料組成物の成分についてより詳細に説明する。
本発明のポリマー(a)は、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位及びアニオン性単量体(B)に相当する構成単位を主成分とするポリマーであり、ポリマーの全重量に対して、単量体(A)に相当する構成単位の割合が50〜99質量%であり、単量体(B)に相当する構成単位の割合が1〜50質量%である。
このポリマーはアニオン性ポリマーであるものとする。アニオン性ポリマーとは、カチオン性基を有してもよいが全体としてアニオン性基の数がカチオン性基の数より勝っているポリマーのことである。カチオン性基はアニオン性基の効果を相殺してしまうため、アニオン性基の効果が十分に機能するためには、カチオン性基の数はできるだけ少ない方が好ましい。
また「主成分」とは、単量体(A)と(B)に相当する単位以外の構成単位も本発明の効果を阻害しない範囲で含むことができるが、単量体(A)と(B)に相当する単位の合計量がポリマーの全重量に対して少なくとも60質量%以上であることを言う。
好ましくはポリマーの全重量に対して単量体(A)と(B)に相当する単位を70質量%以上含み、更に好ましくは80質量%以上含む。
ここで、親水性ノニオン性単量体とは、水溶性であり、且つイオン性の基を有さない単量体である。水溶性とは100gの水に対して10g以上均一に溶解するものをいう。
アニオン性単量体とは、アニオン性基を1以上有し、カチオン性基を有しないか又はアニオン性基の数より少ないカチオン性基を有するビニル系単量体である。アニオン性基は酸の形でも塩の形でもよく、塩の形にするのは重合前でも重合後でもよい。
ポリマー中、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位は、その親水性により肌や毛髪、特にダメージ毛などに対する親和性が高く、肌や毛髪へのポリマーの吸着力を高めるのでサラサラ感、しっとり感を与えるものと考えられる。
ポリマー全重量中の、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位の割合は、50〜99質量%とする。50質量%未満では肌や毛髪への吸着力が劣り、サラサラ感、しっとり感が向上しない。好ましくは60質量%以上とし、より好ましくは65質量%以上とし、更に70質量%以上とすることで、肌や毛髪への吸着力がより高まり、サラサラ感、しっとり感がより高まる。
ただし親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位の割合が99質量%を超えるとアニオン性単量体(B)に相当する構成単位が少なすぎ、すすぎ時の良好ななめらかさが得られない。好ましくは96質量%以下とし、より好ましくは92質量%以下とし、更に好ましくは85質量%以下とすることで、すすぎ時のなめらかさが向上する。
ポリマー中、アニオン性単量体(B)に相当する構成単位は、化粧料組成物中で通常併用される界面活性剤、特にカチオン界面活性剤とコンプレックス(複合体)を形成し易い。こうして形成されたコンプレックスが毛髪に付着し毛髪を均一に被覆することで、肌や毛髪になめらかさやサラサラ感、しっとり感を与えやすくなるものと考えられる。
ポリマー全重量中の、アニオン性単量体(B)に相当する構成単位の割合は、1〜50質量%とする。1質量%未満では少なすぎ、すすぎ時の良好ななめらかさが得られない。好ましくは4質量%以上とし、より好ましくは8質量%以上とし、更に好ましくは15質量%以上とすることで、すすぎ時のなめらかさが向上する。
ただしアニオン性単量体(B)に相当する構成単位の割合が50質量%を超えると、化粧料が良性のゲル状物を形成せず粘度が低下し液状になったり、乾燥後にゴワツキを与えたりする場合がある。好ましくは45質量%以下とし、より好ましくは40質量%以下とし、更に好ましくは35質量%以下とすることで、化粧料組成物の均一性がより高くなる。
本発明のアニオン性ポリマーは、通常、それぞれの構成単位に相当する構造の親水性ノニオン性単量体(A)及びアニオン性単量体(B)を、相当する質量分率で重合させることにより得られる。
本発明において、親水性ノニオン性単量体(A)とは、水溶性であり且つイオン性の基を有さない単量体を指す。ここでいう水溶性とは100gの水に対して10g以上均一に溶解することである。
親水性ノニオン性単量体(A)の種類は特に限定されず、水酸基、アミド結合、エステル結合等の非イオン性の親水性基を有する単量体であれば用いうるが、好ましくは下記一般式(1)、(2)又は(3)で表されるものを用いる。
CH2=C(R1)−CO−NR23 (1)
(式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、又は炭素数1〜4の水酸基を有していてもよいアルキル基を表し、R2とR3の炭素数の和は1以上4以下である。)
CH2=C(R4)−COO−(CH2)a−(CHOH)b−OH (2)
(式中、R4は水素原子又はメチル基を表し、aは1〜4の整数を表し、bは0又は1を表す。)
CH2=C(R5)−COO−(CH2)c−CH(OH)−(CH2)d−CH3 (3)
(式中、R5は水素原子又はメチル基を表し、cは1〜4の整数を表し、dは0〜3の整数を表す。)
ここで、R1は水素原子が好ましい。R及びRはそれぞれ独立して水素原子、又は炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基が好ましい。炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基としては例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基等が挙げられる。R2とR3の炭素数の和は2以上4以下が好ましく、最も好ましくは2である。aは1〜3の整数が好ましく、最も好ましくは2である。bは好ましくは1である。
一般式(1)で表される親水性ノニオン性単量体としては、この式に含まれるものであれば特に限定されないが、例えば、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミドなどのアルキルアクリルアミド類;N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミドなどのジアルキルアクリルアミド類;N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ビス(ヒドロキシメチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミドなどのヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミド類;が挙げられる(ここで「(メタ)アクリル」は、アクリル及びメタクリルを表す)。
なかでも乾燥後のサラサラ感が高いことやゴワツキ感の無さ、及び肌や毛髪への親和性が高いことから、好ましくはN−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミドである。
一般式(2)で表される親水性ノニオン性単量体としては、この式に含まれるものであれば特に限定されないが、例えば、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1,2−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類が挙げられる。なかでも乾燥後のサラサラ感が高いことやゴワツキ感の無さ、及び肌や毛髪への親和性が高いことから、好ましくは2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1,2−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートである。
一般式(3)で表される親水性ノニオン性単量体としては、この式に含まれるものであれば特に限定されないが、例えば、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類が挙げられる。なかでも乾燥後のサラサラ感が高いことやゴワツキ感の無さ、及び肌や毛髪への親和性が高いことから、好ましくは2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートである。
アミド結合を有すると毛髪等への吸着が促進され洗浄後の髪のサラサラ感が高くゴワツキ感が低減されるので、親水性ノニオン性単量体(A)としては、一般式(1)で表される単量体を含むのが好ましい。
好ましくは、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位における、一般式(1)で表される単量体に相当する構成単位の割合を50〜100質量%とする。即ち親水性ノニオン性単量体(A)の50質量%以上を一般式(1)で表される単量体とすることで、高い毛髪親和性が得られる。より好ましくは80〜100質量%とし、更に好ましくは90〜100質量%とし、最も好ましくは100質量%とする。
また、一般式(1)のR2とR3の炭素数の和が2以上4以下であるものが好ましい。例えば、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、又はN−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミドである。なかでも好ましくはR2とR3の炭素数の和は2である。例えばN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド又はN−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミドであり、最も好ましくは、水酸基を有しているため親水性が高くダメージ毛との親和性に優れていることからN−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミドである。
なお、親水性ノニオン性単量体は1種類を単独で用いても2種類以上を併用してもよく、一般式(1)〜(3)で表されるものを併用してもよい。
次に、本発明においてアニオン性単量体(B)とは、アニオン性基を1以上有し、カチオン性基を有しないか又はアニオン性基の数より少ないカチオン性基を有するビニル系単量体である。アニオン性基は酸の形でも塩の形でもよく、塩の形にするのは重合前でも重合後でもよい。
有しうるアニオン性基は特に限定されないが、好ましくはカルボン酸基、リン酸基、スルホン酸基及びボロン酸基からなる群より選ばれる1以上の官能基を有する。これら官能基は酸の形でも塩の形でもよい。これらの官能基は、化粧料中で通常併用されるカチオン界面活性剤と適度に相互作用することができるため好ましく、また人体への安全性の面からも好ましい。より好ましくはカルボン酸基又はスルホン酸基を有し、特に好ましくはカルボン酸基を有する。
カルボン酸基を有するアニオン性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸などの不飽和カルボン酸単量体が挙げられる。スルホン基を有するアニオン性単量体としては、スチレンスルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
アニオン性単量体(B)としては、なかでも下記一般式(4)又は(5)で表されるものが好ましい。
CH2=C(R6)−COOX1 (4)
(式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、X1は水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。)
CH2=C(R7)−COO−(CH2)e−OCO−Y−COOX2 (5)
(式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、eは1〜4の整数を表し、Yは置換基を有してもよいフェニル基を表し、Xは水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。)
1は水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。1価の金属イオンとしてはアルカリ金属イオンが挙げられ、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン等である。
アンモニウムイオンは置換基を有してもよいが、置換基として好ましくは、水酸基を有していてもよい、炭素数1〜30の直鎖又は分岐のアルキル基である。例えば、アンモニウムイオンの他、1〜3級アミンの4級化物などが挙げられる。具体的には、ラウリルジメチルアミン、テトラデシルジメチルアミン、オクタデシルジメチルアミン、トリエタノールアミン等の3級アミンの4級化物や、ラウリルアミン、テトラデシルアミン、オクタデシルアミン、アミノメチルプロパノール等の1級アミンの4級化物等がある。
なかでも4級アンモニウムイオンが好ましく、上記置換基を3つ有するアンモニウムイオンがより好ましい。
はX1と同様である。
Yは置換基を有してもよいフェニル基を表す。置換基として好ましくは炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基であり、より好ましくは炭素数1〜3の直鎖又は分岐のアルキル基である。最も好ましくはYが置換基を有さないフェニル基である。
eは1〜3の整数が好ましく、最も好ましくは2である。
一般式(4)で表されるものとしては、この式に含まれるものであれば特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸カリウムなどが挙げられる。
一般式(5)で表されるものとしては、この式に含まれるものであれば特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸エチルテレフタレート、(メタ)アクリル酸プロピルテレフタレートなどが挙げられる。
すすぎ時のなめらかさが高まる点で、アニオン性単量体(B)としては、一般式(5)で表される単量体を含むのが好ましい。
なお、アニオン性単量体(B)は1種類を単独で用いても2種類以上を併用してもよく、一般式(4)及び(5)で表されるものを併用してもよい。
本発明のポリマー中には、本発明の効果を著しく損なわない限り、上記単量体(A)及び(B)以外の他の単量体に由来する構造単位を含有させてもよい。
他の単量体としては、例えば、ノニオン性単量体、両性単量体、半極性単量体、カチオン性単量体などの他、ポリシロキサン基含有単量体も用いうる。但しこれら他の単量体には単量体(A)及び(B)は含まないものとする。
他の単量体に由来する構造単位の含有量は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜定めることができる。例えば、ポリマーの肌や毛髪への親和性や、毛髪化粧料に用いる場合にはコンディショニング効果等を阻害しない範囲で適宜定めることができる。したがって、共重合体中の40質量%以下とする。好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下である。
但し、本発明のアニオン性ポリマーにカチオン性の官能基が存在すると前述のカチオン性界面活性剤とのコンプレックス形成の障害となる場合があるので、カチオン性の官能基は少ないことが好ましく(例えば、全官能基の10モル%以下)、これを実質的に含まないことが更に好ましい。
以下に、他の単量体について例示するが、これに限定されるものではない。
ノニオン性単量体としては、例えば、炭素原子数1〜22のアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステルや、炭素原子数1〜22のアルキルアミンと(メタ)アクリル酸とのアミド、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール等と(メタ)アクリル酸とのモノエステル、更にはこのモノエステルの水酸基がメタノールやエタノール等でエーテル化されたエステル、(メタ)アクロイルモルホリンなどが挙げられ、両性単量体としては例えば、ベタイン基含有(メタ)アクリルエステル、ベタイン基含有(メタ)アクリルアミドなどが挙げられ、半極性単量体としては、例えば、アミンオキシド基含有(メタ)アクリルエステル、アミンオキシド基含有(メタ)アクリルアミドなどが挙げられ、カチオン性単量体としては、例えば、4級アンモニウム基含有(メタ)アクリルエステル、4級アンモニウム基含有(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。但し、単量体(A)及び(B)に含まれるものは除く。
ポリシロキサン基含有単量体は、ポリシロキサン構造を有し、ポリマーに共有結合で連結できる構造を有する化合物である。このような構成単位は、化粧料組成物中で通常併用されるシリコーン油との親和性が高く、ポリマー中の他の構成単位とシリコーン油とを結びつける働きをし、肌や毛髪、特にダメージ毛などに対してシリコーン油の吸着力を高める働きがあると考えられる。但し本発明のポリマーの効果を損なわないため、ポリシロキサン基含有単量体を共重合成分として用いる場合にはポリマー中に40質量%以下とし、好ましくは30質量%以下とし、更に好ましくは20質量%以下とする。
ポリシロキサン構造とは下記の繰り返し構造単位が2以上連結された構造である。
−(SiR910−O)−
(式中、R及びR10はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基、又はフェニル基を表す。)
ポリマーに共有結合で連結できる構造とは、例えば、(メタ)アクリルエステルや(メタ)アクリルアミド等のビニル構造を有し他の単量体と共重合できる構造や、チオールなどの官能基を有し重合中の連鎖移動によりポリマーに連結できる構造、又は、イソシアネート基、カルボン酸基、水酸基、アミノ基などを有しポリマーの官能基と反応して連結できる構造などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
一つのポリシロキサン基含有単量体に、これら連結可能な構造を複数個有してもよい。
ポリマー中においては、ポリシロキサン構造は主鎖にグラフト構造で連結されていてもよく、また逆にポリシロキサン構造を主鎖とし他の構造がグラフト構造で連結さされていてもよく、さらには、ポリシロキサン構造と他の構造とがブロック構造で直鎖状に連結されていてもよい。
ポリシロキサン基含有単量体としては、なかでも下記一般式(6)で表されるものが好ましい。
CH=C(R8)−Z−(SiR910−O)n−R11 (6)
(式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、R及びR10はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基、又はフェニル基を表し、R11は炭素数1〜8のアルキル基を表し、Zは2価の連結基又は直接結合を表し、nは2〜200の整数を表す。)
より好ましくはnは3以上であり、更に好ましくはnは5以上である。nがこれより大きいほどシリコーン油との親和性が向上する。また、nは50以下であるのがより好ましい。これより小さいほど他の単量体との共重合性が向上する。
Zは2価の連結基又は直接結合を表すが、なかでも以下に挙げられる構造の1つ又は2つ以上の組合せからなる構造が好ましい。組合せる個数は特に限定されないが、通常、5つ以下である。また、以下の構造の向き(どちらの端がポリシロキサン基側か)は任意である。なお、Rは炭素数1〜6のアルキレン基又はフェニレン基を表す。
−COO−R−
−CONH−R−
−O−R−
−R−
一般式(6)で表されるポリシロキサン基含有単量体としては、この式に含まれるものであれば特に限定されないが、例えば、α−(ビニルフェニル)ポリジメチルシロキサン、α−(ビニルベンジルオキシプロピル)ポリジメチルシロキサン、α−(ビニルベンジル)ポリメチルフェニルシロキサン、α−(メタクリロイルオキシプロピル)ポリジメチルシロキサン、α−(メタクリロイルオキシプロピル)ポリメチルフェニルシロキサン、α−(メタクリロイルアミノプロピル)ポリジメチルシロキサン等が挙げられる。ポリシロキサン基含有単量体は1種類を単独で用いても2種類以上を併用してもよい。
市販品も用いることができる。例えば、α−(メタクリロイルオキシプロピル)ポリジメチルシロキサンとしてはサイラプレーン(チッソ株式会社)が入手可能であり、サイラプレーンFM0711(分子量1000)、サイラプレーンFM0721(分子量5000)、サイラプレーンFM0722(分子量10000)などがある。
共重合体中の単量体(A)及び(B)、及びその他ビニル系単量体に相当するそれぞれの構成単位の含有量は、カルボニル基、アミド結合、ポリシロキサン構造や各種官能基などのIR吸収や、ポリジメチルシロキサンのメチル基やアミド結合部位及びそれらに隣接するメチル基、メチレン基などの1H−NMR、あるいはそれらの13C−NMR等により測定することができる。
本発明に係るポリマーは、例えば、それぞれの構成単位を与える単量体又はその前駆体を混合し、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の方法により共重合させた後、必要に応じてポリシロキサン構造の付加、縮合反応等を行うことにより製造することができる。
また、アニオン性単量体(B)の対イオンは、重合する前に中和反応により一部又は全部を水素イオン以外のものに代えて重合に供することもでき、或いは、重合やその他の反応の後に中和反応により一部又は全部を水素イオン以外のものに代えることもできる。これらはその合成のし易さにより適宜選択して行うことができる。
重合反応は親水性溶媒中で行うのが好ましい。親水性溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノール等のアルコール系溶媒、水等が挙げられる。これらは単独で用いても2種以上を併用してもよい。なかでもアルコール系溶媒を用いることが好ましい。
重合開始剤としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオンアミド)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等のアゾ化合物、ベンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド等の過酸化物、過硫酸塩、又はそのレドックス系など、特に限定することなく用いることができる。重合開始剤は全単量体に対して、0.01〜5質量%の範囲で用いることが好ましい。
重合反応は、例えば、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気下で、好ましくは30〜120℃、より好ましくは40〜100℃で通常1〜30時間行うことができる。重合終了後は、生成したポリマーを、溶媒留去、貧溶媒の添加など適宜の手段で反応液から単離するとよい。このポリマーはそのまま、又は更に精製して、例えば化粧料の製造に用いることができる。精製は再沈澱、溶媒洗浄、膜分離など、適宜の手段を必要に応じて組み合わせて行うことができる。
本発明のポリマーの重量平均分子量は、それぞれ3,000〜1,000,000が好ましい。重量平均分子量を3,000以上とすることにより、カチオン界面活性剤とのコンプレックスが毛髪や肌に付着することによるコンディショニング効果がより高まる。より好ましくは5,000以上であり、更に好ましくは10,000以上である。重量平均分子量を1,000,000以下とすることにより、乾燥後の感触をより高めることができる。より好ましくは500,000以下であり、更に好ましくは100,000であり、最も好ましくは50,000以下である。
ポリマーの重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(例えば、展開溶媒として、水/メタノール/酢酸/酢酸ナトリウムを用いる)により測定することができる。
ポリマーの分子量の調整は、例えば、ポリマーの重合度を制御することによって行うことができる。また多官能アクリレートなどの架橋剤の添加量を増減することによっても分子量及び粘度が制御できる。但し架橋剤は少しでも添加しすぎると分子量及び粘度が急激に増大してしまうなど、工業的に製造する上では制御が困難な面がある。このため架橋剤は含まないことが最も好ましい。
本発明の化粧料組成物に用いる(b)カチオン界面活性剤の種類は特に限定されないが、長鎖アルキル基含有4級アンモニウム塩が好ましい。長鎖アルキル基としては炭素数6〜24のものが好ましい。長鎖アルキル基含有4級アンモニウム塩としては例えば、セチルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩、セチルジメチルベンジルアンモニウム塩、ステアリルジメチルベンジルアンモニウム塩、ベヘニルジメチルベンジルアンモニウム塩などの長鎖が一つのものや、ジセチルジメチルアンモニウム塩、ジステアリルジメチルアンモニウム塩、ジベヘニルジメチルアンモニウム塩、ジセチルメチルベンジルアンモニウム塩、ジステアリルメチルベンジルアンモニウム塩、ジベヘニルメチルベンジルアンモニウム塩などの長鎖が二つのものや、トリセチルメチルアンモニウム塩、トリステアリルメチルアンモニウム塩、トリベヘニルメチルアンモニウム塩などの長鎖が三つのものが挙げられる。なかでも長鎖が一つ又は二つのものが好ましく、長鎖が一つのものが更に好ましい。これらは1種類を単独で用いてもよいし2種類以上を併用してもよい。
本発明の化粧料組成物に用いる(c)高級アルコールは長鎖のアルキル基及び水酸基を有する化合物であれば特に限定されないが、アルキル基の炭素数が6〜24で、直鎖又は分岐アルキル基であるものが好ましい。水酸基は一つ以上有してもよいが、好ましくは水酸基を一つのみ有する。例えばオクチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどが上げられる。なかでもセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましい。これらは1種類を単独で用いてもよいし2種類以上を併用してもよい。
本発明の化粧料組成物に用いる(d)シリコーン油の種類は特に限定されないが、例えば、ポリジメチルシロキサン、ポリジメチルシロキサンアルキレンオキシド共重合体、アミノ変性ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、エポキシ変性ポリジメチルシロキサン、フッ素変性ポリジメチルシロキサン、アルコール変性ポリジメチルシロキサン、アルキル変性ポリジメチルシロキサン、アルコキシ変性ポリジメチルシロキサン及び環状シリコーンなどが挙げられる。これらは特開2000−336018号公報に記載されている。
ポリジメチルシロキサンとしては、「KF96H−100万」(信越化学工業株式会社)、「SH200」、「BY11−007」、「BY22−029」(いずれも東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)、「TSF451」(東芝シリコーン株式会社)や、「L−45」(日本ユニカー株式会社)として市販されているものが挙げられる。
ポリジメチルシロキサンアルキレンオキシド共重合体としては、「F−178−21」(日本ユニカー株式会社)として市販されているものが挙げられる。
アミノ変性ポリジメチルシロキサンとしては、例えば、アミノエチル基、アミノプロピル基等のアミノアルキル基を有するものが挙げられ、アルキル基や水酸基等の置換基を有していてもよい。アルキル基としては炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基が好ましい。
これらのアミノ変性ポリジメチルシロキサンは、ジメチルシロキサンと、前記アミノアルキル基を有するシロキサンとを共重合させるか、又はポリジメチルシロキサンを前述のアミノアルキル基を有する化合物で後変性してポリジメチルシロキサン骨格にアミノアルキル基を導入することにより得られる。市販されているものとしては、例えば、「USAR SILICONE ALE56」(ユニオン・カーバイド社)、「ABIL9905」(ザ・ゴールドシュミットAG社)、「KF857」、「KF867」、「KF865」(いずれも信越化学工業株式会社)、「SM8702C」(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)、「FZ−3707」(日本ユニカー株式会社)等がある。
ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンとしては、例えば、オキシエチレン、オキシプロピレン、オキシブチレン、オキシペンタメチレン、オキシヘキサメチレン、オキシ(2,2−ジメチル)プロピレン等の単量体骨格を有するもの、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレン、ポリオキシペンタメチレン、ポリオキシヘキサメチレン等の単独重合体骨格又はポリ(オキシエチレンオキシプロピレン)共重合体等の共重合体骨格のオキシアルキレン基を有するものが挙げられる。これらは水酸基やアルキル基等の置換基を有していてもよい。アルキル基としては炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基が好ましい。特に好ましいのは、重合体骨格のオキシアルキレン基を有するものである。
このようなオキシアルキレン基を有する変性ポリジメチルシロキサンの製造方法は、例えば、ジメチルシロキサンと、オキシアルキレン基を有するシロキサンとを共重合させる方法や、又はポリジメチルシロキサンを前記オキシアルキレン基を有する化合物で後変性して、ポリジメチルシロキサン骨格にオキシアルキレン基を導入する方法等がある。
ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンとして最も好ましくは、ジメチルシロキサンと、前記重合体骨格のオキシアルキレン基を有するシロキサンとを共重合させて得たものである。
市販されているものとしては、例えば、「KF945A」、「KF351A」、「KF354A」(信越化学工業株式会社)、「SH3771C」、「SH3749」(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)、「L−7602C」、「L−720」(日本ユニカー株式会社)、「SF1066」(ゼネラル・エレクトリックス・カンパニー)などがある。
メチルフェニルポリシロキサンとしては、「KF56」(信越化学工業株式会社)、「SH556」(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)、「FZ−209」(日本ユニカー株式会社)などが市販されている。
エポキシ変性ポリジメチルシロキサンとしては、「X−60−164」(信越化学工業株式会社)、「PS922」(チッソ株式会社)、「L−9300」(日本ユニカー株式会社)などが市販されている。
フッ素変性ポリジメチルシロキサンとしては、「X−22−820」(信越化学工業株式会社)、「PS182」(チッソ株式会社)などが市販されている。
アルコール変性ポリジメチルシロキサンとしては、「KF851」(信越化学工業株式会社)、「FM4411」(チッソ株式会社)、「FZ−3722」、「F−235−21」(日本ユニカー株式会社)などが市販されている。
アルキル変性ポリジメチルシロキサンとしては、「KF410」、「KF−413」(信越化学工業株式会社)、「PS130」、「PS137」(チッソ株式会社)などが市販されている。
アルコキシ変性ポリジメチルシロキサンとしては、「PS912」(チッソ株式会社)、「FZ−3701」(日本ユニカー株式会社)などが市販されている。
環状シリコーンとしては、「SH244」、「SH245」、「SH246」(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)などが市販されている。
シリコーン油は1種類を単独で用いてもよいし2種類以上を併用してもよい。
本発明の化粧料組成物中に含有する他の成分は特に限定されず、本発明の目的、効果を阻害しない範囲で配合することが可能である。具体的には、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、半極性界面活性剤、水溶性高分子、カチオン性高分子、アニオン性高分子、ノニオン性高分子、両性高分子、油分、パール化剤、懸濁剤等である。
これら配合してもよい任意成分について以下に例示するが、これらに限定されるものではない。
アニオン界面活性剤としては、例えば、α−オレフィンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、パラフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸エステル塩、アルキルスルホコハク酸塩、N−アシル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミン酸塩、アシルメチルタウリン塩等の洗浄剤組成物に常用されているものを用いうる。これらのアニオン界面活性剤の対イオンとしては、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミンなどが挙げられる。なお、アニオン界面活性剤は複数種を併用してもよい。
両性界面活性剤としては、例えば、アミノ酢酸ベタイン、イミダゾリウムベタイン、スルホベタイン、アミドプロピルベタインなどベタイン基と長鎖アルキル基を含有するもの等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテルや脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸ジエタノールアミドなどが挙げられる。
半極性界面活性剤としては、例えば、ラウラミンオキシド(ラウリルジメチルアミンオキシド)が挙げられる。このような界面活性剤は一般に市販されており、そのまま使用することができる。
水溶性高分子としては、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等が挙げられる。
カチオン性高分子としては、例えば、カチオン変性セルロースエーテル誘導体、ポリジメチルジアリルアンモニウムハライド、ジメチルジアリルアンモニウムハライドとアクリルアミドのコポリマー等が挙げられる。
アニオン性高分子としては、例えば、アクリル酸誘導体(ポリアクリル酸及びその塩、アクリル酸−アクリルアミド−アクリル酸エチル共重合体及びその塩等)、メタクリル酸誘導体、クロトン酸誘導体等が挙げられる。
ノニオン性高分子としては、例えば、アクリル酸誘導体(アクリル酸ヒドロキシエチル−アクリル酸メトキシエチル共重合体、ポリアクリルアミド等)、ビニルピロリドン誘導体(ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体等)が挙げられる。
両性高分子としては、例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム誘導体(アクリルアミド−アクリル酸−塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、アクリル酸−塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体等)等が挙げられる。
油分としては、例えば、オリーブ油、ホホバ油、流動パラフィン、脂肪酸アルキルエステル油等が挙げられる。
パール化剤としては、例えば、ジステアリン酸エチレングリコールなどの脂肪酸エチレングリコール等が挙げられる。
懸濁剤としては、例えば、ポリスチレン乳化物等が挙げられる。
その他の成分として、動植物の天然エキス及びその誘導体、クエン酸、乳酸等の有機酸、塩化ナトリウム等の無機塩、可溶化剤(エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等)、保湿剤(グリセリン、ソルビトール、マルチトール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヒアルロン酸等)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、殺菌剤、防腐剤、キレート剤、香料、色剤、高級脂肪酸、増粘剤、金属封鎖剤(エデト酸塩等)、pH調整剤、起泡増進剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合できる。
本発明の化粧料組成物は毛髪用、肌用のいずれにも用い得、すぐれたコンディショニング効果を発揮するが、毛髪へのシリコーン油吸着量を増加させる効果に優れるので好ましくは毛髪に塗布して使用する。特にリンス、コンディショナーなどのコンディショニング剤として用いるのが好ましい。
なかでも、洗髪の後又は前に使用する、洗い流すタイプの化粧料組成物として用いるのが好ましい。特に好ましくは洗髪後に使用し洗い流すタイプのものである。ここで「洗い流すタイプ」とは、塗布した後すぐに又はしばらく時間をおいた後に水ですすぎ落とす処理を施すものである。
以下、本発明を実施例を用いて更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例により限定されるものではない。
[ポリマーの製造]
(ポリマー(1)の製造)
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管及び撹拌装置を備えた反応器にエタノール100質量部を仕込み、滴下ロートにジメチルアクリルアミド80質量部、アクリル酸20質量部、及びエタノール80質量部からなる単量体混合液を仕込み、反応器を窒素置換したのち80℃まで加熱した。反応器に、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネイト)(V−601;和光純薬工業(株)製)0.5質量部を投入後、単量体混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後から6時間反応させたのち冷却し、ポリマー(1)を得た。
得られたポリマーの重量平均分子量は28,000であった。
なお重量平均分子量の測定は次のように行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(装置:東ソー株式会社製、SC8010,SD8022,RI8020,CO8011,PS8010、カラム:和光純薬工業株式会社 Wakopak(Wakobeads G−50)、展開溶媒:水/メタノール/酢酸/酢酸ナトリウム=6/4/0.3/0.41)を用いて、ポリエチレングリコールを標準物質として重量平均分子量を求めた。
(ポリマー(2)〜(11)の製造)
表1(ポリマー(2)〜(11))に記載の単量体を用いたこと以外は、ポリマー(1)の製造と同様にしてポリマー(2)〜(11)を製造した。得られたポリマーの重量平均分子量を表−1に示した。
(ポリマー(12)の製造)
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管及び撹拌装置を備えた反応器にエタノール100質量部を仕込み、滴下ロートにジメチルアミノエチルメタクリレート40.4質量部、ジメチルアクリルアミド20質量部、及びエタノール80質量部からなる単量体混合液を仕込み、反応器を窒素置換したのち80℃まで加熱した。反応器に、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネイト)(V−601;和光純薬工業(株)製)0.5質量部を投入後、単量体混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後から6時間反応させたのち60℃まで冷却した。反応溶液に硫酸ジエチル39.6質量部を1時間かけて滴下したのち4時間加熱攪拌した。室温まで冷却し、ポリマー(12)を得た。得られたポリマーの重量平均分子量を表−1に示した。
Figure 2007137830
[毛髪化粧料の調製]
上記の方法によって得られたポリマー(1)〜(12)を用い、下記組成のコンディショナーを調製した。ただし、アニオン性ポリマーは使用する前に水酸化ナトリウムで中和してから30%エタノール溶液として使用した。数値は全て活性成分の質量(質量部)である。アニオン性ポリマーの質量は水酸化ナトリウムにより中和された構造での質量である。
ポリマー(1)〜(12) 0.5質量部
ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 2質量部
セチルアルコール 2質量部
ステアリルアルコール 2質量部
シリコーン油 2質量部
蒸留水 91.5質量部
調製手順としては、まず、シリコーン油以外の成分を耐圧瓶に秤量し80℃の温水浴に浸し攪拌し、均一になったことを確認し60℃まで冷却し30分保持した。次いでシリコーン油を添加し攪拌した後、室温まで空冷した。シリコーン油としてはシリコーンエマルションBY22−029(東レダウコーニング社製、50質量%水溶液)を使用した。
[毛髪化粧料の評価]
このように調製したコンディショナーを用いて配合性を評価した。
また、ダメージ毛について、それぞれすすぎ時のなめらかさ、乾燥後のサラサラ感、乾燥後のしっとり感を評価した。これら評価はポリマーを含まない組成を比較標準品として評価した。これらの結果を表−2に示す。
(1)配合性
各コンディショナー組成物の均一性を以下のように3段階で評価した。
0 : 分離せずに均一なゲル状物が得られる。
−1: 分離はしないがゲル状物を形成していない。
−2: 分離し不均一な液状物。
(2)すすぎ時のなめらかさ
評価用の毛束として、人毛黒髪(100%)根本揃え(未処理毛、10g×30cm、(株)ビューラックス社)を用い、これをブリーチ処理したものを「ダメージ毛」として使用した。即ちこの毛束1本に、ブリーチ剤として、(株)ミルボン製プロマティスブレーブオキシタン6.0(過酸化水素6%クリーム)を12g及び(株)メロス化学製パウダーブリーチMR2を6g混合したものを塗布し、30分放置したのち水洗しラウロイル(EO)3硫酸ナトリウム(ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム)で洗浄し、ダメージ毛の毛束とした。
この毛束を、ラウロイル(EO)3硫酸ナトリウム10質量部、ラウラミドプロピルベタイン5質量部及び蒸留水85質量部からなるシャンプーで洗浄した。
次いで上記の各コンディショナーを塗布した後、40℃の流水中で毛束をすすいだときの指通りのなめらかさ及びそのなめらかさの持続具合を4段階で評価した。
+2: 比較標準品に比べてなめらかさ、持続性共に優れる
+1: 比較標準品に比べてなめらかさ、持続性のどちらかが優れる
0 : 比較標準品と同程度
−1: 比較標準品に比べて劣る
(3)乾燥後のサラサラ感
すすぎ時のなめらかさ評価後の毛束を、23℃、60%RHの恒温室にて一晩乾燥させた後に、毛束のサラサラ感を4段階で評価した。
+2: 比較標準品に比べてサラサラ感が著しく優れる
+1: 比較標準品に比べてサラサラ感が優れる
0 : 比較標準品と同程度
−1: 比較標準品に比べて劣る
(4)乾燥後のしっとり感
乾燥後のサラサラ感を評価した毛束にて、乾燥後のしっとり感を4段階で評価した。
+2: 比較標準品に比べて柔軟性を感じ、ほとんどゴワツキを感じない
+1: 比較標準品に比べて柔軟性、ゴワツキの無さのどちらかが優れる
0 : 比較標準品と同程度
−1: 比較標準品に比べて柔軟性がなくゴワツキを感じる
Figure 2007137830
<結果の評価>
1)総合的に評価すると、実施例4及び5が好ましく、実施例1〜3が次に好ましく、実施例6〜8が次に好ましいものが得られた。
2)比較例1は、疎水性単量体を主成分として有しており、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する単位も有していない。そのため、すすぎ時のなめらかさ及び乾燥後のしっとり感が劣っている。
3)比較例2は、アニオン性単量体(B)に相当する単位を有さず、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する単位が99質量%を超えている。そのためすすぎ時のなめらかさ及び乾燥後の感触が向上していない。
4)比較例3は、アニオン性単量体(B)に相当する単位が50質量%を超えている。そのため、配合性が悪く、また、すすぎ時のなめらかさ及び乾燥後の感触が劣る。
5)比較例4は、アニオン性単量体(B)に相当する単位を有していない。そのため、乾燥後のサラサラ感が劣る。
本発明の化粧料組成物は、例えば毛髪化粧料として用いた場合、この毛髪化粧料で処理された毛髪にすすぎ時の良好ななめらかさ、乾燥後のサラサラ感及びしっとり感等のコンディショニング効果を与え、本発明の工業的価値は顕著である。

Claims (8)

  1. 親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位及びアニオン性単量体(B)に相当する構成単位を主成分とするポリマー0.1〜5質量%、カチオン界面活性剤0.1〜10質量%、高級アルコール0.1〜20質量%、シリコーン油0.1〜10質量%、及び水55〜99.6質量%を含む化粧料組成物であって、
    前記ポリマーの全重量に対して、親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位の割合が50〜99質量%であり、アニオン性単量体(B)に相当する構成単位の割合が1〜50質量%であることを特徴とする化粧料組成物。
  2. 親水性ノニオン性単量体(A)が、一般式(1)、(2)又は(3)で表される、請求項1に記載の化粧料組成物。
    CH2=C(R1)−CO−NR23 (1)
    (式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、又は炭素数1〜4の水酸基を有していてもよいアルキル基を表し、R2とR3の炭素数の和は1以上4以下である。)
    CH2=C(R4)−COO−(CH2)a−(CHOH)b−OH (2)
    (式中、R4は水素原子又はメチル基を表し、aは1〜4の整数を表し、bは0又は1を表す。)
    CH2=C(R5)−COO−(CH2)c−CH(OH)−(CH2)d−CH3 (3)
    (式中、R5は水素原子又はメチル基を表し、cは1〜4の整数を表し、dは0〜3の整数を表す。)
  3. 親水性ノニオン性単量体(A)に相当する構成単位における、一般式(1)で表される単量体に相当する構成単位の割合が50〜100質量%である、請求項2に記載の化粧料組成物。
  4. アニオン性単量体(B)が、カルボン酸基、リン酸基、スルホン酸基及びボロン酸基からなる群より選ばれる1以上の官能基を有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
  5. アニオン性単量体(B)が一般式(4)又は(5)で表される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
    CH2=C(R6)−COOX1 (4)
    (式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、X1は水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。)
    CH2=C(R7)−COO−(CH2)e−OCO−Y−COOX2 (5)
    (式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、eは1〜4の整数を表し、Yは置換基を有してもよいフェニル基を表し、Xは水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。)
  6. 毛髪用化粧料である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
  7. コンディショニング剤である、請求項6に記載の化粧料組成物。
  8. 洗い流すタイプの毛髪用化粧料である、請求項6又は7に記載の化粧料組成物。

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