JP2015512415A - カチオン性界面活性剤及び付着ポリマーを含むヘアコンディショニング組成物 - Google Patents

カチオン性界面活性剤及び付着ポリマーを含むヘアコンディショニング組成物 Download PDF

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Abstract

カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、特定のモノマーを有する付着ポリマー、及び水性基材を含む、ヘアコンディショニング組成物が開示され、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物の合計に対するカチオン性界面活性剤のモル%は、約20%〜約60%である。本発明の組成物は、濡れた毛髪の摩擦減少性の改良を提供し、かつカチオン性界面活性剤、脂肪族化合物、及び/又はシリコーン化合物の付着性の改良を提供する。

Description

本発明は、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、特定のモノマーを有する付着ポリマー、及び水性基材を含む、ヘアコンディショニング組成物に関し、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物の合計に対するカチオン性界面活性剤のモル%は、約20%〜約60%である。本発明の組成物は、濡れた毛髪の摩擦減少性の改良を提供し、かつカチオン性界面活性剤、脂肪族化合物、及び/又はシリコーン化合物の付着性の改良を提供する。
毛髪のコンディショニングのために、様々な手法が開発されている。コンディショニング効果をもたらす一般的な方法は、カチオン性界面活性剤類、高融点脂肪族化合物類、シリコーン化合物類、並びにこれらの混合物のようなコンディショニング剤の使用を介するものである。これらのコンディショニング剤類の大部分は、様々なコンディショニング効果をもたらすことが知られている。
改良されたコンディショニング効果をもたらすコンディショナーのための試行が行われてきた。例えば、特開平第2007−137830号は、カチオン性界面活性剤、脂肪族アルコール、シリコーン、並びに親水性非イオン性モノマー及びアニオン性モノマーを含有するポリマーを含む毛髪化粧料を開示する。特開平第2007−137830号は、優れたコンディショニング効果をもたらす毛髪化粧料も開示する。
特開平第2007−137830号
しかしながら、毛髪に対する、特にダメージヘアに対する、コンディショニング剤の付着性の改良を提供する、リンスオフコンディショナーが今もなお必要とされている。コンディショニング剤の付着性の改良により、このようなリンスオフコンディショナーは、同量のコンディショニング剤からの改良されたコンディショニング効果が提供され、あるいは量を減じたコンディショニング剤からコンディショニング効果が効果的に提供され得る。
濡れた毛髪の摩擦減少性の改良を提供するリンスオフコンディショナーも必要とされている。
これらの既存の技術は、本発明の有利点及び利益の全てを提供するものではない。
本発明は、
(a)約0.1重量%〜約8重量%のカチオン性界面活性剤、
(b)約1%〜約15%の高融点脂肪族化合物、
(c)構造中にカルボキシル基を有するビニルモノマー(A)、及び次式(1)により表されるビニルモノマー(B):
CH2=C(R1)−CO−X−(Q−O)r−R2 (1)
(式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は水素原子、又は1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を表し、このアルキル基は置換基を有してもよく、Qは2〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を表し、このアルキレン基は置換基を有してもよく、rは2〜15の整数を表し、Xは酸素原子又はNH基を表し、次の構造−(Q−O)r−R2中、直鎖に結合している原子の数は70個以下であり、前記ビニルモノマー(A)は、約10質量%〜約50質量%の濃度で含有され、かつ前記ビニルモノマー(B)は約50質量%〜約90質量%の濃度で含有される)を含むコポリマーである、約0.05重量%〜約6重量%の付着ポリマー、
(d)水性基材、
を含み、前記カチオン性界面活性剤及び前記高融点脂肪族化合物の合計に対する前記カチオン性界面活性剤のモル%が約20%〜約60%である、ヘアコンディショニング組成物。
本発明の組成物は、濡れた毛髪の摩擦減少性の改良を提供し、かつカチオン性界面活性剤、脂肪族化合物、及び/又はシリコーン化合物の付着性の改良を提供する。
本発明の前述及びその他の特徴、態様及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を読むことで、よりよく理解されるであろう。
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、以下の記載から更に十分に理解されるものと考えられる。
本明細書では、「含む」は、最終結果に影響しない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語は、用語「〜からなる」及び用語「本質的に〜からなる」を包含する。
特に断らないかぎり、比率、部、及び比はすべて、本発明の組成物の総重量に基づく。全てのこのような重量は、提示された成分に関する場合、活性成分の濃度に基づき、したがって市販材料に包含される場合のある基剤又は副生成物を包含しない。
本明細書において、「混合物」は、複数種類の材料の単純な組み合わせと、結果としてそのような組み合わせから生じることがあるあらゆる化合物とを包含するように意図されている。
カチオン性界面活性剤
本発明の組成物は、カチオン性界面活性剤を含む。カチオン性界面活性剤は、約0.1重量%〜約8重量%、好ましくは約0.2重量%〜約6重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の濃度で組成物に含有される。
本発明では、カチオン性界面活性剤は、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物の合計に対するカチオン性界面活性剤のモル%が約20%〜約60%、好ましくは約22%〜約50%、より好ましくは約25%〜約35%となるように含有される。モル%が低すぎる場合、組成物が提供する湿潤時摩擦力は劣ったものになる。モル%が高すぎる場合、組成物が提供する製品の手触りは劣ったものになる場合がある。
本明細書で有用なカチオン性界面活性剤としては、例えば、炭素原子12〜30個のアルキル長鎖を1つ有するモノアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤、モノアルキルアミドアミンカチオン性界面活性剤を含む炭素原子12〜30個のアルキル長鎖を1つ有するモノアルキルアミンカチオン性界面活性剤が挙げられる。モノアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤が好ましい。更に、炭素原子12〜30個のアルキル長鎖を2つ有するジアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤を、上記モノアルキルカチオン性界面活性剤とともに使用することもできる。
モノアルキル四級化アンモニウム塩系カチオン性界面活性剤
本発明の組成物は、好ましくは、モノアルキル四級化アンモニウム塩系カチオン性界面活性剤を含む。モノアルキル四級化アンモニウム塩系カチオン性界面活性剤は、約0.1重量%〜約8重量%、好ましくは約0.2重量%〜約6重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の濃度で組成物に含有される。
本発明では、モノアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物の合計に対するモノアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤のモル%が約20%〜約60%、好ましくは約22%〜約50%、より好ましくは約25%〜約35%になるようモノアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤が含有される。モル%が低すぎる場合、組成物の提供する湿潤時摩擦力は増加する傾向がある。モル%が高すぎる場合、組成物が提供する製品の手触りは劣ったものになる場合がある。
本明細書で有用なモノアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤は、コンディショニング効果の観点から、好ましくは炭素原子12〜30個、より好ましくは炭素原子16〜24個、更により好ましくは炭素原子18〜22個、更により好ましくは炭素原子22個のアルキル長鎖を1つ有するものである。本明細書で有用なこのようなモノアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤は、例えば、式(I):
Figure 2015512415
(I)
(式中、R71、R72、R73及びR74のうちの1つは、炭素原子12〜30個、より好ましくは炭素原子16〜24個、更により好ましくは炭素原子18〜22個、更により好ましくは炭素原子22個の脂肪族基、又は最大で炭素原子約30個を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール又はアルキルアリール基から選択され、R71、R72、R73及びR74の残りは、炭素原子1〜約8個、好ましくは炭素原子1〜3個の脂肪族基、最大で炭素原子約8個を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール又はアルキルアリールから独立して選択され、並びにX-は、塩化物及び臭化物などのハロゲン化物、メトサルフェート及びエトサルフェートなどのC1〜C4アルキルサルフェート、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される塩生成アニオンである)を有するものである。脂肪族基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基のような他の基を含有することができる。より長鎖の脂肪族基、例えば、約16個以上の炭素のものは、飽和であっても不飽和であってもよい。
好ましくは、R71、R72、R73及びR74のうちの1つは、炭素原子12〜30個、より好ましくは炭素原子16〜24個、更により好ましくは炭素原子18〜22個、更により好ましくは炭素原子22個のアルキル基から選択され、並びにR71、R72、R73及びR74の残りは、独立してCH3、C25、C24OH、CH265、及びこれらの混合物から選択される。このような非常に好ましいカチオン性界面活性剤としては、例えば、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、メチルスルファート又はエチルスルファートが挙げられる。
モノアルキルアミンカチオン性界面活性剤
本発明の組成物は、モノアルキルアミンカチオン性界面活性剤を含有し得る。モノアルキルアミンカチオン性界面活性剤は、約0.1重量%〜約8重量%、好ましくは約0.2重量%〜約6重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の濃度で組成物に含有させることができる。
本明細書で有用なモノアルキルアミンカチオン性界面活性剤は、約12〜約30個の炭素原子を有する長いアルキル基又はアルケニル基を1つ有する、好ましくは16〜24個の、より好ましくは18〜22個の炭素原子を有するアルキル基を1つ有する、第一級、第二級、及び第三級アミンである。本明細書で有用なモノアルキルアミンには、モノアルキルアミドアミンも含まれる。
特に有用なものは、炭素原子約12〜約22個の、好ましくは炭素原子約16〜約22個のアルキル基を有する第三級アミドアミンである。代表的な第三級アミドアミンとしては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジエチルアミン、アラキダミドエチルジエチルアミン、アラキダミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミドが挙げられる。本発明で有用なアミンは、米国特許第4,275,055号(Nachtigalら)に開示されている。
上記モノアルキルアミンカチオン性界面活性剤は、好ましくはL−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、マレイン酸、及びこれらの混合物、より好ましくはL−グルタミン酸、乳酸、クエン酸などの酸と組み合わせて使用される。酸は、酸に対するアミンのモル比約1:0.3〜約1:2、より好ましくは約1:0.4〜約1:1で使用することができる。
ジアルキル第四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤
本発明の組成物は、ジアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤を含有させることもできる。ジアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤は、組成物の約0.05重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約4重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約3重量%の濃度で組成物に含有させることができる。含有させる場合、レオロジー及びコンディショニング効果の安定性の観点から、ジアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤に対するモノアルキルカチオン性界面活性剤の重量比は、約1:1〜約5:1、より好ましくは約1.2:1〜約5:1、更により好ましくは約1.5:1〜約4:1であることが好ましい。
本明細書で有用なジアルキル第四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤は、12〜30個の炭素原子、より好ましくは16〜24個の炭素原子、更により好ましくは18〜22個の炭素原子を有する2つの長鎖アルキルを有するようなものである。本明細書で有用なそのようなジアルキル第四級化アンモニウム塩は、次の式(I)を有するようなものである:
Figure 2015512415
(I)
式中、R71、R72、R73及びR74のうちの2つは、炭素原子12〜30個、炭素原子好ましくは16〜24個、より好ましくは炭素原子18〜22個の脂肪族基、あるいは最大炭素原子約30個までを有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール又はアルキルアリール基から選択され、R71、R72、R73及びR74の残りは、独立して炭素原子1〜約8個、好ましくは炭素原子1〜3個の脂肪族基、あるいは最大炭素原子約8個を有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、又はアルキルアリール基から選択され、X-は、塩化物及び臭化物などのハロゲン化物、メトサルフェート及びエトサルフェートなどのC1〜C4アルキルサルフェート、並びにそれらの混合物からなる群から選択される塩形成アニオンである。脂肪族基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基のような他の基を含有することができる。より長鎖の脂肪族基、例えば、約16個以上の炭素のものは、飽和であっても不飽和であってもよい。好ましくは、R71、R72、R73及びR74のうちの2つは、炭素原子数12〜30の、より好ましくは炭素原子数16〜24の、更により好ましくは炭素原子数18〜22のアルキル基から選択され、R71、R72、R73及びR74のうちの残りは、CH3、C25、C24OH、CH265、及びこれらの混合物から独立して選択される。
このような好ましいジアルキルカチオン性界面活性剤としては、例えば、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジヒドロ添加タローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリールジメチルアンモニウムクロリド、及びジセチルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。
高融点脂肪族化合物
本発明の組成物は、高融点脂肪族化合物を含む。高融点脂肪族化合物は、組成物の重量の約1重量%〜約15重量%、好ましくは約1.5重量%〜約12重量%、より好ましくは約2重量%〜約10重量%の濃度で組成物に含有される。
エマルション、特にゲルマトリックスの安定性という観点から、本明細書で有用な高融点脂肪族化合物は、25℃以上の、好ましくは40℃以上の、より好ましくは45℃以上の、更により好ましくは50℃以上の融点を有する。好ましくは、このような融点は、より容易な製造及びより容易な乳化という観点から、約90℃まで、より好ましくは約80℃まで、更により好ましくは約70℃まで、一層より好ましくは約65℃までである。本発明では、高融点脂肪族化合物は、単一化合物として、又は、少なくとも2つの高融点脂肪族化合物の配合物若しくは混合物として、使用することができる。このような配合物又は混合物として使用されるとき、上記融点は、配合物又は混合物の融点を意味する。
本明細書で有用な高融点脂肪族化合物は、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体、脂肪酸誘導体及びこれらの混合物からなる群から選択される。当業者は、本明細書のこの項に開示されている化合物が、場合によっては2つ以上の分類に属することがある(例えば、いくつかの脂肪アルコール誘導体が脂肪酸誘導体としても分類されることがあり得る)ということを理解している。しかしながら、示されている分類は、その特定の化合物を限定することを意図するものではなく、分類及び命名法の便宜上そのようになされている。更に、二重結合の数及び位置、並びに分枝鎖の長さ及び位置に応じて、ある必要な炭素原子を有するある化合物が上記の本発明において好ましい融点未満の融点を有する可能性があることが、当業者には理解されている。そのような低融点の化合物は、この項には含まれないものとする。高融点化合物の非限定的な例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary(Fifth Edition,1993)及びCTFA Cosmetic Ingredient Handbook(Second Edition,1992)に記載されている。
様々な高融点脂肪族化合物のうち、脂肪アルコールが好ましくは本発明の組成物に使用される。本明細書で有用な脂肪アルコールは、約14〜約30個の炭素原子、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪アルコールは飽和しており、直鎖又は分枝鎖アルコールであることができる。
例えば、好ましい脂肪族アルコールとしては、セチルアルコール(約56℃の融点を有する)、ステアリールアルコール(約58〜59℃の融点を有する)、ベヘニルアルコール(約71℃の融点を有する)、及びこれらの混合物が挙げられる。これらの化合物は、上記の融点を有することが知られている。しかしながら、これらは多くの場合、供給されるときにより低い融点を有するが、それはこのような供給される製品は多くの場合、主アルキル鎖がセチル、ステアリール又はベヘニル基であるアルキル鎖長分布を有する脂肪族アルコールの混合物であるからである。本発明では、より好ましい脂肪族アルコールは、セチルアルコール、ステアリールアルコール及びこれらの混合物である。
本明細書で有用な市販の高融点脂肪族化合物には、Shin Nihon Rika(Osaka、Japan)から入手可能な商品名KONOLシリーズ及びNOF(Tokyo、Japan)から入手可能な商品名NAAシリーズのセチルアルコール、ステアリールアルコール、及びベヘニルアルコール;WAKO(Osaka、Japan)から入手可能な商品名1−DOCOSANOLの純粋なベヘニルアルコールが挙げられる。
ゲルマトリックス
好ましくは、本発明においては、ゲルマトリックスは、カチオン性界面活性剤系、高融点脂肪族化合物及び水性基材により形成される。ゲルマトリックスは、濡れた毛髪への塗布中のつるつるした感触、並び毛髪乾燥時の柔軟さ及びしっとり感などの多様なコンディショニング効果をもたらすのに好適である。
好ましくは、特にゲルマトリックスを形成するとき、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物の総量は、本発明の効果をもたらすという観点から、組成物の約4.5重量%、好ましくは約5.0重量%、より好ましくは約5.5重量%から、展延性及び製品外観という観点から、組成物の約15重量%まで、好ましくは約14重量%まで、より好ましくは約13重量%まで、更により好ましくは約10重量%でまでである。更に、ゲルマトリックスを形成するとき、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物は、改善された湿潤コンディショニング効果をもたらすという観点から、カチオン性界面活性剤:高融点脂肪族化合物の重量比が、好ましくは約1:1〜約1:10、より好ましくは約1:1.5〜約1:7、更により好ましくは約1:2〜約1:6の範囲となるような程度で含有される。
好ましくは、ゲルマトリックスが形成されるとき、本発明の組成物は、ゲルマトリックスの安定性という観点から、アニオン性界面活性剤を実質的に含まない。本発明では、「組成物がアニオン性界面活性剤を実質的に含まない」は、組成物がアニオン性界面活性剤を含まないか、又は組成物がアニオン性界面活性剤を含有する場合、好ましくはアニオン性界面活性剤の濃度が非常に低いことを意味する。本発明において、このようなアニオン性界面活性剤の合計濃度は、含まれる場合には、好ましくは組成物の1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、更により好ましくは0.1重量%以下である。最も好ましくは、このようなアニオン性界面活性剤の合計濃度は、組成物の0重量%である。
水性基剤
本発明の組成物は水性基剤を含む。この基剤の濃度及び種類は、他の成分との相溶性及び製品の他の所望の特性によって選択される。
本発明で有用な基剤としては、水、並びに低級アルキルアルコール及び多価アルコールの水溶液が挙げられる。本明細書で有用な低級アルコールは、1〜6個の炭素を有する一価アルコールであり、より好ましくは、エタノール及びイソプロパノールである。本明細書で有用な多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びプロパンジオールが挙げられる。
好ましくは、水性基剤は実質的に水である。脱イオン水が使用されるのが好ましい。ミネラルカチオンを包含する天然源からの水も、製品の所望の特性に応じて使用することができる。一般的に、本発明の組成物は約20%〜約99%、好ましくは約30%〜約95%、より好ましくは約80%〜約90%の水を含む。
付着ポリマー
本発明の組成物は、付着ポリマー、好ましくはアニオン性付着ポリマーを更に含む。付着ポリマーは、組成物の約0.05重量%〜約8重量%、好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約3.5重量%の濃度で含まれる。
(ii)カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物の合計に対する(i)付着ポリマーの重量比が、約1:1〜約1:160、より好ましくは約1:2.5〜約1:120、更により好ましくは約1:3.5〜約1:80であることが好ましい。(ii)に対する(i)の重量比が低すぎる場合、組成物には、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及び/又はシリコーン化合物の低付着が生じる恐れがある。(ii)に対する(i)の重量比が高すぎる場合、組成物はレオロジーに影響を与える恐れがあり、組成物の望ましくないレオロジー低下をもたらす恐れがある。
本明細書で有用な付着ポリマーは、構造中にカルボキシル基を有するビニルモノマー(B)、並びに次式(1):
CH2=C(R1)−CO−X−(Q−O)r−R2 (1)
(式中、R1水素原子又はメチル基を表し、R2は、水素原子、又は炭素原子1〜5個を有するアルキル基を表し、このアルキル基は置換基を有してもよく、Qは2〜4個を有するアルキレン基を表し、このアルキレン基は置換基を有してもよく、rは2〜15の整数を表し、Xは酸素原子又はNH基を表し、次の構造−(Q−O)r−R2中、直鎖に結合している原子の数は70個以下であり、
ビニルモノマー(A)は約10質量%〜約50質量%の濃度で含有され、ビニルモノマー(B)は約50質量%〜約90質量%の濃度で含有される)を含む、コポリマーである。
ビニルモノマー(A)
本発明のコポリマーは、構造中にカルボキシル基を有するビニルモノマー(A)を含有する。コポリマーは、1種のビニルモノマー(A)を含有してよく、あるいは2種以上のビニルモノマー(A)を含有してよい。ビニルモノマー(A)は好ましいアニオン性界面活性剤である。
このビニルモノマー(A)は、カチオン性界面活性剤、脂肪族化合物及び/又はシリコーンの付着性の改良の観点から、コポリマーの合計質量に基づき約10質量%、好ましくは約15質量%、より好ましくは20質量%以上、及び更により好ましくは25質量%以上、並び塗布中の滑らかさを損なわないようにする及び/又は製品粘度の観点から、約50質量%、好ましくは45質量%以下、及びより好ましくは40質量%以下で含有される。
カルボキシル基を有するビニルモノマー(A)の非限定例としては、例えば、3〜22個の炭素原子を有する不飽和カルボン酸モノマーが含まれる。不飽和カルボン酸モノマーは、好ましくは4個以上の炭素原子、好ましくは20個以下の炭素原子、より好ましくは18個以下の炭素原子、更により好ましくは10個以下の炭素原子、及び更により好ましくは6個以下の炭素原子を有する。更にビニルモノマー(A)中のカルボキシル基数は、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜3、更により好ましくは1〜2、及び最も好ましくは1である。
カチオン性界面活性剤、脂肪族化合物及び/又はシリコーンの付着性の改良の観点から、ビニルモノマー(A)は、好ましくは次式(2)又は次式(3)により表される不飽和カルボン酸モノマーであり、より好ましくは式(2)により表される
CH2=C(R3)−CO−(O−(CH2m−CO)n−OH (2)
(式中、R3は、水素原子又はメチル基、好ましくは水素原子を表し、mは1〜4の整数、好ましくは2〜3の整数を表し、nは0〜4の整数、好ましくは0〜2、及び最も好ましくは0の整数を表す)
CH2=C(R4)−COO−(CH2p−OOC−(CH2q−COOH (3)
(式中、R4は水素原子又はメチル基を表し、好ましくは水素原子を表し、p及びqは独立して2〜6、好ましくは2〜3の整数を表す)。
式(2)により表されるものの例には、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アンゲリカ酸、チグリン酸、及び2−カルボキシアクリル酸エチルオリゴマーなどが含まれる。これらのなかでは、アクリル酸及びメタアクリル酸が好ましく、より好ましいのはアクリル酸である。式(3)により表されるものの例には、アクリロイルオキシエチルスクシネート、及び2−メタクリロイルオキシエチルスクシネートなどが含まれる。
ビニルモノマー(B)
コポリマーはビニルモノマー(B)を含有する。コポリマーは、1種のビニルモノマー(B)を含有してよく、あるいは2種以上のビニルモノマー(B)を含有してよい。ビニルモノマー(B)は好ましくは非イオン性である。
ビニルモノマー(B)は、塗布中の感触及び滑らかさを改良する観点から、コポリマーの合計質量に基づき、約50質量%〜約90質量%、カチオン性界面活性剤、脂肪族化合物及び/又はシリコーンの付着性の改良の観点から、好ましくは〜約85質量%、より好ましくは〜約80質量%、更により好ましくは75質量%の濃度で含有される。
本明細書で有用なビニルモノマー(B)は式(4)により表される
CH2=C(R1)−CO−X−(Q−O)r−R2 (4)
(式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は水素原子、又は炭素原子1〜5個を有するアルキル基を表し、このアルキル基は置換基を有してもよく、Qは炭素原子2〜4個を有するアルキレン基を表し、このアルキレン基は置換基も有し、rは2〜15の整数を表し、Xは酸素原子又はNH基を表し、構造−(Q−O)r−R2中、直鎖に結合している原子の数は70個以下である)。
2が置換基を有する場合、置換基はコポリマーの他の部分とは反応しない置換基である。ビニルモノマー(B)は好ましくは親水性であり、したがってR2は好ましくは水素原子、又は炭素原子1〜3個を有するアルキル基であり、より好ましくは水素原子、又は炭素原子1又は2個を有するアルキル基である。
Xは好ましくは酸素原子を表す。
Qは、置換基も有し得る炭素原子2〜3個を有するアルキレン基であり、より好ましくは、任意の置換基を有さず炭素原子2〜3個を有するアルキレン基である。アルキレン基のQが置換基を有する場合、このような置換基がコポリマーの他の部位と反応しないことが好ましく、より好ましくはこのような置換基は分子量50以下を有し、更により好ましくはこのような置換基は構造部分−(Q−O)r−よりも小さい分子量を有する。このような置換基の例としては、ヒドロキシル基、メトキシ基、及びエトキシル基などが挙げられる。
カチオン性界面活性剤、脂肪族化合物及び/又はシリコーンの付着性の改良の観点から、並びに/あるいは塗布中の滑らかさの観点から、rは好ましくは3以上を表し、かつ好ましくは12以下を表す。
上記のように、構造−(Q−O)r−R2中、直鎖に結合している原子の数は70個以下である。例えば、Qがn−ブチレン基を表す場合、rは15であり、かつR2はn−ペンチル基を表し、構造−(Q−O)r−R2の直鎖に結合している原子数は80として計算され、したがって範囲外となる。カチオン性界面活性剤、脂肪族化合物及び/又はシリコーンの付着性の改良の観点、及び/又は塗布中の滑らかさの観点から、構造−(Q−O)r−R2中の直鎖に結合している原子の数は、好ましくは60以下であり、より好ましくは40以下であり、更により好ましくは28以下であり、特に好ましくは20以下である。
ビニルモノマー(B)の例には、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は2〜15である)、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は2〜15である)、メトキシポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は2〜15である)、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は2〜15である)、メトキシポリエチレングリコール/ポリブチレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコール/ポリブチレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は2〜15である)、ポリエチレングリコール/ポリブチレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコール/ポリブチレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は2〜15である)、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリルアミド(ポリエチレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は2〜15である)、及びポリエチレングリコール(メタ)アクリルアミド(ポリエチレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は2〜15である)、好ましくはメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は3〜12である)、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は3〜12である)、メトキシポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は3〜12である)、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は3〜12である)、メトキシポリエチレングリコール/ポリブチレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコール/ポリブチレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は3〜12である)、ポリエチレングリコール/ポリブチレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコール/ポリブチレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は3〜12である)、より好ましくはメトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は3〜12である)、及びポリエチレングリコール(メタ)アクリレート(ポリエチレングリコールの繰り返し数(式(4)中r)は3〜12である)が含まれる。
ビニルモノマー(C)
塗布中の滑らかさなどのコンディショニング効果をもたらすという観点から、ビニルモノマー(A)及び(B)に加え、コポリマーには、12〜22個の炭素原子を有するアルキル基を有するビニルモノマー(C)を更に含有させてもよい。含有させる場合、カチオン性界面活性剤、脂肪族化合物及び/又はシリコーンの付着性の改良の観点から、並びに/あるいは塗布中の滑らかさの観点から、ビニルモノマー(C)の量は、コポリマーの合計質量に基づき、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、更により好ましくは25質量%以下、及び更により好ましくは20質量%以下である。
塗布中の滑らかさの観点から、好ましくは、ビニルモノマー(C)は、12〜22個の炭素原子を有するアルキル基を有する(メタ)アクリレートモノマーである。更に、分枝状アルキル基を有するビニルモノマーが特に好ましい。
12〜22個の炭素原子を有するアルキル基を有する(メタ)アクリレートモノマーの例には、ミリスチル(メタ)アクリレート、イソステアリール(メタ)アクリレート、ステアリール(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、及び合成ラウリル(メタ)アクリレート(しかしながら、「合成ラウリル(メタ)アクリレート」は、12個の炭素原子を有するアルキル基及び13個の炭素原子を有するアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを指す)が含まれる。これらのうち、12〜20個の炭素原子を有するアルキル基を有する(メタ)アクリレートモノマーが好ましく、16〜18個の炭素原子を有するアルキル基を有する(メタ)アクリレートモノマーがより好ましい。
コポリマーは、1種のビニルモノマー(C)を含有してよく、あるいは2種以上のビニルモノマー(C)を含有してよい。
他のモノマー
前述のビニルモノマー(A)、(B)、及び(C)に加え、コポリマーには、コポリマーの効果を損なわない程度にその他のビニルモノマーを含有させることもできる。他のビニルモノマーの例としては、非イオン性モノマー、両性モノマー、半極性モノマー、カチオン性モノマー、並びにポリシロキサンを含有するモノマー、好ましくはポリシロキサン基を有する又は有さない非イオン性モノマーが挙げられる。これらの他のモノマーは、前述のビニルモノマー(A)、(B)及び(C)のいずれかと異なる。
含有させる場合、通常、このようなその他のモノマーの量は、コポリマーの合計質量の40質量%以下、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、及び更により好ましくは10質量%以下である。
カチオン性界面活性剤、脂肪族化合物及び/又はシリコーンの付着性の改良の観点から、コポリマー中のカチオン性官能基の量は好ましくは少なく、例えば、カチオン性官能基は、好ましくは、コポリマー中のすべての官能基の10モル%以下を占める。より好ましくは、コポリマーはカチオン性官能基を含まない。
非イオン性モノマーの例としては、(メタ)アクリル酸と炭素原子1〜22個を有するアルコールとのエステル、(メタ)アクリル酸と炭素原子1〜22個を有するアルキルアミンとのアミド、(メタ)アクリル酸とエチレングリコールとのモノエステル、又は1,3−プロピレングリコールなど、並びにエステルが挙げられ、モノエステルのヒドロキシル基は、メタノール又はエタノールなど、及び(メタ)アクリロイルモルホリンなどによりエーテル化されている。
両性モノマーの例としては、ベタイン基を有する(メタ)アクリルエステル、及びベタイン基を有する(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
半極性モノマーの例としては、アミンオキシド基を有する(メタ)アクリレートエステル、及びアミンオキシド基を有する(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
カチオン性モノマーの例としては、第四級アンモニウム基を有する(メタ)アクリレートエステル、及び第四級アンモニウム基を有する(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。
ポリシロキサン基を含有するモノマーは、ポリシロキサン構造を有し、かつコポリマーに対し共有結合により結合し得る構造も有するモノマーである。これらの構成単位は、標準的に化粧品原料組成物に組み合わせて使用されるシリコーンオイルに対し高い親和性を有し、シリコーンオイルをコポリマー中の他の成分単位に結合させることにより作用し、ひいては肌及び毛髪、特にダメージヘアに対するシリコーンオイルの吸着力を増加させるものと考えられる。
ポリシロキサン構造は、次式(4)により表される2つ以上の繰り返し構造単位が結合した構造である。
−(SiR56−O)− (4)
式(4)中、R5及びR6は、独立して、炭素原子1〜3個又はフェニル基を有するアルキル基を表す。
共有結合を介しコポリマーに結合し得る構造は、(メタ)アクリレートエステル、又は(メタ)アクリルアミドなどのビニル構造を有し、かつ別のモノマーと共重合し得る構造、重合中の連鎖移動によりコポリマーに結合し得るチオールなどの官能基を有する構造、あるいはイソシアネート基、カルボン酸基、ヒドロキシル基、又はアミノ基などを有し、かつコポリマー上の官能基と反応及び結合し得る構造であり得るものの、これらの構造に対する制限はない。
これらの結合可能な構造のうち複数は、ポリシロキサン基を含有する1つのモノマー中に存在し得る。コポリマーにおいて、ポリシロキサン構造はグラフト構造により主鎖に結合することができ、又はそれとは反対にポリシロキサン構造はグラフト構造により結合した他の構造を有する主鎖であってよく、更にポリシロキサン構造及びその他の構造は、ブロック構造により直鎖状態で連結されてもよい。
ポリシロキサン基を含有するモノマーは、好ましくは次式(5)により表される。
CH2=C(R7)−Z−(SiR89−O)s−R10 (5)
式中、R7は水素原子又はメチル基を表し、R8及びR9は、独立して、炭素原子1〜3個を有するアルキル基又はフェニル基を表し、R10は炭素原子1〜8個を有するアルキル基を表し、Zは二価連結基又は直接結合を表し、かつsは2〜200の整数を表す。
シリコーンオイルに対する親和性を増加させる観点から、好ましくはsは3以上であり、より好ましくはsは5以上であり、及び他のモノマーとの共重合の増強の観点から、更により好ましくはsは50以下である。
Zは二価の連結基又は二重結合を表すものの、以降に提案される構造を1つ含有する、又は以降に提案される構造のうちの2つ以上を組み合わせて含有する連結基が好ましい。組み合わせられる数に特に制限はないものの、通常は5以下である。更に、以降の構造の方向は、任意である(ポリシロキサン基側はいずれかの末端にあってよい)。ただし、以降、Rは1〜6個の炭素原子を有するアルキレン基、又はフェニレン基を表す。
−COO−R−
−CONH−R−
−O−R−
−R−
前述の式(5)により表されるモノマーとしては、例えば、α−(ビニルフェニル)ポリジメチルシロキサン、α−(ビニルベンジルオキシプロピル)ポリジメチルシロキサン、α−(ビニルベンジル)ポリメチルフェニルシロキサン、α−(メタクリロイルオキシプロピル)ポリジメチルシロキサン、α−(メタクリロイルオキシプロピル)ポリメチルフェニルシロキサン、及びα−(メタクリロイルアミノプロピル)ポリジメチルシロキサンなどが挙げられる。ポリシロキサン基を含有するモノマーは単一の種類であってよく、あるいは2つ以上の種類を組み合わせて使用してよい。
コポリマーの分子量および粘度を調整する目的で、多官能性アクリレートなどの架橋剤をコポリマーに導入することができる。しかしながら、本発明では、コポリマーには架橋剤が含有されないことが好ましい。
構造解析
コポリマー中のビニルモノマー(A)、(B)、及び(C)、並びにその他のモノマーの量は、カルボニル基、アミド結合、ポリシロキサン構造、多様な官能基、及び炭素骨格などのIR吸収又はラマン散乱を使用することにより、ポリジメチルシロキサン、アミド結合部分中のメチル基、及びそれらに隣接するメチル基及びメチレン基の1H−NMRを使用することにより、並びに13C−NMRなどにより表される多様なNMRを使用することにより測定することができる。
重量平均分子量
複合体(complex)をカチオン性界面活性剤により泡立てることでコンディショニング効果をもたらすという観点から、コポリマーの重量平均分子量は、好ましくは3,000以上、より好ましくは5,000以上、及び更により好ましくは10,000以上であり、かつ乾燥後の感触という観点から、好ましくは最大約2,000,000、より好ましくは1,000,000以下、更により好ましくは500,000以下、更により好ましくは100,000以下、及び最も好ましくは50,000以下である。
コポリマーの重量平均分子量は、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)により測定することができる。ゲル透過クロマトグラフィーで使用される展開溶媒は、通常に使用される溶媒であれば特に制限はされないものの、例えば、測定は、水/メタノール/酢酸/酢酸ナトリウムの混合溶媒を使用し実施することができる。
粘度
コポリマーは、好ましくは25℃にて20質量%のエタノール溶液に関し、5mPa・s以上かつ20,000mPa・s以下の粘度を有する。粘度は、より好ましくは10mPa・s以上、更により好ましくは15mPa・s以上であるものの、その一方でより好ましくは10,000mPa・s以下、及び更により好ましくは5,000mPa・s以下である。コポリマーの粘度は、取り扱い性という視点から、好ましくは5mPa・s以上かつ20,000mPa・s以下である。B型粘度計を使用して粘度を測定することができる。
重量平均分子量と同様、コポリマーの粘度は、コポリマーの重合度を調節することにより調製することができ、かつ添加される多官能性アクリレートなどの架橋剤の量を増加又は減少させることにより調節することができる。
シリコーン化合物
本発明の組成物はシリコーン化合物を含む。シリコーン化合物は、組成物の約0.05重量%〜約15重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約8重量%の濃度で含有される。
好ましくは、シリコーン化合物は、組成物中にて、約1μm〜約50μmの平均粒径を有する。
本明細書において有用なシリコーン化合物は、単一化合物として、少なくとも2つのシリコーン化合物のブレンド又は混合物として、あるいは少なくとも1つのシリコーン化合物と少なくとも1つの溶媒とのブレンド又は混合物として、好ましくは25℃において約1,000〜約2,000,000mPa・sの粘度を有する。
粘度は、Dow Corning Corporateの試験方法CTM0004(1970年7月20日)に記載されているガラスキャピラリー粘度計により測定できる。好適なシリコーン流体には、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマー、アミノ置換シリコーン、第四級化シリコーン、及びこれらの混合物が含まれる。コンディショニング特性を有する他の不揮発性シリコーン化合物も使用することができる。
本明細書で有用なシリコーン化合物には、また、アミノ置換物質が挙げられる。好ましいアミノシリコーンには、例えば、次の一般式(I)に従うものが挙げられる。
(R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3-a(R1a
式中、Gは水素、フェニル、ヒドロキシ又はC1〜C8アルキルであり、好ましくはメチルであり、aは0又は1〜3の値を有する整数であり、好ましくは1であり、bは0、1又は2であり、好ましくは1であり、nは0〜1,999の数であり、mは0〜1,999の整数であり、nとmの合計は1〜2,000の数であり、aとmは両方共に0にはならず、R1は一般式CqH2qLに従う一価のラジカルであり、式中、qは2〜8の値を有する整数であり、Lは以下の基:−N(R2)CH2−CH2−N(R22、−N(R22、−N(R23-、−N(R2)CH2−CH2−NR22-から選択され、式中、R2は水素、フェニル、ベンジル又は飽和炭化水素ラジカルであり、好ましくは約C1〜約C20のアルキルラジカルであり、A-はハロゲン化物イオンである。
極めて好ましいアミノシリコーンは、式(I)に対応するものであり、式中、m=0、a=1、q=3、G=メチルであり、nは好ましくは約1500〜約1700、より好ましくは約1600であり、Lは−N(CH32又は−NH2、より好ましくは−NH2に対応するものである。別の極めて好ましいアミノシリコーンは、式(I)に対応するものであり、式中、m=0、a=1、q=3、G=メチルであり、nは好ましくは約400〜約600、より好ましくは約500であり、Lは−N(CH32又は−NH2、より好ましくは−NH2である。このような非常に好ましいアミノシリコーンは、末端アミノシリコーンと呼ばれることがあるが、これはシリコーン鎖の一端又は両端が、窒素含有基によって末端処理されているためである。
上記のアミノシリコーンが組成物中に組み込まれる場合、より低粘度を有する溶媒と混合することができる。このような溶媒としては、例えば、極性又は非極性の、揮発性又は不揮発性油が挙げられる。このような油としては、例えば、シリコーンオイル、炭化水素、及びエステルが挙げられる。このような各種溶媒のうち、好ましいものは、非極性、揮発性炭化水素、揮発性環状シリコーン、不揮発性線状シリコーン及びこれらの混合物からなる群から選択されるものである。本発明で有用な不揮発性直鎖シリコーンは、25℃において粘度が約1E−6〜約0.02m2/s(約1〜約20,000センチストークス)、好ましくは約2E−5〜約0.01m2/s(25℃において約20〜約10,000センチストークス)であるものである。好ましい溶媒のうち、極めて好ましいのは、アミノシリコーンの粘度を低下させ、そして乾いた毛髪の摩擦が低減されるなどの改善されたヘアコンディショニング効果を提供するという観点から、非極性で揮発性の炭化水素、特に非極性で揮発性のイソパラフィンである。このような混合物は、好ましくは約1,000mPa・s〜約100,000mPa・s、より好ましくは約5,000mPa・s〜約50,000mPa・sの粘度を有する。
他の好適なアルキルアミノ置換シリコーン化合物には、シリコーン主鎖のペンダント基としてアルキルアミノ置換体を有するものが挙げられる。極めて好ましいものは、「アモジメチコン」として知られているものである。本明細書で有用な市販のアモジメチコンには、例えば、Dow Corningから入手可能なBY16−872が挙げられる。
本明細書で有用なシリコーン化合物には、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、及びポリメチルフェニルシロキサンなどのポリアルキルシロキサンも含まれる。ジメチコンとしても知られるポリジメチルシロキサンが、特に好ましい。これらのシリコーン化合物は、例えばGeneral Electric CompanyのViscasil(登録商標)及びTSF 451シリーズ、並びにDow CorningのDow Corning SH200シリーズから利用できる。
上記ポリアルキルシロキサンは、例えば、低い粘度を有するシリコーン化合物との混合物として入手可能である。このような混合物は、好ましくは約1,000mPa・s〜約100,000mPa・s、より好ましくは約5,000mPa・s〜約50,000mPa・sの粘度を有する。このような混合物は、好ましくは、(i)25℃において約100,000mPa・s〜約30,000,000mPa・s、好ましくは約100,000mPa・s〜約20,000,000mPa・sの粘度を有する第1のシリコーンと、(ii)25℃において約5mPa・s〜約10,000mPa・s、好ましくは約5mPa・s〜約5,000mPa・sの粘度を有する第2のシリコーンとを含む。本明細書で有用なこのような混合物には、例えば、GE Toshibaから入手可能な18,000,000mPa・sの粘度を有するジメチコンと200mPa・sの粘度を有するジメチコンとのブレンド、GE Toshibaから入手可能な18,000,000mPa・sの粘度を有するジメチコンとシクロペンタシロキサンとのブレンドが挙げられる。
本明細書で有用なシリコーン化合物は、また、シリコーンゴムを含む。用語「シリコーンゴム」は、本明細書で使用するとき、25℃において1m2/s(1,000,000センチストークス)以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン材料を意味する。本明細書に記載のシリコーンガムはまた、上に開示したシリコーン化合物と一部重複する部分も有り得るとみなされる。この重複は、これらの物質のいずれにおいても限定を意図しない。「シリコーンゴム」は、典型的に約200,000を越え、一般的に約200,000〜約1,000,000の質量分子量を有する。具体的な例としては、ポリジメチルシロキサン、ポリ(ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン・メチルビニルシロキサン)コポリマー及びこれらの混合物が挙げられる。シリコーンゴムは、例えば、低い粘度を有するシリコーン化合物との混合物として入手可能である。本明細書で有用なそのような混合物には、例えば、Shin−Etsuから入手可能なゴム/シクロメチコンブレンドが挙げられる。
上記シリコーン化合物は更に、機械的混合によるか、又はエマルション重合による合成段階で、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択される界面活性剤を用いて又は用いないで製造されるエマルションの形態で本発明の組成物に組み入れることができる。
追加の構成成分
本発明の組成物は他の追加的な構成成分を含んでもよく、それは最終的な製品の所望の特性によって当業者により選択されてもよく、それは組成物をより美容的又は審美的に許容可能なものにしたり、付加的な使用による利益を組成物に提供するのに好適なものである。このようなその他の追加成分は、一般に、組成物の重量に基づいて約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量%以下の濃度で個々に使用される。
他の多種多様な追加的な成分が本組成物に配合可能である。これらには、他のコンディショニング剤、例えばHormelから入手可能な商標名Peptein 2000の加水分解コラーゲン、Eisaiから入手可能な商標名Emix−dのビタミンE、Rocheから入手可能なパンテノール、Rocheから入手可能なパンテニルエチルエーテル、加水分解したケラチン、タンパク質、植物抽出物、及び栄養素;防腐剤、例えば、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン及びイミダゾリジニル尿素;pH調整剤、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム;着色剤、例えば、食品、医薬品及び化粧品用又は医薬品及び化粧品用染料のいずれか(FD&C or D&C);香料;紫外線用及び赤外線用の遮断剤及び吸収用薬剤、例えば、ベンゾフェノン;並びにふけ防止剤、例えば、ジンクピリチオンが挙げられる。
製品形態及び使用法
本発明の組成物は、リンスオフ(洗い流す)製品又はリーブオン(洗い流さない)製品の形態であってよく、またクリーム、ゲル、エマルション、ムース、及びスプレーを包含するが、これらに制限されない多種多様な製品形態に配合されることができる。本発明の組成物は、ヘアコンディショナー、特にリンスオフヘアコンディショナーに特に好適である。
本発明の組成物は、好ましくは毛髪のコンディショニング手段に使用され、この手段は以下の工程を含む:
(i)毛髪をシャンプーした後、毛髪をコンディショニングするために有効量のコンディショニング組成物を毛髪に塗布する工程、及び
(ii)その後、毛髪をすすぐ工程。
以下の実施例は、本発明の範囲に含まれる実施形態を更に説明及び実証するものである。これらの実施例はあくまで例示を目的として与えられるものであって、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。実施例には、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく多くの変形例が可能である。成分は、適用できる場合は、化学名又はCTFA名称で識別され、そうでない場合には以下で定義される。
Figure 2015512415
構成成分の定義
*1 シリコーン化合物:粘度10,000mPa・s及び次式(I)を有し、Momentiveから利用可能
(R1)a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3-a(R1a (I)
式中、Gはメチルであり、aは1の整数であり、bは0、1又は2であり、好ましくは1であり、nは400〜約600の数であり、mは0の整数であり、R1は、一般式CqH2qLに従う一価のラジカルであり、式中、qは3の整数であり、Lは、−NH2である。
*2 付着ポリマー1:分子量約24,000を有する、30重量%のアクリル酸モノマーと70重量%のメトキシPEG−4メタクリレートモノマーのコポリマー。
*3 付着ポリマー2:分子量約24,000を有する、50重量%のアクリル酸モノマーと50重量%のメトキシPEG−4メタクリレートモノマーのコポリマー。
作製方法
「実施例1」〜「実施例3」及び「比較例i」〜「比較例ii」の上記ヘアコンディショニング組成物を、次の方法により調製した:
グループOの成分を混合し、約66℃〜約85℃に加熱して、油相を形成する。別個に、グループWの成分を混合し、約20℃〜約48℃に加熱して水相を形成する。Becomix(登録商標)直接噴射式ローターステーター・ホモジナイザーに油相を注入する。油相が、1.0×105J/m3〜1.0×107J/m3のエネルギー密度を有しかつ水相が既に存在する高せん断場に到達するのに、0.2s以下を要する。ゲルマトリックスを形成する。撹拌しながら他の成分をゲルマトリックスに加える。次に、組成物を室温に冷却する。
特性及びコンディショニング効果
上記組成物のいくつかに関しては、以下の方法で特性及びコンディショニング効果を評価する。評価結果は上にも示す。
「実施例1」〜「実施例3」により開示され、及び表される実施形態は、リンスオフ用途に特に有用である本発明のヘアコンディショニング組成物である。このような実施形態は、多くの利点を有する。例えば、これらの実施形態は、ダメージヘアに対するシリコーン化合物の、付着性の改良を提供する。
このような利点は、本発明の実施例と比較例「比較例i」〜「比較例ii」との比較により理解することができる。例えば、カチオン性界面活性剤及び脂肪族アルコールの合計量に対するカチオン性界面活性剤のモル%がより低い比較例「比較例i」及び「比較例ii」と比較して、本発明の「実施例1」及び「実施例2」では、濡れた毛髪に対する摩擦低減性の改良が観察された。更に、これらの4つの例を比較すると、本発明の組成物にシリコーンを加えた場合には湿潤時の摩擦の低減性が更に改良されるのに対し、モル%の低い比較例にシリコーンを加えた場合にはこのような相乗効果は提供されないことが観察される。
濡れた毛髪に対する摩擦低減性
濡れた毛髪に対する摩擦力は、装置名テキスチャー・アナライザー(TA XT Plus,Texture Technologies,Scarsdale,NY,USA)により測定される。組成物のうち1gを10gの毛髪サンプルに塗布する。組成物を毛髪サンプル上に塗り広げた後、温かいお湯で約1.5分間すすぐ。すすぎ中毛髪サンプルはポリウレタンパッドにより4回すき、毛髪サンプル及びポリウレタンパッド間の摩擦力(g)は、各回、上記装置により測定する。4回すいた際に4回の摩擦力の平均を得て、次の通り評価する:
S+:対照と比較して摩擦力が40%超(40%は除外)低減
S:対照と比較して摩擦力が30%超(30%は除外)〜40%低減
A:対照と比較して摩擦力が20%超(20%は除外)〜30%低減
B:対照と比較して摩擦力が10%超(10%は除外)〜20%低減
C+:対照と比較して摩擦力が最大10%(10%を含む)低減
C:対照
C−:対照と比較して摩擦力が最大10%(10%を含む)増加
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40ミリメートル」として開示される寸法は、「約40ミリメートル」を意味するものである。
任意の相互参照又は関連特許若しくは関連出願を包含する本明細書に引用される全ての文献は、明確に除外ないしは別の方法で限定されない限り、その全てを本明細書中に参照により組み込まれる。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参考として組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (10)

  1. (a)約0.1重量%〜約8重量%のカチオン性界面活性剤、
    (b)約1重量%〜約15重量%の高融点脂肪族化合物、
    (c)構造中にカルボキシル基を有するビニルモノマー(A)、及び次式(1)により表されるビニルモノマー(B):
    CH2=C(R1)−CO−X−(Q−O)r−R2 (1)
    (式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は水素原子、又は1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を表し、このアルキル基は置換基を有してもよく、Qは2〜4個の炭素原子を有するアルキレン基を表し、このアルキレン基は置換基を有してもよく、rは2〜15の整数を表し、Xは酸素原子又はNH基を表し、次の構造−(Q−O)r−R2中、直鎖に結合している原子の数は70個以下であり、前記ビニルモノマー(A)は、約10質量%〜約50質量%の濃度で含有され、かつ前記ビニルモノマー(B)は約50質量%〜約90質量%の濃度で含有される)を含むコポリマーである、約0.05重量%〜約6重量%の付着ポリマー、
    (d)水性基材、
    を含み、前記カチオン性界面活性剤及び前記高融点脂肪族化合物の合計に対する前記カチオン性界面活性剤のモル%が約20%〜約60%である、ヘアコンディショニング組成物。
  2. 前記式(1)中、rが約3〜約12を表す、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記式(1)中、Xが酸素原子を表す、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記ビニルモノマー(A)が、次式(2)又は次式(3):
    CH2=C(R3)−CO−(O−(CH2m−CO)n−OH (2)
    (式中、R3は水素原子又はメチル基を表し、mは1〜4の整数を表し、及びnは0〜4の整数を表す)、
    CH2=C(R4)−COO−(CH2p−OOC−(CH2q−COOH (3)
    (式中、R4は水素原子又はメチル基を表し、p及びqは独立して2〜6の整数を表す)、により表される、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記付着ポリマーが重量平均分子量約3,000〜約2,000,000を有する、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記付着ポリマーがアニオン性である、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記カチオン性界面活性剤が、炭素原子約12〜約30個の長さのアルキル基又はアルケニル基を1つ有するモノアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤であるか、あるいは該界面活性剤と、炭素原子12〜30個のアルキル長鎖を2つ有するジアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤との組み合わせである、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記カチオン性界面活性剤が、炭素原子22個の長さのアルキル基又はアルケニル基を1つ有するモノアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤であるか、あるいは該界面活性剤と、炭素原子12〜30個のアルキル長鎖を2つ有するジアルキル四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤との組み合わせである、請求項1に記載の組成物。
  9. 前記カチオン性界面活性剤及び前記高融点脂肪族化合物の合計に対する前記カチオン性界面活性剤のモル%が、約22%〜約50%である、請求項1に記載の組成物。
  10. 前記カチオン性界面活性剤及び前記高融点脂肪族化合物の合計に対する前記カチオン性界面活性剤のモル%が、約25%〜約35%である、請求項1に記載の組成物。
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