JP5167601B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Description
処理剤は一般にカチオン界面活性剤と高級アルコールを含有し、これらが形成するラメラと呼ばれるゲル状物が毛髪に吸着し良好な感触を与えるほか、乾燥後の感触を更に改良するためにシリコーン油の添加も行われている。
即ち本発明の要旨は、少なくとも、アニオン性ポリマーを含有する毛髪化粧料であって、前記アニオン性ポリマーが、一般式(1)、(2)又は(3)で表されるビニル系単量体(A)に相当する構成単位、及びアニオン性単量体(B)に相当する構成単位を主成分とし、ポリマーの全重量に対して、単量体(A)に相当する構成単位の割合が50〜99質量%であり、単量体(B)に相当する構成単位の割合が1〜50質量%であり、且つ、ビニル系単量体(A)のうち50〜100質量%は一般式(1)で表されるビニル系単量体であることを特徴とする毛髪化粧料に存する。
(式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2及びR3はそれぞれ独立して水素原子、又は炭素数2〜4の水酸基を有していてもよいアルキル基を表し、R2とR3の炭素数の和は2以上4以下である。但し、R 2 及びR 3 の少なくとも一方は水酸基を有するアルキル基である。)
(式中、R4は水素原子又はメチル基を表し、aは1〜4の整数を表し、bは0又は1を表す。)
(式中、R5は水素原子又はメチル基を表し、cは1〜4の整数を表し、dは0〜3の整数を表す。)
ビニル系単量体(A)の100質量%は一般式(1)で表されるビニル系単量体であることが好ましい。
上記一般式(1)で表されるビニル系単量体はN−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミドであることが好ましい。
また、アニオン性単量体(B)が、カルボン酸基、リン酸基、スルホン酸基及びボロン酸基からなる群より選ばれる1以上の官能基を有することが好ましい。より好ましくはアニオン性単量体(B)が一般式(4)又は(5)で表される。
(式中、R6は水素原子又はメチル基を表し、X1は水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。)
(式中、R7は水素原子又はメチル基を表し、eは1〜4の整数を表し、Yは置換基を有してもよいフェニル基を表し、X2は水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。)
なかでも、ダメージ毛に使用した際にはゴワツキを抑制する効果が高い。このためトリートメントといった更に高濃度のものや、洗い流さないタイプのものなどを使用する必要がなく、ベタつきにくく、ダメージ毛と未処理毛の両方に優れたコンディショニング効果を与える。かつコスト面でも有利である。
本発明のポリマーは、アミド結合又は水酸基を含有する特定構造のビニル系単量体(A)に相当する構成単位、及びアニオン性単量体(B)に相当する構成単位を主成分とするアニオン性ポリマーであり、ポリマーの全重量に対して、単量体(A)に相当する構成単位の割合が50〜99質量%であり、単量体(B)に相当する構成単位の割合が1〜50質量%である。
また主成分とは、単量体(A)と(B)に相当する単位以外の構成単位も本発明の効果を阻害しない範囲で含むことができるが、単量体(A)と(B)に相当する単位の合計量がポリマーの全重量に対して少なくとも60質量%以上であることを言う。
このポリマーは、化粧料等に配合することで、優れたコンディショニング効果を発揮するもので、これを含有する化粧料は、肌や毛髪、特に未処理毛のみならずダメージ毛に対しても、すすぎ時の指通りのよさ、なめらかさ、乾燥後のサラサラ感、柔軟性といった優れた効果を与える。
ポリマー全重量中の、ビニル系単量体(A)に相当する構成単位の割合は、50〜99質量%とする。50質量%未満では肌や毛髪への吸着力が劣り、サラサラ感、しっとり感が向上しない。好ましくは60質量%以上とし、より好ましくは65質量%以上とし、更に好ましくは70質量%以上とし、特に好ましくは75質量%以上とすることで、肌や毛髪への吸着力がより高まり、サラサラ感、しっとり感がより高まる。
ポリマー中、アニオン性単量体(B)に相当する構成単位は、化粧料組成物中で通常併用される界面活性剤、特にカチオン界面活性剤とコンプレックス(複合体)を形成し易い。こうして形成されたコンプレックスが毛髪に付着し毛髪を均一に被覆することで、肌や毛髪になめらかさやサラサラ感、しっとり感を与えやすくなる。
ただしアニオン性単量体(B)に相当する構成単位の割合が50質量%を超えると、化粧料が良性のゲル状物を形成せず粘度が低下し液状になったり、すすぎ時のなめらかさが損なわれたり、乾燥後にゴワツキを与えたりする場合がある。好ましくは40質量%以下とし、より好ましくは35質量%以下とし、更に好ましくは30質量%以下とし、特に好ましくは25質量%以下とすることで、化粧料組成物の均一性がより高くなる。
ビニル系単量体(A)としては、一般式(1)、(2)又は(3)で表されるものを用いる。
(式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2及びR3はそれぞれ独立して水素原子
、又は炭素数1〜4の水酸基を有していてもよいアルキル基を表し、R2とR3の炭素数の和は1以上4以下である。)
(式中、R4は水素原子又はメチル基を表し、aは1〜4の整数を表し、bは0又は1を表す。)
(式中、R5は水素原子又はメチル基を表し、cは1〜4の整数を表し、dは0〜3の整数を表す。)
ここで、R1は水素原子が好ましい。R2及びR3はそれぞれ独立して水素原子、又は
炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基が好ましい。炭素数1〜3の水酸基を有していてもよいアルキル基としては例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基等が挙げられる。R2とR3の炭素数の和は2以上4以下が好ましく、最も好ましくは2である。aは1〜3の整数が好ましく、最も好ましくは2である。bは好ましくは1である。
好ましくは、ビニル系単量体(A)に相当する構成単位における、一般式(1)で表されるビニル系単量体に相当する構成単位の割合を50〜100質量%とする。即ちビニル系単量体(A)の50質量%以上を一般式(1)で表されるビニル系単量体とすることで、高い毛髪親和性が得られる。より好ましくは80〜100質量%とし、更に好ましくは90〜100質量%とし、最も好ましくは100質量%とする。
本発明においてビニル系単量体とはビニル重合しうる単量体である。ビニル系単量体(A)は、通常、親水性のノニオン性ビニル系単量体である。これは水溶性であり、且つイオン性の基を有さないものである。ここでいう水溶性とは100gの水に対して10g以上均一に溶解するものをいう。
有しうるアニオン性基は特に限定されないが、好ましくはカルボン酸基、リン酸基、スルホン酸基及びボロン酸基からなる群より選ばれる1以上の官能基を有する。これら官能基は酸の形でも塩の形でもよい。これらの官能基は、化粧料中で通常併用されるカチオン界面活性剤と適度に相互作用することができるため好ましく、また人体への安全性の面からも好ましい。より好ましくはカルボン酸基又はスルホン酸基を有し、特に好ましくはカルボン酸基を有する。
アニオン性単量体(B)としては、なかでも下記一般式(4)又は(5)で表されるものが好ましい。
(式中、R6は水素原子又はメチル基を表し、X1は水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。)
(式中、R7は水素原子又はメチル基を表し、eは1〜4の整数を表し、Yは置換基を有してもよいフェニル基を表し、X2は水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。)
X2はX1と同様である。
Yは置換基を有してもよいフェニル基を表す。置換基として好ましくは炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基であり、より好ましくは炭素数1〜3の直鎖又は分岐のアルキル基である。最も好ましくはYが置換基を有さないフェニル基である。
一般式(4)で表されるものとしては、この式に含まれるものであれば特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸ナトリウム、(メタ)アクリル酸カリウムなどが挙げられる。
一般式(5)で表されるものとしては、この式に含まれるものであれば特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリル酸エチルテレフタレート、(メタ)アクリル酸プロピルテレフタレートなどが挙げられる。
なお、アニオン性単量体(B)は1種類を単独で用いても2種類以上を併用してもよく、一般式(4)及び(5)で表されるものを併用してもよい。
本発明のポリマー中には、本発明の効果を著しく損なわない限り、上記単量体(A)及び(B)以外の他の単量体に由来する構造単位を含有させてもよい。
他の単量体に由来する構造単位の含有量は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適宜定めることができる。例えば、ポリマーの肌や毛髪への親和性や、毛髪化粧料に用いる場合にはコンディショニング効果等を阻害しない範囲で適宜定めることができる。したがって、共重合体中の40質量%以下とする。好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下である。
以下に、他の単量体について例示するが、これに限定されるものではない。
−(SiR9R10−O)−
(式中、R9及びR10はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基、又はフェニル基を表す。)
ポリマー中においては、ポリシロキサン構造は主鎖にグラフト構造で連結されていてもよく、また逆にポリシロキサン構造を主鎖とし他の構造がグラフト構造で連結さされていてもよく、さらには、ポリシロキサン構造と他の構造とがブロック構造で直鎖状に連結されていてもよい。
CH2=C(R8)−Z−(SiR9R10−O)n−R11 (6)
(式中、R8は水素原子又はメチル基を表し、R9及びR10はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基、又はフェニル基を表し、R11は炭素数1〜8のアルキル基を表し、Zは2価の連結基又は直接結合を表し、nは2〜200の整数を表す。)
Zは2価の連結基又は直接結合を表すが、なかでも以下に挙げられる構造の1つ又は2つ以上の組合せからなる構造が好ましい。組合せる個数は特に限定されないが、通常、5つ以下である。また、以下の構造の向き(どちらの端がポリシロキサン基側か)は任意である。なお、Rは炭素数1〜6のアルキレン基又はフェニレン基を表す。
−CONH−R−
−O−R−
−R−
共重合体中の単量体(A)及び(B)、及びその他ビニル系単量体に相当するそれぞれの構成単位の含有量は、カルボニル基、アミド結合、ポリシロキサン構造や各種官能基などのIR吸収や、ポリジメチルシロキサンのメチル基やアミド結合部位及びそれらに隣接するメチル基、メチレン基などの1H−NMR、あるいはそれらの13C−NMR等により
測定することができる。
また、アニオン性単量体(B)の対イオンは、重合する前に中和反応により一部又は全部を水素イオン以外のものに代えて重合に供することもでき、或いは、重合やその他の反応の後に中和反応により一部又は全部を水素イオン以外のものに代えることもできる。これらはその合成のし易さにより適宜選択して行うことができる。
ポリマーの分子量の調整は、例えば、ポリマーの重合度を制御することによって行うことができる。また多官能アクリレートなどの架橋剤の添加量を増減することによっても分子量及び粘度が制御できる。但し架橋剤は少しでも添加しすぎると分子量及び粘度が急激に増大してしまうなど、工業的に製造する上では制御が困難な面がある。このため架橋剤は含まないことが最も好ましい。
毛髪化粧料の他の成分としては、例えば、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、本発明のアニオン性ポリマー以外のアニオン性ポリマー、水溶性ポリマー、カチオン性ポリマー、ノニオン性ポリマー、両性ポリマー、油分、パール化剤、pH調整剤等が挙げられる。
[ポリマーの製造]
(ポリマー(1)の製造)
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管及び撹拌装置を備えた反応器にエタノール100質量部を仕込み、滴下ロートにジメチルアクリルアミド80質量部、アクリル酸20質量部、及びエタノール80質量部からなる単量体混合液を仕込み、反応器を窒素置換したのち80℃まで加熱した。反応器に、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネイト)(V−601;和光純薬工業(株)製)0.5質量部を投入後、単量体混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後から6時間反応させたのち冷却し、ポリマー(1)を得た。
得られたポリマーの重量平均分子量は28,000であった。
表1(ポリマー(2)〜(11)、(14))に記載の単量体を用いたこと以外は、ポリマー(1)の製造と同様にしてポリマー(2)〜(11)、(14)を製造した。得られたポリマーの重量平均分子量を表−1に示した。
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管及び撹拌装置を備えた反応器にエタノール100質量部を仕込み、滴下ロートにジメチルアミノエチルメタクリレート40.4質量部、ジメチルアクリルアミド20質量部、及びエタノール80質量部からなる単量体混合液を仕込み、反応器を窒素置換したのち80℃まで加熱した。反応器に、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネイト)(V−601;和光純薬工業(株)製)0.5質量部を投入後、単量体混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後から6時間反応させたのち60℃まで冷却した。反応溶液に硫酸ジエチル39.6質量部を1時間かけて滴下したのち4時間加熱攪拌した。室温まで冷却し、ポリマー(12)を得た。得られたポリマーの重量平均分子量を表−1に示した。
還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管及び撹拌装置を備えた反応器に蒸留水100質量部を仕込み、滴下ロートにアクリル酸40質量部、ジメチルアクリルアミド60質量部、及び蒸留水50質量部からなる単量体混合液を仕込み、反応器を窒素置換したのち90℃まで加熱した。反応器に、2,2’−アゾビス(2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオンアミド)(VA−086;和光純薬工業(株)製)0.6質量部を投入後、単量体混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後から15時間反応させたのち室温まで冷却し、ポリマー(13)を得た。得られたポリマーの重量平均分子量を表−1に示した。
上記の方法によって得られたポリマー(1)〜(14)を用いて、下記組成のコンディショナーを調製した。ただし、アニオン性ポリマーは使用する前に水酸化ナトリウムで中和してから30%エタノール溶液として使用した。数値は全て活性成分の質量(質量部)である。アニオン性ポリマーの質量は水酸化ナトリウムにより中和された構造での質量である。
セチルアルコール 2質量部
ステアリルアルコール 2質量部
ポリマー(1)〜(14) 0.5質量部
シリコーン油 2質量部
蒸留水 91.5質量部
調製手順としては、まず、シリコーン油以外の成分を耐圧瓶に秤量し80℃の温水浴に浸し攪拌し、均一になったことを確認し60℃まで冷却し30分保持した。次いでシリコーン油を添加し攪拌した後、室温まで空冷した。シリコーン油としてはシリコーンエマルションBY22−029(東レダウコーニング社製、50質量%水溶液)を使用した。
このように調製したコンディショナーを用いて配合性を評価した。
また、ダメージ毛について、それぞれすすぎ時のなめらかさ、乾燥後のサラサラ感、乾燥後のしっとり感を評価した。これら評価はポリマーを含まない組成を比較標準品として評価した。これらの結果を表−2に示す。
各コンディショナー組成物の均一性を以下のように3段階で評価した。
0 : 分離せずに均一なゲル状物が得られる。
−1: 分離はしないがゲル状物を形成していない。
−2: 分離し不均一な液状物。
評価用の毛束として、人毛黒髪(100%)根本揃え(未処理毛、10g×30cm、(株)ビューラックス社)を用い、これをブリーチ処理したものを「ダメージ毛」として使用した。即ちこの毛束1本に、ブリーチ剤として、(株)ミルボン製プロマティスブレーブオキシタン6.0(過酸化水素6%クリーム)を12g及び(株)メロス化学製パウダーブリーチMR2を6g混合したものを塗布し、30分放置したのち水洗しラウロイル(EO)3硫酸ナトリウム(ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム)で洗浄し、ダメージ毛の毛束とした。
次いで上記の各コンディショナーを塗布した後、40℃の流水中で毛束をすすいだときの指通りのなめらかさ及びそのなめらかさの持続具合を4段階で評価した。
+2: 比較標準品に比べてなめらかさ、持続性共に優れる
+1: 比較標準品に比べてなめらかさ、持続性のどちらかが優れる
0 : 比較標準品と同程度
−1: 比較標準品に比べて劣る
すすぎ時のなめらかさ評価後の毛束を、23℃、60%RHの恒温室にて一晩乾燥させた後に、毛束のサラサラ感を4段階で評価した。
+2: 比較標準品に比べてサラサラ感が著しく優れる
+1: 比較標準品に比べてサラサラ感が優れる
0 : 比較標準品と同程度
−1: 比較標準品に比べて劣る
乾燥後のサラサラ感を評価した毛束にて、乾燥後のしっとり感を4段階で評価した。
+2: 比較標準品に比べて柔軟性を感じ、ほとんどゴワツキを感じない
+1: 比較標準品に比べて柔軟性、ゴワツキの無さのどちらかが優れる
0 : 比較標準品と同程度
−1: 比較標準品に比べて柔軟性がなくゴワツキを感じる
1)総合的に評価すると、実施例1が好ましい。
2)比較例1は、疎水性単量体を主成分として有しており、親水性単量体(A)に相当する単位も有していない。そのため、すすぎ時のなめらかさ及び乾燥後のしっとり感が劣っている。
3)比較例2は、アニオン性単量体(B)に相当する単位を有さず、親水性単量体(A)に相当する単位が99質量%を超えている。そのためすすぎ時のなめらかさ及び乾燥後の感触が向上していない。
4)比較例3は、アニオン性単量体(B)に相当する単位が50質量%を超えている。そのため、配合性が悪く、また、すすぎ時のなめらかさ及び乾燥後の感触が劣る。
5)比較例4は、アニオン性単量体(B)に相当する単位を有していない。そのため、乾燥後のサラサラ感が劣る。
Claims (6)
- 少なくとも、アニオン性ポリマーを含有する毛髪化粧料であって、前記アニオン性ポリマーが、一般式(1)、(2)又は(3)で表されるビニル系単量体(A)に相当する構成単位、及びアニオン性単量体(B)に相当する構成単位を主成分とし、 ポリマーの全重量に対して、単量体(A)に相当する構成単位の割合が50〜99質量%であり、単量体(B)に相当する構成単位の割合が1〜50質量%であり、且つ、ビニル系単量体(A)のうち50〜100質量%は一般式(1)で表されるビニル系単量体であることを特徴とする毛髪化粧料。
CH2=C(R1)−CO−NR2R3 (1)
(式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2及びR3はそれぞれ独立して水素原子、又は炭素数2〜4の水酸基を有していてもよいアルキル基を表し、R2とR3の炭素数の和は2以上4以下である。
但し、R2及びR3の少なくとも一方は水酸基を有するアルキル基である。)
CH2=C(R4)−COO−(CH2)a−(CHOH)b−OH (2)
(式中、R4は水素原子又はメチル基を表し、aは1〜4の整数を表し、bは0又は1を表す。)
CH2=C(R5)−COO−(CH2)c−CH(OH)−(CH2)d−CH3 (3)
(式中、R5は水素原子又はメチル基を表し、cは1〜4の整数を表し、dは0〜3の整数を表す。) - ビニル系単量体(A)の100質量%は一般式(1)で表されるビニル系単量体である請求項1に記載の毛髪用化粧料。
- 一般式(1)で表されるビニル系単量体がN−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミドである請求項1又は2に記載の毛髪用化粧料。
- アニオン性単量体(B)が、カルボン酸基、リン酸基、スルホン酸基及びボロン酸基からなる群より選ばれる1以上の官能基を有する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- アニオン性単量体(B)が一般式(4)又は(5)で表される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
CH2=C(R6)−COOX1 (4)
(式中、R6は水素原子又はメチル基を表し、X1は水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。)
CH2=C(R7)−COO−(CH2)e−OCO−Y−COOX2 (5)
(式中、R7は水素原子又はメチル基を表し、eは1〜4の整数を表し、Yは置換基を有してもよいフェニル基を表し、X2は水素原子、1価の金属イオン、又は置換基を有してもよいアンモニウムイオンを表す。) - 前記アニオン性ポリマーの重量平均分子量が3,000〜400,000であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
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