JP2003026547A - シャンプー組成物 - Google Patents

シャンプー組成物

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JP2003026547A
JP2003026547A JP2001205507A JP2001205507A JP2003026547A JP 2003026547 A JP2003026547 A JP 2003026547A JP 2001205507 A JP2001205507 A JP 2001205507A JP 2001205507 A JP2001205507 A JP 2001205507A JP 2003026547 A JP2003026547 A JP 2003026547A
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fatty acid
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amino acid
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Takumi Kaneko
巧 金子
Kazuki Fujii
一樹 藤井
Katsumi Kanayama
勝美 金山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪に水分を導入することができ、太くて硬
くクセのある毛髪に対しても柔軟性を付与することがで
きるシャンプー組成物を提供する。 【解決手段】 アミノ酸系アニオン性界面活性剤(A)
と、それ以外のアニオン性界面活性剤(B)の少なくと
も1種と、ショ糖脂肪酸エステル(C)と、下記の一般
式(1)で表される高分子化合物(D) 【化1】 とを配合してシャンプー組成物を調製する。上記アミノ
酸系アニオン性界面活性剤(A)の配合量としては3〜
18重量%が好ましく、アニオン性界面活性剤(B)の
配合量としては0.5〜5重量%が好ましく、ショ糖脂
肪酸エステル(C)の配合量としては0.2〜20重量
%が好ましく、一般式(1)で表される高分子化合物
(D)の配合量としては0.001〜1重量%が好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャンプー組成物
に関し、さらに詳しくは、毛髪に水分を導入して、毛髪
にしっとり感と柔軟性を付与することができ、しかも太
くて硬くクセのある毛髪に対しても柔軟性を付与するこ
とができるシャンプー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にシャンプーと略称されるシャンプ
ー組成物の重要な役割は、界面活性剤のもつ界面活性作
用により頭皮および頭髪に付着した分泌物やフケ、外部
から付着した汚れ、使用した整髪料などを洗浄すること
である。なかでもアミノ酸系シャンプーと呼ばれるシャ
ンプー組成物は、低刺激性でマイルドな洗浄力を有し、
毛髪に適度な柔軟性を付与することができると評価され
ている。
【0003】しかしながら、上記アミノ酸系シャンプー
も、太くて硬くクセのある毛髪に対しては充分な柔軟性
を付与することができないという問題があった。さらに
アミノ酸系シャンプーの特徴として、起泡性が低く、す
すぎ時の指通りが悪いという問題もあり、これらを解決
するシャンプー組成物の出現が強く要望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来のアミノ酸系シャンプーの問題点を解決し、毛髪
にしっとり感と柔軟性を付与することができ、しかも太
くて硬くクセのある毛髪に対しても柔軟性を付与するこ
とができるシャンプー組成物を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、アミノ酸系アニ
オン性界面活性剤(A)と、それ以外のアニオン性界面
活性剤(B)の少なくとも1種と、ショ糖脂肪酸エステ
ル(C)と、下記の一般式(1)で表される高分子化合
物(D)
【化2】 とを配合してシャンプー組成物を調製するときは、毛髪
に水分を導入して、毛髪にしっとり感と柔軟性を付与す
ることができ、しかも太くて硬くクセのある毛髪に対し
ても柔軟性を付与することができるシャンプー組成物が
得られることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0006】すなわち、上記構成からなる本発明のシャ
ンプー組成物で毛髪を洗浄処理するときは、上記一般式
(1)で表される高分子化合物が水分と共に毛髪内に取
り込まれ、太くて硬くクセのある毛髪に対しても、充分
な柔軟性を付与することができるようになる。また、本
発明のシャンプー組成物は、アミノ酸系シャンプーの有
する毛髪や頭皮に対する刺激性が少ないという特徴を保
持し、かつ、アミノ酸系アニオン性活性剤(A)以外の
アニオン性界面活性剤(B)の併用によって、従来のア
ミノ酸系シャンプーが有していた起泡性が低く、すすぎ
時の指通りが悪いという問題点も解消していて、起泡性
や指通りが従来のアミノ酸シャンプーより優れている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、上記アミノ酸系
アニオン性活性剤(A)とそれ以外のアニオン性界面活
性剤(B)は、毛髪を洗浄処理する際の主剤となるもの
であって、このアミノ酸系アニオン性界面活性剤(A)
としては、例えば、N−ヤシ油脂肪酸アシル加水分解酵
母蛋白カリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル加水分解トウ
モロコシ蛋白カリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル加水分
解バレイショ蛋白カリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグ
リシンカリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタ
ミン酸、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸カ
リウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ト
リエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−
アラニントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシ
ル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸/
硬化牛脂脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、
ヤシ油脂肪酸サルコシン、ヤシ油脂肪酸サルコシントリ
エタノールアミン、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウ
ム、ヤシ油脂肪酸・酸化加水分解ケラチンカリウム、ヤ
シ油脂肪酸タウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルア
ラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウ
ム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂
肪酸メチルタウリンマグネシウム、ヤシ油脂肪酸リシ
ン、ラウロイル加水分解コラーゲンカリウム、ラウロイ
ル加水分解シルクナトリウム、N−ラウロイル−L−グ
ルタミン酸、N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウ
ム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、ラ
ウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、ラ
ウロイルサルコシントリエタノールアミン、N−ラウロ
イル−N−メチル−β−アラニン、N−ラウロイル−N
−メチル−β−アラニントリエタノールアミン、ラウロ
イルメチル−β−アラニンナトリウム、N−ラウロイル
−L−リシンなどが挙げられ、特にN−ラウロイル−L
−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪
酸アシル−DL−アラニントリエタノールアミンなどが
好ましい。
【0008】また、それ以外〔すなわち、アミノ酸系ア
ニオン性界面活性剤(A)以外〕のアニオン性界面活性
剤(B)としては、例えば、次に示すようなものが挙げ
られる。
【0009】(1)平均炭素数10〜16のアルキル基
を有する直鎖または分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸
塩 (2)平均炭素数10〜20の直鎖もしくは分岐鎖のア
ルキル基またはアルケニル基を有し、1分子内に平均
0.5〜8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド、ブチレンオキサイド、エチレンオキサイドとプ
ロピレンオキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1
の比、あるいはエチレンオキサイドとブチレンオキサイ
ドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したア
ルキルまたはアルケニルエーテル硫酸塩。 (3)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケ
ニル基を有するアルキルまたはアルケニル硫酸塩。 (4)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオ
レフィンスルホン酸塩。 (5)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するア
ルカンスルホン酸塩。 (6)平均10〜24の炭素原子を1分子中に有する飽
和または不飽和脂肪酸塩。 (7)平均炭素数10〜20のアルキル基またはアルケ
ニル基を有し、1分子中に平均0.5〜8モルのエチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサ
イド、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドが
0.1/9.9〜9.9/0.1の比、あるいはエチレ
ンオキサイドとブチレンオキサイドが0.1/9.9〜
9.9/0.1の比で付加したアルキルまたはアルケニ
ルエーテルカルボン酸塩。 (8)平均炭素数10〜20の炭素原子からなるアルキ
ル基もしくはアルケニル基を有するα−スルホン酸脂肪
酸塩またはエステル。 (9)炭素数8〜24のアルキル基もしくはアルケニル
基を有するリン酸モノまたはジエステル型界面活性剤。 (10)炭素数8〜22の高級アルコールもしくはその
エトキシレートなどのスルホコハク酸エステルまたは高
級脂肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。そし
て、これらのアニオン性界面活性剤のうち、特にオレフ
ィンスルホン酸塩が好ましい。
【0010】本発明において、ショ糖脂肪酸エステル
(C)は、主として、シャンプー組成物に粘稠性を付与
し、シャンプー組成物の使用時にその毛髪上での残存性
を高める作用を有するものであるが、このショ糖脂肪酸
エステル(C)としては、例えば、ショ糖ステアリン酸
エステル、ショ糖パルチミン酸エステル、ショ糖ミリス
チン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖ラ
ウリン酸エステル、ショ糖ベヘニン酸エステル、ショ糖
エルカ酸エステルなどが挙げられる。これらショ糖脂肪
酸エステル(C)のうち、特にショ糖ステアリン酸エス
テルが好ましい。
【0011】そして、一般式(1)で表される高分子化
合物は、前記のように、毛髪への水分導入にあたって寄
与する作用を有するものであるが、この一般式(1)で
表される高分子化合物としては、例えば、日本油脂
(株)からポリクオタニウム51の商品名で市販されて
いるものが好適に用いられる。
【0012】本発明において、上記アミノ酸系アニオン
性界面活性剤(A)、それ以外のアニオン性界面活性剤
(B)、ショ糖脂肪酸エステル(C)および一般式
(1)で表される高分子化合物(D)のシャンプー組成
物における配合量は、特に限定されることはないが、ア
ミノ酸系アニオン性界面活性剤(A)の配合量として
は、3〜18重量%、特に4〜15重量%が好ましく、
アニオン性界面活性剤(B)の配合量としては0.5〜
5重量%、特に1〜3重量%が好ましい。また、ショ糖
脂肪酸エステル(C)の配合量としては、0.2〜20
重量%、特に0.5〜5重量%が好ましく、一般式
(1)で表される高分子化合物(D)の配合量として
は、0.001〜1重量%、特に0.001〜0.5重
量%が好ましい。
【0013】すなわち、アミノ酸系アニオン性界面活性
剤(A)の配合量が上記より少ない場合は、毛髪に柔軟
性を付与する作用や、毛髪の周囲の水分変化に対する抵
抗力、広がりに対する抑制力、帯電防止能力などが低下
するおそれがあり、アミノ酸系アニオン性界面活性剤
(A)の配合量が上記より多い場合は、脱脂力が強くな
りすぎて洗髪時のすべりの悪さが生じるおそれがある。
アニオン性界面活性剤(B)の配合量が上記より少ない
場合は、適度な起泡力が得られなくなるおそれがあり、
アニオン性界面活性剤(B)の配合量が上記範囲より多
い場合は、脱脂力が強くなりすぎて洗髪時のすべりの悪
さが生じるおそれがある。また、ショ糖脂肪酸エステル
(C)の配合量が上記より少ない場合は、シャンプー組
成物の粘稠性が低下して毛髪上での残存性が低くなり、
毛髪の周囲の水分変化に対する抵抗力や広がりに対する
抑制力を低下させるおそれがあり、ショ糖脂肪酸エステ
ル(C)の配合量が上記より多い場合は、シャンプー組
成物の粘稠性が強くなり、毛髪上での残存性が高くなり
すぎて、毛髪に柔軟性を付与する作用や、毛髪の周囲の
水分変化に対する抵抗力、広がりに対する抑制力などを
低下させるおそれがある。そして、一般式(1)で表さ
れる高分子化合物(D)の配合量が上記より多い場合
は、太くて硬いクセのある毛髪に対して充分な柔軟性を
付与することができなくなるおそれがあり、一般式
(1)で表される高分子化合物(D)の配合量が上記よ
り多い場合は、毛髪への水分導入量が多くなりすぎて毛
髪にべたつきが生じるようになるおそれがある。
【0014】本発明のシャンプー組成物は、アミノ酸系
アニオン性界面活性剤(A)とそれ以外のアニオン性界
面活性剤(B)とショ糖脂肪酸エステル(C)と一般式
(1)で表される高分子化合物(D)とを必須成分とし
て配合することにより調製されるが、その調製は従来の
シャンプー組成物の調製方法とほぼ同様の方法によって
行うことができる。
【0015】すなわち、本発明のシャンプー組成物は、
アミノ酸系アニオン性界面活性剤(A)とそれ以外のア
ニオン性界面活性剤(B)とショ糖脂肪酸エステル
(C)と一般式(1)で表される高分子化合物(D)と
を水または水を主成分とする適宜な溶剤中に溶解または
分散することによって調製することができる。そして、
上記の必須成分以外にもそれらの効果を損なわない範囲
で他の成分を適宜添加することができる。
【0016】そのような添加成分としては、例えば、非
イオン性界面活性剤、アルキルアミンオキサイド、脂肪
酸アルカノールアミドなどの増泡剤、カチオン化セルロ
ース、カチオン化グアガム、スクワラン、ラノリン、シ
リコーン誘導体、カチオン性界面活性剤などの感触向上
剤、プロピレングリコール、グリセリン、グルコース、
ソルビトールなどの保湿剤、メチルセルロース、カルボ
キシルビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリオキシエチレングリコールジステアレート、エタノ
ールなどの粘度調整剤、パール化剤、香料、色素、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、トリクロサン、トリクロロカル
バンなどの殺菌剤、グリチルリチン酸ジカリウム、酢酸
トコフェノール、甘草エキス、コンフリーエキスなどの
抗炎症剤、ジンクピリジオン、ヒドロキシピロリドン誘
導体などの抗フケ剤、エデト酸二ナトリウムなどの金属
封鎖剤;メチルパラベン、安息香酸ナトリウム、メチル
クロロイソチアゾリンオン・メチルイソチアゾリンオン
などの防腐剤などが挙げられる。
【0017】
【実施例】つぎに実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに制限
されるものではない。なお、以下の実施例などにおい
て、溶液や分散液の濃度を示す%や配合量を示す%は、
特にその基準を付記しない限り重量%であり、また、配
合にあたって溶液状や分散液状で用いたものも、その純
分で配合量を示している。
【0018】実施例1 下記の組成で実施例1のシャンプー組成物を調製した。
なお、この実施例1では、アミノ酸系アニオン性界面活
性剤(A)としてN−ヤシ油脂肪酸−DL−アラニント
リエタノールアミンを用い、その他のアニオン性界面活
性剤(B)としてテトラデセンスルホン酸ナトリウムを
用い、ショ糖脂肪酸エステル(C)としてショ糖ステア
リン酸エステルを用い、一般式(1)で表される高分子
化合物(D)として前記例示のポリクオタニウム51
(商品名)を用いた。
【0019】 シャンプー組成物の組成: N−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラニントリエタ 12.0% ノールアミン テトラデセンスルホン酸ナトリウム 1.5% ショ糖ステアリン酸エステル 0.2% ポリオクタニウム51(商品名) 0.01% 塩化 O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルア 0.05% ンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロ 3.5% キシエチルイミダゾリウムベタイン 香料 0.3% 精製水 計100%とする
【0020】比較例1 一般式(1)で表される高分子化合物(D)〔実施例1
で使用のものは、ポリオクタニウム51(商品名)〕を
配合せず、そのぶん精製水を増量した以外は、実施例1
と同様にシャンプー組成物を調製した。
【0021】上記実施例1および比較例1のシャンプー
組成物を用いて、毛髪をシャンプー処理し、その処理後
の毛髪の軟化率および導入された水分量について調べ
た。測定にあたって使用するサンプル毛髪としては15
人のパネラーが指触により選択した太くて硬くクセのあ
るものを使用した。
【0022】測定1:毛髪の軟化率 測定方法:実施例1のシャンプー組成物の30%水溶液
(36℃)および比較例1のシャンプー組成物の30%
水溶液(36℃)をそれぞれ調製し、さらに対照例1お
よび対照例2としてそれぞれ精製水を36℃に設定し
た。まず、上記サンプル毛髪1を図1に示すクリップ台
2に装着したものを測定サンプルとし、カトーテック社
製こし感テスター〔KES−FB−E2〕を用いてサン
プル毛髪の曲げ応力を測定し、これを処理前の曲げ応力
とした。ついで、上記測定サンプルを上記実施例1のシ
ャンプー組成物の30%水溶液および比較例1のシャン
プー組成物の30%水溶液にそれぞれ別々に5分間浸漬
した後、再びその曲げ応力を測定し、これを処理後の曲
げ応力とし、それらの曲げ応力から下記の式により毛髪
の軟化率を求めた。なお、クリップ台2間の距離は10
mmであり、サンプル毛髪1は、図1では7本しか図示
していないが、実際は10本であり、曲げ応力はそれら
の平均値として求めたものである。対照例1としては、
上記実施例1のシャンプー組成物の30%水溶液に代え
て精製水を用い、その中に測定サンプルを5分間浸漬
し、対照例2としては対照例1と同様に精製水を用い、
その中に測定サンプルを24時間浸漬し、それぞれ浸漬
前の曲げ応力、浸漬後の曲げ応力を測定し、それらの曲
げ応力から毛髪の軟化率を求めた。その結果を表1に示
す。
【0023】軟化率(%)=〔(処理前の曲げ応力−処
理後の曲げ応力)/処理前の曲げ応力〕×100
【0024】
【表1】
【0025】表1に示す結果から明らかなように、実施
例1のシャンプー組成物の30%水溶液に毛髪を5分間
浸漬した場合は、比較例1のシャンプー組成物の30%
水溶液に毛髪を5分間浸漬した場合に比べて、毛髪の軟
化率が大きく、また、対照例1として示す精製水に毛髪
を5分間浸漬した場合に比べてはもとより、対照例2と
して示す精製水に毛髪を24時間浸漬した場合よりも、
毛髪の軟化率が大きく、実施例1のシャンプー組成物で
シャンプー処理した場合には、その処理により毛髪に柔
軟性を付与することができることが明らかであった。
【0026】測定2:毛髪への水分導入量 測定方法:実施例1のシャンプー組成物の30%水溶液
(36℃)および比較例1のシャンプー組成物の30%
水溶液を調製し、これらの水溶液のそれぞれに測定サン
プルをそれぞれ別々に5分間浸漬した後、吸収された水
分量をカールフィッシャーによる水分測定法(VAPO
RIZOR VA−06を使用)により測定した。ま
た、対照例1として精製水に測定サンプルを5分間浸漬
した場合および対照例2として精製水に測定サンプルを
24時間浸漬した場合についても同様に水分導入量を測
定した。
【0027】上記のようにして測定した毛髪への水分導
入量の測定結果を表2に示す。なお、表2に示す水分導
入量は毛髪の単位体積当たりに含有された水分量を%で
表示したものである。
【0028】
【表2】
【0029】表2に示す結果から明らかなように、実施
例1のシャンプー組成物の30%水溶液に毛髪を5分間
浸漬した場合は、比較例1のシャンプー組成物の30%
水溶液に毛髪を5分間浸漬した場合に比べて、水分導入
量が多く、また、対照例1として示す精製水に毛髪を5
分間浸漬した場合に比べてはもとより、対照例2として
示す精製水に毛髪を24時間浸漬した場合に比べても、
水分導入量が多く、実施例1のシャンプー組成物でシャ
ンプー処理した場合には、その処理により毛髪に多くの
水分を導入することができることが明らかであった。ま
た、これらの結果から毛髪への水分導入量と毛髪の軟化
率との間には何らかの相関関係があるものと推定され
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、毛髪
に水分を導入することができ、太くて硬くクセのある毛
髪に対しても充分に柔軟性を付与することができるシャ
ンプー組成物を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】毛髪の軟化率を調べるにあたって、毛髪の曲げ
応力を測定するためにサンプル毛髪をクリップ台に装着
した状態を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 サンプル毛髪 2 クリップ台
フロントページの続き (72)発明者 金山 勝美 大阪市旭区赤川2丁目17番2号 株式会社 ミルボン内 Fターム(参考) 4C083 AB052 AC542 AC581 AC662 AC712 AC792 AD131 AD221 AD222 AD282 BB05 CC38 DD27 EE06 EE21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ酸系アニオン性界面活性剤(A)
    と、それ以外のアニオン性界面活性剤(B)の少なくと
    も1種と、ショ糖脂肪酸エステル(C)と、下記の一般
    式(1)で表される高分子化合物(D) 【化1】 とを配合したことを特徴とするシャンプー組成物。
  2. 【請求項2】 アミノ酸系アニオン性界面活性剤(A)
    の配合量が3〜18重量%で、アニオン性界面活性剤
    (B)の配合量が0.5〜5重量%で、ショ糖脂肪酸エ
    ステル(C)の配合量が0.2〜20重量%で、一般式
    (1)で表される高分子化合物(D)の配合量が0.0
    01〜1重量%である請求項1記載のシャンプー組成
    物。
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蔵多 淑子 外4名: "I 化粧品原料", 化粧品ハンドブック, JPN6010057248, 1 November 1996 (1996-11-01), JP, pages 159 - 182, ISSN: 0001742370 *

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