JP2014074087A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
使用時の起泡力と洗浄力に優れ、かつ洗い上がり後の肌の保湿感に優れ、負担感を低減させる洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】
次の成分(A)〜(D);
(A)(メタ)アクリルシリコーングラフト系共重合体
(B)高級脂肪酸
(C)塩基性物質
(D)多価アルコール
を配合することを特徴とする洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、(メタ)アクリルシリコーングラフト系共重合体、高級脂肪酸、塩基性物質、多価アルコールを配合した洗浄剤組成物に関するものであり、さらに詳細には、使用時の起泡力と洗浄力に優れ、かつ洗い上がり後、肌保湿効果に優れ、肌負担感を低減させた洗浄剤組成物に関するものである。
近年、洗浄剤組成物は、本来の機能である清浄作用に加えて、高い起泡性や洗い上がり後の肌感触などの使用品質面での要求が高まっている。そのため、従来より洗浄基剤である各種界面活性剤にカチオン性や両性の水溶性高分子や油剤などを配合することで、肌感触を調整してきた。
洗浄剤組成物は、界面活性剤を主成分とすることで皮脂、汗などの汚れを除去することができると同時に、皮膚に必要な油分も過剰に取り去ってしまう。そのため、洗い上がり後、皮膚へ保湿効果を与えるため、油剤を配合している例もある。しかしながら、油剤を配合すると、泡立ちが悪くなってしまうという問題点があった。
これらの問題点を解決するため、カチオン化セルロースやポリ塩化ジメチルジアリルアンモニウムなどのカチオン性水溶性高分子、アクリル酸と塩化ジメチルジアリルアンモニウム及びアクリルアミドの共重合体のような両性水溶性高分子を配合し、良好な起泡性を得る技術(例えば、特許文献1、2参照)やポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルのようなノニオン界面活性剤やトリグリセリドのような油剤を配合し、洗い上がり後、肌の負担感を軽減する技術(例えば、特許文献3、4参照)などが開発されてきた。
特開2001−64678号公報 特開平5−156299号公報 特開2001−213761号公報 特許第3250341号公報
しかしながら、カチオン性や両性の水溶性高分子を配合した特許文献1記載の洗浄剤組成物においては、起泡力は優れるものの、洗い上がり後、肌保湿効果において十分満足のするものではなく、更には肌に残っていた水溶性高分子が乾燥することで皮膜が形成されることで肌がつっぱり、肌負担感の面からも十分満足のするものではなかった。また、カチオン性水溶性高分子を配合した特許文献2記載の洗浄剤組成物においては、起泡性に優れるが、洗い上がり後、肌保湿効果において十分満足するものではなかった。
また、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルおよび油剤を配合した特許文献3記載の洗浄剤組成物においては、洗い上がり後、肌保湿感こそ優れるものの、起泡力において十分満足のいくものではなかった。カチオン性水溶性高分子及びトリグリセリドのような油剤を配合した特許文献4記載の洗浄剤組成物においては、起泡力、洗い上がり後の肌のつっぱり感がなく保湿効果に優れるが、肌がヌルついたりする場合もあり、肌への負担感の面からは十分満足のいくものではなかった。
そのため、使用時の起泡力と洗浄力に優れ、かつ洗い上がり後、肌保湿感に優れ、肌負担感を低減させた洗浄剤組成物の開発が望まれていた。
上記実情に鑑み、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、肌に残る水溶性高分子としても肌負担感等がないやわらかな膜となり、また肌がヌルついたりしにくい成分として、カチオン性基を有する(メタ)アクリルシリコーングラフト系共重合体が特に適すると考え、高級脂肪酸、塩基性物質からなる洗浄剤組成物へ配合することにより肌保湿感に優れ、肌負担感を低減させることが可能となることを見出した。さらに該(メタ)アクリルシリコーングラフト系共重合体を溶解させる成分として種々検討した結果、多価アルコールへ溶解させることが可能であるという知見を見出し、かつ多価アルコールを用いることで保湿感向上の効果も得られると考え、高級脂肪酸、塩基性物質、(メタ)アクリルシリコーングラフト系共重合体、多価アルコールを配合し、洗浄剤組成物とすることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(D):
(A)(メタ)アクリルシリコーングラフト系共重合体
(B)高級脂肪酸
(C)塩基性物質
(D)多価アルコール
を配合することを特徴とする洗浄剤組成物を提供するものである。
更に、前記成分(A)が、下記(a)、(b)、(c)及び(d)のラジカル重合性モノマーを反応させて得られる(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体。
(a)下記一般式(I)
(式中、Meはメチル基、R1は水素原子又はメチル基、R2は1又は2個のエーテル結合を含んでいてもよい、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基、R3は炭素数1〜10の飽和炭化水素基、mは5〜100の整数を表す。)で表される化合物
(b)下記一般式(II)
(式中、R4は水素原子又はメチル基、R5、R6、R7は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、Xは−O−、−NH−、−O−CH−又は−O−CHCH(OH)−、Yは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜4の2価の飽和炭化水素基、Zは対アニオンを表す。)で表される化合物、及び、式(III)
(式中、R8、R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R10、R11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、Zは対アニオンを表す。)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種
(c)下記一般式(IV)
(式中、R12は水素原子又はメチル基、R13は水素原子又は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基を表す。)で表される化合物
(d)下記一般式(V)
(式中、R14は水素原子又はメチル基、R15は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表す。)で表される化合物であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物を提供するものである。
更に、前記成分(A)、(D)の配合質量割合が、(A):(D)=0.1:10〜1:10であることを特徴とする洗浄剤組成物を提供するものである。
更に、前述成分(D)が、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,2ペンタンジオールから選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする洗浄剤組成物を提供するものである。
更に、成分(E)アルキロイル基の炭素数が8〜16であり、アルキル基がメチル基であるアルキロイルメチルタウリン塩が含有されていることを特徴とする洗浄剤組成物を提供するものである。
本発明の洗浄剤組成物は、使用時の起泡力と洗浄力に優れ、かつ洗い上がり後の肌の保湿感に優れ、負担感を低減させたものである。
以下、本発明について特にその好ましい形態を中心に具体的に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明の洗浄剤組成物に用いられる成分(A)(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、少なくとも、下記(a)、(b)、(c)及び(d)のラジカル重合性モノマーを反応させて得られる重合体であり、その他、(a)〜(d)以外の共重合可能なモノマーを加えて反応させて得られる重合体を包含する。
本発明において(メタ)アクリルとは、アクリル及びメタアクリルを包含することを意味する。
本発明の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、25℃において99.5%エタノール中に50質量%以上溶解するものが好ましい。
各モノマーの仕込割合は、本発明の効果を奏する限り制限はないが、(a)〜(d)のモノマーの全体に対して、(a)=20〜50質量%、(b)=0.5〜4質量%、(c)及び(d)=46〜79.5質量%であり、(c)/(d)=0.5〜1.5であることが好ましい。
(a)〜(d)以外の共重合可能なモノマーを使用する場合は、(a)〜(d)のモノマーの合計は、全体の66.5質量%以上であることが好ましい。
なお、本発明において、モノマーの仕込割合とは共重合体中のそれらの組成割合と略同義である。
本発明の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、共重合体を20質量%となるように99.5%エタノールに溶解させたときのエタノール溶液の、25℃においてB型回転粘度計を用いて測定した粘度(単位mPa・s=CS)は、50〜250、好ましくは、70〜150である。
また、本発明の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体のTgは、好ましくは、−10〜40℃、さらに好ましくは0〜30℃である。
ここで、Tgは下記のFoxの式で算出したTgの値を示す。
1/Tg=W/Tg+W/Tg+・・・+W/Tg
上記式において、WからWは、n種のモノマーの各重量分率を示し、TgからTgは、各モノマーのみが重合して得られるホモポリマーのガラス転移温度を示す。
さらに、本発明の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体等の種々の形態を包含する。
以下に、共重合体の原料であるモノマーについて説明する。
(a)一般式(I)で表されるラジカル重合性モノマー
式中、Meはメチル基、R1は水素原子又はメチル基を表す。
R2は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基を表し、1又は2個のエーテル結合を含んでいてもよい。具体的には、−CH−,−(CH,−(CH−,−(CH10−、−CH−CH(CH)−CH−,−CHCHOCHCHCH−,−CHCHOCH(CH)CH−,−CHCHOCHCHCHOCHCHCH−などが例示される。
R3は炭素数1〜10の飽和炭化水素基を表し、具体的には、 メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基等の炭素数1〜10のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロドデシル基等の炭素数1〜10のシクロアルキル基;シクロプロピルメチル基、2−シクロプロピルエチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、3−シクロペンチルプロピル基、シクロへキシルメチル基、2−シクロヘキシルエチル基、シクロヘプチルメチル基、シクロオクチルメチル基等の炭素数1〜10のシクロアルキルアルキル基が挙げられる。
mは5〜100の整数を表す。
この式(I)で表わされるモノマーは、たとえば、式(1−a)
で表わされる(メタ)アクリレート置換クロロシラン化合物と式(1−b)
で表わされる片末端水酸基置換ポリシロキサンとを常法に従い、脱塩酸反応させることにより得ることができるが、合成方法は、これに限定されるものではない。
式(I)で表されるモノマーとしては、具体例には以下のものが挙げられる。なお以下の式中、Meはメチル基を、n−Buはn−ブチル基を示す。
(b)式(II)又は式(III)で表されるラジカル重合性モノマー
(b)成分は、下記式(II)又は式(III)で表されるカチオン性化合物から選ばれる少なくとも1種である。
式(II)中、R4は水素原子又はメチル基を表す。
R5、R6、R7は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基が例示される。
Xは−O−、−NH−、−O−CH−又は−O−CHCH(OH)−を表す。
Yは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜4の2価の飽和炭化水素基を表し、−CH−,−(CH,−(CH−,−(CH−,−CH−CH(CH)−CH−等が例示される。
は対アニオンであり、例えば、塩素イオン、臭素イオン、硫酸水素イオン、硝酸イオン、過塩素酸イオン、四フッ化ホウ素イオン、六フッ化リンイオン等が例示される。
式(III)中、R8、R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、炭素数1〜4のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基が例示される。
R10、R11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基を表し、炭素数1〜18のアルキル基としては、 メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基、ラウリル基、トリデシル基、ミリスチル基、n−ペンタデシル基、パルミチル基、ヘプタデシル基、ステアリル基等が例示される。
(c)式(IV)で表されるラジカル重合性モノマー
式中、R12は水素原子又はメチル基を表す。
R13は水素原子又は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基を表し、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が例示される。
(d)式(V)で表されるラジカル重合性モノマー
式中、R14は水素原子又はメチル基を表す。
R15は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表し、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシ−n−プロピル基、4−ヒドロキシ−n−ブチル基等が例示される。
(e)その他の共重合可能なモノマー
その他の共重合可能なモノマーとしては、以下の物が例示される。
((メタ)アクリル系モノマー)
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸n−へキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸シクロへキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸へプタデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル、(メタ)アクリル酸オレイル、(メタ)アクリル酸ベヘニル、直鎖状、分岐鎖状又は脂環式の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル;アクリロニトリル;アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、N−t−オクチルアクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド;2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド;アミノエチル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート、メチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド等のジアルキルアミノアルキル(メタ)メタアクリルアミド;(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸グリシジル等の、環式化合物とメタ)アクリル酸のエステル類;(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル;ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とのモノエステル類;スルホン酸基含有(メタ)アクリルエステル;(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフェート等のメタアクリロイルオキシアルキルリン酸モノエステル;(メタ)アクリル酸グリセリル、2−メタアクリロイルオキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、β−カルボキシエチルアクリレート、アクリロイルオキシエチルサクシネート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルテトラヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸;1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレン(n=2〜50)グリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン(n=2〜50)グリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、メチレンビスアクリルアミド、ビスフェノールF
EO変性(n=2〜50)ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA EO変性(n=2〜50)ジアクリレート、ビスフェノールS EO変性(n=2〜50)ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリカプロラクトネートトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールヘキサントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラカプロラクトネート、テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールエタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールブタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールヘキサンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和二重結合を2個以上有する(メタ)アクリレート等が例示される。
((メタ)アクリル系以外のモノマー)
クロトン酸等の不飽和モノカルボン酸;スチレン等の芳香族ビニル化合物;イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸;マレイン酸モノアルキルエステル、フマル酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキルエステル等の不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル;スルホン酸基含有単量体としては、例えばビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸等のアルケンスルホン酸;α−メチルスチレンスルホン酸等の芳香族ビニル基含有スルホン酸;(メタ)アリルアミン等の1〜3級アミノ基含有不飽和化合物;N,N−ジメチルアミノスチレン等のアミノ基含有芳香族ビニル系化合物;ジビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、トリビニルベンゼン等のエチレン性不飽和二重結合を2個以上有する化合物;エチレン性不飽和二重結合を2個以上有するウレタンオリゴマー;エチレン性不飽和二重結合を2個以上有するシリコーン化合物;酢酸ビニル、ビニルピロリドン等が例示される。
本発明で用いられる(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体の配合量は、特に制限はされないが、0.005〜10質量%(以下、単に「%」と表す。)であり、さらに好ましくは、より一層の肌保湿感、および肌負担感を低減させる効果を発揮できる観点から0.01〜1%である。
本発明の洗浄組成物に配合する成分(B)の高級脂肪酸は、洗浄剤組成物の骨格をなすものであり、使用時に気泡を形成させ、起泡力、洗浄力を良好にする目的で配合されるものであり、脂肪酸と後述する成分(C)塩基性物質を製造工程内で中和して脂肪酸塩を形成させて配合することもできるし、あらかじめ中和した脂肪酸塩を配合することのいずれでも可能である。このような成分(B)に用いられる高級脂肪酸としては、特に限定されないが、例えば炭素数8〜18の脂肪酸の飽和、不飽和もしくは直鎖、分岐いずれの脂肪酸を挙げることができる。具体的には、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの単一脂肪酸の他、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸が挙げられ、これらから選ばれる一種又は二種以上を組合わせて配合しても良いが、起泡力の観点からラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸が好ましい。
本発明で用いられる高級脂肪酸の配合量は、特に制限はされないが、1〜50%であり、好ましくは5〜40%である。この範囲とすることにより、洗浄力の点で好ましいものとすることができる。
本発明の洗浄組成物に配合する成分(C)の塩基性物質は、成分(B)の高級脂肪酸を中和する目的として配合される。このような成分(C)に用いられる塩基性物質としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチルプロパンジオールなどのアルカノールアミン、リジン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸などが挙げられ、これらから選ばれる一種又は二種以上を組合わせて配合しても良いが、この中で無機塩基およびトリエタノールアミン塩が好ましく、特に起泡力等の観点から水酸化カリウムが好ましい。
本発明で用いられる塩基性物質の配合量は、成分(C)により適宜決定することができるが、脂肪酸の中和率が50〜100%に相当する量であることが好ましい。
本発明の洗浄組成物に配合する成分(D)の多価アルコールは、成分(A)の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を溶解させ、水中に安定配合させるために必須の成分であり、更に洗い上がり後の肌保湿感を付与させる目的で含有させるものである。このような成分(D)に用いられる多価アルコールとは、一分子内に水酸基を2個以上有するのものであれば、特に限定されるものではないが、具体的にはプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,2ペンタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、オクタンジオール、ソルビトール、ヘキシレングリコールなどが挙げられ、これらから選ばれる一種又は二種以上を組合わせて配合しても良い。中でも成分(A)の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体との溶解性、および肌保湿効果の観点からは、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,2ペンタンジオールが好ましくは、より最も好ましくはプロピレングリコールである。
本発明で用いられる多価アルコールの配合量は、特に制限されないが、0.1〜30%であり、好ましくは1〜20%である。この範囲とすることにより、保湿効果の点で好ましいものとすることができる。
また、(A)の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体、(D)の多価アルコール配合質量割合が、特に限定されるものではないが、好ましくは(A):(D)=0.1:10〜1:10の範囲内であれば、洗い上がり後の、肌保湿感、肌負担感を低減させる効果が顕著となり好ましい。
本発明においては、上記必須成分に加えて、さらに成分(E)のアルキロイル基の炭素数が8〜16であり、アルキロイルメチルタウリン塩を配合させることにより、より起泡性力に優れた洗浄剤組成物が得られる。
本発明で用いられる成分(E)のアルキロイル基の炭素数が8〜16であるアルキロイルメチルタウリン塩は、通常化粧料に配合されるものであれば特に限定されるものではないが、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム等が挙げられ、市販品として、ニッコールMMT(日光ケミカルズ社製)やネオスコープCN-30−SF(東邦化学工業社製)等が挙げられ、一種又は二種以上を併用しても良い。
本発明で用いられる成分(E)の配合量は、特に制限されないが、0.1〜30%であり、好ましくは1〜20%である。この範囲とすることにより、起泡力の点で好ましいものとすることができる。
洗浄剤組成物には、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、通常、洗浄剤等の製剤に使用される成分、すなわち、水(精製水、温泉水、深層水等)、アルコール、油剤、界面活性剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、アルコール類、水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、紫外線防御剤、包接化合物、抗菌剤、香料、消臭剤、塩類、pH調整剤、清涼剤、動物・微生物由来抽出物、植物抽出物、血行促進剤、収斂剤、抗脂漏剤、美白剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、細胞賦活剤、保湿剤、キレート剤、角質溶解剤、酵素、ホルモン類、ビタミン類等を加えることができる。
本発明の洗浄剤組成物の製造方法は、70℃で成分(B)の高級脂肪酸を溶解させた後、塩基性物質を含む70℃に加熱した精製水を添加しながら脂肪酸石鹸を形成させ、冷却した後、成分(D)の多価アルコールに溶解させた成分(A)の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を添加混合する方法などが挙げられる。
斯くして得られる本発明の洗浄剤組成物は、乳液状、クリーム状、固形状いずれでも良く、洗顔料、シャンプー、ボディー用洗浄料等に適用することができる。また収納する容器としては、エアゾール容器、トリガー容器、アトマイザー容器、ボトル容器、チューブ容器、ポンプ容器等の容器に入れて使用することができる。
次に実施例をもって本発明をより詳細に説明するが、発明はこれらにより、何ら限定されるものではない。
(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体の製造
[参考製造例1]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:31:27:40
(注1)IPA 関東化学株式会社製
(注2)V−601 和光純薬工業株式会社製
(注3)X−24−8201 信越化学工業社製
(注4)EA 関東化学株式会社社製
(注5)HEMA 関東化学株式会社社製
(注6)MAPTAC エボニック・デグサ・ジャパン株式会社製,50%水溶液
[参考製造例2]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174DX)(注7)40g、エチルアクリレート(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)170gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を90g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174DX=2:31:27:40
(注7)X−22−174DX 信越化学工業社製
[参考製造例3]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174ASX)(注8)40g、エチルアクリレート(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を83g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174ASX=2:31:27:40
(注8)X−22−174ASX 信越化学工業社製
[参考製造例4]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40.4g、エチルアクリレート(注4)27.3g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)31.3g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:27.3:31.3:40.4
[参考製造例5]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(注4)26g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)30g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)8g、イソプロパノール(注1)120gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を83g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=4:26:30:40
[参考製造例6]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)20g、エチルアクリレート(注4)41.5g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)36.5g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:41.5:36.5:20
[参考製造例7]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)50g、エチルアクリレート(注4)23g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)25g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)100gを3〜4時間かけて添加した。次いで、IPAに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を96g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:23:25:50
[参考製造例8]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド(DADMAC)(注9)3.34g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
DADMAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:31:27:40
(注9)DADMAC 東京化成工業株式会社製,60%水溶液
[参考製造例9]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)30g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)6g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を89g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=3:30:27:40
[参考製造例10]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)35g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)6g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=3:35:32:30
[参考製造例11]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)36g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:36:32:30
[参考製造例12]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)37g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を90g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、10℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:37:32:30
[参考製造例13]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174DX)(注7)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)36g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174DX=2:36:32:30
[参考製造例14]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)16g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)42g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を91g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、30℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:16.2:42.4:40.4
[参考製造例15]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)27g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)31g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、15℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:27.3:31.3:40.4
[参考製造例16]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)20.2g、エチルアクリレート(EA)(注4)65.7g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)13.1g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、−10℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:65.7:13.1:20.2
実施例1 本発明品1〜11及び比較品1〜5:洗浄剤組成物
表1〜表3に示す組成の洗浄剤組成物を下記製造方法により調製した。
使用効果を確認するため、あらかじめ下記処方および製造方法で「口紅」を調製し、口紅を洗い落とす際の「起泡力」「洗浄力」、洗い上がり後の「肌保湿感」、「肌負担感のなさ」の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1に示した。
口紅処方の例
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス 9.0
2.ポリエチレンワックス(平均分子量5000) 8.0
3.イソノナン酸イソトリデシル 5.0
4.精製ホホバ油 0.2
5.ラノリン 8.0
6.リンゴ酸ジイソステアリル 20.2
7.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 21.0
8.イソプロピルミリスチン酸エステル 8.0
9.デカメチルシクロペンタシロキサン 6.0
10.トリメチルシロキシケイ酸 3.0
11.シリコーン樹脂(※) 3.0
12.雲母チタン 3.0
13.二酸化チタン 3.0
14.黄色4号アルミニウムレーキ 0.6
15.赤色202号 1.0
16.赤色226号 0.2
17.天然ビタミンE 適量
18.香料 適量
(※)KP−545(30%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(信越化学工業社製)
口紅製造方法
A:成分9に成分10、11を混合溶解する。
B:A及び成分1〜8、12〜18を加熱溶解し、ローラー処理する。
C:Bを容器に充填成型し、口紅とした。
(製造方法)
A:成分1〜6を70℃にて混合溶解する。
B:成分7、8を均一に混合して70℃に加熱する。
C:AにBを添加して均一に混合した後、冷却する。
D:成分9〜18を均一に混合溶解させた後、Cに均一に混合して洗浄剤組成物を得た。
〔評価項目の評価方法〕
化粧品評価専門パネル20名に、前述の方法に従い前記発明品及び比較品の洗浄組成物を使用してもらい、「起泡力」、「洗浄力」、「保湿効果」、「肌負担感のなさ」の各項目について、各自が以下の判定基準に従って4段階評価した。
以下に、本発明の洗浄剤組成物を使用した際の評価基準を示す。なお、評価は5段階の評点を記入することで行った。
(評価基準):起泡力
(評点):(評価結果)
5:泡立ちが良い
4:泡立ちがやや良い
3:泡立ちが普通
2:泡立ちがやや悪い
1:泡立ちが悪い
(評価基準):洗浄力
(評点):(評価結果)
5:洗浄力が良い
4:洗浄力がやや良い
3:洗浄力が普通
2:洗浄力がやや悪い
1:洗浄力が悪い
(評価基準):肌保湿感
(評点):(評価結果)
5:保湿感を感じる
4:保湿感をやや感じる
3:保湿感が普通
2:保湿感がやや悪い
1:保湿感が悪い
(評価基準):肌負担感のなさ
(評点):(評価結果)
5:つっぱらない
4:ほぼつっぱらない
3:概ねつっぱらない
2:ややつっぱる
1:つっぱる
(判定基準)
(評点の平均点) :(判定)
4.5以上 :◎(非常に良好)
3.0以上4.5未満 :○(良好)
1.5以上3.0未満 :△(普通)
1.5未満 :×(不良)
表1〜表3の結果から明らかなように、本発明品1〜11の洗浄組成物は、「起泡力」、「洗浄力」、「保湿効果」、「肌負担感のなさ」の全ての項目に優れた洗浄組成物であった。これに対して、成分(D)を配合せずに製造した比較品1では、「肌負担感のなさ」が良好ではなく、また「起泡力」、「洗浄力」、「保湿効果」の各項目においても満足できるものではなかった。成分(A)を配合せずに製造した比較品2では、「肌負担感のなさ」が良好ではなく、また「保湿効果」においても満足できるものではなかった。成分(A)の代わりにカチオン性高分子を配合して製造した比較品3では、「起泡力」、「洗浄力」、「保湿効果」、「肌負担感のなさ」の全項目においても満足できるものではなかった。同様に、成分(A)の代わりにカチオン性活性剤を配合して製造した比較品4では、「肌負担感のなさ」が良好ではなく、「洗浄力」、「保湿効果」の項目においても満足できるものではなかった。また、成分(A)の代わりに油剤を配合した比較品5は、「起泡力」、「洗浄力」、「肌負担感のなさ」において満足できるものではなかった。
[実施例2]洗顔料
以下に示す組成の洗顔料を下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.ミリスチン酸 5.0
2.パルミチン酸 20.0
3.ステアリン酸 5.0
4.ポリエチレングリコール6000 3.0
5.1,3−ブチレングリコール 5.0
6.ジステアリン酸エチレングリコール 1.5
7.エタノール 0.5
8.精製水 残量
9.水酸化カリウム(中和率約70%当量) 4.6
10.メチルパラベン 0.1
11.香料 適量
12.プロピレングリコール 15.0
13.(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体
(参考製造例2) 0.1
(製法)
(1)成分1〜6を80℃にて均一に混合する。
(2)成分7〜11を80℃にて均一に混合する。
(3)(1)に(2)を添加後、攪拌しながら冷却する。
(4)成分12と成分13を均一に混合した後、(3)に添加混合して洗顔料を得た。
実施例2の洗顔料は、使用時の起泡力と洗浄力に優れ、かつ洗い上がり後、肌保湿に優れ、肌負担感のない洗顔料であった。
[実施例3]ボディソープ
以下に示す組成のボディソープを下記の方法により製造した。
(成分) (%)
1.ラウリン酸 5.0
2.ミリスチン酸 10.0
3.パルミチン酸 3.5
4. プロピレングリコール 10.0
5.水酸化カリウム (中和率80%当量) 3.3
6.精製水 残量
7.ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 3.0
8.ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
9.ジステアリン酸エチレングリコール 1.0
10.(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体
(参考製造例2) 0.02
11. プロピレングリコール 10.0
12.エタノール 0.5
13.メチルパラベン 0.1
14.香料 適量
(製法)
(1)成分1〜4を80℃にて均一に溶解する。
(2)成分5〜9を80℃にて均一に溶解する。
(3)(1)に(2)を添加し、攪拌混合する。
(4)(3)に成分10〜14を添加し、冷却脱泡後、ボディソープを得た。
実施例3のボディソープは、使用時の起泡力と洗浄力に優れ、かつ洗い上がり後、肌保湿に優れ、肌負担感のないボディソープであった。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)〜(D);
    (A)(メタ)アクリルシリコーングラフト系共重合体
    (B)高級脂肪酸
    (C)塩基性物質
    (D)多価アルコール
    を配合し、
    前記成分(A)が、
    下記(a)、(b)、(c)及び(d)のラジカル重合性モノマーを反応させて得られる(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体。
    (a)下記一般式(I)
    (式中、Meはメチル基、R1は水素原子又はメチル基、R2は1又は2個のエーテル結合を含んでいてもよい、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基、R3は炭素数1〜10の飽和炭化水素基、mは5〜100の整数を表す。)で表される化合物
    (b)下記一般式(II)
    (式中、R4は水素原子又はメチル基、R5、R6、R7は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、Xは−O−、−NH−、−O−CH−又は−O−CHCH(OH)−、Yは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜4の2価の飽和炭化水素基、Zは対アニオンを表す。)で表される化合物、及び、式(III)
    (式中、R8、R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R10、R11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、Zは対アニオンを表す。)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種
    (c)下記一般式(IV)
    (式中、R12は水素原子又はメチル基、R13は水素原子又は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基を表す。)で表される化合物
    (d)下記一般式(V)
    (式中、R14は水素原子又はメチル基、R15は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表す。)で表される化合物であることを特徴とする洗浄剤組成物。
  2. 前記成分(A)、(D)の配合質量割合が、(A):(D)=0.1:10〜1:10であることを特徴とする請求項1記載の洗浄剤組成物。
  3. 前記成分(D)が、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオールから選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
  4. さらに成分(E)アルキロイル基の炭素数が8〜16であるアルキロイルメチルタウリン塩を配合することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項記載の洗浄剤組成物。
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