JP6613186B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は毛髪化粧料に関するものであり、さらに詳細には、特定の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体とトリプロピレングリコール及びエタノールを含有する毛髪化粧料であって、毛髪に油のようなしっとり感を与え、自然なふんわり感の持続性にも優れた毛髪化粧料に関するものである。
近年、カラーリングやパーマ、日々のドライヤーや紫外線等によるダメージや、加齢によって毛量が少なくなっていくことから毛髪のボリュームの無さに悩むユーザーが多い。特に加齢による毛量の減少に悩むユーザーは、白髪染めやボリュームを出すためのパーマなどの化学処理を行う傾向にあり、さらに毛髪へのダメージが蓄積することにより、一層ボリュームが出にくい毛髪へと変化してしまう。このように、ダメージを受けた毛髪はボリューム感が乏しく、更に手触りや見た目もパサついて、しっとり感及び滑らかさに欠けていることが多い。
毛髪化粧料には洗い流すタイプ(リンスオフ)と洗い流さないタイプ(リーブオン)があり、どちらも多くは主成分として第4級アンモニウム塩を用いてコンディショニング効果を付与している。さらに物理的なハリコシの付与や毛髪のしっとり感の付与のため、第4級アンモニウム塩に加えて高級アルコールや、両性のポリマーを用いた毛髪化粧料が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また洗い流すタイプ(リンスオフ)の毛髪化粧料においては、毛髪のきしみを抑制し、乾燥後のふんわりとしたボリューム感を付与するため、第3級アミン化合物、高級アルコール、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロースと分岐脂肪酸を用いた毛髪化粧料などが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
一方、毛髪を内部から化学的に補修することにより、ダメージの修復や抑制を目的とした毛髪化粧料が開発されており、有機酸、有機溶剤、両親媒性アミド脂質や油剤を用いる方法(例えば、特許文献3参照)、卵白加水分解物を用いた方法(例えば、特許文献4参照)などが提案されている。
特開2011−98927号公報 特開2012−232936号公報 特開2004−307378号公報 特開2007−238515号公報
しかしながら、特許文献1の技術のように両性ポリマー類を用いた技術は、ポリマー類の皮膜によって毛髪のハリコシ感を具現化するものであるが、硬くごわついた仕上がりになりやすいため油剤等でしっとり感を補填する必要がある。これらポリマー類と油剤を組み合わせて毛髪に適用した場合、それらの性質から毛髪同士の付着性が上がるため束になりやすく、自然なふんわりとしたボリューム感を得るには満足できるものではなかった。
また、特許文献2の技術のように、カチオン性界面活性剤やカチオン化ヒドロキシプロピルセルロース等のカチオン性ポリマーを併用した技術は、毛髪表面に付着したカチオン性物質が滑らかさやポリマー由来のハリコシ感を与え、乾燥後の毛髪のふんわり感は演出可能であるが、感触として滑らかさやしっとり感に欠ける場合があった。
さらに特許文献3〜4の技術のように、有機酸と有機溶媒の組み合わせや卵白加水分解物を用いて毛髪内部から受けたダメージを修復及び抑制する技術は、毛髪内部を化学的に修復し、ハリコシ感と滑らかさを回復させることが可能だが、元々の髪質以上の顕著な効果は得られないため、ダメージを受けた毛髪には一定の効果が発揮できるが、健常毛でありながらもハリコシ感の無さに悩むユーザーや、加齢によって少なくなった毛髪量や細くなった毛髪に対して、求められる自然なふんわりとしたボリューム感というような効果は得られなかった。
したがって、しっとりとした毛髪に仕上げながらも、自然なふんわり感を両立させ、さらにそれらを持続可能とする毛髪化粧料の開発が望まれていた。
かかる実情に鑑み、本発明者は、(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体が、自然なふんわり感を付与するという知見に基づき、このふんわりとした自然な仕上がりを「持続させる」ためには、毛髪外部ではなく、毛髪内部が十分に水分または油分で潤っている必要があると考えた。前記(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を分散させる溶媒としては、エタノールが特に適しており、このような水系媒体にも含有可能な、新たな成分について検討を重ねたところ、水にも油にも相溶するトリプロピレングリコールが特に効果が高いということを見出した。これはトリプロピレングリコールが、(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体、エタノールのいずれにも相溶することにより、これら三成分を含有することによるふんわりとした自然な仕上がり効果を「持続させる」だけでなく、しっとり感(潤い)にも優れる効果を有するものとなったと考えられる。さらに、このトリプロピレングリコールに相溶する液状油を含有することにより、しっとり感がさらに効果的になることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C);
(A)下記(a)、(b)、(c)及び(d)のラジカル重合性モノマーを反応させて得られる重合体であって、25℃において99.5%エタノール中に50質量%以上溶解する(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体
(a)下記一般式(I)
(式中、Meはメチル基、R1は水素原子又はメチル基、R2は1又は2個のエーテル結合を含んでいてもよい、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基、R3は炭素数1〜10の飽和炭化水素基、mは5〜100の整数を表す。)で表される化合物
(b)下記一般式(II)
(式中、R4は水素原子又はメチル基、R5、R6、R7は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、Xは−O−、−NH−、−O−CH2−又は−O−CH2CH(OH)−、Yは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜4の2価の飽和炭化水素基、Z−は対アニオンを表す。)で表される化合物、及び、式(III)
(式中、R8、R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R10、R11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、Z−は対アニオンを表す。)で表される化合物から選ばれる少なくとも一種
(c)下記一般式(IV)
(式中、R12は水素原子又はメチル基、R13は水素原子又は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基を表す。)で表される化合物
(d)下記一般式(V)
(式中、R14は水素原子又はメチル基、R15は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表す。)で表される化合物
(B)トリプロピレングリコール
(C)エタノール
を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
前記成分(B)と成分(C)の含有質量比が、(B)/[(B)+(C)]=0.005〜0.95の範囲にある毛髪化粧料を提供するものである。
また成分(D)として、成分(B)と相溶する25℃で液状の油を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
さらに前記成分(D)が、次の(i)又は(ii);
(i)有機性値1000以下で、かつIOB値が0.25〜1.0である油
(ii)有機性値が260以下で、かつIOB値が0〜0.5の油
から選ばれる少なくとも一種である毛髪化粧料を提供するものである。
前記成分(D)(i)が、オレイン酸、イソステアリン酸、2−オクチルドデカノール、リンゴ酸ジイソステアリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジカプリン酸プロピレングリコールから選ばれる少なくとも一種である毛髪化粧料を提供するものである。
前記成分(D)(ii)が、イソドデカン、水添ポリイソブテンから選ばれる少なくとも一種である毛髪化粧料を提供するものである。
さらに霧状に噴霧して使用することができる容器に収容させてなる毛髪化粧料を提供するものである。
また噴射剤を含有した容器に収容させてなる毛髪化粧料を提供するものである。
本発明によれば、毛髪に油の様なしっとり感を付与することができ、かつ自然なふんわりとした仕上がりも持続させることができる。
以下、本発明について特にその好ましい形態を中心に具体的に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明の毛髪化粧料に用いられる成分(A)の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、少なくとも、下記(a)、(b)、(c)及び(d)のラジカル重合性モノマーを反応させて得られる重合体であり、その他、(a)〜(d)以外の共重合可能なモノマーを加えて反応させて得られる重合体を包含する。
本発明において(メタ)アクリルとは、アクリル及びメタアクリルを包含するものであり、共に含むものを意味する。
本発明の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、25℃において99.5%エタノール中に50質量%以上溶解するものである。
各モノマーの仕込割合は、本発明の効果を奏する限り制限はないが、(a)〜(d)のモノマーの全体に対して、(a)=20〜50質量%、(b)=0.5〜4質量%、(c)及び(d)=46〜79.5質量%であり、(c)/(d)=0.5〜1.5であることが好ましい。
(a)〜(d)以外の共重合可能なモノマーを使用する場合は、(a)〜(d)のモノマーの合計は、全体の66.5質量%以上であることが好ましい。
なお、本発明において、モノマーの仕込割合とは共重合体中のそれらの組成割合と略同義である。
本発明の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、共重合体を20質量%となるように99.5%エタノールに溶解させたときのエタノール溶液の、25℃においてB型回転粘度計を用いて測定した粘度(単位mPa・s=CS)は、50〜250、好ましくは、70〜150である。
また、本発明の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体のTgは、好ましくは、−10〜40℃、さらに好ましくは0〜30℃である。
ここで、Tgは下記のFoxの式で算出したTgの値を示す。

1/Tg=W/Tg+W/Tg+・・・+W/Tg

上記式において、WからWは、毛髪化粧料用基剤の合成に使用されるn種のモノマーの各重量分率を示し、TgからTgは、各モノマーのみが重合して得られるホモポリマーのガラス転移温度を示す。
さらに、本発明の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体等の種々の形態を包含する。
以下に、共重合体の原料であるモノマーについて説明する。
(a)一般式(I)で表されるラジカル重合性モノマー
式中、Meはメチル基、R1は水素原子又はメチル基を表す。
R2は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基を表し、1又は2個のエーテル結合を含んでいてもよい。具体的には、−CH−,−(CH,−(CH−,−(CH10−、−CH−CH(CH)−CH−,−CHCHOCHCHCH−,−CHCHOCH(CH)CH−,−CHCHOCHCHCHOCHCHCH−などが例示される。
R3は炭素数1〜10の飽和炭化水素基を表し、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基等の炭素数1〜10のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロドデシル基等の炭素数1〜10のシクロアルキル基;シクロプロピルメチル基、2−シクロプロピルエチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、3−シクロペンチルプロピル基、シクロへキシルメチル基、2−シクロヘキシルエチル基、シクロヘプチルメチル基、シクロオクチルメチル基等の炭素数1〜10のシクロアルキルアルキル基が挙げられる。
mは5〜100の整数を表す。
この式(I)で表わされるモノマーは、たとえば、式(1−a)
で表わされる(メタ)アクリレート置換クロロシラン化合物と式(1−b)
で表わされる片末端水酸基置換ポリシロキサンとを常法に従い、脱塩酸反応させることにより得ることができるが、合成方法は、これに限定されるものではない。
式(I)で表されるモノマーとしては、具体例には以下のものが挙げられる。なお以下の式中、Meはメチル基を、n−Buはn−ブチル基を示す。
(b)式(II)又は式(III)で表されるラジカル重合性モノマー
(b)成分は、下記式(II)又は式(III)で表されるカチオン性化合物から選ばれる少なくとも一種である。
式(II)中、R4は水素原子又はメチル基を表す。
R5、R6、R7は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基が例示される。
Xは−O−、−NH−、−O−CH−又は−O−CHCH(OH)−を表す。
Yは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜4の2価の飽和炭化水素基を表し、−CH−,−(CH,−(CH−,−(CH−,−CH−CH(CH)−CH−等が例示される。
Z−は対アニオンであり、例えば、塩素イオン、臭素イオン、硫酸水素イオン、硝酸イオン、過塩素酸イオン、四フッ化ホウ素イオン、六フッ化リンイオン等が例示される。
式(III)中、R8、R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、炭素数1〜4のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基が例示される。
R10、R11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基を表し、炭素数1〜18のアルキル基としては、 メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基、ラウリル基、トリデシル基、ミリスチル基、n−ペンタデシル基、パルミチル基、ヘプタデシル基、ステアリル基等が例示される。
(c)式(IV)で表されるラジカル重合性モノマー
式中、R12は水素原子又はメチル基を表す。
R13は水素原子又は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基を表し、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が例示される。
(d)式(V)で表されるラジカル重合性モノマー
式中、R14は水素原子又はメチル基を表す。
R15は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表し、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシ−n−プロピル基、4−ヒドロキシ−n−ブチル基等が例示される。
(e)その他の共重合可能なモノマー
その他の共重合可能なモノマーとしては、以下の物が例示される。
((メタ)アクリル系モノマー)
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸n−へキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸シクロへキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸へプタデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル、(メタ)アクリル酸オレイル、(メタ)アクリル酸ベヘニル、直鎖状、分岐鎖状又は脂環式の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル;アクリロニトリル;アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、N−t−オクチルアクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド;2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド;アミノエチル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート、メチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド等のジアルキルアミノアルキル(メタ)メタアクリルアミド;(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸グリシジル等の、環式化合物とメタ)アクリル酸のエステル類;(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル;ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とのモノエステル類;スルホン酸基含有(メタ)アクリルエステル;(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフェート等のメタアクリロイルオキシアルキルリン酸モノエステル;(メタ)アクリル酸グリセリル、2−メタアクリロイルオキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、β−カルボキシエチルアクリレート、アクリロイルオキシエチルサクシネート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルテトラヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸;1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレン(n=2〜50)グリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン(n=2〜50)グリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、メチレンビスアクリルアミド、ビスフェノールF EO変性(n=2〜50)ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA EO変性(n=2〜50)ジアクリレート、ビスフェノールS EO変性(n=2〜50)ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリカプロラクトネートトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールヘキサントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラカプロラクトネート、テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールエタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールブタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールヘキサンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和二重結合を2個以上有する(メタ)アクリレート等が例示される。
((メタ)アクリル系以外のモノマー)
クロトン酸等の不飽和モノカルボン酸;スチレン等の芳香族ビニル化合物;イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸;マレイン酸モノアルキルエステル、フマル酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキルエステル等の不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル;スルホン酸基含有単量体としては、例えばビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸等のアルケンスルホン酸;α−メチルスチレンスルホン酸等の芳香族ビニル基含有スルホン酸;(メタ)アリルアミン等の1〜3級アミノ基含有不飽和化合物;N,N−ジメチルアミノスチレン等のアミノ基含有芳香族ビニル系化合物;ジビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、トリビニルベンゼン等のエチレン性不飽和二重結合を2個以上有する化合物;エチレン性不飽和二重結合を2個以上有するウレタンオリゴマー;エチレン性不飽和二重結合を2個以上有するシリコーン化合物;酢酸ビニル、ビニルピロリドン等が例示される。
本発明における成分(A)は、一種又は二種以上組み合わせて用いることができ、その含有量は、特に限定されないが、0.01〜2.5質量%(以下、単に「%」と略す)が好ましく、特に優れた使用感を得るには0.1〜1.0%が好ましい。成分(A)をこの範囲で含有すると、毛髪に油のようなしっとり感を与え、自然なふんわり感を持続しながらも、経時安定性にも優れた毛髪化粧料となるため、より好ましい。
より詳細に説明すると、本共重合体は、カチオン性を有することから、毛髪に吸着されやすい性質を持つ。このことにより本共重合体が毛髪上に均一に密着することができる。さらに本共重合体のTgは−10〜40℃の範囲内であることから、共重合体自体が弾力性のある樹脂であり、毛髪上に塗布した際にその効果が発揮され、ふんわりとした弾力感のある毛髪に仕上がる。また成分(A)のシリコーン鎖由来の構造上の特性として、べたつきが無いため、より好ましい。
本発明の毛髪化粧料に用いられる成分(B)のトリプロピレングリコールは下記(VI)式で表される1,2−プロパンジオールの3量体であり、INCI(International Nomenclature of Cosmetic Ingredient)名で、トリプロピレングリコールやPPG−3で表されるものである。

H(OCHCH(CH))OH ・・・・・(VI)
(式中、nは平均3)

成分(B)は、油剤との親和性が2量体のものよりも高く、油剤に良好な相溶性を示すことができる。市販品としては、ニューポールPP−200(三洋化成工業社製)等が挙げられる。
本発明における成分(B)の含有量は、0.1〜50%が好ましく、更には0.5〜25%であると、毛髪へ油のようなしっとり感を与え、自然なふんわり感を持続しながらも、経時安定性にも優れた毛髪化粧料となるため、より好ましい。
本発明の毛髪化粧料に用いられる成分(C)エタノールは、成分(A)の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を溶解させる為の成分であり、また成分(B)トリプロピレングリコールとの相溶性も良好であるという特性を有し、本発明において必須のものである。本発明の毛髪化粧料中の0.1〜98%、更には1〜50%、特に3〜30%が好ましい。
上記した成分(B)、成分(C)の含有量は、任意に選択可能であり、含有する比率も特に限定されるものではないが、これらの含有量の質量比率を特定の範囲とすることにより、さらに本発明の効果を高めることが可能となり好ましい。このような成分(B)と成分(C)の比率は、(B)/[(B)+(C)]=0.005〜0.95であることが望ましく、さらに好ましくは0.1〜0.75の範囲である。この範囲内であれば、毛髪のしっとり感と自然なふんわり感の相反する項目のバランスが優れたものになるため、より好ましい。
本発明における成分(D)は、成分(B)と相溶する25℃で液状の油であり、成分(B)を、成分(A)やその他の油剤と安定に含有させることができる。本発明において、成分(D)は、25℃で成分(D)と成分(B)を質量比1:1で混合した時に透明に相溶するものであり、一昼夜経過後もその状態を維持するものをいう。成分(D)は、成分(B)を相溶するものであれば、特に限定されずに使用することができる。
なお、成分(D)の代わりに相溶性のない液状油を用いると、化粧料中に成分(B)を安定に含有することができず、毛髪化粧料の濁りや、沈殿等を生じることがある。
本発明における(D)は、具体的には、(i)有機性値1000以下で、かつIOB値が0.25〜1.0の範囲である油、もしくは(ii)有機性値が260以下で、かつIOB値が0〜0.5の範囲である油から選ばれるものである。成分(D)を含有することにより、本発明の毛髪化粧料中でしっとり感(油感)を付与するのに好適である。ここでIVは「無機性値(Inorganic Valueの略)」を表し、OVは「有機性値(Organic Valueの略)」を表す。それぞれの値の意味については、例えば、分子中の炭素原子1個について「有機性値」が20、同水酸基1個について「無機性値」が100といったように、各種原子又は官能基に応じた「無機性値」、「有機性値」が設定されており、有機化合物中の全ての原子及び官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することによって、当該有機化合物のIOB値が算出される(例えば、甲田善生 著、「有機概念図―基礎と応用―」11頁〜17頁、三共出版 1984年発行 参照)。IOB値とは、Inorganic/Organic Balance(無機性/有機性比)の略であって、化合物の有機値に対する化合物の無機値の比に対応する値であり、有機化合物の極性の度合いを示す指標である。具体的には、「IOB値=無機性値/有機性値」として表される。なお、以後、無機性値は、IVと略すことがあるものとし、有機性値は、OVと略すことがあるものとする。
本発明における成分(D)の(i)有機性値1000以下で、かつIOB値が0.25〜1.0の範囲である油の具体例としては、エステル油としては、例えば、リンゴ酸ジイソステアリル(OV=780、IV=220、IOB値=0.28)、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(OV=350、IV=97、IOB値=0.28)、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル(OV=510、IV=160、IOB値=0.31)、コハク酸ジ2−エチルヘキシル(OV=380、IV=120、IOB値=0.32)、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル(OV=540、IV=180、IOB値=0.35)、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(IOB値=0.36、有機性値=510)、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール(OV=480、IV=120、IOB値=0.25)、ジカプリン酸プロピレングリコール(OV=450、IV=220、IOB値=0.49)、ジカプリル酸プロピレングリコール(OV=370、IV=120、IOB値=0.32)、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン(OV=550、IV=180、IOB値=0.33)、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール(OV=380、IV=240、IOB値=0.32)イソステアリン酸ポリグリセリル−2(OV=470、IV=380、IOB=0.81)、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2(OV=820、IV=152、IOB値=0.42)、乳酸オクチルドデシル(OV=450、IV=160、IOB=0.36)、セバシン酸ジイソプロピル(OV=300、IV=120、IOB値=0.40)、ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール(OV=340、IV=180、IOB値=0.52)、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル(OV=680、IV=240、IOB値=0.35)等が挙げられる。
アルコール類としては、例えば、ベンジルアルコール(OV=140、IV=115、IOB値=0.82)、ヘキシルデカノール(OV=310、IV=100、IOB値=0.32)、オレイルアルコール(OV=360、IV=102、IOB値=0.28)、2−オクチルドデカノール(OV=390、IV=100、IOB値=0.26)、イソステアリルアルコール(OV=350、IV=100、IOB値=0.29)等を挙げることができる。
脂肪酸類としては、例えば、オレイン酸(OV=360、IV=152、IOB値=0.42)、イソステアリン酸(OV=350、IV=150、IOB値=0.43)、リノール酸(OV=360、IV=150、IOB値=0.42)、リノレン酸(OV=360、IV=156、IOB値=0.43)等を挙げることができる。
本発明における(D)の(i)有機性値1000以下で、かつIOB値が0.25〜1.0の範囲である油は、特にオレイン酸、イソステアリン酸、2−オクチルドデカノール、リンゴ酸ジイソステアリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジカプリン酸プロピレングリコールが、トリプロピレングリコールとの相溶性の良さ、毛髪への浸透性、しっとり感の付与、滑らかな仕上がりの演出に長けている為、より好ましい。
本発明における(D)の(ii)有機性値が260以下で、かつIOB値が0〜0.5の油の具体例としては、例えば、イソドデカン(OV=230)、水添ポリイソブテン(OV=200〜260)等を挙げることができる。
本発明における成分(D)は、一種又は二種以上組み合わせて用いることができ、その含有量は、特に限定されないが、0.01〜10%が好ましく、特に優れた使用感を得るには0.1〜3.0%が好ましい。成分(D)をこの範囲で含有すると、トリプロピレングリコールとの溶解性が良く、塗布後の毛髪もべたつくことがなく、しっとり感に優れたものになるため、より好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、上記成分(A)〜(D)以外に、化粧料に通常使用される成分、高級アルコール、炭化水素油、エステル油、ワックス類、成分(A)以外のシリコーン油等の油剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤、紫外線吸収剤、水溶性高分子、多価アルコール、糖類、低級アルコール等の水性成分、アミノ酸及びアミノ酸誘導体、抗菌剤、防腐剤、pH調整剤、清涼剤、粉体、ビタミン類、美容成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有することができる。
油剤としては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ヘキシルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、シトステロール、ラノステロール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)等の高級アルコール類、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等の炭化水素類、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、クエン酸トリエチル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル等のエステル油類、ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等のロウ類、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、硬化油、タートル油、豚脂、馬脂、ミンク油、肝油、卵黄油等の動物油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル等のラノリン誘導体、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、グリセリン変性ポリシロキサン、高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、シリコーン樹脂、シリコンゴム、シリコーンレジン等の成分(A)以外のシリコーン等が挙げられる。
界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤として、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等;ノニオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド、ポリオキシプロレンヤシ油脂肪酸モノイソパノールアミド、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等;アニオン性界面活性剤としてはステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケンや、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルスルホン酸塩、脂肪酸アミドスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アシルイセチオン酸塩、N−アシルアルキルタウリン塩、N−アシルポリペプチド塩等;両性界面活性剤としてはオクチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン類、ラウリルスルホベタイン等のスルホベタイン類、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム等のイミダゾリン誘導体類、ヤシ油アルキルイミノジカルボン酸塩等のアミノカルボン酸塩類、リン脂質等が挙げられる。
水溶性高分子としては、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムチン、デルマタン硫酸、ヘパリン及びケラタン硫酸から選ばれるムコ多糖類及びその塩、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム、ガラクトマンナン等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリエチレンイミン、ベントナイト、ラポナイト、ヘクトライト等の無機系水溶性高分子等がある。また、セット剤として汎用されるアニオン性高分子としては、例えばアクリル酸・アクリル酸エチル・N−tert−ブチルアクリルアミド共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、ビニルメチルエーテル・マレイン酸エチル共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸ブチル共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体等を例示することができる。また両性高分子としては、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体、アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体等を例示することができる。カチオン性高分子としては、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体ジエチル硫酸塩、塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース、塩化グリシジルトリメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体等が例示することができる。非イオン性高分子としては、例えばポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリウレタン等を例示することができる。
水性成分としては、グリセリン、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール等が挙げられる。また、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール等の糖アルコール;ショ糖、ブドウ糖等の糖類等が挙げられる。
アミノ酸としては、グリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、トレオニン、ロイシン、ヒスチジン、トリプトファン、セリン、スレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、シスチン、システイン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、プロリン、オルニチン、シトルリン、テアニン等が挙げられる。アミノ酸誘導体としては、アセチルグルタミン酸、アセチルシステイン、トリメチルグリシン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウロイルサルコシンイソプロピル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジオクチルドデシル、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa等や、コラーゲン及びその誘導体又はそれらの加水分解物、エラスチン及びその誘導体又はそれらの加水分解物、ケラチン及びその誘導体又はそれらの分解物、コムギタンパク及びその誘導体又はそれらの加水分解物、ダイズタンパク及びその誘導体又はそれらの加水分解物等が挙げられる。
抗菌剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられ、防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等、清涼剤としては、L−メントール、カンフル、メントキシプロピルジオール等が挙げられる。
粉体としては、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、針状、板状、等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)、材質(無機、有機)を問わず、いずれのものも使用することができる。
ビタミン類としては、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB及びその誘導体、ビタミンC及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、フィトナジオン、メナキノン、メナジオン、メナジオール等のビタミンK類;エリオシトリン、ヘスペリジン等のビタミンP類;その他、ビオチン、カルチニン、フェルラ酸等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料の製造方法は、特に限定されず、常法により調製される。例えば、上記成分(A)、(B)及び(C)、さらに必要に応じて成分(D)や上記任意成分を加え、これを混合することにより調製することが好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料は、液状、乳液状、クリーム状、ジェル状、ムース状等の種々の形態で実施することが可能であり、なかでも液状の水系や可溶化系とすることが本発明の効果を得る上で好ましい。この場合の毛髪化粧料の粘度は、25℃において5000mPa・s以下(ブルックフィールド型回転粘度計)が好ましく、1000mPa・s以下がより好ましい。この範囲であれば、流動性に優れ、ミスト状・スプレー状に適し、使用性においても優れたものとなる。
さらに、毛髪に対して霧状に噴霧することにより、毛髪に対して均一に塗布することが可能となるため、霧状に噴霧可能な容器に収容された毛髪化粧料とすることが好ましい。具体的にはアトマイザー容器や、トリガータイプの容器を例示できる。
さらに、より噴霧滴が細かく、毛髪に対してより均一に塗布することが可能となるため、噴射剤を含有した容器に収容された毛髪化粧料とすることが最も好ましい。噴射剤としては特に限定されるものではないが、通常化粧料に用いられるものとしては、LPG、窒素、DME、炭酸ガス等が挙げられ、これから選ばれる一種又は二種以上を用いることができる。本発明において、特に好ましいものとしては、LPG、DMEが例示できる。
また、本発明による毛髪化粧料を噴霧する場合において、該毛髪化粧料(以下、この段において「原液」とする)と、噴射剤との充填量比率は、特に限定されるものではないが、原液:充填剤=20:80〜98:2の範囲とすることが好ましく、50:50〜96:4の範囲とすれば好ましく、そして更には80:20〜95:5の範囲とすればより好ましい。
本発明の毛髪化粧料の用途については特に制限はなく、洗髪時のトリートメント剤、ドライヤー使用前後、整髪時、日中のトリートメント剤等、通常毛髪化粧料が使用される状況において用いることができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体の製造
[参考製造例1]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:31:27:40
(注1)IPA 関東化学株式会社製
(注2)V−601 和光純薬工業株式会社製
(注3)X−24−8201 信越化学工業社製
(注4)EA 関東化学株式会社社製
(注5)HEMA 関東化学株式会社社製
(注6)MAPTAC エボニック・デグサ・ジャパン株式会社製,50%水溶液
[参考製造例2]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174DX)(注7)40g、エチルアクリレート(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)170gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を90g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174DX=2:31:27:40
(注7)X−22−174DX 信越化学工業社製
[参考製造例3]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174ASX)(注8)40g、エチルアクリレート(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を83g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174ASX=2:31:27:40
(注8)X−22−174ASX 信越化学工業社製
[参考製造例4]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40.4g、エチルアクリレート(注4)27.3g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)31.3g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:27.3:31.3:40.4
[参考製造例5]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(注4)26g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)30g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)8g、イソプロパノール(注1)120gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を83g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=4:26:30:40
[参考製造例6]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)20g、エチルアクリレート(注4)41.5g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)36.5g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:41.5:36.5:20
[参考製造例7]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)50g、エチルアクリレート(注4)23g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)25g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)100gを3〜4時間かけて添加した。次いで、IPAに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を96g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:23:25:50
[参考製造例8]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド(DADMAC)(注9)3.34g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
DADMAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:31:27:40
(注9)DADMAC 東京化成工業株式会社製,60%水溶液
[参考製造例9]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)30g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)6g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を89g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=3:30:27:40
[参考製造例10]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)35g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)6g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=3:35:32:30
[参考製造例11]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)36g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:36:32:30
[参考製造例12]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)37g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を90g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、10℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:37:32:30
[参考製造例13]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174DX)(注7)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)36g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174DX=2:36:32:30
[参考製造例14]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)16g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)42g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を91g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、30℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:16.2:42.4:40.4
[参考製造例15]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)27g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)31g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、15℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:27.3:31.3:40.4
[参考製造例16]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)20.2g、エチルアクリレート(EA)(注4)65.7g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)13.1g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、−10℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:65.7:13.1:20.2
本発明品1〜18及び比較品1〜6:ヘアミスト
下記表1〜表3に示すヘアミストを下記製造方法により調整し、(イ)乾燥後のしっとり感(油感)、(ロ)ふんわり感の持続の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を合わせて表1〜表3に示した。
(製造方法)
A:成分1〜8を均一に混合する。
B:成分9〜19を均一に混合する。
C:AにBを添加し、均一に混合する。
D:Cに20を添加し、均一混合した。
E:Dをアトマイザー容器に充填し、ヘアミストを得た。
〔評価項目(イ)〜(ロ)の評価方法〕
化粧品評価専門パネル10名に、本発明品1〜18及び比較品1〜6のヘアミストを、洗髪後、タオルドライした髪に使用してもらい、その後ドライヤーで十分に乾燥させ、(イ)乾燥後のしっとり感(油感)、(ロ)ふんわり感の持続の各項目について、以下の評価基準(I)に従って4段階に官能評価し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準(II)に従って判定した。
(ロ)ふんわり感の持続については、化粧品評価専門パネル10名が乾燥した自身の毛髪にヘアミストを使用し、25℃55%RHの恒温室において30分乾燥させたのちに、30℃70%RHの恒温室にて3時間過ごした後の評価を行った。
評価基準(I)
[評価結果] :[評点]
良好 : 16〜20点
やや良好 : 11〜15点
やや不良 : 6〜10点
不良 : 0〜5点
評価基準(II)
[評点の平均点を5で割った値] :[判定]
3.1以上 : ◎
2.1以上3.0未満 : ○
1.1以上2.0未満 : △
1.0未満 : ×
表1〜表3の結果から明らかなように、本発明品1〜18のヘアミストは、比較品1〜6と比べ、各成分の特性が十二分に発揮されるため、全ての評価項目において優れた結果であった。
一方、成分(A)を含有しなかった比較品1は、成分(B)との相乗効果が得られず、乾燥後のしっとり感(油感)も乏しく、さらにふんわり感の持続は一切得ることができなかった。また成分(A)を(ビニルピロリドン/VA)コポリマーや(メタクリル酸エチルベタイン/アクリレーツ)コポリマーを用いた比較品2及び3では、被膜の硬さが出てしまい、乾燥後のしっとり感(油感)を感じることが難しく、また初期の整髪は湿度によって失われ、ふんわり感の持続が得られなかった。また成分(B)を含有しなかった比較品4では、乾燥後のしっとり感(油感)を全く得ることができず、ふんわり感の持続も満足できるものが得られなかった。また成分(B)をPPG−7や、成分(D)の溶解を補助するPEG−60水添ヒマシ油等を用いた比較品5及び6では、乾燥後の毛髪がべたべたするため、しっとり感(油感)とは言い難く、また重たい仕上がりとなってしまうため、ふんわり感の持続に優れないものであった。
実施例2:ミスト状ヘアトリートメント
(成分) (%)
1.塩化ジイソステアリルジメチルアンモニウム
75%混合物(※4) 0.2
2.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム
80%混合物(※5) 0.3
3.エタノール 30
4.2−オクチルドデカノール 0.5
5.トリプロピレングリコール 10
6.リンゴ酸ジイソステアリル 0.1
7.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・
2−オクチルドデシル)(※6) 0.1
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.イソステアリン酸デキストリン(※7) 0.1
10.加水分解ヒアルロン酸 1
11.加水分解ダイズペプチド 0.5
12.参考製造例3の(メタ)アクリル
シリコーン系グラフト共重体 0.5
13.精製水 残 量
14.香料 0.03
(※4)アーカード2HP−75(ライオン・アクゾ社製)
(※5)GENAMIN STAC(クラリアント・ジャパン社製)
(※6)エルデュウPS−203(味の素社製)
(※7)ユニフィルマHVY(千葉製粉社製)
(製造方法)
A:成分1〜12を混合する。
B:Aに13、14を順次添加し、混合する。
C:上記混合物をアトマイザー容器に充填し、ミスト状ヘアトリートメントを得た。
実施例2のミスト状ヘアトリートメントは、「乾燥後のしっとり感(油感)」、「ふんわり感の持続」に優れたミスト状ヘアトリートメントであった。
実施例3:乳液状ヘアトリートメント
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油 0.5
2.セトステアリルアルコール 0.5
3.ベヘニルアルコール 0.2
4.ジメチルポリシロキサン(10mPa・s) 5
5.トリプロピレングリコール 7.5
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.イソステアリン酸 1
8.塩化アルキルトリメチルアンモニウム
81.5%液(※8) 0.3
9.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジオクチル
ドデシル(※9) 0.3
10.N−ラウロイルサイコシンイソプロピル(※10) 0.3
11.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム
80%混合物(※5) 0.3
12.精製水 残 量
13.ヒドロキシプロピルメチルセルロース(※11) 0.1
14.参考製造例6の(メタ)アクリル
シリコーン系グラフト共重体 1.5
15.イソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD(※12) 0.5
16.ビオチン 0.2
17.N−アセチル−L−グルタミン 0.1
18.エタノール 4
19.香料 0.1
(※8)GENAMIN KDMP−J(クラリアント・ジャパン社製)
(※9)アミテルLGOD(日本エマルジョン社製)
(※10)エルデュウSL−205(味の素社製)
(※11)メトローズ65SH4000(信越化学工業社製)
(※12)プロモイスEU−116D(成和化成者製)
(製造方法)
A:成分1〜11を70℃に加熱し、均一に溶解する。
B:成分12〜13、15〜17を均一溶解する。
C:AにBを添加し、混合乳化する。
D:Cに14、18〜19を添加し、混合する。
E:上記乳化物をディスペンサー容器に充填し、乳液状ヘアトリートメントを得た。
実施例3の乳液状ヘアトリートメントは、「乾燥後のしっとり感(油感)」、「ふんわり感の持続」に優れたミスト状ヘアトリートメントであった。
実施例4:スプレー状ヘアトリートメント
エアゾール原液処方
(成分) (%)
1.エタノール 40
2.トリプロピレングリコール 2
3.精製水 残 量
4.イソステアリン酸ポリオキシエチレン
(50モル)硬化ヒマシ油(※3) 0.5
5.エタノール 10
6.オリーブ脂肪酸エチル 0.2
7.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・
ベヘニル・2−オクチルドデシル)(※13) 0.05
8.香料 1
9.リノール酸 0.1
10.セリン 0.1
11.ヒドロキシプロリン 0.1
12.参考製造例4の(メタ)アクリル
シリコーン系グラフト共重体 0.25
(※13)エルデュウPS−304(味の素社製)
(製造方法)
A:成分1〜3を均一に混合する。
B:成分4〜8を均一溶解する。
C:AにBを添加し、均一に混合する。
D:Cに9〜12を順次添加し、混合する。
E:Dのエアゾール原液と噴射剤(ジメチルエーテル)の質量比が45:55になるようにエアゾール缶に充填し、スプレー状ヘアトリートメントを得た。
実施例4のスプレー状ヘアトリートメントは、「乾燥後のしっとり感(油感)」、「ふんわり感の持続」に優れたスプレー状ヘアトリートメントであった。
実施例5:泡沫状ヘアトリートメント
エアゾール原液処方
(成分) (%)
1.ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート80%液(※14) 0.2
2.塩化アルキルトリメチルアンモニウム
81.5%液(※8) 0.3
3.ジメチルポリシロキサン(100mPa・s) 1
4.トリプロピレングリコール 15
5.参考製造例2の(メタ)アクリル
シリコーン系グラフト共重合体 0.1
6.エタノール 20
7.パラメトキシケイ皮酸オクチル 0.5
8.ポリクオタニウム−10(※15) 0.5
9.ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(※16) 0.2
10.精製水 残 量
12.グリシルグリシン 0.5
13.ソルビトール 0.3
14.香料 0.1
(※14)DEHYQUART L80(BASF社製)
(※15)カチナールHC−100(東邦化学工業社製)
(※16)ペリセア L−30(旭化成ケミカルズ社製)
(製造方法)
A:成分1〜4を均一に混合する。
B:成分5〜14を均一溶解する。
C:BにAを添加し、均一に混合する。
D:Cに14を添加し、混合する。
E:Dのエアゾール原液と噴射剤(液化石油ガス)の質量比が95:5になるようにエアゾール缶に充填し、泡沫状ヘアトリートメントを得た。
実施例5の泡沫状ヘアトリートメントは「乾燥後のしっとり感(油感)」、「ふんわり感の持続」に優れたミスト状ヘアトリートメントであった。

Claims (8)

  1. 次の成分(A)〜(C);
    (A)下記(a)、(b)、(c)及び(d)のラジカル重合性モノマーを反応させて得られる重合体であって、25℃において99.5%エタノール中に50質量%以上溶解する(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体
    (a)下記一般式(I)
    (式中、Meはメチル基、R1は水素原子又はメチル基、R2は1又は2個のエーテル結合を含んでいてもよい、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基、R3は炭素数1〜10の飽和炭化水素基、mは5〜100の整数を表す。)で表される化合物
    (b)下記一般式(II)
    (式中、R4は水素原子又はメチル基、R5、R6、R7は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、Xは−O−、−NH−、−O−CH2−又は−O−CH2CH(OH)−、Yは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜4の2価の飽和炭化水素基、Z−は対アニオンを表す。)で表される化合物、及び、式(III)
    (式中、R8、R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R10、R11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、Z−は対アニオンを表す。)で表される化合物から選ばれる少なくとも一種
    (c)下記一般式(IV)
    (式中、R12は水素原子又はメチル基、R13は水素原子又は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基を表す。)で表される化合物
    (d)下記一般式(V)
    (式中、R14は水素原子又はメチル基、R15は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表す。)で表される化合物
    (B)トリプロピレングリコール
    (C)エタノール
    を含有する毛髪化粧料。
  2. 前記成分(B)と成分(C)の含有質量比が、(B)/[(B)+(C)]=0.005〜0.95の範囲にある請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. さらに成分(D)として、成分(B)と相溶する25℃で液状の油を含有する請求項1又は2記載の毛髪化粧料。
  4. 前記成分(D)が、次の(i)又は(ii);
    (i)有機性値1000以下で、かつIOB値が0.25〜1.0である油
    (ii)有機性値が260以下で、かつIOB値が0〜0.5の油
    から選ばれる少なくとも一種である請求項3記載の毛髪化粧料。
  5. 前記成分(D)(i)が、オレイン酸、イソステアリン酸、2−オクチルドデカノール、リンゴ酸ジイソステアリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジカプリン酸プロピレングリコールから選ばれる少なくとも一種である請求項3又は4記載の毛髪化粧料。
  6. 前記成分(D)(ii)が、イソドデカン、水添ポリイソブテンから選ばれる少なくとも一種である請求項3又は4記載の毛髪化粧料。
  7. 霧状に噴霧して使用することができる容器に収容させてなる請求項1〜6の何れかの項記載の毛髪化粧料。
  8. 噴射剤を含有した容器に収容させてなる請求項1〜7の何れかの項記載の毛髪化粧料。
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