JP6999288B2 - 毛髪洗浄剤用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪洗浄剤に関し、更に詳細には、特定の脂肪酸組成を有するポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを含有する事により、毛髪に良好な感触を付与すると共にダメージ軽減効果を持ち、且つ、起泡性、洗浄力を落さない、安定性に優れる毛髪洗浄剤に関するものである。
ヘアカラーやブリーチ、パーマ、太陽光中の紫外線、ヘアシャンプーやスタイリング時の摩擦やヒートショックなどによって、毛髪表面のキューティクルが損傷し、毛髪のなめらかさが失われる。なめらかでなくなると、更に痛みやすくなり、毛髪洗浄時、きしみ感や、乾燥後のパサツキやごわつきが生じる。また、毛髪内部への損傷にも繋がり、切れ毛や枝毛の原因となるだけでなく、ツヤも低下してしまう。
その為、毛髪洗浄時、ダメージを与えにくい洗浄剤、コンディショニング効果を付与する事のできる洗浄剤が望まれている。
これらの改善策として、極性のあるエステル油分や植物油等の油分を使用した技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、製剤安定性が損なわれる為、シャンプーへの配合が困難であり、シャンプー自体の起泡性を損なう等の欠点がある。
また、シリコーン油誘導体等の油性成分の利用が知られているが、上述の懸念点だけでなく、シリコーン油特有の人工的ななめらかさやきしみ感を違和感として感じる場合があり、自然な指通りとは異なる仕上がりになってしまう事があった。
また、起泡性を損なうこと無く、コンディショニング効果が付与できる技術が知られている(例えば、特許文献2、3参照。)が、起泡性や、コンディショニング効果は十分ではない。
特開2000-212049号公報 特開2007-145770号公報 特開2015-160818号公報
本発明の目的は、毛髪洗浄後の毛髪のきしみ感を低減し、なめらかさ、指通り等感触を良好なものとする効果に優れ、毛髪のダメージ軽減効果を持ち、且つ、起泡性、洗浄力を落さず、安定性に優れた毛髪洗浄剤の提供することである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意努力した結果、毛髪洗浄剤に構成脂肪酸の20~100%がリノール酸であり、平均重合度が3~20であるポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを含有させることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明の完成に至った。
本発明の、構成脂肪酸の20~100%がリノール酸であるポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを含有する毛髪洗浄剤は、毛髪に良好な感触を付与すると共にダメージ軽減効果があるという利点があり、且つ、起泡性、洗浄力を落さず、安定性に優れる毛髪洗浄剤を提供する事が可能となる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明における特定の脂肪酸組成とは、リノール酸が含有されている脂肪酸組成であり、その含有量が20~100%となるのが良く、好ましくは20~60%、更に好ましくは20~40%である。
本願発明に使用される構成脂肪酸で、リノール酸以外に含まれる脂肪酸は特に限定するものではないが、二重結合が3個以上のリノレン酸等の含有は、酸化されやすくなり、においという視点で使用しづらいものとなる。また、感触が軽くなり過ぎ、しっとりとしたまとまりに優れた使用感にはならず、好ましくない。
リノール酸を多く含有する油脂、例えば、アルガンオイル、アプリコットオイル、グレープシードオイル、コーン油、米油、小麦胚芽油、アーモンド油、ピーチ核油、ヒマワリ油、紅花油、ペンプシードオイル、ローズヒップオイル、月見草油、綿実油、アポガド油、ボラージ油、柚子油、落花生油、大豆油、ハトムギ油、ゴマ油等の植物油を構成脂肪酸の原料として用いることもできる。
本発明で使用するポリグリセリンの平均重合度は、3~20が良く、好ましくは4~15、更に好ましくは、5~10である。平均重合度が3未満になると、起泡性、洗浄力を落してしまい、製剤安定性も悪くなり、使用しづらいものとなる。
本発明で使用するポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルの平均エステル化率(100×ポリグリセリンに付加した脂肪酸の数/ポリグリセリン中の遊離水酸基の数)は、3~50%が良く、好ましくは5~40%、更に好ましくは、7~30%である。
平均エステル化率が3%未満になると、毛髪のなめらかな指通り感が十分に付与できず、好ましくない。また、平均エステル化率が50%を越えると、起泡性、洗浄力を落してしまい、製剤安定性も悪くなり、使用しづらいものとなる。
本発明に用いられるポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルのポリグリセリンの合成方法としては、例えば、グリセリンの加熱脱水重合法、グリシドールの付加重合法、エピクロロヒドリンの付加重合法などを例示することができる。また、場合によっては、蒸留精製や脱色を行っても構わない。本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルを製造する際の反応としては、例えば、ポリグリセリンと構成脂肪酸とのエステル化反応、ポリグリセリンとリノール酸を多く含有する油脂やその誘導体とのエステル交換反応を例示することができる。なお、ポリグリセリンを用いなくとも、例えば、脂肪酸へのグリシドールの付加重合反応によってもポリグリセリン脂肪酸エステルを得ることは可能である。即ち、ポリグリセリン脂肪酸エステルを製造する際には上記のいずれかの反応を選択することが可能であるが、特にポリグリセリンとリノール酸を多く含有する油脂とのエステル交換反応を選択することが好ましい。なお、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、必要に応じて活性炭や活性白土などにて脱色処理したり、水蒸気、窒素などをキャリアーガスとして用いて減圧下脱臭処理を行ったり、あるいは酸やアルカリを用いて洗浄を行ったり、分子蒸留を行ったりして精製してもよい。
本発明において、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルの配合量は毛髪洗浄剤に対して 0.1~20重量%、好ましくは0.3~15重量%、更に好ましくは0.5~10重量%である。配合量0.1重量%未満では毛髪に良好な感触を与えるには十分な効果は期待できず、逆に20重量%を超えて配合すると、起泡力や洗浄力が低下する為、好ましくない。
本発明に係るポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルは、皮膚への親和性が高く、肌なじみにも優れ、高い保湿性がある為、頭皮や皮膚の乾燥を防止して柔軟性を付与する効果がある。よって、本発明のポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルは、様々な洗浄剤や、化粧料への配合が可能である。洗浄剤とは、毛髪洗浄剤以外に、洗顔、クレンジング料、身体洗浄剤等があるが、この限りではない。また、化粧料とは、化粧水、乳液、美容液、クリーム、フェイスパック、ファンデーション、リップクリーム、口紅、制汗剤などがあるが、この限りではない。
本発明のアニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アシル化アミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N-アシル-N-メチルタウリン塩、α-オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、脂肪酸石ケン、アルキルリン酸エステル塩等が挙げられる。中でも、アシルグルタミン酸塩、アシルアスパラギン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩、アシルサルコシン塩等の親水基にカルボン酸を含むアニオン性界面活性剤が好ましい。具体的な好適例としては、特に限定されるものではないが、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、ココイルサルコシンナトリウム、ポリオキシエチレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸等があげられる。これらアニオン性界面活性剤の含有量については限定させるものではないが、通常0.1~50重量%であり、好ましくは0.3~40重量%で、更に好ましくは0.5~30重量%である。
本発明のノニオン性界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、アルキルグリセリルグリコシド、メチルグルコシド脂肪酸エステル等が挙げられる。
中でも構成脂肪酸の炭素数が8~14で、平均重合度が6~20であるポリグリセリンからなるポリグリセリン脂肪酸エステル等が好ましく、ラウリン酸ポリグリセリル-10が最も好ましい。
これらノニオン性界面活性剤の含有量については限定させるものではないが、通常0.1~50重量%であり、好ましくは0.3~40重量%で、更に好ましくは0.5~30重量%である。
本発明の毛髪洗浄剤には、上述した成分を必須の構成成分とするが、当該組成物には、本発明の目的を達成する範囲で他の成分を適宜配合することが出来る。
例えば、両性界面活性剤があり、アルキルベタイン系界面活性剤、アミドアミノ酸系界面活性剤、カルボベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤、アミドスルホベタイン系界面活性剤、イミダゾリウムベタイン系界面活性剤、アミノ酸系ベタイン系界面活性剤、ホスホベタイン系界面活性剤、アルキルアミンオキシド類が挙げられる。また、より高い洗髪時のコンディショニング性の発現のためにシリコ-ン化合物や水溶性高分子を配合することができる。ここでシリコ-ン化合物としては、特に制限されるものではなく通常洗浄剤組成物に使用されているものを用いることが可能である。例えば、ジメチルポリシロキサン(高重合ジメチルポリシロキサン、シリコーンゴムを含む)、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン油、ポリアミノ変性シリコーン油などを挙げることができ、これらは1種単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。水溶性高分子としては、その種類においてアニオン性、ノニオン性、両性、カチオン性等、特に制限されるものではなく、通常洗浄剤組成物に使用されるものを用いることが可能である。中でも、濯ぎ時のコンディショニングの観点から、カチオン性のものが好ましい。例えば、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化デキストラン、カチオン化プルランなどの他、カチオン化加水分解ケラチン、カチオン化加水分解シルク、カチオン化コラーゲン、塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸3元共重合体等を用いることができる。なお、上記高分子物質は、その1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の毛髪洗浄剤には、前記成分のほか、通常の洗浄剤組成物に用いられる成分、例えば、グリセリン、ジグリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、グリシン、アラニン、バリン、グルタミン酸等のアミノ酸類、アシル加水分解コラーゲンナトリウム、アシル加水分解シルクカリウム等のアシル化ポリペプチドのナトリウム塩、カリウム塩、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、アルキルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール、可溶化剤、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム等の増粘剤、保湿成分、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、無機及び有機粉体、パール化剤、ビタミン類、色素、香料、pH調整剤等を配合することができる。
本発明の毛髪洗浄剤としては、毛髪洗浄剤であれば特に限定されないが、例えば、ヘアシャンプー、ヘアトニックシャンプー、ヘアスカルプシャンプー、クレンジングプレシャンプー、オイルインシャンプー、ノンシリコーンシャンプー、ドライシャンプー等が挙げられる。
本発明の毛髪洗浄剤の製造方法は、特に限定されないが、上述した各成分を公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、分散等することによって製造する事ができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定するものではない。
所定のエステル化率となるようにポリグリセリンと油脂もしくは脂肪酸を混合し、不活性ガス中、酸触媒(リン酸等)、又はアルカリ触媒(苛性ソーダ等)の存在下又は、触媒を用いずに120~260℃で加熱し反応水を系外に除去することによってポリグリセリンと脂肪酸を反応させ、表1記載のポリグリセリン脂肪酸エステルを合成し、各成分を準備した。
Figure 0006999288000001
次に上記各成分を用い、表2~6に示す組成の毛髪洗浄剤(表中の数値は重量%とする)を調製し、製剤安定性を評価した。また、それぞれ調製した毛髪洗浄剤について使用感(起泡力、泡濯ぎ時の指通り、乾燥後のなめらかさ、まとまりの4項目)の評価を行った。これら評価結果を、後記の表2に併せて示す。また、上記各項目の試験方法および評価方法は以下に示すとおりである。
(1)製剤安定性試験
調製した毛髪洗浄剤を室温(約25℃)の保管条件にて、1週間保存した。そして、以下の基準で評価した。
評価基準
◎:分離、白濁共に認められない
○:分離は認められないが、わずかな白濁が認められる
△:わずかに分離、白濁が認められる
×:分離、白濁が認められる
(2)使用感評価試験
健常女性パネラー20名により下記試験方法、基準にて評価を行った。
試験方法
頭皮を左右に二分し、一方に下記に示す標準シャンプーIを、他方には実施例および比較例に示す組成物をそれぞれ3g塗布し、充分泡立てた後、温水にて毛髪をすすぐ。次に、日常使用している市販のコンディショナーを塗布し温水にて毛髪を濯ぎ流す。その後乾燥させ、使用感について、評価した。評価項目は洗髪時の起泡性、泡濯ぎ時の指通り、乾燥後の毛髪のなめらかさ、まとまりの4項目で、各項目について、以下基準にて評価を行った。
標準シャンプーI
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(3E.O):11.0%
ラウリルベタイン : 2.3%
コカミドDEA : 4.0%
カチオン化セルロース : 0.5%
1,3-ブチレングリコール : 6.0%
精製水 :76.2%
洗髪時の起泡性評価基準評点
5:標準シャンプーと比較し、同等以上
4:標準シャンプーと比較し、同等
3:標準シャンプーと比較し、やや劣る
2:標準シャンプーと比較し、劣る
1:標準シャンプーと比較し、明らかに劣る
次いで、パネラー20名の評点の平均点を算出し、以下のように判定した。
◎◎:平均4.0点以上
◎:平均3.5点以上、4.0点未満
○:平均3.0点以上、3.5点未満
△:平均2.5点以上、3.0点未満
×:平均2.5点未満
泡濯ぎ時の指通り評価基準評点
5 : 標準シャンプーと比較し、良好
4 : 標準シャンプーと比較し、やや良好
3 : 標準シャンプーと比較し、同等
2 : 標準シャンプーと比較し、やや劣る
1 : 標準シャンプーと比較し、劣る
次いで、パネラー20名の評点の平均点を算出し、以下のように判定した。
◎◎:平均4.0点以上
◎:平均3.5点以上、4.0点未満
○:平均3.0点以上、3.5点未満
△:平均2.5点以上、3.0点未満
×:平均2.5点未満
乾燥後の毛髪のなめらかさ評価基準評点
5:標準シャンプーと比較し、良好
4:標準シャンプーと比較し、やや良好
3:標準シャンプーと比較し、同等
2:標準シャンプーと比較し、やや劣る
1:標準シャンプーと比較し、劣る
次いで、パネラー20名の評点の平均点を算出し、以下のように判定した。
◎◎:平均4.0点以上
◎:平均3.5点以上、4.0点未満
○:平均3.0点以上、3.5点未満
△:平均2.5点以上、3.0点未満
×:平均2.5点未満
乾燥後の毛髪のまとまり評価基準評点
5:標準シャンプーと比較し、良好
4:標準シャンプーと比較し、やや良好
3:標準シャンプーと比較し、同等
2:標準シャンプーと比較し、やや劣る
1:標準シャンプーと比較し、劣る
次いで、パネラー20名の評点の平均点を算出し、以下のように判定した。
◎◎:平均4.0点以上
◎:平均3.5点以上、4.0点未満
○:平均3.0点以上、3.5点未満
△:平均2.5点以上、3.0点未満
×:平均2.5点未満
これらの評価結果を表2~6に示す。
Figure 0006999288000002
Figure 0006999288000003
Figure 0006999288000004
Figure 0006999288000005
Figure 0006999288000006
表2~表6の結果から明らかなように、本発明品は、比較品と比べ製剤安定性、起泡力、泡濯ぎ時の指通り、乾燥後のなめらかさ、まとまりいずれの項目においても良好な結果が得られた。
次に表1記載の成分を用い、表7に示す組成の毛髪洗浄剤(表中の数値は重量%とする)を調製し、製剤安定性を評価した。また、それぞれ調製した毛髪洗浄剤について使用感(起泡力、泡濯ぎ時の指通り、乾燥後のなめらかさ、まとまりの4項目)の評価を行った。上記各項目の試験方法および評価方法は、標準シャンプーIを以下の通り標準シャンプーIIに変更した以外は、段落番号(0027)から(0037)と同様に行った。これら評価結果を、後記の表7に併せて示す。
標準シャンプーII
ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン :11.0%
ラウリルベタイン : 2.3%
コカミドDEA : 4.0%
カチオン化セルロース : 0.5%
1,3-ブチレングリコール : 6.0%
精製水 :76.2%
Figure 0006999288000007
表7の結果から明らかなように、本発明品は、比較品と比べ製剤安定性、起泡力、泡濯ぎ時の指通り、乾燥後のなめらかさ、まとまりいずれの項目においても良好な結果が得られた。
次に表1記載の成分を用い、表8に示す組成の毛髪洗浄剤(表中の数値は重量%とする)を調製し、製剤安定性を評価した。また、それぞれ調製した毛髪洗浄剤について使用感(起泡力、泡濯ぎ時の指通り、乾燥後のなめらかさ、まとまりの4項目)の評価を行った。上記各項目の試験方法および評価方法は、標準シャンプーIを以下の通り標準シャンプーIIIに変更した以外は、段落番号(0027)から(0037)と同様に行った。これら評価結果を、後記の表8に併せて示す。
標準シャンプーIII
ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム :11.0%
ラウリルベタイン : 2.3%
コカミドDEA : 4.0%
カチオン化セルロース : 0.5%
1,3-ブチレングリコール : 6.0%
精製水 :76.2%
Figure 0006999288000008
表8の結果から明らかなように、本発明品は、比較品と比べ製剤安定性、起泡力、泡濯ぎ時の指通り、乾燥後のなめらかさ、まとまりいずれの項目においても良好な結果が得られた。
次に表1記載の成分を用い、表9に示す組成の毛髪洗浄剤(表中の数値は重量%とする)を調製し、製剤安定性を評価した。また、それぞれ調製した毛髪洗浄剤について使用感(起泡力、泡濯ぎ時の指通り、乾燥後のなめらかさ、まとまりの4項目)の評価を行った。上記各項目の試験方法および評価方法は、標準シャンプーIを以下の通り標準シャンプーIVに変更した以外は、段落番号(0027)から(0037)と同様に行った。これら評価結果を、後記の表9に併せて示す。
標準シャンプーIV
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム :11.0%
ラウリルベタイン : 2.3%
コカミドDEA : 4.0%
カチオン化セルロース : 0.5%
1,3-ブチレングリコール : 6.0%
精製水 :76.2%
Figure 0006999288000009
表9の結果から明らかなように、本発明品は、比較品と比べ製剤安定性、起泡力、泡濯ぎ時の指通り、乾燥後のなめらかさ、まとまりいずれの項目においても良好な結果が得られた。
次に表1記載の成分を用い、表10に示す組成の毛髪洗浄剤(表中の数値は重量%とする)を調製し、製剤安定性を評価した。また、それぞれ調製した毛髪洗浄剤について使用感(起泡力、泡濯ぎ時の指通り、乾燥後のなめらかさ、まとまりの4項目)の評価を行った。上記各項目の試験方法および評価方法は、標準シャンプーIを以下の通り標準シャンプーVに変更した以外は、段落番号(0027)から(0037)と同様に行った。これら評価結果を、後記の表10に併せて示す。
標準シャンプーV
ポリオキシエチレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸 :11.0%
ラウリルベタイン : 2.3%
コカミドDEA : 4.0%
カチオン化セルロース : 0.5%
1,3-ブチレングリコール : 6.0%
精製水 :76.2%
Figure 0006999288000010
表10の結果から明らかなように、本発明品は、比較品と比べ製剤安定性、起泡力、泡濯ぎ時の指通り、乾燥後のなめらかさ、まとまりいずれの項目においても良好な結果が得られた。
本発明の、構成脂肪酸がリノール酸であるポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを含有する毛髪洗浄剤用組成物は、起泡力、製剤安定性も損なうこと無く、毛髪洗浄時の毛髪のきしみ感を低減し、洗浄後、なめらかな指通り感を付与する効果があり、使用感に優れた毛髪洗浄剤を提供する事が可能となり、産業上貢献大である。

Claims (6)

  1. 構成脂肪酸の20~100%がリノール酸であり、構成ポリグリセリンの平均重合度が3~20であるポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを0.1~20重量%含有し、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤(但し、前記ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを除く。)、両性界面活性剤及び多価アルコールを含有する毛髪洗浄剤用組成物。
  2. 上記ノニオン性界面活性剤(但し、上記ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを除く。)が、構成脂肪酸の炭素数が8~14、構成ポリグリセリンの平均重合度が6~20であるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する請求項1記載の毛髪洗浄剤用組成物。
  3. 請求項1記載のアニオン性界面活性剤が、親水基にカルボン酸を有する請求項1又は2記載の毛髪洗浄剤用組成物。
  4. 請求項1記載の両性界面活性剤が、アルキルベタイン系界面活性剤、カルボベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤、アミドスルホベタイン系界面活性剤、イミダゾリウムベタイン系界面活性剤、アミノ酸系ベタイン系界面活性剤、アルキルアミンオキシドからなる群より選択されるいずれかである、請求項1~3いずれか記載の毛髪洗浄剤用組成物。
  5. 請求項1記載の多価アルコールが、グリセリン、ジグリセリン、1 , 3 - ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールからなる群より選択されるいずれかである、請求項1~4いずれか記載の毛髪洗浄剤用組成物。
  6. 請求項1~5いずれか記載の毛髪洗浄剤用組成物を含有する毛髪洗浄剤。
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