JPH0912424A - 被膜形成性重合体を含有してなる化粧料組成物及びその製造方法 - Google Patents
被膜形成性重合体を含有してなる化粧料組成物及びその製造方法Info
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- JPH0912424A JPH0912424A JP8156773A JP15677396A JPH0912424A JP H0912424 A JPH0912424 A JP H0912424A JP 8156773 A JP8156773 A JP 8156773A JP 15677396 A JP15677396 A JP 15677396A JP H0912424 A JPH0912424 A JP H0912424A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 室温で迅速に乾燥し且つ良好な化粧料特性
をもつ被膜を付与することを可能にする化粧料組成物を
提供する。 【解決手段】 前記の課題は、中和されたイオン性の被
膜形成性重合体と、水と、少なくとも部分的に水に混和
性であり且つ水の沸点よりも高い沸点をもつ極性有機溶
媒の少なくとも1種とを含有してなる化粧料組成物であ
って、前記の被膜形成性重合体は、それが中和されてい
ない状態にある場合には水に不溶性であり且つ前記の極
性有機溶媒に可溶性のものであり、しかも該重合体が中
和されている状態にある場合には前記の極性有機溶媒と
水との混合物に可溶性のものであり、前記の中和された
イオン性の被膜形成性重合体と、水と、極性有機溶媒と
の混合物が単一相を構成しているものであることを特徴
とする化粧料組成物を提供することによって解決され
る。
をもつ被膜を付与することを可能にする化粧料組成物を
提供する。 【解決手段】 前記の課題は、中和されたイオン性の被
膜形成性重合体と、水と、少なくとも部分的に水に混和
性であり且つ水の沸点よりも高い沸点をもつ極性有機溶
媒の少なくとも1種とを含有してなる化粧料組成物であ
って、前記の被膜形成性重合体は、それが中和されてい
ない状態にある場合には水に不溶性であり且つ前記の極
性有機溶媒に可溶性のものであり、しかも該重合体が中
和されている状態にある場合には前記の極性有機溶媒と
水との混合物に可溶性のものであり、前記の中和された
イオン性の被膜形成性重合体と、水と、極性有機溶媒と
の混合物が単一相を構成しているものであることを特徴
とする化粧料組成物を提供することによって解決され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被膜形成性重合体
と、水と、少なくとも部分的に水混和性である極性有機
溶媒の少なくとも1種とを含有してなる化粧料組成物に
関する。
と、水と、少なくとも部分的に水混和性である極性有機
溶媒の少なくとも1種とを含有してなる化粧料組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】多くの化粧品には、少なくとも1種の被
膜形成物質が化粧品の性質に応じて種々の割合で常用さ
れている。被膜形成物質は、例えば毛髪用化粧料組成物
においては毛髪により良い保持性と柔軟性とを付与する
ことを可能にし、またマニキュア液においては爪に完全
に密着する硬くて光沢のある被膜(film)を付与すること
可能にする。しかしながら、被膜形成物質は爪及び毛髪
のケラチンに対して良好な親和性を持たなければならな
い。換言すれば、前記の毛髪用化粧料組成物が塗布され
ると、被膜形成物質は残留性(remanence properties)、
すなわち水又は洗髪の助剤で簡単に洗浄することによっ
てその支持体から除去することが困難な性質を示さなけ
ればならない。
膜形成物質が化粧品の性質に応じて種々の割合で常用さ
れている。被膜形成物質は、例えば毛髪用化粧料組成物
においては毛髪により良い保持性と柔軟性とを付与する
ことを可能にし、またマニキュア液においては爪に完全
に密着する硬くて光沢のある被膜(film)を付与すること
可能にする。しかしながら、被膜形成物質は爪及び毛髪
のケラチンに対して良好な親和性を持たなければならな
い。換言すれば、前記の毛髪用化粧料組成物が塗布され
ると、被膜形成物質は残留性(remanence properties)、
すなわち水又は洗髪の助剤で簡単に洗浄することによっ
てその支持体から除去することが困難な性質を示さなけ
ればならない。
【0003】当該技術分野の状況では、被膜形成物質を
溶媒中に存在させてある組成物を使用することが知られ
ている。しかしながら、揮発性の有機溶媒を使用するこ
とは環境及びケラチン物質にとって有害であることか
ら、化粧料組成物中の揮発性有機溶媒の量を減らすか又
は該溶媒を完全に省くことが求められている。
溶媒中に存在させてある組成物を使用することが知られ
ている。しかしながら、揮発性の有機溶媒を使用するこ
とは環境及びケラチン物質にとって有害であることか
ら、化粧料組成物中の揮発性有機溶媒の量を減らすか又
は該溶媒を完全に省くことが求められている。
【0004】被膜形成組成物中の有機溶媒の省略を補う
ために、水不溶性の重合体を粒子の形状で分散させてあ
る水不溶性重合体の水性分散物(ラテックス又は疑似ラ
テックス)を被膜形成物質として使用することが知られ
ている。粒状の形態である水不溶性重合体の場合は、そ
の被膜形成(filmification)は特に該重合体の固有特性
に応じた速度でその粒子が凝集することによって達成さ
れる。粒子同士の間の被膜形成が室温で迅速に生じて付
着した被膜(deposited film)について正確な(correct)
機械的性質が得られるためには、前記重合体のガラス転
移温度が低いものでありしかも約0℃であることが好ま
しい。しかしながら、被膜が正確な硬度すなわち硬さを
もつことが(特にマニキュア液の用途に)所望される場合
には、前記重合体は約30℃のガラス転移温度を持つこと
が好ましい。
ために、水不溶性の重合体を粒子の形状で分散させてあ
る水不溶性重合体の水性分散物(ラテックス又は疑似ラ
テックス)を被膜形成物質として使用することが知られ
ている。粒状の形態である水不溶性重合体の場合は、そ
の被膜形成(filmification)は特に該重合体の固有特性
に応じた速度でその粒子が凝集することによって達成さ
れる。粒子同士の間の被膜形成が室温で迅速に生じて付
着した被膜(deposited film)について正確な(correct)
機械的性質が得られるためには、前記重合体のガラス転
移温度が低いものでありしかも約0℃であることが好ま
しい。しかしながら、被膜が正確な硬度すなわち硬さを
もつことが(特にマニキュア液の用途に)所望される場合
には、前記重合体は約30℃のガラス転移温度を持つこと
が好ましい。
【0005】室温で迅速に被膜を形成し且つ乾燥後に良
好な硬度をもつ被膜を付与する被膜形成組成物を得るこ
とは、数種類の水性分散物の混合物を使用することによ
る場合でも困難である。その上、可塑剤及び/又は融合
助剤(coalescence agent)を添加しても必ずしも所望の
最も良い性質を得ることが可能になるとは限らない。ま
た、水と有機溶媒の混合物中の重合体を含有してなる被
膜形成組成物も知られている。
好な硬度をもつ被膜を付与する被膜形成組成物を得るこ
とは、数種類の水性分散物の混合物を使用することによ
る場合でも困難である。その上、可塑剤及び/又は融合
助剤(coalescence agent)を添加しても必ずしも所望の
最も良い性質を得ることが可能になるとは限らない。ま
た、水と有機溶媒の混合物中の重合体を含有してなる被
膜形成組成物も知られている。
【0006】国際特許出願公開第WO 91/15187号明細書
には、重合体と有機溶媒との混合物を水性相に分散させ
たエマルジョンの形態の整髪用組成物が記載されてい
る。特願昭63-28411号明細書には、樹脂、有機溶媒、水
及び水混和性化合物を基材としたマニキュア液組成物が
記載されている。該組成物は油中水型エマルジョンの形
態であり、その油性相は有機溶媒と樹脂とを含有してお
り、水性相は水と水混和性化合物とを含有している。
には、重合体と有機溶媒との混合物を水性相に分散させ
たエマルジョンの形態の整髪用組成物が記載されてい
る。特願昭63-28411号明細書には、樹脂、有機溶媒、水
及び水混和性化合物を基材としたマニキュア液組成物が
記載されている。該組成物は油中水型エマルジョンの形
態であり、その油性相は有機溶媒と樹脂とを含有してお
り、水性相は水と水混和性化合物とを含有している。
【0007】エマルジョンの形態のこれらの組成物は、
迅速に乾燥せず、爪に簡単に塗布しにくいものであり、
乾燥後に得られるその被膜は優れた滞留能(staying pow
er)を有していない。
迅速に乾燥せず、爪に簡単に塗布しにくいものであり、
乾燥後に得られるその被膜は優れた滞留能(staying pow
er)を有していない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明の目的は、被膜形成が迅速であり、しか
も同時に良好な被膜形成能を保持し、特に良好な硬度を
もつ被膜を付与する被膜形成組成物を提供することにあ
る。
の手段】本発明の目的は、被膜形成が迅速であり、しか
も同時に良好な被膜形成能を保持し、特に良好な硬度を
もつ被膜を付与する被膜形成組成物を提供することにあ
る。
【0009】すなわち、本発明の課題は中和されたイオ
ン性の被膜形成性重合体と、水と、少なくとも部分的に
水に混和性であり且つ水の沸点よりも高い沸点をもつ極
性有機溶媒の少なくとも1種とを含有してなる化粧料組
成物であって、前記の被膜形成性重合体は、それが中和
されていない状態にある場合には水に不溶性であり且つ
前記の極性有機溶媒に可溶性のものであり且つそれが中
和されている状態にある場合には前記の極性有機溶媒と
水との混合物に可溶性のものであり、前記の中和された
イオン性の被膜形成性重合体と、水と、極性有機溶媒と
の混合物が単一相を構成しているものであることを特徴
とする化粧料組成物である。
ン性の被膜形成性重合体と、水と、少なくとも部分的に
水に混和性であり且つ水の沸点よりも高い沸点をもつ極
性有機溶媒の少なくとも1種とを含有してなる化粧料組
成物であって、前記の被膜形成性重合体は、それが中和
されていない状態にある場合には水に不溶性であり且つ
前記の極性有機溶媒に可溶性のものであり且つそれが中
和されている状態にある場合には前記の極性有機溶媒と
水との混合物に可溶性のものであり、前記の中和された
イオン性の被膜形成性重合体と、水と、極性有機溶媒と
の混合物が単一相を構成しているものであることを特徴
とする化粧料組成物である。
【0010】また、本発明の別の課題は、化粧料組成物
の製造方法であって、中和されていないイオン性の被膜
形成性重合体(該重合体は中和されていない状態では水
不溶性であるが、但し、該重合体は中和された場合には
水と後記の極性有機溶媒との混合物に可溶性であるもの
である)を、少なくとも部分的に水混和性であり且つ水
の沸点よりも高い沸点をもつ極性有機溶媒に溶解し、次
いで得られた有機溶液に水(但し、水/又は前記の極性
有機溶媒は前記の被膜形成性重合体の中和用の薬剤を少
なくとも1種含有するものとする)を加えて前記被膜形
成性重合体を中和し、そして得られた前記の中和された
被膜形成性重合体と、前記の極性有機溶媒と水との混合
物が単一相を構成することからなる、化粧料組成物の製
造方法である。
の製造方法であって、中和されていないイオン性の被膜
形成性重合体(該重合体は中和されていない状態では水
不溶性であるが、但し、該重合体は中和された場合には
水と後記の極性有機溶媒との混合物に可溶性であるもの
である)を、少なくとも部分的に水混和性であり且つ水
の沸点よりも高い沸点をもつ極性有機溶媒に溶解し、次
いで得られた有機溶液に水(但し、水/又は前記の極性
有機溶媒は前記の被膜形成性重合体の中和用の薬剤を少
なくとも1種含有するものとする)を加えて前記被膜形
成性重合体を中和し、そして得られた前記の中和された
被膜形成性重合体と、前記の極性有機溶媒と水との混合
物が単一相を構成することからなる、化粧料組成物の製
造方法である。
【0011】本明細書において、“少なくとも部分的に
水混和性である溶媒”という用語は水への溶解度が25℃
において10重量%以上である溶媒を意味すると解釈され
る。“水不溶性の重合体”という用語は、水への溶解度
が25℃で2重量%以下である重合体を意味すると解釈さ
れる。“中和されていないイオン性重合体”という用語
は、イオン性官能基が全て遊離の状態にあるイオン性重
合体を意味すると解釈される。
水混和性である溶媒”という用語は水への溶解度が25℃
において10重量%以上である溶媒を意味すると解釈され
る。“水不溶性の重合体”という用語は、水への溶解度
が25℃で2重量%以下である重合体を意味すると解釈さ
れる。“中和されていないイオン性重合体”という用語
は、イオン性官能基が全て遊離の状態にあるイオン性重
合体を意味すると解釈される。
【0012】“中和されたイオン性重合体”という用語
は、イオン性官能基が少なくとも部分的に中和されてい
るイオン性重合体を意味すると解釈される。中和の程度
は5〜100%の範囲にあることが可能である。“単一
相”という用語は、均質溶液を意味すると解釈される。
均質溶液とは、水と溶媒との混合物に重合体が懸濁して
いるコロイド懸濁液を意味すると解釈される。
は、イオン性官能基が少なくとも部分的に中和されてい
るイオン性重合体を意味すると解釈される。中和の程度
は5〜100%の範囲にあることが可能である。“単一
相”という用語は、均質溶液を意味すると解釈される。
均質溶液とは、水と溶媒との混合物に重合体が懸濁して
いるコロイド懸濁液を意味すると解釈される。
【0013】従って、本発明の組成物は中和されたイオ
ン性の被膜形成性重合体と、水と、少なくとも部分的に
水混和性であり且つ水の沸点よりも高い沸点をもつ極性
溶媒とを含有してなるものである。
ン性の被膜形成性重合体と、水と、少なくとも部分的に
水混和性であり且つ水の沸点よりも高い沸点をもつ極性
溶媒とを含有してなるものである。
【0014】中和されていない状態で水不溶性である前
記のイオン性重合体は、立体排除(steric exclusion)ク
ロマトグラフィーにより測定される分子量で500〜200,0
00、好ましくは1,000〜80,000の分子量を有し得る。
記のイオン性重合体は、立体排除(steric exclusion)ク
ロマトグラフィーにより測定される分子量で500〜200,0
00、好ましくは1,000〜80,000の分子量を有し得る。
【0015】従って、前記のイオン性重合体は、その構
造中に親水性部分を少なくとも1個と、疎水性部分を少
なくとも1個とを有し得る。
造中に親水性部分を少なくとも1個と、疎水性部分を少
なくとも1個とを有し得る。
【0016】前記のイオン性重合体の親水性部分は、水
と強く相互作用する極性の高い基からなり得る。極性の
高い基としては、カルボン酸基及びその塩、スルホン酸
基及びその塩、ホスホン酸基及びその塩、第1級、第2
級又は第3級アミノ基及びその塩、第4級アミノ基、水
酸基、親水性アミド基、エーテル又はポリエーテル基あ
るいはニトリル基、アミド基、ニトロ基、イミド基又は
メルカプト基を挙げ得る。
と強く相互作用する極性の高い基からなり得る。極性の
高い基としては、カルボン酸基及びその塩、スルホン酸
基及びその塩、ホスホン酸基及びその塩、第1級、第2
級又は第3級アミノ基及びその塩、第4級アミノ基、水
酸基、親水性アミド基、エーテル又はポリエーテル基あ
るいはニトリル基、アミド基、ニトロ基、イミド基又は
メルカプト基を挙げ得る。
【0017】前記のイオン性重合体はカルボン酸基、ス
ルホン酸基及びホスホン酸基の中から選択される複数個
の陰イオン性基を有するものであるのが好ましい。かか
る基をもつ単量体は、前記重合体の全重量に対して3〜
30重量%、好ましくは5〜20重量%の量で重合体中に存
在させ得る。前記の陰イオン性基はカルボン酸基である
のが都合がよい。
ルホン酸基及びホスホン酸基の中から選択される複数個
の陰イオン性基を有するものであるのが好ましい。かか
る基をもつ単量体は、前記重合体の全重量に対して3〜
30重量%、好ましくは5〜20重量%の量で重合体中に存
在させ得る。前記の陰イオン性基はカルボン酸基である
のが都合がよい。
【0018】前記のイオン性重合体を水と混和性にする
ためには、すなわち組成物中に前記重合体が沈殿するの
を防止するためには、前記の陰イオン性基は塩基で5〜
100%の範囲の中和率まで中和されるのが好ましい。揮
発性の塩基例えばアンモニア又はトリエチルアミンを使
用するのが好ましい。
ためには、すなわち組成物中に前記重合体が沈殿するの
を防止するためには、前記の陰イオン性基は塩基で5〜
100%の範囲の中和率まで中和されるのが好ましい。揮
発性の塩基例えばアンモニア又はトリエチルアミンを使
用するのが好ましい。
【0019】前記のイオン性重合体が陽イオン性基を有
する場合には、これらの基は酸で5〜100%の範囲の中
和率まで中和されていてもよい。例えば、酸としては酢
酸を使用し得る。
する場合には、これらの基は酸で5〜100%の範囲の中
和率まで中和されていてもよい。例えば、酸としては酢
酸を使用し得る。
【0020】前記のイオン性重合体の親油性部分は、複
数個の比較的非極性の基及び/又は疎水性基からなり得
る。これらの基は、例えば直鎖又は分岐鎖状の飽和又は
不飽和脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、飽和又は
不飽和の環状炭化水素基、フルオロカーボイ又はフルオ
ロ炭化水素基又はオルガノシリコーン残基(organosilic
on group)であり得る。これらの基中の炭素原子の個数
は1〜30個の範囲であり得る。
数個の比較的非極性の基及び/又は疎水性基からなり得
る。これらの基は、例えば直鎖又は分岐鎖状の飽和又は
不飽和脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、飽和又は
不飽和の環状炭化水素基、フルオロカーボイ又はフルオ
ロ炭化水素基又はオルガノシリコーン残基(organosilic
on group)であり得る。これらの基中の炭素原子の個数
は1〜30個の範囲であり得る。
【0021】前記のイオン性の被膜形成性重合体はラジ
カル重合体、重縮合物及び天然起源の重合体の中から選
択するのが都合がよい。
カル重合体、重縮合物及び天然起源の重合体の中から選
択するのが都合がよい。
【0022】前記ラジカル重合体はアクリル重合体及び
ビニル重合体の中から選択し得る。ラジカル重合に使用
し得る陰イオン性基をもつ単量体としてはアクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、無水マレイン酸又は2-アク
リルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸を挙げ得る。
ビニル重合体の中から選択し得る。ラジカル重合に使用
し得る陰イオン性基をもつ単量体としてはアクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、無水マレイン酸又は2-アク
リルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸を挙げ得る。
【0023】前記のアクリル重合体は、アクリル酸又は
メタクリル酸のエステル及び/又はアミドの中から選択
される単量体の共重合によって得てもよい。エステル型
の単量体の具体例としては、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イ
ソブチル、メタクリル酸2-エチルヘキシル及びメタクリ
ル酸ラウリルを挙げ得る。アミド型の単量体の具体例と
しては、N-t-ブチルアクリルアミド及びN-t-オクチルア
クリルアミドを挙げ得る。
メタクリル酸のエステル及び/又はアミドの中から選択
される単量体の共重合によって得てもよい。エステル型
の単量体の具体例としては、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イ
ソブチル、メタクリル酸2-エチルヘキシル及びメタクリ
ル酸ラウリルを挙げ得る。アミド型の単量体の具体例と
しては、N-t-ブチルアクリルアミド及びN-t-オクチルア
クリルアミドを挙げ得る。
【0024】親水性基を含有するエチレン性不飽和単量
体、好ましくは非イオン性のエチレン性不飽和単量体、
例えばアクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸2-ヒド
ロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル又はメ
タクリル酸2-ヒドロキシプロピルの共重合によって得ら
れるアクリル重合体を使用するのが好ましい。
体、好ましくは非イオン性のエチレン性不飽和単量体、
例えばアクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸2-ヒド
ロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル又はメ
タクリル酸2-ヒドロキシプロピルの共重合によって得ら
れるアクリル重合体を使用するのが好ましい。
【0025】前記のビニル重合体は、ビニルエステル、
スチレン又はブタジエンの中から選択される単量体の単
独重合又は共重合によって得ることができる。ビニルエ
ステルの具体例としては、酢酸ビニル、ネオデカン酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビニル及びt-ブチル
安息香酸ビニルを挙げ得る。
スチレン又はブタジエンの中から選択される単量体の単
独重合又は共重合によって得ることができる。ビニルエ
ステルの具体例としては、酢酸ビニル、ネオデカン酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビニル及びt-ブチル
安息香酸ビニルを挙げ得る。
【0026】本発明によれば、前記の重縮合物はポリエ
ステル類、ポリエステルアミド類、脂肪鎖ポリエステル
類及びエポキシエステル樹脂類の中から選択し得る。ポ
リエステル類は公知の方法で脂肪族又は芳香族の二酸
と、脂肪族又は芳香族のジオール又はポリオールとの重
縮合によって得ることができる。使用し得る脂肪族二酸
はコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、ス
ベリン酸又はセバシン酸である。使用し得る芳香族二酸
は、テレフタル酸又はイソフタル酸、あるいはこれらの
誘導体例えば無水フタル酸である。使用し得る脂肪族ジ
オールは、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
シクロヘキサンジメタノール又は4,4'-(1-メチルプロピ
リデンレン)ビスフェノールである。使用し得るポリオ
ールは、グリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビ
トール又はトリメチロールプロパンである。
ステル類、ポリエステルアミド類、脂肪鎖ポリエステル
類及びエポキシエステル樹脂類の中から選択し得る。ポ
リエステル類は公知の方法で脂肪族又は芳香族の二酸
と、脂肪族又は芳香族のジオール又はポリオールとの重
縮合によって得ることができる。使用し得る脂肪族二酸
はコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、ス
ベリン酸又はセバシン酸である。使用し得る芳香族二酸
は、テレフタル酸又はイソフタル酸、あるいはこれらの
誘導体例えば無水フタル酸である。使用し得る脂肪族ジ
オールは、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
シクロヘキサンジメタノール又は4,4'-(1-メチルプロピ
リデンレン)ビスフェノールである。使用し得るポリオ
ールは、グリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビ
トール又はトリメチロールプロパンである。
【0027】ポリエステルアミド類は、ポリエステル類
と同様の方法で二酸とジアミン又はアミノアルコールと
の重縮合によって得ることができる。使用し得るジアミ
ンはエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン又はmー
若しくはp-フェニレンジアミンである。
と同様の方法で二酸とジアミン又はアミノアルコールと
の重縮合によって得ることができる。使用し得るジアミ
ンはエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン又はmー
若しくはp-フェニレンジアミンである。
【0028】重縮合に使用し得る陰イオン性基をもつ単
量体としては、例えばジメチロールプロピオン酸、トリ
メリット酸又はその誘導体例えば無水トリメリット酸、
ペンタンジオール-3-スルホン酸のナトリウム塩あるい
は5-スルホ-1,3-ベンゼンジカルボン酸のナトリウム塩
である。
量体としては、例えばジメチロールプロピオン酸、トリ
メリット酸又はその誘導体例えば無水トリメリット酸、
ペンタンジオール-3-スルホン酸のナトリウム塩あるい
は5-スルホ-1,3-ベンゼンジカルボン酸のナトリウム塩
である。
【0029】前記の脂肪鎖ポリエステル類は重縮合中に
脂肪鎖ジオールを使用することによって得ることができ
る。前記のエポキシエステル樹脂類は、脂肪酸と、α,
ω-ジエポキシ末端を有する縮合物との重縮合によって
得ることができる。かかる重合体は、特にK. Krishnamu
rtiの論文、Progress in Organic Coatings,11,167-197
(1983)に記載されている。天然産の重合体としてはシェ
ラック(shellac)を挙げ得る。
脂肪鎖ジオールを使用することによって得ることができ
る。前記のエポキシエステル樹脂類は、脂肪酸と、α,
ω-ジエポキシ末端を有する縮合物との重縮合によって
得ることができる。かかる重合体は、特にK. Krishnamu
rtiの論文、Progress in Organic Coatings,11,167-197
(1983)に記載されている。天然産の重合体としてはシェ
ラック(shellac)を挙げ得る。
【0030】本発明によれば、前記の有機溶媒は少なく
とも部分的に水混和性であり且つ水の沸点よりも高い沸
点をもつものである。該有機溶媒は完全に水混和性であ
ってもよい。
とも部分的に水混和性であり且つ水の沸点よりも高い沸
点をもつものである。該有機溶媒は完全に水混和性であ
ってもよい。
【0031】前記の有機溶媒は、プロピレングリコー
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、乳酸エ
チル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プ
ロピレングリコールモノ-tert-ブチルエーテル及びプロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの中か
ら選択される1種又はこれらの混合物であるのが好まし
い。
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、乳酸エ
チル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プ
ロピレングリコールモノ-tert-ブチルエーテル及びプロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの中か
ら選択される1種又はこれらの混合物であるのが好まし
い。
【0032】本発明によれば、被膜形成性重合体の量は
組成物の全重量に対して10〜70重量%の範囲にあり得
る。前記の少なくとも部分的に水混和性でありしかも水
の沸点よりも高い沸点をもつ有機溶媒の量は、組成物の
全重量に対して4〜48重量%の範囲にあり得る。水の量
は前記組成物の全重量に対して12〜75重量%、好ましく
は40〜70重量%の範囲にあり得る。本発明の組成物中の
水の量と、少なくとも部分的に水混和性であり且つ水の
沸点よりも高い沸点をもつ有機溶媒の量の比は、0.25〜
19、好ましくは0.8〜17であるのが好ましい。
組成物の全重量に対して10〜70重量%の範囲にあり得
る。前記の少なくとも部分的に水混和性でありしかも水
の沸点よりも高い沸点をもつ有機溶媒の量は、組成物の
全重量に対して4〜48重量%の範囲にあり得る。水の量
は前記組成物の全重量に対して12〜75重量%、好ましく
は40〜70重量%の範囲にあり得る。本発明の組成物中の
水の量と、少なくとも部分的に水混和性であり且つ水の
沸点よりも高い沸点をもつ有機溶媒の量の比は、0.25〜
19、好ましくは0.8〜17であるのが好ましい。
【0033】本発明の組成物は、追加成分とし第二の極
性有機溶媒であって少なくとも部分的に水混和性であり
且つ水の沸点よりも低いか又は水の沸点に相当する沸点
をもつ第二の極性有機溶媒を少なくとも含有していても
よい。
性有機溶媒であって少なくとも部分的に水混和性であり
且つ水の沸点よりも低いか又は水の沸点に相当する沸点
をもつ第二の極性有機溶媒を少なくとも含有していても
よい。
【0034】かかる溶媒は特にアセトン、メチルエチル
ケトン、イソプロパノール、イソブタノール、エタノー
ル、ジメトキシエタン及び酢酸アミル、並びにこれらの
混合物の中から選択し得る。前記溶媒は組成物の全重量
に対して0〜40重量%の量で組成物中に存在させ得る。
ケトン、イソプロパノール、イソブタノール、エタノー
ル、ジメトキシエタン及び酢酸アミル、並びにこれらの
混合物の中から選択し得る。前記溶媒は組成物の全重量
に対して0〜40重量%の量で組成物中に存在させ得る。
【0035】前記の第二の有機溶媒は、前記のイオン性
重合体の使用を促進し、しかも少なくとも部分的に水混
和性であり且つ水の沸点よりも高い沸点をもつ有機溶媒
への前記重合体の溶解を促進することを可能にする。従
って、最終的な有機溶媒はよりいっそう流動性であり、
組成物はより容易に塗布でき、それによって組成物中に
存在する水の沸点よりも高い沸点をもつ有機溶媒の量を
低減することを可能にする。
重合体の使用を促進し、しかも少なくとも部分的に水混
和性であり且つ水の沸点よりも高い沸点をもつ有機溶媒
への前記重合体の溶解を促進することを可能にする。従
って、最終的な有機溶媒はよりいっそう流動性であり、
組成物はより容易に塗布でき、それによって組成物中に
存在する水の沸点よりも高い沸点をもつ有機溶媒の量を
低減することを可能にする。
【0036】本発明の組成物はまた水性重合体分散物を
含有していてもよい。前記の分散させた重合体は陰イオ
ン性基を含有していないか、又は分散させた重合体の全
重量に対して5重量%以下に相当するような程度までか
かる基を含有することが好ましい。
含有していてもよい。前記の分散させた重合体は陰イオ
ン性基を含有していないか、又は分散させた重合体の全
重量に対して5重量%以下に相当するような程度までか
かる基を含有することが好ましい。
【0037】前記の水性重合体分散物はラテックス又は
疑似ラテックスであり得る。疑似ラテックスという用語
は、一般的に重合体の球状粒子からなる懸濁物を言う。
これらの粒子は前記重合体を適当な水性相に分散させる
ことによって得られる。ラテックスもまた、適当な水性
相中で1種又はそれ以上の単量体を重合させることによ
って直接に得られる重合体の粒子からなる懸濁物であ
る。
疑似ラテックスであり得る。疑似ラテックスという用語
は、一般的に重合体の球状粒子からなる懸濁物を言う。
これらの粒子は前記重合体を適当な水性相に分散させる
ことによって得られる。ラテックスもまた、適当な水性
相中で1種又はそれ以上の単量体を重合させることによ
って直接に得られる重合体の粒子からなる懸濁物であ
る。
【0038】水性分散物中の重合体はアクリル重合体、
例えばメタクリル酸メチル又はスチレンと、アクリル酸
又はメタクリル酸のメチル、エチル又は2ーエチルヘキシ
ルエステルとの共重合体であるのが都合がよい。
例えばメタクリル酸メチル又はスチレンと、アクリル酸
又はメタクリル酸のメチル、エチル又は2ーエチルヘキシ
ルエステルとの共重合体であるのが都合がよい。
【0039】水性分散物中の重合体は、本発明の組成物
中に組成物の全重量に対して固形分を30〜90重量%、好
ましくは50〜80重量%の量で存在させ得る。本発明の組
成物がかかる水性重合体分散物を含有してなる場合に
は、該組成物のより迅速な被膜形成が認められ、該組成
物はその機械特性及び耐水性を保持する。得られる被膜
はより一層光沢があり、より一層接着性があり、しかも
良好な硬度をもつ。かかる組成物はマニキュア液として
使用するのに特に適している。
中に組成物の全重量に対して固形分を30〜90重量%、好
ましくは50〜80重量%の量で存在させ得る。本発明の組
成物がかかる水性重合体分散物を含有してなる場合に
は、該組成物のより迅速な被膜形成が認められ、該組成
物はその機械特性及び耐水性を保持する。得られる被膜
はより一層光沢があり、より一層接着性があり、しかも
良好な硬度をもつ。かかる組成物はマニキュア液として
使用するのに特に適している。
【0040】本発明の組成物は化粧料に慣用される助剤
を含有し得る。助剤の具体例としては、染料、顔料、真
珠様光沢剤、レーキ類、紫外線防止剤、増粘剤、香料、
消泡剤、界面活性剤及び殺菌剤を挙げ得る。当業者が前
記の任意の助剤及び/又はその量を、意図する添加によ
って、本発明の組成物の都合の良い性質が変化しないよ
うに又は実質的に変化しないように注意して選択するで
あろうことは明らかである。
を含有し得る。助剤の具体例としては、染料、顔料、真
珠様光沢剤、レーキ類、紫外線防止剤、増粘剤、香料、
消泡剤、界面活性剤及び殺菌剤を挙げ得る。当業者が前
記の任意の助剤及び/又はその量を、意図する添加によ
って、本発明の組成物の都合の良い性質が変化しないよ
うに又は実質的に変化しないように注意して選択するで
あろうことは明らかである。
【0041】従って、本発明の組成物の使用中は、水の
沸点よりも高い沸点をもつ有機溶媒は水が蒸発するまで
完全に蒸発せず、従って本発明の組成物の皮膜形成の第
一段階の間は前記重合体用の溶媒として機能することが
認められる。
沸点よりも高い沸点をもつ有機溶媒は水が蒸発するまで
完全に蒸発せず、従って本発明の組成物の皮膜形成の第
一段階の間は前記重合体用の溶媒として機能することが
認められる。
【0042】溶媒中で皮膜形成組成物を用いて得られる
光沢及び硬度と同じ光沢及び硬度をもつ被膜が得られ、
組成物の完全な皮膜形成は水性重合体分散物を用いた場
合よりも早い。特に、乾燥後に得られる皮膜は良好な光
沢、良好な接着性及び良好な滞留能を有する。
光沢及び硬度と同じ光沢及び硬度をもつ被膜が得られ、
組成物の完全な皮膜形成は水性重合体分散物を用いた場
合よりも早い。特に、乾燥後に得られる皮膜は良好な光
沢、良好な接着性及び良好な滞留能を有する。
【0043】本発明の組成物を爪に塗布した場合には爪
の良好な耐水性が得られ、それによって組成物の塗布が
促進される。
の良好な耐水性が得られ、それによって組成物の塗布が
促進される。
【0044】本発明の組成物は毛髪用化粧料組成物、例
えば整髪作用をもつ組成物の形態であってもよいし又は
メーキャップ用組成物例えばマニキュア液又はマスカラ
の形態であってもよいし、あるいはスキンケア用組成物
例えば美容マスク又は皮膚を引き締める効果をもつ顔の
手入れ用ローションの形態であっても良い。
えば整髪作用をもつ組成物の形態であってもよいし又は
メーキャップ用組成物例えばマニキュア液又はマスカラ
の形態であってもよいし、あるいはスキンケア用組成物
例えば美容マスク又は皮膚を引き締める効果をもつ顔の
手入れ用ローションの形態であっても良い。
【0045】
【発明の実施の態様】本発明を以下の実施例により説明
するが、それに限定されるものではない。
するが、それに限定されるものではない。
【0046】
【実施例】実施例1 :下記の組成をもつ透明な爪手入れ用品ベース
を調製した。 − Worlle社からWorleesol 60Aという名称で販売されている ブチルグリコールと2ーブタノール(50/50)の混合物中の 75%の固形分をもつアルキド樹脂 13g(固形分) − Rohm and Haas社からPrimal WL81Kという名称で販売され ている42%の固形分をもつアクリル水性分散物 13g(固形分) − イソプロパノール 5.5g − プロピレングリコールモノメチルエーテル 8.5g − トリエチルアミン 1.2g − 添加剤 0.5g − 活性剤 0.5g − 水 全体を100gにする必要量 上記のアルキド樹脂と、イソプロパノールと、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルとを一緒に攪拌しなが
ら混合し、次いで上記の添加剤とトリエチルアミンを加
えた。次いで、水と上記の活性剤を加えた。そして、上
記のアクリル分散物を素早く加えた。得られた基剤(bas
e)は爪の上に容易に拡展し、迅速に被膜を形成した。乾
燥後には、基剤は硬くて、耐久性のある被膜を与えた。
この基剤は着色ワニスで被覆し得る。
を調製した。 − Worlle社からWorleesol 60Aという名称で販売されている ブチルグリコールと2ーブタノール(50/50)の混合物中の 75%の固形分をもつアルキド樹脂 13g(固形分) − Rohm and Haas社からPrimal WL81Kという名称で販売され ている42%の固形分をもつアクリル水性分散物 13g(固形分) − イソプロパノール 5.5g − プロピレングリコールモノメチルエーテル 8.5g − トリエチルアミン 1.2g − 添加剤 0.5g − 活性剤 0.5g − 水 全体を100gにする必要量 上記のアルキド樹脂と、イソプロパノールと、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルとを一緒に攪拌しなが
ら混合し、次いで上記の添加剤とトリエチルアミンを加
えた。次いで、水と上記の活性剤を加えた。そして、上
記のアクリル分散物を素早く加えた。得られた基剤(bas
e)は爪の上に容易に拡展し、迅速に被膜を形成した。乾
燥後には、基剤は硬くて、耐久性のある被膜を与えた。
この基剤は着色ワニスで被覆し得る。
【0047】実施例2:下記の組成をもつマニキュア液
を実施例1の方法に従って調製した。 − ブチルグリコールと2ーブタノール(50/50)の混合物中の 75%の固形分をもつアルキド樹脂 (Worlle社製のWorleesol 60A) 15g(固形分) − 固形分42%のアクリル水性分散物 (Rohm and Haas社製のPrimal WL81K) 15g(固形分) − イソプロパノール 6.5g − プロピレングリコールモノエチルエーテル 4.5g − プロピレングリコールモノブチルエーテル 8.5g − トリエチルアミン 1.3g − レオロジー剤 0.5g − 添加剤 0.5g − 顔料 0.7g − 水 全体を100gにする必要量 爪に容易に塗布されるマニキュア液が得られた。乾燥後
には、滑らかで均一な被膜が得られた。
を実施例1の方法に従って調製した。 − ブチルグリコールと2ーブタノール(50/50)の混合物中の 75%の固形分をもつアルキド樹脂 (Worlle社製のWorleesol 60A) 15g(固形分) − 固形分42%のアクリル水性分散物 (Rohm and Haas社製のPrimal WL81K) 15g(固形分) − イソプロパノール 6.5g − プロピレングリコールモノエチルエーテル 4.5g − プロピレングリコールモノブチルエーテル 8.5g − トリエチルアミン 1.3g − レオロジー剤 0.5g − 添加剤 0.5g − 顔料 0.7g − 水 全体を100gにする必要量 爪に容易に塗布されるマニキュア液が得られた。乾燥後
には、滑らかで均一な被膜が得られた。
【0048】実施例3:下記の組成をもつマニキュア液
を調製した: − ブチルグリコールと2ーブタノール(50/50)の混合物中の 75%の固形分をもつアルキド樹脂 (Worlle社製のWorleesol 60A) 30g(固形分) − イソプロパノール 6.5g − トリエチルアミン 2.6g − エタノール 13g − レオロジー剤 0.5g − 添加剤 0.5g − 顔料 0.7g − 水 全体を100gにする必要量 爪に容易に塗布されるマニキュア液が得られた。乾燥後
には、滑らかで均一な被膜が得られた。
を調製した: − ブチルグリコールと2ーブタノール(50/50)の混合物中の 75%の固形分をもつアルキド樹脂 (Worlle社製のWorleesol 60A) 30g(固形分) − イソプロパノール 6.5g − トリエチルアミン 2.6g − エタノール 13g − レオロジー剤 0.5g − 添加剤 0.5g − 顔料 0.7g − 水 全体を100gにする必要量 爪に容易に塗布されるマニキュア液が得られた。乾燥後
には、滑らかで均一な被膜が得られた。
Claims (10)
- 【請求項1】 中和されたイオン性の被膜形成性重合体
と、水と、少なくとも部分的に水に混和性であり且つ水
の沸点よりも高い沸点をもつ極性有機溶媒の少なくとも
1種とを含有してなる化粧料組成物であって、前記の被
膜形成性重合体は、それが中和されていない状態にある
場合には水に不溶性であり且つ前記の極性有機溶媒に可
溶性のものでありしかも重合体が中和されている状態に
ある場合には前記の極性有機溶媒と水との混合物に可溶
性のものであり、前記の中和されたイオン性の被膜形成
性重合体と、水と、前記の極性有機溶媒との混合物が単
一相を構成していることを特徴とする化粧料組成物。 - 【請求項2】 前記のイオン性の被膜形成性重合体が親
水性部分を有しているものであり、該親水性部分がカル
ボン酸基及びその塩、スルホン酸基及びその塩、ホスホ
ン酸基及びその塩、第1級、第2級又は第3級アミノ基
及びその塩、第4級アミノ基、水酸基、親水性アミド
基、エーテル又はポリエーテル基あるいはニトリル基、
アミド基、ニトロ基、イミド基又はメルカプト基の中か
ら選択される極性の高い基の複数個からなるものである
ことを特徴とする請求項1記載の化粧料組成物。 - 【請求項3】 前記のイオン性の被膜形成性重合体がカ
ルボン酸基、スルホン酸基及びホスホン酸基の中から選
択される陰イオン性基を複数個有するものであり、これ
らの基が5〜100%の率で中和されているものであるこ
とを特徴とする請求項1〜2に記載の化粧料組成物。 - 【請求項4】 前記のイオン性の被膜形成性重合体が親
油性部分を有しているものであり、該親油性部分が直鎖
又は分岐鎖状の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基、芳香
族炭化水素基、飽和又は不飽和の環状炭化水素基、フル
オロカーボン又はフルオロ炭化水素基及びオルガノシリ
コーン残基の中から選択される複数個の比較的非極性の
基及び/又は疎水性基からなるものであることを特徴と
する請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧料組成
物。 - 【請求項5】 前記のイオン性の被膜形成性重合体が、
ラジカル重合体が立体排除クロマトグラフィーにより測
定される分子量で、500〜200,000の分子量をもつもので
あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
載の化粧料組成物。 - 【請求項6】 前記の水の沸点よりも高い沸点をもつ極
性有機溶媒がプロピレングリコール、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、乳酸エチル、プロピレングリ
コールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモ
ノ-tert-ブチルエーテル及びプロピレングリコールモノ
メチルエーテル並びにこれらの混合物の中から選択され
るものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
1項に記載の化粧料組成物。 - 【請求項7】 追加成分として少なくとも部分的に水混
和性であり且つ水の沸点よりも低いか又はそれに相当す
る沸点をもつ極性有機溶媒の少なくとも1種を含有して
なるものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
か1項に記載の化粧料組成物。 - 【請求項8】 追加成分としてさらに水性重合体分散物
を含有するものであることを特徴とする請求項1〜7の
いずれか1項に記載の化粧料組成物。 - 【請求項9】 前記の水性重合体分散物中の重合体が10
℃よりも高いか又はそれに相当するガラス転移温度をも
つものであることを特徴とする請求項8記載の化粧料組
成物。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
化粧料組成物の製造方法であって、中和されていないイ
オン性の被膜形成性重合体(該重合体は中和されていな
い状態では水不溶性であるが、但し、該重合体は中和さ
れた場合には水と後記の極性有機溶媒との混合物に可溶
性であるものである)を、少なくとも部分的に水混和性で
あり且つ水の沸点よりも高い沸点をもつ極性有機溶媒に
溶解し、次いで得られた有機溶液に水(但し、水/又は
前記の極性有機溶媒は前記の被膜形成性重合体を中和す
るための薬剤を少なくとも1種含有するものとする)を
加えて前記被膜形成性重合体を中和し、そして得られた
前記の中和された被膜形成性重合体と、前記の極性有機
溶媒と、水との混合物が単一相を構成することからな
る、化粧料組成物の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9507732A FR2735975B1 (fr) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | Composition cosmetique contenant un polymere filmogene, procede de preparation et utilisation |
FR9507732 | 1995-06-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0912424A true JPH0912424A (ja) | 1997-01-14 |
JP2740759B2 JP2740759B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=9480442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8156773A Expired - Fee Related JP2740759B2 (ja) | 1995-06-27 | 1996-06-18 | 被膜形成性重合体を含有してなる化粧料組成物及びその製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5817304A (ja) |
EP (1) | EP0752244B2 (ja) |
JP (1) | JP2740759B2 (ja) |
DE (1) | DE69600024T3 (ja) |
ES (1) | ES2105912T5 (ja) |
FR (1) | FR2735975B1 (ja) |
Families Citing this family (29)
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---|---|---|---|---|
FR2735975B1 (fr) * | 1995-06-27 | 1997-08-08 | Oreal | Composition cosmetique contenant un polymere filmogene, procede de preparation et utilisation |
US6652280B2 (en) | 1998-04-03 | 2003-11-25 | Morton Cohen | Composition and method for improving, altering, and treating teeth |
EP1028691A4 (en) * | 1998-06-08 | 2001-10-04 | Kirker Entpr Inc | NAIL POLISH COMPOSITION WITH DECORATIVE APPEARANCE |
JP3051723B2 (ja) | 1998-10-15 | 2000-06-12 | 大成化工株式会社 | 水性美爪料の製造方法 |
FR2801202B1 (fr) * | 1999-11-19 | 2002-10-11 | Oreal | Composition cosmetique comprenant un polymere aux caracteristiques particulieres et un polymere epaississant |
FR2801201B1 (fr) * | 1999-11-19 | 2003-02-14 | Oreal | Composition cosmetique haute tenue comprenant au moins un polymere filmogene |
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