JPH09124074A - 紙製包装用資材およびその製造方法 - Google Patents

紙製包装用資材およびその製造方法

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JPH09124074A
JPH09124074A JP7309959A JP30995995A JPH09124074A JP H09124074 A JPH09124074 A JP H09124074A JP 7309959 A JP7309959 A JP 7309959A JP 30995995 A JP30995995 A JP 30995995A JP H09124074 A JPH09124074 A JP H09124074A
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JP
Japan
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paper
density
low
decorative
packaging material
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JP7309959A
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Hiroyasu Osada
宏泰 長田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に多量の空間を保有するために、断熱性
や保温性、緩衝性に優れ、また、美粧性に優れているた
めに、見栄えの良好な包装形態を取り得る紙製包装用資
材およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 内部発泡により密度が0.1〜0.3g
/cm2となっている低密度紙に、化粧紙を張り合わせ
てなることを特徴とする。また、その製造方法は、内部
発泡により密度が0.1〜0.3g/cm2となってい
る低密度紙と、絵模様が印刷された化粧紙とが積層する
紙製包装用資材の製造方法において、低密度紙の縁に化
粧紙が欠けないように、低密度紙以上に幅広い化粧紙を
接着することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、断熱性や緩衝性に優
れた紙製包装用資材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、包装用資材としては、発泡ポリエ
チレンや、発泡スチロール等のプラスチックの発泡体
が、断熱性や保温性、緩衝性に優れ、安価であるため
に、大量に使用されているが、廃棄処分、殊に焼却処分
においては環境汚染の問題があるために、廃棄しても自
然分解し、焼却しても悪性ガスの発生のない紙製包装用
資材への転換が進められているが、充分なものがなく、
発泡ポリエチレンシートに紙を貼ったものが多用されて
おり、問題の解決にはなっていない。
【0003】プラスチックの発泡体を含まない従来の紙
製包装用資材は、緩衝性や断熱性、保温性を付加するた
めに、複数の紙を張り合わせる構造において、内部空間
を保有する手段を取っていた。段ボールがその代表的な
存在であり、さらに、この出願人においては、段ボール
のライナーまたは中芯に、0.2〜0.5g/cm2
低密度紙を使用することを試みたこともあった(実願昭
61−185379号)。また、このような段ボールの
他、張り合わせる紙の一方または双方にエンボス加工を
施したものを挙げることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】段ボールは、コルゲー
ト加工されたリブ構造の中芯にライナーを張り合わせた
ものであるから、構造的に非常に強度があり、殊に重い
物や大きい物の包装に耐える箱の組立てには正に最適条
件を具備している。しかし、ライナーの貼合せの表面に
中芯の段が現れ、また、その段に伴うフルートが端面に
露出していることや、段ボール原紙の色合い等の問題か
ら、そのままでは、例えば、贈答用等の気づかうような
箱には適しない。
【0005】段ボールの箱を見栄え良くするために、外
面に化粧紙が貼られることが多い。しかし、段ボールや
エンボス加工紙に化粧紙を貼っても、中芯の段やエンボ
ス加工の凸凹が外面に現れるために、所望の美粧性が得
られがたい。
【0006】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
内部に多量の空間を保有するために、断熱性や保温性、
緩衝性に優れ、また、美粧性に優れているために、見栄
えの良好な包装形態を取り得る紙製包装用資材およびそ
の製造方法を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めのこの発明による紙製包装用資材は、内部発泡により
密度が0.1〜0.3g/cm2となっている低密度紙
に、化粧紙を張り合わせてなることを特徴とする。
【0008】上記の紙製包装用資材において、化粧紙を
張り合わせる接着剤が澱粉糊又は樹脂ラミネートであっ
たり、両面または一面に耐水層を設けたり、低密度紙に
対する化粧紙の張合せが部分貼りであったりすることが
ある。
【0009】また、この発明による紙製包装用資材の製
造方法は、内部発泡により密度が0.1〜0.3g/c
2となっている低密度紙と、絵模様が印刷された化粧
紙とが積層する紙製包装用資材の製造方法において、低
密度紙の縁に化粧紙が欠けないように、低密度紙以上に
幅広い化粧紙を接着することを特徴とする。
【0010】
【作 用】低密度紙は、内部発泡により多量の空間を有
するから、これをそのまま箱として組み立て、食品の包
装に使用した時には、吸水により紙強度が減退するおそ
れがあるが、化粧紙により美粧性が得られると共に、吸
水性を押さえてそのような事態を防ぐことができる。従
って、化粧紙には防水性能を有する紙を使用することが
望ましい。
【0011】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】紙製包装用資材Pは、図1に示すように、
低密度紙1に、印刷が施された化粧紙2を張り合わせた
もので、再生可能にその間の接着剤3には澱粉糊が使用
される。
【0013】低密度紙1については、内部発泡により多
量に且つ均一に独立気泡を有するために、優れた断熱性
や緩衝性を発揮するものとして、新王子製紙株式会社製
が開発した紙を使用した。これによると、セルロースパ
ルプが約95%と主成分であり、再生のために回収が可
能である他、表1に示す如く、発泡スチロール(発泡P
S)と比べてもほとんど遜色のない密度と熱伝導率を有
している。
【表1】
【0014】ちなみに、この低密度紙1の製造方法につ
いては、パルプに平均粒径5〜30μmの発泡性粒子
(発泡性マイクロカプセル粒子)を配合して抄紙して加
熱発泡するものであるが、その際に、加熱が均等に及ぶ
ように、その加熱発泡前の水分量を65〜72%と高く
設定し、密度が0.1〜0.3g/cm2の均一な材質
が得られたものである。なお、これについては、同出願
人に係る特開平5−339898号公報等が参考とな
る。
【0015】化粧紙2には、その表面に印刷により絵模
様を表したものを使用した。そして、後記するように、
量産上から連続的な貼り合わせをなすために、貼合せ装
置Sには巻取ロール6として供給できるように、輪転機
を使用するオフセツト印刷またはグラビア印刷により連
続した印刷を施した。次に、製造方法について説明す
る。
【0016】接着剤3には澱粉糊を使用したので、その
糊化のための加熱を要する。つまり、段ボールの製造に
おけると同じように、澱粉糊には、薄い澱粉糊に未だ糊
化していない澱粉を混入したものを用い、接着時にはそ
れを加熱して糊化する。この加熱は、二つのロールの間
に、低密度紙1と化粧紙2とを繰り込みながら、一方の
ロールの熱により加熱しても良いが、この場合である
と、低密度紙1が両ロールの接点により強く押し潰さ
れ、低密度が幾らか損なわれるおそれがあるために、図
2に示すような貼合せ装置Sを用いた。
【0017】貼合せ装置Sは、加熱ベルト5と、押えベ
ルト7との間に、低密度紙1と化粧紙2とを繰り込み、
その間を通過する間に、澱粉糊の固化に要する熱を加熱
ベルト5により付与するものであって、加熱ベルト5の
下にヒータ9が設置されている。11が低密度紙1に澱
粉糊としての接着剤3を塗布する糊ロール、13が接着
が終わった紙製包装用資材Pを裁断する切断刃である。
【0018】運転の際には、澱粉糊への熱が伝導されや
すく、化粧紙2を下にして繰り込まれるが、化粧紙2が
ヒータ9と擦り合うことがなく、加熱ベルト5に密着し
たまま移動するために、擦れて化粧紙2の美粧性が失わ
れるというような不都合がなく、加圧と加熱が広く平た
い面接合により緩慢に行われるために、低密度紙1の密
度特性の減退を防止でき、また、厚い低密度紙1を使用
しても(例えば、表1では、1.45mmの厚さのもの
を繰り込んでも)、加圧中に何ら皺が発生しない。
【0019】図3に示すように、化粧紙2の幅Lは、低
密度紙1の幅Mよりも大きくしてある。すなわち、運転
の際に、低密度紙1に対して化粧紙2がずれると、低密
度紙1の縁にそれが接着されていない不都合が生じるこ
とになるが、このように化粧紙2の幅Lを大きくする
と、紙器として組み立てた場合に、印刷欠けた不良品と
なる不都合を防止できる。
【0020】図4ないし図6は、それぞれ、紙製包装用
資材Pとしての他の実施例を示したもので、図4の場合
は、接着剤3が点々と散在して使用されている。このよ
うにすると、低密度紙1と化粧紙2との間に接着剤3が
欠除する空間層12が生じるので、さらに断熱性が良好
となる。
【0021】図5の場合であると、紙製包装用資材Pの
一面に耐水層10を形成したものであるが、二点鎖線で
示すように、両面に形成してさらに耐水性を高めること
もある。なお、耐水層10は、例えば、ポリエチレンフ
ィルムのラミネートや、ワックスの塗布によって形成す
る。
【0022】図6は、低密度紙1の両面に、サンドイッ
チ状に化粧紙2,2を接着した場合を示す。化粧紙2の
材質や印刷によっては、強度や耐水性、美粧性が合理的
に高められる。
【0023】なお、上記実施例では、接着剤3にいずれ
も澱粉糊を使用したものを示したが、澱粉糊に代えて、
溶融樹脂のエキストルージョン法により形成されたいわ
ゆる樹脂ラミネートであってもよい。このエキストルー
ジョン法であれば連続塗布が可能であり、しかも接着剤
3の層自体が耐水層を兼ねることになる。これにより、
箱内部に生じた結露が外部に滲出することがなく、湿気
のあるものを収納しても、その湿気が箱表面の化粧紙に
まで及ぶことがない。
【0024】上記のような紙製包装用資材Pの用途につ
いては、断熱性が良好であることから、例えば、ハム、
肉、アイスクリーム、シューマイ、水産物、水産加工
物、生菓子、マーガリン、漬物、ピザパイ等を包装する
箱として最適であり、また、弁当の折詰めに正に適して
いる。また、緩衝性からは繊細な電子部品の収納容器と
しても使用に適している。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、紙と
して再生に適した紙製包装用資材を提供することに成功
したもので、それによれば、内部に多量の空間を保有す
るために、断熱性や保温性、緩衝性に優れ、各種の食料
品の包装や弁当の折詰めとして最適に使用でき、また、
繊細な部品の包装にも適し、また、美粧性に優れている
ために、見栄えの良好な包装形態を取り得る等の優れた
効果がある。
【0026】また、この発明の方法によれば、印刷に狂
いのない紙器を組み立てる上に、不良品の発生を未然に
防止できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す紙製包装用資材の断面図であ
る。
【図2】同紙製包装用資材を製造する貼合せ装置の説明
図である。
【図3】同紙製包装用資材の製造において張り合わせる
要領を示す平面説明図である。
【図4】他の実施例を示す紙製包装用資材の断面図であ
る。
【図5】他の実施例を示す紙製包装用資材の断面図であ
る。
【図6】他の実施例を示す紙製包装用資材の断面図であ
る。
【符号の説明】
P 紙製包装用資材 1 低密度紙 2 化粧紙 3 接着剤 10 耐水層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部発泡により密度が0.1〜0.3g
    /cm2となつている低密度紙に、化粧紙を張り合わせ
    てなることを特徴とする紙製包装用資材。
  2. 【請求項2】 化粧紙を張り合わせる接着剤が澱粉糊で
    あることを特徴とする請求項1記載の紙製包装用資材。
  3. 【請求項3】 化粧紙を張り合わせる接着剤が、溶融樹
    脂のエキストルージョンにより形成される樹脂ラミネー
    トであることを特徴とする請求項第1項記載の紙製包装
    用資材。
  4. 【請求項4】 両面または一面に耐水層を設けたことを
    特徴とする請求項1,2または3記載の紙製包装用資
    材。
  5. 【請求項5】 低密度紙に対する化粧紙の張合せが部分
    貼りであることを特徴とする請求項1,2,3または4
    記載の紙製包装用資材。
  6. 【請求項6】 内部発泡により密度が0.1〜0.3g
    /cm2となっている低密度紙と、絵模様が印刷された
    化粧紙とが積層する紙製包装用資材の製造方法におい
    て、低密度紙の縁に化粧紙が欠けないように、低密度紙
    以上に幅広い化粧紙を接着することを特徴とする紙製包
    装用資材の製造方法。
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