JP3717609B2 - 積層体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は和紙調の高級感や手触りを表現する紙製品用の積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】
贈答箱や土産物の箱で、表面に和紙を貼ることによって高級感を出すようにしたものが従来から知れられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
和紙は一般に高価である。また、和紙を手貼りで箱の表面に貼る作業は非常に手間のかかり、生産性が悪い。また、箱に和紙を貼った場合は、貼られる和紙によって色相が決まってしまい、意匠面の自由度が狭い。また、和紙は、印刷性が悪く、それ自体に印刷しても見栄えの良いものを得ることは難しいし、切れやすいため、印刷自体が難しい。
【0004】
また、和紙と同様の感触が得られる素材として化繊紙があり、特に、10g/m2以下の薄手化繊紙は、半透明であるため、例えば紙箱の場合に、オフセット印刷により絵柄を施した板紙に貼ることによって、オフセット印刷の効果も発揮でき、むしろ半透明であることによりオフセット印刷による絵柄がより引き立てられるという効果もあって、和紙調の風合いで、かつ高級な意匠感を生み出せることが考えられる。
【0005】
ところで、薄手化繊紙を、和紙の場合と同様に板紙と枚葉で貼り合わせるには、薄手化繊紙と板紙が両方とも多孔質材料であるため、接着剤を塗布した後すぐに貼り合わせ乾燥により固化接着させるウエットラミネート方法が一般的に用いられるが、その場合には、接着剤が化繊紙に浸透して表面にしみ出すことにより、その接着剤や薄手化繊紙が押さえローラ等の表面に引っ付いてしまい、そのため、巻き取りロールを利用した連続の貼り合わせ作業が困難になる。また、厚手の化繊紙を用いれば接着剤のしみ出しをある程度抑えることもできるが、厚手の化繊紙は透明性に欠けるため、板紙に印刷した絵柄が隠れてしまい意匠感を損なう恐れがあった。
【0006】
したがって、化繊紙を利用して和紙調の見栄えや手触りを実現し、かつ、連続生産が可能で、かつ、印刷効果を引き立てて高級な意匠感が得られるようにすることが課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、透明性を有する薄手の化繊紙、特に10g/m2以下の化繊紙の裏面に透明なプラスチックフィルムを貼り、その半透明のラミネート素材を板紙の表面にオーバーラミネートすることにより解決できるものである。
【0008】
薄手化繊紙と板紙の貼り合わせには、一般的にウエットラミネート方法が用いられ、その場合には接着剤が化繊紙に浸透し表面にしみ出すため、連続の貼り合わせは困難であるが、化繊紙の裏面に透明なプラスチックフィルムを貼ることにより、そのプラスチックフィルム面を板紙と貼り合わせるようにできるので、上記半透明のラミネート素材を板紙に接着剤にてウエットラミネート方法にて貼り合わせる場合においても、接着剤がプラスチックフィルムを浸透せず、ラミネート素材表面に浸透することがなくて、貼り合わせ作業は問題なく行える。また、接着方法としてはドライラミネート方法も利用可能であり、その場合においても、当然、貼り合わせ作業は問題なく行える。なお、化繊紙とプラスチックフィルムの貼り合わせには、ドライラミネート方法やポリオレフィン樹脂等による押出しラミネート方法を用いることができるので、その場合も化繊紙表面に接着剤が浸透することはなく、貼り合わせ作業は問題のないものである。そして、このような構成とすることにより、表面が化繊紙であるので、和紙調の見栄えや手触りが得られる。さらに、化繊紙自体が薄くて半透明であり、透明プラスチックフィルムを貼ったラミネート素材も半透明であるので、プラスチックフィルムの表面側あるいは裏面側に絵柄印刷層を設けることによって印刷の効果も発揮でき、むしろ半透明であることで印刷が一層引き立てられて、高級な意匠感が生み出される。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、カートンに適用した場合の実施の形態の一例を示している。
【0010】
この例は、秤量9g/m2の薄手化繊紙1の裏面にドライラミネートによって厚さ20μのポリプロピレン(OPP)フィルム2を貼って半透明のラミネート素材を形成し、このラミネート素材と、表面にオフセット印刷により絵柄印刷層3を設けた秤量310g/m2のコートボール紙4とを、ウエットラミネートにより貼り合わせた積層体をカートン素材とし、打抜き、箔押し,糊貼り,組立て等の工程を経て、例えば図2に示すようなカートン5とするものである。図1において、21は接着剤層である。
【0011】
この場合のカートンは、例えば、贈答箱,土産物の箱などに最適で、カートン表面に繊維模様6も現れて、和紙調の見栄えや手触りが得られ、また、印刷の効果も十分発揮でき、かつ、印刷が引き立てられて、高級な意匠感が得られる。また、上の例において、絵柄印刷層3は印刷によりポリプロピレンフィルム2に設けてもよく、その場合も同様の効果が得られる。
【0012】
また、図3および図4は、段ボール製うちわに適用した場合の実施の形態の一例を示している。
【0013】
この例は、秤量9g/m2の薄手化繊紙1の裏面にドライラミネートによって厚さ20μのポリプロピレン(OPP)フィルム2を貼って半透明のラミネート素材を形成し、このラミネート素材と、裏面に絵柄印刷層7を設けた秤量310g/m2のコートボール紙4と中芯8と表面側の白コートライナー9の複層構造からなる段ボールに打抜きにより所定の窓部10を形成したものとを、ウエットラミネートにより貼り合わせ、打抜き、取手部分11の折返しおよび貼合等の工程を経て、図3に示すような段ボール製うちわ12とするものである。図4において、22は接着剤層である。
【0014】
この場合、薄手化繊紙1の繊維模様6が窓部10を通して透かし見え、清涼感が増す。また、この場合、白コートライナー9の表面に印刷層を設けることもできる。また、ポリプロピレンフィルム2に印刷を施して、窓部10の部分を含む一連の絵柄を表現することも可能である。また、この例では、取手部分11が化繊紙1で覆われるため、手触りが良好で、多湿条件下でもべたつき等による不快感がなく、さらに、ポリプロピレンフィルム2を貼合しているので、耐水性および強度が増し、段ボール製うちわ12自体が軟化したり、折れたりする等の不具合の発生を極力抑えることができる。なお、窓部10の裏面側からの意匠性を考慮して、薄手化繊紙1とポリプロピレンフィルム2を上の例とは反対にして段ボールに貼り合わせたり、ポリプロピレンフィルム2の両面に薄手化繊紙1を貼合したラミネート素材としたり、さらに、段ボール製うちわ12の両面に、その両面の表面が薄手化繊紙1となるようにように半透明のラミネート素材を貼り合わせる等の構成とすることも可能である。
【0015】
以上、二つの例を説明したが、本発明の積層体は、陶磁器やガラス製品の箱など他の用途にも適用できるものであり、更に、例えば、ホットスタンプ,タックシール貼り等を組み合わせることで多彩な用途に適用できるものである。
【0016】
なお、化繊紙1は秤量10g/m2以下とすることにより、透かし効果がより良好となるものである。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、化繊紙によって和紙調の見栄えや手触りを実現するとともに、印刷効果を引き立て高級な意匠感が得られるようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の一例に係る積層体の断面図である。
【図2】図1の積層体を用いたカートンの斜視図である。
【図3】実施の形態の他の例を示す段ボール製うちわの部分断面図である。
【図4】図3の例の段ボール製うちわを裏面から見た全体図である。
【符号の説明】
1 薄手化繊紙
2 OPPフィルム
3 絵柄印刷層
4 コートボール紙
5 カートン
10 窓部
12 うちわ
21 接着剤層
22 接着剤層

Claims (3)

  1. 透明性を有する化繊紙の裏面にプラスチックフィルムを積層した半透明のラミネート素材を用い、該ラミネート素材を板紙の表面にオーバーラミネートしてなる積層体。
  2. 前記プラスチックフィルムの表面側あるいは裏面側に絵柄印刷層が設けられた請求項1記載の積層体。
  3. 前記透明性を有する化繊紙が10g/m2以下である請求項1または2記載の積層体。
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