JPH0647721Y2 - 経木の代用となる積層シート - Google Patents

経木の代用となる積層シート

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JPH0647721Y2
JPH0647721Y2 JP4216289U JP4216289U JPH0647721Y2 JP H0647721 Y2 JPH0647721 Y2 JP H0647721Y2 JP 4216289 U JP4216289 U JP 4216289U JP 4216289 U JP4216289 U JP 4216289U JP H0647721 Y2 JPH0647721 Y2 JP H0647721Y2
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wood
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輝 岩井
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、従来、杉や桧等の板材を紙のように薄く削る
ことによって得られる経木の代用品として使用される積
層シートに関するものである。
「従来の技術」 杉や桧等の板材を紙のように薄く削ることによって得ら
れる経木は、例えば、各種の餅類,串団子,赤飯,和菓
子等を折り詰め包装にして販売,流通させる際の前記内
容物のカバー材をはじめ、各種の食料品を直接包装する
際の包装用材として使用されており、吸湿性を有し、し
かも、包装される物品に対して非粘着性である等の優れ
た性質を有する包装材として多用されている。
「考案が解決しようとする課題」 しかるに、前述の経木は、近年の傾向である省資源の意
向に沿わなく、また、高価であり、木の匂いが強く、さ
らには、木屑や虫が混入していたり等の問題があるた
め、最近、木目模様の印刷紙の表,裏両面にポリオレフ
ィン系合成樹脂層をコーティング積層させた積層シート
が使用されるようになってきた。
しかしながら、前記木目模様の印刷紙の表,裏両面にポ
リオレフィン系合成樹脂層をコーティング積層させた積
層シートは、その表面が合成樹脂層で形成されているの
で、合成樹脂層特有の安価なギラツキが出てしまい、ま
た、吸湿性がなく、包装される物品に対しての粘着力が
強く、例えば、串団子やおはぎ餅等の餡が前記シート面
にベットリと付着してしまい、商品のイメージを低下さ
せるというような欠点を有しており、さらに、前記積層
シートは経木に比較してその手触りが悪く、経木特有の
パリッとした張りがなく、安っぽい印象を拭い去ること
ができないという欠点をも有している。
これに対して本考案は、板材を紙のように薄く削ること
によって得られる経木と同様の外観を呈し、しかも、あ
る程度の吸湿性を有し、また、包装される物品が串団子
やおはぎ餅等であっても、餡に対しての粘着力が弱く、
シート面に餡がベットリと付着するというようなことが
なく、しかも、経木に類似するパリッとした剛性を有す
る積層シートからなるものであって、経木の代用として
使用される積層シートを提供するものである。
「課題を解決するための手段」 本考案の経木の代用となる積層シートは、耐水性を有す
る透明〜半透明の繊維素シートによる表面層と、ポリオ
レフィン系樹脂による中芯層と、同じく耐水性を有する
透明〜半透明の繊維素シートによる裏面層とからなる3
層構成の積層シートであって、前記表面層と裏面層とを
構成している透明〜半透明の繊維素シートのうちの少な
くとも一方の繊維素シートには、前記中芯層と接する面
に、木目に類似するエンドレスの印刷模様が付されてい
るものである。
前記構成からなる本考案の経木の代用となる積層シート
における表面層と裏面層とに使用される透明〜半透明の
繊維素シートは、繊維素を利用して得られる耐水性シー
ト、例えば、グラシン紙(坪量40g/m2以下)、パーチメ
ント紙(坪量40g/m2以下)、さらには、坪量12g/m2以下
のセルロース系不織布やポリエステル不織布等が利用さ
れる。
前記積層シートにおける中芯層となるポリオレフィン系
合成樹脂層の厚さは、前記積層シートが経木の代用品と
して使用されるものであることから、積層シート全体の
厚さが経木の通常の厚さである0.02〜0.8mm程度となる
ように、通常10〜100μ程度に形成されているものであ
る。
さらに、前記構成からなる本考案の経木の代用となる積
層シートは、前記表,裏面層として利用される繊維素シ
ートと中芯層とを積層することによって得られるもので
あるが、前記表,裏面層をなす繊維素シートとして透明
〜半透明の薄手のシートが利用されているため、ウエッ
トラミネート法での積層は困難である。
したがって、前記本考案の積層シートの製造は、表面層
となる繊維素シートと裏面層となる繊維素シートとの間
に中芯層となるポリオレフィン系合成樹脂層を押し出し
積層するいわゆるサンドウィッチラミネート法を利用し
て行なうことが好ましい。
なお、前記表,裏面層たる繊維素シートと中芯層との積
層に際しては、被包装物と直接接する側の前記繊維素シ
ートに対して、該繊維素シートの前記中芯層となるポリ
オレフィン系合成樹脂と接する面に、あらかじめコロナ
放電処理等の接着性改良処理を施しておくことによっ
て、前記繊維素シートと印刷インキとの間の接着強度、
あるいは、前記繊維素シートと中芯層との間の接着強度
を向上させておき、耐水性において優れた性質が得られ
るようにしておくことが好ましい。
すなわち、前記積層シートにおける被包装物と直接接す
る側の前記繊維素シートと印刷インキとの間の接着強
度、あるいは、前記繊維素シートと中芯層との間の接着
強度を向上させておくことによって、前記積層シートに
おいて被包装物と直接接する側の前記繊維素シートが被
包装物内の水分で湿潤され、該繊維素シートが多少の伸
びを生ずるようなこととなっても、層間剥離の原因とな
る空気が層間に侵入するのを阻止し得るような耐水性が
前記積層シートに奏されるようにしておくことが好まし
い。
「実施例」 以下本考案の経木の代用となる積層シートの具体的な構
成を、図面に基づいて、製造実施例をもって説明する。
実施例1 第1図において、片面に杉板の正目に酷似する色彩およ
び輪郭形状の木目模様m,m,……が印刷されているパーチ
メント紙(坪量34.9g/m2)2に対して、該パーチメント
紙2における前記印刷面にコロナ放電処理を施した後、
続いて、前記パーチメント紙2におけるコロナ放電処理
面に、ポリエチレン樹脂を溶融,押し出し積層すると共
に、さらに、前記ポリエチレン樹脂の溶融,押し出し積
層面に、パーチメント紙(坪量34.9g/m2)3を押圧し、
積層することによって、2枚のパーチメント紙によって
形成されている表,裏面層2,3と、該表,裏面層2,3の間
に位置している厚さ20μのポリエチレン樹脂層による中
芯層4との積層構成からなる積層シート1を得た。
実施例2 第2図において、片面に杉板の正目に酷似する色彩およ
び輪郭形状の木目模様m,m,……が印刷されているパーチ
メント紙(坪量34.9g/m2)6に対して、該パーチメント
紙6における前記印刷面にコロナ放電処理を施した後、
続いて、前記パーチメント紙2におけるコロナ放電処理
面に、ポリエチレン樹脂を溶融,押し出し積層すると共
に、さらに、前記ポリエチレン樹脂の溶融,押し出し積
層面に、片面に杉板の正目に酷似する色彩および輪郭形
状の木目模様m,mが印刷されているパーチメント紙(坪
量34.9g/m2)7を、該パーチンメント紙7における印刷
面が前記ポリエチレン樹脂の溶融,押し出し積層面と接
当するようにして、押圧,積層することによって、2枚
のパーチメント紙によって形成されている表,裏面層6,
7と、該表,裏面層6,7の間に位置している厚さ20μのポ
リエチレン樹脂層による中芯層8との積層構成からなる
積層シート5を得た。
「考案の作用,効果」 本考案の経木の代用となる積層シートは、耐水性を有す
る透明〜半透明の繊維素シートによる表面層と、ポリオ
レフィン系樹脂による中芯層と、同じく耐水性を有する
透明〜半透明の繊維素シートによる裏面層とからなるも
のであり、前記表面層と裏面層とを構成している繊維素
シートのうちの少なくとも一方には、前記中芯層に接す
る面に、木目に類似するエンドレスの印刷模様が付され
ているものである。
しかして、前記構成からなる本考案の積層シートは、経
木の欠点、すなわち、高価,木の匂い,木屑の落下,虫
の混入等の欠点を悉く解消するものである。
さらに、前記積層シートは、表,裏両面層のうちの少な
くともいずれかの一方に、中芯層と接する面に形成され
ている木目模様の印刷が、前記積層シートの表,裏両面
から視認し得る程度の半透明性を有しており、かつ、
表,裏両面層が薄手の繊維素シートに対して木目の印刷
模様が裏刷り印刷で付されているので、外部から視認さ
れる木目模様には印刷インキ中のバインダーに起因する
印刷の不自然さが見られなく、天然木を紙のように薄く
剃ぐことによって得られる経木における木目模様に極め
て類似する木目模様が外部から視認されるものであり、
また繊維素シートによる木質系の感触が得られるので、
外観および感触の両面において、天然木を利用して得ら
れる経木にきわめて酷似するものであって、品質特性に
おいて優れた作用を奏するものである。
また、本考案の積層シートは、その表,裏両面層が耐水
性を有する透明〜半透明の薄手の繊維素シートによって
形成されており、しかも、ポリオレフィン系合成樹脂に
よる中芯層を具備しているので、ある程度の吸湿性を有
し、しかも、包装される物品に対しての粘着力が弱く、
例えば、串団子やおはぎ餅等の餡が前記シート面にベッ
トリと付着してしまうというようなことがなく、かつ、
耐水性においても従来の経木が使用される範囲内の用途
で要求される程度の耐水性を十分に具備するものであ
る。
さらに本考案の積層シートは、表,裏両面層をなす繊維
素シートと、ポリオレフィン系合成樹脂による中芯層と
の積層構成で形成されているものであるから、表,裏面
層の中の被包装物と接する側の繊維素シートが破れて、
中芯層と被包装物である食品等が直接接するような不測
の事態が発生しても、衛生的に問題がなく、主として食
料品の包装に利用される経木の代用品をなす積層シート
として、優れた作用,効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第2図は、本考案の経木の代用となる積層シー
トのそれぞれ別の実施例品を示す模型断面図である。 1……経木の代用となる積層シート、 2……繊維素シートによる表面層、 3……繊維素シートによる裏面層、 4……積層シート1における中芯層、 m,m……木目模様の印刷模様。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐水性を有する透明〜半透明の繊維素シー
    トによる表面層と、ポリオレフィン系樹脂による中芯層
    と、同じく耐水性を有する透明〜半透明の繊維素シート
    による裏面層とからなり、前記表面層と裏面層との繊維
    素シートのうちの少なくとも一方には、前記中芯層に接
    する面に、木目に類似するエンドレスの印刷模様が付さ
    れていることを特徴とする経木の代用となる積層シー
    ト。
JP4216289U 1989-04-11 1989-04-11 経木の代用となる積層シート Expired - Lifetime JPH0647721Y2 (ja)

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