JP2654542B2 - 艶消し模様箔紙の製造法 - Google Patents

艶消し模様箔紙の製造法

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JP2654542B2
JP2654542B2 JP6203987A JP20398794A JP2654542B2 JP 2654542 B2 JP2654542 B2 JP 2654542B2 JP 6203987 A JP6203987 A JP 6203987A JP 20398794 A JP20398794 A JP 20398794A JP 2654542 B2 JP2654542 B2 JP 2654542B2
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善造 中塚
勝治 西原
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  • Woven Fabrics (AREA)
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  • Paper (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は艶消し模様箔紙の製造
法、特に、表面が光沢のある且つエボンス加工能を有す
るシート状基材を素材とし、これの表面に紙、プラスチ
ックフィルム、布等のシート状物を重ねて、挾圧ロール
或いは挾圧プレートにより加圧する艶消し模様箔紙の製
造法に関する。
【0002】本明細書において本発明に関し、「箔紙」
とは、特許請求の範囲の項の記載を含め、当業者に引き
箔と称呼されている切箔としての箔糸、或いは当業者が
言うところの経箔である切箔としての箔糸を得るための
生地、壁張地や表具乃至は装丁用地としての生地、各種
ケース類や仏壇、物具の装飾貼り地としての生地等を指
す。
【0003】
【従来の技術】従来、前記様式の艶消し模様箔紙の製造
法では、素材の表面に重ねるシート状物として、所謂雲
竜紙(模様抄き込み紙の一種)や織物や編物類、表面に
粒子の粗い塗料で立体柄模様を印刷したプラスチックフ
ィルムが用いられ、それ等を型付け具として働かせてい
た。この従来技術では、得られる艶消し模様は、素材表
面に重ねるシート状物表面の繊維分布、粗粒子塗料の立
体模様配置に従うテクスチュアであって、全体としてぼ
かし模様の外観のものに制約される。因みに表面が艶消
しの地合いで、それに艶消し模様を浮出した感じに重ね
た態様で現出させることは未だ達成されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、表面
が艶消しの地合いで、その艶消し地に艶消し模様が浮出
した感じに重なった態様で現出された箔紙が得られるよ
うにするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のため、本
発明は次の構成をとっている。
【0006】即ち本発明は(I)表面が光沢のある且つ
エンボス加工能を有するシート状基材を素材とし、該素
材の表面に紙、プラスチックフィルム、布等のシート状
物を、これら両者の表面の間に素材より小さい切り紙を
分布する状態下に介在させて重ね、これらを挾圧ロール
或いは挾圧プレートにより加圧することを特徴とする艶
消し模様箔紙の製造法、及び(II)前記構成(I)のも
のにおいて、素材より小さい切り紙を分布状に貼着した
紙、プラスチックフィルム、布等のシート状物を切り紙
の側で素材の表面に重ねて、切り紙を該シート状物と素
材表面の間に介在させる艶消し模様箔紙の製造法に係
る。
【0007】本発明に係る「切り紙」とは、特許請求の
範囲に項の記載を含め、文字通りの切り紙、つまり或る
形に切った紙(布紙、合成紙を含む)またはフィルム、
紙(布紙、合成紙を含む)またはフィルム地を任意の形
(模様を含む)に打抜いたもの等を指す。
【0008】上記「切り紙」と「シート状物」とは、地
が同質であってもなくてもよい。
【0009】本発明において艶消し模様を施す素材とし
ては、表面に光沢を有する且つエンボス加工能を有する
ものである限り、各種のものが使用でき、その代表的な
例としては、紙、より好ましくは和紙からなる基材の表
面にうるしや熱可塑性樹脂のコーティング或いはフィル
ムの層を介しまたは介さずして金属膜を真空蒸着、ラミ
ネート、転写等により形成したもの、同様な基材の表面
に同様な方法により金属膜を形成したうえから熱可塑性
樹脂のコーティング或いはフィルムの層を施したもの、
同様な基材の表面にラッカー、うるし等の塗膜を形成し
たもの等を挙げることができる。
【0010】本発明において、艶消し模様を施す素材の
表面がホットメルト性の場合には、素材表面に重ねる切
り紙、シート状物または素材表面にシリコン系離型剤等
の離型剤を塗布しておけばよい。
【0011】本発明においては、紙、プラスチックフィ
ルム、布等のシート状物を素材の表面に該素材より小さ
い切り紙の同シート状物表面上での介在下に重ねて、挾
圧ロール或いは挾圧プレートにより加圧するので、該シ
ート状物及び切り紙が型付け具として働き、それにより
該素材の表面に、シート状物の素材に面する面の地合い
に従うテクスチュアの艶消しを施し、且つ当該艶消しを
地としてその上に、切り紙の輪郭及び地合いに従う輪郭
及びテクスチュアの艶消し模様を現出する。
【0012】本発明のシート状物及び切り紙による上記
型付けにおいて、切り紙の輪郭に沿って隣接する領域の
シート状物は、切り紙の介在の下、素材表面に対する接
触の度合いが他の部分のそれより弱い。そのため、切り
紙の輪郭に沿って近接する領域の素材表面の艶消し効果
が他部より弱く、切り紙に面する部位の素材表面が当該
部位以外より切り紙の厚さに応じて、より強く艶消しさ
れること、及びその艶消しによる模様が切り紙の輪郭エ
ッジという段差のはっきりしたもので輪郭付けされるこ
とと共に、切り紙の型付けによる艶消し模様が浮出した
感じで前記艶消し地に重なって現出する。
【0013】
【発明の効果】こうして本発明によれば、表面が艶消し
の地合いで、その艶消し地に艶消し模様が浮出した感じ
に重なった態様で現出された箔紙が得られる。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例を添付図面を参照して説
明する。
【0015】図において1が表面が光沢のある且つエン
ボス加工能を有するシート状基材からなる、艶消し模様
を施される素材、2が切り紙、3が紙(布紙、合成紙を
含む)、プラスチックフィルム、布等のシート状物を示
している。切り紙2は便宜上、形状を単純なものとして
示した。
【0016】素材1として、紙、より好ましくは和紙の
長尺ストリップからなる基材の表面にうるし、熱可塑性
樹脂のコーティング或いはフィルムの層を介しまたは介
さずして金属膜を真空蒸着、ラミネート、転写など適宜
の手段により形成したもの、同様な基材の表面に同様な
方法により金属膜を形成したうえから熱可塑性樹脂のコ
ーティング或いはフィルムの層を施したもの、同様な基
材の表面にラッカー、うるしなどの塗膜を形成したもの
から選ばれたものを充て、該素材1の表面(またはシー
ト状物3の上)に素材1より小さい切り紙2(一般的に
は厚み10〜100μm程度)を第3図に示す如き分散
状で置き、そのうえからシート状物3(または素材1の
表面側]を重ね、該素材1、切り紙2及びシート状物3
の重ね合せ体を、挾圧ロール、例えば金属ロール(表面
の平滑なものとか表面が細かいしぼのもの)とゴムロー
ル(シヨア硬度40〜95)のニップ中を通過させるこ
とにより加圧する[一般的には加圧圧力(約120cm
長さのロールでの線圧)10〜15トン程度、重ね合せ
体のランニング速度10/min程度以下]、或いは挾
圧プレートにより加圧する(加圧圧力;前記圧力に相当
する圧力)。挾圧時には必要に応じ、それ自体公知の方
法により加熱[一般的には挾圧ロールによる場合(前記
圧力、ランニング速度)で60℃程度で充分]する。或
いは切り紙2を第3図に示すように分布して貼着したシ
ート状物3を素材1の表面に切り紙2の側で重ね、前述
したと同様な仕様で加圧する。この場合も必要に応じ、
それ自体公知の方法により加熱する(加熱温度;前記と
同程度)。
【0017】こうして、表面の地合いがシート状物3表
面の地合いに従うテクチュアの艶消し地イをなし、該艶
消し地イに切り紙2の輪郭及び地合いに従う輪郭及テク
スチュアの艶消し模様ロが浮出した感じに重なった態様
で現出された箔紙Aを得る。
【0018】切り紙2を第3図の態様下に貼着したシー
ト状物3を素材1に重ねた場合による箔紙が第4図に示
されている。
【0019】切り紙2を分布して素材1表面(またはシ
ート状物3の上)に置き、そのうえからシート状物3
(または素材1の表面側)を重ねた場合による箔紙は第
4図に示されたものと同様である。換言すると、切り紙
2を分布した状態で素材1表面(またはシート状物3の
上)に置くのと、切り紙2をシート状物3に分布して貼
着するのとの共通する切り紙配置態様が第3図に示され
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法で使用される素材の平面図である。
【図2】シート状物の平面図である。
【図3】切り紙を分布して貼着したシート状物の平面図
である。
【図4】第3図のシート状物で型押して得られた箔紙の
平面図である。
【符号の説明】
1 素材 2 切り紙 3 シート状物 イ 艶消し地 ロ 艶消し模様 A 箔紙

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が光沢のある且つエンボス加工能を
    有するシート状基材を素材とし、該素材の表面に紙、プ
    ラスチックフィルム、布等のシート状物を、それら両者
    の表面の間に素材より小さい切り紙を分布する状態下に
    介在させて重ね、これらを挾圧ロール或いは挾圧プレー
    トにより加圧することを特徴とする艶消し模様箔紙の製
    造法。
  2. 【請求項2】 素材より小さい切り紙を分布状に貼着し
    た紙、プラスチックフィルム、布等のシート状物を切り
    紙の側で素材の表面に重ねて、切り紙を該シート状物表
    面と素材表面の間に介在させる請求項1記載の艶消し模
    様箔紙の製造法。
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