JP2978528B2 - 複合板の製造方法 - Google Patents

複合板の製造方法

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JP2978528B2 JP2107762A JP10776290A JP2978528B2 JP 2978528 B2 JP2978528 B2 JP 2978528B2 JP 2107762 A JP2107762 A JP 2107762A JP 10776290 A JP10776290 A JP 10776290A JP 2978528 B2 JP2978528 B2 JP 2978528B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、基材と表皮材を接合してなる複合板の製造
方法に関する。
【従来の技術】
現在、自動車用内装材(バックシート部材、トランク
ルーム部材他)、建築用パネル、家具、船舶用内外装
材、天井材等の複合板として、紙製段ボール、プラスチ
ック製段ボール、繊維ボード、レジンボード、金属板等
の基材に、発泡シート、不織布、ポリ塩化ビニルシート
等の表皮材を接着した複合板が広く使用されている。 これら複合板の製造方法としては、定尺のシートまた
は板状の基材と表皮材とを連続的にニップロールによっ
て押圧し、接着剤、接着性フィルム、ホットメルト剤等
のバインダーを用いて接着する方法が一般的である。し
かし、この様な方法によって製造される複合板は、表皮
材が基材の片面にのみ接着されているので所望形状に切
断加工すると、切断部が露呈して外観が損なわれるばか
りでなく、基材の角張った端部によって怪我をする危険
性があった。 この様な従来の複合板の問題点を解決するため、本発
明者らは既に特開昭58−96551号公報に、基材の切断端
部を被覆することの可能なフラップ付複合板の製造方法
を提案した。この技術により端部の外観を良好に保つと
共に、基材の角張った切断端部で指等を切る心配のない
複合板の製造が可能になった。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開昭58−96551号公報に提案し
たフラップ付複合板の製造方法においては、表面に凹凸
を持つ型付けロール等を用いて表皮材を、フラップ形成
部を基材に接着させることなく基材の所望形状部のみに
接着させるものであるが、表皮材と基材の材質によって
は所望部のみを接着させることが困難であることが判っ
た。 例えば、表皮材が坪量の大きい不織布等であると、フ
ラップ形成部を型付けロールの凹部に押し込んで基材か
ら離間させ様としても、弾力が大きいため基材から完全
に離間させることが困難である。このため接着域とフラ
ップ形成部である非接着域の境界近傍はもちろん、フラ
ップ形成部全体も接着気味になり、基材を取り除いてフ
ラップを形成するのが容易でないと云う問題点があっ
た。 したがって、使用する素材の材質に拘らず端部に切断
面が現れることのない複合板の製造方法が望まれてい
た。
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、基材と表皮材と
を少なくとも表皮材側が非接着性である薄膜の所望形状
に切り取られた切除部を介して接着した後、基材を前記
切除部を含む所望形状に切断すると共に表皮材を該基材
の輪郭より大きく切断し、基材の切断部より張り出して
形成された表皮材のフラップ部を、基材裏面に折り返し
て止着することを特徴とするものである。
【作用】
本発明によれば、基材と表皮材とは少なくとも表皮材
側が非接着性である薄膜の所望形状に切り取られた切除
部を介してのみ堅固に接着され、他の位置においては非
接着性薄膜を介して配設されているので接着されること
がない。したがって、基材を前記切除部を含む所望形状
に切断し、かつ表皮材を前記基材の輪郭より大きく切断
して分離すると、表皮材には基材の切断部より張り出し
たフラップ部が形成されるため、該フラップ部を基材裏
面に折り返して止着すれば、基材の切断端部は美麗な表
皮材により被覆される。
【実施例】
つぎに本発明を図示の一実施例に基づいて詳細に説明
する。 基材1と表皮材2との接着工程を第1図と第2図に基
づいて説明すると、所望形状、例えば台形に切り取られ
た切除部31が中央に列設された両面が非接着である非浸
透性薄膜3の両側に、前記基材1と表皮材2とを連続的
に供給すると共に押出機4aからの溶融樹脂4を基材1と
非浸透性薄膜3との間に連続供給し、これらをゴムライ
ニングロール5Aと加熱ロール5Bとで加熱および押圧する
ことにより、前記切除部31を介して接着する。 基材1には例えば底板11から中空部を有する突起12が
規則的に形成されているポリプロピレン製の段ボールを
用い、表皮材2には例えばポリプロピレン製不織布を用
い、非浸透性薄膜3にシリコーンを含浸させた剥離紙を
用い、溶融樹脂4には例えばポリプロピレン溶融押し出
しフィルムを用いる。 上記接着工程に続くフラップ部21の形成工程を第3図
と第4図に基づいて説明すると、先ず、非浸透性薄膜3
の前記切除部31の輪郭32より一回り大きく、例えば台形
に基材1から表皮材2まで全て切断C2する。さらに、基
材1を切除部31の輪郭32に一致して切断する。ついで、
基材1および非浸透性薄膜3を取除く。このとき、基材
1と表皮材2との間に挟設されている中刳り状非浸透性
薄膜3Aは、溶融樹脂4の冷却によって基材1と疑似接着
状態にあり、表皮材2とは非浸透性薄膜3が溶融樹脂4
を浸透させることがないため、疑似接着状態にもないの
で容易に剥離し、中刳りされた基材1Aと共に取り除かれ
る。したがって、表皮材2には基材1の切断端部13より
張り出したフラップ部21が形成される。ついで、該フラ
ップ部21を基材1の裏面に折り返して止着する。これに
より、第5図に示すように、基材1の切断端部13が表皮
材2によって被覆された複合板が得られた。 この様にして製造された複合板は基材1の切断端部13
が美麗な表皮材2によって完全に被覆されるので、意匠
的に優れると共に、前記切断端部13の角部で指等を傷つ
ける恐れがない。 なお、複合板の仕上がり寸法精度は基材1の切断C1の
切断精度によるところが大きい。したがって、工場等で
製造する際には表皮材2の材質、特に厚さを考慮して先
ず基材1を切断する切断C1の形状および寸法を決定し、
次に該切断C1に一致する切除部31を非浸透性薄膜3の適
宜の位置に設ける。切断C1と切除部31の輪郭32とに僅か
な位置ずれが生じたとしても、表皮材2のフラップ部21
を基材1の裏面に止着する際に、成品の寸法精度が低下
するものではないので大略一致しておれば良い。 基材1のみを切断する切断C1と、表皮材2を切断する
切断C2(基材1、非浸透性薄膜3を同時に切断しても
可)との順序は何れが先であっても構わないし、同時に
行うことも出来る。 基材1と表皮材2との接着を溶融樹脂4等の接着性物
質を用いて行う場合には、基材1と非浸透性薄膜3との
間に接着性物質を供給して接着するが、他の方法とし
て、接着からフラップ部21を基材1の裏面に止着するま
での工程を前記接着性物質が硬化する間もない短時間で
行う場合には、前記接着性物質を表皮材2と非浸透性薄
膜3との間に供給し、接着、切断等の後、未硬化の接着
剤を利用してフラップ部21を基材1の裏面に接着して止
着することも出来る。 ところで、本発明に使用する基材1、表皮材2、非浸
透性薄膜3等の材質は特に限定されるものではないの
で、用途に合わせて適宜選定することが出来る。すなわ
ち、基材1としては従来周知のシート状、板状等の基材
で良く、例えば高、中、低密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブデン−1等のポリオレフィン系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアル
コール系樹脂、ポリスチレン系樹脂等の合成樹脂製のシ
ートまたはボード、および上記樹脂類にガラス繊維、炭
酸カルシウム、タルク、炭素繊維等の充填剤を配合した
複合板製のシートまたはボード、およびアルミニュウム
やスチール製の金属板、ファイバーボード、プレス板等
を挙げることが出来る。さらに、紙製またはプラスチッ
ク製のコルゲート板、中空構造体、ハニカム構造体、あ
るいは合成樹脂の発泡体、繊維状のマット状、スポンジ
状等の形態でも使用される。 一方、表皮材2としては、ポリエチレン発泡体、ポリ
プロピレン発泡体、ポリウレタン発泡体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体等の合成樹脂発泡体シート、軟質塩化
ビニルシート、レザー、天然繊維製または合成樹脂製の
織布、不織布、紙、フェルト、合成樹脂製のエンボスシ
ート等の慣用の表皮材が用途に合わせて適宜使用され、
特に限定するものではない。 基材1と表皮材2とを接着する手段についても特に限
定するものではないので、基材1と表皮材2の性状に合
わせて適宜選択される。例えば、基材1と表皮材2とが
高分子樹脂製であればエチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂等のホット
メルト、カルボン酸変性ポリオレフィン、エチレン−カ
ルボン酸共重合体、アイオノマー樹脂等の熱融着物質が
使用し易いが、フェノール系接着剤、ポリウレタン系接
着剤、エポキシ系接着剤等の熱硬化性接着剤や、ポリ酢
酸ビニル系接着剤、ポリ塩化ビニル系接着剤、ポリビニ
ルブチラール系接着剤等の熱可塑性接着剤、さらに、に
かわ、澱粉糊、ゴム糊等の通常の接着剤等が刷毛塗り、
ロール塗り、あるいはフィルム状等の形態で使用され
る。また、基材1と表皮材2とが共にヒートシール性に
優れた素材の場合には、上記接着性物質を用いることな
く、基材1と表皮材2とを適宜の温度に加熱して圧着す
ることも出来る。 非浸透性薄膜3としては、溶融樹脂、接着剤等の接着
性物質の浸透を防止し、裏面に配設する基材1または表
皮材2と接着することがないものであれば良いので、土
佐紙、美濃紙、越前紙等の和紙、書籍用紙、模造紙、ケ
ント紙、アート紙、セロハン紙等の洋紙、あるいは高、
中、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブデン
−1等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリ
スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂等の
合成樹脂がフィルムまたはシート状で使用される。許容
される浸透性の程度は、前記接着性物質が硬化するまで
のあいだ、これらが裏面側に浸透しないものであれば良
いので、幾分浸透性を有するものについては厚くして使
用すれば良い。また、非浸透性を高めると共に剥離を容
易にするため、紙であればパラフィン、シリコーン、鉱
油、油脂等を含浸させたり、樹脂であればそは表面に塗
布して使用することも出来る。そして、基材1と表皮材
2とを所望の形状で接着させるための切除部31は、接着
工程の直前でインラインで加工しても良いし、別工程で
加工しておくことも出来る。 さらに、上記実施例では、両側が非接着性である非浸
透性の薄膜を用いたが、少なくとも表皮材側が非接着性
であれよい。また、薄膜は非浸透性のものに限定され
ず、要するに少なくとも表皮材側が非接着性であればよ
い。 また、基材は切除部の輪郭に一致して切断することに
限定されず、要するに切除部を含む所望形状に切断すれ
ばよい。
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、基材と表皮材とは
その材質、厚さ等には無関係に非浸透性薄膜の切除部を
介して精確に所望形状に接着され、フラップ部は基材に
全く接着されることなく形成されるので、該フラップ部
を基材の裏面に折り返して止着することにより、基材の
切断端部を容易に美麗な表皮材によって被覆することが
出来る。したがって、バックシート部材、トランクルー
ム部材等の自動車用内装材を初めとして、建築用パネ
ル、家具、船舶用内外装材、天井材等、極めて用途の広
い複合板を容易に製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の一実施例を示すものであり、第1図は
接着工程を示す説明図、第2図は薄膜の切除部の形状例
を示す説明図、第3図と第4図はフラップ部の形成工程
を示す説明図、第5図は製造した複合板の説明図であ
る。 1……基材、 2……表皮材、 21……フラップ部、 3……非浸透性薄膜(非接着性)、 31……切除部、 32……輪郭。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材と表皮材とを少なくとも表皮材側が非
    接着性である薄膜の所望形状に切り取られた切除部を介
    して接着した後、基材を前記切除部を含む所望形状に切
    断すると共に表皮材を該基材の輪郭より大きく切断し、
    基材の切断部より張り出して形成された表皮材のフラッ
    プ部を、基材裏面に折り返して止着することを特徴とす
    る複合板の製造方法。
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