JPH09122730A - 熱間圧延設備 - Google Patents

熱間圧延設備

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JPH09122730A
JPH09122730A JP28373595A JP28373595A JPH09122730A JP H09122730 A JPH09122730 A JP H09122730A JP 28373595 A JP28373595 A JP 28373595A JP 28373595 A JP28373595 A JP 28373595A JP H09122730 A JPH09122730 A JP H09122730A
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JP
Japan
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strip
cooling
pinch roll
hot rolling
looper
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP28373595A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinari Shiga
幸成 志賀
Shuichi Ishikawa
秀一 石川
Naohisa Tamura
直久 田村
Etsuji Yano
悦二 谷野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
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Publication of JPH09122730A publication Critical patent/JPH09122730A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の熱間圧延設備においては、圧延ライン
が直線状でかつ1個所の冷却部しかなく、圧延ラインの
長さを変えることができないため、ストリップの先端を
しわ等を伴うことなく巻取ることが困難でストリップ板
厚変動が発生していた。 【解決手段】 本発明による熱間圧延設備は、最終スタ
ンド(1)の出側直後にストリップ(13)の張力を制御する
ための入側ピンチロール(3)を有し、かつ、その下流側
にループ量及び冷却量が可変で出側ピンチロール(5)を
有するルーパー設備(15)が設けられ、ストリップ(13)の
速度及び温度を制御して、しわ等を生ずることなく巻取
機(12)で巻取るようにした方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延設備に関
し、特に、最終スタンドと巻取機間に設けたルーパー設
備により、ストリップの冷却速度及び搬送速度を制御す
るための新規な改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、熱間圧延においては、図3で示す
ように、最終スタンド1を出たストリップ13はランナ
アウトテーブル14及び第1冷却部10からピンチロー
ル11を経て巻取機12で巻取られる構成が採用され、
仕上圧延機を出てから巻取に至る間で、要求するストリ
ップの材質特性を得るためにランナアウトテーブル上で
第1冷却部10で散水冷却制御が成される。また熱間圧
延の下工程である冷間圧延での負荷を軽減させるため
と、熱間圧延のままの薄物圧延材が要求され、その要求
に応えることから熱間圧延帯鋼の最終板厚は0.8〜1.
2ミリといった極薄物となってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱間圧延設備
は、以上のように構成されていたため、次のような課題
が存在していた。すなわち、極薄物の圧延を行うと仕上
圧延最終スタンドを通過したストリップの先端がランナ
アウトテーブルの回転推進力とマッチングしないためス
トリップに伝わらず、ランナアウトテーブル上でストリ
ップ先端に浮力が働き、その結果としてストリップがア
コーデオン状になり巻取機で巻き取りが困難となってい
た。また、熱間圧延機の仕上最終スタンドとコイラーと
の距離が長い為に間に張力が付与されるまでに、ストリ
ップ先端部は100m以上圧延されており、コイラー巻
付時に張力バランスが崩れるとストリップ板厚変動の要
因ともなっていた。更に、前記したように熱間圧延時に
ストリップに求められる品質要求に応えるためにはラン
ナアウトテーブル上で冷却能力の向上と冷却速度制御の
精度の向上から、ランナアウトテーブルを長くする必要
性が生じ、このことから設備費が嵩むといった問題も新
たに発生していた。
【0004】本発明は、前記したような課題を解消する
ためになされたもので、特に、最終スタンドと巻取機間
に設けたルーパー設備により、ストリップの冷却速度及
び搬送速度を制御してストリップ搬送中のたくれの発生
を防止し、かつ、圧延ラインの長大化を防止できる熱間
圧延設備を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による熱間圧延設
備は、仕上圧延機の最終スタンドの出側直後にストリッ
プの張力を制御するための入側ピンチロールを備えた構
成である。
【0006】さらに詳細には、前記入側ピンチロールを
経て圧延中の前記ストリップをループ状に蓄えるルーパ
ー設備と、前記圧延中のストリップをピンチし前記スト
リップの先端を巻取機まで安定した速度で速度制御を行
うための出側ピンチロールとを備えた構成である。
【0007】さらに詳細には、前記ルーパー設備には前
記ストリップを冷却するための冷却部が備えられている
構成である。
【0008】さらに詳細には、前記冷却部は複数の冷却
ゾーンに分割され冷却ノズルから冷媒を噴射できる構成
である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による熱
間圧延設備の好適な実施の形態について詳細に説明す
る。図1及び2において符号1で示されるものは仕上圧
延機の最終スタンドであり、この最終スタンド1の下流
側にはストリップ13の温度を検出する入側温度センサ
2、入側ピンチロール3、第2冷却部30を有しループ
量を貯留するルーパー設備15、ストリップ13にルー
プを形成させるための出側ピンチロール5、出側温度セ
ンサ9が設けられ、この出側温度センサ9の下流側に
は、ランナアウトテーブル14及び散水式の第1冷却部
10、ピンチロール11及び巻取機12が設けられてい
る。前記ルーパー設備15は、周知の手段により上下動
自在に設けられた1対の案内ロール4a,4bを有する
と共にこの第1冷却部30は、案内されるストリップ1
3の両面に対して設けられた表面冷却部6及び裏面冷却
部7を有している。なお、前述のストリップ13を貯留
するためのループ量の制御は出側ピンチロール5の制御
に用いられるCPU(図示せず)によって行われる。更
に、この出側ピンチロール5にはストリップ13の噛み
込み荷重を検出するロードセル(図示せず)が設けら
れ、この出側ピンチロール5の出側には温度を検出する
出側温度センサ9が設けられている。前記ルーパー設備
15には、前記したように1対の案内ロール4a,4b
を有する昇降装置(図示せず)が設けられ、ルーパー設
備15が稼働状態に至ると、ストリップ13の表裏面を
冷却するために複数に機械的にも制御的にも分割して冷
却ノズル(図示せず)から冷媒を噴射できるようにした
表、裏面冷却部6,7のうち裏面冷却部7のみが案内ロ
ール4a,4bの上昇と共に移動(ストリップ面から上
昇又は下降することも可)し、表面冷却部6も稼働状態
となることができるように構成されている。
【0010】なお、前記案内ロール4a,4bを昇降さ
せる周知の昇降装置にてルーパー設備30を昇降し圧延
中のストリップ13のループ量を確保するように構成さ
れ、このループ量はループ高さを図示しないレーザ等を
用いて検出し、このループ高さからするループ量を演算
するように構成されている。前記ルーパー設備15にお
いては、ストリップ13のループを形成する場合、スト
リップ13の先端が最終スタンド1を通過し巻取機12
に至る間のストリップ13の速度を最終スタンド1のロ
ール速度より遅くするように出側ピンチロール5が設け
られており、仕上圧延機の最終スタンド1のロール速度
と出側ピンチロール5に設けているロール速度を検出す
る周知のPLG(図示せず)の出力から出側ピンチロー
ル5の速度との比較演算を行い、出側ピンチロール5の
速度を図示しない制御部によって制御し、ループ量を確
保しながらループをバランスさせてストリップ13の先
端速度を遅らせて先端が変形しないような速度とするよ
うに構成されている。なお、前述の出側ピンチロール5
にストリップ13の先端が噛み込まれたことを検出する
ために出側ピンチロール5に設けられたロードセルから
の信号によって、出側ピンチロール5の回転速度を減少
させ、更にループの張力制御を開始させる信号としてル
ーパー設備15へ入力されている。
【0011】次に動作について述べる。まず、最初はル
ーパー設備15の各案内ロール4a,4bが各ピンチロ
ール3,5と同じ位置に降下してループ量が零となって
いると共に裏面冷却部7が下方でかつストリップゾーン
外に後退している状態において、最終スタンド1から送
られたストリップ13は、入側ピンチロール3に到達す
ると、最終スタンド1は従来と同じパターンで圧延速度
を継続する。一方、出側ピンチロール5は極薄材のスト
リップ13が安定して通板可能な速度で速度制御を行
い、巻取機に迄先端部を送り出す。この間のピンチロー
ル5と最終スタンド1間の速度差で発生するループはル
ーパー設備15により吸収する。巻取機12にストリッ
プ13が巻きつくと、出側ピンチロール5の周速を最終
スタンド1の周速と同期制御することにより、ループ量
をコントロールする。従って、ループ制御が開始されル
ーパー設備15の案内ロール4a,4bが昇降設備で上
昇すると同時に冷却設備である裏面冷却部7が圧延ライ
ンのピットから上昇する時して表面冷却部6と対応する
と冷却が始まる。また、この表面冷却部6は、圧延ライ
ンのドライブ側からルーパー設備15内に進入してスト
リップ13の表面を冷却する。また、この第2冷却部3
0の冷却制御は出側ピンチロール5を出た所に設けた出
側温度センサ9で温度を測定して、最終スタンド1の出
側で測定した温度と比較演算を行い、所定の冷却制御が
なされ、更に出側ピンチロール5を出たストリップ13
は、ランナアウトテーブル14上に設けた第1冷却部1
0からの散水にて冷却制御が行われる。従って、このル
ーパー設備15のループ量の制御によってストリップ1
3の冷却温度及び速度の制御を行うことができる。な
お、通常の仕上バッチ圧延時には、ストリップ13の尾
端部が出側ピンチロール5を抜ける前にループ量を零と
し、尾端部のルーパーの跳ね上がりを防止する。また、
ストリップ13の先端が仕上圧延機の最終スタンド1を
通過し、更に入側ピンチロール3と出側ピンチロール5
を通過して、巻取機12にストリップ13が巻き付く瞬
間に発生する張力変動やネッキングを最終スタンド1と
出側ピンチロール5の間で張力を付与しているので抑制
できる。
【0012】前記ルーパー設備15内での冷却制御は次
の(1)式のようになされるが、最終スタンド1のスト
リップ13の速度Vは前記したようにストリップの変態
温度以上の温度を確保する必要から出側の圧延速度は制
約される。 Cr=(T1−T2)V/l ・・・(1) ここで T:ルーパー入側温度 (℃) T:ルーパー出側温度 (℃) V :圧延速度 (m/sec) l :ルーパー長さ (m) 従って、T1点とT2点を通過する時間はルーパー長さl
を変えることによって可能となり、従って、ルーパー設
備15内を通過する時間を一定になるようにループ量を
制御すると共に入側と出側の温度差を所定の冷却速度と
なるように制御することにより、要求するストリップの
冷却速度の制御を容易に行うことができる。また、本設
備ではループ量が小さい時に冷却能を最大にするように
冷媒として液化ガス等を吹き付けるように構成され、ま
た、従来の冷却と同様に、スプレー状に水をかけるか、
気水混合した霧状にして吹き付ける方法によって冷却す
ることも採用されている。また、従来の冷却ではスプレ
ーした水がストリップ表面に膜を形成して冷却効率が非
常に悪く、ストリップ上の冷却水はエッジ部を通過して
排出されるため幅方向の温度精度が悪かったが、本ルー
パー設備が縦型になっていて、しかもミスト状の冷媒を
吹き付けるのでストリップ表面に膜の形成を少なくする
ことができ冷却能力を大きくできるとともに幅方向の温
度制御精度が向上する。また、ルーパー設備15にてル
ープ量とし貯留することで減速したストリップ13の速
度は出側ピンチロール5の回転速度を変換しこの信号を
巻取機12の巻取速度と同期させてストリップ13の先
端を噛み込ましているため、ストリップ13の先端が巻
取機12に噛み込むと、巻取機には張力制御をしつつ出
側ピンチロール5の回転速度をそれまでより上昇させる
ため、、ループ量が減少して最終的には仕上圧延機の最
終スタンド1のストリップ出側速度と同期して巻き取ら
れる。なお、前述のルーパー設備15の移動は上昇させ
るだけでなく、ストリップ面から下降させても同じ作用
が得られる。
【0013】
【発明の効果】本発明による熱間圧延設備は、以上のよ
うに構成されているため、次のような効果を得ることが
できる。すなわち、極薄物のストリップでも捲れが起き
ないような遅い速度で圧延を行い、後にルーパー設備で
ループを形成させて速い速度で圧延ができるため、十分
な仕上圧延温度を確保することができる。また、ルーパ
ー設備により十分な冷却ゾーンを確保できる反面圧延ラ
イン自体は従来と変わらないか又は短くすることがで
き、圧延設備の省スペース化を達成することができる。
また、すなわち最終スタンドを通過したストリップが出
側ピンチロールを通過した後にルーパー設備によってル
ープを作るため速度が減速されて最終スタンドの出側速
度と同期させることができ、極薄物のストリップでもし
わの発生を防止して、確実な搬送と巻取を行うことがで
きる。さらに、ランナアウトテーブル上でストリップが
バタ付くことなく極薄板材が安定して通板可能となる。
さらに、仕上圧延機との間のストリップの張力を一定に
制御でき、またフィードバック板厚制御をすることによ
り、板厚精度の改善が図られる。さらに、ルーパー設備
により冷却ゾーンの長さが必要に応じて可変できるの
で、より冷却制御が高精度に行われ、要求される品質特
性の鋼材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による熱間圧延設備を示す構成図であ
る。
【図2】 図1のルーパー動作時を示す構成図である。
【図3】 従来の熱間圧延設備を示す構成図である。
【符号の説明】
1 熱間仕上圧延機の最終スタンド 2 入側温度センサ 3 入側ピンチロール 4 案内ロール 5 出側ピンチロール 6 表面冷却部 7 裏面冷却部 9 出側温度センサ 10 第1冷却部 11 ピンチロール 12 巻取機 13 ストリップ 14 ランナアウトテーブル 15 ルーパー設備 30 第2冷却部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷野 悦二 広島県呉市昭和町11番1号 日新製鋼株式 会社呉製鉄所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕上圧延機の最終スタンド(1)の出側直
    後にストリップの張力を制御するための入側ピンチロー
    ル(3)を備えたことを特徴とする熱間圧延設備。
  2. 【請求項2】 前記入側ピンチロール(3)を経て圧延中
    の前記ストリップ(13)をループ状に蓄えるルーパー設備
    (15)と、前記圧延中のストリップ(13)をピンチし前記ス
    トリップ(13)の先端を巻取機(12)まで安定した速度で速
    度制御を行うための出側ピンチロール(5)とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱間圧延設備。
  3. 【請求項3】 前記ルーパー設備(15)には前記ストリッ
    プ(13)を冷却するための冷却部(30)が備えられているこ
    とを特徴とする請求項2記載の熱間圧延設備。
  4. 【請求項4】 前記冷却部(30)は複数の冷却ゾーンに分
    割され冷却ノズルから冷媒を噴射できることを特徴とす
    る請求項3記載の熱間圧延設備。
JP28373595A 1995-10-31 1995-10-31 熱間圧延設備 Withdrawn JPH09122730A (ja)

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Effective date: 20030107