JPH09115799A - 走査型露光装置 - Google Patents
走査型露光装置Info
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- JPH09115799A JPH09115799A JP7266917A JP26691795A JPH09115799A JP H09115799 A JPH09115799 A JP H09115799A JP 7266917 A JP7266917 A JP 7266917A JP 26691795 A JP26691795 A JP 26691795A JP H09115799 A JPH09115799 A JP H09115799A
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- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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- G03F7/70216—Mask projection systems
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- G03F7/70066—Size and form of the illuminated area in the mask plane, e.g. reticle masking blades or blinds
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- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70691—Handling of masks or workpieces
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- G03F7/70725—Stages control
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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- G03F9/00—Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
- G03F9/70—Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
- G03F9/7003—Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment
- G03F9/7023—Aligning or positioning in direction perpendicular to substrate surface
- G03F9/7026—Focusing
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 走査型露光装置において同期制御誤差が発生
しても、後の工程における同期制御誤差の影響を軽減す
る。 【解決手段】 レチクルステージ11の駆動を制御する
レチクルステージコントローラ31R、ウエハWの焦点
位置を制御するフォーカスコントローラ32、可動ブラ
インド8の開口形状を制御するブラインドコントローラ
33、及びウエハW上の照度を制御する露光コントロー
ラ34を設ける。これらの各コントローラでは各制御対
象の同期制御誤差を算出し、その算出結果をそれぞれ上
位コントローラである主制御系13に供給する。主制御
系13は、同期制御誤差が許容範囲を越えているショッ
ト領域を不良ショットとして警報装置36を介して表示
する。その上のレイヤへの露光工程では、一例としてそ
の不良ショットは露光対象から除外される。
しても、後の工程における同期制御誤差の影響を軽減す
る。 【解決手段】 レチクルステージ11の駆動を制御する
レチクルステージコントローラ31R、ウエハWの焦点
位置を制御するフォーカスコントローラ32、可動ブラ
インド8の開口形状を制御するブラインドコントローラ
33、及びウエハW上の照度を制御する露光コントロー
ラ34を設ける。これらの各コントローラでは各制御対
象の同期制御誤差を算出し、その算出結果をそれぞれ上
位コントローラである主制御系13に供給する。主制御
系13は、同期制御誤差が許容範囲を越えているショッ
ト領域を不良ショットとして警報装置36を介して表示
する。その上のレイヤへの露光工程では、一例としてそ
の不良ショットは露光対象から除外される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程で
使用される露光装置に関し、特に例えばマスク上のパタ
ーンの一部を感光性の基板上に投射した状態で、そのマ
スク及びその基板を同期して走査することにより、マス
ク上のパターンをその基板上の各ショット領域に逐次露
光する、所謂ステップ・アンド・スキャン方式等の走査
型露光装置に関する。
子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程で
使用される露光装置に関し、特に例えばマスク上のパタ
ーンの一部を感光性の基板上に投射した状態で、そのマ
スク及びその基板を同期して走査することにより、マス
ク上のパターンをその基板上の各ショット領域に逐次露
光する、所謂ステップ・アンド・スキャン方式等の走査
型露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子等をフォトリソグ
ラフィ技術を用いて製造する際に、マスクとしてのレチ
クルのパターンの投影光学系を介した像をフォトレジス
ト等が塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)上の
各ショット領域に露光するステッパー等の一括露光型の
投影露光装置が使用されている。これに対して最近、半
導体素子等の1個のチップサイズが大型化する傾向にあ
り、投影露光装置においてはレチクル上のより大きな面
積のパターンをウエハ上に露光する大面積化が求められ
ている。しかしながら、このために単に投影光学系の露
光フィールドを大きくしようとすると、広い露光フィー
ルドの全面で諸収差を許容範囲内に収めるために投影光
学系が複雑化して製造コストが高くなると共に、投影光
学系が大型化して装置全体が大きくなり過ぎてしまう。
ラフィ技術を用いて製造する際に、マスクとしてのレチ
クルのパターンの投影光学系を介した像をフォトレジス
ト等が塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)上の
各ショット領域に露光するステッパー等の一括露光型の
投影露光装置が使用されている。これに対して最近、半
導体素子等の1個のチップサイズが大型化する傾向にあ
り、投影露光装置においてはレチクル上のより大きな面
積のパターンをウエハ上に露光する大面積化が求められ
ている。しかしながら、このために単に投影光学系の露
光フィールドを大きくしようとすると、広い露光フィー
ルドの全面で諸収差を許容範囲内に収めるために投影光
学系が複雑化して製造コストが高くなると共に、投影光
学系が大型化して装置全体が大きくなり過ぎてしまう。
【0003】そこで、投影光学系の露光フィールドをあ
まり大型化することなく、被転写パターンの大面積化の
要請に応えるために、レチクルのパターンの一部を投影
光学系を介してウエハ上に投影した状態で、投影光学系
に対してレチクル及びウエハを同期して走査することに
よって、レチクル上のパターンを逐次ウエハ上の各ショ
ット領域に転写露光する、所謂ステップ・アンド・スキ
ャン方式等の走査露光型の投影露光装置が開発されてい
る。そのステップ・アンド・スキャン方式は、従来より
使用されていた、1回の走査でレチクルの全部のパター
ンをウエハの全面に露光するスリットスキャン方式を改
善した方式でもある。
まり大型化することなく、被転写パターンの大面積化の
要請に応えるために、レチクルのパターンの一部を投影
光学系を介してウエハ上に投影した状態で、投影光学系
に対してレチクル及びウエハを同期して走査することに
よって、レチクル上のパターンを逐次ウエハ上の各ショ
ット領域に転写露光する、所謂ステップ・アンド・スキ
ャン方式等の走査露光型の投影露光装置が開発されてい
る。そのステップ・アンド・スキャン方式は、従来より
使用されていた、1回の走査でレチクルの全部のパター
ンをウエハの全面に露光するスリットスキャン方式を改
善した方式でもある。
【0004】このような走査露光型の投影露光装置で
は、ウエハの位置決めを行うウエハステージとレチクル
の位置決めを行うレチクルステージとを同期して制御す
ると共に、例えばウエハステージとオートフォーカス機
構、照明光学系中の可動の視野絞り(可動ブライン
ド)、及び露光量制御機構等とを同期して制御すること
により、レチクル上のパターンがウエハ上の各ショット
領域に逐次転写される。この場合、露光中の同期制御で
残存する誤差(以下、「同期制御誤差」という)は、転
写された像の劣化又は重ね合わせ誤差の要因となる。従
って、従来より走査露光型の投影露光装置においては、
時間的及び空間的に同期した動作が要求される機構の動
作を並列に動的に制御していた。
は、ウエハの位置決めを行うウエハステージとレチクル
の位置決めを行うレチクルステージとを同期して制御す
ると共に、例えばウエハステージとオートフォーカス機
構、照明光学系中の可動の視野絞り(可動ブライン
ド)、及び露光量制御機構等とを同期して制御すること
により、レチクル上のパターンがウエハ上の各ショット
領域に逐次転写される。この場合、露光中の同期制御で
残存する誤差(以下、「同期制御誤差」という)は、転
写された像の劣化又は重ね合わせ誤差の要因となる。従
って、従来より走査露光型の投影露光装置においては、
時間的及び空間的に同期した動作が要求される機構の動
作を並列に動的に制御していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の走査
露光型の投影露光装置においては、ステージ機構、オー
トフォーカス機構、可動ブラインド機構、及び露光量制
御機構等を同期して動的に制御することにより、レチク
ル上のパターンがウエハ上の各ショット領域に転写され
る。しかしながら、これらの機構を動的に駆動する制御
系の応答速度、及び外乱等の要因により微妙な空間的及
び時間的な同期制御誤差を生じることがある。従来、そ
のような同期制御誤差の監視は特に行われておらず、同
期制御誤差の発生によりレチクル上のパターンが正確に
転写されていないショット領域(以下、「不良ショッ
ト」という)が発生した場合、その不良ショットは記録
されることなく、そのまま次の工程に移行し、再び露光
され、最終的に不良チップとして処理されていた。従っ
て、最終的に不良チップと判定されるまでに無駄な露光
を繰り返す不都合があった。
露光型の投影露光装置においては、ステージ機構、オー
トフォーカス機構、可動ブラインド機構、及び露光量制
御機構等を同期して動的に制御することにより、レチク
ル上のパターンがウエハ上の各ショット領域に転写され
る。しかしながら、これらの機構を動的に駆動する制御
系の応答速度、及び外乱等の要因により微妙な空間的及
び時間的な同期制御誤差を生じることがある。従来、そ
のような同期制御誤差の監視は特に行われておらず、同
期制御誤差の発生によりレチクル上のパターンが正確に
転写されていないショット領域(以下、「不良ショッ
ト」という)が発生した場合、その不良ショットは記録
されることなく、そのまま次の工程に移行し、再び露光
され、最終的に不良チップとして処理されていた。従っ
て、最終的に不良チップと判定されるまでに無駄な露光
を繰り返す不都合があった。
【0006】また、例えばウエハ上のアライメントマー
クの位置検出を行うアライメントセンサを使用して、ウ
エハ上の全部のショット領域から選択された所定個数の
ショット領域(サンプルショット)の位置を計測し、そ
れらの計測結果を統計処理することによりウエハ上の全
部のショット領域の配列座標を算出するエンハンスト・
グローバル・アライメント(EGA)方式のアライメン
トを行う場合に、例えば上述の不良ショットがサンプル
ショットとして選択されることもある。このように不良
ショットが選択された場合には全体のショット領域の位
置データに重大な影響をもたらす恐れがある。
クの位置検出を行うアライメントセンサを使用して、ウ
エハ上の全部のショット領域から選択された所定個数の
ショット領域(サンプルショット)の位置を計測し、そ
れらの計測結果を統計処理することによりウエハ上の全
部のショット領域の配列座標を算出するエンハンスト・
グローバル・アライメント(EGA)方式のアライメン
トを行う場合に、例えば上述の不良ショットがサンプル
ショットとして選択されることもある。このように不良
ショットが選択された場合には全体のショット領域の位
置データに重大な影響をもたらす恐れがある。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、同期制御誤差が
発生しても、その後の工程に対する影響を軽減できる走
査型露光装置を提供することを目的とする。
発生しても、その後の工程に対する影響を軽減できる走
査型露光装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による走査型露光
装置は、転写用パターンの形成されたマスク(R)を走
査するためのマスクステージ(11)と、感光性の基板
(W)を走査するための基板ステージ(17)とを有
し、所定の照明光(IL)のもとでそのマスク(R)の
パターンの一部をその基板(W)上に投射した状態で、
その2つのステージ(11,17)を同期して走査する
ことによりその基板(W)上にそのマスク(R)のパタ
ーンを逐次露光する走査型露光装置において、そのマス
クステージ(11)及びその基板ステージ(17)を同
期して走査する際の同期制御誤差を検出する誤差検出手
段(31R,32〜34)と、この誤差検出手段により
検出された同期制御誤差が所定の許容値を越えたときの
その基板(W)上の露光位置を記憶する記憶手段(1
3)と、を設けたものである。
装置は、転写用パターンの形成されたマスク(R)を走
査するためのマスクステージ(11)と、感光性の基板
(W)を走査するための基板ステージ(17)とを有
し、所定の照明光(IL)のもとでそのマスク(R)の
パターンの一部をその基板(W)上に投射した状態で、
その2つのステージ(11,17)を同期して走査する
ことによりその基板(W)上にそのマスク(R)のパタ
ーンを逐次露光する走査型露光装置において、そのマス
クステージ(11)及びその基板ステージ(17)を同
期して走査する際の同期制御誤差を検出する誤差検出手
段(31R,32〜34)と、この誤差検出手段により
検出された同期制御誤差が所定の許容値を越えたときの
その基板(W)上の露光位置を記憶する記憶手段(1
3)と、を設けたものである。
【0009】斯かる本発明の走査型露光装置によれば、
同期制御誤差を検出してその同期制御誤差が許容範囲を
越えているウエハWの露光位置を記憶しておき、例えば
以降の露光工程において、その露光位置を露光対象のシ
ョット領域から除外することにより、その後の工程にお
ける同期制御誤差の影響を軽減することができる。この
場合、その誤差検出手段(31R)により検出される同
期制御誤差の一例は、そのマスクステージ(11)及び
基板ステージ(17)の同期誤差である。これにより、
同期制御誤差の中で最も露光精度に影響する両ステージ
(11,17)の同期誤差が検出される。
同期制御誤差を検出してその同期制御誤差が許容範囲を
越えているウエハWの露光位置を記憶しておき、例えば
以降の露光工程において、その露光位置を露光対象のシ
ョット領域から除外することにより、その後の工程にお
ける同期制御誤差の影響を軽減することができる。この
場合、その誤差検出手段(31R)により検出される同
期制御誤差の一例は、そのマスクステージ(11)及び
基板ステージ(17)の同期誤差である。これにより、
同期制御誤差の中で最も露光精度に影響する両ステージ
(11,17)の同期誤差が検出される。
【0010】また、その制御誤差がその所定の許容値を
越えたときのその基板(W)上の露光位置の表示を行う
警報手段(36)を設けることが好ましい。これによ
り、その基板(W)上の露光不良位置をオペレータ等が
早期に発見できる。
越えたときのその基板(W)上の露光位置の表示を行う
警報手段(36)を設けることが好ましい。これによ
り、その基板(W)上の露光不良位置をオペレータ等が
早期に発見できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図1〜図3及び図5を参照して説明する。本例
は、レチクル及びウエハを投影光学系に対して同期して
走査することにより、レチクル上のパターンをそのウエ
ハ上の各ショット領域に逐次転写露光する、ステップ・
アンド・スキャン方式の投影露光装置に本発明を適用し
たものである。
につき図1〜図3及び図5を参照して説明する。本例
は、レチクル及びウエハを投影光学系に対して同期して
走査することにより、レチクル上のパターンをそのウエ
ハ上の各ショット領域に逐次転写露光する、ステップ・
アンド・スキャン方式の投影露光装置に本発明を適用し
たものである。
【0012】図1は、本例の投影露光装置の概略構成を
示し、この図1において、光源及びウエハW上の照度を
調節する減光部等を含む光源系1から射出された照明光
ILは、フライアイレンズ4に入射する。光源系1は主
制御系13により制御されており、主制御系13は光源
系1の光源及び減光部を制御してウエハW上の照明光I
Lの照度を調節する。照明光ILとしては、例えばKr
Fエキシマレーザ光やArFエキシマレーザ光、銅蒸気
レーザやYAGレーザの高調波、あるいは超高圧水銀ラ
ンプの紫外域の輝線(g線、i線等)等が用いられる。
フライアイレンズ4は、後続の視野絞り8及びレチクル
Rを均一な照度分布で照明するために多数の2次光源を
形成する。フライアイレンズ4の射出面には照明系の開
口絞り5が配置され、その開口絞り5内の2次光源から
射出される照明光は、反射率が小さく透過率の大きなビ
ームスプリッター6に入射し、ビームスプリッター6を
透過した照明光は、第1リレーレンズ7Aを経て可動の
視野絞り(以下、「可動ブラインド」という)8の開口
部を通過する。
示し、この図1において、光源及びウエハW上の照度を
調節する減光部等を含む光源系1から射出された照明光
ILは、フライアイレンズ4に入射する。光源系1は主
制御系13により制御されており、主制御系13は光源
系1の光源及び減光部を制御してウエハW上の照明光I
Lの照度を調節する。照明光ILとしては、例えばKr
Fエキシマレーザ光やArFエキシマレーザ光、銅蒸気
レーザやYAGレーザの高調波、あるいは超高圧水銀ラ
ンプの紫外域の輝線(g線、i線等)等が用いられる。
フライアイレンズ4は、後続の視野絞り8及びレチクル
Rを均一な照度分布で照明するために多数の2次光源を
形成する。フライアイレンズ4の射出面には照明系の開
口絞り5が配置され、その開口絞り5内の2次光源から
射出される照明光は、反射率が小さく透過率の大きなビ
ームスプリッター6に入射し、ビームスプリッター6を
透過した照明光は、第1リレーレンズ7Aを経て可動の
視野絞り(以下、「可動ブラインド」という)8の開口
部を通過する。
【0013】本例の可動ブラインド8は、レチクルのパ
ターン面に対する共役面に配置され、且つその可動ブラ
インド8の長方形の開口部の走査方向の幅及び位置がブ
ラインドコントローラ33により連続的に変化できるよ
うに構成されている。ブラインドコントローラ33は上
位コントローラである主制御系13により制御されてお
り、主制御系13からの指令によりブラインドコントロ
ーラ33を介して可動ブラインド8を開閉することによ
り、照明光ILの照明領域を連続的に調整して、ショッ
ト領域以外の部分への露光が防止されるようになってい
る。また、ブラインドコントローラ33からは、後述す
るように可動ブラインド8の本来の位置からのずれ量で
ある同期制御誤差δBが主制御系13に供給される。
ターン面に対する共役面に配置され、且つその可動ブラ
インド8の長方形の開口部の走査方向の幅及び位置がブ
ラインドコントローラ33により連続的に変化できるよ
うに構成されている。ブラインドコントローラ33は上
位コントローラである主制御系13により制御されてお
り、主制御系13からの指令によりブラインドコントロ
ーラ33を介して可動ブラインド8を開閉することによ
り、照明光ILの照明領域を連続的に調整して、ショッ
ト領域以外の部分への露光が防止されるようになってい
る。また、ブラインドコントローラ33からは、後述す
るように可動ブラインド8の本来の位置からのずれ量で
ある同期制御誤差δBが主制御系13に供給される。
【0014】可動ブラインド8の開口部を通過した照明
光は、第2リレーレンズ7B、光路折り曲げ用のミラー
9及びメインコンデンサーレンズ10を経て、レチクル
ステージ11上のレチクルR上のスリット状の照明領域
24を均一な照度分布で照明する。レチクルR上の照明
領域24内のパターンの投影光学系15を介した像がウ
エハW上の露光領域24Wに投影露光される。照明領域
24内のパターンが、投影倍率β(βは例えば1/4
等)で縮小されてフォトレジストが塗布されたウエハW
上の露光領域24W上に転写される。以下、投影光学系
15の光軸に平行にZ軸をとり、その光軸に垂直な平面
内でスリット状の照明領域24に対するレチクルRの走
査方向(即ち、図1の紙面に平行な方向)をX方向、そ
の走査方向に垂直な非走査方向をY方向として説明す
る。
光は、第2リレーレンズ7B、光路折り曲げ用のミラー
9及びメインコンデンサーレンズ10を経て、レチクル
ステージ11上のレチクルR上のスリット状の照明領域
24を均一な照度分布で照明する。レチクルR上の照明
領域24内のパターンの投影光学系15を介した像がウ
エハW上の露光領域24Wに投影露光される。照明領域
24内のパターンが、投影倍率β(βは例えば1/4
等)で縮小されてフォトレジストが塗布されたウエハW
上の露光領域24W上に転写される。以下、投影光学系
15の光軸に平行にZ軸をとり、その光軸に垂直な平面
内でスリット状の照明領域24に対するレチクルRの走
査方向(即ち、図1の紙面に平行な方向)をX方向、そ
の走査方向に垂直な非走査方向をY方向として説明す
る。
【0015】レチクルRは、不図示のレチクルホルダを
介してレチクルステージ11上に載置されている。レチ
クルステージ11は、光軸AXに垂直な平面(XY平
面)内で2次元的に微動してレチクルRを位置決めする
と共に、走査方向(X方向)に所定の走査速度で移動可
能となっている。また、レチクルステージ11は走査方
向にレチクルRの全面が少なくとも光軸AXを横切るこ
とができるだけのストロークを有している。レチクルス
テージ11の−X方向の端部には、外部のレチクル干渉
計22aからのレーザビームを反射する移動鏡22bが
固定されており、レチクルステージ11の位置は、移動
鏡22bびレチクル干渉計22aにより常時モニタされ
ている。レチクル干渉計22aからのレチクルステージ
11の位置情報はレチクルステージコントローラ31R
に送られ、レチクルステージコントローラ31Rを介し
て主制御系13にも供給されている。主制御系13はそ
の情報に基づき、レチクルステージコントローラ31R
を介してレチクルステージ11の位置及び速度を制御し
ている。
介してレチクルステージ11上に載置されている。レチ
クルステージ11は、光軸AXに垂直な平面(XY平
面)内で2次元的に微動してレチクルRを位置決めする
と共に、走査方向(X方向)に所定の走査速度で移動可
能となっている。また、レチクルステージ11は走査方
向にレチクルRの全面が少なくとも光軸AXを横切るこ
とができるだけのストロークを有している。レチクルス
テージ11の−X方向の端部には、外部のレチクル干渉
計22aからのレーザビームを反射する移動鏡22bが
固定されており、レチクルステージ11の位置は、移動
鏡22bびレチクル干渉計22aにより常時モニタされ
ている。レチクル干渉計22aからのレチクルステージ
11の位置情報はレチクルステージコントローラ31R
に送られ、レチクルステージコントローラ31Rを介し
て主制御系13にも供給されている。主制御系13はそ
の情報に基づき、レチクルステージコントローラ31R
を介してレチクルステージ11の位置及び速度を制御し
ている。
【0016】ウエハWは不図示のウエハホルダ上に真空
吸着され、そのウエハホルダはZチルトステージ16上
に載置されている。Zチルトステージ16はウエハステ
ージコントローラ31Wを介してX方向及びY方向に駆
動されるXYステージ17上に載置されている。XYス
テージ17によりウエハW上の各ショット領域へスキャ
ン露光する動作と、次の走査露光開始位置まで移動する
動作とを繰り返すステップ・アンド・スキャン動作が行
われる。また、Zチルトステージ16はウエハWをZ方
向へ移動できると共に、ウエハWの表面をXY平面に対
して所定範囲内で傾斜させることができるように構成さ
れている。
吸着され、そのウエハホルダはZチルトステージ16上
に載置されている。Zチルトステージ16はウエハステ
ージコントローラ31Wを介してX方向及びY方向に駆
動されるXYステージ17上に載置されている。XYス
テージ17によりウエハW上の各ショット領域へスキャ
ン露光する動作と、次の走査露光開始位置まで移動する
動作とを繰り返すステップ・アンド・スキャン動作が行
われる。また、Zチルトステージ16はウエハWをZ方
向へ移動できると共に、ウエハWの表面をXY平面に対
して所定範囲内で傾斜させることができるように構成さ
れている。
【0017】また、Zチルトステージ16の端部には外
部のウエハ干渉計23aからのレーザビームを反射する
移動鏡23bが固定されており、Zチルトステージ16
(ウエハW)の位置はウエハ干渉計23a及び移動鏡2
3bにより、常時モニタされている。ウエハ干渉計23
aからのZチルトステージ16の位置情報はウエハステ
ージコントローラ31Wに送られており、更にウエハス
テージコントローラ31Wを介して上位コントローラで
ある主制御系13にも供給されている。主制御系13は
その位置情報に基づいてウエハステージコントローラ3
1Wを介してウエハWの位置及び速度を制御している。
部のウエハ干渉計23aからのレーザビームを反射する
移動鏡23bが固定されており、Zチルトステージ16
(ウエハW)の位置はウエハ干渉計23a及び移動鏡2
3bにより、常時モニタされている。ウエハ干渉計23
aからのZチルトステージ16の位置情報はウエハステ
ージコントローラ31Wに送られており、更にウエハス
テージコントローラ31Wを介して上位コントローラで
ある主制御系13にも供給されている。主制御系13は
その位置情報に基づいてウエハステージコントローラ3
1Wを介してウエハWの位置及び速度を制御している。
【0018】そして、走査露光時には、レチクルRが+
X方向(又は−X方向)へ、例えば速度VR でスキャン
されるのと同期してウエハWが−X方向(又は+X方
向)に速度VW でスキャンされる。走査速度VR と走査
速度VW との比(VW /VR )は投影光学系15の投影
倍率βに正確に一致したものになっており、これによっ
て、レチクルR上のパターン像がウエハWの各ショット
領域に正確に転写される。
X方向(又は−X方向)へ、例えば速度VR でスキャン
されるのと同期してウエハWが−X方向(又は+X方
向)に速度VW でスキャンされる。走査速度VR と走査
速度VW との比(VW /VR )は投影光学系15の投影
倍率βに正確に一致したものになっており、これによっ
て、レチクルR上のパターン像がウエハWの各ショット
領域に正確に転写される。
【0019】一方、ビームスプリッター6で反射された
照明光ILは、集光レンズ19を介してフォトダイオー
ド等の光電変換素子よりなるインテグレータセンサ20
で受光され、インテグレータセンサ20の光電変換信号
が不図示の増幅器及びアナログ/デジタル変換器を介し
て露光コントローラ34に供給される。インテグレータ
センサ20の光電変換信号は露光コントローラ34を介
して主制御系13にも供給されている。インテグレータ
センサ20の光電変換信号の強度とウエハWの表面上で
の照明光の照度との関係は予め求められており、この光
電変換信号の強度からウエハW上の照度が露光コントロ
ーラ34において計算される。また、露光コントローラ
34は、後述するようにウエハW上の照度の目標値から
のずれを示す同期制御誤差δEをも算出し、その結果を
主制御系13に供給する。
照明光ILは、集光レンズ19を介してフォトダイオー
ド等の光電変換素子よりなるインテグレータセンサ20
で受光され、インテグレータセンサ20の光電変換信号
が不図示の増幅器及びアナログ/デジタル変換器を介し
て露光コントローラ34に供給される。インテグレータ
センサ20の光電変換信号は露光コントローラ34を介
して主制御系13にも供給されている。インテグレータ
センサ20の光電変換信号の強度とウエハWの表面上で
の照明光の照度との関係は予め求められており、この光
電変換信号の強度からウエハW上の照度が露光コントロ
ーラ34において計算される。また、露光コントローラ
34は、後述するようにウエハW上の照度の目標値から
のずれを示す同期制御誤差δEをも算出し、その結果を
主制御系13に供給する。
【0020】また、図1の装置にはウエハWの表面のフ
ォーカス位置(Z方向の位置)を検出するための斜入射
方式の焦点位置検出系が配置されている。この斜入射方
式の焦点位置検出系は、露光面に向けてピンホール像あ
るいはスリット像等を形成するための検出光を投影光学
系15の光軸に対して斜めに供給する照射光学系21a
と、その検出光のウエハWの表面での反射光束より振動
スリット上にピンホール像等を再結像し、その振動スリ
ットを通過した光束を受光する受光光学系21bとから
構成されている。この焦点位置検出系を、以下では「焦
点位置検出系21a,21b」と呼ぶ。
ォーカス位置(Z方向の位置)を検出するための斜入射
方式の焦点位置検出系が配置されている。この斜入射方
式の焦点位置検出系は、露光面に向けてピンホール像あ
るいはスリット像等を形成するための検出光を投影光学
系15の光軸に対して斜めに供給する照射光学系21a
と、その検出光のウエハWの表面での反射光束より振動
スリット上にピンホール像等を再結像し、その振動スリ
ットを通過した光束を受光する受光光学系21bとから
構成されている。この焦点位置検出系を、以下では「焦
点位置検出系21a,21b」と呼ぶ。
【0021】焦点位置検出系21a,21bは、ウエハ
Wの表面の投影光学系15の最良結像面に対するZ方向
の位置偏差に対応するフォーカス信号を出力し、このフ
ォーカス信号はウエハWと投影光学系15とが所定の間
隔を保つようにZチルトステージ16をZ方向に駆動す
るために用いられる。焦点位置検出系21a,21bか
らのフォーカス信号は、フォーカスコントローラ32に
送られ、更にフォーカスコントローラ32を介して主制
御系13に供給されている。主制御系13はこのフォー
カス位置に基づき、フォーカスコントローラ32及びウ
エハステージコントローラ31Wを介してZチルトステ
ージ16の動作を制御する。また、後述するようにフォ
ーカスコントローラ32はウエハWのフォーカス位置の
結像面からのずれ量である同期制御誤差δFを算出し、
その結果を主制御系13に供給する。
Wの表面の投影光学系15の最良結像面に対するZ方向
の位置偏差に対応するフォーカス信号を出力し、このフ
ォーカス信号はウエハWと投影光学系15とが所定の間
隔を保つようにZチルトステージ16をZ方向に駆動す
るために用いられる。焦点位置検出系21a,21bか
らのフォーカス信号は、フォーカスコントローラ32に
送られ、更にフォーカスコントローラ32を介して主制
御系13に供給されている。主制御系13はこのフォー
カス位置に基づき、フォーカスコントローラ32及びウ
エハステージコントローラ31Wを介してZチルトステ
ージ16の動作を制御する。また、後述するようにフォ
ーカスコントローラ32はウエハWのフォーカス位置の
結像面からのずれ量である同期制御誤差δFを算出し、
その結果を主制御系13に供給する。
【0022】また、主制御系13に付随してキーボード
よりなる入力装置35及びCRTディスプレイよりなる
警報装置36が設けられており、この入力装置35を介
して各種情報の入力が行われ、警報装置36を介してオ
ペレータ等に対する警告及び表示がおこなわれる。更
に、本例の露光装置には不図示であるが、レチクルRと
ウエハWの各ショット領域との位置合わせのための複数
のアライメントセンサが配置されている。
よりなる入力装置35及びCRTディスプレイよりなる
警報装置36が設けられており、この入力装置35を介
して各種情報の入力が行われ、警報装置36を介してオ
ペレータ等に対する警告及び表示がおこなわれる。更
に、本例の露光装置には不図示であるが、レチクルRと
ウエハWの各ショット領域との位置合わせのための複数
のアライメントセンサが配置されている。
【0023】ここで、本例の走査型露光装置の制御系の
構成につき説明する。図3は、本例の投影露光装置の主
要な制御機構のブロック図を示し、この図3において、
上位コントローラとしての主制御系13から下位コント
ローラとしてのレチクルステージコントローラ31R、
フォーカスコントローラ32、ブラインドコントローラ
33、及び露光コントローラ34に対して各種動作指令
が出される。この主制御系13の動作指令に基づいて各
コントローラは、図1のレチクルステージ11、フォー
カス位置を調節するZチルトステージ16、可動ブライ
ンド8、及び光源系1をそれぞれ作動させる。
構成につき説明する。図3は、本例の投影露光装置の主
要な制御機構のブロック図を示し、この図3において、
上位コントローラとしての主制御系13から下位コント
ローラとしてのレチクルステージコントローラ31R、
フォーカスコントローラ32、ブラインドコントローラ
33、及び露光コントローラ34に対して各種動作指令
が出される。この主制御系13の動作指令に基づいて各
コントローラは、図1のレチクルステージ11、フォー
カス位置を調節するZチルトステージ16、可動ブライ
ンド8、及び光源系1をそれぞれ作動させる。
【0024】具体的に走査露光に際し、図1のレチクル
ステージ11の位置はXYステージ17の位置に対応し
て位置決めされる。先ず不図示のアライメントセンサに
よりXYステージ17が位置決めされると、XYステー
ジ17の位置がウエハ干渉計23aにより計測される。
その計測結果はウエハステージコントローラ31Wを介
して主制御系13に供給され、主制御系13はそれに基
づいてレチクルステージコントローラ31Rを介してレ
チクルステージ11の位置決めを行う。走査露光中もこ
の状態は継続され、走査方向に関しては、XYステージ
17のX方向の位置及び速度に対応してレチクルステー
ジ11のX方向の位置及び速度が制御される。このと
き、レチクルステージ11の位置はレチクル干渉計22
aにより計測されており、レチクルステージコントロー
ラ31Rに供給された主制御系13からの目標値と実際
にレチクル干渉計22aにより計測された計測値とのず
れがステージの同期制御誤差δPとして算出される。こ
の同期制御誤差δPの算出結果は主制御系13に供給さ
れ、主制御系13ではXYステージ17の位置に対応す
る形でその同期制御誤差δPを内部のメモリーに記憶す
る。
ステージ11の位置はXYステージ17の位置に対応し
て位置決めされる。先ず不図示のアライメントセンサに
よりXYステージ17が位置決めされると、XYステー
ジ17の位置がウエハ干渉計23aにより計測される。
その計測結果はウエハステージコントローラ31Wを介
して主制御系13に供給され、主制御系13はそれに基
づいてレチクルステージコントローラ31Rを介してレ
チクルステージ11の位置決めを行う。走査露光中もこ
の状態は継続され、走査方向に関しては、XYステージ
17のX方向の位置及び速度に対応してレチクルステー
ジ11のX方向の位置及び速度が制御される。このと
き、レチクルステージ11の位置はレチクル干渉計22
aにより計測されており、レチクルステージコントロー
ラ31Rに供給された主制御系13からの目標値と実際
にレチクル干渉計22aにより計測された計測値とのず
れがステージの同期制御誤差δPとして算出される。こ
の同期制御誤差δPの算出結果は主制御系13に供給さ
れ、主制御系13ではXYステージ17の位置に対応す
る形でその同期制御誤差δPを内部のメモリーに記憶す
る。
【0025】フォーカスコントローラ32においても、
上述のように焦点位置検出系21a,21bからのウエ
ハWのフォーカス位置の情報から、結像面に対するずれ
量である同期制御誤差δFを算出して主制御系13に供
給する。また、ブラインドコントローラ33からは、主
制御系13に対してXYステージ17の走査位置に応じ
て定まる可動ブラインド8の開口部の目標位置と実際の
位置とのずれ量よりなる同期制御誤差δBが供給され
る。
上述のように焦点位置検出系21a,21bからのウエ
ハWのフォーカス位置の情報から、結像面に対するずれ
量である同期制御誤差δFを算出して主制御系13に供
給する。また、ブラインドコントローラ33からは、主
制御系13に対してXYステージ17の走査位置に応じ
て定まる可動ブラインド8の開口部の目標位置と実際の
位置とのずれ量よりなる同期制御誤差δBが供給され
る。
【0026】また、露光コントローラ34からは主制御
系13に対して露光照度(露光用照明光の照度)に関す
る同期制御誤差が供給される。前述のように露光コント
ローラ34にはインテグレータセンサ20からウエハW
上の露光照度のデータが刻々と供給されており、露光コ
ントローラ34は主制御系13からの露光照度に対する
設定値とインテグレータセンサ20の測定値とのずれ量
を算出し、このずれ量を露光量に関する同期制御誤差δ
Eとして主制御系13に供給する。
系13に対して露光照度(露光用照明光の照度)に関す
る同期制御誤差が供給される。前述のように露光コント
ローラ34にはインテグレータセンサ20からウエハW
上の露光照度のデータが刻々と供給されており、露光コ
ントローラ34は主制御系13からの露光照度に対する
設定値とインテグレータセンサ20の測定値とのずれ量
を算出し、このずれ量を露光量に関する同期制御誤差δ
Eとして主制御系13に供給する。
【0027】以上、レチクルステージコントローラ31
R、フォーカスコントローラ32、ブラインドコントロ
ーラ33、及び露光コントローラ34から供給される各
同期制御誤差δP,δF,δB,δEに基づき、主制御
系13は必要に応じ、警報装置36を介してオペレータ
等に警告する構成となっている。次に、上記のような構
成を有する本例の走査型露光装置の露光動作の一例につ
いて説明する。
R、フォーカスコントローラ32、ブラインドコントロ
ーラ33、及び露光コントローラ34から供給される各
同期制御誤差δP,δF,δB,δEに基づき、主制御
系13は必要に応じ、警報装置36を介してオペレータ
等に警告する構成となっている。次に、上記のような構
成を有する本例の走査型露光装置の露光動作の一例につ
いて説明する。
【0028】図2は、本例の露光動作を説明するための
フローチャートを示し、この図2に示すように、先ずス
テップ101において上位コントローラである主制御系
13が各下位コントローラに対して第n番目のショット
領域の露光を行うように指令を発する。そして、ステッ
プ102において、レチクルステージコントローラ31
R、ウエハステージコントローラ31W、フォーカスコ
ントローラ32、ブラインドコントローラ33、及び露
光コントローラ34等の下位コントローラにより走査露
光のための動作が開始される。これらの下位コントロー
ラは、上述のように走査露光動作中、それぞれの同期制
御誤差を検出して記憶する。その後、検出された同期制
御誤差はステップ103で主制御系13に供給される。
供給された同期制御誤差はそれぞれ第n番目のショット
領域を示す情報、及びXYステージ17のX方向の位置
xに対応して記憶される。
フローチャートを示し、この図2に示すように、先ずス
テップ101において上位コントローラである主制御系
13が各下位コントローラに対して第n番目のショット
領域の露光を行うように指令を発する。そして、ステッ
プ102において、レチクルステージコントローラ31
R、ウエハステージコントローラ31W、フォーカスコ
ントローラ32、ブラインドコントローラ33、及び露
光コントローラ34等の下位コントローラにより走査露
光のための動作が開始される。これらの下位コントロー
ラは、上述のように走査露光動作中、それぞれの同期制
御誤差を検出して記憶する。その後、検出された同期制
御誤差はステップ103で主制御系13に供給される。
供給された同期制御誤差はそれぞれ第n番目のショット
領域を示す情報、及びXYステージ17のX方向の位置
xに対応して記憶される。
【0029】一例として、図5は、レチクルの同期制御
誤差δPの一例を示し、横軸はXYステージ17の走査
方向(X方向)の位置x、縦軸はレチクルステージ11
の同期制御誤差δPを表している。この図5の曲線37
に示すように、助走開始後から露光の開始位置x1まで
正負に振れていたレチクルステージ11の同期制御誤差
δPは、露光開始位置x1でほぼ0に収束し、露光が開
始される。露光開始後暫くの間ほぼ0に収束していた同
期制御誤差δPは、何らかの要因により、位置x2で突
然振れだし、位置x2から位置x3までの区間D2にお
いて正負に振れた後、位置x3でほぼ0に収束する。そ
して、位置x3から露光が終了する位置x4まで同期制
御誤差δPの振れは殆どなく、露光が終了した位置x4
から再び両ステージの減速に伴う振れが発生している。
このように位置x1から位置x4までの露光区間(ショ
ット領域の走査方向の区間)D1中のある一部の区間D
2において同期制御誤差δPが大きくなり、ウエハW上
の投影像の劣化が生じている。この同期制御誤差δPの
値は、図2のステップ103においてレチクルステージ
コントローラ31Rから上位コントローラの主制御系1
3に供給される。
誤差δPの一例を示し、横軸はXYステージ17の走査
方向(X方向)の位置x、縦軸はレチクルステージ11
の同期制御誤差δPを表している。この図5の曲線37
に示すように、助走開始後から露光の開始位置x1まで
正負に振れていたレチクルステージ11の同期制御誤差
δPは、露光開始位置x1でほぼ0に収束し、露光が開
始される。露光開始後暫くの間ほぼ0に収束していた同
期制御誤差δPは、何らかの要因により、位置x2で突
然振れだし、位置x2から位置x3までの区間D2にお
いて正負に振れた後、位置x3でほぼ0に収束する。そ
して、位置x3から露光が終了する位置x4まで同期制
御誤差δPの振れは殆どなく、露光が終了した位置x4
から再び両ステージの減速に伴う振れが発生している。
このように位置x1から位置x4までの露光区間(ショ
ット領域の走査方向の区間)D1中のある一部の区間D
2において同期制御誤差δPが大きくなり、ウエハW上
の投影像の劣化が生じている。この同期制御誤差δPの
値は、図2のステップ103においてレチクルステージ
コントローラ31Rから上位コントローラの主制御系1
3に供給される。
【0030】次に、ステップ104において主制御系1
3は、主制御系13内部に記憶されているステージの同
期制御誤差δPを許容量φL と比較し、計測された同期
制御誤差δPの絶対値が全範囲で許容量φL の範囲内に
ある場合は、ステップ105に移行して次のショット領
域の露光動作を開始する。一方、計測された同期制御誤
差δPの絶対値が少なくとも一部で許容量φL を越えて
いる場合は、ステップ106に移行し、内部のメモリー
にその同期制御誤差δPの絶対値が許容量φLを越えて
いるときのXYステージ17の位置xの範囲(図5で
は、区間D2)、ショット領域の番号、及びその区間D
2における同期制御誤差δPの最大値φ1、及び最小値
φ2 を記憶すると共に、そのn番目のショット領域を不
良なショット領域(以下、「不良ショット」という)と
判定し、ステップ107において、警報装置36を介し
てオペレータ等に警告した後、ステップ105に戻る工
程となっている。フォーカスコントローラ32、ブライ
ンドコントローラ33、及び露光コントローラ34から
の同期制御誤差δF,δB,δEも同様に処理される。
この場合、主制御系13はこれらの同期制御誤差を一例
としてXYステージ17のX方向の位置、及びショット
領域の番号に対応して記憶する。
3は、主制御系13内部に記憶されているステージの同
期制御誤差δPを許容量φL と比較し、計測された同期
制御誤差δPの絶対値が全範囲で許容量φL の範囲内に
ある場合は、ステップ105に移行して次のショット領
域の露光動作を開始する。一方、計測された同期制御誤
差δPの絶対値が少なくとも一部で許容量φL を越えて
いる場合は、ステップ106に移行し、内部のメモリー
にその同期制御誤差δPの絶対値が許容量φLを越えて
いるときのXYステージ17の位置xの範囲(図5で
は、区間D2)、ショット領域の番号、及びその区間D
2における同期制御誤差δPの最大値φ1、及び最小値
φ2 を記憶すると共に、そのn番目のショット領域を不
良なショット領域(以下、「不良ショット」という)と
判定し、ステップ107において、警報装置36を介し
てオペレータ等に警告した後、ステップ105に戻る工
程となっている。フォーカスコントローラ32、ブライ
ンドコントローラ33、及び露光コントローラ34から
の同期制御誤差δF,δB,δEも同様に処理される。
この場合、主制御系13はこれらの同期制御誤差を一例
としてXYステージ17のX方向の位置、及びショット
領域の番号に対応して記憶する。
【0031】全てのショット領域の露光が終了した後、
エッチング及び蒸着等の工程を経た後、再び次の露光が
行われるが、この場合、一例として前回の露光工程で不
良ショットと判定されたショット領域は、以降の露光の
対象外となる。また、EGA方式のアライメントを行う
際のサンプルショットからも除外される。以上、本例の
投影露光装置によれば、レチクルステージ11とXYス
テージ17との同期制御誤差を監視するレチクルステー
ジコントローラ31R、フォーカス位置の同期制御誤差
を監視するフォーカスコントローラ32、可動ブライン
ド8の開口部の位置の同期制御誤差を監視するブライン
ドコントローラ33、及びウエハW上の照度(露光量)
の同期制御誤差を監視する露光コントローラ34を設け
ている。そして、主制御系13は、それぞれの同期制御
誤差を対応する許容値と比較して、何れか1つでも同期
制御誤差が許容範囲から外れた場合は、そのショット領
域を不良ショットと判定し、不良ショットと判定された
ショット領域を次の露光対象から外し、また、サンプル
ショットからも除外している。これによって、チップの
良否判定を早期に行うことができることになる。従っ
て、不良ショットを以降の露光工程で処理する無駄が省
かれると共にスループット(生産性)が向上する。ま
た、不良ショットをサンプルショットとして選択するこ
ともなくなり、露光精度が向上すると共にスループット
も更に向上する。
エッチング及び蒸着等の工程を経た後、再び次の露光が
行われるが、この場合、一例として前回の露光工程で不
良ショットと判定されたショット領域は、以降の露光の
対象外となる。また、EGA方式のアライメントを行う
際のサンプルショットからも除外される。以上、本例の
投影露光装置によれば、レチクルステージ11とXYス
テージ17との同期制御誤差を監視するレチクルステー
ジコントローラ31R、フォーカス位置の同期制御誤差
を監視するフォーカスコントローラ32、可動ブライン
ド8の開口部の位置の同期制御誤差を監視するブライン
ドコントローラ33、及びウエハW上の照度(露光量)
の同期制御誤差を監視する露光コントローラ34を設け
ている。そして、主制御系13は、それぞれの同期制御
誤差を対応する許容値と比較して、何れか1つでも同期
制御誤差が許容範囲から外れた場合は、そのショット領
域を不良ショットと判定し、不良ショットと判定された
ショット領域を次の露光対象から外し、また、サンプル
ショットからも除外している。これによって、チップの
良否判定を早期に行うことができることになる。従っ
て、不良ショットを以降の露光工程で処理する無駄が省
かれると共にスループット(生産性)が向上する。ま
た、不良ショットをサンプルショットとして選択するこ
ともなくなり、露光精度が向上すると共にスループット
も更に向上する。
【0032】特に、走査型露光装置では図5の区間D2
に示すように、露光中のある部分だけに制御誤差が発生
するとその部分の像のみが劣化するという事態が起き
る。このような不良チップを後工程で検出するのは困難
であるため、露光直後にそのような不良チップの検出を
行える本例の効果は大きい。次に、本例の制御系の変形
例について図4を参照して説明する。本変形例はレチク
ルステージコントローラ31R、フォーカスコントロー
ラ32、ブラインドコントローラ33、及び露光コント
ローラ34等の各駆動軸コントローラとは別に、専用の
監視ユニットを設け、その監視ユニットにより同期制御
誤差を監視するものである。
に示すように、露光中のある部分だけに制御誤差が発生
するとその部分の像のみが劣化するという事態が起き
る。このような不良チップを後工程で検出するのは困難
であるため、露光直後にそのような不良チップの検出を
行える本例の効果は大きい。次に、本例の制御系の変形
例について図4を参照して説明する。本変形例はレチク
ルステージコントローラ31R、フォーカスコントロー
ラ32、ブラインドコントローラ33、及び露光コント
ローラ34等の各駆動軸コントローラとは別に、専用の
監視ユニットを設け、その監視ユニットにより同期制御
誤差を監視するものである。
【0033】図4は、本例の制御機構のブロック図を示
し、この図4において、各駆動軸コントローラとは別
の、専用の監視ユニット38が各々の同期制御誤差δ
P,δF,δB,δEを監視している。即ち、監視ユニ
ット38には、レチクルステージコントローラ31R、
フォーカスコントローラ32、ブラインドコントローラ
33、及び露光コントローラ34で検出された同期制御
誤差が供給されている。それらの同期制御誤差の値は、
露光中のショット領域の露光が終了するまで、監視ユニ
ット38に一時的に記憶され、そのショット領域の露光
が終了した時点で所定の許容値を越えた部分の同期制御
誤差δT、及びその部分の位置情報が主制御系13に供
給される。主制御系13は、監視ユニット38から受け
取った同期制御誤差δTの情報に基づいて不良ショット
か否かを判定し、不良ショットの場合は、XYステージ
17のX方向の位置及びショット領域の番号に対応する
形で内部のメモリーに記憶する。他の動作は図3の例と
同様である。
し、この図4において、各駆動軸コントローラとは別
の、専用の監視ユニット38が各々の同期制御誤差δ
P,δF,δB,δEを監視している。即ち、監視ユニ
ット38には、レチクルステージコントローラ31R、
フォーカスコントローラ32、ブラインドコントローラ
33、及び露光コントローラ34で検出された同期制御
誤差が供給されている。それらの同期制御誤差の値は、
露光中のショット領域の露光が終了するまで、監視ユニ
ット38に一時的に記憶され、そのショット領域の露光
が終了した時点で所定の許容値を越えた部分の同期制御
誤差δT、及びその部分の位置情報が主制御系13に供
給される。主制御系13は、監視ユニット38から受け
取った同期制御誤差δTの情報に基づいて不良ショット
か否かを判定し、不良ショットの場合は、XYステージ
17のX方向の位置及びショット領域の番号に対応する
形で内部のメモリーに記憶する。他の動作は図3の例と
同様である。
【0034】この監視ユニット38を設ける方法は、露
光終了後に各々の許容値を越えた部分の同期制御誤差の
みをまとめて上位コントローラである主制御系13に供
給するので、図3の例と比較し、主制御系13は露光中
の複雑な制御から開放される利点がある。なお、本発明
は上述の実施の形態の例に限定されず、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々の構成を取り得ることは勿論であ
る。
光終了後に各々の許容値を越えた部分の同期制御誤差の
みをまとめて上位コントローラである主制御系13に供
給するので、図3の例と比較し、主制御系13は露光中
の複雑な制御から開放される利点がある。なお、本発明
は上述の実施の形態の例に限定されず、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々の構成を取り得ることは勿論であ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明の走査型露光装置によれば、走査
露光中に同期制御誤差を検出し、且つ許容値を越える制
御誤差が発生した場合には、基板上の露光位置を記憶す
るので、不良チップを検出する確率が高くなり、同期制
御誤差によるその後の工程への影響を軽減することがで
きると共に、例えば無駄な露光が省けて生産性が向上す
る利点がある。
露光中に同期制御誤差を検出し、且つ許容値を越える制
御誤差が発生した場合には、基板上の露光位置を記憶す
るので、不良チップを検出する確率が高くなり、同期制
御誤差によるその後の工程への影響を軽減することがで
きると共に、例えば無駄な露光が省けて生産性が向上す
る利点がある。
【0036】また、誤差検出手段により検出される同期
制御誤差が、マスクステージ及び基板ステージの同期誤
差である場合には、同期制御誤差の中で最も露光精度に
影響する両ステージの同期誤差が早期に検出される利点
がある。また、制御誤差が所定の許容値を越えたときの
基板上の露光位置の表示を行う警報手段を設ける場合に
は、制御誤差が許容値を越えた基板上の位置が警報手段
により表示されるので、基板上の露光不良位置が早期に
検出できる利点がある。
制御誤差が、マスクステージ及び基板ステージの同期誤
差である場合には、同期制御誤差の中で最も露光精度に
影響する両ステージの同期誤差が早期に検出される利点
がある。また、制御誤差が所定の許容値を越えたときの
基板上の露光位置の表示を行う警報手段を設ける場合に
は、制御誤差が許容値を越えた基板上の位置が警報手段
により表示されるので、基板上の露光不良位置が早期に
検出できる利点がある。
【図1】本発明による走査型露光装置の実施の形態の一
例を示す概略構成図である。
例を示す概略構成図である。
【図2】図1の投影露光装置における露光動作の一例を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図3】図1の投影露光装置における主要な制御機構を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図4】図3の変形例を示すブロック図である。
【図5】ステージ位置と同期制御誤差との関係を示す図
である。
である。
【符号の説明】 1 光源系 IL 照明光 8 可動ブラインド R レチクル 11 レチクルステージ 13 主制御系 15 投影光学系 W ウエハ 17 XYステージ 20 インテグレータセンサ 21a 送光光学系(焦点位置検出系) 21b 受光光学系(焦点位置検出系) 22a レチクル干渉計 23a ウエハ干渉計 31R レチクルステージコントローラ 31W ウエハステージコントローラ 32 フォーカスコントローラ 33 ブラインドコントローラ 34 露光コントローラ 36 警報装置 38 監視ユニット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 527
Claims (3)
- 【請求項1】 転写用パターンの形成されたマスクを走
査するためのマスクステージと、感光性の基板を走査す
るための基板ステージとを有し、所定の照明光のもとで
前記マスクのパターンの一部を前記基板上に投射した状
態で、前記2つのステージを同期して走査することによ
り前記基板上に前記マスクのパターンを逐次露光する走
査型露光装置において、 前記マスクステージ及び前記基板ステージを同期して走
査する際の同期制御誤差を検出する誤差検出手段と、 前記誤差検出手段により検出された同期制御誤差が所定
の許容値を越えたときの前記基板上の露光位置を記憶す
る記憶手段と、 を設けたことを特徴とする走査型露光装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の走査型露光装置であっ
て、 前記誤差検出手段により検出される前記同期制御誤差
は、前記マスクステージ及び基板ステージの同期誤差で
あることを特徴とする走査型露光装置。 - 【請求項3】 請求項1、又は2記載の走査型露光装置
であって、 前記同期制御誤差が前記所定の許容値を越えたときの前
記基板上の露光位置の表示を行う警報手段を設けたこと
を特徴とする走査型露光装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7266917A JPH09115799A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 走査型露光装置 |
KR1019960045817A KR100482019B1 (ko) | 1995-10-16 | 1996-10-15 | 주사형노광장치및방법 |
US09/676,811 US6501533B1 (en) | 1995-10-16 | 2000-10-02 | Scanning type exposure apparatus and method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7266917A JPH09115799A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 走査型露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09115799A true JPH09115799A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17437475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7266917A Pending JPH09115799A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 走査型露光装置 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US6501533B1 (ja) |
JP (1) | JPH09115799A (ja) |
KR (1) | KR100482019B1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH09186074A (ja) * | 1996-01-04 | 1997-07-15 | Canon Inc | 露光装置および方法 |
JPH09186073A (ja) * | 1996-01-04 | 1997-07-15 | Canon Inc | 露光装置および方法 |
WO1999008315A1 (fr) * | 1997-08-11 | 1999-02-18 | Nikon Corporation | Procede d'exposition par balayage, graveur par projection a balayage, procede de production du graveur par projection a balayage et procede d'analyse des erreurs de synchronisation |
JP2007047356A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Fujifilm Holdings Corp | 露光装置、露光方法、及びパターン製造システム |
JP2019056875A (ja) * | 2017-09-22 | 2019-04-11 | 株式会社ミツトヨ | 露光方法および露光装置 |
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JP3559766B2 (ja) * | 2001-02-21 | 2004-09-02 | キヤノン株式会社 | 走査露光装置及び走査露光方法並びにデバイスの製造方法 |
US7095484B1 (en) * | 2001-06-27 | 2006-08-22 | University Of South Florida | Method and apparatus for maskless photolithography |
US20060194130A1 (en) * | 2005-02-25 | 2006-08-31 | William Roberts | Run to run control for lens aberrations |
US20060192943A1 (en) * | 2005-02-25 | 2006-08-31 | William Roberts | Optimizing focal plane fitting functions for an image field on a substrate |
JP2006269941A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Canon Inc | 導光装置、露光装置、並びにデバイス製造方法 |
JP6029289B2 (ja) | 2012-02-28 | 2016-11-24 | キヤノン株式会社 | 露光装置、それを用いたデバイスの製造方法 |
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US5140366A (en) | 1987-05-29 | 1992-08-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Exposure apparatus with a function for controlling alignment by use of latent images |
JPH01106426A (ja) | 1987-10-19 | 1989-04-24 | Canon Inc | 露光装置 |
US4924257A (en) | 1988-10-05 | 1990-05-08 | Kantilal Jain | Scan and repeat high resolution projection lithography system |
US5295073A (en) | 1989-03-24 | 1994-03-15 | Celette S.A. | Device for checking the position of various points of a vehicle |
JP2829642B2 (ja) | 1989-09-29 | 1998-11-25 | キヤノン株式会社 | 露光装置 |
NL9000503A (nl) | 1990-03-05 | 1991-10-01 | Asm Lithography Bv | Apparaat en werkwijze voor het afbeelden van een maskerpatroon op een substraat. |
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JP2830492B2 (ja) | 1991-03-06 | 1998-12-02 | 株式会社ニコン | 投影露光装置及び投影露光方法 |
JPH0734116B2 (ja) | 1991-05-29 | 1995-04-12 | 株式会社オーク製作所 | 自動露光装置におけるワークの位置決め方法 |
JPH0513297A (ja) | 1991-07-09 | 1993-01-22 | Nikon Corp | 位置合わせ装置 |
US5525808A (en) | 1992-01-23 | 1996-06-11 | Nikon Corporaton | Alignment method and alignment apparatus with a statistic calculation using a plurality of weighted coordinate positions |
JP3362416B2 (ja) | 1992-10-15 | 2003-01-07 | 株式会社ニコン | 走査露光方法、走査型露光装置及び前記方法を使用する素子の製造方法 |
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KR100300618B1 (ko) | 1992-12-25 | 2001-11-22 | 오노 시게오 | 노광방법,노광장치,및그장치를사용하는디바이스제조방법 |
US5978071A (en) | 1993-01-07 | 1999-11-02 | Nikon Corporation | Projection exposure apparatus and method in which mask stage is moved to provide alignment with a moving wafer stage |
JP3362454B2 (ja) | 1993-06-16 | 2003-01-07 | 株式会社ニコン | 投影露光装置、及び該装置を用いる素子製造方法 |
JP3365567B2 (ja) | 1993-06-14 | 2003-01-14 | 株式会社ニコン | 投影露光方法及び装置、並びに素子製造方法 |
JP3235078B2 (ja) | 1993-02-24 | 2001-12-04 | 株式会社ニコン | 走査露光方法、露光制御装置、走査型露光装置、及びデバイス製造方法 |
KR0139039B1 (ko) * | 1993-06-30 | 1998-06-01 | 미타라이 하지메 | 노광장치와 이것을 이용한 디바이스 제조방법 |
KR100363922B1 (ko) * | 1993-12-06 | 2003-08-21 | 가부시키가이샤 니콘 | 노광장치및노광방법 |
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-
1995
- 1995-10-16 JP JP7266917A patent/JPH09115799A/ja active Pending
-
1996
- 1996-10-15 KR KR1019960045817A patent/KR100482019B1/ko not_active IP Right Cessation
-
2000
- 2000-10-02 US US09/676,811 patent/US6501533B1/en not_active Expired - Fee Related
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KR100482019B1 (ko) | 2005-11-08 |
US6501533B1 (en) | 2002-12-31 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050517 |