JPH09115413A - チップ型ヒューズ抵抗器およびその製造方法 - Google Patents
チップ型ヒューズ抵抗器およびその製造方法Info
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- JPH09115413A JPH09115413A JP7269665A JP26966595A JPH09115413A JP H09115413 A JPH09115413 A JP H09115413A JP 7269665 A JP7269665 A JP 7269665A JP 26966595 A JP26966595 A JP 26966595A JP H09115413 A JPH09115413 A JP H09115413A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた断線特性を有し、かつ自動実装機での
吸着ミスの少ない実装性の良いものを提供することを目
的とするものである。 【解決手段】 絶縁基板21の上面に設けた凹部22の
近傍にパターン幅が他の部分より狭くなるように抵抗膜
23と、この抵抗膜23を覆う絶縁保護膜25と、絶縁
基板21の側面に抵抗膜23と電気的に接続する端面電
極26とを備えることにより、優れた断線特性を有しか
つ吸着ミスの少ないものが提供できる。
吸着ミスの少ない実装性の良いものを提供することを目
的とするものである。 【解決手段】 絶縁基板21の上面に設けた凹部22の
近傍にパターン幅が他の部分より狭くなるように抵抗膜
23と、この抵抗膜23を覆う絶縁保護膜25と、絶縁
基板21の側面に抵抗膜23と電気的に接続する端面電
極26とを備えることにより、優れた断線特性を有しか
つ吸着ミスの少ないものが提供できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路において
過電流による部品の性能劣化や損傷を防止するためのチ
ップ型ヒューズ抵抗器およびその製造方法に関するもの
である。
過電流による部品の性能劣化や損傷を防止するためのチ
ップ型ヒューズ抵抗器およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のチップ型ヒューズ抵抗器お
よびその製造方法について、図面を参照しながら説明す
る。
よびその製造方法について、図面を参照しながら説明す
る。
【0003】従来のチップ型ヒューズ抵抗器およびその
製造方法としては、特開平2−43701号公報に、基
板の表面に抵抗膜と上面電極とを備え、前記抵抗膜にト
リミングによって負荷集中部を形成し、この負荷集中部
を溶融剤により被覆したものが開示されている。
製造方法としては、特開平2−43701号公報に、基
板の表面に抵抗膜と上面電極とを備え、前記抵抗膜にト
リミングによって負荷集中部を形成し、この負荷集中部
を溶融剤により被覆したものが開示されている。
【0004】図5(a)は従来のチップ型ヒューズ抵抗
器の上面を透視した図、図5(b)は図5(a)のA−
A断面図である。
器の上面を透視した図、図5(b)は図5(a)のA−
A断面図である。
【0005】図において、1はアルミナ等からなる絶縁
基板である。2は絶縁基板1の上面に設けられたパラジ
ウムを主成分とした活性化層である。3は活性化層2の
上面に設けられた無電解めっきによる抵抗膜である。4
は負荷集中部5を形成するために設けられた第1の切り
溝である。6は抵抗膜3を所望の抵抗値にするために設
けられた第2の切り溝である。7は絶縁基板1の抵抗膜
3の上面に設けられた一対の上面電極である。8は負荷
集中部5を覆うように設けられたガラスまたは炭化しな
い樹脂よりなる溶融材である。9は少なくとも抵抗膜3
および溶融材8を覆うように設けられた耐熱エポキシ樹
脂からなる保護膜である。10は上面電極7と電気的に
接続するように、絶縁基板1の対向する側面に設けられ
た端面電極である。11は端面電極10を覆うように設
けられたニッケルめっき、12はニッケルめっき11を
覆うように設けられたはんだめっきである。
基板である。2は絶縁基板1の上面に設けられたパラジ
ウムを主成分とした活性化層である。3は活性化層2の
上面に設けられた無電解めっきによる抵抗膜である。4
は負荷集中部5を形成するために設けられた第1の切り
溝である。6は抵抗膜3を所望の抵抗値にするために設
けられた第2の切り溝である。7は絶縁基板1の抵抗膜
3の上面に設けられた一対の上面電極である。8は負荷
集中部5を覆うように設けられたガラスまたは炭化しな
い樹脂よりなる溶融材である。9は少なくとも抵抗膜3
および溶融材8を覆うように設けられた耐熱エポキシ樹
脂からなる保護膜である。10は上面電極7と電気的に
接続するように、絶縁基板1の対向する側面に設けられ
た端面電極である。11は端面電極10を覆うように設
けられたニッケルめっき、12はニッケルめっき11を
覆うように設けられたはんだめっきである。
【0006】以上のように構成された従来のチップ型ヒ
ューズ抵抗器について、以下にその製造方法について説
明する。
ューズ抵抗器について、以下にその製造方法について説
明する。
【0007】図6は、従来のチップ型ヒューズ抵抗器の
製造方法を示す工程図である。図において、まず、縦横
に分割溝を形成したアルミナ絶縁基板1の上面に、帯状
にパラジウムを主成分とした活性化ペーストを印刷し、
500〜620℃で焼成して、活性化層2を形成する。
製造方法を示す工程図である。図において、まず、縦横
に分割溝を形成したアルミナ絶縁基板1の上面に、帯状
にパラジウムを主成分とした活性化ペーストを印刷し、
500〜620℃で焼成して、活性化層2を形成する。
【0008】次に、活性化層2の上面にニッケルリン等
の無電解めっきを施して、抵抗膜3を形成する。
の無電解めっきを施して、抵抗膜3を形成する。
【0009】次に、抵抗膜3の上面に、対向するように
樹脂−銀ペーストを印刷・乾燥して上面電極7を形成す
る。
樹脂−銀ペーストを印刷・乾燥して上面電極7を形成す
る。
【0010】次に、抵抗膜3をレーザートリミングでダ
ブルリバースカットし、第1の切り溝4を形成して、電
流の負荷集中部5を形成する。
ブルリバースカットし、第1の切り溝4を形成して、電
流の負荷集中部5を形成する。
【0011】次に、抵抗膜3に、所望の抵抗値を得るた
め、レーザートリミングで第2の切り溝6を形成する。
め、レーザートリミングで第2の切り溝6を形成する。
【0012】次に、少なくとも負荷集中部5を覆うよう
にガラス粉末を含む塗料を印刷・乾燥し、溶融材8を形
成する。
にガラス粉末を含む塗料を印刷・乾燥し、溶融材8を形
成する。
【0013】次に、耐熱エポキシ樹脂により少なくとも
抵抗膜3および溶融材8を被覆し、150〜200℃で
乾燥して保護膜9を形成する。
抵抗膜3および溶融材8を被覆し、150〜200℃で
乾燥して保護膜9を形成する。
【0014】次に、絶縁基板1の上面電極7を設けた側
から、短冊状に絶縁基板1を分割(一次分割)する。
から、短冊状に絶縁基板1を分割(一次分割)する。
【0015】次に、一次分割した絶縁基板1の上面電極
7を設けた側の両側面に、樹脂−銀ペーストを塗布・乾
燥して端面電極10を形成する。
7を設けた側の両側面に、樹脂−銀ペーストを塗布・乾
燥して端面電極10を形成する。
【0016】次に、短冊状の絶縁基板1を個片に分割し
(二次分割)、上面電極7および端面電極10を覆うよ
うに、ニッケルめっき11とはんだめっき12とを施し
て従来のチップ型ヒューズ抵抗器を製造していた。
(二次分割)、上面電極7および端面電極10を覆うよ
うに、ニッケルめっき11とはんだめっき12とを施し
て従来のチップ型ヒューズ抵抗器を製造していた。
【0017】以上のように製造された従来のチップ型ヒ
ューズ抵抗器について、以下にその動作を説明する。
ューズ抵抗器について、以下にその動作を説明する。
【0018】従来のチップ型ヒューズ抵抗器が、各種電
子部品が実装されるプリント基板に実装され、過電流等
の影響を受けて、抵抗膜3の負荷集中部5が過熱され、
抵抗膜3を形成する樹脂−銀ペーストおよび負荷集中部
5を覆う溶融材8が、それぞれの融点以上の温度になる
と、抵抗膜3が溶融し、断線していた。
子部品が実装されるプリント基板に実装され、過電流等
の影響を受けて、抵抗膜3の負荷集中部5が過熱され、
抵抗膜3を形成する樹脂−銀ペーストおよび負荷集中部
5を覆う溶融材8が、それぞれの融点以上の温度になる
と、抵抗膜3が溶融し、断線していた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
特開平2−43701号では、抵抗膜3および溶融材8
は、そのそれぞれの材料の融点以上の高温にならなけれ
ば溶融して断線しないため、溶融までに時間がかかり、
溶断するまでにチップ型ヒューズ抵抗器が高温となり、
各種電子部品が実装されているプリント基板や、近接す
る電子部品も高温になり、それぞれの電子部品に影響を
与えるという課題を有していた。
特開平2−43701号では、抵抗膜3および溶融材8
は、そのそれぞれの材料の融点以上の高温にならなけれ
ば溶融して断線しないため、溶融までに時間がかかり、
溶断するまでにチップ型ヒューズ抵抗器が高温となり、
各種電子部品が実装されているプリント基板や、近接す
る電子部品も高温になり、それぞれの電子部品に影響を
与えるという課題を有していた。
【0020】また、負荷集中部5が溶融材8で被覆され
ているため、保護膜9表面が溶融材8分、上面に盛り上
がり、表面が平滑にならないので、チップ型ヒューズ抵
抗器を自動実装機で実装する際、吸着ミスが発生すると
いう課題を有していた。
ているため、保護膜9表面が溶融材8分、上面に盛り上
がり、表面が平滑にならないので、チップ型ヒューズ抵
抗器を自動実装機で実装する際、吸着ミスが発生すると
いう課題を有していた。
【0021】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、優れた断線特性を有し、かつ自動実装機での吸着ミ
スの少ない実装性の良いチップ型ヒューズ抵抗器および
その製造方法を提供することを目的とするものである。
で、優れた断線特性を有し、かつ自動実装機での吸着ミ
スの少ない実装性の良いチップ型ヒューズ抵抗器および
その製造方法を提供することを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のチップ型ヒューズ抵抗器は、上面に凹部を有
する絶縁基板と、前記絶縁基板の凹部の近傍にパターン
幅が他の部分より狭くなるように前記絶縁基板の上面に
設けられた抵抗膜と、少なくとも前記絶縁基板の凹部を
覆うように設けられた絶縁保護膜と、前記抵抗膜と電気
的に接続するように前記絶縁基板の対向する側面に設け
られた端面電極とを備えた構成を有するものである。
に本発明のチップ型ヒューズ抵抗器は、上面に凹部を有
する絶縁基板と、前記絶縁基板の凹部の近傍にパターン
幅が他の部分より狭くなるように前記絶縁基板の上面に
設けられた抵抗膜と、少なくとも前記絶縁基板の凹部を
覆うように設けられた絶縁保護膜と、前記抵抗膜と電気
的に接続するように前記絶縁基板の対向する側面に設け
られた端面電極とを備えた構成を有するものである。
【0023】また、上面に凹部を有する絶縁基板と、前
記絶縁基板の凹部の近傍にパターン幅が他の部分より狭
くなるように前記絶縁基板の上面に設けられた抵抗膜
と、この抵抗膜の上面に設けられためっき膜と、少なく
とも前記絶縁基板の凹部を覆うように設けられた絶縁保
護膜と、前記めっき膜と電気的に接続するように前記絶
縁基板の対向する側面に設けられた端面電極とを備えた
構成を有するものである。
記絶縁基板の凹部の近傍にパターン幅が他の部分より狭
くなるように前記絶縁基板の上面に設けられた抵抗膜
と、この抵抗膜の上面に設けられためっき膜と、少なく
とも前記絶縁基板の凹部を覆うように設けられた絶縁保
護膜と、前記めっき膜と電気的に接続するように前記絶
縁基板の対向する側面に設けられた端面電極とを備えた
構成を有するものである。
【0024】また、上面に凹部を有する絶縁基板の上面
の全体に抵抗膜を形成し、前記絶縁基板の凹部の近傍で
パターン幅が狭くなるとともに前記絶縁基板の凹部内の
前記抵抗膜を除去し、少なくとも前記絶縁基板の凹部を
覆うように絶縁保護膜を形成し、前記抵抗膜と電気的に
接続するように前記絶縁基板の対向する側面に端面電極
を形成する製造方法を有するものである。
の全体に抵抗膜を形成し、前記絶縁基板の凹部の近傍で
パターン幅が狭くなるとともに前記絶縁基板の凹部内の
前記抵抗膜を除去し、少なくとも前記絶縁基板の凹部を
覆うように絶縁保護膜を形成し、前記抵抗膜と電気的に
接続するように前記絶縁基板の対向する側面に端面電極
を形成する製造方法を有するものである。
【0025】また、上面に凹部を有する絶縁基板の上面
の全体に抵抗膜を形成し、前記絶縁基板の凹部の近傍で
パターン幅が狭くなるとともに前記絶縁基板の凹部内の
前記抵抗膜を除去し、前記抵抗膜の上面にめっき膜を形
成し、少なくとも前記絶縁基板の凹部を覆うように絶縁
保護膜を形成し、前記抵抗膜と電気的に接続するように
前記絶縁基板の対向する側面に端面電極を形成する製造
方法を有するものである。
の全体に抵抗膜を形成し、前記絶縁基板の凹部の近傍で
パターン幅が狭くなるとともに前記絶縁基板の凹部内の
前記抵抗膜を除去し、前記抵抗膜の上面にめっき膜を形
成し、少なくとも前記絶縁基板の凹部を覆うように絶縁
保護膜を形成し、前記抵抗膜と電気的に接続するように
前記絶縁基板の対向する側面に端面電極を形成する製造
方法を有するものである。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の請求項に記載の発明によ
り、抵抗膜は凹部近傍で負荷集中し、高温になるように
形成されかつ凹部内に空気が残るように絶縁保護膜で被
覆されているため、負荷集中部が高温になった際、凹部
内の空気中の酸素によって抵抗膜が酸化する。この酸化
した抵抗膜は絶縁物で導電性がないため、電流を遮断す
ることができる。
り、抵抗膜は凹部近傍で負荷集中し、高温になるように
形成されかつ凹部内に空気が残るように絶縁保護膜で被
覆されているため、負荷集中部が高温になった際、凹部
内の空気中の酸素によって抵抗膜が酸化する。この酸化
した抵抗膜は絶縁物で導電性がないため、電流を遮断す
ることができる。
【0027】また、以上のような製造方法によって、絶
縁基板の上面に抵抗膜を形成し、その上面に絶縁保護膜
を直接形成するため、保護膜表面を容易に平滑にするこ
とができる。
縁基板の上面に抵抗膜を形成し、その上面に絶縁保護膜
を直接形成するため、保護膜表面を容易に平滑にするこ
とができる。
【0028】(実施の形態1)以下、本発明の一実施の
形態におけるチップ型ヒューズ抵抗器およびその製造方
法について、図面を参照しながら説明する。
形態におけるチップ型ヒューズ抵抗器およびその製造方
法について、図面を参照しながら説明する。
【0029】図1(a)は本発明の一実施の形態におけ
るチップ型ヒューズ抵抗器の上面を透視した図、図1
(b)は図1(a)のB−B断面図である。
るチップ型ヒューズ抵抗器の上面を透視した図、図1
(b)は図1(a)のB−B断面図である。
【0030】図において、21はガラスアルミナ、アル
ミナ、ガラス、ガラスエポキシ、窒化アルミナ等のいず
れかからなる絶縁基板である。22は絶縁基板21の上
面に設けられた凹部である。23は絶縁基板21の上面
の凹部22の近傍でパターン幅を他の部分より狭くして
なる負荷集中部24を有するように絶縁基板21の上面
に設けられた抵抗膜で、NiまたはCrまたはTaまた
はTiまたはCu等の単一金属薄膜、またはこれらのう
ち二種類以上を含む合金薄膜からなるものである。25
は少なくとも絶縁基板21の上面の凹部22を覆うよう
に設けられた絶縁保護膜で、難燃性のエポキシ系の樹脂
またはフェノール系の樹脂からなるものである。26は
抵抗膜23と電気的に接続するように絶縁基板21の対
向する側面に設けられた端面電極で、NiまたはCrま
たはTaまたはTiまたはCu等の単一金属薄膜、また
はこれらのうち二種類以上を含む合金薄膜、または樹脂
−銀ペースト等の導電ペーストからなるものである。2
7は少なくとも端面電極26を覆うように設けられたニ
ッケルめっき、28はニッケルめっき27を覆うように
設けられたはんだめっきである。
ミナ、ガラス、ガラスエポキシ、窒化アルミナ等のいず
れかからなる絶縁基板である。22は絶縁基板21の上
面に設けられた凹部である。23は絶縁基板21の上面
の凹部22の近傍でパターン幅を他の部分より狭くして
なる負荷集中部24を有するように絶縁基板21の上面
に設けられた抵抗膜で、NiまたはCrまたはTaまた
はTiまたはCu等の単一金属薄膜、またはこれらのう
ち二種類以上を含む合金薄膜からなるものである。25
は少なくとも絶縁基板21の上面の凹部22を覆うよう
に設けられた絶縁保護膜で、難燃性のエポキシ系の樹脂
またはフェノール系の樹脂からなるものである。26は
抵抗膜23と電気的に接続するように絶縁基板21の対
向する側面に設けられた端面電極で、NiまたはCrま
たはTaまたはTiまたはCu等の単一金属薄膜、また
はこれらのうち二種類以上を含む合金薄膜、または樹脂
−銀ペースト等の導電ペーストからなるものである。2
7は少なくとも端面電極26を覆うように設けられたニ
ッケルめっき、28はニッケルめっき27を覆うように
設けられたはんだめっきである。
【0031】以上のように構成されたチップ型ヒューズ
抵抗器について、以下にその製造方法を、図面を参照し
ながら説明する。
抵抗器について、以下にその製造方法を、図面を参照し
ながら説明する。
【0032】図2は、本発明の一実施の形態におけるチ
ップ型ヒューズ抵抗器の製造方法を示す工程図である。
ップ型ヒューズ抵抗器の製造方法を示す工程図である。
【0033】まず、ガラスアルミナ、アルミナ、ガラ
ス、ガラスエポキシ、窒化アルミナ等のいずれかからな
る絶縁基板21の上面に、個片に分割するための縦横ス
リットと、凹部22とを金型により形成する。
ス、ガラスエポキシ、窒化アルミナ等のいずれかからな
る絶縁基板21の上面に、個片に分割するための縦横ス
リットと、凹部22とを金型により形成する。
【0034】次に、絶縁基板21の上面の全体に、蒸着
法やスパッタリング法やCVD法等の着膜工法により、
NiまたはCrまたはTaまたはTiまたはCu等の単
一金属もしくはこれらのうち二種類以上を含む合金を着
膜し、抵抗膜23を形成する。
法やスパッタリング法やCVD法等の着膜工法により、
NiまたはCrまたはTaまたはTiまたはCu等の単
一金属もしくはこれらのうち二種類以上を含む合金を着
膜し、抵抗膜23を形成する。
【0035】次に、抵抗膜23の上面全体にネガタイプ
のレジスト30をスピンコータまたはロールコータを用
いて均一に塗布し、80℃で20分間乾燥させる。
のレジスト30をスピンコータまたはロールコータを用
いて均一に塗布し、80℃で20分間乾燥させる。
【0036】次に凹部22の近傍で幅を狭くし負荷集中
部24を形成する抵抗膜23のパターンの形状をしたフ
ォトマスクを通し、凹部22を除くパターンを露光後、
現像液で凹部22の内部と抵抗膜23のパターンで露光
されていない部分とのレジスト30を除去する現像を行
う。
部24を形成する抵抗膜23のパターンの形状をしたフ
ォトマスクを通し、凹部22を除くパターンを露光後、
現像液で凹部22の内部と抵抗膜23のパターンで露光
されていない部分とのレジスト30を除去する現像を行
う。
【0037】次に、凹部22の内部と、凹部22の近傍
で幅を狭くし負荷集中部24を形成する抵抗膜23のパ
ターン以外の部分の抵抗膜23を、エッチングにより除
去する。
で幅を狭くし負荷集中部24を形成する抵抗膜23のパ
ターン以外の部分の抵抗膜23を、エッチングにより除
去する。
【0038】次に、硝酸、硫酸等の強酸の溶液等を用い
て、凹部22の近傍で幅を狭くし負荷集中部を形成する
抵抗膜23のパターン部分のレジスト30を完全に除去
する。
て、凹部22の近傍で幅を狭くし負荷集中部を形成する
抵抗膜23のパターン部分のレジスト30を完全に除去
する。
【0039】次に、高粘度でかつチキソトロピーを大き
くしたエポキシ系またはフェノール系の難燃性樹脂をス
クリーン印刷・乾燥によって少なくとも凹部22を覆う
ように絶縁保護膜25を形成する。この難燃性樹脂の乾
燥方法としては、急激に温度を上げると樹脂の粘度が下
がりチキソトロピーが急激に小さくなるため、まず70
〜100℃で15分間予備乾燥を行い、その後、30分
程度で150〜250℃になるように徐々に温度を上げ
て本乾燥を行う。
くしたエポキシ系またはフェノール系の難燃性樹脂をス
クリーン印刷・乾燥によって少なくとも凹部22を覆う
ように絶縁保護膜25を形成する。この難燃性樹脂の乾
燥方法としては、急激に温度を上げると樹脂の粘度が下
がりチキソトロピーが急激に小さくなるため、まず70
〜100℃で15分間予備乾燥を行い、その後、30分
程度で150〜250℃になるように徐々に温度を上げ
て本乾燥を行う。
【0040】次に、絶縁基板21の抵抗膜23を設けた
側を短冊状に分割(一次分割)する。
側を短冊状に分割(一次分割)する。
【0041】次に、抵抗膜23と電気的に接続するよう
に、絶縁基板21の対向する側面に蒸着法またはスパッ
タリング法またはCVD法等の着膜工法により、Niま
たはCrまたはTaまたはTiまたはCu等の単一金属
薄膜、もしくはこれらのうちの二種類以上を含む合金薄
膜を着膜し、端面電極26を形成する。
に、絶縁基板21の対向する側面に蒸着法またはスパッ
タリング法またはCVD法等の着膜工法により、Niま
たはCrまたはTaまたはTiまたはCu等の単一金属
薄膜、もしくはこれらのうちの二種類以上を含む合金薄
膜を着膜し、端面電極26を形成する。
【0042】次に、一次分割した絶縁基板21を個片に
分割(二次分割)する。次に、少なくとも端面電極26
を覆うように、ニッケルめっき27と、ニッケルめっき
27を覆うようにはんだめっき28とを形成して、チッ
プ型ヒューズ抵抗器を製造するものである。
分割(二次分割)する。次に、少なくとも端面電極26
を覆うように、ニッケルめっき27と、ニッケルめっき
27を覆うようにはんだめっき28とを形成して、チッ
プ型ヒューズ抵抗器を製造するものである。
【0043】以上のように構成および製造された本発明
のチップ型ヒューズ抵抗器について、以下にその動作に
ついて説明する。
のチップ型ヒューズ抵抗器について、以下にその動作に
ついて説明する。
【0044】本実施の形態で説明したチップ型ヒューズ
抵抗器を各種電子部品が実装されるプリント基板に実装
し、過電流等の影響を受けると、抵抗膜23の負荷集中
部24が過熱され、絶縁基板21の上面に設けられた凹
部22に閉じこめられた空気も過熱される。この空気の
温度が上がると、凹部22の近傍の抵抗膜23が酸化さ
れ、絶縁物となるため、電流が遮断され断線するもので
ある。
抵抗器を各種電子部品が実装されるプリント基板に実装
し、過電流等の影響を受けると、抵抗膜23の負荷集中
部24が過熱され、絶縁基板21の上面に設けられた凹
部22に閉じこめられた空気も過熱される。この空気の
温度が上がると、凹部22の近傍の抵抗膜23が酸化さ
れ、絶縁物となるため、電流が遮断され断線するもので
ある。
【0045】また、絶縁保護膜25として、難燃性樹脂
の粘度およびチキソトロピーを更に大きくし、テープ状
にしたものを抵抗膜23上に貼って被覆しても良く、端
面電極26には、樹脂−銀ペースト等の導電性ペースト
を塗布し、乾燥することによって形成しても良い。
の粘度およびチキソトロピーを更に大きくし、テープ状
にしたものを抵抗膜23上に貼って被覆しても良く、端
面電極26には、樹脂−銀ペースト等の導電性ペースト
を塗布し、乾燥することによって形成しても良い。
【0046】また、絶縁保護膜25となる樹脂を凹部2
2に被覆する際、凹部22の内部に樹脂が入らない大き
さであれば、凹部22の形状は丸形、方形、楕円形、細
長形等どのような形状でも良いが、樹脂により被覆する
場合は、高粘度化と高チクソ化に限界があるため、凹部
22の寸法は0.1〜0.5mm程度が望ましい。ま
た、凹部22の深さは基板の抗折強度を落とさず、かつ
空気を蓄えるために、基板厚の1/2〜1/5が望まし
い。
2に被覆する際、凹部22の内部に樹脂が入らない大き
さであれば、凹部22の形状は丸形、方形、楕円形、細
長形等どのような形状でも良いが、樹脂により被覆する
場合は、高粘度化と高チクソ化に限界があるため、凹部
22の寸法は0.1〜0.5mm程度が望ましい。ま
た、凹部22の深さは基板の抗折強度を落とさず、かつ
空気を蓄えるために、基板厚の1/2〜1/5が望まし
い。
【0047】なお、本実施例では、絶縁保護膜で覆われ
ていない抵抗膜を電極として使用しているが、抵抗膜の
パターン形成後、抵抗膜の上面に蒸着法またはスパッタ
リング法またはCVD法の着膜工法により、単一金属薄
膜もしくは合金薄膜を着膜するか、または、樹脂−銀ペ
ースト等の導電ペーストを塗布−乾燥することにより電
極を形成しても同様の効果が得られる。また、電極とし
ては抵抗膜を形成する前に、絶縁基板の上面に金属有機
化合物ペーストを印刷・焼成により形成しても良い。
ていない抵抗膜を電極として使用しているが、抵抗膜の
パターン形成後、抵抗膜の上面に蒸着法またはスパッタ
リング法またはCVD法の着膜工法により、単一金属薄
膜もしくは合金薄膜を着膜するか、または、樹脂−銀ペ
ースト等の導電ペーストを塗布−乾燥することにより電
極を形成しても同様の効果が得られる。また、電極とし
ては抵抗膜を形成する前に、絶縁基板の上面に金属有機
化合物ペーストを印刷・焼成により形成しても良い。
【0048】(実施の形態2)以下、本発明の他の実施
の形態におけるチップ型ヒューズ抵抗器およびその製造
方法について、図面を参照しながら説明する。
の形態におけるチップ型ヒューズ抵抗器およびその製造
方法について、図面を参照しながら説明する。
【0049】図3(a)は本発明の他の実施の形態にお
けるチップ型ヒューズ抵抗器の上面を透視した図、図3
(b)は図3(a)のC−C断面図である。
けるチップ型ヒューズ抵抗器の上面を透視した図、図3
(b)は図3(a)のC−C断面図である。
【0050】図において、31はガラスアルミナ、アル
ミナ、ガラス、ガラスエポキシ、窒化アルミナ等のいず
れかからなる絶縁基板である。32は絶縁基板31の上
面に設けられた凹部である。33はNiまたはCrまた
はTaまたはTiまたはCu等の単一金属薄膜、または
これらのうち二種類以上を含む合金薄膜によって絶縁基
板31の上面に設けられた抵抗膜である。34は凹部3
2の近傍で、抵抗膜33のパターン幅を他の部分より狭
くしてなる負荷集中部である。35は抵抗膜33の上面
にニッケルまたはニッケル−リンまたはニッケル−ボロ
ンまたはニッケル−タングステンまたは銅またはニッケ
ル−銅等のいずれかからなる無電解めっきによるめっき
膜である。36は少なくとも絶縁基板31の上面の凹部
32を覆うように設けられた絶縁保護膜で、難燃性のエ
ポキシ系の樹脂またはフェノール系の樹脂からなるもの
である。37は抵抗膜33と電気的に接続するように絶
縁基板31の対向する側面に設けられた端面電極で、N
iまたはCrまたはTaまたはTiまたはCu等の単一
金属薄膜、またはこれらのうちの二種類以上を含む合金
薄膜、または樹脂−銀ペースト等の導電ペーストからな
るものである。38は少なくとも端面電極37を覆うよ
うに設けられたニッケルめっき、39はニッケルめっき
38を覆うように設けられたはんだめっきである。
ミナ、ガラス、ガラスエポキシ、窒化アルミナ等のいず
れかからなる絶縁基板である。32は絶縁基板31の上
面に設けられた凹部である。33はNiまたはCrまた
はTaまたはTiまたはCu等の単一金属薄膜、または
これらのうち二種類以上を含む合金薄膜によって絶縁基
板31の上面に設けられた抵抗膜である。34は凹部3
2の近傍で、抵抗膜33のパターン幅を他の部分より狭
くしてなる負荷集中部である。35は抵抗膜33の上面
にニッケルまたはニッケル−リンまたはニッケル−ボロ
ンまたはニッケル−タングステンまたは銅またはニッケ
ル−銅等のいずれかからなる無電解めっきによるめっき
膜である。36は少なくとも絶縁基板31の上面の凹部
32を覆うように設けられた絶縁保護膜で、難燃性のエ
ポキシ系の樹脂またはフェノール系の樹脂からなるもの
である。37は抵抗膜33と電気的に接続するように絶
縁基板31の対向する側面に設けられた端面電極で、N
iまたはCrまたはTaまたはTiまたはCu等の単一
金属薄膜、またはこれらのうちの二種類以上を含む合金
薄膜、または樹脂−銀ペースト等の導電ペーストからな
るものである。38は少なくとも端面電極37を覆うよ
うに設けられたニッケルめっき、39はニッケルめっき
38を覆うように設けられたはんだめっきである。
【0051】以上のように構成されたチップ型ヒューズ
抵抗器について、以下にその製造方法について、図面を
参照しながら説明する。
抵抗器について、以下にその製造方法について、図面を
参照しながら説明する。
【0052】図4は、本発明の他の実施の形態における
チップ型ヒューズ抵抗器の製造方法を示す工程図であ
る。
チップ型ヒューズ抵抗器の製造方法を示す工程図であ
る。
【0053】まず、ガラスアルミナ、アルミナ、ガラ
ス、ガラスエポキシ、窒化アルミナ等のいずれかからな
る絶縁基板31の上面に、個片に分割するための縦横ス
リットと、凹部32とを金型により形成する。
ス、ガラスエポキシ、窒化アルミナ等のいずれかからな
る絶縁基板31の上面に、個片に分割するための縦横ス
リットと、凹部32とを金型により形成する。
【0054】次に、絶縁基板31の上面の全体に、蒸着
法やスパッタリング法やCVD法等の着膜工法により、
NiまたはCrまたはTaまたはTiまたはCu等の単
一金属もしくはこれらのうち二種類以上を含む合金を着
膜し、抵抗膜33を形成する。
法やスパッタリング法やCVD法等の着膜工法により、
NiまたはCrまたはTaまたはTiまたはCu等の単
一金属もしくはこれらのうち二種類以上を含む合金を着
膜し、抵抗膜33を形成する。
【0055】次に、抵抗膜33の上面の全体にネガタイ
プのレジスト40をスピンコータまたはロールコータを
用いて均一に塗布し、80℃で20分間乾燥させる。
プのレジスト40をスピンコータまたはロールコータを
用いて均一に塗布し、80℃で20分間乾燥させる。
【0056】次に、凹部32の近傍で幅を狭くし負荷集
中部34を形成する抵抗膜33のパターンの形状をした
フォトマスクを通し、凹部32を除くパターンを露光
後、現像液で凹部32の内部と抵抗膜33のパターンで
露光されていない部分とのレジスト40を除去する現像
を行う。
中部34を形成する抵抗膜33のパターンの形状をした
フォトマスクを通し、凹部32を除くパターンを露光
後、現像液で凹部32の内部と抵抗膜33のパターンで
露光されていない部分とのレジスト40を除去する現像
を行う。
【0057】次に、凹部32の内部と、凹部32の近傍
で幅を狭くし負荷集中部34を形成する抵抗膜33のパ
ターン以外の部分の抵抗膜33を、エッチングにより除
去する。
で幅を狭くし負荷集中部34を形成する抵抗膜33のパ
ターン以外の部分の抵抗膜33を、エッチングにより除
去する。
【0058】次に、硝酸、硫酸等の強酸の溶液等を用い
て、凹部32の近傍で幅を狭くし負荷集中部を形成する
抵抗膜33のパターン部分のレジスト40を完全に除去
する。
て、凹部32の近傍で幅を狭くし負荷集中部を形成する
抵抗膜33のパターン部分のレジスト40を完全に除去
する。
【0059】次に、抵抗膜33の上面の全体にニッケル
またはニッケル−リンまたはニッケル−ボロンまたはニ
ッケル−タングステンまたは銅またはニッケル−銅等の
いずれかによる無電解めっきを行い、めっき膜35を形
成する。
またはニッケル−リンまたはニッケル−ボロンまたはニ
ッケル−タングステンまたは銅またはニッケル−銅等の
いずれかによる無電解めっきを行い、めっき膜35を形
成する。
【0060】次に、高粘度でかつチキソトロピーを大き
くしたエポキシ系またはフェノール系の難燃性樹脂をス
クリーン印刷・乾燥によって少なくとも凹部32を覆う
ように絶縁保護膜36を形成する。この難燃性樹脂の乾
燥方法としては、急激に温度を上げると樹脂の粘度が下
がりチキソトロピーが急激に小さくなるため、まず70
〜100℃で15分間予備乾燥を行い、その後、30分
程度で150〜250℃になるように徐々に温度を上げ
て本乾燥を行う。
くしたエポキシ系またはフェノール系の難燃性樹脂をス
クリーン印刷・乾燥によって少なくとも凹部32を覆う
ように絶縁保護膜36を形成する。この難燃性樹脂の乾
燥方法としては、急激に温度を上げると樹脂の粘度が下
がりチキソトロピーが急激に小さくなるため、まず70
〜100℃で15分間予備乾燥を行い、その後、30分
程度で150〜250℃になるように徐々に温度を上げ
て本乾燥を行う。
【0061】次に、絶縁基板31の抵抗膜33を設けた
側を短冊状に分割(一次分割)する。
側を短冊状に分割(一次分割)する。
【0062】次に、抵抗膜33と電気的に接続するよう
に、絶縁基板31の対向する側面に蒸着法またはスパッ
タリング法またはCVD法等の着膜工法により、Niま
たはCrまたはTaまたはTiまたはCu等の単一金属
薄膜、もしくはこれらのうちの二種類以上を含む合金薄
膜を着膜し、端面電極37を形成する。
に、絶縁基板31の対向する側面に蒸着法またはスパッ
タリング法またはCVD法等の着膜工法により、Niま
たはCrまたはTaまたはTiまたはCu等の単一金属
薄膜、もしくはこれらのうちの二種類以上を含む合金薄
膜を着膜し、端面電極37を形成する。
【0063】次に、一次分割した絶縁基板31を個片に
分割(二次分割)する。次に、少なくとも端面電極37
を覆うように、ニッケルめっき38と、ニッケルめっき
38を覆うようにはんだめっき39とを形成して、チッ
プ型ヒューズ抵抗器を製造するものである。
分割(二次分割)する。次に、少なくとも端面電極37
を覆うように、ニッケルめっき38と、ニッケルめっき
38を覆うようにはんだめっき39とを形成して、チッ
プ型ヒューズ抵抗器を製造するものである。
【0064】この工法では、抵抗膜33がめっき膜35
の下地となり、すでに抵抗膜33がパターン形成されて
いる上面に形成するため、めっき膜33のパターン精度
が良く、1μmの精度でのめっき膜の形成が可能であ
る。
の下地となり、すでに抵抗膜33がパターン形成されて
いる上面に形成するため、めっき膜33のパターン精度
が良く、1μmの精度でのめっき膜の形成が可能であ
る。
【0065】さらにめっき膜33の厚みを変えることに
よって、抵抗膜33の膜厚を自由に調整することができ
るため、めっき膜を形成しないものに比べて、0.5Ω
/□以下の低抵抗値に対応できるチップ型ヒューズ抵抗
器を得ることができる。
よって、抵抗膜33の膜厚を自由に調整することができ
るため、めっき膜を形成しないものに比べて、0.5Ω
/□以下の低抵抗値に対応できるチップ型ヒューズ抵抗
器を得ることができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明は、絶縁基板の凹部
に閉じこめられた空気が、その周囲の抵抗膜を酸化させ
ることにより、絶縁基板の凹部の近傍の抵抗膜が絶縁物
となり断線するので、断線時間が短く、他の実装部品等
に影響の少ないチップ型ヒューズ抵抗器を提供するもの
である。
に閉じこめられた空気が、その周囲の抵抗膜を酸化させ
ることにより、絶縁基板の凹部の近傍の抵抗膜が絶縁物
となり断線するので、断線時間が短く、他の実装部品等
に影響の少ないチップ型ヒューズ抵抗器を提供するもの
である。
【0067】また、負荷集中部に溶融材を用いず、抵抗
膜の上面に絶縁保護膜を形成するため、絶縁保護膜の上
面を、凹凸のない平滑な面にすることができ、プリント
基板に実装する際、吸着がしやすくなり、実装性の良い
チップ型ヒューズ抵抗器およびその製造方法を提供でき
るものである。
膜の上面に絶縁保護膜を形成するため、絶縁保護膜の上
面を、凹凸のない平滑な面にすることができ、プリント
基板に実装する際、吸着がしやすくなり、実装性の良い
チップ型ヒューズ抵抗器およびその製造方法を提供でき
るものである。
【図1】(a)本発明の一実施の形態におけるチップ型
ヒューズ抵抗器の上面を透視した図 (b)同図1(a)のB−B断面図
ヒューズ抵抗器の上面を透視した図 (b)同図1(a)のB−B断面図
【図2】同工程図
【図3】(a)本発明の他の実施の形態におけるチップ
型ヒューズ抵抗器の上面を透視した図 (b)同図3(a)のC−C断面図
型ヒューズ抵抗器の上面を透視した図 (b)同図3(a)のC−C断面図
【図4】同工程図
【図5】(a)従来のチップ型ヒューズ抵抗器の上面を
透視した図 (b)同図5(a)のA−A断面図
透視した図 (b)同図5(a)のA−A断面図
【図6】同工程図
21 絶縁基板 22 凹部 23 抵抗膜 25 絶縁保護膜 26 端面電極
Claims (4)
- 【請求項1】 上面に凹部を有する絶縁基板と、前記絶
縁基板の凹部の近傍にパターン幅が他の部分より狭くな
るように前記絶縁基板の上面に設けられた抵抗膜と、少
なくとも前記絶縁基板の凹部を覆うように設けられた絶
縁保護膜と、前記抵抗膜と電気的に接続するように前記
絶縁基板の対向する側面に設けられた端面電極とからな
るチップ型ヒューズ抵抗器。 - 【請求項2】 上面に凹部を有する絶縁基板と、前記絶
縁基板の凹部の近傍にパターン幅が他の部分より狭くな
るように前記絶縁基板の上面に設けられた抵抗膜と、こ
の抵抗膜の上面に設けられためっき膜と、少なくとも前
記絶縁基板の凹部を覆うように設けられた絶縁保護膜
と、前記めっき膜と電気的に接続するように前記絶縁基
板の対向する側面に設けられた端面電極とからなるチッ
プ型ヒューズ抵抗器。 - 【請求項3】 まず上面に凹部を有する絶縁基板の上面
の全体に抵抗膜を形成し、次に前記絶縁基板の凹部の近
傍でパターン幅が狭くなるとともに前記絶縁基板の凹部
内の前記抵抗膜を除去し、次に少なくとも前記絶縁基板
の凹部を覆うように絶縁保護膜を形成し、次に前記抵抗
膜と電気的に接続するように前記絶縁基板の対向する側
面に端面電極を形成してなるチップ型ヒューズ抵抗器の
製造方法。 - 【請求項4】 まず上面に凹部を有する絶縁基板の上面
の全体に抵抗膜を形成し、次に前記絶縁基板の凹部の近
傍でパターン幅が狭くなるとともに前記絶縁基板の凹部
内の前記抵抗膜を除去し、次に前記抵抗膜の上面にめっ
き膜を形成し、次に少なくとも前記絶縁基板の凹部を覆
うように絶縁保護膜を形成し、次に前記抵抗膜と電気的
に接続するように前記絶縁基板の対向する側面に端面電
極を形成してなるチップ型ヒューズ抵抗器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269665A JPH09115413A (ja) | 1995-10-18 | 1995-10-18 | チップ型ヒューズ抵抗器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269665A JPH09115413A (ja) | 1995-10-18 | 1995-10-18 | チップ型ヒューズ抵抗器およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09115413A true JPH09115413A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17475513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7269665A Pending JPH09115413A (ja) | 1995-10-18 | 1995-10-18 | チップ型ヒューズ抵抗器およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09115413A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011066439A (ja) * | 2003-03-27 | 2011-03-31 | Epcos Ag | 電気的多層構成素子 |
-
1995
- 1995-10-18 JP JP7269665A patent/JPH09115413A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011066439A (ja) * | 2003-03-27 | 2011-03-31 | Epcos Ag | 電気的多層構成素子 |
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