JP2000232008A - 抵抗器およびその製造方法 - Google Patents

抵抗器およびその製造方法

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JP2000232008A
JP2000232008A JP11034040A JP3404099A JP2000232008A JP 2000232008 A JP2000232008 A JP 2000232008A JP 11034040 A JP11034040 A JP 11034040A JP 3404099 A JP3404099 A JP 3404099A JP 2000232008 A JP2000232008 A JP 2000232008A
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resistor
pair
electrode portions
electrode
resistance
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Masaaki Ito
政昭 伊藤
Mitsunari Nakatani
光成 中谷
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装基板に伝達される抵抗器の発熱を抑制で
き、はんだ部の温度上昇を低減することができる高い安
全性と高精度を兼ね備えた抵抗器を提供することを目的
とする。 【解決手段】 金属板の両端部に設けた一対の電極部1
2,13と、この一対の電極部12,13間に位置して
設けた抵抗部11とを有し、前記抵抗部11の両側縁よ
り内側に位置して少なくとも一つ以上の貫通孔16を設
けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路中の電流
値を電圧値として検出するための電流検出用の抵抗器お
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の抵抗器としては、特公平
7−38321号公報に開示されたものが知られてい
る。
【0003】以下、従来の抵抗器について図面を参照し
ながら説明する。
【0004】図17(a),(b),(c)は従来の抵
抗器の斜視図、上面から見た透視図、(b)におけるA
−A線断面図である。
【0005】図17において、1は所定の形状寸法およ
び抵抗値を有し、かつニッケルとクロムとアルミニウム
と銅との合金により構成された長方形のプレート状の抵
抗部である。2,3は抵抗部1の両端部に設けた一対の
端子部で、この一対の端子部2,3は抵抗部1とは一体
構造で形成されている。4,5は前記一対の端子部1の
表面に設けられた下地層である。6,7は下地層4,5
の表面に設けられた導電層である。8a,8b,8c,
8d,8eは抵抗部1の両側縁部から内方へ向って形成
された複数の切削部である。9は抵抗部1の表面に設け
られた絶縁材である。
【0006】以上のように構成された従来の抵抗器につ
いて、以下にその製造方法を図面を参照しながら説明す
る。
【0007】図18(a)〜(c)、図19(a)〜
(c)および図20は従来の抵抗器の製造方法を示す工
程図である。
【0008】まず図18(a)に示すように、所定の形
状寸法を有したニッケルとクロムとアルミニウムと銅と
の合金からなる個片状の金属板1aを用意する。
【0009】次に図18(b)に示すように、バレルめ
っきにより個片状の金属板1aの全表面にニッケルから
なる下地層4または5を形成する。
【0010】次に図18(c)に示すように、バレルめ
っきにより下地層4または5の全表面に錫と鉛とを含む
金属からなる導電層6または7を形成する。
【0011】次に図19(a)に示すように、ワイヤブ
ラシなどにより金属板1aの中央部分に位置する下地層
4または5と導電層6または7を除去する。
【0012】ここで金属板1aの中央の露出部分を抵抗
部1とし、かつこの抵抗部1の両端部分に位置する下地
層4または5と導電層6または7が形成された部分を一
対の端子部2,3とする。
【0013】次に図19(b)に示すように、目的とす
る抵抗値に調整するためにレーザー光線や打ち抜き加
工、あるいはダイアモンドホイールによるカットなどを
用いて抵抗部1の両側縁部から内方へ向って複数の切削
部8a〜8eを交互に設ける。
【0014】次に図19(c)に示すように、一対の端
子部2,3に抵抗部1に対して下方に折り曲げ加工を施
す。
【0015】最後に図20に示すように、成形加工によ
り抵抗部1の周りに絶縁材9を被覆形成する。
【0016】以上のような方法で従来の抵抗器を製造し
ていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、目的とする抵抗値に調整するために抵抗部
1の両側縁部から内方へ向って複数の切削部8a〜8e
を設ける構成としているため、抵抗値調整のために複数
の切削部8a〜8eを抵抗部1の表面に分散させて配置
した場合には、抵抗器に電流が通電された際に、抵抗値
を増大させた切削部8aと8eとの間、すなわち抵抗部
1全体が温度上昇を伴うことになる。
【0018】この結果、切削部8aと8eとの間で発生
した抵抗部1の熱は近接した一対の端子部2,3に熱伝
導されるため、一対の端子部2,3の温度上昇は高いも
のとなる。
【0019】これにより、抵抗器を実装基板面にはんだ
により固定した際には、はんだ部の温度が上昇しやすく
なるため、はんだの熱的劣化や溶融などを招き、その結
果、抵抗器が実装基板面から位置ずれを起こしたり、最
悪の場合は、実装基板から抵抗器が脱落するなどの危険
性を伴う場合があった。
【0020】また従来の抵抗器の製造方法では、金属板
1aの中央部分に位置する下地層4,5と導電層6,7
をワイヤブラシなどで除去することにより抵抗部1を露
出させるようにしているが、この方法では下地層4,5
および導電層6,7を抵抗部1の表面より完全に除去す
ることは難しく、例えば、その一部が除去されない場合
には抵抗温度特性の悪化を招くことになり、一方、逆に
削りすぎた場合には抵抗部1の抵抗値変化を招く場合が
あり、抵抗値精度および抵抗温度特性の優れた抵抗器の
製造を行うことが難しい場合があった。
【0021】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、実装基板に伝達される抵抗器の発熱を抑制でき、は
んだ部の温度上昇を低減することができる高い安全性と
高精度を兼ね備えた抵抗器を提供することを目的とする
ものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の抵抗器は、金属板の両端部に設けた一対の電
極部と、この一対の電極部間に位置して設けた抵抗部
と、前記一対の電極部の表面に設けた少なくとも錫を含
む被覆層と、前記抵抗部を被覆するように設けた絶縁体
とを備え、前記抵抗部の両側縁より内側に位置して少な
くとも一つ以上の貫通孔を設けたもので、この構成によ
れば、実装基板に伝達される抵抗器の発熱を抑制でき、
はんだ部の温度上昇を低減することができる高い安全性
と高精度を兼ね備えた抵抗器が得られるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、金属板の両端部に設けた一対の電極部と、この一対
の電極部間に位置して設けた抵抗部と、前記一対の電極
部の表面に設けた少なくとも錫を含む被覆層と、前記抵
抗部を被覆するように設けた絶縁体とを備え、前記抵抗
部の両側縁より内側に位置して少なくとも一つ以上の貫
通孔を設けたもので、この構成によれば、抵抗部での熱
の発生を貫通孔を設けた部分のみに集中的に発生させる
ことができるため、熱源から離れたところに位置する一
対の電極部への熱伝導は低減されることになり、これに
より、この抵抗器を実装基板面にはんだにより固定した
際におけるはんだ部の温度上昇を低減することができる
ため、抵抗器の実装基板面からの位置ずれや脱落などが
起こるということはなくなるという作用を有するもので
ある。
【0024】請求項2に記載の発明は、金属板の両端部
に設けた一対の電極部と、この一対の電極部間に位置し
て設けた抵抗部と、前記一対の電極部の表面に設けた少
なくとも銅またはニッケルのいずれかの金属を含有する
下地層と、この下地層の表面に設けた少なくとも錫を含
む表面層と、前記抵抗部を被覆するように設けた絶縁体
とを備え、前記抵抗部の両側縁より内側に位置して少な
くとも一つ以上の貫通孔を設けたもので、この構成によ
れば、一対の電極部の表面に下地層を介して表面層を設
けているため、一対の電極部と表面層との密着性を高め
ることができ、これにより、一対の電極部が金型加工時
に機械的損傷を受けにくい抵抗器を得ることができると
いう作用を有するものである。
【0025】請求項3に記載の発明は、金属板の両端部
に設けた一対の電極部と、この一対の電極部間に位置し
て設けた抵抗部と、前記一対の電極部の表面に設けた少
なくとも錫を含む被覆層と、前記抵抗部を内包する少な
くとも一つの開口部を有する絶縁材料からなるケース
と、前記抵抗部を前記ケース内に封止する絶縁体とを備
え、前記抵抗部の両側縁より内側に位置して少なくとも
一つ以上の貫通孔を設けたもので、この構成によれば、
熱源である抵抗部が熱伝導性の高いケースで覆われてい
るため、抵抗部の放熱性を高めて温度上昇を低くするこ
とができ、これにより、一対の電極部への熱伝導をさら
に低減することができる抵抗器が得られるという作用を
有するものである。
【0026】請求項4に記載の発明は、金属板の両端部
に設けた一対の電極部と、この一対の電極部間に位置し
て設けた抵抗部と、前記一対の電極部の表面に設けた少
なくとも銅またはニッケルのいずれかの金属を含有する
下地層と、この下地層の表面に設けた少なくとも錫を含
む表面層と、前記抵抗部を内包する少なくとも一つの開
口部を有する絶縁材料からなるケースと、前記抵抗部を
前記ケース内に封止する絶縁体とを備え、前記抵抗部の
両側縁より内側に位置して少なくとも一つ以上の貫通孔
を設けたもので、この構成によれば、請求項2と請求項
3の作用が組み合わされて、一対の電極部の低温化と一
対の電極部の機械的強度を兼ね備えた抵抗器が得られる
という作用を有するものである。
【0027】請求項5に記載の発明は、一対の電極部に
設けた被覆層または下地層および表面層を、抵抗器の電
極部面が実装基板面に接する面と同一となる片面側のみ
に形成したもので、この構成によれば、一対の電極部に
設ける被覆層または下地層および表面層の材料コストを
低減させることができ、コスト的にも安価な抵抗器が得
られるという作用を有するものである。
【0028】請求項6に記載の発明は、一対の電極部の
対向する方向の両端部に、少なくとも抵抗部まで至るよ
うに切削部をそれぞれ設けて二対の電極部を形成し、か
つこの二対の電極部の表面に形成される被覆層または下
地層および表面層の形成は抵抗部まで至らないようにし
たもので、この構成によれば、電流検出に必要な数10
0mΩ以下の低抵抗値領域においても、二対の電極部に
おける一方の一対の電極部を電流端子、他方の一対の電
極部を電圧端子とすることにより、この一対の電流端子
および電圧端子の表面に設けた被覆層または下地層およ
び表面層の高い抵抗温度特性の影響を受けることはなく
なるため、抵抗値精度および抵抗温度特性に優れた抵抗
器が得られるという作用を有するものである。
【0029】請求項7に記載の発明は、抵抗部を、銅ま
たはニッケルのいずれかを少なくとも含有する金属で構
成したもので、この構成によれば、銅とニッケルとを含
有する金属や銅またはニッケルのいずれかを少なくとも
含有する金属、あるいはそれぞれの金属に他の金属を含
有させた銅およびニッケルの金属で抵抗部を構成するこ
とにより、電流検出に必要な0.1mΩ〜数100mΩ
の幅広い抵抗値領域に対応した抵抗器が得られるという
作用を有するものである。
【0030】請求項8に記載の発明は、絶縁体を、アル
ミナまたはシリカのいずれかを少なくとも含有する樹脂
で構成したもので、この構成によれば、抵抗部の温度上
昇を効率よく絶縁体に放熱することができるため、抵抗
部および電極部の温度上昇を低減することができる安全
性の高い抵抗器が得られるという作用を有するものであ
る。
【0031】請求項9に記載の発明は、ケースを、アル
ミナまたはシリカのいずれかを少なくとも含有するもの
で構成したもので、この構成によれば、熱容量が大きく
かつ熱伝導性の高い材料でケースを構成しているため、
抵抗部および電極部の温度上昇を低減させることがで
き、これにより、安全性の高い抵抗器が得られるという
作用を有するものである。
【0032】請求項10に記載の発明は、抵抗部とこの
抵抗部の端部に位置する一対の電極部とが一体構造の抵
抗体を得る工程と、前記電極部の表面に被覆層を設ける
工程と、前記抵抗部の両側縁より内側に貫通孔を設ける
工程と、前記抵抗体を所定の寸法および形状となるよう
に個片状に切断する工程と、前記電極部の端部を折り曲
げる工程と、前記抵抗部の表面を覆うように絶縁体を設
ける工程とを備えたもので、この製造方法によれば、工
程変化の少ない高精度の抵抗器の製造が可能になるとい
う作用を有するものである。
【0033】請求項11に記載の発明は、抵抗部とこの
抵抗部の端部に位置する一対の電極部とが一体構造の抵
抗体を得る工程と、前記電極部の表面に下地層を設ける
工程と、前記下地層の表面に表面層を設ける工程と、前
記抵抗部の両側縁より内側に貫通孔を設ける工程と、前
記抵抗体を所定の寸法および形状となるように個片状に
切断する工程と、前記電極部の端部を折り曲げる工程
と、前記抵抗部の表面を覆うように絶縁体を設ける工程
とを備えたもので、この製造方法によれば、工程変化が
少なく、かつ前記電極部の折り曲げ加工をする際の金型
加工などにより前記表面層が受ける機械的損傷も低減さ
せることができる抵抗器の製造が可能になるという作用
を有するものである。
【0034】請求項12に記載の発明は、抵抗部とこの
抵抗部の端部に位置する一対の電極部とが一体構造の抵
抗体を得る工程と、前記電極部の表面に被覆層を設ける
工程と、前記抵抗部の両側縁より内側に貫通孔を設ける
工程と、前記抵抗体を所定の寸法および形状となるよう
に個片状に切断する工程と、前記電極部の端部を折り曲
げる工程と、前記抵抗部をケース内に挿入する工程と、
前記抵抗部を絶縁体によりケース内に封止する工程とを
備えたもので、この製造方法によれば、抵抗部で発生す
る温度上昇をケース部への効率的な放熱により防止する
ことができ、これにより、はんだ付け部の温度上層を低
減させることができる抵抗器の製造が可能になるという
作用を有するものである。
【0035】請求項13に記載の発明は、抵抗部とこの
抵抗部の端部に位置する一対の電極部とが一体構造の抵
抗体を得る工程と、前記電極部の表面に下地層を設ける
工程と、前記下地層の表面に表面層を設ける工程と、前
記抵抗部の両側縁より内側に貫通孔を設ける工程と、前
記抵抗体を所定の寸法および形状となるように個片状に
切断する工程と、前記電極部の端部を折り曲げる工程
と、前記抵抗部をケース内に挿入する工程と、前記抵抗
部を絶縁体によりケース内に封止する工程とを備えたも
ので、この製造方法によれば、はんだ付け部の温度上昇
を低減でき、かつ抵抗器の実装基板面への固着力を高め
ることができる抵抗器の製造が可能になるという作用を
有するものである。
【0036】請求項14に記載の発明は、電極部に設け
た被覆層または下地層および表面層を、抵抗器の電極部
面が実装基板面に接する面と同一となる片面側にのみに
形成したもので、この製造方法によれば、高精度で、か
つ材料コストを抑えた安価な抵抗器の製造が可能になる
という作用を有するものである。
【0037】請求項15に記載の発明は、被覆層または
下地層および表面層を電極部に形成した後、100〜1
300℃の加熱処理を行うようにしたもので、この製造
方法によれば、抵抗部素地と被覆層または抵抗部素地と
下地層および表面層との間に一定の合金層が設けられる
ため、電極部の表面に形成した前記被覆層または下地層
および表面層との密着性を向上させることができ、これ
により、電極部の機械的強度の堅牢性を高めた抵抗器の
製造が可能になるという作用を有するものである。
【0038】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1における抵抗器について、図面を参照しながら説明
する。
【0039】図1(a)は本発明の実施の形態1におけ
る抵抗器の斜視図、図1(b)は同抵抗器の上面からの
透視図、図1(c)は図1(b)におけるB−B線断面
図である。
【0040】図1(a),(b),(c)において、1
1は銅とニッケルの合金製の金属板からなる抵抗体11
aの中央部に位置する抵抗部で、この抵抗部11と、抵
抗体11aの両端部に位置する第1、第2の電極部1
2,13とは一体構造で形成されている。14,15は
第1、第2の電極部12,13の表面を覆う第1、第2
の被覆層で、この第1、第2の被覆層14,15は錫と
鉛を含有する金属により電気めっきや無電解めっきまた
は溶融めっきで形成しているものである。16は抵抗部
11の両側縁より内側に位置する部分に設けた角孔状の
貫通孔である。17は抵抗部11の表面を覆うように設
けた絶縁体で、この絶縁体17はアルミナまたはシリカ
のいずれかを少なくとも含有しているものである。
【0041】以上のように構成された本発明の実施の形
態1における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
【0042】図2(a)〜(c)、図3(a)〜(c)
および図4(a)(b)は本発明の実施の形態1におけ
る抵抗器の製造方法を示す工程図である。
【0043】まず最初に図2(a)に示すように、銅と
ニッケルの合金からなり、かつ所定の寸法を有した帯状
の抵抗体11aを作製する。
【0044】なお、抵抗体11aは、銅とニッケルの合
金製としたが、目標とする抵抗値に応じて、銅とニッケ
ルの組成比を調整して低い抵抗値を得る場合やニッケル
とクロムとの金属の組み合わせにより高い抵抗値を得る
場合などがあり、銅とニッケルのいずれかの金属を少な
くとも含有させてなる抵抗体11aを作製することによ
って、0.1mΩ〜500mΩの広範囲の抵抗値を有す
る抵抗器が製造できるものである。
【0045】また銅とニッケルにマンガンなどの第3金
属を含有させることにより、抵抗温度係数の小さい抵抗
体11aを得る場合もある。
【0046】次に図2(b)に示すように、帯状の抵抗
体11aの両側縁部を除いた中央部分の上面および下面
に、マスキングテープの貼り付けまたはマスキング剤の
塗布や印刷のいずれかの方法によりマスキング層18を
形成する。
【0047】なお、マスキング層18を設ける部分は、
抵抗体11aを加工した際に形成される抵抗部11と
し、そしてマスキング層18を設けていない部分がそれ
ぞれ第1、第2の電極部12,13となるようにマスキ
ング層18の幅を調整する。
【0048】次に図2(c)に示すように、抵抗体11
aの表面に無電解めっき、電気めっき、溶融めっき法な
どの湿式法またはスパッタリング、蒸着などの乾式法を
用いて、錫と鉛を含む第1、第2の被覆層14,15を
設ける。
【0049】なお、第1、第2の被覆層14,15の形
成については、抵抗体11aの表面処理を施さずに第
1、第2の被覆層14,15を設けたものについて説明
したが、第1、第2の被覆層14,15の析出安定化お
よび抵抗体11aの表面の酸化膜除去などを目的とし
て、塩酸や硫酸などの酸処理を行った後、第1、第2の
被覆層14,15を形成する場合もある。
【0050】またマスキング層18の形成は、抵抗体1
1aの表面に形成したものについて説明したが、前述の
マスキング法の選択によっては、抵抗体11aの上面お
よび下面のみに第1、第2の被覆層14,15が設けら
れる場合や、マスキング層18の表面以外の側面部を含
む全体に第1、第2の被覆層14,15が設けられる場
合がある。
【0051】次に図3(a)に示すように、図2(b)
で形成したマスキング層18を除去し、第1、第2の電
極部12,13の上面および下面のみに第1、第2の被
覆層14,15を形成する。
【0052】なお、第1、第2の被覆層14,15の形
成は、第1、第2の電極部12,13の上面および下面
のみに形成するものとしたが、図2(c)で行った第
1、第2の被覆層14,15の形成方法によっては、第
1、第2の電極部12,13の上面および下面のみにな
る場合と、第1、第2の電極部12,13の上面および
下面以外に第1、第2の電極部12,13の側面部にも
形成される場合がある。
【0053】また第1、第2の被覆層14,15を形成
した後、抵抗体11aに100〜1300℃の温度で
0.1秒〜60秒間の加熱処理を行うことにより、第
1、第2の電極部12,13と第1、第2の被覆層1
4,15との界面で合金化を促し、前記両者間の密着性
を向上させ、第1、第2の電極部12,13の機械的強
度を高めることができるものである。
【0054】そしてまた前記加熱処理は、大気中ではな
く不活性ガスや還元ガス中で行うことにより、露出した
抵抗部11や第1、第2の被覆層14,15の表面の酸
化を抑制することができるものである。
【0055】次に図3(b)に示すように、所定の抵抗
値となるように、抵抗部11の両側縁から内側に位置す
る部分に、金型による打ち抜き加工やドリルによる穴開
け加工、レーザートリミング、ディスク加工などにより
角孔状の貫通孔16を設ける。
【0056】なお、貫通孔16は、少なくとも一つ以上
の角孔状の貫通孔16を形成するものについて説明した
が、丸孔状の貫通孔でもよく、また目的の抵抗値に応じ
て抵抗値の調整が少ない場合には抵抗体の両側縁部から
内側に位置する部分に少なくとも一つの貫通孔16を設
ける場合(図示)や、大幅な抵抗値の調整が必要な場合
には、貫通孔16のサイズを大きくする場合や小さい貫
通孔16を複数個設けるなどして抵抗値を調整する場合
もある。
【0057】また貫通孔16の形成は、上記いずれの方
法による場合にも、抵抗器の使用時に発生する温度上昇
に対する第1、第2の電極部12,13への放熱のバラ
ンスを考慮し、抵抗体11aの両側縁部から内側に位置
し、かつ第1、第2の電極部12,13の間のほぼ中央
部分に形成することが望ましい。
【0058】次に図3(c)に示すように、第1、第2
の被覆層14,15と貫通孔16を設けた帯状の抵抗体
11aを、所定の寸法で個片状に切断する。
【0059】次に図4(a)に示すように、抵抗部11
の表面にアルミナまたはシリカのいずれかを少なくとも
含有した絶縁体17を、塗布法、印刷法、蒸着法のいず
れかにより設け、必要に応じて100〜180℃の焼き
付け乾燥を行う。
【0060】なお、絶縁体17は、アルミナまたはシリ
カのいずれかを少なくとも含有するものとしたが、抵抗
器の定格電力が小さく発熱量が少ない場合や、抵抗器を
実装する基板がアルミ製の金属基板やアルミナ製の磁器
基板などを使用した場合などで第1、第2の電極部1
2,13の温度上昇が低く抑えられる場合には、ガラス
またはエポキシ樹脂、フェノール樹脂など比較的耐熱性
の低い樹脂で形成してもよい。
【0061】最後に図4(b)に示すように、絶縁体1
7を基点とし、少なくとも第1、第2の被覆層14,1
5の表面と実装基板面とが同一面となるように第1、第
2の電極部12,13を金型加工により下方に折り曲げ
ることにより、抵抗器の製造を終えるものである。
【0062】なお、本発明の実施の形態1における抵抗
器の製造工程は、抵抗体11aの両端に第1、第2の被
覆層14,15を形成した後、貫通孔16を設け、そし
て個片状に分割し、抵抗部11を絶縁体17で覆う製造
工程順で説明したが、抵抗器の抵抗値精度が特に要求さ
れない場合には、抵抗体11aに貫通孔16を設けて、
個片状に分割し、抵抗部11を絶縁体17で覆った後、
バレルめっき工法により絶縁体17より露出する部分、
すなわち第1、第2の電極部12,13に相当する部分
に第1、第2の被覆層14,15を形成してもよい。
【0063】次に本発明の実施の形態1における抵抗器
と従来の抵抗器との表面温度上昇の差を確認した結果に
ついて具体的な例を挙げて説明する。
【0064】本発明の実施の形態1における抵抗器と従
来の抵抗器を、5mm×4mmのランドパターンを形成
した10cm×10cmのガラスエポキシ基板上にはん
だ付けにより個々に実装し、それぞれの抵抗器の定格電
力(5W相当)と抵抗値より求めた直流電流を印加した
時のはんだ付け部の温度上昇を測定した。
【0065】その結果、従来の抵抗器は120〜125
℃の温度上昇を伴ったのに対して、本発明の実施の形態
1における抵抗器においては40〜50℃の温度上昇し
かなかった。
【0066】上記の結果より、本発明の実施の形態1に
おける抵抗器によれば、従来の抵抗器と比較してはんだ
付け部の温度上昇を約1/3にまで低くすることができ
た。
【0067】なお、本発明の実施の形態1においては、
第1、第2の電極部12,13の上面および下面に第
1、第2の被覆層14,15を形成したが、図5の抵抗
器の側断面図に示すように、はんだ付け面と一致する面
側のみに第1、第2の被覆層14,15を形成すること
により、抵抗器の製造に要する材料コストを低減した安
価な抵抗器が得られるものである。
【0068】また本発明の実施の形態1においては、第
1、第2の電極部12,13を抵抗器の下部に配置され
るように絶縁体17の方向にコの字形に折り曲げて形成
したが、図6および図7の抵抗器の側断面図に示すよう
に第1、第2の電極部12,13を図5の例とは逆方向
へ折り曲げたり(図6に図示)、抵抗器の下面方向から
第1、第2の電極部12,13を取り出し、さらにコの
字形に加工する(図7に図示)ことにより、抵抗器の実
装面積を大きくして抵抗器の設置安定性を高めた抵抗器
が得られるものである。
【0069】そしてまた本発明の実施の形態1において
は、第1、第2の被覆層14,15は錫と鉛とを含有し
たものについて説明したが、少なくとも錫を含有してい
て、はんだ濡れ性があるもので第1、第2の被覆層1
4,15を構成すれば、本発明の実施の形態1と同様の
効果を有するものである。
【0070】さらに従来の抵抗器の製造方法では、金属
板1aの全表面に下地層4または5を形成し、さらにこ
の下地層4または5の全表面に導電層6または7を形成
した後、ワイヤブラシなどで抵抗部1の部分の下地層4
または5と導電層6または7を除去するものであったた
め、下地層4または5と導電層6または7を抵抗部1の
表面から完全に除去することが難しく、そのため、下地
層4または5と導電層6または7の一部が除去できなか
ったり、あるいは逆に除去しすぎたことによる工程変化
が3〜6%発生する場合があった。
【0071】しかしながら本発明の実施の形態1におけ
る抵抗器の製造方法では、抵抗部11の表面にマスキン
グ層18を設けたことにより、第1、第2の被覆層1
4,15以外の部分に不要な膜が析出しないために、工
程変化は0.02%以下にとどまり、従来品と比較して
工程変化の大幅な安定性が認められ、精度の高い抵抗器
が得られやすくなった。
【0072】また本発明の実施の形態1における抵抗器
の製造工程においては、抵抗体11aの両端部に第1、
第2の被覆層14,15を形成したものに貫通孔16を
設けて個片状に分割切断するようにしていたが、抵抗体
11aを構成する母材の抵抗値がばらついている場合
や、さらに精度の高い抵抗値公差を要求される場合に
は、第1、第2の被覆層14,15を形成した後、抵抗
体11aを個片状に分割して個々の抵抗値を測定した
後、測定した抵抗値に応じた最適寸法になるように貫通
孔16を設けるようにしてもよいものである。
【0073】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2における抵抗器について、図面を参照しながら説明
する。
【0074】図8(a)は本発明の実施の形態2におけ
る抵抗器の斜視図、図8(b)は同抵抗器の上面からの
透視図、図8(c)は図8(b)におけるC−C線断面
図である。
【0075】図8(a),(b),(c)において、2
1は銅とニッケルの合金製の金属板からなる抵抗体21
aの中央部に位置する抵抗部で、この抵抗部21と、抵
抗体21aの両端部に位置する第1、第2の電極部2
2,23とは一体構造で形成されている。24,25は
第1、第2の電極部22,23の表面を覆う第1、第2
の下地層で、この第1、第2の下地層24,25は銅ま
たはニッケルのいずれかの金属により電気めっきや無電
解めっきまたは溶融めっきで形成しているものである。
26,27は第1、第2の下地層24,25の表面を覆
う第1、第2の表面層で、この第1、第2の表面層2
6,27は錫と鉛を含有する金属により電気めっきや無
電解めっきまたは溶融めっきで形成しているものであ
る。28は抵抗部21の両側縁より内側に位置する部分
に設けた角孔状の貫通孔である。29は抵抗部21の表
面を覆うように設けた絶縁体で、この絶縁体29はアル
ミナまたはシリカのいずれかを少なくとも含有している
ものである。
【0076】以上のように構成された本発明の実施の形
態2における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
【0077】図9(a)〜(c)および図10は本発明
の実施の形態2における抵抗器の製造方法を示す工程図
である。
【0078】なお、本発明の実施の形態2における抵抗
器の製造工程については、第1、第2の下地層24,2
5を設ける工程以外は本発明の実施の形態1で説明した
製造工程と同じであるため、第1、第2の下地層24,
25を形成する前後の製造工程のみ図示して説明する。
【0079】まず抵抗体21aの形成後、図9(a)に
示すように、帯状の抵抗体21aの両側縁部を除いた中
央部分の上面および下面に、マスキングテープの貼り付
けまたはマスキング剤の塗布や印刷のいずれかの方法に
よりマスキング層30を形成する。
【0080】次に図9(b)に示すように、抵抗体21
aの表面に無電解めっき、電気めっき、溶融めっき法な
どの湿式法またはスパッタリング、蒸着などの乾式法を
用いて、錫と鉛を含む第1、第2の下地層24,25を
設ける。
【0081】次に図9(c)に示すように、少なくとも
第1、第2の下地層24,25の表面を覆うように、無
電解めっき、電気めっき、溶融めっき法などの湿式法ま
たはスパッタリング、蒸着などの乾式法を用いて、錫と
鉛を含む第1、第2の表面層26,27を形成する。
【0082】次に図10に示すように、図9(a)で形
成したマスキング層30を除去し、第1、第2の電極部
22,23の上面および下面のみに第1、第2の下地層
24,25および第1、第2の表面層26,27を形成
する。
【0083】なお、第1、第2の下地層24,25およ
び第1、第2の表面層26,27の形成は、第1、第2
の電極部22,23の上面および下面のみに形成するも
のとしたが、図9(b)で行った第1、第2の下地層2
4,25および図9(c)で行った第1、第2の表面層
26,27の形成方法によっては、本発明の実施の形態
1での説明と同じく第1、第2の電極部22,23の上
面および下面のみになる場合と、第1、第2の電極部2
2,23の上面および下面以外に第1、第2の電極部2
2,23の両側縁部にも形成される場合があるが、いず
れの形状状態であっても差し支えない。
【0084】また第1、第2の表面層26,27を形成
した後、抵抗体21aに100〜1300℃の温度で
0.1秒〜60秒間の加熱処理を行うことにより、第
1、第2の電極部22,23と第1、第2の下地層2
4,25および第1、第2の表面層26,27との界面
で合金化を促し、前記両者間の密着性を向上させること
ができるものである。
【0085】そしてまた前記加熱処理は、大気中ではな
く不活性ガスや還元ガス中で行うことにより、露出した
抵抗部21や第1、第2の表面層26,27の表面の酸
化を抑制することができるものである。
【0086】次に本発明の実施の形態1と同じように、
抵抗部21の両側縁から内側に位置する部分に、金型に
よる打ち抜き加工やドリルによる穴開け加工、レーザー
トリミング、ディスク加工などにより角孔状の貫通孔2
8を設けた後、帯状の抵抗体21aを所定の寸法で個片
状に切断する。
【0087】次に抵抗部21の表面にアルミナまたはシ
リカのいずれかを少なくとも含有した絶縁体29を、塗
布法、印刷法、蒸着法のいずれかにより設け、必要に応
じて100〜180℃の焼き付け乾燥を行う。
【0088】最後に、絶縁体29を基点とし、少なくと
も第1、第2の表面層26,27の表面と実装基板面と
が同一面となるように第1、第2の電極部22,23を
金型加工により下方に折り曲げることにより、抵抗器の
製造を終えるものである。
【0089】次に本発明の実施の形態2における抵抗器
の具体的な効果について説明する。
【0090】前述した本発明の実施の形態1と同様に、
本発明の実施の形態2における抵抗器と従来の抵抗器
を、5mm×4mmのランドパターンを形成した10c
m×10cmのガラスエポキシ基板上にはんだ付けによ
り個々に実装し、それぞれの抵抗器の定格電力(5W相
当)と抵抗値より求めた直流電流を印加した時のはんだ
付け部の温度上昇を測定したが、本発明の実施の形態1
と同じように40〜50℃の温度上昇しかなく、従来の
抵抗器と比較して70〜80℃低いことが確かめられ
た。
【0091】また、第1、第2の下地層24,25を介
して、第1、第2の電極部22,23と第1、第2の表
面層26,27を設けた構成としているため、第1、第
2の電極部22,23と第1、第2の表面層26,27
との間で強い密着性を得ることができるもので、実装基
板上への抵抗器の固着力(抵抗器横方向からの押し力)
において、下地層を設けない場合と比較して約2.7倍
の強度UPが確認された。
【0092】上記の結果より、本発明の実施の形態2に
おける抵抗器によれば、下地層を設けない抵抗器と比較
して実装基板への固着力が増加し、強度において安定性
の高い抵抗器を得ることができた。
【0093】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3における抵抗器について、図面を参照しながら説明
する。
【0094】図11(a)は本発明の実施の形態3にお
ける抵抗器の斜視図、図11(b)は同抵抗器の上面か
らの透視図、図11(c)は図11(b)におけるD−
D線断面図である。
【0095】図11(a),(b),(c)において、
31は銅とニッケルの合金製の金属板からなる抵抗体3
1aの中央部に位置する抵抗部で、この抵抗部31と、
抵抗体31aの両端部に位置する第1、第2の電極部3
2,33とは一体構造で形成されている。34,35は
第1、第2の電極部32,33の表面を覆う第1、第2
の被覆層で、この第1、第2の被覆層34,35は錫と
鉛を含有する金属により電気めっきや無電解めっきまた
は溶融めっきで形成しているものである。36は抵抗部
31の両側縁より内側に位置する部分に設けた角孔状の
貫通孔である。37は後工程で加工された抵抗部31を
挿入するための絶縁材料であるセラミックからなるケー
スで、このケース37は抵抗部31を内包するために一
つの開口部を有している。38は抵抗部31をケース3
7内に封止するためのアルミナまたはシリカのいずれか
を少なくとも含有する絶縁体である。
【0096】以上のように構成された本発明の実施の形
態3における抵抗器について、以下にその製造方法を図
12(a)〜(c)にもとづいて説明する。
【0097】なお、本発明の実施の形態3における抵抗
器の製造工程については、本発明の実施の形態1および
本発明の実施の形態2とは絶縁体38により抵抗部31
をケース37内に封止することが異なるのみであるた
め、前半工程の説明は省略し、本発明の実施の形態1お
よび本発明の実施の形態2と異なる点のみを説明する。
【0098】まず図12(a)に示すように、本発明の
実施の形態1と同じように第1、第2の電極部32,3
3の表面に第1、第2の被覆層34,35を設けた後、
抵抗部31の両側縁から内側に位置する部分に角孔状の
貫通孔36を形成した抵抗体31aに金型により所定の
寸法に折り曲げ加工を施す。
【0099】なお、本発明の実施の形態3においては、
第1、第2の電極部32,33の表面に第1、第2の被
覆層34,35を形成する工程で説明したが、本発明の
実施の形態2で説明したように第1、第2の下地層を形
成した後、さらにその表面に第1、第2の表面層を設け
る工程としてもよいものである。
【0100】次に図12(b)に示すように、あらかじ
め形成したセラミック製のケース37に抵抗部31を挿
入する。
【0101】最後に、図12(c)に示すように、ケー
ス37内の抵抗部31を覆うように少なくともアルミナ
またはシリカのいずれかを含有するセメント状の絶縁体
38をケース37内に注入して抵抗部31を封止する。
【0102】なお、前記絶縁体38は必要に応じて10
0〜180℃で1分〜180分間、乾燥、硬化を行うこ
とにより、完全に抵抗部31をケース37内に固定して
抵抗器の製造を終えるものである。
【0103】次に本発明の実施の形態3における抵抗器
と従来の抵抗器との表面温度上昇の差を確認した結果に
ついて具体的な例を挙げて説明する。
【0104】なお、表面温度上昇の確認については、本
発明の実施の形態1で説明した条件に統一して、それぞ
れの抵抗器のはんだ付け部の温度上昇を測定した。
【0105】その結果、従来の抵抗器は120〜125
℃の温度上昇(本発明の実施の形態1と同様)を伴った
のに対して、本発明の実施の形態3における抵抗器にお
いては20〜25℃の温度上昇しかなかった。
【0106】これは抵抗部31が放熱性の高いケース3
7および絶縁体38で覆われた構成であるため、本発明
の実施の形態1および本発明の実施の形態2の抵抗器よ
り、さらにはんだ付け部の温度上昇を低く抑える効果が
あることが認められた。
【0107】なお、本発明の実施の形態3においては、
ケース37をセラミックで構成したものについて説明し
たが、高い放熱性が要求されない場合には、耐熱性を有
する樹脂により金型成形または射出成形などで形成した
ケースを代用しても差し支えなく、抵抗器が使用される
状況に応じて材質を選択しても構わないものである。
【0108】また本発明の実施の形態3においては、絶
縁体38をアルミナまたはシリカのいずれかを少なくと
も含有するもので構成しているが、高い放熱性が要求さ
れる場合には、絶縁体38中のアルミナ含有量を多くし
て高熱伝導化させたり、逆に前述のケース37と同様、
高い放熱性が要求されない場合には、アルミナまたはシ
リカの含有量を低下させて材料コストの安い樹脂系で構
成しても構わないものである。
【0109】(実施の形態4)以下、本発明の実施の形
態4における抵抗器について、図面を参照しながら説明
する。
【0110】図13(a)は本発明の実施の形態4にお
ける抵抗器の斜視図、図13(b)は同抵抗器の上面か
らの透視図、図13(c)は図13(b)におけるE−
E線断面図である。
【0111】図13(a),(b),(c)において、
41は銅とニッケルの合金製の金属板からなる抵抗体4
1aの中央部に位置する抵抗部で、この抵抗部41と、
抵抗体41aの両端部に位置する一対の第1、第2の電
流端子42,43と一対の第1、第2の電圧端子44,
45とは一体構造で形成されている。46,47は前記
一対の第1、第2の電流端子42,43と一対の第1、
第2の電圧端子44,45の表面を覆う第1、第2の被
覆層で、この第1、第2の被覆層46,47は錫と鉛を
含有する金属により電気めっきや無電解めっきまたは溶
融めっきで形成しているものである。48は抵抗部41
の両側縁より内側に位置する部分に設けた角孔状の貫通
孔である。49は抵抗部41の表面を覆うように設けた
アルミナまたはシリカのいずれかを少なくとも含有する
絶縁体である。
【0112】以上のように構成された本発明の実施の形
態4における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
【0113】図14(a)〜(c)、図15(a)〜
(c)および図16(a)(b)は本発明の実施の形態
4における抵抗器の製造方法を示す工程図である。
【0114】なお、本発明の実施の形態4における抵抗
器の製造工程については、本発明の実施の形態1および
本発明の実施の形態2とは電極部を一対の第1、第2の
電流端子42,43と一対の第1、第2の電圧端子4
4,45に分割したことが異なるのみであるため、前半
工程は省略し、本発明の実施の形態1および本発明の実
施の形態2と異なる点のみを説明する。
【0115】まず最初に図14(a)に示すように、銅
とニッケルの合金からなり所定の寸法を有した帯状の抵
抗体41aを用いて、金型加工、ディスクまたはレーザ
ートリミングにより所定の寸法の第1、第2の切削部5
0,51を形成することにより、この第1、第2の切削
部50,51の両側に一対の第1、第2の電流端子4
2,43と一対の第1、第2の電圧端子44,45を形
成する。
【0116】そして前記一対の第1、第2の電流端子4
2,43と第1、第2の電圧端子44,45に挟まれた
抵抗体41aの部分に抵抗部41を形成する。
【0117】次に図14(b)に示すように、帯状の抵
抗体41aの両端に設けた第1、第2の電流端子42,
43および第1、第2の電圧端子44,45以外の上面
および下面にマスキング層52を形成する。
【0118】なお、この場合、マスキング層52の形成
は、少なくとも第1、第2の電流端子42,43および
第1、第2の電圧端子44,45の端部を覆うように形
成することにより、後工程で形成される第1、第2の被
覆層46,47の抵抗温度特性を含まない抵抗器が得ら
れるようになるものである。
【0119】次に、図14(c)に示すように、第1、
第2の電流端子42,43と第1、第2の電圧端子4
4,45の表面を覆うように、無電解めっき、電気めっ
き、溶融めっき法などの湿式法またはスパッタリング、
蒸着などの乾式法を用いて、錫と鉛を含む第1、第2の
被覆層46,47を形成する。
【0120】次に図15(a)に示すように、図14
(b)で形成したマスキング層52を除去し、第1、第
2の電流端子42,43と第1、第2の電圧端子44,
45の上面および下面のみに第1、第2の被覆層46,
47を形成する。
【0121】次に図15(b)に示すように、所定の抵
抗値となるように、抵抗部41の両側縁より少なくとも
内側に位置する部分に、金型による打ち抜き加工やドリ
ルによる穴開け加工、レーザートリミング、ディスク加
工などにより角孔状の貫通孔48を設ける。
【0122】次に図15(c)に示すように、帯状の抵
抗体41aを所定の寸法で個片状に切断する。
【0123】次に図16(a)に示すように、抵抗部4
1の表面にアルミナまたはシリカのいずれかを少なくと
も含有する絶縁体49を塗布法、印刷法、蒸着法のいず
れかの方法により設け、必要に応じて100〜180℃
の焼き付け乾燥を行う。
【0124】最後に図16(b)に示すように、絶縁体
49を基点とし、少なくとも第1、第2の被覆層46,
47の表面と実装基板面とが同一面となるように、第
1、第2の電流端子42,43および第1、第2の電圧
端子44,45を金型加工により下方に折り曲げて抵抗
器の製造を終えるものである。
【0125】上記したような本発明の実施の形態4の抵
抗器の構成とすることにより、一対の電流端子42,4
3と一対の電圧端子44,45の合計4端子を備えた抵
抗器を安価に製造することができ、また第1、第2の切
削部50,51が抵抗部41の領域まで至る構成とする
ことにより、第1、第2の電流端子42,43および第
1、第2の電圧端子44,45で発生する抵抗温度特性
を無視し、抵抗器として抵抗部41の最良の抵抗温度特
性のままの状態を維持することができ、抵抗温度特性の
確認結果では0±2ppm/℃に収まる精度の高い抵抗
器が得られた。
【0126】
【発明の効果】以上のように本発明の抵抗器は、金属板
の両端部に設けた一対の電極部と、このこの一対の電極
部間に位置して設けた抵抗部と、前記一対の電極部の表
面に設けた少なくとも錫を含む被覆層と、前記抵抗部を
被覆するように設けた絶縁体とを備え、前記抵抗部の両
側縁より内側に位置して少なくとも一つ以上の貫通孔を
設けたもので、この構成によれば、抵抗部での熱の発生
を貫通孔を設けた部分のみに集中的に発生させることが
できるため、熱源から離れたところに位置する一対の電
極部への熱伝導は低減されることになり、これにより、
この抵抗器を実装基板面にはんだにより固定した際にお
けるはんだ部の温度上昇を低減することができるため、
抵抗器の実装基板面からの位置ずれや脱落などが起こる
ということはなくなるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1における抵抗器の
斜視図 (b)同抵抗器の上面からの透視図 (c)(b)におけるB−B線断面図
【図2】(a)〜(c)本発明の実施の形態1における
抵抗器の製造方法を示す工程図
【図3】(a)〜(c)本発明の実施の形態1における
抵抗器の製造方法を示す工程図
【図4】(a)(b)本発明の実施の形態1における抵
抗器の製造方法を示す工程図
【図5】本発明の実施の形態1における他の例を示す抵
抗器の側断面図
【図6】本発明の実施の形態1における他の例を示す抵
抗器の側断面図
【図7】本発明の実施の形態1における他の例を示す抵
抗器の側断面図
【図8】(a)本発明の実施の形態2における抵抗器の
斜視図 (b)同抵抗器の上面からの透視図 (c)(b)におけるC−C線断面図
【図9】(a)〜(c)本発明の実施の形態2における
抵抗器の製造方法を示す工程図
【図10】本発明の実施の形態2における抵抗器の製造
方法を示す工程図
【図11】(a)本発明の実施の形態3における抵抗器
の斜視図 (b)同抵抗器の上面からの透視図 (c)(b)におけるD−D線断面図
【図12】(a)〜(c)本発明の実施の形態3におけ
る抵抗器の製造方法を示す工程図
【図13】(a)本発明の実施の形態4における抵抗器
の斜視図 (b)同抵抗器の上面からの透視図 (c)(b)におけるE−E線断面図
【図14】(a)〜(c)本発明の実施の形態4におけ
る抵抗器の製造方法を示す工程図
【図15】(a)〜(c)本発明の実施の形態4におけ
る抵抗器の製造方法を示す工程図
【図16】(a)(b)本発明の実施の形態4における
抵抗器の製造方法を示す工程図
【図17】(a)従来の抵抗器の斜視図 (b)同抵抗器の上面からの透視図 (c)(b)におけるA−A線断面図
【図18】(a)〜(c)従来の抵抗器の製造方法を示
す工程図
【図19】(a)〜(c)従来の抵抗器の製造方法を示
す工程図
【図20】従来の抵抗器の製造方法を示す工程図
【符号の説明】
11 抵抗部 11a 抵抗体 12,13 第1、第2の電極部 14,15 第1、第2の被覆層 16 貫通孔 17 絶縁体 21 抵抗部 21a 抵抗体 22,23 第1、第2の電極部 24,25 第1、第2の下地層 26,27 第1、第2の表面層 28 貫通孔 29 絶縁体 31 抵抗部 31a 抵抗体 32,33 第1、第2の電極部 34,35 第1、第2の被覆層 36 貫通孔 37 ケース 38 絶縁体 41 抵抗部 41a 抵抗体 42,43 第1、第2の電流端子 44,45 第1、第2の電圧端子 46,47 第1、第2の被覆層 48 貫通孔 49 絶縁体.

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の両端部に設けた一対の電極部
    と、この一対の電極部間に位置して設けた抵抗部と、前
    記一対の電極部の表面に設けた少なくとも錫を含む被覆
    層と、前記抵抗部を被覆するように設けた絶縁体とを備
    え、前記抵抗部の両側縁より内側に位置して少なくとも
    一つ以上の貫通孔を設けたことを特徴とする抵抗器。
  2. 【請求項2】 金属板の両端部に設けた一対の電極部
    と、この一対の電極部間に位置して設けた抵抗部と、前
    記一対の電極部の表面に設けた少なくとも銅またはニッ
    ケルのいずれかの金属を含有する下地層と、この下地層
    の表面に設けた少なくとも錫を含む表面層と、前記抵抗
    部を被覆するように設けた絶縁体とを備え、前記抵抗部
    の両側縁より内側に位置して少なくとも一つ以上の貫通
    孔を設けたことを特徴とする抵抗器。
  3. 【請求項3】 金属板の両端部に設けた一対の電極部
    と、この一対の電極部間に位置して設けた抵抗部と、前
    記一対の電極部の表面に設けた少なくとも錫を含む被覆
    層と、前記抵抗部を内包する少なくとも一つの開口部を
    有する絶縁材料からなるケースと、前記抵抗部を前記ケ
    ース内に封止する絶縁体とを備え、前記抵抗部の両側縁
    より内側に位置して少なくとも一つ以上の貫通孔を設け
    たことを特徴とする抵抗器。
  4. 【請求項4】 金属板の両端部に設けた一対の電極部
    と、この一対の電極部間に位置して設けた抵抗部と、前
    記一対の電極部の表面に設けた少なくとも銅またはニッ
    ケルのいずれかの金属を含有する下地層と、この下地層
    の表面に設けた少なくとも錫を含む表面層と、前記抵抗
    部を内包する少なくとも一つの開口部を有する絶縁材料
    からなるケースと、前記抵抗部を前記ケース内に封止す
    る絶縁体とを備え、前記抵抗部の両側縁より内側に位置
    して少なくとも一つ以上の貫通孔を設けたことを特徴と
    する抵抗器。
  5. 【請求項5】 一対の電極部に設けた被覆層または下地
    層および表面層を、抵抗器の電極部面が実装基板面に接
    する面と同一となる片面側のみに形成したことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の抵抗器。
  6. 【請求項6】 一対の電極部の対向する方向の両端部
    に、少なくとも抵抗部まで至るように切削部をそれぞれ
    設けて二対の電極部を形成し、かつこの二対の電極部の
    表面に形成される被覆層または下地層と表面層の形成は
    抵抗部まで至らないようにしたことを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の抵抗器。
  7. 【請求項7】 抵抗部を、銅またはニッケルのいずれか
    を少なくとも含有する金属で構成したことを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の抵抗器。
  8. 【請求項8】 絶縁材を、アルミナまたはシリカのいず
    れかを少なくとも含有する樹脂で構成したことを特徴と
    する請求項1,2,5,6,7のいずれかに記載の抵抗
    器。
  9. 【請求項9】 ケースを、アルミナまたはシリカのいず
    れかを少なくとも含有するもので構成したことを特徴と
    する請求項3〜7のいずれかに記載の抵抗器。
  10. 【請求項10】 抵抗部とこの抵抗部の端部に位置する
    一対の電極部とが一体構造の抵抗体を得る工程と、前記
    電極部の表面に被覆層を設ける工程と、前記抵抗部の両
    側縁より内側に貫通孔を設ける工程と、前記抵抗体を所
    定の寸法および形状となるように個片状に切断する工程
    と、前記電極部の端部を折り曲げる工程と、前記抵抗部
    の表面を覆うように絶縁体を設ける工程とを備えたこと
    を特徴とする抵抗器の製造方法。
  11. 【請求項11】 抵抗部とこの抵抗部の端部に位置する
    一対の電極部とが一体構造の抵抗体を得る工程と、前記
    電極部の表面に下地層を設ける工程と、前記下地層の表
    面に表面層を設ける工程と、前記抵抗部の両側縁より内
    側に貫通孔を設ける工程と、前記抵抗体を所定の寸法お
    よび形状となるように個片状に切断する工程と、前記電
    極部の端部を折り曲げる工程と、前記抵抗部の表面を覆
    うように絶縁体を設ける工程とを備えたことを特徴とす
    る抵抗器の製造方法。
  12. 【請求項12】 抵抗部とこの抵抗部の端部に位置する
    一対の電極部とが一体構造の抵抗体を得る工程と、前記
    電極部の表面に被覆層を設ける工程と、前記抵抗部の両
    側縁より内側に貫通孔を設ける工程と、前記抵抗体を所
    定の寸法および形状となるように個片状に切断する工程
    と、前記電極部の端部を折り曲げる工程と、前記抵抗部
    をケース内に挿入する工程と、前記抵抗部を絶縁体によ
    りケース内に封止する工程とを備えたことを特徴とする
    抵抗器の製造方法。
  13. 【請求項13】 抵抗部とこの抵抗部の端部に位置する
    一対の電極部とが一体構造の抵抗体を得る工程と、前記
    電極部の表面に下地層を設ける工程と、前記下地層の表
    面に表面層を設ける工程と、前記抵抗部の両側縁より内
    側に貫通孔を設ける工程と、前記抵抗体を所定の寸法お
    よび形状となるように個片状に切断する工程と、前記電
    極部の端部を折り曲げる工程と、前記抵抗部をケース内
    に挿入する工程と、前記抵抗部を絶縁体によりケース内
    に封止する工程とを備えたことを特徴とする抵抗器の製
    造方法。
  14. 【請求項14】 電極部に設けた被覆層または下地層お
    よび表面層を、抵抗器の電極部面が実装基板面に接する
    面と同一となる片面側のみに形成したことを特徴とする
    請求項10〜13のいずれかに記載の抵抗器の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 被覆層または下地層および表面層を電
    極部に形成した後、100〜1300℃の加熱処理を行
    うことを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載
    の抵抗器の製造方法。
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