JPH09115312A - トンネル照明装置 - Google Patents

トンネル照明装置

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JPH09115312A
JPH09115312A JP27264895A JP27264895A JPH09115312A JP H09115312 A JPH09115312 A JP H09115312A JP 27264895 A JP27264895 A JP 27264895A JP 27264895 A JP27264895 A JP 27264895A JP H09115312 A JPH09115312 A JP H09115312A
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JP
Japan
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obstacle
tunnel
luminaire
road surface
preceding vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP27264895A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Yamanaka
泰彦 山中
Masanori Shimizu
正則 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車トンネルの路面上に存在する障害物と
先行車の挙動とをともに自動車運転者に知覚するのが困
難であった。 【解決手段】 自動車の進行方向と逆方向に光を配する
照明器具A1は、障害物3と路面5とのコントラストを
高め、自動車6の運転者から見たときに障害物3の存否
を知覚し易くする。自動車の進行方向に光を配する照明
器具Bは高さ4mよりも低位置に設置され、先行車4の
背面を照明し、先行車4の挙動を知覚し易くする。照明
器具Bは、路面上20cmより下側には主たる光が配さ
れない配光を持ち、照明器具Bからの光によっては障害
物3の20cmよりも低い部分は照明されず、照明器具
Aからの光によって路面5の輝度を高く障害物3の輝度
を低くして、障害物3に高コントラストを与え、障害物
の存否が知覚し易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車トンネルの
路面上に存在する障害物と進行方向前方の自動車の挙動
とをともに自動車運転者に知覚しやすくするトンネル照
明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトンネル照明装置は、路面上の障
害物を知覚しやすくすることを目的に、トンネル延長方
向に対して図4に示すような余弦配光に近似した配光を
持った照明器具をトンネル両壁面の上部に、トンネル延
長方向に約1〜10mの間隔に取り付けて設置し、主と
して路面を照明するものであった(例えば、高速道路調
査会:トンネル照明設計指針、平成2年)。
【0003】一方、進行方向前方を先行して走行する自
動車(以下、先行車)の視認性を良くし、先行車の挙動
を知覚しやすくすることを目的としたトンネル照明とし
てプロビーム照明がある(坂本正悦ほか:プロビーム照
明の開発、照明学会東京支部大会講演論文集、平成7
年)。プロビーム照明の概念を図5に示す。プロビーム
照明は、自動車の進行方向に光を配するプロビーム照明
器具をトンネル両壁面の上部または天井に設置し、主と
して先行車の背面を照明して、先行車の背面の鉛直面照
度を高めるものであり、先行車の視認性を改善し、先行
車の挙動の知覚を容易にするものである。
【0004】また、路面上の障害物を知覚しやすくする
ことを目的としたトンネル照明としてカウンタービーム
照明がある(例えば、猪熊明ほか:道路トンネルのカウ
ンタービーム照明に関する研究、建設電気技術107、
平成6年)。カウンタービーム照明の概念を図6に示
す。カウンタービーム照明は、自動車の進行方向と逆方
向に光を配するカウンタービーム照明器具をトンネル両
壁面の上部または天井に設置し、路面を効率的に照明す
ることで路面上の障害物を知覚しやすくするものであ
る。自動車の運転者から見た路面輝度を高め、さらに運
転者から見た側の路面上の障害物の鉛直面照度を低くす
ることで、明るい路面を背景として、暗い障害物に高い
コントラストを与え、シルエット視によって分別しやす
くするものである。
【0005】また、自動車の進行方向に光を配する照明
器具と自動車の進行方向と逆方向に光を配する照明器具
を組合せ、時間交通量に応じて配光を切り替えるトンネ
ル照明装置も提案されている(特公平4−21281号
公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらプロビー
ム照明およびカウンタービーム照明は、それぞれ先行車
の挙動および路面上の障害物を知覚する目的に適した照
明である。したがって、プロビーム照明器具で照明され
たトンネルでは、路面が暗くなることから路面上の障害
物を知覚するのには適しておらず、またカウンタービー
ム照明器具で照明されたトンネルでは先行車の背面に照
明される光が少なく、先行車の挙動が知覚しにくくな
る。
【0007】これらプロビーム照明とカウンタービーム
照明の両方の利点を同時に実現できれば、先行車の挙動
および障害物の存否の知覚がともに容易となり、有効な
トンネル照明となる。ところが、図7のように、プロビ
ーム照明器具とカウンタービーム照明器具の両方を設備
し、同時に照明すると、路面上の障害物がプロビーム照
明器具によって明るく照らされるため、障害物と路面と
のコントラストが小さくなり、「路面上の障害物の知覚
がしやすい」というカンタービーム照明の利点が損なわ
れてしまうという問題が存在した。
【0008】そこで本発明は、自動車トンネルの路面上
に存在する障害物と先行車の挙動とともに自動車運転者
に知覚しやすくするトンネル照明装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、自動車の進行方向と逆方向に光を配する照明
器具Aと、自動車の進行方向に光を配する照明器具Bを
備え、照明器具Bの主たる配光が路面上20cmよりも
上側に配されるものである。
【0010】照明器具Bが、路面上20cmより上側に
光を配し、20cmより下側には主たる光を配さないよ
うにすることで、照明器具Aの効果により路面上の障害
物の存否が容易となり、同時に照明器具Bの効果により
先行車の挙動を容易に知覚することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明(請求項1)は、自動車の
進行方向と逆方向に光を配する照明器具Aと自動車の進
行方向に光を配する照明器具Bを備え、前記照明器具B
の主たる配光が路面上20cmよりも上側に配されるこ
とを特徴とするトンネル照明装置である。
【0012】トンネル照明は、トンネル内を安全に走行
するために、危険な路面上の障害物(落下物など)の存
否を運転者が知覚できるようにし、さらに先行車の挙動
などを容易に知覚できるようにすることを目的としてい
る。路面上の障害物の存否を知覚するためには、運転者
が前方の視野を見たときに、障害物の輝度Loと障害物
の背景となる路面の輝度Lrとの間に適切なコントラス
トが必要である。コントラストCは、 C=(Lr−Lo)/Lr ・・・・・・・・・・ (1) で表わされる。
【0013】一般にはLr>Loであり、シルエット視
によって障害物が知覚される。障害物の知覚はコントラ
ストCが大きければ大きいほど容易である。つまり、L
rがより大きいほど、またLoがより小さいほどコント
ラストが大きくなり障害物の知覚が容易になる。カウン
タービーム照明はこの原理を利用して路面上の障害物の
コントラストを高め、障害物の存否の知覚を容易にする
照明である。図6のように自動車の進行方向と逆方向に
光を配すると路面に照射された光はおもに運転者の方向
に反射されるため、路面の輝度Lrが高くなる。また、
運転者から見た側の障害物の鉛直面は照明されないた
め、障害物の輝度Loが低くなる。このようにしてカウ
ンタービーム照明は背景となる路面と障害物とのコント
ラストCを高くし、障害物の知覚を容易にしている。
【0014】一方、先行車の挙動を知覚するためには、
先行車の背面を照明して、先行車の背面そのものの輝度
を高くすることが必要である。プロビーム照明は先行車
の背面を照明することにより、先行車の挙動を知覚しや
すくする。
【0015】カウンタービーム照明器具とプロビーム照
明器具の両方を同時に設備して点灯した場合、プロビー
ム照明器具の主たる配光が障害物の鉛直面に照明されて
障害物の輝度Loが高くなり、障害物とその背景とのコ
ントラストCが低下する。このため、障害物の存否が知
覚しにくくなる。
【0016】本発明のトンネル照明装置は、カウンター
ビーム照明器具と同様に自動車の進行方向と逆方向に光
を配する照明器具Aと、プロビーム照明器具と同様に自
動車の進行方向に光を配する照明器具Bとからなり、照
明器具Bの主たる配光を路面上20cmよりも上側に配
し、20cmより下側には主たる光が配されないように
することで、カウンタービーム照明の利点を損なわず、
カウンタービーム照明とプロビーム照明の両方の効果を
得ることができる。
【0017】照明器具Bの主たる配光を路面上20cm
以上としたのは、これよりも大きな障害物は、路面上2
0cmまでの部分で障害物の存否を知覚でき、20cm
より小さい障害物は、自動車の車軸がまたいで通ること
ができるため、交通安全上の重要性が薄くなるためであ
る。
【0018】前述のように照明器具Bが、路面上20c
mより上側に光を配し、20cmより下側には主たる光
を配さないようにすることで、照明器具Aの効果により
路面上の障害物の存否が容易となり、同時に照明器具B
の効果により先行車の挙動を容易に知覚することが可能
となる。
【0019】また、本発明(請求項2)は、照明器具B
が、路面上4mよりも下方に設置されることを特徴とす
るトンネル照明装置である。
【0020】照明器具Bはトンネルの路面上4mよりも
低い位置に設置され、トンネルを走行する自動車の運転
者から見たときに先行車の挙動を知覚しやすくする。
【0021】本発明のトンネル照明装置の一実施の形態
を図1に示す。照明器具A1は、自動車の進行方向と逆
方向に光を配する照明器具であり、照明器具B2は、自
動車の進行方向に光を配する照明器具である。照明器具
Aはトンネルの天井、またはトンネル両壁面の上部に設
置され、トンネルを走行する自動車6の運転者から見た
ときに路面上の障害物3の存否を知覚しやすくする。照
明器具Bはトンネルの路肩、またはトンネル壁面の高さ
4mよりも低い位置に設置され、トンネルを走行する自
動車6の運転者から見たときに先行車4の挙動を知覚し
やすくする。
【0022】照明器具Bのトンネル横断面方向の配光の
一例を図2に示す。照明器具Bは図2のように20cm
より下側には主たる光が配されない配光を持つものとす
る。このようにすることで、照明器具Bからの光によっ
て路面上の障害物の20cmよりも低い部分は照明され
ず、照明器具Aの照明の効果によって、路面上の障害物
の存否が知覚しやすくなる。
【0023】照明器具Bは、反対側車線を照明すること
を考えると、図3のように照明器具Bをトンネル壁面の
上寄りの場所に設置し、図中に示すようなトンネル横断
面方向の配光としてもよい。しかし、図3のように照明
器具Bによって先行車(横1.7m、縦1.4mの乗用
車を想定)の背面を照明することを考えると、トンネル
幅10mの2車線の道路を想定した場合、照明器具Bの
設置位置を路面上4mよりも上方にすると、照明器具B
の目的である先行車の背面を照明することができなくな
る。従って、照明器具Bの設置位置を4mよりも低くす
ることにより、路面上20cmより上側に主たる光を配
して、先行車の背面を効率的に照明することができる。
【0024】以上のような構成とすることで路面上の障
害物の存否と先行車の挙動の両方を容易に知覚すること
が可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、路面上の
障害物の存否と先行車の挙動の両方を容易に知覚するこ
とが可能となり、トンネル内の安全走行に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のトンネル照明装置の一実施の形
態を示すトンネル内断面図 (b)は同走行方向から見た図
【図2】照明器具Bのトンネル横断面方向の配光の一例
(その1)を示す図
【図3】照明器具Bのトンネル横断面方向の配光の一例
(その2)を示す図
【図4】従来のトンネル照明装置の照明器具の配光曲線
【図5】(a)は従来のプロビーム照明の概念を示すトン
ネル内断面図 (b)は同走行方向から見た図
【図6】(a)は従来のカウンタービーム照明の概念を示
すトンネル内断面図 (b)は同走行方向から見た図
【図7】(a)はプロビーム照明器具とカウンタービーム
照明器具を同時に設置したトンネル照明の概念を示すト
ンネル内断面図 (b)は同走行方向から見た図
【符号の説明】
1 照明器具A 2 照明器具B 3 障害物 4 先行車 5 路面 6 自動車

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の進行方向と逆方向に光を配する照
    明器具Aと、自動車の進行方向に光を配する照明器具B
    を備え、前記照明器具Bの主たる配光が路面上20cm
    よりも上側に配されることを特徴とするトンネル照明装
    置。
  2. 【請求項2】照明器具Bが、路面上4mよりも下方に設
    置されることを特徴とする請求項1記載のトンネル照明
    装置。
JP27264895A 1995-10-20 1995-10-20 トンネル照明装置 Pending JPH09115312A (ja)

Priority Applications (1)

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JP27264895A JPH09115312A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 トンネル照明装置

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JP27264895A JPH09115312A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 トンネル照明装置

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JPH09115312A true JPH09115312A (ja) 1997-05-02

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JP27264895A Pending JPH09115312A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 トンネル照明装置

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JP (1) JPH09115312A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005310768A (ja) * 2004-03-26 2005-11-04 Matsushita Electric Works Ltd 道路灯
CN102798054A (zh) * 2012-08-27 2012-11-28 西安立明电子科技有限责任公司 高速公路隧道led逆光照明结构

Cited By (3)

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