JPH09114017A - スライドキャリア - Google Patents

スライドキャリア

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JPH09114017A
JPH09114017A JP27535995A JP27535995A JPH09114017A JP H09114017 A JPH09114017 A JP H09114017A JP 27535995 A JP27535995 A JP 27535995A JP 27535995 A JP27535995 A JP 27535995A JP H09114017 A JPH09114017 A JP H09114017A
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口 恭 伸 阪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スライド(マウント)のサイズや厚さに関わら
ず、スライドを安定搬送することができるスライドキャ
リアを提供する。 【解決手段】フィルムを枠体に保持してなるスライドの
搬送方向に配列される、スライドの端部に当接してスラ
イドを搬送する駆動ローラと、駆動ローラ方向に付勢さ
れた状態で駆動ローラに近接および離間自在に保持さ
れ、駆動ローラと共にスライドの端部を挟む、搬送方向
に配列される従動ローラとを有し、かつ、従動ローラの
少なくとも1つが、少なくともスライドと当接する部分
に下方に向かって漸次縮径するテーパ部を有する従動ロ
ーラとすることにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像が撮影された
フィルムを枠体に保持してなるスライドを搬送する、画
像入力装置や写真焼付装置等に用いられるスライドキャ
リアの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム原稿(以下、フィルムとする)に撮
影された画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フ
ィルムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光す
る、いわゆる直接露光によって行われている。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
情報を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル
信号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像情
報とし、この画像情報に応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、プリン
トとするデジタルフォトプリンタの開発が進んでいる。
デジタルフォトプリンタによれば、編集レイアウトや各
種の画像処理を自由に行うことができると共に、各フィ
ルムに撮影された画像や処理条件をメモリに記憶してお
くことができるので、焼き増しの際にフィルムが不要
で、また、処理条件の再設定も不要であるので、迅速か
つ効率良く作業を行うことができる。このようなデジタ
ルフォトプリンタは、基本的に、フィルム等の原稿に記
録された画像を読み取る画像入力装置、読み取った画像
を画像処理して画像記録の露光条件を決定するセットア
ップ装置、および決定された露光条件に従って感光材料
を走査露光して現像処理を施す画像記録装置より構成さ
れる。
【0004】これらのフォトプリンタの原稿となるフィ
ルムの形態としては、通常の135サイズのネガフィル
ムやリバーサルフィルムの、いわゆるストリップスと呼
ばれる多数の画像が撮影された長尺のフィルムと、フィ
ルム(通常はリバーサルフィルム)を枠体(マウント)
に固定してなるいわゆるスライドとがある。フォトプリ
ンタでは、このような各種の原稿に対応して、スライド
を1枚ずつ所定の露光位置に搬送するスライドキャリ
ア、ストリップスに撮影された画像を順次露光位置に搬
送するフィルムキャリア等の各種のキャリア(ハンドリ
ング装置)が用意されており、原稿に応じたキャリアを
デジタルフォトプリンタの画像入力装置や従来のフォト
プリンタの露光ステージ等の所定位置に装着して、フィ
ルムの露光(光電的な画像読取あるいは直接露光による
焼付)を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スライドキ
ャリアではスライドを一枚ずつ所定の露光位置に搬送し
て露光を行い、露光が終了したら、このスライドを排出
し、次のスライドを露光位置に搬送する。スライドの搬
送方向としては、マウント面を挟持するニップローラや
ニップベルト、ベルトコンベア等の各種の方法がある
が、フィルム面の損傷は確実に防止する必要があり、ま
た、好適な読み取り(焼付)を行うためには、マウント
を歪めることなく、露光位置において、フィルム面を焦
点深度内でほぼ一定位置にできることが必要である。こ
のような条件を満足する好適な方法として、スライドを
所定の搬送ステージ上に載置した状態で、スライド(マ
ウント)の両端部をローラで挟持して搬送する方法が考
えられる。
【0006】ところが、スライドは、同じフィルムサイ
ズであってもメーカーや仕様によってマウントのサイズ
や厚さが異なり、多種多様なスライドが存在するため、
スライドの両端部をローラで挟持して搬送する方法で
は、厚さやサイズによっては、スライドを安定搬送でき
ない場合もある。また、この搬送方法では、搬送中にス
ライドが搬送ステージから浮き上がってしまう場合もあ
り、甚だしい場合には搬送不良を引き起こしてしまう。
【0007】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、スライド(マウント)のサイズや
厚さに関わらず、スライドを安定搬送することができる
スライドキャリアを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、フィルムを枠体に保持してなるスライド
の搬送方向に配列される、前記スライドの端部に当接し
てスライドを搬送する駆動ローラと、前記駆動ローラ方
向に付勢された状態で駆動ローラに近接および離間自在
に保持され、前記駆動ローラと共にスライドの端部を挟
む、前記搬送方向に配列される従動ローラとを有しか
つ、前記従動ローラの少なくとも1つが、少なくとも前
記スライドと当接する部分に下方に向かって漸次縮径す
るテーパ部を有する従動ローラであることを特徴とする
スライドキャリアを提供する。
【0009】また、前記駆動ローラおよび従動ローラ
が、その回転中心の間隔が対象となるスライドの搬送方
向の長さの半分未満となるように配列されるのが好まし
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスライドキャリア
について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細
に説明する。
【0011】図1に、本発明のスライドキャリア10が
装着された画像入力装置(以下、入力装置とする)12
の概略斜視図を示す。入力装置12は、通常リバーサル
フィルムを枠体(マウント)に固定してなるスライドA
や、長尺なネガもしくはリバーサルフィルムであり多数
の画像が撮影されているストリップス等のフィルムを原
稿として、これらの原稿に撮影された画像を光電的に読
み取る、前述のデジタルフォトプリンタの入力装置に対
応する装置であって、基本的に、光学フレーム14、光
源部16、キャリアベース18、結像部20、エリアセ
ンサであるイメージセンサ22、およびキャリアベース
18に装着自在にされるスライドAやストリップスの画
像を露光位置に保持する各種のキャリアを有して構成さ
れるものであり、図示例においては、キャリアベース1
8には本発明のスライドキャリア10が装着されてい
る。
【0012】この入力装置12においては、光源、絞
り、R(赤),G(緑)およびB(青)の色フィルタ
板、拡散ボックス等を有する光源部10から射出される
読取光を、各種のキャリアによって所定の露光位置に保
持されたスライドA等のフィルム原稿に照射して、フィ
ルムに撮影された画像を担持する投影光を得る。この投
影光を、ズーム機能と焦点調整機能とを有する結像部2
0によってイメージセンサ22に結像して、光電変換す
ることにより、フィルムに撮影された画像を二次元的に
光電的に読み取る。なお、結像部20の焦点調整レンズ
は、焦点調整モータ24によって調整され、フィルムの
投影光は、正確にイメージセンサ22の受光面に結像さ
れる。
【0013】なお、本発明のスライドキャリア10は、
このような画像を光電的に読み取る入力装置12以外に
も、スライドのフィルムに撮影された画像の投影光を、
直接感光材料に投影して焼き付ける、従来の直接露光に
よるフォトプリンタや、スクリーンにスライドの投影光
を映す投影機等にも好適に利用可能である。
【0014】前述のように、図示例の入力装置12にお
いては、本発明のスライドキャリア10等の各種のキャ
リアは、キャリアベース18に装着自在にされる。キャ
リアベース18は、光学フレーム14に対して垂直に固
定されており、その上面に各種のキャリアを載置して、
所定の位置に保持する。図2にキャリアの装着方法の概
念図を示すが、キャリアベース18の上面には、光学フ
レーム14面に直交する矢印y方向に延在して案内レー
ル26および28が形成されている。他方、スライドキ
ャリア10の底面には、案内レール26および28に対
応して溝30および32が形成されている。
【0015】このような入力装置12においては、スラ
イドキャリア10等は、案内レール26および28を溝
30および32に挿入してキャリアベース18上に載置
され、図2(b)〜図1に示されるように光学フレーム
14に当接するまで矢印y方向に押し込まれることによ
り、案内レールと溝とで矢印x方向の位置を規定され、
また、光学フレーム14との当接で矢印y方向の位置を
規定され、キャリアベース18上(入力装置12)の所
定位置に位置決めされて載置される。なお、キャリアベ
ース18上の所定位置にスライドキャリア10等を装着
する方法は、このような案内レールとこれに係合する溝
等を用いる方法には限定されず、突起とこれに係合する
孔部、互いに係合する当接部材、各種のクランプ部材、
磁石による吸着等を用いるものであってもよい。
【0016】図2(a)に示されるように、キャリアベ
ース18には、光軸Lに対応する部分に、光源部16か
らの光が通過するための開口33が形成されている。開
口33の大きさは、入力装置12によって読み取るフィ
ルムの最大サイズに応じて、光源部16からの光によっ
て、入力装置12で読み取る画像の最大サイズの全面を
十分に照射できるサイズである。
【0017】なお、キャリアベース18(入力装置1
2)に装着されるキャリアとしては、本発明のスライド
キャリア10の他、ストリップスを搬送して撮影された
画像を順次露光位置に搬送するフィルムキャリア、オペ
レータがストリップスやスライドを露光位置に固定する
マニュアルキャリア、オペレータが任意の位置にストリ
ップスやスライド等を配置するトリミングキャリア等が
例示される。
【0018】このような入力装置12に装着自在にされ
る本発明のスライドキャリア10は、矢印x方向にスラ
イドAを搬送して、所定の露光位置(画像読取位置)P
に停止して露光(画像読取)に供し、かつ露光を終了し
たスライドAを収集するものであり、キャリア本体34
と、キャリア本体34に取り付けられるカバー36およ
び読み取りを終了したスライドAを収容する集積箱38
とを有する。
【0019】カバー36は、上面にスライドAの投影光
が通過する開口40が形成された底面が開放する筐体
で、通常は露光位置Pを覆っているが、図中奥手側(光
学フレーム14側)の下端辺を軸にして矢印c方向に回
動可能に構成されており、必要に応じて、露光位置P等
を露出できる。
【0020】前述のように、スライドキャリア10のキ
ャリア本体34の底面には、キャリアベース18の案内
レール26に対応する溝30、ならびに案内レール34
に対応する溝44が形成されている。
【0021】キャリア本体34の上面には、一段低くな
って、矢印x方向に延在する搬送ステージ42が形成さ
れている。スライドAは、この搬送ステージ42に載置
された状態で、カバー36の矢印x方向上流(以下、上
流とする)の供給部44から供給され、露光位置Pを経
て集積箱38まで搬送される。従って、この搬送ステー
ジ42は、スライドAを載置した際に標準的なスライド
Aのフィルム面(画像面=乳剤面)の高さが光軸L方向
(結像部20の焦点深度方向)の所定位置になるように
形成される。
【0022】図3にスライドキャリア10のカバー36
を開放した際の概略平面図が示される。前述のように、
キャリア本体34の上面には、搬送ステージ42が形成
されている。この搬送ステージ42のカバー36に覆わ
れた部分には、第1駆動系46および第2駆動系48が
配置され、さらに、両駆動系に対向して、駆動系と共に
搬送手段を形成する合計9個の従動ローラ50,50…
…が配置されている。また、搬送ステージ42のカバー
36に覆われた部分には、下流方向に向かって、スライ
ドAを検出するための、供給検出センサD1、第1セン
サD2および第2センサD3が配置される。
【0023】露光位置Pには、スライドキャリア10が
入力装置12に装着された際に、光源部16からの読取
光が通過する開口52がキャリア本体34を貫通して形
成されている。言い換えれば、露光位置Pはこの開口5
2に対応して設定される。開口52は、スライドAのフ
ィルムに入射する読取光を規制すなわち露光領域を規制
するマスクも兼ねており、例えば、スライドキャリア1
0に対応するスライドAが135サイズであれば、開口
52はそれに対応するサイズおよび形状となっている。
なお、本発明のスライドキャリア10は、開口52がマ
スクを兼ねる構成に限定はされず、読取光が通過するた
めの開口に各種のサイズのマスクを交換して装着自在に
する構成であってもよい。さらに、図示例のスライドキ
ャリア10には、露光位置PにおいてスライドAを押さ
えるスライド押さえ54、露光位置PでのスライドAの
位置を微調整し、また、必要に応じてスライドAを排出
する調整手段56、供給部44へのスライドA挿入の可
・不可等を表示するパイロットランプ58等が配置され
る。
【0024】供給部44の下流に配置される第1駆動系
46は、駆動源となる第1モータ60、矢印x方向に配
列される3つの駆動ローラ62,62…、各駆動ローラ
62の間に配置されるガイドローラ64,64、第1モ
ータ60の回転軸60aと3つの駆動ローラ62と2つ
のガイドローラ64とを掛け回されるエンドレスベルト
66とを有する。駆動ローラ62は、ゴムローラやロー
レット切りされた金属ローラ等の強い摩擦駆動力を有す
るローラで、下端部にタイミングベルト66が巻き掛け
られる小径の肩部(タイミングギア)62aを有する。
また、タイミングベルト66は、ガイドローラ64によ
って十分に肩部62aに巻き掛けられる。この第1駆動
系46は、後述する従動ローラ50と共にスライドAの
端部を挟持して搬送するものであり、供給部44から供
給されたスライドAを、供給部44から露光位置Pの手
前まで搬送する。また、第1駆動系46による搬送領域
内には、次に露光に供されるスライドAが露光位置Pの
上流で待機する待機位置が設定される。
【0025】第1駆動系46の下流に配置される第2駆
動系48は、スライドの搬送距離以外は第1駆動系46
とほぼ同様の構成を有し、駆動源となる第2モータ6
8、矢印x方向に6つ配列される前記第1駆動系46と
同様の駆動ローラ62,62…、駆動ローラ62の間に
配置されるガイドローラ72,72…、第2モータ68
の回転軸68aと6つの駆動ローラ62の肩部62aと
5つのガイドローラ72とを掛け回されるタイミングベ
ルト74とを有する。第2駆動系48も後述する従動ロ
ーラ50と共にスライドAの端部を挟持して搬送するも
のであり、第1駆動系46からスライドAを受け取とっ
て露光位置Pに搬送し、また、露光を終了したスライド
Aを集積箱38に搬送する。この第2駆動系48は、第
1搬送手段よりも長く、この搬送領域の露光位置P以降
には、少なくとも一枚のスライドAが存在可能に構成さ
れる。
【0026】ここで、後に詳述するが、スライドキャリ
ア10は、搬送されるスライドAを第2センサD3によ
って検出した後に所定量搬送して停止することで、露光
位置PにスライドAを搬送する。従って、露光位置Pの
駆動ローラが摩耗あるいは変形していると、第2センサ
D3検出後のスライドAの搬送量に誤差を生じ、停止位
置に誤差を生じてしまう。そのため、少なくとも露光位
置Pに対応する駆動ローラ62は、表面をローレット切
りした金属ローラのように、搬送方向(矢印x方向)に
は十分な摩擦力(搬送力)を有し、かつスライドAのマ
ウントより高い耐摩耗性を有し、形状安定性に優れるロ
ーラを用いることにより、露光位置Pの駆動ローラの摩
耗や変形を防止するのが好ましい。特に、図示例の装置
は、スライド押え54を有するので、これによるスライ
ドAの下方への移動を容易にするために、上下方向にロ
ーレット切りした平目ローレットローラが好ましい。
【0027】従動ローラ50,50…は、本発明の特徴
的な部分の一つであって、第1駆動系46および第2駆
動系48の各駆動ローラ62に対向して、矢印x方向に
配列して計9つ配置される。図示例のスライドキャリア
10においては、駆動ローラ62と従動ローラ50と
で、スライドA(マウント)端部を挟持して、駆動ロー
ラ62を回転することにより、スライドAを矢印x方向
に搬送する。
【0028】各従動ローラ50は、矢印x方向に向かっ
て傾斜して配置されるアーム76に駆動ローラ62側端
部近傍で回転自在に上下端を軸支される。また、このア
ーム76は、従動ローラ50と逆側の端部近傍で、支軸
76aによって図中矢印b方向に回動自在に軸支されて
おり、かつ、スプリング78等の付勢手段によって、駆
動ローラ62に近接する矢印a方向に付勢されている。
さらに、アーム76の駆動ローラ62に近接する方向へ
の回動は公知のストッパ(図示省略)によって規制され
ており、スライドAがない状態では、従動ローラ50と
それに対向する駆動ローラ62との間隔が、スライドA
の幅(搬送方向と直交方向)よりも若干狭くなる構成と
なっている。
【0029】従って、駆動ローラ62と従動ローラ50
との間にスライドAが供給されると、両者の間隔がスラ
イドAによって押し広げられ、従動ローラ50がスライ
ドAを押圧して駆動ローラ62に押し付けた状態となる
ので、スライドAは駆動ローラ62と従動ローラ50と
によって好適に挟持され、駆動ローラ62の回転によっ
て確実に搬送される。また、アーム76の回動によっ
て、従動ローラ50と駆動ローラ62との間隔が変化す
るので、種類や仕様の違いによる、スライドAのサイズ
の差を吸収することができる。さらに、従動ローラ50
を軸支するアーム76がスライドAの搬送方向である矢
印x方向に傾斜して配置されているので、駆動ローラ6
2と従動ローラ50との間にスライドAが搬入する際に
は、従動ローラ50が矢印x方向に逃げるようにしてス
ライドAを挟持する状態となり、両者の挟持によってス
ライドAの搬送を妨害することなく、スムーズかつ安定
したものとできる。
【0030】また、図4に図3のIV−IV線概略断面を示
すが、本発明のスライドキャリア10においては、従動
ローラ50として下方に向かって漸次縮径するテーパロ
ーラを用いている。本発明のスライドキャリア10のよ
うに、スライドAを搬送ステージ42上に載置して、端
部を挟持して搬送するキャリアでは、通常の径が均一の
ローラ(ストレートローラ)を用いると、スライドAが
搬送ステージ42から浮き上がってしまい、安定搬送で
きない場合がある。これに対し、本発明のスライドキャ
リア10においては、従動ローラ50でスライドAを駆
動ローラ62側に押圧する構成とし、かつテーパローラ
を用いることにより、スライドAを駆動ローラ62に加
え搬送ステージ42にも押し付けた状態で搬送すること
ができ、スライドAの厚さやサイズに関わらず、浮き上
がりを防止して安定かつ確実な搬送を実現できる。しか
も、駆動ローラ62は、通常のストレートローラを用い
ているので、スライドAの位置が幅方向に移動すること
もない。
【0031】本発明のスライドキャリア10において、
従動ローラ50として用いるテーパローラは、図示例の
ように全体がテーパとなっているものに限定はされず、
スライドAが当接する可能性がある部分のみ、下方に縮
径するテーパを有するものであってもよい。
【0032】また、テーパローラの数が多いほど、スラ
イドAの浮き上がり防止効果も大きいが、従動ローラ5
0全てをテーパローラとする必要はなく、スライドAの
搬送中に少なくとも1つのテーパローラがスライドAに
係合するようにテーパローラを配置すれば、スライドA
の浮き上がりを防止することができる。後述するが、図
示例のスライドキャリア10は、駆動ローラ62および
従動ローラ50の回転中心が、スライドAの搬送方向の
長さmの半分未満となる間隔で配置されているので、従
動ローラ50を1つおきにテーパローラとすることによ
り、好適に浮き上がりを防止して搬送することができ
る。あるいは、必要に応じてテーパローラとストレート
ローラとを使い分けてもよい。例えば、供給部44にス
ライドAを供給した状態では、係合するローラ(駆動ロ
ーラ62および従動ローラ50)は一対であるが、テー
パローラはスライドAとの当たり面が小さいため、供給
部44近傍では十分な搬送力を得られない場合があるの
で、供給部44から2番目の従動ローラ50をストレー
トローラとして、浮き上がりを防止しつつ、供給部44
近傍における十分な搬送力を確保してもよい。さらに、
図示例のスライドキャリア10においては、スライドA
は若干上昇しつつ集積箱38に収容されるので、最下流
の従動ローラ50をストレートローラとしてもよい。
【0033】従動ローラ50をテーパローラとしても、
稀にスライドAの駆動ローラ62側が浮き上がってしま
う場合がある。図示例のスライドキャリア10において
は、図4に示されるように略L字形の断面を有する矢印
x方向に延在する長尺なカバー70(図3においては、
装置構成を明瞭にするために省略してある)を用い、こ
のカバー70で駆動ローラ62の上面および側面を覆う
ことにより、意匠性を向上すると共に、側面を覆う部分
の下端で駆動ローラ62側のスライドの浮き上がりを防
止している。なお、駆動ローラ62の上部の軸受は、こ
のカバー70に固定されている。また、このようなカバ
ー70で駆動ローラ62側の浮き上がりを押さえる方法
以外にも、図5に示されるような、段付きローラを駆動
ローラとして用いて、これによりスライドAの駆動ロー
ラ側の浮き上がりを防止してもよい。
【0034】このような本発明のスライドキャリア10
においては、駆動ローラ62および従動ローラ50の配
列間隔(回転中心の間隔)は、スライドAの搬送方向の
長さmより短くすればよいが、好ましくは、図示例のよ
うに、配列間隔を長さmの半分未満(<m/2)とす
る。このように構成することにより、スライドAは常時
2対以上の駆動ローラ62と従動ローラ50とで挟持搬
送される結果となり、搬送中のスライドAの蛇行や揺動
を好適に防止して姿勢を安定させることができ、より安
定した搬送を実現することができる。
【0035】図示例のスライドキャリア10において
は、好ましい態様として、露光位置Pに搬送されたスラ
イドAを搬送ステージ42に押圧するスライド押さえ5
4が配置される。スライド押さえ54は、露光位置Pの
中心より上流側に回転軸80aを位置して配置される有
するロータリーソレノイド80と、略U字状で回転軸8
0aから下流方向に突出して2本の押圧部82aおよび
82aを有し、逆側が回転軸80aに固定される押圧部
材82とを有する。また、回転軸80aの先端は軸受8
4によって軸支されている。スライド押さえ54は、露
光位置PにスライドAが搬送されると、ロータリーソレ
ノイド80によって押圧部材82を回転して、押圧部8
2aおよび82bを下方に移動してスライドAを搬送ス
テージ42に押圧し、露光時におけるスライドAの浮き
上がりを防止し、かつマウントの歪等を矯正する。
【0036】さらに、第2駆動系48の下流には、好ま
しい態様として、読み取りを終了したスライドAを回収
するための集積箱38が配置される。図示例において、
搬送ステージ42の集積箱38が装着される位置には、
第2駆動系48からスライドAを受取り、集積箱38に
収容する搬入ローラ86が配置される。搬入ローラ86
は、搬送ステージ42よりも若干回転面を突出して配置
されており、集積箱38に回収されたスライドAは、若
干上昇しつつ収容箱38に搬入され、この搬入ローラ8
6上に載置された状態で収容される。従って、第2駆動
系48によって集積箱38に搬送されたスライドAは、
既に回収されたスライドAの下に潜り込むように収納さ
れ、順次下方から積層される。なお、本発明において
は、集積箱38は、これ以外にも、後から搬送されるス
ライドAの押動により落下したスライドAを収容する箱
等であってもよい。また、特に集積箱38を設けず、読
み取りを終了して第2駆動系48から排出されたスライ
ドAをオペレータの手によって回収する構成でもよい。
【0037】搬送ステージ42には、スライドAを検出
するための、供給検出センサD1、第1センサD2およ
び第2センサD3の3つのセンサが配置される。これら
のセンサとしては、板状物の検出に用いられる公知のセ
ンサが各種利用可能であり、光学的なセンサでも機械的
なセンサであってもよい。供給検出センサD1は、スラ
イドAが供給部44に供給されたことを検出するセンサ
である。第1センサD2は、露光位置Pの上流に設定さ
れる待機位置に対応してスライドAを検出するセンサで
ある。さらに、第2センサD3は、露光位置P1に対応
してスライドAを検出するセンサである。
【0038】図示例のスライドキャリア10において
は、オペレータによって供給部44にスライドAが供給
され供給検出センサD1に検出されると、露光位置Pお
よび待機位置にスライドAがなければ、第1駆動系46
および第2駆動系48を駆動してスライドAを露光位置
Pまで搬送して露光に供し、露光位置PにスライドAが
ある場合には、第1駆動系46のみを駆動して供給され
たスライドAを待機位置まで搬送して待機させる。ま
た、待機位置にスライドAがある場合には、供給検出セ
ンサD1にスライドAが検出されても、第1駆動系46
は駆動しない。他方、露光が終了した際には、第1駆動
系46および第2駆動系48を駆動して、露光を終了し
たスライドAを露光位置から排出し、待機位置に次に露
光されるスライドAが待機している場合には、このスラ
イドAを露光位置Pに搬送して切り替えを行い、待機し
ていない場合には、露光を終了したスライドAを集積箱
38に搬送する。なお、前述のように、本発明のスライ
ドキャリア10においては、従動ローラ50にテーパロ
ーラを用い、かつ矢印b方向に回動自在な従動ローラ5
0で押圧しながら駆動ローラ62と従動ローラ50とで
スライドAを挟持して搬送するので、スライドAのサイ
ズや厚さによらず、スライドAの浮き上がり等を防止し
て安定して搬送を行うことができる。
【0039】以上の説明から明らかなように、図示例の
スライドキャリア10は、搬送系を2系列に分け、露光
位置Pおよび待機位置でスライドAを検出するセンサを
設けたことにより、露光のタイミングによらず、また、
露光中であってもオペレータのタイミングでスライドA
を供給することができ、しかも、露光中は露光位置Pの
近傍の待機位置でスライドAを待機できるので、露光位
置PにおけるスライドAの切り替えを迅速に行い、かつ
露光のサイクルタイムを一定にすることができ、効率の
よい画像読取(焼付)を行うことができる。なお、本発
明のスライドキャリアは、この2系列の搬送系を有する
構成に限定はされず、通常の一系統の搬送系であっても
よいのはもちろんである。
【0040】パイロットランプ58は、供給検出センサ
D1および第1センサD2によるスライドAの検出結果
に応じて青あるいは赤に点灯するものであり、両センサ
によってスライドAが検出されない状態では、スライド
Aを供給部44に供給してもよい旨の信号として青色に
点灯し、供給検出センサD1および第1センサD2の少
なくとも一方によってスライドAが検出されている場合
には、供給部44へのスライドAの供給不可を示す赤色
に点灯する。また、必要に応じて、スライドAの搬送等
にトラブルが生じた際には、赤を点滅させてもよい。
【0041】以上、本発明のスライドキャリアについて
説明したが、本発明はこれに限定はされず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を
行ってもよいのはもちろんである。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
スライドキャリアによれば、スライド(マウント)のサ
イズや厚さによらず、スライドの浮き上がり等を好適に
防止して、常に安定搬送を行うことができ、搬送トラブ
ルを無くして、高効率なプリント作成等の作業を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライドキャリアを装着する画像入力
装置の概略斜視図である。
【図2】(a)および(b)は、図1の画像入力装置に
おけるキャリア交換を説明するための概略斜視図であ
る。
【図3】図1に示される本発明のスライドキャリアの概
略平面図である。
【図4】図3のVI−VI線概略断面図である。
【図5】本発明のスライドキャリアに用いられる駆動ロ
ーラの別の例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 スライドキャリア 12 (画像)入力装置 14 光学フレーム 16 光源部 18 キャリアベース 20 結像部 22 イメージセンサ 24 焦点調整モータ 26,28 案内レール 30,32 溝 33,40,52 開口 34 キャリア本体 36,70 カバー 38 集積箱 42 搬送ステージ 44 供給部 46 第1駆動系 48 第2駆動系 50 従動ローラ 54 スライド押さえ 56 調整手段 58 パイロットランプ 60 第1モータ 62 駆動ローラ 64,72 ガイドローラ 66,74 タイミングベルト 68 第2モータ 76 アーム 78 スプリング 80 ロータリーソレノイド 82 押圧部材 84 軸受 86 搬入ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムを枠体に保持してなるスライドの
    搬送方向に配列される、前記スライドの端部に当接して
    スライドを搬送する駆動ローラと、前記駆動ローラ方向
    に付勢された状態で駆動ローラに近接および離間自在に
    保持され、前記駆動ローラと共にスライドの端部を挟
    む、前記搬送方向に配列される従動ローラとを有し、 かつ、前記従動ローラの少なくとも1つが、少なくとも
    前記スライドと当接する部分に下方に向かって漸次縮径
    するテーパ部を有する従動ローラであることを特徴とす
    るスライドキャリア。
  2. 【請求項2】前記駆動ローラおよび従動ローラが、その
    回転中心の間隔が対象となるスライドの搬送方向の長さ
    の半分未満となるように配列される請求項1に記載のス
    ライドキャリア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6597428B1 (en) 1997-07-10 2003-07-22 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method and apparatus for forming photographic images
JP2008261877A (ja) * 2008-05-20 2008-10-30 Yasuhira:Kk 円筒状工具計測用治具およびこれを備えた形状精度計測機器

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