JPH09113524A - 車両用スピードメーター装置 - Google Patents

車両用スピードメーター装置

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Publication number
JPH09113524A
JPH09113524A JP29892195A JP29892195A JPH09113524A JP H09113524 A JPH09113524 A JP H09113524A JP 29892195 A JP29892195 A JP 29892195A JP 29892195 A JP29892195 A JP 29892195A JP H09113524 A JPH09113524 A JP H09113524A
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JP
Japan
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vehicle
speedometer
vehicle speed
speed
conversion coefficient
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JP29892195A
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Inventor
Masuyuki Komoto
益行 香本
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Y N S KK
Original Assignee
Y N S KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一車種の車両でも車両に実際に装備される
タイヤのタイヤ径に応じて車速センサの従動ギヤを選定
し組付ける必要があるため、車速センサの汎用性を高め
ることが難しくコスト増加要因になる。 【解決手段】 車両用スピードメーター装置の本体であ
るメーターユニット6のROM14に車種とタイヤ径と
速度変換係数とを対応付けたテーブル又は車種とタイヤ
径とから速度変換係数を演算する所定の演算式予め記憶
し、車両の製造段階の最終段階で車両に実際に装備され
るタイヤのタイヤ径と車種の情報をバーコードリーダー
20で入力し、そのタイヤ径と車種に応じた速度変換係
数をテーブルから又は演算により求めてEEPROM1
3に格納し、車両の走行中には車速センサ5からの検出
信号とEEPROM13に格納してある速度変換係数と
に基づいて車速を演算してスピードメーター17に表示
させる。EEPROM13には、速度変換係数記憶エリ
アと積算距離記憶エリアとトリップ距離記憶エリアとを
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用スピードメ
ーター装置に関し、特に車両に装備されるタイヤのタイ
ヤ径に係わらずスピードメーター装置を共通化できるよ
うにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用スピードメーター装置は、
車速センサの検出信号に基づいて車速を求め、その車速
をスピードメーターに表示するようになっている。図7
に示すように、前輪駆動車の場合、エンジンと変速機か
らなるパワーユニット50、ドライブシャフト51a,
51b、左右の前輪52a,52bを図示のように設
け、ドライブシャフト51bに固定したセンサ用駆動ギ
ヤ53に車速センサ54の従動ギヤ54aを噛合させ、
車速センサ54の検出信号をスピードメーター55に供
給して車速を表示するように構成してある。
【0003】図8に示すように、後輪駆動車の場合、エ
ンジンと変速機からなるパワーユニット60、左右の前
輪61a,61b、ドライブシャフト62、差動ギヤ装
置63、左右の後輪64a,64bを図示のように設
け、ドライブシャフト62に固定したセンサ用駆動ギヤ
65に車速センサ66の従動ギヤ66aを噛合させ、車
速センサ66の検出信号をスピードメーター67に供給
して車速を表示するように構成してある。
【0004】ここで、自動車のタイヤのタイヤ半径が標
準タイヤ半径0.279 mのとき、タイヤが570.45回転すれ
ば1Km走行することになるが、実際には車両のスピー
ドメーターに関する積算率の規格により、タイヤが637
回転したときに1Km走行したものとして積算するよう
に規格化されている。そのため、車速センサのセンサ用
駆動ギヤと従動ギヤとのスピードメーターギヤ比には、
637 /570.45=1.12の減速率を加味する必要がある。ま
た、タイヤ径は一定ではなく、タイヤのグレードに応じ
て3種以上あり、標準タイヤ径とは異なる径のタイヤを
装備することも少なくないが、その場合、車速センサの
従動ギヤの径を変えることで対応しているのが実情であ
る。即ち、車両製造の最終段階において、車両に装備す
るタイヤが決まると、そのタイヤのタイヤ径に対応する
径の従動ギヤを車速センサに組み込んでその車速センサ
を車両に装備するようにしている。
【0005】特開平6−317603号公報には、車両
のドライブシャフトの回転速度を検出する非接触・電気
式の車速センサと、スピードメーターと、このスピード
メーターを制御する制御ユニットと、車両に装備される
タイヤのタイヤサイズを制御ユニットに入力設定する為
の3つのタイヤサイズ設定スイッチ等を備えた車両用ス
ピードメーター装置が記載されている。
【0006】特開昭63−71658号公報には、タイ
ヤ径や駆動系のファイナルギヤのギヤ比に応じて、スピ
ードメーターギヤ比を管理する煩わしさを解消する為
に、変速機の入力回転軸回転数、変速ギヤ比、スピード
メーターギヤ比に基づいて車速を演算し、この車速と車
速センサで検出される車速とが等しくなるまで学習を繰
り返して、車両に装備したタイヤのタイヤ径とファイナ
ルギヤのファイナルギヤ比に対応したスピードメーター
ギヤ比を求めるようにした電子制御自動変速機の車速計
測装置が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両のスピード
メーター装置では、前述のように車両製造の最終段階に
おいて、車両に装備するタイヤのタイヤ径に応じて車速
センサの従動ギヤの径を設定しそのギヤ径の従動ギヤを
装着していたので、同一車種の車両においてさえスピー
ドメーター装置を共通化できず、車両製造工場における
スピードメーター装置の管理や組付けが複雑化するこ
と、タイヤ径に応じた従動ギヤを装着する作業を解消で
きないこと等の問題がある。
【0008】前記特開平6−317603号公報の車両
のスピードメーター装置では、3つのタイヤサイズ設定
スイッチを設けるため、スイッチの数が増え高価になる
こと等の問題がある。前記特開昭63−71658号公
報の装置は、自動変速機を装備した車両にしか適用でき
ず、マニュアル変速機を装備した車両には適用できない
等の問題がある。本発明の目的は、車両用スピードメー
ター装置の汎用性を高めること、車両製造段階における
従動ギヤの組付け等を省略可能にすること、等である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の車両用スピー
ドメーター装置は、車両のドライブシャフトに固定され
た被検出子と、この被検出子からドライブシャフトの回
転速度を非接触で電気的に検出する車速センサと、車両
の車速を表示出力するスピードメーターと、車速センサ
の検出信号を受けて車速を求めその車速をスピードメー
ターに表示させる制御手段とを備えた車両用スピードメ
ーター装置において、前記制御手段が、車両に装着され
る可能性のある複数種のタイヤのタイヤ径とそれらタイ
ヤ径に夫々対応する複数の速度変換係数とを対応づけて
予め設定し格納した係数記憶手段と、前記車両に装備さ
れるタイヤのタイヤ径であって車両製造段階において外
部から入力されるタイヤ径の情報を受け、そのタイヤ径
に対応する速度変換係数を係数記憶手段から読み出す読
出し手段と、前記読出し手段が読み出した速度変換係数
を記憶する不揮発性メモリと、前記車速センサからの検
出信号と不揮発性メモリから読み出した速度変換係数と
に基づいて車速を演算する車速演算手段とを備えたもの
である。
【0010】この車両用スピードメーター装置は、基本
的には同一車種の車両は勿論のこと、駆動系及びスピー
ドメーターが共通の複数車種の車両にも共通に適用でき
るものである。係数記憶手段には車両に装着される可能
性のある複数種のタイヤのタイヤ径とそれらタイヤ径に
夫々対応する複数の速度変換係数とを対応づけて予め設
定し格納してあり、車両製造段階において、車両に装備
されるタイヤのタイヤ径の情報が外部から入力される
と、読出し手段はそのタイヤ径に対応する速度変換係数
を係数記憶手段から読み出し、不揮発性メモリは読出し
手段が読み出した速度変換係数を記憶し、車速演算手段
は車速センサからの検出信号と不揮発性メモリから読み
出した速度変換係数とに基づいて車速を演算し、その車
速がスピードメーターに表示される。こうして、車両の
走行中には、車両に装備されるタイヤのタイヤ径に対応
した速度変換係数と車速センサからの検出信号とに基づ
いて車速を演算し、表示することができる。
【0011】この車両用スピードメーター装置は、同一
車種の車両及び駆動系やスピードメーターが共通の複数
車種の車両にも共通に適用できるため汎用性に優れるこ
と、車両製造段階においてタイヤ径の情報を入力するだ
けでよいので車速センサの従動ギヤの選別と組付け、車
速センサの管理等の作業負荷を軽減できること、等の面
で有利である。尚、係数記憶手段に、車種とタイヤ径と
をパラメータとした複数の速度変換係数を格納してお
き、車両の製造段階においてタイヤ径の情報とともに車
種情報を入力して、それらに対応する速度変換係数を係
数記憶手段から読み出すように構成してもよい。その場
合、この車両用スピードメーター装置を、複数車種の車
両にも共通に適用可能になる。
【0012】請求項2の車両用スピードメーター装置
は、車両のドライブシャフトに固定された被検出子と、
この被検出子からドライブシャフトの回転速度を非接触
で電気的に検出する車速センサと、車両の車速を表示出
力するスピードメーターと、車速センサの検出信号を受
けて車速を求めその車速をスピードメーターに表示させ
る制御手段とを備えた車両用スピードメーター装置にお
いて、前記制御手段が、前記車両に装備されるタイヤの
タイヤ径であって車両製造段階において外部から入力さ
れるタイヤ径の情報を受け、そのタイヤ径に対応する速
度変換係数を演算する係数演算手段と、前記係数演算手
段で演算された速度変換係数を受けて記憶する不揮発性
メモリと、前記車速センサからの検出信号と、不揮発性
メモリから読み出した速度変換係数とに基づいて車速を
演算する車速演算手段とを備えたものである。
【0013】この車両用スピードメーター装置は、基本
的には同一車種の車両は勿論のこと、駆動系及びスピー
ドメーターが共通の複数車種の車両にも共通に適用でき
るものである。係数演算手段は、車両に装備されるタイ
ヤのタイヤ径であって車両製造段階において外部から入
力されるタイヤ径の情報を受け、そのタイヤ径に対応す
る速度変換係数を演算し、不揮発性メモリは係数演算手
段で演算された速度変換係数を受けて記憶し、車速演算
手段は、車速センサからの検出信号と、不揮発性メモリ
から読み出した速度変換係数とに基づいて車速を演算
し、その車速がスピードメーターに表示される。
【0014】このように、この車両用スピードメーター
装置は、同一車種の車両及び駆動系やスピードメーター
が共通の複数車種の車両にも共通に適用できるため汎用
性に優れること、車両製造段階においてタイヤ径の情報
を入力するだけでよいので車速センサの従動ギヤの選別
と組付け、車速センサの管理等の作業負荷を軽減できる
こと、等の面で有利である。尚、車両の製造段階におい
てタイヤ径の情報とともに車種情報を入力して、それら
に基づいて、係数演算手段により速度変換係数を演算す
るように構成してもよい。その場合、この車両用スピー
ドメーター装置を、複数車種の車両にも共通に適用可能
になる。
【0015】請求項3の車両用スピードメーター装置
は、請求項1又は請求項2の発明において、前記不揮発
性メモリは、前記速度変換係数を記憶する速度変換係数
記憶エリアと、積算距離計に表示する為の積算距離を記
憶する積算距離記憶エリアを有するものである。前記の
ように時々刻々の車速が演算されると、その車速を時間
積分することにより例えば100m走行毎の走行距離が
演算され、その走行距離を累積的に積算していくことで
積算距離計に表示する為の積算距離が演算されるが、そ
の積算距離は何らかのメモリに更新しつつ記憶する必要
がある。前記不揮発性メモリが、前記速度変換係数を記
憶する速度変換係数記憶エリアと、積算距離計に表示す
る為の積算距離を記憶する積算距離記憶エリアを有する
ため、速度変換係数を記憶する不揮発性メモリを有効活
用して、積算距離を記憶することができる。
【0016】請求項4の車両用スピードメーター装置
は、請求項3の発明において、前記不揮発性メモリは、
トリップメーターに表示する為のトリップ距離を記憶す
るトリップ距離記憶エリアを有するものである。前記の
ように時々刻々の車速が演算されると、その車速を時間
積分することにより例えば100m走行毎の走行距離が
演算され、その走行距離を累積的に積算していくことで
トリップメーターに表示する為のトリップ距離が演算さ
れるが、そのトリップ距離は何らかのメモリに更新しつ
つ記憶する必要がある。前記不揮発性メモリが、トリッ
プ距離を記憶するトリップ距離記憶エリアを有するた
め、速度変換係数を記憶する不揮発性メモリを有効活用
して、トリップ距離を記憶することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、前輪駆動車
のスピードメーター装置に本発明を適用した場合の一例
である。図1に示すように、エンジンと変速機とを含む
パワーユニット1から延びるドライブシャフト2a,2
bの両端部には左右の前輪3a,3bが連結され、ドラ
イブシャフト2bの途中部には、外周部に等間隔おきに
複数の歯状の被検出部を有するほぼ円板状の被検出体4
が固着され、その被検出体4の外周面に近接して臨むよ
うに例えば電磁ピックアップからなる車速センサ5が設
けられ、この車速センサ5の検出信号が、スピードメー
ター装置の本体部分であるメーターユニット6に供給さ
れる。
【0018】図2に示すように、メーターユニット6に
は、CPU10、このCPU10に所定の高周波数のク
ロック信号を供給する水晶発振器11、CPU10にデ
ータの授受可能に接続されたRAM12及びEEPRO
M13(これが、不揮発性メモリに相当する)及びRO
M14、液晶表示器からなるオドメーター15(積算距
離計)、液晶表示器からなるトリップメーター16、液
晶表示器からなるスピードメーター17、CPU10か
らの制御信号に基づいてオドメーター15を駆動するド
ライバ15a、CPU10からの制御信号に基づいてト
リップメーター16を駆動するドライバ16a、CPU
10からの制御信号に基づいてスピードメーター17を
駆動するドライバ17a、車両製造段階において必要に
応じて使用されるオド/トリップスイッチ18、車速セ
ンサ5からの検出信号を波形整形してCPU10に供給
する入力インターフェイス19、バーコードリーダー2
0を接続する為のコネクタ21、そのコネクタ21とC
PU10のシリアルポート(S/P)間に設けられたノ
イズ除去用の平滑回路22等が設けられ、CPU10に
はトリップメーター16をリセットする為のリセットス
イッチ23も接続されている。尚、メーターユニット6
は、イグニションスイッチを介してバッテリに接続され
ている。
【0019】前記バーコードリーダー20は、車両製造
の最終段階において、車両に実際に装備されるタイヤの
タイヤ径と種類の情報をそのタイヤに貼付けられたバー
コードから読み取ってCPU10に入力する為のもので
ある。前記ROM14には、後述の初期設定制御の制御
プログラム、この初期設定制御に用いる図3に示すテー
ブル、後述の車速検出制御の制御プログラム、走行距離
を演算してオドメーター15に表示させる為の積算距離
制御の制御プログラム、トリップ距離を演算してトリッ
プメーター16に表示するトリップ距離制御の制御プロ
グラム、等が予め入力格納されている。図3に示すテー
ブルには、このスピードメーター装置が適用される複数
車種の車両に装備される可能性のある複数種のタイヤに
ついて、車種とタイヤ径と速度変換係数とを対応付けて
格納してある。
【0020】ここで、速度変換係数の一例について説明
する。車速センサ5は例えばドライブシャフト2a,2
bの1回転当り8個のパルスを出力するものとし、車速
センサ5の検出パルスのパルス周期をT(sec )、ある
車種の車両におけるタイヤ径(タイヤ直径)が標準タイ
ヤ径0.279 ×2 (m)の場合において、このタイヤが57
0.45回転すると1Km走行することになるが、スピード
メーターに関する規格から570.45×1.12回転したときに
1Km走行するものと設定する必要がある。以上を前提
にして、車速Vは、次式のようになる。 V=3600/(8×T)/570.45×1.12 〔Km/hr〕 =0.7064/T 〔Km/hr〕 つまり、0.7064が図3のテーブルにおける車種V
S1の標準タイヤ径D1の場合の速度変換係数K1であ
るが、その他のタイヤ径の場合の速度変換係数も同様に
予め算出して図3のテーブルに予め設定してある。
【0021】前記EEPROM13には、図4に示すよ
うに、速度変換係数を記憶する為の速度変換係数記憶エ
リアと、オドメーター15に表示する為の積算距離を記
憶する為の積算距離記憶エリアと、トリップメーター1
6に表示する為のトリップ距離を記憶する為のトリップ
距離記憶エリアが設けられている。また、前記RAM1
2には、前記各種制御の為の種々のワークメモリが設け
られている。次に、車両製造の最終段階においてメータ
ーユニット6に、車両に実際に装備されるタイヤのタイ
ヤ径と種類のデータを入力設定する初期設定制御につい
て、図5のフローチャートを参照して説明する。尚、図
中符号Si(i=1,2,・・・)は各ステップを示
す。
【0022】前記コネクタ21にバーコードリーダー2
0が接続されると制御が開始され、S1においてバーコ
ードリーダー20からデータの入力があったか否か判定
し、オペレータが車両に装備されるタイヤに貼付されて
いるバーコードと、車種情報を表すバーコードとをバー
コードリーダー20で読み取ると、S1の判定がYesと
なってS2に移行し、S2においてその車種とタイヤ径
の情報を含むバーコードデータが読み込まれて、RAM
12のワークメモリに一時記憶され、次に、S3におい
て、RAM12に記憶した車種とタイヤ径のデータに基
づいて、ROM14の前記図3のテーブルを検索して、
その車種とタイヤ径に対応する速度変換係数Ki(iは
1,2,・・・の何れか1つ)を求め、次にS4におい
て、その速度変換係数KiをEEPROM13の速度変
換係数記憶エリアに格納すると、この初期設定制御が終
了する。以上のように、タイヤに貼付したバーコード
と、車種情報を表すバーコードとをバーコードリーダー
20で読み取るようにようにしたので、車種情報とタイ
ヤ径の情報を入力する作業が簡単化する。
【0023】次に、車両の走行中に、車速センサ5の検
出信号を用いて車速を演算し、スピードメーター17に
表示する車速検出制御について、図5のフローチャート
を参照して説明する。尚、図中符号Si(i=10,1
1,・・・)は各ステップを示す。この車速検出制御は
イグニションスイッチの投入とともに開始され、最初に
S10において、車速センサ5の検出パルス信号が読み
込まれ、次にS11において読み込んだ検出パルスの周
期T(sec )が演算されてRAM12のワークメモリに
一時記憶され、次にS12においてEEPROM13の
速度変換係数記憶エリアに格納された速度変換係数Ki
が読み出され、次にS13において車速V(Km/h
r)が、V=Ki/Tの演算式で演算されてRAM12
のワークメモリに一時記憶され、次にS14において、
車速Vを表示する為の制御信号がドライバ17aに出力
され、次にS15において、ドライバ17aから供給さ
れる駆動信号により、スピードメーター17に車速Vが
ディジタル表示され、その後S10へ戻って、S10〜
S15が所定の微小時間おきに繰り返し実行される。
尚、イグニションスイッチがOFFになると、この制御
は終了する。
【0024】ここで、参考までに補足説明すると、積算
距離制御においては、以上のように時々刻々演算される
車速Vを時間積分することで、例えば100m走行ごと
の走行距離を演算し、その走行距離をEEPROM13
の積算距離記憶エリアから読み出した積算距離に加算し
て積算距離を更新し、その積算距離のデータを積算距離
記憶エリアに更新しつつ格納していくことになる。トリ
ップ距離制御においては、前記積算距離制御において例
えば100m走行毎の走行距離が演算されるごとに、E
EPROM13のトリップ距離記憶エリアから読み出し
たトリップ距離に加算してトリップ距離を更新し、その
トリップ距離のデータをEEPROM13のトリップ距
離記憶エリアに更新しつつ格納していくことになる。但
し、リセットスイッチ23がONされると、EEPRO
M13のトリップ距離記憶エリアに記憶しているトリッ
プ距離のデータが0にリセットされる。
【0025】以上のように、この車両用スピードメータ
ー装置においては、メーターユニット6のROM14に
予め格納したテーブルに、複数車種の車両についての、
車種とタイヤ径と速度変換係数との情報を対応付けて記
憶しておき、車両製造の最終段階において、車種情報と
し実際に装備されるタイヤのタイヤ径の情報とをパーコ
ードリーダー20で入力して、それらの情報に対応する
速度変換係数をテーブルから読み出してEEPROM1
3の速度変換係数記憶エリアに記憶させ、その後車両の
走行中には、車速センサ5の検出信号と、EEPROM
13に記憶している速度変換係数とに基づいて、車速を
求めてスピードメーター17に表示するように構成して
ある。
【0026】従って、同一車種の車両、駆動系やスピー
ドメーターが共通の複数車種の車両には、この車両用ス
ピードメーター装置を共通に適用可能であるし、また、
駆動系やスピードメーターの異なる複数車種の車両に対
しても、この車両用スピードメーター装置を共通に適用
できるため、スピードメーター装置の汎用性が著しく向
上し、車両製造段階においてスピードメーター装置の組
付けに付随する部品管理や組付けの作業負荷を大幅に低
減できる。
【0027】別実施形態 次に前記実施形態の初期設定制御の内容を変更した別実
施形態について説明する。前記ROM14の初期設定制
御の制御プログラムは、図7のように変更され、ROM
14に格納される図3のテーブルが省略され、図7の初
期設定制御の制御プログラムには、複数の車種の情報と
それらの車種の車両に装備される可能性のあるタイヤの
タイヤ径の情報とに基づいて、車速変換係数を演算する
所定の車速変換係数演算処理のルーチンも含まれてい
る。尚、車速検出制御、積算距離制御、トリップ距離制
御等については前記実施形態と同様である。
【0028】次に、初期設定制御について図7のフロー
チャートに基づいて説明する。前記コネクタ21にバー
コードリーダー20が接続されると制御が開始され、S
1においてバーコードリーダー20からデータの入力が
あったか否か判定し、オペレータが車両に装備されるタ
イヤに貼付されているバーコードと、車種情報を表すバ
ーコードとをバーコードリーダー20で読み取ると、S
20の判定がYes となってS21に移行し、S21にお
いてその車種とタイヤ径の情報を含むバーコードデータ
が読み込まれて、RAM12のワークメモリに一時記憶
され、次に、S22において、RAM12に記憶した車
種とタイヤ径のデータを所定の車速変換係数演算処理の
ルーチンに適用して、その車種とタイヤ径に対応する速
度変換係数Kiを求め、次にS23において、その速度
変換係数KiをEEPROM13の速度変換係数記憶エ
リアに格納すると、この初期設定制御が終了する。
【0029】従って、同一車種の車両、駆動系やスピー
ドメーターが共通の複数車種の車両には、この車両用ス
ピードメーター装置を共通に適用可能であるし、また、
駆動系やスピードメーターの異なる複数車種の車両に対
しても、この車両用スピードメーター装置を共通に適用
できるため、スピードメーター装置の汎用性が著しく向
上し、車両製造段階においてスピードメーター装置の組
付けに付随する部品管理や組付けの作業負荷を大幅に低
減できる。
【0030】前記両実施形態の車両用スピードメーター
装置に関連する種々の変更形態について説明する。 1〕このスピードメーター装置は、後輪駆動車にも同様
に適用できる。但し、後輪駆動車の場合には、最終減速
機である差動ギヤ装置の減速比を加味して速度変換係数
を設定するものとする。また、自動車以外の種々の車両
にも同様に適用可能である。尚、この車両用スピードメ
ーター装置は、同一車種の車両にのみ適用するように構
成してもよいが、その場合、前記図3のテーブルの車種
情報を省略可能である。 2〕前記スピードメーター17としては、ディジタル表
示式スピードメーター以外のアナログ的に表示するスピ
ードメーターを適用してもよい。 3〕前記EEPROM13の代わりに、充電可能に接続
された2次電池でバックアップされたRAMを不揮発性
メモリとして適用してもよい。 4〕前記被検出体4と車速センサ5としては、前記実施
形態のもの以外に種々の構造のものを適用可能である。
【0031】
【発明の効果】請求項1の車両用スピードメーター装置
においては、被検出子と、非接触で電気的に検出する車
速センサと、車速表示手段と、制御手段とを備えた車両
用スピードメーター装置において、前記制御手段に、係
数記憶手段と、読出し手段と、不揮発性メモリと、車速
演算手段を設けたので、車両の走行中には、車両に装備
されるタイヤのタイヤ径に対応した速度変換係数と車速
センサからの検出信号とに基づいて車速を演算し、表示
することができる。そして、同一車種の車両は勿論、駆
動系とスピードメーターが共通の複数車種の車両に共通
に適用できるため汎用性に優れること、車両製造段階に
おいてタイヤ径の情報を入力するだけでよいので車速セ
ンサの従動ギヤの選別と組付け、車速センサの管理等の
作業負荷を軽減できること、等の効果が得られる。
【0032】請求項2の車両用スピードメーター装置に
おいては、被検出子と、非接触で電気的に検出する車速
センサと、車速表示手段と、制御手段とを備えた車両用
スピードメーター装置において、前記制御手段に、係数
演算手段と、不揮発性メモリと、車速演算手段を設けた
ので、車両の走行中には、車両に装備されるタイヤのタ
イヤ径に対応した速度変換係数と車速センサからの検出
信号とに基づいて車速を演算し、表示することができ
る。そして、同一車種の車両は勿論、駆動系とスピード
メーターが共通の複数車種の車両に共通に適用できるた
め汎用性に優れること、車両製造段階においてタイヤ径
の情報を入力するだけでよいので車速センサの従動ギヤ
の選別と組付け、車速センサの管理等の作業負荷を軽減
できること、等の効果が得られる。
【0033】請求項3の車両用スピードメーター装置に
おいては、基本的に請求項1又は請求項2と同様の効果
が得られるが、前記不揮発性メモリに、前記速度変換係
数を記憶する係数記憶エリアと、積算距離計に表示する
為の積算距離を記憶する積算距離記憶エリアを設けたの
で、速度変換係数を記憶する不揮発性メモリを有効活用
して、積算距離を記憶することができる。
【0034】請求項4の車両用スピードメーター装置に
おいては、基本的に請求項3と同様の効果が得られる
が、前記不揮発性メモリに、トリップメーターに表示す
る為のトリップ距離を記憶するトリップ距離記憶エリア
を設けたので、速度変換係数を記憶する不揮発性メモリ
を有効活用してトリップ距離を記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用スピードメータ
ー装置の構成図である。
【図2】前記スピードメーター装置のメーターユニット
の構成図である。
【図3】ROMに格納してあるテーブルの図表である。
【図4】EEPROMの記憶エリアを示す図表である。
【図5】初期設定制御のフローチャートである。
【図6】車速検出制御のフローチャートである。
【図7】別実施形態に係る初期設定制御のフローチャー
トである。
【図8】従来技術に係る車両用スピードメーター装置の
構成図である。
【図9】従来技術に係る車両用スピードメーター装置の
構成図である。
【符号の説明】
2a,2b ドライブシャフト 4 被検出体 5 車速センサ 6 メーターユニット 10 CPU 12 RAM 13 EEPROM 14 ROM 15 オドメーター 17 スピードメーター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のドライブシャフトに固定された被
    検出子と、この被検出子からドライブシャフトの回転速
    度を非接触で電気的に検出する車速センサと、車両の車
    速を表示出力するスピードメーターと、車速センサの検
    出信号を受けて車速を求めその車速をスピードメーター
    に表示させる制御手段とを備えた車両用スピードメータ
    ー装置において、 前記制御手段が、 車両に装着される可能性のある複数種のタイヤのタイヤ
    径と、それらタイヤ径に夫々対応する複数の速度変換係
    数とを対応づけて予め設定し格納した係数記憶手段と、 前記車両に装備されるタイヤのタイヤ径であって車両製
    造段階において外部から入力されるタイヤ径の情報を受
    け、そのタイヤ径に対応する速度変換係数を係数記憶手
    段から読み出す読出し手段と、 前記読出し手段が読み出した速度変換係数を記憶する不
    揮発性メモリと、 前記車速センサからの検出信号と、不揮発性メモリから
    読み出した速度変換係数とに基づいて車速を演算する車
    速演算手段と、 を備えたことを特徴とする車両用スピードメーター装
    置。
  2. 【請求項2】 車両のドライブシャフトに固定された被
    検出子と、この被検出子からドライブシャフトの回転速
    度を非接触で電気的に検出する車速センサと、車両の車
    速を表示出力するスピードメーターと、車速センサの検
    出信号を受けて車速を求めその車速をスピードメーター
    に表示させる制御手段とを備えた車両用スピードメータ
    ー装置において、 前記制御手段が、 前記車両に装備されるタイヤのタイヤ径であって車両製
    造段階において外部から入力されるタイヤ径の情報を受
    け、そのタイヤ径に対応する速度変換係数を演算する係
    数演算手段と、 前記係数演算手段で演算された速度変換係数を受けて記
    憶する不揮発性メモリと、 前記車速センサからの検出信号と、不揮発性メモリから
    読み出した速度変換係数とに基づいて車速を演算する車
    速演算手段と、 を備えたことを特徴とする車両用スピードメーター装
    置。
  3. 【請求項3】 前記不揮発性メモリは、前記速度変換係
    数を記憶する速度変換係数記憶エリアと、積算距離計に
    表示する為の積算距離を記憶する積算距離記憶エリアを
    有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    車両用スピードメーター装置。
  4. 【請求項4】 前記不揮発性メモリは、トリップメータ
    ーに表示する為のトリップ距離を記憶するトリップ距離
    記憶エリアを有することを特徴とする請求項3に記載の
    車両用スピードメーター装置。
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