JPH09112939A - 床暖房装置 - Google Patents

床暖房装置

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JPH09112939A
JPH09112939A JP27537795A JP27537795A JPH09112939A JP H09112939 A JPH09112939 A JP H09112939A JP 27537795 A JP27537795 A JP 27537795A JP 27537795 A JP27537795 A JP 27537795A JP H09112939 A JPH09112939 A JP H09112939A
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JP
Japan
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temperature
floor heating
unit
time
timer
Prior art date
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Application number
JP27537795A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Kuroyama
勝彦 黒山
Michiharu Kamikawa
道治 上川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 快適性の一層の向上を図った床暖房装置の提
供。 【解決手段】 床暖房パネル10の温度を設定する温度設
定部2 と、所定の計測時間を記憶する記憶部4 と、時間
を計測して出力信号を出力するタイマ部5 と、温度設定
部の設定値及び記憶部の記憶値に基づきタイマ部を制御
する温度制御部6と、を有する温度制御手段1 と、床暖
房パネルに配設されて通電することにより発熱する発熱
線11と、発熱線への通電をオンオフするスイッチング素
子12と、床暖房パネルに配設されてその温度に応じてイ
ンピーダンスが変化する温度センサ13と、タイマ部の出
力信号及び温度センサのインピーダンスに基づきスイッ
チング素子を制御する制御部14と、制御部を駆動する駆
動電源20と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の床下に配
設され床面を暖める床暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の床暖房装置として、例えば図16
に示すものがある。このものは、時間を計測して出力信
号を出力するタイマ部を有する温度調節手段1 と、温度
調節手段1 の出力信号に基づき電路を開閉する電路開閉
部50と、商用電源8 と接続して通電することにより発熱
する発熱線11と、発熱線11と直列に配設されて温度が異
常に上昇したときに電路を遮断するサーモスタット51
と、を有している。そして、発熱線11とサーモスタット
51とを略平板状の床暖房パネル本体21に収納して床暖房
パネル10とし、複数の床暖房パネル10,10 …を並設する
とともに、床暖房パネル本体21,21 …に収納される各発
熱線11,11 …が並列接続となるよう電力送り線23,23 で
接続している。
【0003】この床暖房装置は、温度調節手段1 のタイ
マ部で電路開閉部50の動作、すなわち、電路の開閉状態
を制御することにより、床暖房パネル10,10 …の温度を
制御することができる。また、電力送り線23,23 で各床
暖房パネル10,10 …が接続されるため、床暖房パネル10
の施工枚数を任意に調節できるとともに、1個の温度調
節手段1 及び電路開閉部50で、複数の床暖房パネル10,1
0 …を同時に制御することができる。
【0004】このものは、床暖房パネルの温度が異常に
上昇したときの検出及び電路の遮断がサーモスタットに
より行われているため、安全性が高いものである。しか
しながら、近年、床暖房装置の利用の増大とともに、長
期間にわたり連続使用される場合があり、そのようなと
きには機械的な接点を利用したサーモスタットでは、信
頼性の点で不十分な場合がある。そこで、本出願人は、
特願平7−221520号に開示される床暖房装置を提
案した。
【0005】この床暖房装置は、時間を計測して出力信
号を出力するタイマ部を有する温度調節手段と、通電す
ることにより発熱する発熱線と、発熱線への通電をオン
オフするものであってサイリスタやトライアックで形成
したスイッチング素子と、温度に応じてインピーダンス
が変化する温度センサと、タイマ部の出力信号及び温度
センサのインピーダンスに基づきスイッチング素子を制
御する制御部と、制御部を駆動する駆動電源と、を具備
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した床暖房装置
は、制御部がタイマ部の出力信号及び温度センサのイン
ピーダンスに基づきスイッチング素子を制御して発熱線
への通電をオンオフしているため、発熱線の発熱による
温度の制御が容易で快適性が向上するとともに、スイッ
チング素子が機械的な接点を有しないような構造にする
ことで、信頼性のさらなる向上を図っている。
【0007】本発明は、この床暖房装置の快適性の一層
の向上を図った床暖房装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の床暖房装置は、床暖房パネルの温
度を設定する温度設定部と、所定の計測時間を記憶する
記憶部と、時間を計測して出力信号を出力するタイマ部
と、温度設定部の設定値及び記憶部の記憶値に基づきタ
イマ部を制御する温度制御部と、を有する温度制御手段
と、床暖房パネルに配設されて通電することにより発熱
する発熱線と、該発熱線への通電をオンオフするスイッ
チング素子と、床暖房パネルに配設されてその温度に応
じてインピーダンスが変化する温度センサと、タイマ部
の出力信号及び温度センサのインピーダンスに基づきス
イッチング素子を制御する制御部と、該制御部を駆動す
る駆動電源と、を具備する構成としている。
【0009】また、請求項2記載の床暖房装置は、請求
項1記載のタイマ部に、HIとLOからなる出力信号を
出力する出力器を設けた構成としている。
【0010】また、請求項3記載の床暖房装置は、請求
項1または2記載の温度制御手段に、室温を検出して温
度制御部に送信する室温検出部を設けた構成としてい
る。
【0011】また、請求項4記載の床暖房装置は、請求
項1乃至3記載の記憶部に、温度設定部の設定値と室温
に対応したオン時間及びオフ時間を記憶する第1記憶器
を設けた構成としている。
【0012】また、請求項5記載の床暖房装置は、請求
項1乃至4記載の記憶部に、床暖房装置のスタ−ト時に
おける温度設定部の設定値と室温に対応したオン時間及
びオフ時間を記憶する第2記憶器を設けた構成としてい
る。
【0013】また、請求項6記載の床暖房装置は、請求
項1乃至5記載の記憶部に、床暖房装置の停止モード及
び停止時間を記憶する第3記憶器と、該停止モード及び
停止時間に応じて第1記憶器または第2記憶器のどちら
を利用するかを記憶する第4記憶器を設けた構成として
いる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態を
図1乃至図8に基づいて説明する。なお、従来の技術で
説明したものと基本的な機能が同様な部材には、同一の
符号を付している。図1は本発明の床暖房装置の回路図
であり、この床暖房装置は、温度調節手段1 と、床暖房
パネル10,10 …とを主要構成部材としている。
【0015】温度調節手段1 は、後述する発熱線への通
電量を制御するもので、図2に示すように、温度設定部
2 と室温検出部3 と記憶部4 とタイマ部5 と温度制御部
6 と電源部7 とを有する。温度設定部2 は、後述する床
暖房パネル10,10 …の温度を設定するもので、例えば、
5個の停止位置を有するスイッチにより形成される。こ
の停止位置は、ランク1からランク5の5段階の温度を
設定するもので、スイッチを所定の停止位置に移動して
停止することにより、そのランクに対応する温度の設定
値が後述する温度制御部6 に送信される。なお、ランク
1よりランク5になるに従い、温度の設定値が上昇す
る。
【0016】室温検出部3 は、室温を検出して温度制御
部6 に送信するもので、温度に応じてインピーダンスが
変化する、例えばサーミスタ等の温度センサにより形成
される。この室温検出部3 は、床暖房パネル10,10 …の
熱が直接伝わらない壁等に設置される。
【0017】記憶部4 は、所定の時間を記憶するもの
で、図3に示すように、第1記憶器4aと第2記憶器4bと
第3記憶器4cと第4記憶器4dとを有しており、この記憶
部4 の記憶値は、温度制御部6 により読みだされて、後
述するタイマ部5 に出力される。第1記憶器4aは、定常
運転時における温度設定部2 の温度の設定値と室温検出
部3 の室温に対応したオン時間及びオフ時間を記憶す
る。例えば図4の定常時のテーブルに示すように、設定
値が5段階のランクに分類されるとともに室温が2℃刻
みの9段階に分類されて、それぞれに対応したオン時間
及びオフ時間を記憶する。このテーブルにおいて、同じ
室温では、ランクが1から5になるにつれて、原則とし
て(オン時間/オフ時間)が増加する。
【0018】第2記憶器4bは、速暖運転時、すなわちこ
の床暖房装置のスタート時に一般的に用いる温度設定部
2 の設定値と室温検出部3 の室温に対応したオン時間及
びオフ時間を記憶する。例えば図5の速暖時のテーブル
に示すように、図4と同様に設定値が5段階のランクに
分類されるとともに室温が2℃刻みの9段階に分類され
て、それぞれに対応したオン時間及びオフ時間を記憶す
る。このテーブルにおいても、同じ室温では、ランクが
1から5になるにつれて、原則として(オン時間/オフ
時間)が増加し、あるランク以上ではオフ時間は0とな
る。
【0019】第3記憶器4cは、床暖房装置の停止モード
及び停止時間を記憶する。停止モードは、床暖房装置を
最後に停止した直前の動作状態を示すものであり、定常
運転時の動作であったのか速暖運転時の動作であったの
かの区別とその運転時間である。停止時間は、最後の停
止よりスタートまでの時間である。この停止モード及び
停止時間は、温度制御部6 よりその値が送信される。
【0020】第4記憶器4dは、停止モード及び停止時間
に応じて第1記憶器4aまたは第2記憶器4bのどちらを利
用するかを記憶する。例えば図6のフィードバックのテ
ーブルに示すように、停止モードとして7段階、停止時
間として4段階に分類して、それぞれに対応して定常運
転または速暖運転、すなわち第1記憶器4aまたは第2記
憶器4bの区別を記憶する。このテーブルは、前回の運転
状態を考慮して温度を制御するためのもので、前回の運
転時間が長く、また、停止時間が短い場合は、スタート
時に速暖運転しないようにしている。これは、前回の運
転時間が長く、床暖房パネル10,10 …の温度が十分安定
した状態で短い停止時間をおいてスタートする場合、速
暖運転をすると床暖房パネル10,10 …の温度が高くなり
すぎるためである。
【0021】タイマ部5 は、時間を計測して出力信号を
後述する床暖房パネル10,10 …の制御部へ送信するもの
で、HIとLOからなる出力信号を出力する出力器5aを
有する。この出力器5aは、スイッチング回路5bとDC−
DCコンバータ5cとを有するもので、スイッチング回路
5bは、第1記憶器4aまたは第2記憶器4bに記憶されるオ
ン時間及びオフ時間に基づきDC−DCコンバータ5cと
後述する電源部7 との間の電路の開閉をする。DC−D
Cコンバータ5cは、入力と出力が絶縁されるとともに、
スイッチング回路5bがオン状態のときに、電源部7 より
直流電源が入力され、出力信号を制御部に出力する。具
体的には、出力信号は、図7に示すように+15VのH
I信号及び0VのLO信号が交互に繰り返されるパルス
信号より形成される。さらに具体的には、HI信号は、
後述する発熱線への通電を指示する信号、LO信号は発
熱線への通電停止を指示する信号である。
【0022】温度制御部6 は、温度設定部2 の設定値及
び記憶部4 の記憶値に基づきタイマ部5 を制御する。電
源部7 は、商用電源8 に接続されて、温度制御手段1 の
各部に直流電源を供給する。9aはマイクロコンピュータ
で、記憶部4 、タイマ部5 の一部、温度制御部6 等を内
蔵する。9bは運転スイッチで、この床暖房装置をスター
トまたは停止するときに操作するもので、その操作信号
は温度制御部6 に送信される。
【0023】一方、床暖房パネル10,10 …は、住宅等の
床下に配設され床面を暖めるもので、略平板状に形成さ
れる。この床暖房パネル10は、各々発熱線11と、スイッ
チング素子12と、温度センサ13,13 …と、制御部14と、
駆動電源20と、床暖房パネル本体21と、を主要構成部材
としている。
【0024】発熱線11は、通電することにより発熱する
もので、後述する床暖房パネル本体21にジグザグ状に配
設される。この発熱線11は、その一端11a が商用電源8
のCOM端子に、他端11b がスイッチング素子12を介し
て商用電源8 の非COM端子に接続される。
【0025】スイッチング素子12は、発熱線11への通電
をオンオフするもので、サイリスタまたはトライアック
を有するよう形成される。このスイッチング素子12は、
発熱線11の他端11b に接続され、後述する制御部14によ
り制御される。
【0026】この温度センサ13,13 …も、温度に応じて
インピーダンスが変化するもので、例えば6個のサーミ
スタより形成される。具体的には、サーミスタよりなる
温度センサ13,13 …は、温度の上昇とともにインピーダ
ンスが低下する負の温度特性を有するもので、この6個
の温度センサ13,13 …は、直列接続されるとともに、略
等間隔となるよう床暖房パネル本体21に配設され、その
両端は制御部14と接続される。
【0027】制御部14は、温度調節手段1 のタイマ部5
の出力信号及び温度センサ13,13 …のインピーダンスに
基づきスイッチング素子12を制御するもので、図8に示
すように、温度−電圧変換ブロック15、基準電圧発生ブ
ロック16、電圧比較ブロック17、AND処理ブロック18
及びスイッチング素子駆動ブロック19とを有している。
なお、これらの各ブロック15,16,17,18,19は、後述する
駆動電源20より電源を供給されて駆動する。
【0028】温度−電圧変換ブロック15は、温度センサ
13,13 …のインピーダンスを電圧に変換して検出電圧と
して電圧比較ブロック17に送信するもので、直列接続さ
れた温度センサ13,13 …の両端と接続される。この温度
−電圧変換ブロック15は、インピーダンスが上昇する、
すなわち温度が低下すると、検出電圧が上昇する。
【0029】基準電圧発生ブロック16は、基準電圧を発
生するもので、駆動電源20の直流電圧をインピーダンス
分割することにより基準電圧を発生し、電圧比較ブロッ
ク17に送信する。電圧比較ブロック17は、温度−電圧変
換ブロック15の検出電圧と基準電圧発生ブロック16の基
準電圧の大小を比較し、判定信号をAND処理ブロック
18に送信する。その判定信号は、検出電圧が基準電圧よ
り高ければHI信号、検出電圧が基準電圧より低ければ
LO信号である。
【0030】AND処理ブロック18は、温度調節手段1
のタイマ部5 及び電圧比較ブロック17に接続されて、タ
イマ部5 の出力信号及び電圧比較ブロック17の判定信号
がともにHI信号のとき、スイッチング素子駆動ブロッ
ク19に指示信号を送信する。スイッチング素子駆動ブロ
ック19は、スイッチング素子12を駆動するもので、AN
D処理ブロック18の指示信号を受信したときには、発熱
線11への通電をオンするよう、指示信号を受信しないと
きには、発熱線11への通電をオフするようスイッチング
素子12を駆動する。
【0031】駆動電源20は、制御部14等を駆動するもの
で、商用電源8 に接続されて直流電圧を発生し、各ブロ
ック15,16,17,18,19に電源を供給する。床暖房パネル本
体21は、略平板箱状のものであって、発熱線11、スイッ
チング素子12、温度センサ13、制御部14及び駆動電源20
を収納する。この床暖房パネル本体21は、温度調節装置
1 のタイマ部5 の出力信号を入力して制御部14に送信す
るための外部端子22を有する。
【0032】また、23、23 は電力送り線で、複数枚の床
暖房パネル10,10 …に商用電源8 よりの電源を供給す
る。24は信号送り線で、複数枚の床暖房パネル10,10 …
の制御部14,14 …に温度調節手段1 のタイマ部5 の出力
信号を送信する。
【0033】この床暖房装置は、複数枚の床暖房パネル
10,10 …を床に床下に配設し、電力送り線23,23 でもっ
て各床暖房パネル10,10 …を商用電源8 と接続するとと
もに、信号送り線24でもって各床暖房パネル10,10 …と
温度調節手段1 と接続し、温度調節手段1 を、温度調節
が可能となるよう床面や壁等に配設することで施工され
る。
【0034】次に、この床暖房装置の動作について説明
する。温度調節手段1 は、運転スイッチ9bを操作するこ
とで動作し、タイマ部5 がHI信号の時間とLO信号の
時間の比率が調節された出力信号を床暖房パネル10,10
…の制御部14に出力する。温度調節手段1 の動作をさら
に具体的に説明する。温度調節手段1 の温度設定部2で
設定された温度の設定値及び室温検出部3 で検出された
室温は、温度制御部6に送信される。温度制御部6 は、
記憶部4 の第3記憶器4cより前回に利用した床暖房装置
の停止モード及び停止時間を読み出し、第4記憶器4dの
フィードバックテーブルを参照して、定常または速暖、
すなわち第1記憶器4aまたは第2記憶器4bのどちらを利
用するかを決定する。その決定に基づき、温度制御部6
は、第1記憶器4aまたは第2記憶器4bのテーブルよりオ
ン時間及びオフ時間を読み出し、タイマ部5 を制御す
る。タイマ部5 は、そのオン時間及びオフ時間に基づき
時間を計測してHI信号及び0VのLO信号が交互に繰
り返されるパルス信号よりなる出力信号を制御部14に送
信する。
【0035】各床暖房パネル10,10 …では、温度センサ
13が床面の温度をインピーダンスの値として検出し、温
度−電圧変換ブロック15で検出電圧に変換したのち、電
圧比較ブロック17で基準電圧と比較する。電圧比較ブロ
ック17は、検出電圧が基準電圧より高ければHI信号か
らなる判定信号をAND処理ブロック18に送信し、AN
D処理ブロック18は、判定信号がHI信号で、タイマ部
5 の出力信号がHI信号のときのみスイッチング素子駆
動ブロック19に指示信号を送信し、発熱線11への通電を
オンするようスイッチング素子12を駆動する。また、検
出電圧が基準電圧より低く判定信号がLO信号場合や出
力信号がLO信号の場合は、発熱線11への通電をオフす
るようスイッチング素子12は駆動される。
【0036】このものは、温度制御手段1 の温度制御部
6 が温度設定部2 の設定値及び記憶部4 の記憶値に基づ
きタイマ部5 を制御し、タイマ部5 が時間を計測して出
力信号を出力し、制御部14がその出力信号及び温度セン
サ13のインピーダンスに基づきスイッチング素子12を制
御して発熱線11への通電をオンオフするため、記憶部4
に所定の計測時間を記憶しておくことで床暖房パネル1
0,10 …の温度の上昇または下降を任意に制御すること
ができるので、快適性の向上を図ることができる。ま
た、スイッチング素子12がサイリスタやトライアックで
形成されて機械的な接点を有しないため、長期間の使用
においても故障しにくく、信頼性が向上するとともに、
動作音がしないため、夜間の使用においてもうるさくな
い。さらに、タイマ部5 の出力信号がHIまたはLOの
信号であるため、ノイズに強く正確な温度制御が可能と
なる。
【0037】また、従来の実施形態で示した1個の電路
開閉部で、複数の床暖房パネル10,10 …を同時に制御す
るものとは異なり、各床暖房パネル10毎のスイッチング
素子12を設けて発熱線1 への通電を制御しているため、
スイッチング素子12の容量としてはそれほど大きいもの
を必要とせず、コンパクト化できる。
【0038】なお、速暖運転より定常運転への移行は、
温度設定部2 の設定値や室温等を考慮して温度制御部6
が適宜行う。
【0039】次に、本発明の第2の実施形態を図9及び
図10にもとづいて説明する。このものは、温度センサ13
の構造に関するものである。
【0040】温度センサ13は、図9に示すように、芯材
13a 、第1電極13b 、感熱部材13c、第2電極13d 及び
絶縁部材13e を有する略ワイヤ状に形成される。芯材13
a は、ポリエステル等の絶縁性を有するもので、ワイヤ
状に形成される。第1電極13b は、略ワイヤ状で導電性
を有するもので、芯材13a の外周にスパイラル状に巻装
される。感熱部材13c は、温度に応じてインピーダンス
が変化するもので、熱可塑性の樹脂から形成されて第1
電極13b の外周を被覆する。
【0041】第2電極13d は、略ワイヤ状で導電性を有
するもので、感熱部材13c の外周にスパイラル状に巻装
される。絶縁部材13e は、ポリ塩化ビニル樹脂等を材料
とする絶縁材料で形成されて第2電極13d の外周を被覆
する。また、この温度センサ13は、図10に示すように床
暖房パネル本体21にジグザグ状に配設され、第1及び第
2電極13b,13d の両端は、制御部14に接続される。
【0042】このものは、温度センサ13が略ワイヤ状に
形成されているため、1個の温度センサ13で広範囲に配
設できるので、温度の検知精度が向上する。
【0043】次に、本発明の第3の実施形態を図11にも
とづいて説明する。このものは、温度センサ13と発熱線
11を同じ部品で形成したものであり、第2の実施形態に
おいて、第1電極13b または第2電極13d のどちらか一
方を発熱線11とする。
【0044】このものは、温度センサ13と発熱線11が一
体となっているため、部品点数が減少して生産性が向上
するとともに、発熱する位置で温度を検知できるため、
より一層温度の検知精度が向上し、信頼性が向上を図る
ことができる。
【0045】なお、記憶部において定常運転時のテーブ
ルと速暖運転時のテーブルを設け、場合によりその片方
を選択できるようにしたが、温度調節手段を簡易型等に
する場合は1種類のテーブルのみを設けるようにしても
よい。また、スイッチング素子としてサイリスタまたは
トライアックを用いたが、このものに限定されるもので
はなく、リレー等を用いることももちろん可能である。
さらに、制御部の温度−電圧変換ブロックは、温度が低
下すると検出電圧が上昇するように設定したが、温度が
上昇したときに検出電圧が上昇するよう設定することも
できる。
【0046】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図12乃至図
15に基づいて説明する。この実施例は、床暖房装置のモ
デルを用いて実際に温度制御実験をしたもので、床暖房
装置の実験用床構造図を図12に示す。実験では、根太40
の上に下地床41を敷設した上に、床暖房パネル10を配設
し、その上に木質床42を敷設してある。床暖房パネル10
は、発熱線11の上側に略平板状のカラー鉄板43を、下側
に略平板状の断熱体44を有する。この床暖房パネル10
は、900mm×1800mmの大きさで、定格300
wで線長が50mの発熱線11がジグザグ状に配設されて
いる。カラー鉄板43は、0.8mmの厚さ、下地床41
は、12mmの合板である。
【0047】図13は、温度設定部2 の温度の設定値がラ
ンク3で、室温が20℃において、スタート後に360
0sの速暖運転をしてその後に定常運転をした場合と、
スタート後より定常運転をした場合の、経過時間と床暖
房パネルの温度の変化を示す。この図より、速暖運転を
することで、定常運転のみの場合より短時間で床暖房パ
ネルを所望の温度に到達することができることがわか
る。
【0048】図14は、室温が10℃、20℃、30℃
で、オン時間116s、オフ時間60sの時間間隔で制
御した場合の、経過時間と床暖房パネルの温度の変化を
示す。この図より、床暖房パネルの温度が安定したとき
の温度は、室温が高いほど高くなることがわかる。
【0049】図15は、温度設定部2 の温度の設定値がラ
ンク3で、室温が10℃、20℃、30℃において、図
4及び図5に示す定常時のテーブル及び速暖時のテーブ
ルに従い制御した場合の、経過時間と床暖房パネルの温
度の変化を示す。この図より、室温が低いほど急速に速
暖運転されると同時に、室温が低いほど定常時の床暖房
パネルの温度が高いことがわかる。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の床暖房装置は、温度制御
手段の温度制御部が温度設定部の設定値及び記憶部の記
憶値に基づきタイマ部を制御し、タイマ部が時間を計測
して出力信号を出力し、制御部がその出力信号及び温度
センサのインピーダンスに基づきスイッチング素子を制
御して発熱線への通電をオンオフするため、記憶部に所
定の計測時間を記憶しておくことで床暖房パネルの温度
の上昇または下降を任意に制御することができるので、
快適性の向上を図ることができる。
【0051】また、請求項2記載の床暖房装置は、請求
項1の効果に加えて、出力信号はHIとLOにより構成
されるため、ノイズに強く正確な床暖房パネルの温度制
御をすることができる。
【0052】また、請求項3記載の床暖房装置は、請求
項1または2の効果に加えて、室温検出部で室温を検出
してその室温に基づき温度制御部がタイマ部を制御する
ことができるため、室温の変化に係わらず快適性を一定
に保つことができる。
【0053】また、請求項4記載の床暖房装置は、請求
項1乃至3のいずれかの効果に加えて、記憶部の第1記
憶器で温度設定部の設定値と室温に対応したオン時間及
びオフ時間を記憶しているため、特に演算することなく
オン時間及びオフ時間を決定できるので、温度制御部が
タイマ部を制御することが容易となるとともに、床暖房
パネルの温度制御の信頼性が向上する。
【0054】また、請求項5記載の床暖房装置は、請求
項1乃至4のいずれかの効果に加えて、第2記憶器で床
暖房装置のスタート時におけるオン時間及びオフ時間を
記憶しているため、スタート時において急速な床暖房パ
ネルの温度上昇を実現できるので、より一層快適性を向
上することができる。
【0055】また、請求項6記載の床暖房装置は、請求
項1乃至5のいずれかの効果に加えて、第3記憶器で床
暖房装置の停止モード及び停止時間を記憶し、第4記憶
器でその停止モード及び停止時間に応じて第1記憶器4a
または第2記憶器4bのどちらを利用するかを記憶してい
るため、前回の床暖房装置の運転状態を考慮して温度制
御部がタイマ部を制御することができるので、床暖房パ
ネルの温度が異常に高くなることを防止して快適性を向
上するとともに、安全性も高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す床暖房装置の回
路図である。
【図2】その床暖房装置の温度調節手段のブロック図で
ある。
【図3】その温度調節手段の記憶部のブロック図であ
る。
【図4】その記憶部の第1記憶器の内容を示す定常時の
テーブルである。
【図5】その記憶部の第2記憶器の内容を示す速暖時の
テーブルである。
【図6】その記憶部の第4記憶器の内容を示すフィード
バックのテーブルである。
【図7】その床暖房装置の出力信号及びスイッチング素
子のタイムチャートである。
【図8】その床暖房装置の制御部等のブロック図であ
る。
【図9】本発明の第2の実施形態を示す床暖房装置の温
度センサの斜視図である。
【図10】その床暖房装置の回路図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を示す床暖房装置の回
路図である。
【図12】本発明の実施例を示す床暖房装置の実験用床構
造図である。
【図13】その床暖房装置の床暖房パネルの温度変化を示
す実験結果である。
【図14】その床暖房パネルの別の温度変化を示す実験結
果である。
【図15】その床暖房パネルのさらに別の温度変化を示す
実験結果である。
【図16】本発明の従来の実施形態を示す床暖房装置の回
路図である。
【符号の説明】
1 温度調節手段 2 温度設定部 3 室温検出部 4 記憶部 5 タイマ部 6 温度制御部 8 商用電源 10 床暖房パネル 11 発熱線 12 スイッチング素子 13 温度センサ 14 制御部 15 温度−電圧変換ブロック 16 基準電圧発生ブロック 17 電圧比較ブロック 18 AND処理ブロック 19 スイッチング素子駆動ブロック 20 駆動電源 21 床暖房パネル本体 22 外部端子 23 電力送り線 24 信号送り線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床暖房パネルの温度を設定する温度設
    定部と、所定の計測時間を記憶する記憶部と、時間を計
    測して出力信号を出力するタイマ部と、温度設定部の設
    定値及び記憶部の記憶値に基づきタイマ部を制御する温
    度制御部と、を有する温度制御手段と、 床暖房パネルに配設されて通電することにより発熱する
    発熱線と、該発熱線への通電をオンオフするスイッチン
    グ素子と、床暖房パネルに配設されてその温度に応じて
    インピーダンスが変化する温度センサと、タイマ部の出
    力信号及び温度センサのインピーダンスに基づきスイッ
    チング素子を制御する制御部と、該制御部を駆動する駆
    動電源と、を具備することを特徴とする床暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記タイマ部に、HIとLOからなる
    出力信号を出力する出力器を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の床暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記温度制御手段に、室温を検出して
    温度制御部に送信する室温検出部を設けたことを特徴と
    する請求項1または2記載の床暖房装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶部に、温度設定部の設定値と
    室温に対応したオン時間及びオフ時間を記憶する第1記
    憶器を設けたことを特徴とする請求項1乃至3記載の床
    暖房装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶部に、床暖房装置のスタ−ト
    時における温度設定部の設定値と室温に対応したオン時
    間及びオフ時間を記憶する第2記憶器を設けたことを特
    徴とする請求項1乃至4記載の床暖房装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶部に、床暖房装置の停止モー
    ド及び停止時間を記憶する第3記憶器と、該停止モード
    及び停止時間に応じて第1記憶器または第2記憶器のど
    ちらを利用するかを記憶する第4記憶器を設けたことを
    特徴とする請求項1乃至5記載の床暖房装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100499922B1 (ko) * 2002-06-18 2005-07-05 오영섭 열감지선을 이용한 정온전선의 발열 제어장치
JP2006308205A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Eidai Co Ltd 電気式床暖房システム
JP2011153746A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 輻射暖房パネルシステム
JP2013511021A (ja) * 2009-11-13 2013-03-28 アールティーアール テクノロジーズ,インコーポレイテッド 多層構造加熱パネル

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