JPH09111961A - 縦葺き外装構造及びその施工方法 - Google Patents

縦葺き外装構造及びその施工方法

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JPH09111961A
JPH09111961A JP29379395A JP29379395A JPH09111961A JP H09111961 A JPH09111961 A JP H09111961A JP 29379395 A JP29379395 A JP 29379395A JP 29379395 A JP29379395 A JP 29379395A JP H09111961 A JPH09111961 A JP H09111961A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的高い負荷重の条件が想定される建築物
の屋根や外壁に施工される縦葺き外装構造にあって、対
吹上風圧力に優れ、且つ経済的な縦葺き外装構造及びそ
の施工方法を提供する。 【解決手段】 外装面のケラバ部分の、外装面の左右方
向長さの10%に相当するケラバ領域21に外装面の軒
棟方向長さと略等しい長さを有する第一保持部材3Aを
配設し、ケラバ領域21,21を除く外装面の軒先部
分、棟部分の、外装面の軒棟方向長さの10%に相当す
る軒先領域22、棟領域23にその領域22、23の軒
棟方向長さと略等しい長さを有する第二保持部材3Bを
配設し、ケラバ領域21,21及び軒先領域22及び棟
領域23を除く外装面の一般領域24に短尺な第三保持
部材3Cを適宜間隔で配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は比較的高い負荷重の
条件が想定される建築物の屋根や外壁に施工される縦葺
き外装構造にあって、対吹上風圧力に優れ、且つ経済的
な縦葺き外装構造及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物は、想定される荷重条件に対して
強度上の問題がなく、設計、施工されるよう建設基準法
や施工令、建設省告示といった基準が設けられている。
ここで建築物の屋根において想定される荷重条件につい
て説明すると、正荷重は、その大半が建築躯体に依存す
る形になるため、負荷重に対する配慮が肝要となる。言
うまでもなく負荷重は吹上風圧力によって生じるが、屋
根に作用する吹上風圧力は、同一外装面中にあっても、
部位が軒先、ケラバ、棟であるか、前記部位以外の中央
部位であるかによって、約3倍の相違が生じる。
【0003】従来、瓦棒葺きに代表される縦葺き屋根構
造においては、荷重条件が低い場合には、屋根全面を短
尺なピース状の部分吊子を用いて屋根板本体を保持する
方法が採られ、荷重条件が高い場合には、軒棟方向に長
尺な通し吊子を用いて屋根板本体を保持するか、或いは
部分吊子での屋根板本体の保持に加えて強度が不足する
部位の表面に浮き上がり防止用の横桟を縦桟に固定する
等の方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たように屋根全面を短尺なピース状の部分吊子を用いて
施工する場合、低荷重条件では問題を生じないが、高荷
重条件では強度不足となって施工できないという問題を
生ずるものであった。また、強度が不足する軒先やケラ
バや棟に浮き上がり防止用の横桟を固定することも可能
であるが、建物の外観意匠が著しく害されるという問題
があった。
【0005】一方、高荷重条件に対応して通し吊子を用
いて施工する場合には、当然強度は十分であるが、外装
面の大半を占める低荷重条件の中央部位等に対しては、
過剰性能となるので、経済的なロスになるという問題が
あった。また、部分吊子の固定一点当たりの強度を高め
た部分吊子を用いて施工することも技術的には不可能で
はないが、ピース部材の高強度化には、板厚の増加や加
工数の増加が不可欠なので、部材コストの顕著な上昇を
招きやすいという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記実情に鑑み
提案されたもので、建築躯体や適宜断熱材等の野地板を
介装した外装下地上に、縦葺き外装材を保持する保持部
材を適宜間隔で敷設、固定し、隣り合う保持部材間に、
両側縁に前記保持部材によって保持される折曲部を有
し、軒棟方向に長尺な縦葺き外装材を敷設してなる縦葺
き外装構造にあって、外装面のケラバ側の3mを越えな
い範囲であって、外装面の左右方向長さの10%に相当
する範囲をケラバ領域とし、このケラバ領域に外装面の
軒棟方向長さと略等しい長さを有する第一保持部材を配
設し、前記ケラバ領域を除く外装面の軒先、棟の3mを
越えない範囲であり、外装面の軒棟方向長さの10%に
相当する範囲を軒先領域、棟領域とし、これらの軒先領
域、棟領域に軒先領域、棟領域の軒棟方向長さと略等し
い長さを有する第二保持部材を配設し、前記ケラバ領域
及び軒先領域及び棟領域を除く外装面を一般領域とし、
この一般領域に短尺な第三保持部材を適宜間隔で配設し
たことを特徴とする縦葺き外装構造及びその施工方法に
関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の縦葺き外装構造は、概し
て外装下地上2に、縦葺き外装材1を保持する保持部材
3を適宜間隔で敷設、固定し、隣り合う保持部材3,3
間に、少なくとも両側縁に保持部材3によって保持され
る折曲部(12又は14)を有し、軒棟方向に長尺な縦
葺き外装材1を敷設してなる構成であって、外装面に作
用する吹上風圧力の相違に応じて長さが異なる保持部材
3を配設するものである。
【0008】まず、本発明の縦葺き外装構造における保
持部材3の敷設箇所について説明するが、それに先立
ち、建築基準法施行令第39条第2項の規定に基づく建
設省告示第109号「屋根ふき材、屋根材及び屋外に面
する張壁の基準」により、通常、一般面は負の風力係数
が0.5であるのに対し、「軒先、ケラバ、棟からそれ
ぞれ当該外装面の長さの10%に相当する範囲(3mを
越える時は、3mとする)の風力係数は1.5とす
る。」と定められていることを明記しておく。したがっ
て、本発明は、建築物の屋根に限定されるものではな
く、前記基準が適用される張壁、例えば外壁を構成する
ために使用される縦張り壁材にも利用することができ
る。図1には、最も一般的な切り妻形の屋根の平面図を
示すが、その大きさに応じて外装面(屋根面)を以下の
ように分割する。外装面のケラバ側の、外装面の左右方
向長さの10%に相当する範囲(3mを越える場合は3
mとする)、即ち図示した左右の二点鎖線の外側をケラ
バ領域21,21とする。前記ケラバ領域21,21を
除く外装面の軒先の、外装面の軒棟方向長さの10%に
相当する範囲(3mを越える場合は3mとする)、即ち
図示した軒側の二点鎖線の軒側を軒先領域22とする。
前記ケラバ領域21,21を除く外装面の棟の、外装面
の軒棟方向長さの10%に相当する範囲(3mを越える
場合は3mとする)、即ち図示した棟側の二点鎖線の棟
側を棟領域23とする。前記ケラバ領域21,21及び
軒先領域22及び棟領域23を除く外装面、即ち二点鎖
線の内側を一般領域24とする。要するに、前記の定め
における「軒先、ケラバ、棟からそれぞれ当該屋根面の
長さの10%に相当する範囲(3mを越える時は、3m
とする)」を軒先領域22、ケラバ領域21、棟領域2
3とした。
【0009】そして、各領域にそれぞれ長さが異なる保
持部材3(3A〜3C)を配設するのであるが、この場
合に配設する長尺な縦葺き外装材1は軒棟方向において
一定幅を有するので、保持部材3は横方向に一定間隔を
隔てて配設される。即ち、保持部材3は一定間隔の平行
線上に配設される。
【0010】前記ケラバ領域21,21には、外装面の
軒棟方向長さと略等しい長さを有する第一保持部材3A
を配設する。この第一保持部材3Aは、アルミや硬質樹
脂、セラミック等による押出成形品、メッキ鋼板、ステ
ンレス鋼板等のロール成形品よりなる。また、この第一
保持部材3Aは外装面の軒棟方向長さと略等しい長さを
有する一体成形品を現場施工しても良いし、押出成形品
の場合には数m単位の長い定尺材を複数本、適宜連結す
るものでも良い。
【0011】前記軒先領域22及び棟領域23には、軒
先領域22、棟領域23の軒棟方向長さと略等しい長さ
を有する第二保持部材3Bを配設する。尚、前記のよう
に軒先領域22も棟領域23もその軒棟方向長さは外装
面の軒棟方向長さの10%であるから、同一であって、
共に第二保持部材3Bを配設するのである。この第二保
持部材3Bは、前記第一保持部材3Aと同様な素材から
なる。したがって、この第二保持部材3Bを複数本連結
して前記第一保持部材3Aとする場合がある。その場
合、部材数が少なくなるので、生産、輸送、現場管理
(保管)の点で有用である。
【0012】前記一般領域24には、短尺な第三保持部
材3Cを適宜間隔で配設する。この第三保持部材3C
は、メッキ鋼板、ステンレス鋼板等をプレス加工により
製作しても良いが、前記押出成形やロール成形により長
尺に成形された材料をピース状の短尺に切断して製作し
た方が生産効率上好ましい。また、この第三保持部材3
Cは、概ね50〜150mmに成形される。
【0013】このように本発明は外装面を、吹上風圧力
によって生じる負荷重の高荷重条件の領域(ケラバ領域
21,軒先領域22,棟領域23)と、低荷重条件の領
域(一般領域24)とに分割し、それぞれに応じた長さ
の保持部材3A,3B,3Cを用いるので、比較的高い
負荷重の条件が想定される建築物の縦葺き外装構造を合
理的且つ経済的に構築することができる。また、所要荷
重条件に対し、外装面全面について建築基準を大きく上
回る安全率を設定したい場合に有用である。
【0014】同様な切り妻形の屋根でも、図2,3に示
すように、前記ケラバ領域21に、第一保持部材3Aに
代えて少なくとも前記第三保持部材3Cより長尺な第四
保持部材3Dを略梯子模様状又は略千鳥模様状に配設し
ても良い。尚、これらの場合も一般領域24には、前記
第三保持部材3Cを配設する。また、図3に示すように
ケラバ領域21でも調整用として第三保持部材3Cを用
いても良い。
【0015】前記第四保持部材3Dは、概ね650〜1
000mmに成形される。即ち、外装面の軒棟方向長さ
が6.5〜10mの場合には、第四保持部材3Dと第二
保持部材3Bとが同一となる場合もある。図2,3はま
さにこれに該当する。
【0016】また、図4,5に示すように、軒先領域2
2や棟領域23にも、第二保持部材3Bに代えて第四保
持部材3Dを略梯子模様状又は略千鳥模様状に配設して
も良い。
【0017】このように本発明は、前記第一保持部材3
A又は第二保持部材3Bに代えて第四保持部材3Dを用
いても良く、この場合、より一層合理的且つ経済的に縦
葺き外装構造を構築することができる。特にケラバ領域
21及び軒先領域22及び棟領域23に、第一保持部材
3A及び第二保持部材3Bに代えて第四保持部材3Dを
用いる図4,5の場合、使用する保持部材は第三保持部
材3Cと第四保持部材3Dとの2種類となり、生産、輸
送、現場管理(保管)の点で有用である。
【0018】図6には、ケラバのない屋根の平面図を示
すが、外装面(屋根面)の大きさに応じて以下のように
分割する。外装面の軒先の、外装面の軒棟方向長さの1
0%に相当する範囲(3mを越える場合は3m)、即ち
図示した最外側の略リング状領域を軒先領域22とす
る。外装面の棟の、外装面の軒棟方向長さの10%に相
当する範囲(3mを越える場合は3m)、即ち図示した
最内側の略円形状領域を棟領域23とする。前記軒先領
域22及び棟領域23を除く外装面、即ち略ドーナツ状
領域を一般領域24とする。
【0019】そして、各領域にそれぞれ長さが異なる保
持部材3(3B,3C)を配設するのであるが、この場
合に配設する長尺な縦葺き外装材1は棟から軒先に向か
って一定割合で拡幅する横幅を有するので、保持部材3
は横方向に、軒先に向かって一定割合で拡幅する間隔を
隔てて配設される。即ち、保持部材3は、一定角度間隔
(11.25度)の放射線上に配設される。
【0020】前記軒先領域22及び棟領域23には、軒
先領域22、棟領域23の軒棟方向長さと略等しい長さ
を有する前記第二保持部材3Bを配設し、前記一般領域
24には、短尺な前記第三保持部材3Cを適宜間隔で配
設する。
【0021】このように本発明は、ケラバのない屋根に
おいても、吹上風圧力によって生じる負荷重の高荷重条
件の領域(軒先領域22,棟領域23)と、低荷重条件
の領域(一般領域24)とに分割し、それぞれに応じた
長さの保持部材3B,3Cを用いるので、比較的高い負
荷重の条件が想定される建築物の縦葺き外装構造を合理
的且つ経済的に構築することができる。また、図示しな
いが軒先領域22や棟領域23に、第二保持部材3Bに
代えて第四保持部材3Dを略梯子模様状又は略千鳥模様
状に配設しても良い。
【0022】さらに、本発明は、図7(a)に示す屋根
201が円錐形状であっても、ドーム形状であっても、
図7(b)に示す屋根202のようにドーム変形形状で
あっても、図7(c)に示す屋根兼外壁203のように
蒲鉾形状であっても、同様に適用することができる。例
えば円錐形状の屋根201を施工するには、幅方向が上
に凸の曲面となるような縦葺き外装材1及び保持部材3
を用いれば良い。また、ドーム形状の屋根201を施工
するには、幅方向ばかりでなく軒棟方向も上に凸の曲面
となるような縦葺き外装材1及び保持部材3を用いれば
良い。尚、これらの場合、縦葺き外装材1は前記のよう
に棟から軒先に向かって一定割合で拡幅する横幅を有す
る。ドーム変形形状の屋根202を施工するには、前記
ドーム形状の屋根201を施工する場合と同様である
が、その中央部分202’は棟から軒先に向かって一定
横幅を有する縦葺き外装材1を用いれば良い。蒲鉾形状
の屋根兼外壁203を施工するには、前記ドーム変形形
状の屋根202の中央部分202’と同様に行えば良
い。
【0023】前記のように本発明には長さが異なる4種
の保持部材3A,3B,3C,3Dを適宜に組合せて用
いるが、次に、これらの相違をより具体的な図示実施例
で示す。図8〜11に示した保持部材3の各部の詳細な
説明については後述するが、符号35は外装下地への固
定部である。図8の保持部材3が最も短尺な第三保持部
材3Cとすると、図9の保持部材3はそれ以外の第一保
持部材3A、第二保持部材3B、第四保持部材3Dに相
当する。尚、図9はその大部分を省略している。図10
は、固定部35を、(特に限定するものではないが)長
さ方向の両端近傍に2箇所程度形成すれば良いような、
長さが650〜1000mm程度の保持部材3を示す。
このような保持部材3は第二保持部材3B、第四保持部
材3Dとして用いられる。図11は、固定部35を、
(特に限定するものではないが)長さ方向の適宜間隔で
複数形成する必要があるような、長さが数m単位の長い
定尺材である保持部材3を示す。このような保持部材3
は必要に応じて適宜に連結して第一保持部材3Aとして
用いられる。また、適宜長さに切断して第二保持部材3
B、第三保持部材3C、第四保持部材3Dとして用いて
も良い。尚、固定部35は、現場にて隆起部33の一部
(上方部分)を切り欠いて形成しても良い。また、保持
部材3の長さによっては図10(a)、図11(a)に
示すように長さ方向の両端縁の内側の適宜箇所に固定部
35を形成する場合と、図10(b)、図11(b)に
示すように長さ方向の両端縁に位置する隆起部33の上
方部分を切り欠いて固定部35を形成する場合とがあ
る。
【0024】以上、本発明における各種保持部材3の配
設箇所等について説明したが、以下には、保持部材3と
縦葺き外装材1との組合せ状態(関係)を中心に、縦葺
き外装構造の幾つかの実施例を説明する。尚、説明の重
複を避けるため、一度説明した箇所やその効果について
は、多少の形状の変更があっても同一符号を付して説明
を省略する。
【0025】本発明の縦葺き外装構造に用いる縦葺き外
装材1は、前記保持部材3に保持される折曲部(12又
は14)を有するものであれば、その他の構成を限定す
るものではなく、表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッ
キ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金
板、銅板、真鍮板、鉛板等の公知の金属素材、炭素繊維
積層板、硬質樹脂板等より成形され、素材が金属板の場
合にはロール成形、或いはプレス成型、或いは両者の組
合せにより成形(成型)される。素材が非金属素材の場
合には、主に型成型により成型される。また、その素材
厚は特に限定するものではないが、概ね0.4〜1.6
mm程度である。また、本発明における外装下地2は、
木造、鉄骨造、コンクリート造等、釘、ビス、アンカー
等の固定具が取付可能な全ての建築躯体を用いることが
でき、前記躯体上に断熱その他の必要に応じて敷設する
木毛セメント板等のボード類を含む。したがって、縦葺
き外装材1と躯体との間に介装されるボード類が固定具
の取付強度を有する場合を例外として、原則的には保持
部材(下部保持部材)を固定するための固定具は前記ボ
ード類を貫通して、躯体を構成する母屋や垂木等の補助
部材に固定される。
【0026】図12の外装構造に用いた保持部材3は、
左右に上向きの起立部31,31が、その起立部31,
31の内側に平坦部分32,32が形成されると共に、
平坦部分32の内側には上方に凸状の隆起部33が形成
される構成である。前記隆起部33の左右には縦葺き外
装材1の係合部と弾性的に係合する被係合部34,34
が形成され、隆起部33の長さ方向の一部を切り欠いて
外装下地2への固定部35が形成され、さらに隆起部3
3の上端には断面略円状の先端係合部36が形成されて
いる。
【0027】図12の外装構造に用いた縦葺き外装材1
は、中央に面板部11が、その左右側縁に上向きの内側
折曲部12が形成されると共に、内側折曲部12の外側
には排水溝13を介して上向きの外側折曲部14が形成
される構成である。前記内側折曲部12は、面板部11
の側縁を立ち上げた内側部分とその上端を下方へ折り返
した外側部分とからなり、その裏面側には下方が開口す
る空間121が形成されている。前記外側折曲部14
は、外方に向かって傾斜状に形成され、中間には、内方
に屈曲し、再び外方へ屈曲した形状の係合部141が設
けられ、上端を内方側に折り返した構成である。また、
前記面板部11の裏面には、結露防止や防音対策上、ポ
リエチレンフォーム等の弾性を有する断熱裏貼り材を貼
るか、介在させても良い。
【0028】また、図12の外装構造には、隣接する縦
葺き外装材1,1間にキャップ部材4を冠着する構造で
あり、このキャップ部材4は、頂部から左右下方へ傾斜
させた被着部41の左右の端縁を下方へ折下げた縦片部
42,42を有し、その下端を内方へ折曲し、続いて下
方へ折曲し、さらにその下端を内側上方へ傾斜状に折り
返した取付部43,43を有する。このキャップ部材4
は、基本的には前記縦葺き外装材1と同一素材により成
形されるが、アルミや硬質樹脂による押出成形品でも良
い。また、その素材厚は、特に限定するものではない
が、押出成形品の場合、概ね1.2乃至2.5mm程度
である。また、キャップ部材4の裏面には、前記縦葺き
外装材1の面板部11の裏面と同様に結露防止や防音対
策上、ポリエチレンフォーム等の弾性を有する断熱裏貼
り材を貼るか、介在させても良い。
【0029】これらの各部材から施工される図12の外
装構造は、縦葺き外装材1の敷設に際し、内側折曲部1
2の裏面側空間121内に前記保持部材3の起立部31
を位置させると共に、外側折曲部14の係合部141と
保持部材3の被係合部34とを弾性的に係合させ、外側
折曲部14の上端を前記保持部材3の隆起部33の先端
係合部36に弾性的に圧接(係合)させる。さらに横方
向に隣接する縦葺き外装材1,1間を覆うようにキャッ
プ部材4を臨ませ、その被保持部43と縦葺き外装材1
の外側折曲部14のキャップ保持部(係合部141の内
側)とを弾性的に係合保持させて配設する。
【0030】この図12の外装構造において採用した種
々の構成により、それぞれ以下の効果が付与される。
【0031】保持部材3に上向きの起立部31を形成
し、この起立部31を縦葺き外装材1の内側折曲部12
の裏面側空間121に位置させたので、その働き幅中央
方向への変位が抑制され、吹上風圧力(負荷重)作用
時、積雪荷重(正荷重)作用時の耐久強度に優れたもの
となる。また、起立部31によって、縦葺き外装材1の
内側折曲部12より外方の構成の塑性変形を防止でき、
雨仕舞や保持関係の機能が安定に維持できる。
【0032】縦葺き外装材1の外側折曲部14に係合部
141を形成し、該係合部141と弾性的に係合する被
係合部34を保持部材3に形成したので、予め外装下地
2上に割り付け、固定した保持部材3は、起立部31で
縦葺き外装材1の内側折曲部12を保持し、しかも被係
合部34で縦葺き外装材1の外側折曲部14(係合部1
41)を保持することができる。即ち、保持部材3で安
定に縦葺き外装材1を保持することができ、縦葺き外装
材1を敷設した後の位置調整が不要である。また、外側
折曲部14の上端が保持部材3の隆起部33の先端係合
部36に弾性的に圧接(係合)するので、縦葺き外装材
1は保持部材3に強固に保持され、施工性が高く、施工
時の突風等に対する安全性も高いものとなる。したがっ
て、近年のPL法の施行に見られるような安全に対する
社会全般的な認識の高まりにも配慮したものとなる。
【0033】縦葺き外装材1は、上向きの内側折曲部1
2の外側に排水溝13を形成したので、強風雨等により
内側折曲部12を越える雨水が生じても、排水溝13に
より浸入雨水を円滑に軒方向に流下させて軒先から排出
することができ、雨仕舞性能が高い。
【0034】縦葺き外装材1の上向きの内側折曲部12
の裏面側に空間121を形成したので、日射によって面
板部11に働き幅方向の熱伸縮作用が働いてもこれを吸
収して歪みの発生を防止する、又は軽減することができ
る。
【0035】縦葺き外装材1の面板部11を、排水溝1
3の底部より高い位置に形成し、断面中立軸上又は近傍
に位置させたので、例えば外装下地2が曲面の建築物に
追従させるための曲面加工を必要とする場合にも圧縮歪
を生ずることなく容易且つ美麗に行うことができる。さ
らに、縦葺き外装材1は、その面板部11と外装下地2
との間に空隙20が形成されるので、面板部11と外装
下地2(アスファルト系防水シート)とは接触すること
がなく、面板部11が高温になってもその熱をアスファ
ルト系防水シートに伝搬することがなく、仮にアスファ
ルト系防水シートが熱軟化したとしても前記伸縮作用を
妨げることがない。
【0036】図13の外装構造に用いた保持部材は、略
山字状の下部保持部材6と略傘型状の上部保持部材7と
の2部材からなる。このように、保持部材は複数部材か
ら構成しても良く、また具体的に図示しないが下部保持
部材及び上部保持部材についてもそれぞれ複数部材で構
成しても良い。下部保持部材6は、起立部61の内方
に、平坦部分62を介して縦葺き外装材1の上向きの外
側折曲部14とほぼ同じ高さの第二起立部63,63を
有し、この第二起立部63,63間が外装下地2への固
定部65となる。また、第二起立部63の上端に、上部
保持部材7と接続部71と嵌合状に接続する接続受部6
6が形成され、この接続受部66に形成される隅部状の
被係合部64から起立部61の内側基部までの長さは縦
葺き外装材1の外側折曲部14の長さと同一か僅かに長
く形成されている。上部保持部材7は、中央に、前記下
部保持部材6の接続受部66に嵌合する接続部71を有
すると共に該接続部71から外側下方へ保持部分72,
72を傾斜状に延設している。この保持部分72は、縦
葺き外装材の1の外側折曲部14とほぼ同じ長さを有
し、中間外側には略楔状のキャップ保持部73が形成さ
れている。
【0037】縦葺き外装材1は、その上向きの内側折曲
部12の内側片部分の中間に、それから下方が幅広とな
る段部122を有し、その上向きの外側折曲部14が断
面直線状である。
【0038】キャップ部材4は、被着部41が連続する
断面半円状の比較的大形状の曲面であり、実質的に縦片
部(42)を兼ねている。また、この被着部41の内側
に、縦葺き外装材1の内側折曲部12の上半部分を包持
する包持凹部46を有する。さらに、このキャップ部材
4の被着部41の一部を下方から支持する通し押出材5
を、前記上部保持部材7の上部に係合させる。
【0039】これらの各部材から施工される図13の外
装構造では、下部保持部材6を外装下地に固定した状態
で縦葺き外装材1を敷設するのであるが、縦葺き外装材
1の外側折曲部14の上端が下部保持部材6の被係合部
64に圧接して弾性的に係合保持されるので、外側折曲
部14の上端が係合部141となる。その後、上部保持
部材7をスライドさせることによりその接続部71を接
続受部66に嵌合状に接続させて下部保持部材6と一体
化させると共にその保持部分72を縦葺き外装材1の外
側折曲部14に沿わせて配設する。
【0040】前記のように上部保持部材7に、縦葺き外
装材1の上向きの外側折曲部14を押圧保持する保持部
分72を形成したので、縦葺き外装材1の取付強度を高
めることができ、しかも施工性も向上する。また、前記
保持部分72と下部保持部材6の起立部61との相乗効
果により、位置規制効果並びに変形防止効果が共に向上
する。尚、この効果は縦葺き外装材1の上向きの内側折
曲部12又はその内側基部又は排水溝13を保持しても
同様の効果が得られる。
【0041】前記のように上部保持部材7に、キャップ
部材4を弾性的に係合保持するキャップ保持部73を設
けたので、縦葺き外装材1自体にキャップ保持部を設け
る場合に比べて製品精度及び施工精度を高めることがで
きる。
【0042】前記のようにキャップ部材4に、縦葺き外
装材1の上向きの内側折曲部12の上半部分を支持する
包持凹部44を形成したので、キャップ部材4に作用す
る各種荷重による変形を防止又は軽減することができ
る。
【0043】前記の段部122を、縦葺き外装材1の潤
辺(流量計算における対象物の水が接する面)の深さよ
りも高位置で、キャップ部材4の側縁を段部122より
高位置で納めると、キャップ部材4と内側折曲部12の
接触箇所からの毛細管現象による雨水の染み込みを防止
することができる。また、この段部122により、縦葺
き外装材1の内側折曲部12の内側部分の下方とキャッ
プ部材4の被着部41の下方(側方)とが略面一状とな
り、外観上滑らかに連続するので、桟状部分の意匠性が
向上するとともに、桁行き方向からの風雨による前記接
触箇所からの吹き込みを軽減することができる。さら
に、この段部122により、前記伸縮作用に対応する空
間121が増加する。
【0044】前記の通し押出材5を施工面の長さ方向に
連続する長尺材とすると、キャップ部材4が定尺材であ
っても、継ぎ目からの浸入水を固定部65に滴下させな
い防水キャップ効果がある。
【0045】図14の外装構造に用いた保持部材は、縦
葺き外装材1の働き幅内方へ傾斜させて形成した起立部
61を有する下部保持部材6と、キャップ部材を兼ねる
上部保持部材7と、の2部材からなる。また、縦葺き外
装材1の上向きの内側折曲部12は、非組合せ状態にお
いては直立状であり、組合せ状態においてその裏面側空
間121に前記傾斜状の起立部61を位置させることに
より面板部11側に傾斜する構成であり、この上向きの
内側折曲部12の傾斜により面板部11が凹面状にな
る。
【0046】前記のように下部保持部材6に、傾斜状の
起立部61を縦葺き外装材1の上向きの内側折曲部12
を働き幅内方へ傾斜させる傾斜状の起立部61を形成し
たので、吹上風圧力に対する強度性能を向上し、縦葺き
外装材1中央部自体の変位を抑制し、面板部11の凹面
状化により通常時に最も顕在化するポケットウェーブ現
象を非顕在化し、意匠性を高めることができる。
【0047】また、前記のように上部保持部材7がキャ
ップ部材を兼ねるようにしたので、ロール成形品のキャ
ップ部材よりも高い剛性を有し、縦葺き外装材1の保持
強度、桟状部分の耐圧強度を共に高めることができる。
【0048】図15の外装構造に用いた保持部材3は、
略山字状に成形され、起立部31と中央起立片39との
間の平坦部分が固定部35となる構成である。また、縦
葺き外装材1は、左右の端縁構造として、上向きの内側
折曲部12及び排水溝13及び上向きの外側折曲部14
が形成される点や、その外側折曲部14の上端が中央起
立片39のT字状頭部に形成された被係合部34に弾性
的に係合する点については左右同一であるが、一方の端
縁は外側折曲部14の上端に抱持部15が延設され、該
抱持部15が保持部材3の中央起立片39のT字状頭部
並びに他方の端縁の外側折曲部14を抱持し、且つ他方
の端縁の排水溝13にまで至る構成である。
【0049】前記のように縦葺き外装材1の左右の端縁
構造は必ずしも対称である必要はなく、非対称であって
も良い。
【0050】図16(a)の外装構造に用いた保持部材
3は、図16(b)に示すように隆起部33の長さ方向
の一部を切り欠いて屋根下地2への固定部35が形成さ
れ、その左半にのみ平坦部分32及び起立部31が形成
された構成である。また、この保持部材3の左側に位置
する縦葺き外装材1の端縁には上向きの内側折曲部12
及び排水溝13及び上向きの外側折曲部14が形成さ
れ、その内側折曲部12及び外側折曲部14が保持部材
3に保持されるが、右側に位置する縦葺き外装材1の端
縁には、そのような二つの折曲部は形成されていない。
そして、面板部11から立上り、且つ保持部材3の隆起
部33及び左側に位置する縦葺き外装材1の内側折曲部
12を被覆する上向きの第二折曲部16が形成される。
この第二折曲部16には、保持部材3の右側に形成され
た被係合部34と弾性的に係合する係合部161、左側
に位置する縦葺き外装材1の内側折曲部12を包持する
包持凹部162、左側に位置する縦葺き外装材1の外側
折曲部14の係合部141の内側に係合する取付部16
3、が形成される。
【0051】前記のように保持部材3は、必ずしも対称
である必要はなく、非対称であっても良い。
【0052】また、前記のように別部材のキャップ部材
を用いることなく、即ち、保持部材3と縦葺き外装材1
とのみで外装構造を構成するようにしても良い。
【0053】図17(a)の外装構造に用いた保持部材
3は、図17(b)に示すように固定部35となる平坦
部分の左右を立ち上げた保持片37の途中に被係合部3
4を形成した構成である。また、縦葺き外装材1は、前
記のような二つの折曲部は形成されず、その途中に前記
被係合部34と弾性的に係合する係合部171を有する
上向きの第三折曲部17が形成されている。この第三折
曲部17の上端には外側下方へ向かう垂下片172が形
成され、その組合せ状態において前記保持部材3の保持
片37の上端に係止している。
【0054】前記のように保持部材3は、ロール成形に
より作製される簡易な構造のものでも良い。
【0055】また、図示しないが、例えば前記保持部材
3の保持片37,37間に、外装面の軒棟方向長さとほ
ぼ等しい樋部材を配設すると、縦葺き外装材1の垂下片
172の端縁が前記樋部材の内部空間に臨む構成となる
ので、第三折曲部17を越えて浸入する雨水が生じても
浸入雨水を円滑に軒方向に流下させて軒先から排出する
ことができるので、雨仕舞性能が高いものとなる。
【0056】図18(a)の外装構造に用いた保持部材
3は、図18(b)に示すように中央に凹部38を有す
る略ハット状であり、凹部38の上端には内方に突起す
る被係合部34が形成され、裏面側には略U字形状の空
間が形成される構成である。前記保持部材3の略U字形
状の空間には、外装面の軒棟方向長さとほぼ等しく、上
方が開口する樋部材8が配設されている。尚、図18
(b)に示す保持部材3は、アルミ等の押出成形により
短尺に成形され、第三保持部材3Cとして用いられるも
のであるから特に必要ないが、図18(c)に示す保持
部材3のように第一保持部材3A、第二保持部材3B、
第四保持部材3Dとして用いるような長尺に成形したも
のには、凹部38に適宜間隔で導水孔381を形成し、
この導水孔381から前記樋部材8の排水空間内に水が
流入するようにした。また、縦葺き外装材1の端縁に
は、段部を介して後述するカバー部材40の被着部41
の厚み分だけ面板部11より低い窪部18が形成され、
該窪部18の端縁を下方へ折り下げて下向きの第四折曲
部19が形成される構成である。この第四折曲部19の
先端(下端)には内側上方へ折り返した係合部191が
形成され、その組合せ状態ではこの係合部191が前記
保持部材3の被係合部34と弾性的に係合する。したが
って、縦葺き外装材1の第四折曲部19は、保持部材3
の凹部38内に保持される。さらに、隣り合う縦葺き外
装材1,1間を覆うように配設されるカバー部材40
は、被着部401とその下面に形成された取付部402
とからなり、縦葺き外装材1の第四折曲部19を介して
弾性的に保持部材3の凹部38に係合している。また、
縦葺き外装材1の面板部11の裏面にはバックアップ材
50が配設されている。
【0057】前記のように保持部材3に保持される縦葺
き外装材1の折曲部は、面板部11から立上る上向きの
ものに限定するものではなく、面板部11から折り下げ
た下向きのものでも良い。そして、本発明は桟状部分を
有する外装構造に限定するものではなく、平坦状の外装
構造を構成するようにしても良い。
【0058】以上本発明を図面の実施の形態に基づいて
説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限
りどのようにでも実施することができる。例えば各実施
例の図面ではアスファルトルーフィングやアスファルト
フェルト等の公知の防水材を図示していないが、これら
の使用を妨げるものではない。外装下地に繊維系断熱材
等が敷設されている場合には、それらの養生の観点から
張設することが好ましい。
【0059】
【発明の効果】以上要するに本発明は、外装面に作用す
る吹上風圧力の相違に応じて長さが異なる保持部材を配
設するものであり、ケラバのある外装面に対しては第一
〜第三保持部材の3種の保持部材を用い、ケラバのない
外装面に対しては第二、第三保持部材の2種の保持部材
を用いることにより、比較的高い負荷重の条件が想定さ
れる外装構造全面の仕様を適正化することができる。
尚、従来は、荷重条件が低い場合には短尺なピース状の
部分吊子、即ち本発明における第三保持部材が用いら
れ、荷重条件が高い場合には軒棟方向に長尺な通し吊
子、即ち本発明における第一保持部材が用いられていた
が、何れの場合にも1種の吊子(保持部材)のみを用い
るものであったため、部分的に強度が不足して浮き上が
り防止用の横桟を縦桟に固定する必要が生じ、外観意匠
が著しく害されたり、部分的に過剰性能となって経済的
なロスになるという問題があったのに対し、本発明は、
前記のように外装面に作用する吹上風圧力の相違に応じ
て長さが異なる保持部材を配設したので、浮き上がり防
止用の横桟を必要とすることもく、建築物の縦葺き外装
構造を合理的且つ経済的に構築することができる。ま
た、所要荷重条件に対し、外装面全面について、建築基
準を大きく上回る安全率を設定したい場合にも有用であ
る。さらに、本発明は前記のように負荷重条件に対する
ものであるが、正荷重条件に対しても結果的に有用であ
る。例えば積雪地の建築物の屋根には、軒先領域に雪止
め金具を設けることが多いが、縦葺き屋根の雪止め金具
は一般に縦桟相当位置で固定され、保持部材が金具を支
持することになるので、本発明の保持部材により雪止め
金具にかかる正荷重を分散することができる。
【0060】また、第一保持部材又は第二保持部材に代
えて少なくとも第三保持部材より長尺な第四保持部材を
略梯子模様状又は略千鳥模様状に配設すると、ケラバ領
域や軒先領域、棟領域等の高荷重領域において許容荷重
が調整できるので、より一層合理的且つ経済的に縦葺き
外装構造を構築することができる。
【0061】縦葺き外装材は、中央に面板部を、その左
右側縁に上向きの内側折曲部を有すると共に、内側折曲
部の外側には排水溝を介して上向きの外側折曲部を有
し、この外側折曲部には係合部を備え、保持部材は、前
記係合部と弾性的に係合する被係合部を有し、これら係
合部と被係合部とを弾性的に係合させて保持するように
した縦葺き外装構造は、強風等により、内側折曲部を越
える雨水が生じても、縦葺き外装材に形成された排水溝
により、浸入雨水を円滑に軒方向に流下させて軒先から
排出することができるので、雨仕舞性能が高い。また、
保持部材が予め屋根下地上に割り付け固定された後に、
縦葺き外装材を敷設するので、敷設後の位置調整が不要
となり、施工性が高い。さらに、縦葺き外装材の敷設と
同時にその外側折曲部に形成した係合部が保持部材の被
係合部と弾性的に係合するので、縦葺き外装材の保持強
度が高く、施工性も高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケラバがある屋根面に対する各種保持部材の配
設方法(箇所)の一例を示す平面図である。
【図2】ケラバがある屋根面に対する各種保持部材の配
設方法(箇所)の他の一例を示す平面図である。
【図3】ケラバがある屋根面に対する各種保持部材の配
設方法(箇所)の他の一例を示す平面図である。
【図4】ケラバがある屋根面に対する各種保持部材の配
設方法(箇所)の他の一例を示す平面図である。
【図5】ケラバがある屋根面に対する各種保持部材の配
設方法(箇所)の他の一例を示す平面図である。
【図6】ケラバのない屋根面に対する各種保持部材の配
設箇所方法(箇所)の一例を示す平面図である。
【図7】屋根面の他の三例を示す平面図である。
【図8】第三保持部材として用いられる保持部材の一例
を示す斜視図である。
【図9】第一保持部材又は第二保持部材又は第四保持部
材として用いられる保持部材の一例を示す斜視図であ
る。
【図10】第二保持部材又は第四保持部材として用いら
れる保持部材の一例を示す側面図である。
【図11】第一保持部材として用いられる保持部材の一
例を示す側面図である。
【図12】縦葺き外装構造の一例の桟状部分を示す断面
図である。
【図13】縦葺き外装構造の他の一例の桟状部分を示す
断面図である。
【図14】縦葺き外装構造の他の一例の桟状部分を示す
断面図である。
【図15】縦葺き外装構造の他の一例の桟状部分を示す
断面図である。
【図16】(a)縦葺き外装構造の他の一例の桟状部分
を示す断面図、及び(b)それに用いた保持部材の斜視
図である。
【図17】(a)縦葺き外装構造の他の一例の桟状部分
を示す断面図、及び(b)それに用いた保持部材の斜視
図である。
【図18】(a)縦葺き外装構造の他の一例の桟状部分
を示す断面図、及び(b)それに第三保持部材として用
いられる保持部材の斜視図、(c)第一、第二、第四保
持部材として用いられる保持部材の平面図である。
【符号の説明】
1 縦葺き外装材 21 ケラバ領域 22 軒先領域 23 棟領域 24 一般領域 3 保持部材 3A 第一保持部材 3B 第二保持部材 3C 第三保持部材 3D 第四保持部材 4 キャップ部材 6 下部保持部材 7 上部保持部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築躯体や適宜断熱材等の野地板を介装
    した外装下地上に、縦葺き外装材を保持する保持部材を
    適宜間隔で敷設、固定し、隣り合う保持部材間に、両側
    縁に前記保持部材によって保持される折曲部を有し、軒
    棟方向に長尺な縦葺き外装材を敷設してなる縦葺き外装
    構造にあって、 外装面のケラバ部分の3mを越えない範囲であって、外
    装面の左右方向長さの10%に相当する範囲をケラバ領
    域とし、このケラバ領域に、外装面の軒棟方向長さと略
    等しい長さを有する第一保持部材を配設し、 前記ケラバ領域を除く外装面の軒先部分、棟部分の3m
    を越えない範囲であって、外装面の軒棟方向長さの10
    %に相当する範囲を軒先領域、棟領域とし、これらの軒
    先領域、棟領域に、軒先領域、棟領域の軒棟方向長さと
    略等しい長さを有する第二保持部材を配設し、 前記ケラバ領域及び軒先領域及び棟領域を除く外装面を
    一般領域とし、この一般領域に、短尺な第三保持部材を
    適宜間隔で配設したことを特徴とする縦葺き外装構造。
  2. 【請求項2】 第一保持部材又は第二保持部材に代えて
    少なくとも第三保持部材より長尺な第四保持部材を略梯
    子模様状又は略千鳥模様状に配設したことを特徴とする
    請求項1に記載の縦葺き外装構造。
  3. 【請求項3】 建築躯体や適宜断熱材等の野地板を介装
    した外装下地上に、縦葺き外装材を保持する保持部材を
    適宜間隔で敷設、固定し、隣り合う保持部材間に、両側
    縁に前記保持部材によって保持される折曲部を有し、軒
    棟方向に長尺な縦葺き外装材を敷設するケラバのない縦
    葺き外装構造にあって、 外装面の軒先部分、棟部分の3mを越えない範囲であっ
    て、外装面の軒棟方向長さの10%に相当する範囲を軒
    先領域、棟領域とし、これらの軒先領域、棟領域に、軒
    先領域、棟領域の軒棟方向長さと略等しい長さを有する
    第二保持部材を配設し、 前記軒先領域及び棟領域を除く外装面を一般領域とし、
    この一般領域に、短尺な第三保持部材を適宜間隔で配設
    したことを特徴とする縦葺き外装構造。
  4. 【請求項4】 第二保持部材に代えて少なくとも第三保
    持部材より長尺な第四保持部材を略梯子模様状又は略千
    鳥模様状に配設したことを特徴とする請求項3に記載の
    縦葺き外装構造。
  5. 【請求項5】 縦葺き外装材は、中央に面板部を、その
    左右側縁に上向きの内側折曲部を有すると共に、内側折
    曲部の外側には排水溝を介して上向きの外側折曲部を有
    し、この外側折曲部には係合部を備え、保持部材は、前
    記係合部と弾性的に係合する被係合部を有し、これら係
    合部と被係合部とを弾性的に係合させて保持するように
    したことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記
    載の縦葺き外装構造。
  6. 【請求項6】 建築躯体や適宜断熱材等の野地板を介装
    した外装下地上に、縦葺き外装材を保持する保持部材を
    適宜間隔で敷設、固定し、隣り合う保持部材間に、両側
    縁に前記保持部材によって保持される折曲部を有し、軒
    棟方向に長尺な縦葺き外装材を敷設してなる縦葺き外装
    構造の施工方法であって、 外装面のケラバ部分の3mを越えない範囲であって、外
    装面の左右方向長さの10%に相当する範囲をケラバ領
    域とし、このケラバ領域に、外装面の軒棟方向長さと略
    等しい長さを有する第一保持部材を配設し、 前記ケラバ領域を除く外装面の軒先部分、棟部分の3m
    を越えない範囲であって、外装面の軒棟方向長さの10
    %に相当する範囲を軒先領域、棟領域とし、これらの軒
    先領域、棟領域に、軒先領域、棟領域の軒棟方向長さと
    略等しい長さを有する第二保持部材を配設し、 前記ケラバ領域及び軒先領域及び棟領域を除く外装面を
    一般領域とし、この一般領域に、短尺な第三保持部材を
    適宜間隔で配設するようにしたことを特徴とする縦葺き
    外装構造の施工方法。
  7. 【請求項7】 第一保持部材又は第二保持部材に代えて
    少なくとも第三保持部材より長尺な第四保持部材を略梯
    子模様状又は略千鳥模様状に配設するようにしたことを
    特徴とする請求項6記載の縦葺き外装構造の施工方法。
  8. 【請求項8】 建築躯体や適宜断熱材等の野地板を介装
    した外装下地上に、縦葺き外装材を保持する保持部材を
    適宜間隔で敷設、固定し、隣り合う保持部材間に、両側
    縁に前記保持部材によって保持される折曲部を有し、軒
    棟方向に長尺な縦葺き外装材を敷設するケラバのない縦
    葺き外装構造の施工方法にあって、 外装面の軒先部分、棟部分の3mを越えない範囲であっ
    て、外装面の軒棟方向長さの10%に相当する範囲を軒
    先領域、棟領域とし、これらの軒先領域、棟領域に、軒
    先領域、棟領域の軒棟方向長さと略等しい長さを有する
    第二保持部材を配設し、 前記軒先領域及び棟領域を除く外装面を一般領域とし、
    この一般領域に短尺な第三保持部材を適宜間隔で配設す
    ることを特徴とする縦葺き外装構造の施工方法。
  9. 【請求項9】 第二保持部材に代えて少なくとも第三保
    持部材より長尺な第四保持部材を略梯子模様状又は略千
    鳥模様状に配設するようにしたことを特徴とする請求項
    8記載の縦葺き外装構造の施工方法。
  10. 【請求項10】 縦葺き外装材は、中央に面板部を、そ
    の左右側縁に上向きの内側折曲部を有すると共に、内側
    折曲部の外側には排水溝を介して上向きの外側折曲部を
    有し、この外側折曲部には係合部を備え、保持部材は、
    前記係合部と弾性的に係合する被係合部を有し、これら
    係合部と被係合部とを弾性的に係合させて保持するよう
    にしたことを特徴とする請求項6又は7又は8又は9に
    記載の縦葺き外装構造の施工方法。
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JP2007303178A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Gantan Beauty Ind Co Ltd 建築用縦葺き外装材、及び縦葺き外装構造
JP2010071026A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Gantan Beauty Ind Co Ltd 建築用外装構造
JP2010071027A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Gantan Beauty Ind Co Ltd 建築用外装構造の施工方法

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