JP3061107B2 - 建築物の横葺外装構造 - Google Patents

建築物の横葺外装構造

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JP3061107B2 JP8092618A JP9261896A JP3061107B2 JP 3061107 B2 JP3061107 B2 JP 3061107B2 JP 8092618 A JP8092618 A JP 8092618A JP 9261896 A JP9261896 A JP 9261896A JP 3061107 B2 JP3061107 B2 JP 3061107B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物における空
気層を有する横葺外装構造の軽量化に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】横葺外装材は、特に意匠性が高い屋根と
して近年広く普及したが、その棟側係合部と軒側係合部
を係合させて敷設する構成故に、平坦な下地上に敷設す
ると、外装材の面板部と下地材間に断面略3角形状の空
隙が生じ、積雪荷重や人為的な集中荷重が負荷されると
塑性変形して、意匠性の低下や、最悪の場合、雨仕舞機
能の低下を招く可能性がある。一方、屋根構造の内部結
露の防止や建築物に外断熱を求める社会的要請により、
屋根構造内に空気層を設けるケースも増加している。
【0003】このため、変形を生じさせず、また空気層
を設けられる外装構造として、横葺外装材の裏面に添っ
てバックアップとしての下板を添設した特公昭59−3
8382号に示されるような構成のものがある。この屋
根構造における下板は、木毛(セメント)板等の比較的
高密度で曲げ強度が高い材質の部材を用いているので、
要求が満たされる反面、横葺外装材自身の重量は小さい
のに、単位面積当りの構造重量が大きいという問題があ
った。この構造重量については、神戸の震災以降、地震
力との関係から、軽減を望む要請が高まっている。一
方、実公平3−6731号に示されている屋根構造で
は、木毛(セメント)板等の下地材表面における断面略
三角形状のバックアップ材を発泡材で形成して変形の回
避と軽量化を計る工夫がなされ、また空気層を確保する
ために、下地材の左右側縁を垂木でそれぞれ支持して、
下地材が母屋材あるいは内下地材表面から浮いた状態に
して空気層を形成している。ところで、下地材はその左
右側縁を垂木で支持される構成であることにより、前記
負荷に対して所要の強度を要求されて、下地材そのもの
の軽量化は望めない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、第1には、軽量構造でありながら、従来の高密度で
曲げ強度が高くて重量が大きい部材と同程度のバックア
ップ能力を有すると共に、断熱性そして外装材裏面の内
部結露防止能力が高い建築物の横葺外装構造を得ること
であり、第2には、さらに、外装材を損傷させることな
く上側から下側に迅速に施工することが可能である建築
物の横葺外装構造を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決するため、建築躯体またはこれに相当する強度の基
部材上に、野地材を敷設し、前記野地材上に垂木とバッ
クアップ材を介して横葺外装材を葺く建築物の横葺外装
構造にあって、前記垂木は、桁行き方向に所定間隔をあ
けて軒棟方向に連続するよう前記建築躯体または基部材
に固定し、前記バックアップ部材は、表面側に前記横葺
外装材の有効幅に対応して外装材の裏面を受支する複数
の階段状部を有し、裏面側には軒棟方向に連続する複数
のトンネル状部を有する低密度の発泡樹脂素材からなる
と共に、前記固定された隣り合う垂木間に、前記バック
アップ部材をトンネル状部間の脚部が野地材上に載乗し
た状態に敷設してなることを特徴とする。また本発明で
は、建築躯体またはこれに相当する強度の基部材上に、
野地材を敷設し、前記野地材上に垂木とバックアップ材
を介し、さらに前記横葺外装材の棟側加工部を同挿入状
態に保持可能な保持部を有する外装材保持部材を使用し
て横葺外装材を葺く建築物の横葺外装構造にあって、前
記垂木は、桁行き方向に所定間隔をあけて軒棟方向に連
続するよう前記建築躯体または基部材に固定し、前記バ
ックアップ部材は、表面側に前記横葺外装材の有効幅に
対応して外装材の裏面を受支し且つその一部には前記横
葺外装材の棟側加工部の前記挿入を妨げない凹状部を形
成した複数の階段状部を有し、裏面側には軒棟方向に連
続する複数のトンネル状部を有する低密度の発泡樹脂素
材からなると共に、前記固定された隣り合う垂木間に、
前記バックアップ部材を敷設してなることを特徴とす
る。
【0006】本発明における建築外装材は、表面化粧鋼
板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、ア
ルミ合金板、チタン合金板、銅板、真鍮版、鉛板等公知
の金属素材、及び炭素繊維積層板、硬質樹脂板等より成
形される。尚、素材が金属板の場合には、ロール成形ま
たはプレス成型、あるいは両者の組合せにより成形され
る。素材が非金属素材の場合には、主に型成型により成
形される。素材厚は、特に限定するものではないが、概
ね0.4乃至1.6mm程度である。また、建築外装材
は、前記各素材を組み合わせたり、略平坦状部に太陽電
池を貼り合わせた複合板であってもよい。建築外装材と
しては、横葺き屋根板または外壁すなわち横張りサイデ
ィング等が対象になる。尚、通常、横葺外装材は、3乃
至5m程度の長尺な定尺材として工場生産され、継手部
材などを用いた従来公知の接続手段により、長手方向
(一般に桁行き方向)の接続がなされる。但し、施工現
場に成型機を持ち込んで現場成形する場合には、所要長
さの1本の長尺材としてもよい。垂木は、木材、金属
材、金属材と断熱材を組み合わたもの等であり、この垂
木の割付間隔は、概ね330乃至550mmピッチで行
われる。
【0007】外装材保持部材は、メッキ鋼板、ステンレ
ス鋼板等のプレス成形品やロール成形品、アルミニウム
や硬質樹脂による押出成形品、セラミック等よりなる。
この外装材保持部材は、ピース材であっても、長尺材で
あってもよいが、長尺材の場合には、ロールまたは押出
成形によるのが効率的である。素材厚は、特に限定する
ものではないが、プレス及びロール成形品の場合、概ね
0.4乃至1.6mm、押出成形品の場合、概ね1.2
乃至2.5mm程度である。低密度のバックアップ材
は、ポリウレタン、ポリスチレン、フェノール等の公知
の発泡樹脂素材であり、具体的には、カサ比重が0.2
5乃至0.1程度のものになる。この種のバックアップ
材は、断熱性に優れるので、垂木が木材の場合や、下向
き略コ字形状の金属製で内部に断熱材を充填した構成の
場合、外装構造として高い断熱性が期待できる。また、
垂木を断面が略Z形やユ字形状の金属素材で形成する場
合、バックアップ材表面の一方の側部を挿入部として垂
木の凹部に挿入すれば同様の効果が期待できる。さらに
垂木を略倒H形状の金属素材で形成する場合には、バッ
クアップ材表面の両側部を挿入部とし、中央にスリット
を入れるなどすれば同様の効果が期待できる。尚、バッ
クアップ材は、発泡樹脂素材よりなるので、高断熱性で
あるが故の内部結露を生じても、繊維系断熱材のように
断熱性の低下を招くことがない。
【0008】そして、建築躯体及びこれに相当する強度
の基部材とは、木造、鉄骨造、コンクリート造等の建築
構造物において、釘、ビス、アンカー等の固着具が取付
可能な全ての建築躯体および基部材をいう。但し、前記
躯体上に敷設される野地材が、固着具が効く木片セメン
ト板やALC版等のボードの場合には、事実上、建築躯
体及びこれに相当する強度の基部材と野地材とは同一視
できる。したがって、通常、垂木は野地材を貫通して建
築躯体及びれに相当する強度の基部材に対して固定さ
れ、外装材は垂木に対して固定されるが、前記野地材が
基部材に相当する固定強度を有する場合には、例外的に
垂木及び外装材を野地材に固定してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図4には本発明の建築物
の横葺外装構造の実施の一形態として横葺屋根構造を例
示しており、躯体1上に敷設された野地材2上には垂木
3が桁行き方向に所定間隔をあけて軒棟方向に連続する
ように固着具4で配設固定されており、この隣り合う垂
木3間にはバックアップ材5がその棟側端部5aと軒側端
部5bを相互に接続状に敷設されている。そして、これら
の垂木3およびバックアップ材5上には横葺屋根板6が
敷設されており、各段の横葺屋根板6はそれぞれ棟側係
合部6aと軒側係合部6bが係合して接続していて、この係
合・接続状態に、垂木3に固定具8で取付固定された屋
根板保持部材7により固定されて葺かれている。
【0010】垂木3は木材製で、野地材2を貫通する固
着具4で躯体1側に固定されており、その上面3aはバッ
クアップ材5の階段状部5cにおける垂直面部5d下端より
も低い位置関係にしていて、横葺屋根板6が上面3aに妨
げられず階段状部5cに密接し得るようにしてある。
【0011】バックアップ材5は低密度の発泡樹脂材か
らなる軒棟方向に長尺状のもので、表面側には横葺屋根
板6の有効幅に対応してその面板部6c裏面を受支する複
数(図面上では4段)の階段状部5cを有しており、軒側
端部5b下縁の接続凹部5eには棟側端部5aが潜入状に接続
していて、軒棟方向の各バックアップ材5における階段
状部5cが横葺屋根板6の有効幅に軒棟方向に連続して各
段の横葺屋根板6における面板部6cを受支している。ま
た、バックアップ材5は裏面側に軒棟方向に軒側端から
棟側端まで連続する複数(図面上では4条)の断面台形
状トンネル状部5fを有しており、各トンネル状部5fは軒
棟方向の各バックアップ材5におけるトンネル状部5fと
それぞれ相互に連通していて、軒棟方向の各バックアッ
プ材5全体で棟側と軒側に亘る連続空間Sを形成してい
る。そして、各トンネル状部5f間の脚部5gは野地材2表
面にそれぞれ載乗していて、連続空間Sを確保すると共
に横葺屋根板6への様々な負荷が各脚部5gに分散して作
用するようにしてある。このトンネル状部5fと脚部5gの
比率関係は、バックアップと断熱空間および内部結露防
止空間としての空間との双方の作用が満たされる範囲に
設定される。
【0012】横葺屋根板6は金属製で、棟側表面に折り
返して形成してある棟側係合部6aと、軒側裏面に折り返
して形成してある軒側係合部6bと、両係合部6a,6b 間の
面板部6cからなり、各段における軒側の横葺屋根板6の
棟側係合部6aと棟側の横葺屋根板6の軒側係合部6bが係
合していて、この係合状態に屋根板保持部材7で保持さ
れて垂木3に固定されている。屋根板保持部材7は金属
製のピース部材で、固定部7aと、固定部7a軒側端に延設
されていて棟側係合部6aを保持可能に形成してある保持
部7bからなり、固定部7aを固定具8で垂木3の上面3aに
取付固定されて、保持部7bに棟側係合部6aを保持してい
る。
【0013】これにより、低密度のバックアップ材5で
ありながら、各脚部5gが野地材2表面に載乗していて、
横葺屋根板6における面板部6c全面を階段状部5cで受支
してバックアップできると共に、この階段状部5cと背合
わせ状のトンネル状部5fが構造内に在って、その存在を
野地材2表面に載乗している各脚部5gで確保してあるた
め、トンネル状部5fを一体成形している製作上の利点が
あり、そして、バックアップ材5自体の構造重量を大幅
に軽減することができる。各バックアップ材5のトンネ
ル状部5fからなる連続空間Sが棟側と軒側との間に連通
しているから、断熱空間および内部結露防止空間として
高い効率を得られる。
【0014】図5乃至図8には本発明の建築物の横葺外
装構造の実施の一形態として他の横葺屋根構造を例示し
ており、構成は前記した図1の態様のものと基本的に同
一であるため、共通している構成の説明を省略して、相
違する構成について説明する。垂木3は断面略門形状の
金属製のもので、金属製連結部材9を経て連結具10で躯
体1側に固定されている。バックアップ材5は左右側縁
の下縁に沿い凹欠部5hを形成しており、この凹欠部5hに
連結部材9の左右部分が収まるようにして、垂木3間の
野地材2表面に脚部5gが載乗した状態に敷設されてい
る。そして、バックアップ材5は階段状部5cにおける各
垂直面部5d下縁脇の面部分および上段側のバックアップ
材5の軒側端部5bと連なる面部分に凹状部5iをそれぞれ
形成してある。凹状部5iの大きさは、上段側の横葺屋根
板6における軒側係合部6bに下段側の横葺屋根板6にお
ける棟側係合部6aを係合するに際して、下段側の横葺屋
根板6を立てた状態から伏せてその棟側係合部6aを軒側
係合部6bの下側から保持部7bとの間の上側に挿入する動
きを妨げない態様にしてある。また、バックアップ材5
のトンネル状部5fは断面半円形状に形成してある。
【0015】これにより、図1の態様のものと同様の効
果があり、さらに、上段側の横葺屋根板6に対して下段
側の横葺屋根板6を反転させて、下段側の棟側係合部6a
を上段側の軒側係合部6bに係合することができ、横葺屋
根板6を上段側から下段側に葺ける。
【0016】図9には本発明の建築物の横葺外装構造の
実施の一形態として他の横葺屋根構造を例示しており、
構成は前記した図1の態様のものと基本的に同一である
ため、共通している構成の説明を省略して、相違する構
成について説明する。垂木3は、断面長方形状の断熱樹
脂材3bと金属製の下部材3cおよび上部材3hからなり、下
部材3cは、断熱樹脂材3b下面に沿着している底部3d左右
に鍔部3eを水平状に延設すると共に、この左右の鍔部3e
から立ち上がって断熱樹脂材3b左右側面に沿着している
左右の立ち上げ部3f上端を内側斜め下向に折り返して爪
部3gを形成しており、この左右の爪部3gは断熱樹脂材3b
内に噛み合って一体化している。上部材3hは断熱樹脂材
3b上面に沿着している上部3i左右に折下げ部3jを垂設す
ると共に、断熱樹脂材3b左右側面に沿着している左右の
折下げ部3j下端を内側斜め上向に折り返して爪部3kを形
成しており、この左右の爪部3kは断熱樹脂材3b内に噛み
合って一体化している。そして垂木3は、底部3dおよび
鍔部3eが野地材2表面に安定して据わった状態に、その
底部3dを固着具4で躯体1側に固定され、上部材3hすな
わち上面3aには屋根板保持部材7が固定具8で取付固定
されている。バックアップ材5は左右側縁の下縁に沿い
凹欠部5hを形成しており、この凹欠部5hに垂木3の鍔部
3eがそれぞれ収まるようにして、垂木3間の野地材2表
面に脚部5gが載乗した状態に敷設されている。
【0017】これにより、図1の態様のものと同様の効
果があり、さらに、高断熱性を有するバックアップ材5
間における垂木3自体が断熱性に配慮した断熱樹脂材3b
との組合せ構造になっているため、熱橋を解消し、全体
としての断熱性に優れている。また、バックアップ材5
が凹状部5fを有する態様のものである場合には、図5の
態様のものと同様の効果がある。
【0018】図10には本発明の建築物の横葺外装構造の
実施の一形態として他の横葺屋根構造を例示しており、
構成は前記した図9の態様のものと基本的に同一である
ため、共通している構成の説明を省略して、相違する構
成について説明する。垂木3は、断熱樹脂材3mと金属製
外被部3nからなり、外被部3nは断面門形状の左右下端を
内側に折り曲げて左右の口縁部3pを形成すると共に、こ
の左右口縁部3pから外側に折り返されて水平状に延びる
鍔部3qを有しており、外被部3n内には発泡樹脂を充填し
て断熱樹脂材3mを形成している。この垂木3は、鍔部3q
が野地材2表面に安定して据わった状態に、固着具4で
躯体1側に固定されている。これにより、図1の態様の
ものと同様の効果があり、またバックアップ材5が凹状
部5fを有する態様のものである場合には、図5の態様の
ものと同様の効果がある。
【0019】図11および図12には本発明の建築物の横葺
外装構造の実施の一形態として他の横葺屋根構造を例示
しており、構成は前記した図1の態様のものと基本的に
同一であるため、共通している構成の説明を省略して、
相違する構成について説明する。垂木3は金属板をロー
ル成形した断面ユ形状のもので、固定部3rを固着具4で
躯体1側に固定され、上面3aには屋根板保持部材7が固
定具8で取付固定されている。そして、垂木3における
上面3aと固定部3rと起立部3sで囲まれた嵌合凹部3tに
は、この嵌合凹部3tに嵌合可能に形成してあるバックア
ップ材5左側縁の挿入部5jが嵌合状に挿入している。バ
ックアップ材5は左右側縁の下縁に沿い凹欠部5hを形成
しており、この凹欠部5hに垂木3の固定部3rがそれぞれ
収まるようにして、垂木3間の野地材2表面に脚部5gが
載乗した状態に敷設されている。これにより、図1のも
のと同様の効果があり、バックアップ材5が凹状部5fを
有する態様(仮想線で示す)のものである場合には、図
5の態様のものと同様の効果がある。
【0020】図13には本発明の建築物の横葺外装構造の
実施の一形態として他の横葺屋根構造を例示しており、
構成は前記した図11の態様のものと基本的に同一である
ため、共通している構成の説明を省略して、相違する構
成について説明する。垂木3は金属板をロール成形した
断面大略ユ形状のもので、固定部3rを固着具4で躯体1
側に固定されている。そして、垂木3における上面3aと
固定部3rと起立部3sで囲まれた嵌合凹部3tには、この嵌
合凹部3tに嵌合可能に形成してあるバックアップ材5左
側縁の挿入部5jが嵌合状に挿入している。これにより、
図11のものと同様の効果がある。
【0021】図14には本発明の建築物の横葺外装構造の
実施の一形態として他の横葺屋根構造を例示しており、
構成は前記した図11の態様のものと基本的に同一である
ため、共通している構成の説明を省略して、相違する構
成について説明する。垂木3は金属板をロール成形した
断面大略エ形状のもので、固定部3rを固着具4で躯体1
側に固定されている。そして、垂木3における上面3aと
固定部3rと起立部3sで囲まれた左右の嵌合凹部3tには、
この嵌合凹部3tにそれぞれ嵌合可能に形成してあるバッ
クアップ材5左右側縁の挿入部5jがそれぞれ嵌合状に挿
入している。これにより、図11のものと同様の効果があ
る。
【0022】
【発明の効果】A.請求項1により、トンネル状部間の
脚部が野地材表面に載乗して、トンネル状部を確保して
いると共に、横葺外装材への様々な負荷が各脚部5gに分
散して作用するようにしてあるため、低密度のバックア
ップ材でありながら、従来の高密度の矩形断面のボード
による外装材と同様のバックアップ効果と、バックアッ
プ材そのもの即ち構造内にトンネル状部からなる空間を
形成している製作上の効果に加えて、構造重量を大幅に
軽減することができる。前記空間は、断熱空間そして内
部結露防止空間としての作用を得ることができ、断熱性
そして外装材裏面の内部結露防止能力が高い建築物の横
葺外装構造を得られる。
【0023】B.請求項2により、低密度のバックアッ
プ材でありながら、従来の高密度の矩形断面のボードに
よる外装材と同様のバックアップ効果と、バックアップ
材そのもの即ち構造内にトンネル状部からなる空間を形
成する効果に加えて、構造重量を大幅に軽減することが
できる。前記空間は、断熱空間そして内部結露防止空間
としての作用を得ることができ、断熱性そして外装材裏
面の内部結露防止能力が高い建築物の横葺外装構造を得
られる。そして、階段状部には横葺外装材の裏面を受支
する面の一部にその外装材の棟側加工部の挿入を妨げな
い凹状部を形成してあるから、横葺外装材の棟側加工部
を凹状部を経て外装材保持部材まで挿入して、同挿入状
態に保持部で保持することができて、横葺外装材を、上
から下へ葺くことができる。それにより、外装材が屋根
の場合には、施工完了面にその後の作業で傷を付けたり
汚したりする可能性を大幅に減じられるし、壁の場合に
は足場の解体が早められるといった効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の建築物の横葺外装構造の実施の一形
態として横葺屋根構造を例示している縦断側面図。
【図2】 図1の(2)−(2)縦断正面図。
【図3】 図2の(3)−(3)拡大縦断側面図。
【図4】 バックアップ材の縮小斜視図。
【図5】 本発明の建築物の横葺外装構造の実施の一形
態として他の横葺屋根構造を例示している縦断側面図。
【図6】 図5の(6)−(6)縦断正面図。
【図7】 図6の(7)−(7)拡大縦断側面図。
【図8】 バックアップ材の縮小斜視図。
【図9】 本発明の建築物の横葺外装構造の実施の一形
態として他の横葺屋根構造を例示している縦断正面図。
【図10】 本発明の建築物の横葺外装構造の実施の一形
態として他の横葺屋根構造を例示している部分拡大縦断
正面図。
【図11】 本発明の建築物の横葺外装構造の実施の一形
態として他の横葺屋根構造を例示している縦断正面図。
【図12】 バックアップ材の縮小斜視図。
【図13】 本発明の建築物の横葺外装構造の実施の一形
態として他の横葺屋根構造を例示している部分拡大縦断
正面図。
【図14】 本発明の建築物の横葺外装構造の実施の一形
態として他の横葺屋根構造を例示している部分拡大縦断
正面図。
【符号の説明】
1 躯体 2 野地材 3 垂木 3a 垂木の上面 3b,3m 垂木の断熱樹脂材 3c 垂木の下部
材 3d 下部材の底部 3e 下部材の鍔
部 3f 下部材の立ち上げ部 3g 下部材の爪
部 3h 垂木の上部材 3i 上部材の上
部 3j 上部材の折下げ部 3k 上部材の爪
部 3n 垂木の外被部 3p 垂木の口縁
部 3q 垂木の鍔部 3r 垂木の固定
部 3s 垂木の起立部 3t 垂木の嵌合
凹部 4 固着具 5 バックアップ材 5a バックアッ
プ材の棟側端部 5b バックアップ材の軒側端部 5c バックアッ
プ材の階段状部 5d 階段状部の垂直面部 5e バックアッ
プ材の接続凹部 5f バックアップ材のトンネル状部 5g バックアッ
プ材の脚部 5h バックアップ材の凹欠部 5i バックアッ
プ材の凹状部 5j バックアップ材の挿入部 S 連続空間 6 横葺屋根板(横葺外装材) 6a 横葺屋根板の棟側係合部(棟側加工部) 6b 横葺屋根板の軒側係合部 6c 横葺屋根板
の面板部 7 屋根板保持部材(外装材保持部材) 7a 屋根板保持部材の固定部 7b 屋根板保持
部材の保持部 8 固定具 9 連結部材 10 連結具

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築躯体またはこれに相当する強度の基
    部材上に、野地材を敷設し、前記野地材上に垂木とバッ
    クアップ材を介して横葺外装材を葺く建築物の横葺外装
    構造にあって、前記垂木は、桁行き方向に所定間隔をあ
    けて軒棟方向に連続するよう前記建築躯体または基部材
    に固定し、前記バックアップ部材は、表面側に前記横葺
    外装材の有効幅に対応して外装材の裏面を受支する複数
    の階段状部を有し、裏面側には軒棟方向に連続する複数
    のトンネル状部を有する低密度の発泡樹脂素材からなる
    と共に、前記固定された隣り合う垂木間に、前記バック
    アップ部材をトンネル状部間の脚部が野地材上に載乗し
    た状態に敷設してなることを特徴とする建築物の横葺外
    装構造。
  2. 【請求項2】 建築躯体またはこれに相当する強度の基
    部材上に、野地材を敷設し、前記野地材上に垂木とバッ
    クアップ材を介し、さらに前記横葺外装材の棟側加工部
    を同挿入状態に保持可能な保持部を有する外装材保持部
    材を使用して横葺外装材を葺く建築物の横葺外装構造に
    あって、前記垂木は、桁行き方向に所定間隔をあけて軒
    棟方向に連続するよう前記建築躯体または基部材に固定
    し、前記バックアップ部材は、表面側に前記横葺外装材
    の有効幅に対応して外装材の裏面を受支し且つその一部
    には前記横葺外装材の棟側加工部の前記挿入を妨げない
    凹状部を形成した複数の階段状部を有し、裏面側には軒
    棟方向に連続する複数のトンネル状部を有する低密度の
    発泡樹脂素材からなると共に、前記固定された隣り合う
    垂木間に、前記バックアップ部材を敷設してなることを
    特徴とする建築物の横葺外装構造。
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