JPH09111453A - 真空基板搬送装置及び真空基板搬送方法 - Google Patents

真空基板搬送装置及び真空基板搬送方法

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JPH09111453A
JPH09111453A JP7265798A JP26579895A JPH09111453A JP H09111453 A JPH09111453 A JP H09111453A JP 7265798 A JP7265798 A JP 7265798A JP 26579895 A JP26579895 A JP 26579895A JP H09111453 A JPH09111453 A JP H09111453A
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mask
carrier
vacuum
case
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Application number
JP7265798A
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English (en)
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Kazuichi Yamamura
和市 山村
Yoshihiro Kubota
芳宏 久保田
Akiyoshi Yokota
明義 横田
Yoshimasa Shimizu
佳昌 清水
Masaki Ejima
正毅 江島
Toshimi Kobayashi
利美 小林
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】本発明は単一真空成膜室内に設けた複数の成膜
電極部と複数のスパッターガスの導入により多層膜を連
続的に成膜し、かつ内外マスクの脱着、反復使用を連続
的に行わせ、生産効率が高く、高性能多層薄膜を製造で
きるスパッタ装置とその方法、特に基板と内外マスクの
連続的搬送装置と搬送方法を提供する。 【解決手段】複数の成膜電極部21、円周上等間隔に[成
膜数+2]基の第1基板ホルダー40を持つ第1搬送体2
3、4基以上n基の第2基板ホルダー41を配した第2搬
送体24を内蔵した真空成膜室7の下部にこれと連通しか
つローラコンベア(54、62) とターンテーブル53から成る
基板ケース中継路28、並びにこれと連通しかつローラコ
ンベア(54、62) とゲートバルブ52から成るロード室6及
びアンロード室7を設け複数の生基板1を収納した基板
ケース2から基板授受装置10により第2搬送体24経由第
1搬送体23に供給して成膜後、成膜基板60を第2搬送体
24経由基板ケース2に収納して系外に搬出する真空基板
搬送装置及び搬送方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる複数のスパ
ッタガスで成膜を行なう複数の成膜電極部を備えたスパ
ッタ装置において、生基板、成膜基板、内、外マスク及
びダミー基板を搬出入する真空基板搬送装置及び真空基
板搬送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、磁気記録媒体等の製作工程
において、これらを構成する機能性薄膜や保護膜を形成
するのにスパッタ装置が用いられている。多層膜構造を
形成するには図12に示した例のように、複数の生基板
1を1単位として1種類で複数の成膜電極部21に対面さ
せて、1種類のスパッタガス下に1層毎バッチ方式によ
り成膜し、これを反復して多層膜構造の生産の効率化を
図るのが一般的な運転方法である。或は、多層膜の膜数
に相当する多種類の成膜電極部毎にゲートバルブ52で仕
切られ、夫々専用の排気ポンプを備え、専用のスパッタ
ーガスを使用する多種類の成膜室を直列に連結したスパ
ッタ装置(図示せず)が使用されている。従来このよう
なスパッタ装置に於ける基板の供給方法は、大気中→ロ
ード室6→真空成膜室7→アンロード室8→大気中と各
工程毎に必要に応じ移動が可能なキャリアーパレット61
と呼ばれる搬送台車を用い、さらにキャリアーパレット
への基板装着にロボットを用いるのが最も一般的な方法
であった。このため成膜枚数を増やそうとすると、一度
に多数の基板を真空成膜室に収納する必要があるため、
個々の真空成膜室7および真空成膜室を仕切るゲートバ
ルブ52が大型化し高額なスパッタ装置となっていた。そ
こで特開平5-132770号公報のようなスパッタ装置が提案
されているが、その構成では1つの真空成膜室に複数の
ターゲットを配置し、基板とターゲットの間に開口部を
持つ防着板を設けて多層膜の形成を可能としているが、
真空を保持するためのポンプが1基のためスパッタ成膜
時に異なるスパッタガスを使用することが出来ない。ま
た、特開平5-156442号公報では異なるスパッタガスを使
用可能とするため、成膜空間にバッファ室を設け個々に
排気用ポンプを設ける構成が提案された。しかし、この
方法では異なる種類の膜を形成する成膜空間にバッファ
室を設けるため基板搬送テーブルの半径が大きくなり、
結果として装置が大型化していた。
【0003】また、光磁気ディスク等の基板にポリカー
ボネートやアモルファスポリオレフィン等の樹脂を用い
る場合、スパッタ装置における成膜前の脱ガス(脱水)
が製品の性能特性に大きく影響することが知られてお
り、脱ガスを充分に行う必要がある。そこで、毎回使用
するマスクを基板と一緒に大気中から成膜室に導入する
従来の方法では、マスクに付着した水分を排気するため
に脱ガス時間が長くなっていた。特に光磁気ディスクに
おいては水分の除去が重要で、成膜前に基板乾燥のため
まずポリカーボネート基板をクリーンオーブン等で90℃
に2時間程度保持した後、多層膜を順次成膜する等の配
慮をしている。
【0004】従来のゲートバルブで仕切られているスパ
ッタ装置の場合、キャリアーパレットをロード室から成
膜室、または成膜室から次の成膜室へ移動する時には、
該当する成膜室にはスパッタガスを供給せず、成膜室を
真空に保持した状態でゲートバルブを開き隣接した成膜
室へキャリアーパレットを移動させ、ゲートバルブを閉
じた後スパッタガスを導入し放電を行なっていた。しか
し、このような場合、ゲートバルブの開閉とスパッタガ
スの導入および排気の時間が常に加算されるため、量産
時の生産性向上のネックとなっていた。そこで、特開平
5-132770号公報(前出)や特開平5-156442号公報(前
出)のスパッタ装置では、保護層の成膜はSi ターゲッ
トをAr-O2 あるいはAr-N2 のスパッタガス中で成膜
を行ない所望の膜質を得る反応性スパッタを行なってい
る。しかし、前者の提案では成膜に必要なO2 やN2
供給することは出来るが、真空排気装置が1基であるた
め、反応性スパッタに必要なガスを供給している時は、
他の電極での成膜が出来ない。また、後者の提案ではバ
ッファ室に基板が一時滞留するため保護層の成膜用に導
入したO2 やN2 によって磁性層が酸化あるいは窒化す
る現象が見られた。
【0005】さらに、基板の外周部および内周部に成膜
されるのを防ぐために内、外マスクを基板に装着する
が、従来のように大気中でマスクの着脱作業を行なう場
合、大気に曝される時間が長い程マスク表面に水分が付
着し易く、これに伴い成膜前の真空排気時間が増大した
り、また、大気に曝されることでマスクに付着した成膜
物が剥離し易くなる等不都合が生じていた。また、図1
2に示したような従来タイプの装置では、基板およびマ
スクを取り付けるキャリアーパレットも大気に曝される
ため、マスクと同様に水分が付着しており、これもマス
クと同様に成膜時における真空排気時間の増大につなが
っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は先に特願
平7-198370号において、単一成膜室内に設けた複数の成
膜電極部と複数のスパッターガスの導入により多層膜を
連続的に成膜する成膜方法を提案しているが、生基板の
搬入装置および搬入方法、成膜基板の搬出装置および同
方法、並びに内、外マスクの脱着装置および同方法の連
続大量生産型装置および同方法の具体的実施形態につい
ては未提案であった。本発明は単一真空成膜室内に設け
た複数の成膜電極部と複数のスパッターガスの導入によ
り多層膜を連続的に成膜し、かつ内、外マスクの脱着、
反復使用を連続的に行わせ、生産効率が高く、高性能多
層薄膜を製造できるスパッタ装置とその方法、特に基板
と内、外マスクの連続的搬送装置と搬送方法を提供しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、単一の横
置円筒型真空室を成膜室とし、複数の成膜電極部を円周
上に配置し、これに第1搬送体、第2搬送体及び基板授
受装置を略同一垂直面上に設けてスパッタ装置を構成
し、該スパッタ装置と略水平面上に大気中と真空下で移
動可能な生基板搬入、成膜基板搬出用基板ケース搭載台
車搬送装置を設けて、本発明を完成したもので、その要
旨は次の通りである。円周上等間隔に複数の成膜電極部
及び該電極に対向して局所真空排気ポンプを配置し、円
周上にマスク付き基板を等間隔に保持する複数の基板ホ
ルダーを配備し、かつ該電極部と該排気ポンプの間を間
欠的に回転可能な第1搬送体及び生基板の搬入口と成膜
基板の搬出口を備え、かつ主真空排気ポンプを設けて成
る横置円筒型真空スパッタ装置において、 1)第1搬送体の円周上等間隔に基板ホルダーを少なく
ともm+2個(ここにmは成膜数または電極数)配備
し、2)該真空スパッタ装置の下部の生基板の搬入口と
成膜基板の搬出口を一体とした搬出入口の下部にこれと
連通する真空室を設け、3)該真空室内に該第1搬送体
とほぼ同一平面上の円周上に生基板または成膜基板を保
持・搬送する少なくとも4基以上n基の基板ホルダーを
配した第2搬送体を、基板・マスク取付位置と基板・マ
スク取外し位置において、第1、第2両搬送体の両基板
ホルダーが対向するように配置し、かつ両基板ホルダー
間で生基板または成膜基板の受け渡しを行う基板転送手
段を設け、4)該第2搬送体の下部にこれと連通しかつ
ローラコンベアとターンテーブルから成る真空基板ケー
ス中継路、並びにこれと連通しかつローラコンベアとゲ
ートバルブから成るロード室及びアンロード室を設け、
5)該ロード室及びアンロード室の外部にローラコンベ
アから成る基板ケース搬入ステージ及び基板ケース搬出
ステージを設け、6)別に複数の生基板を収納した基板
ケースから第2搬送体の基板ホルダーに生基板を供給
し、かつ成膜基板を第2搬送体から基板ケースに収納す
る基板授受装置を設けて成ることを特徴とする真空基板
搬送装置である。
【0008】請求項2は、1)外縁に外マスク溝を有
し、かつ外マスク固定用永久磁石を内蔵し、並びにその
中心に内マスク穴を有し、かつ該穴の廻りに内マスク固
定用永久磁石を内蔵した円板から成る第1基板ホルダ
ー、2)外縁に外マスク固定用電磁石を内蔵し、その中
心孔にスプリングで支持されかつ内マスク固定用電磁石
を内蔵した内マスクホルダーを備えた円板から成る第2
基板ホルダー、3)第2搬送体を前後進自在とする第2
搬送体スライド装置及び前後進距離制御用位置センサー
から成る基板転送手段を備えた請求項1に記載の真空基
板搬送装置である。
【0009】請求項3は、第2搬送体の基板ロード位置
及び基板アンロード位置にある第2基板ホルダーの直下
に配置し、先端に基板チャックを備えた上下動自在軸、
ラックアンドピニオン及び上下動距離制御用位置センサ
ーから成る2台の基板授受装置を備えて成る請求項1ま
たは2に記載の真空基板搬送装置である。
【0010】請求項4は、1)底面に開口部、両側面に
基板検出スリット、前後端面と平行に複数の基板隔離壁
を持つ基板ケースを、2)底面に基板ケースの開口部と
同形の開口部、該ケース左右方向規制側壁、同前後位置
規制突起を持つ台車に搭載し、4)該基板ケース搭載台
車の運行経路が、搬入ステージ・ロード室・ターンテー
ブル・真空基板ケース中継路・ターンテーブル・アンロ
ード室・搬出ステージであり、該経路にローラーコンベ
アを敷設し、複数の主ローラーをサーボモータ駆動と
し、基板位置検出センサー及び台車停止位置センサーと
から成る基板搬出入手段を備えた請求項1〜3の何れか
に記載の真空基板搬送装置である。
【0011】請求項5は、請求項1〜4の何れかに記載
の真空基板搬送装置により、下記工程により生基板を真
空成膜室に搬入し、成膜した後、成膜基板を真空成膜室
より搬出することを特徴とする真空基板搬送方法。 1)ゲートバルブB及びCを閉じた状態で真空成膜室を
所定真空度まで真空排気する。2)複数の生基板を収納
した基板ケースを台車に搭載し、該台車を搬入ステージ
のローラーコンベアに乗せる。3)ゲートバルブAを開
き、主ローラーを駆動して台車をロード室に搬入し、ゲ
ートバルブAを閉じ、真空成膜室と同真空度まで真空排
気する。4)ゲートバルブBを開き基板ケースを真空成
膜室の第2搬送体の基板ロード位置直下で停止させ、ゲ
ートバルブBを閉じる。5)基板ロード側基板授受装置
を駆動して基板ケース内垂直生基板の下端に基板チャッ
クを当てがい、基板ロード位置にある第2基板ホルダー
に対向する位置まで上昇させ停止させる。6)第2搬送
体を前進させて、予め内、外マスクを装着しておいた第
2基板ホルダーの内マスクホルダーに磁着している内マ
スクを生基板の中心孔に挿入、密着させる。7)基板チ
ャックを下げ、第2搬送体を 360°/n(ここにnは基
板ホルダーの基数)時計方向に回動して基板・マスク取
付位置で第1及び第2搬送体の各基板ホルダーが対向し
た状態で停止する。8)第2搬送体を前進させて第1基
板ホルダーの内マスク穴に内マスクを嵌合させ、生基板
を第1基板ホルダーに固定させ、さらに外マスクが第1
搬送体の外マスク溝に嵌合するまで第2搬送体を前進さ
せた後、第2搬送体の内、外マスク固定用電磁石を同時
に開放して生基板の転送を完了する。9)第2搬送体を
原位置に戻す。10)第1搬送体を 360°/m+2づつ
時計回りに回動させて最大m層の成膜を順次施し、基板
・マスク取外し位置で停止させる。11)第2搬送体を
前進させて内、外マスク固定用電磁石を第1搬送体の
内、外マスクに接触させて電磁石を作動させ、成膜基板
と内、外マスクを第1基板ホルダーから離脱させる。1
2)第2搬送体を原位置に戻し、回動して基板アンロー
ド位置で停止させる。13)第2搬送体を原位置より僅
か後退させて外マスクを成膜基板から外し、基板チャッ
クを上昇させて成膜基板下端に当てがい、第2搬送体を
後退させて成膜基板から内マスクを引き抜き、基板チャ
ックを引き下げて、成膜基板を基板ケースに収納し、基
板チャックをさらに引き下げて原位置に復帰させる。基
板ケース搭載台車を隔壁間間隔分移動させ停止させる。
14)以上4)〜13)の工程を反復操作して複数の成
膜基板を製造する。15)複数の成膜基板を収納した基
板ケース搭載台車はゲートバルブCを開いてアンロード
室に入れられ、ゲートバルブCを閉じてベント弁から大
気を導入して常圧とし、ゲートバルブDを開いて搬出ス
テージに搬出される。16)以上5)〜7)の工程を反
復操作して生基板を搬出して空になった基板ケース搭載
台車は、ターンテーブルAで時計方向に90°転向され、
中継ローラコンベアを経由して再度ターンテーブルBで
時計方向に90°転向されて基板アンロード位置直下で停
止し、13)の工程で成膜基板を基板ケースに収納す
る。
【0012】請求項6は、請求項1〜4の何れかに記載
の真空基板搬送装置により、下記工程により使用済内、
外マスクを回収し、新内、外マスクを第1搬送体に装着
することを特徴とする請求項5に記載の真空基板搬送方
法。 1)真空成膜装置に対する生基板の搬入を停止し、全電
極部での成膜を停止した状態で、第1及び第2搬送体
を、請求項5に記載の成膜時と同様の工程操作をして真
空成膜室内の全ての基板をアンロード室を経て系外に搬
出する。2)使用済内、外マスクを回収するために、複
数のダミー基板を収納したマスク用ケース搭載台車を基
板搬出ステージからアンロード室を経て第2搬送体の基
板アンロード位置直下まで搬入する。3)ダミー基板を
基板授受装置により第2基板ホルダーに対向する位置ま
で上昇させる。4)使用済み内、外マスク付き第2基板
ホルダーを前進させて、内マスクをダミー基板の中心孔
に挿入し、基板チャックを降下させ、さらに、基板ホル
ダーを前進させて外マスクをダミー基板に密着させて停
止させる。5)外マスク固定用電磁石を開放し、内マス
ク固定用電磁石を作動させたまま第2搬送体を後退さ
せ、基板チャックを上昇させ、外マスクとダミー基板下
端に当てがって、内マスク固定用電磁石を開放し、ダミ
ー基板に内、外マスクを装着したままさらに基板チャッ
クを引き下げてマスク用ケースへ収納する。基板チャッ
クをさらに引き下げて原位置に復帰させる。マスク用ケ
ース搭載台車を隔壁間間隔分移動させ停止させる。6)
3)〜5)記載の工程を繰り返して全ての使用済内、外
マスクをマスク用ケースに回収し、アンロード室を経て
系外に搬出する。7)新内、外マスクを装着した複数の
ダミー基板を収納したマスク用ケース搭載台車をロード
室を経て第2搬送体の基板ロード位置直下まで搬入す
る。8)新内、外マスク装着ダミー基板を基板チャック
により第2基板ホルダー位置まで上昇させて停止させ
る。9)第2搬送体を前進させ、内マスク固定用電磁石
を内マスクに接触させ、通電して内マスクを該電磁石に
固定する。基板チャックを降下させ、さらに、第2搬送
体を前進させて、第2基板ホルダーの外マスク固定用電
磁石に外マスクを接触させ、通電して該電磁石に外マス
クを固定する。10)この状態で第2基板ホルダーを後
退させると、外マスクは第2基板ホルダーに磁着したま
まダミー基板から離れる。基板チャックを上昇させダミ
ー基板下端に当てがって停止させる。第2基板ホルダー
をさらに後退させて内マスクをダミー基板中心孔から引
き抜く。基板チャックを降下させてマスク用ケースにダ
ミー基板を収納する。11)新内、外マスクを装着した
第1搬送体を時計方向に 360°/m回転させ第1基板ホ
ルダーに対向する位置で停止させる。12)第2搬送体
を前進させて内、外マスクを第1搬送体の内、外マスク
溝に嵌合させ、第2搬送体の内、外マスク固定用電磁石
を開放して新内、外マスクを第1搬送体の内、外マスク
固定用永久磁石で固定して転送を完了させる。第2搬送
体を原位置に復帰させる。13)8)〜12)の手順を
反復操作して複数の新内、外マスクを第1、第2基板ホ
ルダーに装着する。14)複数のダミー基板を収納した
マスク用ケース搭載台車をアンロード室を経て系外に搬
出する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の作用は、成膜する各層毎
に真空排気装置22を成膜電極部21の基板背面近くに設け
たことで、両隣の成膜電極部21からのスパッタガスの混
入を抑制でき、かつ、各成膜電極部間を仕切るゲートバ
ルブが不要になる。また、第1搬送体23、第2搬送体24
及び基板ケース2から第2搬送体24への基板授受装置を
略同一平面上に配置し、基板搬送間隔を等しくしたこと
で、第2搬送体24から第1搬送体23への生基板1の移動
及び第1搬送体23から第2搬送体24への成膜基板60の移
動を第2搬送体24の前後スライド動作で行うことがで
き、かつ、基板授受装置10による基板ケース2から第2
搬送体24への生基板1の受け渡し及び第2搬送体24から
基板ケース2への成膜基板60の受け渡しも第2搬送体24
の前後スライド動作で同時に行うことができる。さら
に、内、外マスク32、33 の脱着を第1搬送体23、第2搬
送体24、基板授受装置10及びマスク用ケースを使用して
行うことができる。
【0014】以下、本発明の実施の一形態を図面に基づ
いて詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。先ず、図1および図3により本発明の真空
搬送装置、同搬送経路および同方法の概要について説明
する。図1は本発明の真空基板搬送装置の一実施形態の
説明図であり、図3(a),(b),(c)に真空成膜
室7、成膜電極部21、第1搬送体23、第2搬送体24及び
第2搬送体スライド装置51の断面図を示す。予め乾燥処
理した生基板1を複数枚収納した基板ケース2を搭載し
た台車16をローラコンベア式搬入ステージ3に乗せ、ゲ
ートバルブA52a を介して大気圧下にあるロード室6へ
主ローラ54を駆動して搬入し、ゲートバルブA52a を閉
じて真空排気装置22(図示せず)により次の真空成膜室
7の真空度と同真空度まで排気する。次いでゲートバル
ブB52b を開き基板ケース2を真空成膜室7の所定位置
に移動停止させる。基板授受装置10を起動し、台車16・
基板ケース2の底面開口部17、14 を通して基板チャック
35で垂直にセットされている生基板1の下端を把持し、
ラックアンドピニオン64で第2搬送体24の第2基板ホル
ダー41に対向する基板ロード位置36まで持ち上げて停止
させ、第2搬送体24を第2搬送体スライド装置51で前後
進させて、予め内、外マスク32、33 を装着しておいた第
2基板ホルダー41に生基板1を転移させる。次に、第2
搬送体24を時計方向に回転させて基板・マスク取付位置
37で停止させ、第1搬送体23の第1基板ホルダー40に対
して第2基板ホルダー41を第2搬送体スライド装置51で
前後進させて、内、外マスク装着生基板1を転移させ
る。第1基板ホルダー40を時計方向に回転させて最初の
成膜電極部21であるSi N電極25前で停止させ、Si N
第1保護膜をスパッタリングにより成膜する。以後順次
Mo 電極26前で磁性膜を、Si N電極25前で第2保護膜
を、Al 電極27前で反射膜を成膜して4層からなる光磁
気記録層を完成させる。各成膜電極部21は第1基板ホル
ダー40を挟んだ真後ろに真空排気装置22を配置してい
る。成膜を終了した基板は基板・マスク取外し位置38に
移され、ここで成膜基板60のみを第2基板ホルダー41に
転移させ、内、外マスク32、33 は反復使用するため基板
・マスク取付位置37に移動させる。続いて第2基板ホル
ダー41を基板アンロード位置39に移動させ、基板授受装
置10を起動して成膜基板60を把持し、基板ケース2に取
り込む。以上の成膜操作を繰り返して所定枚数の成膜基
板を収容した基板ケース2はゲートバルブC52c を介し
てアンロード室8に入れられ、ゲートバルブD52d を開
いて大気圧下に解放され、搬出ステージ4を経て次工程
に送られる。一方、基板ロード位置36で生基板1を送り
出して空になった基板ケース2は、真空成膜室7と連通
し、同一真空条件下にある中継路28に設置したターンテ
ーブル53a 、中継路28、ターンテーブル53b を経由して
基板アンロード位置39に至り、成膜基板60を積み込む方
式になっている。
【0015】以下、各工程順にさらに詳述する。 (1)基板ケースと搬入工程 本発明で使用する基板ケース2と台車16の一例を図2
(a)基板ケース側面図、(b)同底面図、(c)同A
−A線断面図、(d)台車上面図、(e)同側面図、
(f)同B−B線断面図に示した。基板ケース2はプラ
スック製の上部開放直方体で、複数の基板1を略垂直に
一枚づつ隔離して収納するように隔壁11を持ち、隔壁間
の底部両側には基板円周下端を支持する基板支持台12を
持つ。底面には基板ケース底面開口部14があり、後述す
る基板授受装置10の先端の基板チャック35が自由に上下
することができる。側面の開口部は基板検出スリット15
で、基板ロード位置36、基板アンロード位置39における
基板の存在、不存在を光センサーで検出し、信号を主ロ
ーラ54のサーボモータに送って基板間距離だけ基板ケー
ス2を移動させる。台車16は、基板ケース2の搬入から
搬出に至る通路をローラコンベアにより正確に移動させ
るためのもので、金属製のU字状で両側面19は基板ケー
ス2の左右の振れを防ぎ、基板ケース位置決め凸部18に
基板ケース2の基板ケース位置決め凹部13をのせて前後
位置を固定する。底面には台車開口部17があり、後述す
る基板授受装置10の先端の基板チャック35が自由に上下
することができる。この台車とローラコンベアの組み合
わせについては、車輪・モータ付き自走式台車を軌道上
を走行させてもよいし、2本の磁気浮上方式のリニアモ
ータ上に台車を載せてもよい。また、台車の底面にラッ
ク(板歯車)を設置し、ローラの代わりにピニオン(平
歯車)で駆動させてもよい。搬入工程は、図1に示した
ように、搬入ステージ3、ゲートバルブA52a 、ロード
室6からなり、予め乾燥しておいた複数の生基板1搭載
基板ケース2を乗せた台車16を、前工程のコンベア、あ
るいはロボットアーム等によって、複数の主ローラ54、
従ローラ62からなる搬入ステージ3に載置する。次いで
ロード室6に空気を導入して大気圧に戻した後、ゲート
バルブA52a を開き、基板ケース搭載台車16をローラコ
ンベアの主ローラ54に直結したローラ駆動サーボモータ
55を回転させてロード室6へ移動させる。なお、ローラ
は台車駆動用の主ローラ54と従ローラ62とを組み合わせ
て略等間隔に配置し、主ローラ54はローラ駆動サーボモ
ータ55を真空室内に内蔵するか、或は回転軸を真空用磁
気シール軸受を用いて室外設置としてもよい。基板ケー
ス2がロード室6に完全に入った状態でゲートバルブA
52a を閉じ、ロード室6の真空排気を開始する。真空成
膜室7は該スパッタ装置の運転開始と同時に所定真空度
まで排気しておく。ロード室の到達真空度が真空成膜室
7の到達真空度と同じになった時点で真空成膜室側のゲ
ートバルブB52b を開き、基板ケース2を真空成膜室7
内に移動させる。
【0016】(2)生基板の供給工程、成膜工程及び成
膜基板の搬出工程 本発明の成膜電極部への生基板の供給工程及び成膜基板
の搬出工程を図1、図3、図4(a)、(b)第2搬送
体24の機構説明図、図5(a)、(b)第1搬送体23の
機構説明図、図8基板授受装置及び図10基板ケース搬
出入路及び中継路を示す上面図に基づいて説明し、成膜
工程を図1、図3、図9成膜電極部に基づいて説明す
る。真空成膜室7は図1、図3及び図10に示したよう
に等真空度下にある成膜電極部21、第1搬送体23、第2
搬送体24、基板授受装置10及び中継路28から構成されて
いる。成膜電極部21は横置円筒型の真空成膜室7の上部
の円周上に等間隔に配置されており、本実施形態では光
磁気ディスクの4層成膜用として説明する。光磁気ディ
スクはポリカーボネート製の生基板1の片面に第1保護
膜、磁性膜、第2保護膜及び反射膜を順次成膜した構造
である。各薄膜は例えば、第1保護膜はSi N薄膜で膜
厚約1000Å、磁性膜はTb-Fe-Co の薄膜で膜厚約 250
Å、第2保護膜は第1保護膜と同じSi N膜で膜厚約 3
00Å、反射膜はAl-Ti 薄膜で 600Åであり、この4層
を4ケ所の成膜電極部21で成膜する。成膜電極部21は、
図9に示したように、カソード46側にターゲット47を備
え、第1搬送体23の基板ホルダー40に装着された生基板
1を挟んだ対向面に真空排気装置22が配置され、電極周
りの防着板49により他の成膜電極部からの成膜物による
基板の汚染を防止している。該電極部のカソード近傍に
はスパッタガスをマスフローコントローラ48を通して導
入している。
【0017】第1搬送体23は、サーボモータ50a の回転
軸をセンターとして回転する円板の円周上または放射上
アームの先端に、[ 360°/(m+2)](ここにmは
成膜数または電極数で、(m+2)は第1搬送体23の基
板ホルダーの基数)の等間隔で第1基板ホルダー40を持
ち、該ホルダー40(図5)には、直径6ミリ、厚さ2ミ
リの永久磁石が、内マスク固定用永久磁石30として6
個、外マスク固定用永久磁石31として12個内蔵されてお
り、この永久磁石により内、外マスク32、33 及び基板1
が固定される。また、該ホルダー40は、成膜電極部21の
防着板49と真空排気装置22の吸入口とのほぼ中間に来る
ように夫々のセンターを合わせて設置されている。第2
搬送体24は、基板授受装置10と第1搬送体23を中継する
搬送装置で、サーボモータ 50bの回転軸をセンターとし
て回転する円板の円周上または放射上アームの先端に、
360°/nの等間隔で少なくとも4基以上n基の第2基
板ホルダー41を持ち、該ホルダー41(図5)の中心に
は、内マスク固定用電磁石42を内蔵し、かつスプリング
45によって浮動する内マスクホルダー56を備え、円周上
に外マスク固定用電磁石43を内蔵している。また、第1
搬送体23の第1基板ホルダー40と第2搬送体24の第2基
板ホルダー41との間で基板の受け渡しを行うために第2
搬送体24を前後進させるための、送りネジとサーボモー
タ50c からなる第2搬送体スライド装置51を、第2搬送
体回転用サーボモータ50b に取り付けている。
【0018】基板授受装置10(図8)は、垂直状態で収
納されている基板1をその円周下端で保持する基板チャ
ック35を上部先端に持つシャフトで、その下部は基板ケ
ース2の底面開口部14及び台車開口部17並びに真空成膜
室7の床面を貫通し、真空用ベローズ20で大気と遮断し
ており、下端はラックアンドピニオン64とサーボモータ
50でローラコンベアの上面から第2基板ホルダー41の下
端まで上下動自在となっている。基板ケース搬出入路及
び中継路(図1、図10、図11)は、真空成膜室7の
下部に直結した水平面に設置される縦断面が円筒または
矩形の真空構造体で、入口から見ると、ゲートバルブA
52a 、ロード室6、ゲートバルブB52b 、真空成膜室7
下部の基板ロード位置36、折り返し中継路28、真空成膜
室7下部の基板アンロード位置39、ゲートバルブC52c
、アンロード室8及びゲートバルブD52dで構成され、
入出口の外部には、搬入ステージ3及び搬出ステージ4
が設置されている。 この搬入ステージ3から基板ケー
ス搬入路、中継路28、搬出路を経由して搬出ステージ4
に至る内部には基板ケース2及び台車16搬送用コンベア
が設置され、中継路28には折り返し用のターンテーブル
53が2基配備されている。コンベアの形式はベルトコン
ベア、ローラコンベア、チェーンコンベア等、或は軌道
上を自走する台車が挙げられるが、搬送速度、短距離間
の始動停止位置制御の操作性及び精度等の観点から、前
述した搬出入ステージと同様にローラコンベアが好まし
い。
【0019】次に、成膜電極部21への生基板1の供給方
法を工程順に述べる。真空成膜室7内の基板ロード位置
36で停止している基板ケース2に対して、基板ロード側
基板授受装置10を作動させ、基板ケース2内の垂直生基
板1の下端に基板チャック35を当てがい、基板ロード位
置36にある第2基板ホルダー41に対向する位置まで上昇
させて停止する。第2搬送体24を距離(P−R)(図4
(a),(b))分基板側に前進させて、予め内、外マ
スク32、33 を装着しておいた第2基板ホルダー41の中心
にある内マスクホルダー56の内マスク固定用電磁石42に
磁着している内マスク32を生基板1の中心孔に挿入、密
着(図4(b))させる。基板チャック35を下げ、生基
板1に内マスク32を嵌合した状態のまま第2搬送体24を
後退させる。第2搬送体24を 360°/m時計方向に回動
して基板・マスク取付位置37(図3(a))で第1、第
2基板ホルダー40、41 が対向した状態で停止(図5
(a))させる。第2搬送体24を距離N(図5(a))
前進させて第1基板ホルダー40の内マスク溝65に内マス
ク32を嵌合させ、さらに外マスク33が第1基板ホルダー
40の外マスク溝66に嵌合するまで第2搬送体24を前進さ
せて、生基板1を第1基板ホルダー40に固定させた後、
第2搬送体24の内マスク固定用電磁石42及び外マスク固
定用電磁石43を開放し、第2搬送体24を原位置Oまで復
帰させて内、外マスク付き生基板1の転送を完了する。
【0020】次いで、成膜工程に入る。第1基板ホルダ
ー40を時計方向に回転させて最初の成膜電極部21である
Si N電極25前で停止させ、Si N第1保護膜をスパッ
タリングにより、Si 単結晶のターゲットを用いAr ガ
スとN2 ガスを導入し、DC放電を行なって基板上にS
i Nの薄膜を形成させる。以後順次Mo 電極26前で磁性
膜を形成するためターゲットにTb-Fe-Co 合金ターゲ
ットを用い、Ar ガスを導入しDC放電を行なうことで
第1保護膜が形成された基板上にTb-Fe-Co の垂直異
方性を持った磁性膜を形成させる。さらに、Si N電極
25前で第2保護膜を、第1保護膜と磁性膜が形成された
基板上にSi 単結晶のターゲットを用い、Ar ガスとN
2 ガスを導入し、DC放電を行なうことでSi Nの薄膜
を形成させる。最後にAl 電極27前で反射膜を、第1保
護膜、磁性膜及び第2保護膜が形成された基板上にAl-
Ti 合金ターゲットを用い、Ar ガスを導入し、DC放
電を行なうことでAl-Ti の薄膜を形成させ、4層から
なる光磁気記録層を完成させる。
【0021】続いて成膜基板の搬出工程について述べ
る。成膜を終了した第1基板ホルダー40上の内、外マス
ク付き成膜基板60は、基板・マスク取外し位置38に移さ
れる。第2搬送体24を前進させて内、外マスク固定用電
磁石42、43 を第1基板ホルダー40の内、外マスク30、31
に接触させた後、該電磁石42、43 に通電して磁着させ
(図5(b))、第2搬送体24を距離N後退させて原位
置Oに戻し、成膜基板60と内、外マスク30、31 を第1基
板ホルダー40から離脱させ、成膜基板60から外マスク33
を外す(図5(a))。第2搬送体24を回動して基板ア
ンロード位置39で停止させる。基板チャック35を上昇さ
せて成膜基板60下端に当てがって停止し(図4
(b))、第2搬送体24を原位置Oより距離P後退させ
て、内マスク32を成膜基板60から引き抜いて停止させる
(図4(a))。基板チャック35を引き下げて、成膜基
板60を基板ケース2に収納する。さらに基板チャック35
を引き下げて該チャック35先端が台車開口部17より下の
位置で停止させる。台車16を基板ケース2内の隔壁間距
離だけ前進させて、次の成膜基板を受け入れる状態にし
ておく。一方、内、外マスク32、33 を磁着したままの第
2搬送体24は回動されて基板ロード位置36で停止し、次
の生基板1の供給を待つ。
【0022】所定枚数の成膜基板60が収納された基板ケ
ース2は予め真空成膜室7と同じ到達真空度に排気され
たアンロード室8のゲートバルブC52c を開き、アンロ
ード室8へ移動させ、ゲートバルブC52c を閉じ、ベン
ト弁を開放してアンロード室8を大気圧まで戻し、ゲー
トバルブD52d を開いて搬出ステージ4まで送り出す。
以後の工程は品質検査、選別、包装を経て製品となる。
【0023】(3)内マスク、外マスクの交換 次に内マスク32、外マスク33の交換方法を図6(a),
(b),(C)第2搬送体24における内、外マスクの脱
着機構図、図7(a)ダミー基板の上面図,(b)同断
面図,(d)同基板と基板チャックの断面図、に基づい
て説明する。成膜基板60の内周部及び外周部に非スパッ
タリング帯を作るために成膜時に生基板1に内、外マス
ク32、33 を取り付けて成膜するが、ターゲット材でマス
ク表面が相当程度汚染されるまで反復使用できるので、
新規マスクの搬出入と装脱着及び循環反復使用方法を確
立しておく必要がある。内、外マスク32、33 の交換には
ダミー基板29を使用する。まず、ダミー基板29は図7
(a)、(b)に示したように形状は成膜用基板と同一
寸法で、材質はアルミニウム(非磁性材料であればよ
い)を用い、直径5mm、厚さ 0.8mmの永久磁石を内周部
30、外周部31にN、S、2個1組にして約 120°間隔で
計12個埋め込み(図7(a)参照)、この磁力によって
磁性材料(SUS403、 SUS410等)製の内マスク32、外マス
ク33をダミー基板29に固定させるようになっている。
【0024】(通常基板の搬出)新生基板1の供給を停
止し、各成膜電極部21での成膜を停止した状態で、第1
搬送体23、第2搬送体24及び基板授受装置10を、生基板
の搬入・成膜及び成膜基板の搬出と同じ工程動作を実施
すると、全ての基板が排出される。この時、第1基板ホ
ルダー40と第2基板ホルダー41には基板1のない状態で
内マスク32、外マスク33が保持されている。 (マスクの取り外し)内、外マスクのセットは第2基板
ホルダー41の36、37、38、39各点の4ヵ所と第1基板ホ
ルダー40の各電極位置の4ヵ所の合計8セット使用され
ている。成膜工程中の基板を全て排出した後、ダミー基
板29を8枚収納したマスク用ケースを台車16にセットし
て、基板アンロード位置39まで搬送する。但し、マスク
用ケースは収納ピッチが基板ケース2の2倍で、外マス
ク33を収納するため溝幅を大きくとっているが、外径寸
法は基板ケース2と同じである。基板アンロード位置39
に到着したマスク用ケースよりダミー基板29を基板授受
装置10により第2基板ホルダー41の位置まで上昇させ
る。原位置Oから距離Pの位置にある第2搬送体24を第
2搬送体スライド装置51により距離Qの位置まで前進さ
せて内マスク32をダミー基板29の中心孔に差し込み、内
マスク固定用永久磁石30で磁着させる(図6(a))。
次に基板チャック35を降下させ、さらに、第2基板ホル
ダー41を距離Rまで前進させて外マスク33を外マスク固
定用永久磁石31に磁着させる(図6(b))。次に、内
マスク固定用電磁石42をオンにしたまま外マスク固定用
電磁石43をオフにすれば、スプリング45は解放されて内
外マスク装着ダミー基板29は原位置Oまで突き出る。こ
こで基板チャック35を上昇させ、外マスクとダミー基板
の下端に当てがい(図6(c))、内マスク固定用電磁
石42をオフにし、基板チャック35を引き下げて内、外マ
スク装着ダミー基板29をマスク用ケースへ収納する。次
いで、図3(a)に示す方向に各基板搬送体23、24 を夫
々90°、60°回転させ、さらに前記したマスク取り外し
動作を繰り返して全てのマスクを取り外す。内、外マス
ク装着ダミー基板29を収納したマスク用ケースはアンロ
ード室7を経て大気下の搬出ステージ4ヘ搬出される。
【0025】(マスクの取り付け)新マスクの成膜室へ
の搬入、取り付けは取り外しとほぼ同じ手順で行われる
が、取り外しがアンロード位置39で行ったのに対し、ロ
ード位置36で行う点が異なる。内、外マスク装着ダミー
基板29を、マスク用ケースに入れ、成膜時と同じ手順で
ロード室6、真空成膜室7へと順次移動させ、ロード位
置36で停止させる。内、外マスク装着ダミー基板29の外
マスクの外縁下端に基板チャック35を当て嵌め基板ロー
ド位置36まで持ち上げる。次に第2基板ホルダー41を距
離Qの位置まで前進させ、内マスク固定用電磁石42をオ
ンにして内マスク32をに接触、磁着させる(図6
(c))。その後、基板チャック35を降下させ、さら
に、第2基板ホルダー41を距離Rの位置まで前進させ、
外マスク33を外マスク固定用電磁石43に接触させ、該電
磁石をオンにして固定する(図6(c))。さらに、外
マスク固定用電磁石43に外マスク33を磁着させたまま第
2基板ホルダー41を距離Qの位置まで後退させ、外マス
ク33を外マスク固定用永久磁石31から外し、基板チャッ
ク35を上昇させてダミー基板29の下端に当て嵌め(図6
(a))、内マスク固定用電磁石42をオンにしたまま第
2基板ホルダー41を距離Pの位置まで後退させて内マス
ク32をダミー基板29から引き抜く(図4(a)の基板1
をダミー基板29に替えた図に相当)。基板チャック35を
引き下げ、マスク用ケースへダミー基板29を収納する。
次に、図3(a)に示す方向に各基板搬送体を夫々90
°、60°回転させ、以下この動作を繰り返し、内、外マ
スク32、31 のセットを第2搬送体24の停止位置である3
6、37、38、39 の4ヵ所と第1搬送体23の電極位置の4ヵ
所の合計8セットを取り付る。ダミー基板29を収納した
マスク用ケースはアンロード室8を経て大気下の搬出ス
テージ4ヘ搬出される。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、真空成膜室と連通する
真空室内で基板ケースから第2搬送体を経由して第1搬
送体への基板供給を行なうことで内、外マスクを大気中
に曝すことなく繰り返し使用することが可能となり、か
つ従来大気と真空雰囲気下の基板搬送に用いていたキャ
リアーパレットも不要となり、成膜室に搬入されるもの
は必要最小限の乾燥処理を施した生基板と基板ケースだ
けになるため、成膜の前処理である脱ガスのための真空
排気時間が短縮可能となり、スパッタ装置の稼働効率の
向上につながる効果があり、産業上その利用価値は極め
て高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である真空基板搬送装置の
概要図を示す。
【図2】本発明で使用する基板ケース及び台車の三面図
である。 (a)基板ケースの側面図、(b)基板ケースの底面
図、(c)基板ケースのA−A線断面図、(d)台車の
上面図、(e)台車の側面図、(f)台車のB−B線断
面図。
【図3】本発明の真空成膜室、第1搬送体及び第2搬送
体の三面説明図である。 (a)正面図、(b)B−B線断面図、(c)C−C線
断面図。
【図4】本発明の基板授受装置と第2搬送体間の基板移
送機構を示す説明図である。 (a)基板の中心を第2基板ホルダーの中心に位置合わ
せをした状態図。 (b)基板の中心孔に内マスクを装着した状態図。
【図5】本発明の第1搬送体と第2搬送体間の基板移送
機構を示す説明図である。 (a)第1基板ホルダーと基板及び内、外マスクを装着
した第2基板ホルダーが相対した状態図。 (b)第1基板ホルダーに基板及び内、外マスクを装着
した状態図。
【図6】 本発明の内、外マスク及びダミー基板の基板
授受装置と第2搬送体間における移送機構を示す説明図
である。 (a)ダミー基板の中心孔に内マスクを装着した状態
図。 (b)ダミー基板に内、外マスクを装着した状態図。 (c)内、外マスクを装着したダミー基板に基板チャッ
クを嵌合させた状態図。
【図7】 本発明の内・外マスク、ダミー基板及び基板
チャックを示す説明図である。 (a)ダミー基板の正面図、(b)内、外マスクを装着
したダミー基板の断面図、(c)基板を把持した基板チ
ャックを示す断面図、(d)内、外マスクを装着したダ
ミー基板を把持した基板チャックを示す断面図。
【図8】本発明の基板授受装置を示す説明図である。
【図9】本発明の成膜電極部を示す説明図である。
【図10】本発明の基板ケース搭載台車の搬入・中継・
搬出経路を示す上面図である。
【図11】本発明の基板ケース搭載台車の中継路及びタ
ーンテーブルを示す説明図である。(a)中継路の上面
図、(b)ターンテーブルの側面図。
【図12】従来技術の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基板、生基板 2 基板ケース 3 搬入ステージ 4 搬出ステー
ジ 5 架台 6 ロード室 7 真空成膜室 8 アンロード
室 9 基板ケース搬送装置 10 基板授受装
置 11 隔壁 12 基板支持台 13 基板ケース位置決め凹部 14 基板ケース
底面開口部 15 基板検出スリット 16 台車 17 台車開口部 18 基板ケース
位置決め凸部 19 側壁 20 真空用ベロ
ーズ 21 成膜電極部 22 真空排気装
置 23 第1搬送体 24 第2搬送体 25 Si N電極 26 Mo 電極 27 Al 電極 28 中継路 29 ダミー基板 30 内マスク固
定用永久磁石 31 外マスク固定用永久磁石 32 内マスク 33 外マスク 34 マスク用ケ
ース 35 基板チャック 36 基板ロード
位置 37 基板・マスク取り付け位置 38 基板・マス
ク取り外し位置 39 基板アンロード位置 40 第1基板ホ
ルダー 41 第2基板ホルダー 42 内マスク固
定用電磁石 43 外マスク固定用電磁石 44 支持アーム 45 スプリング 46 カソード 47 ターゲット 48 マスフロー
コントローラ 49 防着板 50 サーボモー
タ 51 第2搬送体スライド装置 52 ゲートバル
ブ 53 ターンテーブル 54 主ローラ 55 ローラ駆動サーボモータ 56 内マスクホ
ルダー 60 成膜基板 61 キャリアパ
レット 62 従ローラ 64 ラックアンドピニオン 65 内マスク穴 66 外マスク溝 O 第2搬送体原位置 L、N、P、Q、R 第2搬送体移動距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 佳昌 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内 (72)発明者 江島 正毅 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内 (72)発明者 小林 利美 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円周上等間隔に複数の成膜電極部及び該電
    極に対向して局所真空排気ポンプを配置し、円周上にマ
    スク付き基板を等間隔に保持する複数の基板ホルダーを
    配備し、かつ該電極部と該排気ポンプの間を間欠的に回
    転可能な第1搬送体及び生基板の搬入口と成膜基板の搬
    出口を備え、かつ主真空排気ポンプを設けて成る横置円
    筒型真空スパッタ装置において、 1)第1搬送体の円周上等間隔に基板ホルダーを少なく
    ともm+2基(ここにmは成膜数または電極数)配備
    し、2)該真空スパッタ装置の下部の生基板の搬入口と
    成膜基板の搬出口を一体とした搬出入口の下部にこれと
    連通する真空室を設け、3)該真空室内に該第1搬送体
    とほぼ同一平面上の円周上に生基板または成膜基板を保
    持・搬送する少なくとも4基以上n基の基板ホルダーを
    配した第2搬送体を、基板・マスク取付位置と基板・マ
    スク取外し位置において、第1、第2両搬送体の両基板
    ホルダーが対向するように配置し、かつ両基板ホルダー
    間で生基板または成膜基板の受け渡しを行う基板転送手
    段を設け、4)該第2搬送体の下部にこれと連通しかつ
    ローラコンベアとターンテーブルから成る真空基板ケー
    ス中継路、並びにこれと連通しかつローラコンベアとゲ
    ートバルブから成るロード室及びアンロード室を設け、
    5)該ロード室及びアンロード室の外部にローラコンベ
    アから成る基板ケース搬入ステージ及び基板ケース搬出
    ステージを設け、6)別に複数の生基板を収納した基板
    ケースから第2搬送体の基板ホルダーに生基板を供給
    し、かつ成膜基板を第2搬送体から基板ケースに収納す
    る基板授受装置を設けて成ることを特徴とする真空基板
    搬送装置。
  2. 【請求項2】1)外縁に外マスク溝を有し、かつ外マス
    ク固定用永久磁石を内蔵し、並びにその中心に内マスク
    穴を有し、かつ該穴の廻りに内マスク固定用永久磁石を
    内蔵した円板から成る第1基板ホルダー、2)外縁に外
    マスク固定用電磁石を内蔵し、その中心孔にスプリング
    で支持されかつ内マスク固定用電磁石を内蔵した内マス
    クホルダーを備えた円板から成る第2基板ホルダー、
    3)第2搬送体を前後進自在とする第2搬送体スライド
    装置及び前後進距離制御用位置センサーから成る基板転
    送手段を備えた請求項1に記載の真空基板搬送装置。
  3. 【請求項3】第2搬送体の基板ロード位置及び基板アン
    ロード位置にある第2基板ホルダーの直下に配置した、
    先端に基板チャックを備えた上下動自在軸、ラックアン
    ドピニオン及び上下動距離制御用位置センサーから成る
    2台の基板授受装置を備えて成る請求項1または2に記
    載の真空基板搬送装置。
  4. 【請求項4】1)底面に開口部、両側面に基板検出スリ
    ット、前後端面と平行に複数の基板隔離壁を持つ基板ケ
    ースを、2)底面に基板ケースの開口部と同形の開口
    部、該ケース左右方向規制側壁、同前後位置規制突起を
    持つ台車に搭載し、4)該基板ケース搭載台車の運行経
    路が、搬入ステージ・ロード室・ターンテーブル・真空
    基板ケース中継路・ターンテーブル・アンロード室・搬
    出ステージであり、該経路にローラーコンベアを敷設
    し、複数の主ローラーをサーボモータ駆動とし、基板位
    置検出センサー及び台車停止位置センサーとから成る基
    板搬出入手段を備えた請求項1〜3の何れかに記載の真
    空基板搬送装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の何れかに記載の真空基板搬
    送装置により、下記工程により生基板を真空成膜室に搬
    入し、成膜した後、成膜基板を真空成膜室より搬出する
    ことを特徴とする真空基板搬送方法。 1)ゲートバルブB及びCを閉じた状態で真空成膜室を
    所定真空度まで真空排気する。2)複数の生基板を収納
    した基板ケースを台車に搭載し、該台車を搬入ステージ
    のローラーコンベアに乗せる。3)ゲートバルブAを開
    き、主ローラーを駆動して台車をロード室に搬入し、ゲ
    ートバルブAを閉じ、真空成膜室と同真空度まで真空排
    気する。4)ゲートバルブBを開き基板ケースを真空成
    膜室の第2搬送体の基板ロード位置直下で停止させ、ゲ
    ートバルブBを閉じる。5)基板ロード側基板授受装置
    を駆動して基板ケース内垂直生基板の下端に基板チャッ
    クを当てがい、基板ロード位置にある第2基板ホルダー
    に対向する位置まで上昇させ停止させる。6)第2搬送
    体を前進させて、予め内外マスクを装着しておいた第2
    基板ホルダーの内マスクホルダーに磁着している内マス
    クを生基板の中心孔に挿入、密着させる。7)基板チャ
    ックを下げ、第2搬送体を 360°/n(ここにnは基板
    ホルダーの基数)時計方向に回動して基板・マスク取付
    位置で第1及び第2搬送体の各基板ホルダーが対向した
    状態で停止する。8)第2搬送体を前進させて第1基板
    ホルダーの内マスク穴に内マスクを嵌合させ、生基板を
    第1基板ホルダーに固定させ、さらに外マスクが第1搬
    送体の外マスク溝に嵌合するまで第2搬送体を前進させ
    た後、第2搬送体の内、外マスク固定用電磁石を同時に
    開放して生基板の転送を完了する。9)第2搬送体を原
    位置に戻す。10)第1搬送体を 360°/m+2づつ時
    計回りに回動させて最大m層の成膜を順次施し、基板・
    マスク取外し位置で停止させる。11)第2搬送体を前
    進させて内、外マスク固定用電磁石を第1搬送体の内、
    外マスクに接触させて電磁石を作動させ、成膜基板と
    内、外マスクを第1基板ホルダーから離脱させる。1
    2)第2搬送体を原位置に戻し、回動して基板アンロー
    ド位置で停止させる。13)第2搬送体を原位置より僅
    か後退させて外マスクを成膜基板から外し、基板チャッ
    クを上昇させて成膜基板下端に当てがい、第2搬送体を
    後退させて成膜基板から内マスクを引き抜き、基板チャ
    ックを引き下げて、成膜基板を基板ケースに収納し、基
    板チャックをさらに引き下げて原位置に復帰させる。基
    板ケース搭載台車を隔壁間間隔分移動させ停止させる。
    14)以上4)〜13)の工程を反復操作して複数の成
    膜基板を製造する。15)複数の成膜基板を収納した基
    板ケース搭載台車はゲートバルブCを開いてアンロード
    室に入れられ、ゲートバルブCを閉じてベント弁から大
    気を導入して常圧とし、ゲートバルブDを開いて搬出ス
    テージに搬出される。16)以上5)〜7)の工程を反
    復操作して生基板を搬出して空になった基板ケース搭載
    台車は、ターンテーブルAで時計方向に90°転向され、
    中継ローラコンベアを経由して再度ターンテーブルBで
    時計方向に90°転向されて基板アンロード位置直下で停
    止し、13)の工程で成膜基板を基板ケースに収納す
    る。
  6. 【請求項6】請求項1〜4の何れかに記載の真空基板搬
    送装置により、下記工程により使用済内、外マスクを回
    収し、新内、外マスクを第1搬送体に装着することを特
    徴とする請求項5に記載の真空基板搬送方法。 1)真空成膜装置に対する生基板の搬入を停止し、全電
    極部での成膜を停止した状態で、第1及び第2搬送体
    を、請求項5に記載の成膜時と同様の工程操作をして真
    空成膜室内の全ての基板をアンロード室を経て系外に搬
    出する。2)使用済内、外マスクを回収するために、複
    数のダミー基板を収納したマスク用ケース搭載台車を基
    板搬出ステージからアンロード室を経て第2搬送体の基
    板アンロード位置直下まで搬入する。3)ダミー基板を
    基板授受装置により第2基板ホルダーに対向する位置ま
    で上昇させる。4)使用済み内、外マスク付き第2基板
    ホルダーを前進させて、内マスクをダミー基板の中心孔
    に挿入し、基板チャックを降下させ、さらに、基板ホル
    ダーを前進させて外マスクをダミー基板に密着させて停
    止させる。5)外マスク固定用電磁石を開放し、内マス
    ク固定用電磁石を作動させたまま第2搬送体を後退さ
    せ、基板チャックを上昇させ、外マスクとダミー基板下
    端に当てがい、内マスク固定用電磁石を開放し、ダミー
    基板に内、外マスクを装着したままさらに基板チャック
    を引き下げてマスク用ケースへ収納する。基板チャック
    をさらに引き下げて原位置に復帰させる。マスク用ケー
    ス搭載台車を隔壁間間隔分移動させ停止させる。6)
    3)〜5)記載の工程を繰り返して全ての使用済内、外
    マスクをマスク用ケースに回収し、アンロード室を経て
    系外に搬出する。7)新内、外マスクを装着した複数の
    ダミー基板を収納したマスク用ケース搭載台車をロード
    室を経て第2搬送体の基板ロード位置直下まで搬入す
    る。8)新内、外マスク装着ダミー基板を基板チャック
    により第2基板ホルダー位置まで上昇させて停止させ
    る。9)第2搬送体を前進させ、内マスク固定用電磁石
    を内マスクに接触させ、通電して内マスクを該電磁石に
    固定する。基板チャックを降下させ、さらに、第2搬送
    体を前進させて、第2基板ホルダーの外マスク固定用電
    磁石に外マスクを接触させ、通電して該電磁石に外マス
    クを固定する。10)この状態で第2基板ホルダーを後
    退させると、外マスクは第2基板ホルダーに磁着したま
    まダミー基板から離れる。基板チャックを上昇させダミ
    ー基板下端に当てがい停止させる。第2基板ホルダーを
    さらに後退させて内マスクをダミー基板中心孔から引き
    抜く。基板チャックを降下させてマスク用ケースにダミ
    ー基板を収納する。11)新内、外マスクを装着した第
    1搬送体を時計方向に 360°/m回転させ第1基板ホル
    ダーに対向する位置で停止させる。12)第2搬送体を
    前進させて内、外マスクを第1搬送体の内、外マスク溝
    に嵌合させ、第2搬送体の内、外マスク固定用電磁石を
    開放して新内、外マスクを第1搬送体の内、外マスク固
    定用永久磁石で固定して転送を完了させる。第2搬送体
    を原位置に復帰させる。13)8)〜12)の手順を反
    復操作して複数の新内、外マスクを第1、第2基板ホル
    ダーに装着する。14)複数のダミー基板を収納したマ
    スク用ケース搭載台車をアンロード室を経て系外に搬出
    する。
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