JP4701815B2 - 成膜装置 - Google Patents

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本発明は、基板表面に成膜を行い得る成膜装置に関し、特に、マスクを通して基板に任意のパターンで成膜できるようにした成膜装置に関する。
蒸着装置やスパッタリング装置を用いて、基板に任意のパターンで成膜する場合、基板表面の一部を覆うように金属製などのマスクを取付けることが従来からよく行われている。この場合、例えばTMR(トンネル磁気抵抗)素子やEL(エレクトロルミネッセンス)素子の製造のように、成膜プロセスによっては、パターンの異なるマスクに交換しつつ基板上に同一または相互に異なる材料を積層して形成するものがある。
この場合、基板を覆うマスクや成膜すべき材料の相違のために、ある層を形成した基板を成膜装置から一旦大気中に取り出したのでは、基板表面に形成された薄膜が改質されるなどの問題が生じる。また、層毎にパターンの異なるマスクをかえて薄膜を積層する場合、基板の適切な箇所にのみ成膜するには、基板に対し、精度よく位置決めしてマスクを取付ける必要がある。
このことから、真空チャンバである成膜室を挟んで両側に、ロードロックチャンバである予備室を配置すると共に、これら両予備室に、所定のマスクを保持したマスクホルダーを予め配置しておき、成膜時に、いずれか一方の予備室から、マスクホルダーで保持されたマスクを成膜室に移動し、成膜室に配置した基板に対してマスクを位置決めして、成膜を行うことで、マスクの交換を可能とした成膜装置が知られている(例えば、特許文献1)。
この場合、両予備室には、ボールプランジャーとコンタクトホールから構成される位置合わせ手段が配置され、この位置合わせ手段によって、基板に対しマスクを正確かつ再現性よく配置できるようにしている。
特開2004−55198号公報(例えば、特許請求の範囲の記載参照)。
しかしながら、上記のものでは、予備室に交換用のマスクを予めストックするため、複数のパターンで基板上に多層膜を形成する場合に、各成膜に利用するマスクの数だけ、予備室を設けたり、一つの予備室に複数枚のマスクを収納しておく必要があり、これでは装置自体が大型化すると共に、コスト高を招くという問題がある。
そこで、上記点に鑑み、本発明の目的は、パターンの相違するマスクに交換しつつ基板上に同一または相互に異なる材料を積層する場合に、基板に対しマスクを正確かつ再現性よく配置でき、装置自体が大型化せずに低コストで製作できるようにした成膜装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の成膜装置は、成膜室内に、蒸発源と、同一円周上所定の間隔を置いて開口部が形成された回転自在なステージと、基板の搬送を可能とする搬送手段とを備え、前記ステージの基板が臨む前記開口部に載置されたマスクホルダーに、相互にパターンが同一または異なるマスクがセットされ、前記搬送手段によって、いずれかのマスク上にこのマスクに対し位置決めして基板を設置した後、ステージを回転させて蒸発源に対向した位置に搬送し、マスクを通して基板への成膜を可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、成膜室内のステージに、同一円周上で所定の間隔を置いて相互にパターンが異なるマスクを配置しておき、搬送手段によって、成膜の際に用いるいずれかのマスクに対し基板を設置し、ステージを回転させて、上下に重ねたマスクと基板とを一体に蒸発源に対向した位置に搬送して成膜する。この場合、成膜室内のステージに複数枚のマスクをストックしたため、数種のマスクを用いて成膜する場合でも、マスクの数だけ予備室を設ける必要はない。
前記基板は、前記マスクホルダーとの嵌合により組付自在な基板ホルダーにセットしたものとすることが好ましい。この場合、マスクホルダー内でマスクを、基板ホルダー内で基板をそれぞれ位置決しておけば、基板ホルダー及びマスクホルダーを組付けるだけで基板とマスクとが位置決めされるため、基板に対しマスクを正確かつ再現性よく配置できる。
前記搬送手段を前記成膜室内に設け、同一の成膜室においてマスク相互の間で基板の載せかえを可能としておけば、成膜室内で成膜を行う真空雰囲気を継続したままマスク交換ができてよい。
前記成膜室に、所定の真空度に保持可能なロードロックチャンバをゲートバルブを介して接続しておけば、例えば、成膜室を一旦大気に戻すことなく、成膜室への基板の搬入、成膜室からの搬出ができてよい。
前記蒸発源を、前記ステージと同心である円周上に複数配置し、同一または相互に異なる材料の複数の基板への同時成膜を可能としておけば、相互に異なる材料を積層する場合、一つの成膜室内で成膜処理ができてよい。また、パターンの異なるマスクに交換しつつ同一の材料を積層する場合、複数の基板を同時に成膜処理できてよい。
前記ステージに駆動手段を設け、前記ステージの回転方向に対し直角な方向に移動自在としておけば、マスクホルダーへの基板ホルダーの着脱に利用できるだけなく、例えば、成膜を行う際に蒸発源に向かってステージを移動させて、成膜室の雰囲気とは隔絶された成膜空間を作ることができる。
前記蒸発源は、例えば、スパッタリング法による成膜を可能とするスパッタカソードとすればよい。
以上説明したように、本発明の成膜装置は、本発明の目的は、パターンの異なるマスクに交換しつつ基板上に同一または相互に異なる材料を積層する場合、基板に対しマスクを正確かつ再現性よく配置でき、装置自体が大型化せず、低コストで製作できるという効果を奏する。
図1及び図2を参照して説明すれば、1は、本発明の成膜装置である。成膜装置1は、スパッタリング装置として構成され、ロータリポンプ、ターボ分子ポンプなどの真空排気システム11が接続されたチャンバ12を有し、このチャンバ12が成膜室を構成する。このチャンバ12内には、ステージ2が設けられている。
ステージ2は、後述の回転軸及び駆動軸に連結された中央回転板21と、この中央回転板21で挟持されたドーナツ状の周辺回転板22とから構成されている。周辺回転板22上には、同一円周上に等間隔で9個の円形の開口部23が形成され、この開口部23が、後述のマスクホルダーの載置を可能とする載置部を構成する。回転軸24は、チャンバ12内に突出させて設けた中空の駆動軸31内を貫通しており、回転軸24は、継手25を介してチャンバ12の上方に設けたフレーム26に固定されたモータなどの駆動手段27に連結されている。
駆動軸31のチャンバ12から外側に突出した部分の周辺に位置して、チャンバ12の天板には、垂直方向に延びる2本のガイドロッド32が設けられ、このガイドロッド32は、駆動軸31の所定位置に固着されたスライダ31aに形成した開口を貫通している。ガイドロッド32にはまた、スライド31aの表面に当接してスライド31aの上下方向の移動を制限する上下一対のストッパ32aが設けられ、スライダ31aを上方向に向かって付勢するようにスライダ31aとチャンバ12の天板との間にベローズ33が伸縮自在に設けられ、真空と大気を気密にしている。
そして、図示しないエアーシリンダなどの駆動装置によって、フレーム26を上下方向に移動させると、駆動軸31が上下方向に移動し、これに連結されたステージ2がチャンバ12内で昇降自在となる。この場合、ステージ2の上下方向の移動ストロークは、ストッパ32aの形成位置を適宜設定することで調節自在である。
ステージ2の下側には、ステージ2と同心である円周上に所定の間隔を置いて3個のスパッタリングカソード4が設けられ、蒸発源を構成する。スパッタリングカソード4は、例えばマグネトロン方式であって公知の構造を有し、ステージ2と対向して配置されたターゲット(図示せず)を有する。この場合、スパッタリングカソード4の各ターゲットは、基板S上に成膜しようする薄膜の組成に応じて公知の方法で作製され、同一または相互に異なる材料とすることができる。
そして、ステージ2を回転させて、開口部23をターゲット41と対向した位置に移動し、ガス導入手段(図示せず)を介して所定のスパッタガスを導入すると共に、ターゲットに、スパッタ電源(図示せず)を介して負の直流電圧または高周波電圧を印加すると、ターゲットの前方にプラズマが発生してターゲットがスパッタリングされる。
スパッタリングカソード4のターゲットとステージ2との間には、モータなどの駆動手段41によって、ステージ2に対し回転自在なシャッター42が設けられ、このシャッター42によってターゲットの前方を遮蔽することで、必要に応じて基板Sへの成膜が可能になる。ステージ2の上側には、スパッタリングカソード4にそれぞれ対向させて3個の加熱手段5が設けられている。加熱手段5は、例えばハロゲンランプを有するものであり、成膜プロセスに応じて基板Sを所定温度に加熱できる。
また、チャンバ12の側壁には、外側に突出させて収納室13が形成され、収納室13には、後述の基板ホルダーのマスクホルダーへの載せかえを行う搬送手段6が設けられている。この搬送手段6は、収納室13に突出させた支軸61を有し、この支軸61の先端にはフォーク状の先端部を有するアーム62が連結されている。この場合、アーム62は、エアーシリンダーなどの駆動手段63によって、収納室13からチャンバ12に向かって伸縮自在である。
図3乃至図5に示すように、基板保持具Hは、基板ホルダー7とマスクホルダー8とを上下方向に組付けて構成され、ステージ2の開口部23の周縁で支持されるように載置される。この場合、基板ホルダー7は、アルミなどの金属から構成され、円筒形状の外周壁を有する皿状に形成されている。基板ホルダー7の底板の中央部には、開口部71が形成され、この開口部71の最下端には内側に向かって延出させて環状の延出部材72が形成されている。
この場合、開口部71の形状は、基板Sの形状に略一致させており(本実施の形態では、正方形の基板Sに対応して開口部71の形状を正方形としている)、この開口部71の上側から開口部71内に基板Sを落とし込むだけで、延出部材72で支持された基板Sが基本ホルダー7の所定の位置にセットされる(つまり、基板が位置決めされる)。基板ホルダー7の上端には、外側に向かって延出させて環状のフランジ部73が形成され、このフランジ部73を介して搬送手段6によって基板Sがセットされた基板ホルダー7が搬送される。
下側に位置するマスクホルダー8は、アルミなどの金属から構成され、円筒形状に形成されている。マスクホルダー8の中央には、鉛直方向に伸びる貫通孔81が開設されている。貫通孔81は、上面から略中央部までマスクホルダー8の外周面に略平行に形成され、下面に向かって拡大するように傾斜させて形成されている。そして、基板ホルダー7の外周壁を段付きに加工すると共に(図2参照)、マスクホルダー8の上面に、基板ホルダー7の小径の外周壁74が嵌合する第1の凹部82を形成し、基板ホルダー7の下部とマスクホルダー8の上部とを嵌合して組付けられるようにしている。
ところで、加熱手段5で基板Sを所定温度に加熱する場合、基板保持具1自体が加熱さて、形状の違いによる基板ホルダー2及びマスクホルダー3相互の熱膨張の差に起因して嵌合した部分でかじりが生じる虞がある。このため、基板ホルダー7の下側に突出した小径の外周壁74の一部を、その先端方向内側に向かって傾斜したテーパ面75として形成すると共に、このテーパ面75に対応させて、外周壁74が嵌合する第1の凹部82の側壁にテーパ面83を形成している。また、基板ホルダー7の底面に、マスクホルダー8に向かって突出する1本のピン76を設けると共に、マスクホルダー8の上面にこのピン76が嵌挿するピン孔84を形成した。
また、マスクホルダー8の上面には、第1の凹部82の内側に位置して、マスク収納部を構成する第2の凹部85が形成され、貫通孔81の上端の周縁より外側に位置する第2の凹部85の平坦面86によって、マスクMが保持されるようにしている。この場合、第2の凹部85の形状は、マスクMの形状に略一致させており、第2の凹部85の上側からマスクMを落とし込むだけで、平坦面86で支持されたマスクMがマスクホルダー8の所定の位置にセットされる(つまり、基板が位置決めされる)。マスクMをセットした場合、マスクMの上面が平坦面86と面一になるように深さ方向の寸法を設定している。
マスクホルダー8の上端には、上記基板ホルダー7と同様、外側に向かって延出させて環状のフランジ部87が形成され、このフランジ部87を介して、搬送手段6によって、マスクMがセットされたマスクホルダー8単体で、または、マスクホルダー8の上部に、基板Sがセットされた基板ホルダー8を組付けた状態で搬送できる。
これにより、基板ホルダー7及びマスクホルダー8を組付ける際、嵌合する部分の一部をテーパ面75、83を重ね合わせる構造としたため、ピン76を基準として基板ホルダー7及びマスクホルダー8が位置決めされ、基板S及びマスクMがそれぞれ基板ホルダー7及びマスクホルダー8に位置決めされるようにしたことと相俟って、基板Sに対しマスクを正確かつ再現性よく配置される。
また、各テーパ面75、83を重ね合わせる構造とすると共に、ピン76とピン孔84とが嵌合する部分を一箇所としたため、成膜の際に基板保持具1自体が加熱され、基板ホルダー7とマスクホルダー8との間に熱膨張の差が生じたとしても、この熱膨張の差が重ね合わせたテーパ面75、83で吸収されることで、嵌合した部分でのかじりの発生が防止され、その上、このピン76に近接してテーパ面75、83が存在することで、ピン孔84へのピン76のかじりの発生が防止できる。このため、成膜後に、搬送手段6によってフランジ部73を介して基板ホルダー2を持ち上げるだけで、マスクホルダー8から基板ホルダー7を簡単に分離できる。
次に、本発明のスパッタ装置1の作動を説明する。搬送手段6によって、ステージ2の各開口23の周縁で支持されるように、成膜の際に使用すべきマスクMがそれぞれセットされたマスクホルダー8を載置する。この場合、各開口23には、上方に向かって延びる位置決めピン(図示せず)が設けられ、この位置決めピンが嵌挿するピン孔(図示せず)をマスクホルダー3の底面に設け、ステージ2上でマスクホルダー8が位置決めされるようにしている。
次いで、真空排気システム11を作動させて、チャンバ12を所定の真空度まで排気する。チャンバ12内の圧力が所定値に達すると、基板Sをセットした基板ホルダー7をチャンバ12内に搬入する。この場合、成膜処理が行われるチャンバ12と対向させて収納室13に、所定の真空度に保持可能なロードロックチャンバ(図示せず)をゲートバルブを介して接続しておき、基板Sをセットした基板ホルダー7の予めストックしておくのがよい。これにより、チャンバ12を一旦大気に戻すことなく、チャンバ12への基板Sの搬入、チャンバ12からの搬出ができてよい。
そして、ゲートバルブを開位置に移動させた後、搬送手段6によって、ロードロックチャンバから基板ホルダー7を受取り、アーム63を伸ばしてチャンバ12に移動し、最初の成膜の際に使用すべきマスクMをセットしたマスクホルダー8の上方に位置させる。この場合、マスクホルダー8が収納室13の正面に位置するようにステージ2を回転させておく。そして、駆動軸31を介してステージ2を上昇させて基板ホルダー7とマスクホルダー8とを組付け、搬送手段6のアーム63を収納室13に戻す。
次いで、ステージ2を回転させてスパッタリングカソード4のうち、最初の成膜すべき材料から形成されたターゲットを有するものと対向した位置まで移動する。この場合、シャッター42は、ターゲットを遮蔽する閉位置にあり、この状態で、ガス導入手段を介して所定のスパッタガスを導入すると共に、ターゲットに、スパッタ電源を介して負の直流電圧または高周波電圧を印加すると、ターゲットの前方にプラズマが発生してターゲットがスパッタリングされ、シャッター42を開位置に移動させると、マスクホルダー8にセットしたマスクMを通して基板Sに成膜され、所定時間経過すると、シャッター42を再度閉位置に移動する。
次いで、成膜された層上に他のマスクMを介して積層する場合、基板ホルダー7が組付けられたマスクホルダー8が収納室13の正面に位置するまでステージ2を回転させる。この場合、ステージ2は正逆転可能に構成しておくのがよい。そして、上記と逆の操作で搬送手段6によって一旦その基板ホルダー7を受取り、ステージ2の上方に待機させる。そして、次に成膜の際に使用すべきマスクMをセットしたマスクホルダー8が収納室13の正面に位置するまでステージ2を回転させた後、ステージ2を上昇させて基板ホルダー7と他のマスクホルダー8とを組付けて載せかえを行う。
次いで、ステージ2を回転させてスパッタリングカソード4のうち、次の成膜すべき材料から形成されたターゲットを有するものと対向した位置まで移動し、シャッター42を開位置に移動させて、マスクホルダー8にセットしたマスクMを通して基板Sに成膜される。上記手順を繰り返し、パターンの異なるマスクに交換したり、成膜すべき材料を代えて所望の材料を積層する。
これにより、数種のマスクMを用いて成膜する場合でも、マスクMの数だけ予備室を設けたり、一つの予備室に複数枚のマスクを収納しておく必要がないため、成膜装置1の小型化が可能であり、また、成膜室であるチャンバ12内でのマスクMの交換及び成膜材料の交換が可能になり、その上、スパッタリングカソード4の作動を停止することなく、基板に膜を積層できるため、積層膜の形成速度を速めることができる。
尚、本実施の形態では、基板保持具Hを用いたものを例として説明したが、これに限定されるものではなく、ステージ2に設置したマスクMに対して位置決めして基板Sを配置できるものであれば、その形態を問わない。また、ステージ2の下側にスパッタリングカソード4を設置したものについて説明したが、スパッタリングカソード4などの蒸発源をステージ2上側に設置することもできる。この場合、基板ホルダー7上にマスクホルダー8を装着してもよく、また、ステージ2の下側にマスクホルダー8を吊設しておき、このマスクホルダー8の下側に基板ホルダー7を嵌合して組付けるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、ステージ2の回転方向において成膜位置と基板の搬入、搬出位置とが相互に一致していないが、蒸発源での成膜処理中に、基板の搬入、排出が可能となるように、基板の搬入、搬出位置を適宜設定してもよい。また、基板ホルダー8をストックすべくロードロックチャンバを設ける例について説明したが、マスクホルダー8をストックするためのロードロークチャンバを設けてもよい。また、本実施の形態では、ステージ2にマスクホルダー8を設置したものとしてスパッタリング装置1の作動を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば基板ホルダー7とマスクホルダー8とを組付けて成膜室12内に搬入するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、マスクホルダー8への基板ホルダー7の着脱の際に、ステージを昇降させることとしたが、これに限定されるものではなく、搬送手段6の支軸61を昇降自在に形成してもよい。また、シャッター42を設けたものについて説明したが、ステージ2の下側に、開口部23の周囲を囲うように防着板を設けておき、ステージ2を下降させると、成膜室12の雰囲気とは隔絶された成膜空間が作くられるようにしてもよい。ステージ2に形成すべき開口部23の数、及び蒸発源であるスパッタリングカソード4の数は、成膜プロセスに応じて適宜設定される。
本発明の成膜装置の構成を説明する断面図。 本発明の成膜装置の構成を説明する断面図。 基板保持具を説明する断面図。 (a)及び(b)は、基板ホルダーを説明する図。 (a)及び(b)は、マスクホルダーを説明する図。
符号の説明
1 成膜装置(スパッタリング装置)
2 ステージ
23 開口部
24 回転軸
27 駆動手段
4 蒸発源(スパッタリングカソード)
7 基板ホルダー
8 マスクホルダー
H 基板保持具

Claims (7)

  1. 成膜室内に、蒸発源と、同一円周上所定の間隔を置いて開口部が形成された回転自在なステージと、基板の搬送を可能とする搬送手段とを備え、前記ステージの基板が臨む前記開口部に載置されたマスクホルダーに、相互にパターンが同一または異なるマスクがセットされ、前記搬送手段によって、いずれかのマスク上にこのマスクに対し位置決めして基板を設置した後、ステージを回転させて蒸発源に対向した位置に搬送し、マスクを通して基板への成膜を可能としたことを特徴とする成膜装置。
  2. 前記基板は、前記マスクホルダーとの嵌合により組付自在な基板ホルダーにセットしたものであることを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
  3. 前記搬送手段を前記成膜室内に設け、同一の成膜室においてマスク相互の間で基板の載せかえを可能としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成膜装置。
  4. 前記成膜室に、所定の真空度に保持可能なロードロックチャンバをゲートバルブを介して接続したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の成膜装置。
  5. 前記蒸発源を、前記ステージと同心である円周上に複数配置し、同一または相互に異なる材料の複数の基板への同時成膜を可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の成膜装置。
  6. 前記ステージに駆動手段を設け、前記ステージの回転方向に対し直角な方向に移動自在としたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の成膜装置。
  7. 前記蒸発源は、スパッタリング法による成膜を可能とするスパッタカソードであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の成膜装置。
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