JPH09109730A - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

内燃機関のスロットル制御装置

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JPH09109730A
JPH09109730A JP27573895A JP27573895A JPH09109730A JP H09109730 A JPH09109730 A JP H09109730A JP 27573895 A JP27573895 A JP 27573895A JP 27573895 A JP27573895 A JP 27573895A JP H09109730 A JPH09109730 A JP H09109730A
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throttle
throttle valve
control
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関のスロットル制御装置にあって、車
両の如何なる状態で定速走行制御への移行指令が発せら
れても、ドライバに不快感を与えることなく、且つ、迅
速に目標車速に収束させることができるようにする。 【解決手段】 スロットルセンサ16、アクセルセンサ
17、車速センサ41の各出力変化に基づいて、定速走
行制御がセットされたときの当該車両の走行状態を検出
する。その結果、定常走行状態である旨検出された場合
には、該定速走行制御がセットされたときのスロットル
バルブ5の開度VTAを、同定速走行制御でのスロット
ルバルブ初期開度に設定する。また、加速若しくは減速
状態である旨検出された場合には、同車両のその時点で
の車速SPD及びギア位置GPOSから求まるマップ値
を、同定速走行制御でのスロットルバルブ初期開度とし
て設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車載用内燃機関
の吸気調量バルブであるスロットルバルブの開度をモー
タ等を通じて電気的に制御する内燃機関のスロットル制
御装置に関し、特に車両の定速走行制御移行時における
スロットルバルブ開度を好適に制御するための制御装置
構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】スロットルバルブの開度を電気的に制御
するスロットル制御装置は、アクセル操作量に対するス
ロットル開度の特性を任意に設定することができること
から、例えば加速要求等、車両の運転状態に的確に対応
することのできるシステムとして近年注目を集めてい
る。
【0003】また、こうしたスロットル制御装置によれ
ば、ドライバによるアクセル操作がない場合でも上記ス
ロットルバルブの開度制御を通じて車両の速度制御を自
動化することができるため、いわゆる定速走行(オート
クルーズ)制御などといった車両速度制御も容易に実現
されるようになる。
【0004】ここに従来、同スロットル制御装置を車両
の定速走行制御に応用した例としては、例えば特公平3
−16292号公報に記載の装置が知られている。因み
にこの公報に記載の装置では、 ・目標車速をパラメータとした定速走行制御移行時にお
けるスロットルバルブの暫定目標開度を予め記憶してお
く。 ・定速走行制御への移行指令が発せられたときにはその
ときの実車速を目標車速として別途記憶するとともに、
該目標車速に応じて上記スロットルバルブの暫定目標開
度を読み出し、該読み出した暫定目標開度となるよう同
スロットルバルブの開度を制御する。 ・以後は上記目標車速に対する実車速の偏差を求め、該
偏差が縮まる方向に上記スロットルバルブの開度をフィ
ードバック制御する。 といった態様で、上記スロットル制御装置による定速走
行制御を実現するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、スロット
ルバルブの開度を電気的に制御するスロットル制御装置
によれば、車両の定速走行制御なども容易に実現される
ようになる。
【0006】ただし、上記従来の装置にあっては、定速
走行制御移行時におけるスロットルバルブの暫定目標開
度、すなわち同バルブ開度の初期設定値が当該車両の平
坦路走行中における目標車速に相当するものとなってい
る。このため、同車両の登坂時、或いは降坂時に、上記
定速走行制御への移行指令が発せられるようなことがあ
ると、それによって制御されるスロットルバルブ開度が
当該車両の走行状態にそぐわないものとなり、例えば ・上記フィードバック制御による目標車速への収束に長
い時間を要する。 ・ドライバに不快感を与える。 等々、の不都合を招くことともなっていた。
【0007】なお従来、定速走行制御に際してのスロッ
トル制御手法としては他にも、定速走行制御移行時にお
けるスロットルバルブの初期開度を同定速走行制御への
移行直前のスロットルバルブ開度に設定する、等の方法
が知られている。このようなスロットル制御手法によれ
ば、当該車両の登坂時、或いは降坂時に上記定速走行制
御への移行指令が発せられる場合であっても上記不都合
は生じない。ところがこのような制御手法であれ、アク
セルペダルを踏み込んでの当該車両の加速の途中で上記
定速走行制御への移行指令が発せられるような場合に
は、定速走行制御移行時におけるスロットルバルブの初
期開度が当該車速にて定速走行するのに必要な同バルブ
開度よりもはるかに大きな開度となり、やはり同様に ・上記フィードバック制御による目標車速への収束に長
い時間を要する。 ・ドライバに不快感を与える。 等々、の不都合を招くこととなる。
【0008】この発明は、こうした実情に鑑みてなされ
たものであり、車両の如何なる状態で上記定速走行制御
への移行指令が発せられても、迅速に目標車速に収束さ
せることができ、且つ、ドライバに不快感を与えること
もない内燃機関のスロットル制御装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、この発明では、上記定速走行制御への移行指令が
発せられたときの当該車両の走行状態を検出し、該検出
される走行状態とその都度の目標車速とが適合されるよ
う、定速走行制御への移行に際するスロットルバルブの
初期開度を可変設定するようにする。
【0010】すなわち、請求項1記載の発明の、前記定
速走行制御手段に加えて、走行状態検出手段、並びに初
期開度設定手段を具える構成によれば、当該車両の定常
走行時はもとより、加速時、或いは減速時に上記定速走
行制御への移行指令が発せられる場合であっても、それ
ら走行状態と同定速走行制御にかかる目標車速とに応じ
た好適なスロットルバルブ開度にその初期開度が設定さ
れるようになる。
【0011】そしてこのため、その後、前記定速走行制
御手段を通じて当該車両の実車速が目標車速に一致する
よう、同スロットルバルブ開度がフィードバック制御さ
れる場合であれ、該実車速は、迅速に目標車速に収束さ
れるようになる。
【0012】また、定速走行制御に移行する際のスロッ
トルバルブ初期開度が、車両の如何なる状態において
も、上記検出される走行状態とその都度の目標車速とに
応じた好適な開度に設定されることで、運転中のドライ
バに不快感を与えるようなこともなくなる。
【0013】なおここで、走行状態検出手段については
これを、請求項2記載の発明によるように、 ・定速走行制御への移行指令が発せられたときのスロッ
トルバルブ開度、アクセル操作量、及び車速の各変化に
基づいて当該車両の定常走行状態、加速状態、及び減速
状態の別を検出するもの。 として構成することができる。
【0014】走行状態検出手段としてのこのような構成
によれば、定速走行制御に移行する際のスロットルバル
ブ初期開度を好適に設定する上で必要となる上記車両の
走行状態について、これを的確に検出することができる
ようになる。
【0015】また、走行状態検出手段が上記構成を有す
るとき、初期開度設定手段についてはこれを、請求項3
記載の発明によるように、 ・前記走行状態検出手段によって当該車両の定常走行状
態が検出されるとき、前記移行指令が発せられたときの
前記スロットルバルブの開度を前記定速走行制御手段に
よって制御されるスロットルバルブの初期開度として設
定し、同走行状態検出手段によって当該車両の加速若し
くは減速状態が検出されるとき、同車両のその時点での
車速及びギア位置から求まる所定値を前記定速走行制御
手段によって制御されるスロットルバルブの初期開度と
して設定するもの。 として構成することができる。
【0016】初期開度設定手段としてのこのような構成
によれば、前記登坂時や降坂時を含む車両の定常走行状
態から定速走行制御への移行に際しては、スロットルバ
ルブ初期開度が同定速走行制御への移行直前のスロット
ルバルブ開度に設定されるようになる。したがってこれ
により、少なくともスロットルバルブ開度が当該車両の
走行状態にそぐわなくなるといった前述した不都合は回
避されるようになる。他方、当該車両の加速若しくは減
速状態から定速走行制御への移行に際しては、スロット
ルバルブ初期開度が同車両のその時点での車速及びギア
位置から求まる所定値に設定されるようになる。したが
ってこれにより、定速走行制御移行時におけるスロット
ルバルブ初期開度が当該車速にて定速走行するのに必要
な同バルブ開度よりもはるかに大きな若しくは小さな開
度となるといった前述した不都合も好適に回避されるよ
うになる。
【0017】また、同初期開度設定手段についてはこれ
を、請求項4記載の発明によるように、 ・前記走行状態検出手段によって当該車両の定常走行状
態が検出されるとき、前記移行指令が発せられたときの
前記スロットルバルブの開度を前記定速走行制御手段に
よって制御されるスロットルバルブの初期開度として設
定し、同走行状態検出手段によって当該車両の加速若し
くは減速状態が検出されるとき、前記移行指令が発せら
れたときの前記スロットルバルブの開度を前記定速走行
制御手段によって制御されるスロットルバルブの初期開
度として設定するとともに、同車両のその時点での車速
及びギア位置から求まる所定値までこの設定した初期開
度を徐変するもの。 として構成することもできる。
【0018】特に、当該車両の加速若しくは減速状態か
ら定速走行制御への移行に際して、スロットルバルブ初
期開度が同車両のその時点での車速及びギア位置から求
まる所定値に設定されるとき、それら所定値の求め方に
もよるものの、場合によっては、スロットルバルブ開度
の急変に起因する車両ショックが発生する懸念も拭いき
れない。
【0019】この点、初期開度設定手段としての上記構
成によれば、こうした加速若しくは減速状態から定速走
行制御への移行に際するスロットルバルブ初期開度が、
定速走行制御への移行直前のスロットルバルブ開度から
徐々に上記所定値に制御されることとなり、上記車両シ
ョック等の発生も好適に回避されるようになる。
【0020】また更に、初期開度設定手段についてはこ
れを、請求項5記載の発明によるように、 ・前記走行状態検出手段によって当該車両の定常走行状
態が検出されるとき、前記移行指令が発せられたときの
前記スロットルバルブの開度を前記定速走行制御手段に
よって制御されるスロットルバルブの初期開度として設
定し、同走行状態検出手段によって当該車両の加速若し
くは減速状態が検出されるとき、同車両のその時点での
車速及びギア位置から求まる所定値を同車両の加減速度
合いに基づき補正した値を前記定速走行制御手段によっ
て制御されるスロットルバルブの初期開度として設定す
るもの。 として構成することもできる。
【0021】初期開度設定手段としてのこのような構成
によれば、特に車両の加速若しくは減速状態から定速走
行制御への移行に際し、スロットルバルブ初期開度は、
車両のその時点での車速及びギア位置から求まる所定値
を更に同車両の加減速度合いに基づき補正した値として
いわば段階的に設定されるようになる。すなわちこの場
合には、上述した加速若しくは減速状態から定速走行制
御への移行時における車両ショック等の発生が回避され
ることに加え、上記目標車速への収束性も向上されるよ
うになる。
【0022】なお、具体的には、請求項6記載の発明に
よるように、 ・前記走行状態検出手段によって当該車両の加速状態が
検出されるときには、同車両の加速度合いに基づき、前
記所定値を大きくする方向に補正する。 ・前記走行状態検出手段によって当該車両の減速状態が
検出されるときには、同車両の減速度合いに基づき、前
記所定値を小さくする方向に補正する。 といった補正が有効となる。こうした補正によって、上
記車両ショック等の発生は的確に回避されるようになる
とともに、上記目標車速への収束性も確実に向上される
ようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1に、この発明にかかる内燃機関の
スロットル制御装置についてその第1の実施形態を示
す。
【0024】この実施形態にかかるスロットル制御装置
は、前述した車両の定速走行制御に応用されて、同定速
走行制御でのスロットルバルブ開度を適正に制御するこ
とのできる装置として構成されている。
【0025】はじめに、図1を参照して、同実施形態に
かかるスロットル制御装置が適用される内燃機関、並び
にその周辺装置の概略構成について説明する。図1にお
いて、内燃機関1は、例えばV型6気筒の4サイクルエ
ンジンとして構成されている。
【0026】この内燃機関1において、その吸気通路2
には、上流にエアクリーナ3が設けられ、該エアクリー
ナ3の下流側には、同機関1への吸入空気量を検出する
エアフローメータ4が設けられている。このエアフロー
メータ4によって検出される吸入空気量は、空気量信号
Qaとして、後述する電子制御装置20に取り込まれる
ようになる。
【0027】また、吸気通路2の上記エアフローメータ
4の下流側にはスロットルバルブ5が設けられ、このス
ロットルバルブ5の開閉に応じて、当該機関1に供給さ
れる空気量が調整される。このスロットルバルブ5の周
辺装置として配設されているスロットルセンサ16及び
アクセルセンサ17の出力もそれぞれスロットル開度信
号VTA及びアクセル開度信号APAとして、後述する
電子制御装置20に取り込まれる。
【0028】また、吸気通路2は、インテークマニホー
ルド6を介して同機関1の各気筒に接続されており、こ
の吸気通路2から吸入され、上記スロットルバルブ5に
より調量された空気は、該インテークマニホールド6を
経て、機関1の各気筒に分配供給されるようになる。
【0029】一方、このインテークマニホールド6に
は、機関1の各気筒にそれぞれ対応して燃料噴射弁であ
るインジェクタ7が配設されている。それら各インジェ
クタ7を通じて噴射供給される燃料は、上記調量され、
分配供給される吸気通路2からの吸入空気と混合され
て、同機関1の各気筒に供給される。
【0030】機関1の各気筒においては、吸気バルブ8
の開閉に伴ってこの混合気が燃焼室9に導入され、該導
入された混合気が点火プラグ10の点火により燃焼され
ることで、ピストン11が押し下げられクランクシャフ
ト12へのトルク付与が行われる。また、燃焼後の排気
ガスは、排気バルブ13の開閉に伴い排気通路14を経
て外部に排出される。
【0031】また、上記クランクシャフト12の近傍に
は、その回転角を検出するクランク角センサ15が配設
されている。このクランク角センサ15からは、クラン
ク角で30度毎にパルス信号が出力され、この出力され
たパルス信号が、同機関1の回転数信号Neとして電子
制御装置20に取り込まれる。
【0032】電子制御装置20は、上記取り込まれる空
気量信号Qaや回転数信号Neに基づいてインジェクタ
7の駆動を制御するとともに、上記取り込まれるスロッ
トル開度信号VTA及びアクセル開度信号APAに基づ
いてスロットルバルブ5を開閉制御する例えばマイクロ
コンピュータを有して構成される装置である。
【0033】次に、この電子制御装置20並びにその周
辺の構成について、同図1の参照のもとに更に説明す
る。電子制御装置20において、CPU21は、上記空
気量信号Qaや回転数信号Ne、更にはスロットル開度
信号VTA、アクセル開度信号APA等を所要に処理し
て、内燃機関1の運転においてその都度必要とされる燃
料噴射量やスロットルバルブ5の開度等を演算する部分
である。
【0034】また、ROM22は、いわゆるプログラム
メモリとして、内燃機関1の運転を制御するための各種
プログラム、すなわち燃料噴射制御プログラムやスロッ
トル制御プログラム等が予め格納されたメモリである。
CPU21では、このROM22に格納されているプロ
グラムに従って、上記各種の演算処理を実行する。な
お、後述する定速走行制御での初期開度演算マップなど
もこのROM22に対して予め登録されている。
【0035】また、RAM23は、いわゆるデータメモ
リとして、上記センサの出力データやCPU21による
演算処理データ等が一時格納されるメモリである。後述
する各種のフラグも、このRAM23に対してセットさ
れる。
【0036】また、インジェクタ駆動回路24は、上記
空気量信号Qaや回転数信号Neに基づきCPU21を
通じて演算される燃料噴射量に対応したパルス幅の信号
を形成して上記インジェクタ7を駆動する回路である。
これによりインジェクタ7からは、上記演算された燃料
噴射量に対応した量の燃料が機関1の各気筒に対して噴
射供給されるようになる。
【0037】また、A/D変換回路27は、上記取り込
まれる空気量信号Qa、スロットル開度信号VTA、及
びアクセル開度信号APA等をA(アナログ)/D(デ
ィジタル)変換してCPU21に出力するための回路で
あり、D/A変換回路28は、CPU21によって演算
されるスロットルバルブ5の開度指令値(スロットル指
令値)TTPをD/A変換してDCモータ駆動回路30
に出力するための回路である。
【0038】DCモータ駆動回路30は、同図1に併せ
示されるように、PID制御回路31、PWM(パルス
幅変調)回路32、及びドライバ33を具えて前記DC
モータ19を駆動する回路である。
【0039】因みに該DCモータ駆動回路30におい
て、PID制御回路31は、上記D/A変換されたスロ
ットル指令値TTPと前記スロットルセンサ16の出力
であるスロットル開度信号VTAとに基づき、その偏差
を縮小すべく比例(P)・積分(I)・微分(D)処理
を施して、DCモータ19の駆動量(制御量)を演算す
る回路である。この演算された駆動量は、上記PWM回
路32によって対応するデューティ比信号に変換され、
該変換されたデューティ比信号がドライバ33を介して
DCモータ19に印加される。すなわち、上記スロット
ルバルブ5は、DCモータ駆動回路30を通じたこうし
たDCモータ19の駆動によって、上記スロットル指令
値TTPにより指令されている開度にフィードバック制
御されることとなる。なお、PWM回路32によって変
換された上記デューティ比信号は、CPU21にも取り
込まれてその内容がモニタされる。
【0040】一方、図1に併せ示される車速センサ41
は、当該車両の走行速度を検出するセンサであり、定速
走行制御スイッチ(SW)42は、同車両の定速走行制
御に関連してドライバによりそれぞれ操作されるスイッ
チ群であり、そしてブレーキスイッチ(SW)43は、
ドライバによるブレーキペダルの踏み込みに応動してブ
レーキ操作がなされた旨示す信号を出力するスイッチで
ある。
【0041】これら車速センサ41から出力される速度
信号SPD、定速走行制御スイッチ42から出力される
各種定速走行制御信号、及びブレーキ操作がなされた旨
示す信号も、図示しない変速装置から出力されるギア位
置情報GPOSと共に、電子制御装置20の上記CPU
21に対して取り込まれるようになっている。
【0042】因みに、これら信号或いは情報は主に、同
実施形態のスロットル制御装置による後述の定速走行制
御において用いられる信号或いは情報であり、定速走行
制御に際し、CPU21では、これら信号或いは情報の
内容をも加味して、上述したスロットルバルブ5の開度
指令値TTPを算出することとなる。
【0043】なお、上記定速走行制御スイッチ42を構
成するスイッチ群において、メインスイッチ42a並び
にセットスイッチ42bは、CPU21に対して定速走
行制御への移行を指令するスイッチである。具体的に
は、メインスイッチ42aがON(オン)されている条
件でセットスイッチ42bがONされたとき、定速走行
制御にかかる制御モードがセットされる。
【0044】また同スイッチ群において、リジュームス
イッチ42cは、定速走行制御での目標車速を前回の定
速走行制御OFF(オフ)時の車速に復帰させる旨指令
するスイッチであり、加速スイッチ42d及び減速スイ
ッチ42eはそれぞれ、加速制御モード及び減速制御モ
ードを指令するスイッチであり、キャンセルスイッチ4
2fは、セットされている定速走行制御モードをキャン
セルする際に操作されるスイッチである。因みにこの定
速走行制御に関しては、上記ブレーキスイッチ43も、
該キャンセルスイッチ42fと同様の機能を有するスイ
ッチとして利用される。
【0045】図2は、上記電子制御装置20によるスロ
ットルバルブ5の制御に関してそのメインルーチンを示
したものであり、次に、図2を併せ参照して、同実施形
態にかかる装置としてのスロットル制御の概要を説明す
る。
【0046】電子制御装置20は、その電源(図示せ
ず)の投入に伴い、同図2に示されるメインルーチンの
実行を開始する。なお同ルーチンは、例えば4ms(ミ
リ秒)の周期にて繰り返し実行されるものとする。
【0047】さて、このメインルーチンにおいて、電子
制御装置20はまず、ステップS100にて、イニシャ
ルチェックを実行する。このイニシャルチェックでは、
電気系統各部の通信異常の有無についてのチェックやR
AM値のミラーチェック等が行われる。
【0048】こうしてイニシャルチェックを終えると、
電子制御装置20は次に、ステップS101にて、上述
した各種センサやスイッチからの信号を入力する。そし
て、それら入力した各種信号に基づいて、ステップS1
02の非線形制御にかかる演算処理、ステップS103
のトラクション制御にかかる演算処理、ステップS10
4の定速走行制御にかかる演算処理、ステップS105
のISC(アイドル・スピード・コントロール)制御に
かかる演算処理、そしてステップS106のフェイル制
御にかかる演算処理を実行する。
【0049】因みに、ステップS102の非線形制御に
かかる演算処理では、アクセル操作量に対して非線形に
制御されるスロットルバルブ5の目標開度が演算され
る。また、ステップS103のトラクション制御にかか
る演算処理では、車両のトラクション制御量に応じたス
ロットルバルブ5の目標開度が演算される。
【0050】また、ステップS104の定速走行制御に
かかる演算処理では、定速走行制御モード移行時のスロ
ットルバルブ5の初期開度をはじめとして、前記車速セ
ンサ41を通じて検出される車両の実車速を目標車速に
一致させるためのスロットルバルブ5の目標開度が演算
される。
【0051】また、ステップS105のISC制御にか
かる演算処理では、アイドル運転時におけるスロットル
バルブ5の目標開度が演算される。そして、ステップS
106のフェイル制御にかかる演算処理では、例えば前
記スロットルセンサ16やアクセルセンサ17が2重系
のセンサであってそのうちの一方がフェイル判定された
ような場合のスロットルバルブ5の開度、すなわち制限
すべき同スロットルバルブ5の目標開度が演算される。
【0052】こうして非線形制御、トラクション制御、
定速走行制御、ISC制御、並びにフェイル制御にかか
る各スロットルバルブ5の目標開度を演算した電子制御
装置20は次いで、ステップS107にて、同スロット
ルバルブ5のそれら目標開度に基づく最終目標開度、す
なわち最終目標スロットル開度(開度指令値TTP)を
演算する。
【0053】この最終目標スロットル開度TTPは、例
えば (1)非線形制御にかかる目標開度と定速走行制御にか
かる目標開度とのうちの大きい方を選択する。 (2)この選択された目標開度とトラクション制御にか
かる目標開度とのうちの小さい方を選択する。 (3)この選択された目標開度とフェイル制御にかかる
目標開度とのうちの小さい方を選択する。 (4)この選択された目標開度にISC制御にかかる目
標開度を加算する。といった態様で算出される。
【0054】こうして最終目標スロットル開度TTPを
算出した電子制御装置20は最後に、ステップS108
にて、この開度指令値TTPを、D/A変換回路28を
介してDCモータ駆動回路30に出力する。
【0055】なお、内燃機関1の始動後は、スロットル
制御のメインルーチンとして、上記ステップS101〜
S108にかかる処理のみが、同電子制御装置20にお
いて繰り返し実行される。
【0056】図3は、このメインルーチンの上記ステッ
プS104の処理として実行される定速走行制御にかか
る処理ルーチンを、また図4は、該定速走行制御ルーチ
ンのうちの特に初期開度設定にかかる処理ルーチンをそ
れぞれ示したものである。
【0057】以下では、これら図3及び図4を更に参照
して、同実施形態のスロットル制御装置としての定速走
行制御手順、並びに該定速走行制御への移行時における
上記スロットルバルブ5の初期開度設定手順について詳
述する。
【0058】電子制御装置20は、上記トラクション制
御にかかる演算処理を終えると、定速走行制御ルーチン
として、図3及び図4に示される手順にて、上記スロッ
トルバルブ5の初期開度、並びにそれ以後の目標開度を
設定する。
【0059】すなわちこの定速走行制御ルーチンにおい
て、電子制御装置20はまず、ステップS201、ステ
ップS202、ステップS203、ステップS204、
ステップS205、及びステップS206にて、それぞ
れ (a)定速走行制御メインスイッチ42aがONである
こと。 (b)ブレーキスイッチ43または定速走行制御キャン
セルスイッチ42fがONとなっていないこと。 (c)車速センサ41を通じて検出されている車速(速
度信号)SPDが 36km/h < SPD < 105km/h の範囲内であること。 (d)定速走行制御が実行中でないこと。すなわち、後
述する定速走行制御実行フラグがONでないこと。 (e)本ルーチンの前回の処理で定速走行制御セットス
イッチ42bがONとなっていたこと。 (f)本ルーチンの今回の処理で定速走行制御セットス
イッチ42bがONとなっていない(OFFとなってい
る)こと。 が満たされているか否かを判断し、これらが全て満たさ
れていることを条件に、ステップS207にて、定速走
行制御移行時における上記スロットルバルブ5の初期開
度を設定するための処理を開始する。
【0060】なお、同実施形態の装置にあっては、上記
ステップS201、並びにステップS205及びステッ
プS206での判断処理にみられるように、 ・定速走行制御メインスイッチ42aがONとなってい
る状態で、定速走行制御セットスイッチ42bのON→
OFFといった操作推移が確認されること。をもって、
定速走行制御への移行指令が発せられた旨を判断し、同
定速走行制御にかかる制御モードがセットされる。
【0061】また、上記ステップS204において、す
でに定速走行制御が実行中である旨判断される場合、電
子制御装置20は、ステップS208、ステップS21
0、及びステップS212を通じて、それぞれ ・定速走行制御加速スイッチ42dがONとなっている
か否か。 ・定速走行制御減速スイッチ42eがONとなっている
か否か。 ・定速走行制御リジュームスイッチ42cがONとなっ
ているか否か。 を更に判断し、それらドライバ要求に応じた制御ルーチ
ンを実行する。
【0062】因みに、ステップS208において、定速
走行制御加速スイッチ42dがONとなっている旨判断
される場合には、ステップS209にて、例えば「アク
セル制御」及び「タップアップ制御」といった加速制御
が行われ、ステップS214にて、それら制御に見合っ
たスロットルバルブ5の目標開度が設定される。
【0063】同様に、ステップS210において、定速
走行制御減速スイッチ42eがONとなっている旨判断
される場合には、ステップS211にて、例えば「コー
スト制御」及び「タップダウン制御」といった減速制御
が行われ、ステップS214にて、それら制御に見合っ
たスロットルバルブ5の目標開度が設定される。
【0064】また、ステップS212において、定速走
行制御リジュームスイッチ42cがONとなっている旨
判断される場合には、ステップS213にて、リジュー
ム制御、すなわちここでは上述の如く、前回の定速走行
制御において記憶されている車速に復帰させるべく制御
が行われ、ステップS214にて、同制御に見合ったス
ロットルバルブ5の目標開度が設定される。
【0065】これら加速スイッチ42d、減速スイッチ
42e、及びリジュームスイッチ42cが何れもOFF
である旨判断される場合には、定速走行制御としての通
常の処理、すなわち車速センサ41を通じて検出される
実車速SPDを目標車速(これをTVCRCとする)に
一致させるようなスロットルバルブ5の目標開度を設定
する処理が、同ステップS214を通じて実行される。
なおここで、目標車速TVCRCとは、定速走行制御へ
の移行指令が発せられ、同定速走行制御にかかる制御モ
ードがセットされたときの上記車速センサ41による検
出車速SPDである。
【0066】一方、上記ステップS201、ステップS
202、ステップS203、ステップS205、及びス
テップS206にて、 ・定速走行制御メインスイッチ42aがONではないこ
と。 ・ブレーキスイッチ43または定速走行制御キャンセル
スイッチ42fがONとなっていること。 ・車速センサ41を通じて検出されている車速(速度信
号)SPDが 36km/h < SPD < 105km/h の範囲外であること。 ・本ルーチンの前回の処理で定速走行制御セットスイッ
チ42bがONとなっていないこと。 ・本ルーチンの今回の処理で定速走行制御セットスイッ
チ42bがONとなっていること。 の何れか1つでも真と判断される場合には、ステップS
215にて定速走行制御実行フラグをOFFとする。す
なわち、定速走行制御に移行しないか、また定速走行制
御実行中であったとしても同制御モードから抜ける。
【0067】さて、同第1の実施形態にかかる装置にあ
って、上記(a)〜(f)の条件が全て満たされてステ
ップS207の初期開度設定が行われる場合、電子制御
装置20は、図4に示される初期開度設定ルーチン
(A)に従って、定速走行制御移行時における上記スロ
ットルバルブ5の初期開度を設定することとなる。
【0068】すなわちこの図4に示される初期開度設定
ルーチン(A)において、電子制御装置20はまず、ス
テップSA301にて、定速走行制御がセットされたと
きの当該車両の走行状態、すなわち同車両が定常走行状
態にあるか、或いは加・減速状態にあるかを判定する。
この判定は、図5に示される加減速判定ルーチンを通じ
て行われる。
【0069】因みにここでは、同図5に示されるよう
に、 (1)スロットル開度VTA、アクセル開度APA、及
び車速SPDをそれぞれ読み込み(ステップS40
1)、それら各値の前回読み込んだ値と今回読み込んだ
値との差分であるスロットル開度変化量ΔVTA、アク
セル開度変化量ΔAPA、及び車速変化量ΔSPDを求
める。 (2)スロットル開度変化量の絶対値|ΔVTA|と
「所定値1」とを比較し(ステップS402)、該値|
ΔVTA|が「所定値1」以上であれば、加速若しくは
減速中である旨判定する(ステップS405)。なお、
「所定値1」は、このスロットル開度変化量の絶対値|
ΔVTA|から「定常走行状態」、「加・減速状態」の
別を判定するための判定値である。また、加速若しくは
減速中である旨判定される場合、「加速中/減速中」の
別は、上記スロットル開度変化量ΔVTAの符号の「正
/負」によって判断される。 (3)アクセル開度変化量の絶対値|ΔAPA|と「所
定値2」とを比較し(ステップS403)、該値|ΔA
PA|が「所定値2」以上であれば、加速若しくは減速
中である旨判定する(ステップS405)。なお、「所
定値2」は、このアクセル開度変化量の絶対値|ΔAP
A|から「定常走行状態」、「加・減速状態」の別を判
定するための判定値である。また、加速若しくは減速中
である旨判定される場合、「加速中/減速中」の別は、
上記アクセル開度変化量ΔVTAの符号の「正/負」に
よって判断される。 (4)車速変化量の絶対値|ΔSPD|と「所定値3」
とを比較し(ステップS404)、該値|ΔSPD|が
「所定値3」以上であれば、加速若しくは減速中である
旨判定する(ステップS405)。なお、「所定値3」
は、この車速変化量の絶対値|ΔSPD|から「定常走
行状態」、「加・減速状態」の別を判定するための判定
値である。また、加速若しくは減速中である旨判定され
る場合、「加速中/減速中」の別は、上記車速変化量Δ
SPDの符号の「正/負」によって判断される。 (5)上記(2)〜(4)の比較において、上記何れの
変化量の絶対値もそれら対応する所定値未満である旨判
断される場合には、定常走行中である旨判定する(ステ
ップS405)。 といった手順、態様にて、当該車両の走行状態を判定す
る。
【0070】こうして車両の走行状態を判定した電子制
御装置20は次に、同初期開度設定ルーチン(A)(図
4)のステップSA302及びステップSA303に
て、それぞれ上記目標車速TVCRC(その時点での車
速SPD)及びギア位置GPOSを読み込み、上記判定
において加速若しくは減速中である旨判定されている場
合には(ステップSA304)、ステップSA305に
てこれら目標車速TVCRC及びギア位置GPOSに基
づきスロットルバルブ5の初期開度TCROをマップ演
算する。
【0071】ここで、この初期開度TCROの演算マッ
プは、例えば図6に示される構造となっており、上記目
標車速TVCRCとギア位置GPOSとが与えられるこ
とにより、それら車速並びにギア位置に対応して予め適
合された初期開度TCROの値[deg]が読み出され
るようになっている。
【0072】一方、上記走行状態の判定において、定常
走行中である旨判定されている場合には(ステップSA
304)、ステップSA306にてその時点でのスロッ
トル開度VTAを読み込み、ステップSA307にて、
該読み込んだスロットル開度VTAを該定速走行制御移
行時のスロットルバルブ5の初期開度TCROとして設
定する。
【0073】こうして初期開度TCROの演算若しくは
設定を終えた電子制御装置20は、ステップSA308
にて定速走行制御中である旨を示す定速走行制御実行フ
ラグをONにして、当該初期開度設定ルーチン(A)を
抜ける。
【0074】図7及び図8に、同第1の実施形態にかか
る装置を通じてこのようにしてその初期開度TCROが
設定される定速走行制御でのスロットル制御態様を示
す。なお、図7は、車両の加速時に定速走行制御への移
行指令が発せられ、同定速走行制御にかかる制御モード
がセットされたときのスロットル制御態様を示し、図8
は、車両の定常走行時に定速走行制御への移行指令が発
せられ、同定速走行制御にかかる制御モードがセットさ
れたときのスロットル制御態様を示す。
【0075】例えばいま、車両の加速時に、図7(a)
に示されるタイミングにて定速走行制御がセットされた
とすると、そのときの目標車速TVCRCは、図7
(b)に示される態様で設定されることとなる。そして
このとき、スロットルバルブ5の初期開度TCROは、
この設定された目標車速TVCRCとその時点でのギア
位置GPOSに基づき、例えば図7(c)に示されるマ
ップ値として設定されることとなるため、図7(b)に
実線にて示される如く、該定速走行制御移行時における
車速変動は最小限に抑制されるようになる。
【0076】なお、図7(b)及び(c)に破線にて併
せ示した車速並びにスロットル開度の挙動は、常に、定
速走行制御への移行直前のスロットル開度VTAを定速
走行制御移行時のスロットル初期開度TCROとする、
従来の装置によるスロットル制御態様を示している。従
来のスロットル制御ではこのように、車両の加速途中で
定速走行制御への移行指令が発せられるような場合、定
速走行制御移行時におけるスロットルバルブの初期開度
は当該車速にて定速走行するのに必要とされる同バルブ
開度よりもはるかに大きな開度となる。このため、こう
したバルブ開度に基づきフィードバック制御される車速
にも自ずとオーバーシュートやアンダーシュートが発生
するようになる。
【0077】他方、登坂時、或いは降坂時も含め、車両
の定常走行時に、図8(a)に示されるタイミングにて
定速走行制御がセットされたとすると、同実施形態にか
かる装置にあっては、図8(c)に実線で示されるよう
に、その時点で読み込まれたスロットル開度VTAが該
定速走行制御移行時のスロットルバルブ5の初期開度T
CROとして設定されるようになる。このため、図8
(b)に同じく実線にて示されるように、たとえ登坂時
や降坂時であっても、該定速走行制御への移行に伴う車
速の変動は起こらずに、円滑な走行が維持されるように
なる。
【0078】この点、定速走行制御移行時におけるスロ
ットルバルブ開度の初期設定値として、常に当該車両の
平坦路走行中における目標車速に相当する値をマップ演
算する前記従来の装置にあっては、特に登坂時、或いは
降坂時となると、例えば図8(c)に破線にて併せ示す
態様で、その制御されるスロットルバルブ開度が当該車
両の走行状態にそぐわないものとなる。そしてひいて
は、図8(b)に同じく破線にて併せ示す態様で、車両
ショックが発生することとなる。
【0079】このように、同実施形態にかかるスロット
ル制御装置によれば、 (イ)当該車両の定常走行時はもとより、加速時、或い
は減速時に定速走行制御への移行指令が発せられる場合
であっても、それら走行状態と同定速走行制御にかかる
目標車速とに応じた好適なスロットルバルブ開度にその
初期開度が設定されるようになる。 (ロ)そしてこのため、その後、上記定速走行制御ルー
チンを通じて当該車両の実車速が目標車速に一致するよ
う、同スロットルバルブ開度がフィードバック制御され
る場合であれ、該実車速は、迅速に目標車速に収束され
るようになる。 (ハ)また、定速走行制御に移行する際のスロットルバ
ルブ初期開度が、車両の如何なる状態においても、上記
判定される走行状態とその都度の目標車速とに応じた好
適な開度に設定されることで、運転中のドライバに不快
感を与えるようなこともなくなる。 等々、多くの優れた効果が奏せられるようになる。
【0080】(第2実施形態)上記第1の実施形態にか
かるスロットル制御装置にあっては、特に車両の加速若
しくは減速状態から定速走行制御への移行に際して、ス
ロットルバルブの初期開度が同車両のその時点での車速
及びギア位置から求まるマップ値に設定されるとき、そ
れらマップの構造にもよるものの、場合によっては、ス
ロットルバルブ開度の急変に起因する車両ショックが発
生する懸念も拭いきれない。
【0081】そこで、この発明にかかる内燃機関のスロ
ットル制御装置の第2の実施形態として、こうした加速
若しくは減速状態から定速走行制御への移行に際しても
車両ショック等の発生を確実に回避することのできる装
置を以下に示す。
【0082】なお、この第2の実施形態にかかる装置
は、先の第1の実施形態にかかる装置に対しその定速走
行制御(図3)でのスロットルバルブの初期開度設定に
かかる処理(ステップS207)が異なるのみであり、
以下では便宜上、その相違する初期開度設定にかかる処
理について詳述するに留める。
【0083】図9及び図10に、この第2の実施形態に
かかる装置にあって、その定速走行制御ルーチン(図
3)のステップS207の処理として実行される初期開
度設定ルーチン(B)を示す。すなわち、同第2の実施
形態にかかる装置にあっては、この図9及び図10に示
される初期開度設定ルーチン(B)に従って、定速走行
制御移行時におけるスロットルバルブ5の初期開度を設
定することとなる。
【0084】さて、この図9及び図10に示される初期
開度設定ルーチン(B)において、電子制御装置20は
まず、ステップSB301にて、定速走行制御がセット
されたときの当該車両の走行状態、すなわち同車両が定
常走行状態にあるか、或いは加・減速状態にあるかを判
定する。この判定は、先の図5に示される加減速判定ル
ーチンを通じて前記同様に実行される。
【0085】こうして車両の走行状態を判定した電子制
御装置20は次に、ステップSB302及びステップS
B303にて、それぞれ加速徐変フラグAFIL、及び
減速徐変フラグCFILがONとなっているか否かを判
断する。この結果、加速徐変フラグAFILがONとな
っている旨判断される場合には、当該ルーチンのステッ
プSB308の処理にジャンプし、減速徐変フラグCF
ILがONとなっている旨判断される場合には、同ルー
チンのステップSB317(図10)の処理にジャンプ
する。
【0086】他方、これら徐変フラグAFIL及びCF
ILの何れもONになっていない旨判断される場合に
は、ステップSB304並びにステップSB313(図
10)にて、上記走行状態の判定結果を参照する。
【0087】そして、これが「加速中」と判定されてい
る場合には、ステップSB305及びステップSB30
6にて、それぞれ目標車速TVCRC(その時点での車
速SPD)及びギア位置GPOSを読み込み、ステップ
SB307にて、これら目標車速TVCRC及びギア位
置GPOSに基づき、先の図6に例示したマップを用い
てスロットルバルブ5の初期開度TCROをマップ演算
した後、ステップSB308以降の加速徐変にかかる処
理を実行する。
【0088】この加速徐変にかかる処理ではまず、ステ
ップSB308にて、その時点でのスロットル開度VT
Aを読み込み、次のステップSB309にて、該読み込
んだスロットル開度VTAと上記マップ演算した初期開
度TCROとが VTA > TCRO+W …(1) といった関係にあるか否かが判断される。ここで、値W
は、以下に説明する徐変制御の解除範囲を示す。
【0089】同第2の実施形態にかかる装置において、
電子制御装置20は、この(1)式の関係が満たされて
いることを条件に、ステップSB310にて、 TCRO = VTA−δ …(2) といった徐変演算を実行する。ここで、値δは、同徐変
制御における徐変値を示している。少なくともこの
(2)式の徐変演算が実行されることにより、上記マッ
プ演算にて求められた初期開度TCROの値は、その時
点でのスロットル開度VTAよりも徐変値δだけ小さな
値に設定されることとなる。そして、こうして徐変演算
を実行した電子制御装置20は、次のステップSB31
1にて上記加速徐変フラグAFILをONにする。
【0090】また、上記ステップSB309において、
上記(1)式の関係が満たされなくなった場合、電子制
御装置20は、所望の徐変処理が終了した旨、若しくは
徐変処理が不要である旨判断して、ステップSB312
にて定速走行制御実行フラグをONにするとともに、上
記加速徐変フラグAFILをOFFにして、当該初期開
度設定ルーチン(B)を抜ける。
【0091】なお、これらステップSB308〜ステッ
プSB312にかかる加速徐変処理は、上記ステップS
B302において、加速徐変フラグAFILがONとな
っている旨判断される場合にも同様に実行される。
【0092】一方、上記ステップSB304並びにステ
ップSB313(図10)での走行状態の判定結果参照
において、「減速中」と判定されている場合には、ステ
ップSB314及びステップSB315にて、上記同様
それぞれ目標車速TVCRC及びギア位置GPOSを読
み込み、ステップSB316にて、これら目標車速TV
CRC及びギア位置GPOSに基づき、先の図6に例示
したマップを用いてスロットルバルブ5の初期開度TC
ROをマップ演算した後、ステップSB317以降の減
速徐変にかかる処理を実行する。
【0093】この減速徐変にかかる処理ではまず、ステ
ップSB317にて、その時点でのスロットル開度VT
Aを読み込み、次のステップSB318にて、該読み込
んだスロットル開度VTAと上記マップ演算した初期開
度TCROとが VTA < TCRO−W …(3) といった関係にあるか否かが判断される。ここで、値W
が、徐変制御の解除範囲を示すことは上述した通りであ
る。
【0094】同第2の実施形態にかかる装置において、
電子制御装置20は、この(3)式の関係が満たされて
いることを条件に、ステップSB319にて、 TCRO = VTA+δ …(4) といった徐変演算を実行する。この値δも、同徐変制御
における徐変値を示している。少なくともこの(4)式
の徐変演算が実行されることにより、上記マップ演算に
て求められた初期開度TCROの値は、その時点でのス
ロットル開度VTAよりも徐変値δだけ大きな値に設定
されることとなる。そして、こうして徐変演算を実行し
た電子制御装置20は、次のステップSB320にて上
記減速徐変フラグCFILをONにする。
【0095】また、上記ステップSB318において、
上記(3)式の関係が満たされなくなった場合、電子制
御装置20は、所望の徐変処理が終了した旨、若しくは
徐変処理が不要である旨判断して、ステップSB321
にて定速走行制御実行フラグをONにするとともに、上
記減速徐変フラグCFILをOFFにして、当該初期開
度設定ルーチン(B)を抜ける。
【0096】なお、これらステップSB317〜ステッ
プSB321にかかる減速徐変処理は、上記ステップS
B303(図9)において、減速徐変フラグCFILが
ONとなっている旨判断される場合にも同様に実行され
る。
【0097】また一方、上記ステップSB304並びに
ステップSB313(図10)での走行状態の判定結果
参照において、「定常走行中」である旨判定されている
場合には、ステップSB322にてその時点でのスロッ
トル開度VTAを読み込み、ステップSB323にて、
該読み込んだスロットル開度VTAを定速走行制御移行
時のスロットルバルブ5の初期開度TCROとして設定
する。
【0098】そしてこの場合も、該初期開度TCROの
設定を終えた電子制御装置20は、ステップSB324
にて定速走行制御中である旨を示す定速走行制御実行フ
ラグをONにして、当該初期開度設定ルーチン(B)を
抜ける。
【0099】図11に、車両の加速時に定速走行制御へ
の移行指令が発せられ、同定速走行制御にかかる制御モ
ードがセットされた際に、同第2の実施形態にかかる装
置を通じて上述のようにしてその初期開度TCROが徐
変設定される同定速走行制御でのスロットル制御態様を
示す。
【0100】例えばいま、車両の加速時に、図11
(a)に示されるタイミングにて定速走行制御がセット
されたとすると、そのときの目標車速TVCRCは、図
11(b)に示される態様で設定されることとなる。そ
してこのとき、スロットルバルブ5の初期開度TCRO
は、図11(c)に示されるように、その時点でのスロ
ットル開度VTAから、上記設定された目標車速TVC
RCとその時点でのギア位置GPOSとに基づき求めら
れたマップ値まで、上記(2)式に従って徐変制御され
るようになる。すなわち、車両の加速若しくは減速状態
から定速走行制御へ移行される場合であれ、少なくとも
スロットルバルブ5の開度が急変するような事態は回避
されるようになる。
【0101】このように、同第2の実施形態にかかるス
ロットル制御装置によれば、第1の実施形態の装置によ
る先の(イ)〜(ハ)の効果に更に加えて、 (ニ)上記加速若しくは減速状態から定速走行制御への
移行に際するスロットルバルブ初期開度が、定速走行制
御への移行直前のスロットルバルブ開度から徐々に上記
マップ値に制御されることとなり、車両ショック等の発
生も好適に回避されるようになる。 (ホ)また換言すれば、初期開度設定ルーチン(B)と
しての上記制御構造により、当該車速及びギア位置に対
応した値として求める上記マップ値を比較的ラフな値と
して求めることができるようにもなる。 等々、の効果が併せ奏せられるようになる。
【0102】(第3実施形態)次に、この発明にかかる
内燃機関のスロットル制御装置の第3の実施形態とし
て、上記加速若しくは減速状態から定速走行制御への移
行に際し、車両ショック等の回避に併せ、目標車速への
収束性も向上させることのできるスロットル制御装置を
以下に示す。
【0103】なお、この第3の実施形態にかかる装置
も、先の第1の実施形態にかかる装置に対しその定速走
行制御(図3)でのスロットルバルブの初期開度設定に
かかる処理(ステップS207)が異なるのみであり、
以下でも便宜上、その相違する初期開度設定にかかる処
理についてのみ詳述する。
【0104】図12に、この第3の実施形態にかかる装
置にあって、その定速走行制御ルーチン(図3)のステ
ップS207の処理として実行される初期開度設定ルー
チン(C)を示す。すなわち、同第3の実施形態にかか
る装置にあっては、この図12に示される初期開度設定
ルーチン(C)に従って、定速走行制御移行時における
スロットルバルブ5の初期開度を設定することとなる。
【0105】さて、この図12に示される初期開度設定
ルーチン(C)において、電子制御装置20はまず、ス
テップSC301にて、定速走行制御がセットされたと
きの当該車両の走行状態、すなわち同車両が定常走行状
態にあるか、或いは加・減速状態にあるかを判定する。
この判定も、先の図5に示される加減速判定ルーチンを
通じて前記同様に実行される。
【0106】こうして車両の走行状態を判定した電子制
御装置20は次に、ステップSC302にて、この走行
状態の判定結果を参照する。そしてこれが「加・減速
中」と判定されている場合には、ステップSC303及
びステップSC304にて、それぞれ目標車速TVCR
C(その時点での車速SPD)及びギア位置GPOSを
読み込み、ステップSC305にて、これら目標車速T
VCRC及びギア位置GPOSに基づき、先の図6に例
示したマップを用いてスロットルバルブ5の初期開度T
CROをマップ演算する。
【0107】その後、電子制御装置20は更にステップ
SC306及びステップSC309にて、上記走行状態
が「加速中」か「減速中」かを判断し、「加速中」であ
る旨判断される場合には、上記マップ演算された初期開
度TCROに対するステップSC307以降の加速補正
処理を実行する。
【0108】この加速補正処理ではまず、ステップSC
307にて、そのときの加速度合いAに応じた補正係数
αを求める。この加速度合いAは例えば、前回検出され
た車速をSPDi-1、今回検出された車速をSPDiと
するとき、 A = SPDi−SPDi-1 …(5) といった車速変化量(率)として求められる。また上記
補正係数αは、この求められた加速度合いAに基づき、
図13(a)に例示するマップを用いてその該当する値
がマップ演算される。なお、この加速補正処理におい
て、その求められる補正係数αは、何れも α > 1 といった値になっている。
【0109】こうして補正係数αを求めると、電子制御
装置20はこの加速補正処理として次に、ステップSC
308にて、上記マップ演算されている初期開度TCR
Oに対し TCRO = α×TCRO …(6) といった補正演算を実行する。少なくともこの(6)式
の補正演算が実行されることにより、上記マップ演算に
て求められている初期開度TCROの値は、当該補正係
数α倍だけ大きな値に設定されることとなる。
【0110】こうして加速補正処理を実行した電子制御
装置20は、ステップSC314にて定速走行制御実行
フラグをONにして、当該初期開度設定ルーチン(C)
を抜ける。
【0111】一方、上記ステップSC306並びにステ
ップSC309での走行状態の判断において、「減速
中」である旨判断される場合には、上記マップ演算され
た初期開度TCROに対するステップSC310以降の
減速補正処理を実行する。
【0112】この減速補正処理ではまず、ステップSC
310にて、そのときの減速度合いCに応じた補正係数
βを求める。この減速度合いCも例えば、前回検出され
た車速をSPDi-1、今回検出された車速をSPDiと
するとき、 C = SPDi−SPDi-1 …(7) といった車速変化量(率)として求められる。また上記
補正係数βは、この求められた減速度合いCに基づき、
図13(b)に例示するマップを用いてその該当する値
がマップ演算される。なお、この減速補正処理におい
て、その求められる補正係数βは、何れも β < 1 といった値になっている。
【0113】こうして補正係数βを求めると、電子制御
装置20はこの減速補正処理として次に、ステップSC
311にて、上記マップ演算されている初期開度TCR
Oに対し TCRO = β×TCRO …(8) といった補正演算を実行する。少なくともこの(8)式
の補正演算が実行されることにより、上記マップ演算に
て求められている初期開度TCROの値は、当該補正係
数β倍だけ小さな値に設定されることとなる。
【0114】こうして減速補正処理を実行した電子制御
装置20も、ステップSC314にて定速走行制御実行
フラグをONにして、当該初期開度設定ルーチン(C)
を抜ける。
【0115】また一方、上記ステップSC306並びに
ステップSC309、或いは上記ステップSC302で
の走行状態の判定結果参照において、「定常走行中」で
ある旨判定されている場合には、ステップSC312に
てその時点でのスロットル開度VTAを読み込み、ステ
ップSC313にて、該読み込んだスロットル開度VT
Aを定速走行制御移行時のスロットルバルブ5の初期開
度TCROとして設定する。
【0116】そしてこの場合も、該初期開度TCROの
設定を終えた電子制御装置20は、ステップSC314
にて定速走行制御中である旨を示す定速走行制御実行フ
ラグをONにして、当該初期開度設定ルーチン(C)を
抜ける。
【0117】図14に、車両の加速時に定速走行制御へ
の移行指令が発せられ、同定速走行制御にかかる制御モ
ードがセットされた際に、同第3の実施形態にかかる装
置を通じて上述のようにしてその初期開度TCROが補
正設定される同定速走行制御でのスロットル制御態様を
示す。
【0118】例えばいま、車両の加速時に、図14
(a)に示されるタイミングにて定速走行制御がセット
されたとすると、そのときの目標車速TVCRCは、図
14(b)に示される態様で設定されることとなる。そ
してこのとき、スロットルバルブ5の初期開度TCRO
は、図14(c)に示されるように、上記設定された目
標車速TVCRCとその時点でのギア位置GPOSとに
基づき求められたマップ値を補正係数α倍した値として
設定されるようになる。このため、車両の加速若しくは
減速状態から定速走行制御へ移行される場合であって
も、スロットルバルブ5の開度が一気にマップ値まで変
化するようなことはなくなる。また、上記補正係数α若
しくはβ自体、車両のその都度の加速若しくは減速度合
いに応じた適切な値として求められることから、先の第
2の実施形態にかかる装置に比べ、上記目標車速への収
束性も大きく向上されるようになる。なお、上記加速若
しくは減速補正されたスロットルバルブ5の開度はその
後、前記PID制御回路31(図1)を通じてフィード
バック制御されることとなる。
【0119】このように、同第3の実施形態にかかるス
ロットル制御装置によれば、第1及び第2の実施形態の
装置による先の(イ)〜(ホ)の効果に更に加えて、 (ヘ)上記加速若しくは減速状態から定速走行制御への
移行に際するスロットルバルブ初期開度が、車両のその
時点での車速及びギア位置から求まるマップ値を更に同
車両の加減速度合いに基づき補正した値として設定され
ることから、車両ショック等の回避に併せ、目標車速へ
の収束性も向上される。といった効果が併せ奏せられる
ようになる。
【0120】なお、以上説明した第1〜第3の実施形態
にあっては、車両の加速若しくは減速状態から定速走行
制御に移行される際のスロットルバルブの初期開度若し
くはその基準値(徐変や補正を行う場合)を、そのとき
の目標車速とギア位置とからマップ演算することとし
た。しかし、それら初期開度については、マップ演算に
限らず、通常の算術演算によって求める構成とすること
もできる。
【0121】また、同第1〜第3の実施形態にあって
は、それぞれ図4、図9及び図10、そして図12に例
示した初期開度設定ルーチン(A)〜(C)を通じて定
速走行制御に移行される際のスロットルバルブの初期開
度を設定するようにしているが、同初期開度を設定する
ための制御構造がそれらルーチン(A)〜(C)の手法
に限定されるものでもない。要は、定速走行制御への移
行指令が発せられたときの当該車両の走行状態を検出
し、該検出される走行状態とその都度の目標車速とが適
合されるよう、定速走行制御への移行に際するスロット
ルバルブの初期開度を可変設定することのできる制御構
造を有するものであればよい。
【0122】また、同スロットル制御装置が適用される
内燃機関の種類も任意であり、いわゆる電子式スロット
ルが適用されてその吸気量の調量が行われるエンジンで
さえあれば、前述したV型6気筒4サイクルエンジン
等、それらエンジン形式によって適用が限定されるもの
でも勿論ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスロットル制御装置の第1実施形態
を示すブロック図。
【図2】同装置のスロットル制御メインルーチンを示す
フローチャート。
【図3】同装置の定速走行制御ルーチンを示すフローチ
ャート。
【図4】第1実施形態の初期開度設定ルーチンを示すフ
ローチャート。
【図5】定速走行制御移行時の加減速判定ルーチンを示
すフローチャート。
【図6】定速走行制御での初期開度演算マップ例を示す
略図。
【図7】第1実施形態によるスロットル制御態様を示す
タイムチャート。
【図8】第1実施形態によるスロットル制御態様を示す
タイムチャート。
【図9】第2実施形態の初期開度設定ルーチンを示すフ
ローチャート。
【図10】第2実施形態の初期開度設定ルーチンを示す
フローチャート。
【図11】第2実施形態によるスロットル制御態様を示
すタイムチャート。
【図12】第3実施形態の初期開度設定ルーチンを示す
フローチャート。
【図13】第3実施形態の補正値演算マップ例を示す略
図。
【図14】第3実施形態によるスロットル制御態様を示
すタイムチャート。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…吸気通路、3…エアクリーナ、4…
エアフローメータ、5…スロットルバルブ、6…インテ
ークマニホールド、7…インジェクタ、8…吸気バル
ブ、9…燃焼室、10…点火プラグ、11…ピストン、
12…クランクシャフト、13…排気バルブ、14…排
気通路、15…クランク角センサ、16…スロットルセ
ンサ、17…アクセルセンサ、19…DCモータ、20
…電子制御装置、21…CPU、22…ROM、23…
RAM、24…インジェクタ駆動回路、27…A/D変
換回路、28…D/A変換回路、30…DCモータ駆動
回路、31…PID制御回路、32…PWM(パルス幅
変調)回路、33…ドライバ、41…車速センサ、42
…定速走行制御スイッチ(SW)、43…ブレーキスイ
ッチ(SW)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のスロットルバルブを当該車両の
    アクセル操作と独立に開閉駆動するスロットル駆動手段
    と、 当該車両の走行速度を検出する車速センサと、 適宜の移行指令に基づき、この車速センサを通じて検出
    される車両の実車速が目標車速に一致するよう、前記ス
    ロットル駆動手段を通じてスロットルバルブの開度を制
    御する定速走行制御手段と、 前記移行指令が発せられたときの当該車両の走行状態を
    検出する走行状態検出手段と、 この検出される走行状態と前記目標車速とが適合される
    よう、前記定速走行制御手段によって制御されるスロッ
    トルバルブの初期開度を可変設定する初期開度設定手段
    と、 を具えることを特徴とする内燃機関のスロットル制御装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の内燃機関のスロットル制御
    装置において、 前記スロットルバルブの開度を検出するスロットルセン
    サと、 前記アクセルの操作量を検出するアクセルセンサとを具
    え、 前記走行状態検出手段は、前記移行指令が発せられたと
    きのこれら各センサ並びに前記車速センサの出力変化に
    基づいて当該車両の定常走行状態、加速状態、及び減速
    状態の別を検出することを特徴とする内燃機関のスロッ
    トル制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の内燃機関のスロットル制御
    装置において、 前記初期開度設定手段は、前記走行状態検出手段によっ
    て当該車両の定常走行状態が検出されるとき、前記移行
    指令が発せられたときの前記スロットルバルブの開度を
    前記定速走行制御手段によって制御されるスロットルバ
    ルブの初期開度として設定し、同走行状態検出手段によ
    って当該車両の加速若しくは減速状態が検出されると
    き、同車両のその時点での車速及びギア位置から求まる
    所定値を前記定速走行制御手段によって制御されるスロ
    ットルバルブの初期開度として設定することを特徴とす
    る内燃機関のスロットル制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の内燃機関のスロットル制御
    装置において、 前記初期開度設定手段は、前記走行状態検出手段によっ
    て当該車両の定常走行状態が検出されるとき、前記移行
    指令が発せられたときの前記スロットルバルブの開度を
    前記定速走行制御手段によって制御されるスロットルバ
    ルブの初期開度として設定し、同走行状態検出手段によ
    って当該車両の加速若しくは減速状態が検出されると
    き、前記移行指令が発せられたときの前記スロットルバ
    ルブの開度を前記定速走行制御手段によって制御される
    スロットルバルブの初期開度として設定するとともに、
    同車両のその時点での車速及びギア位置から求まる所定
    値までこの設定した初期開度を徐変することを特徴とす
    る内燃機関のスロットル制御装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の内燃機関のスロットル制御
    装置において、 前記初期開度設定手段は、前記走行状態検出手段によっ
    て当該車両の定常走行状態が検出されるとき、前記移行
    指令が発せられたときの前記スロットルバルブの開度を
    前記定速走行制御手段によって制御されるスロットルバ
    ルブの初期開度として設定し、同走行状態検出手段によ
    って当該車両の加速若しくは減速状態が検出されると
    き、同車両のその時点での車速及びギア位置から求まる
    所定値を同車両の加減速度合いに基づき補正した値を前
    記定速走行制御手段によって制御されるスロットルバル
    ブの初期開度として設定することを特徴とする内燃機関
    のスロットル制御装置。
  6. 【請求項6】前記初期開度設定手段は、前記走行状態検
    出手段によって当該車両の加速状態が検出されるとき、
    同車両の加速度合いに基づき、前記所定値を大きくする
    方向に補正し、前記走行状態検出手段によって同車両の
    減速状態が検出されるとき、同車両の減速度合いに基づ
    き、前記所定値を小さくする方向に補正する請求項5記
    載の内燃機関のスロットル制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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