JPH109013A - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents
内燃機関のスロットル制御装置Info
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- JPH109013A JPH109013A JP8166950A JP16695096A JPH109013A JP H109013 A JPH109013 A JP H109013A JP 8166950 A JP8166950 A JP 8166950A JP 16695096 A JP16695096 A JP 16695096A JP H109013 A JPH109013 A JP H109013A
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- JP
- Japan
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- accelerator
- opening
- throttle
- internal combustion
- combustion engine
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- Pending
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- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加減速時に運転者の要求する動力性能及びド
ライバビリティを得ることができると共に、エミッショ
ンの悪化も抑止すること。 【解決手段】 アクセル操作量としてアクセル開度セン
サ17からのアクセル開度信号Apの所定時間当たりの
アクセル開度変化量であるアクセル速度が演算され、そ
れに応じてなまし率が決定される。このなまし率と非線
形制御、トラクション制御、定速走行制御またはフェイ
ル制御のうちからそのときの制御モードに基づき選択さ
れたスロットルバルブ5の目標開度とに基づきなまし目
標開度が求められる。このなまし目標開度を用いたスロ
ットル制御によれば、加減速時におけるスロットルバル
ブ5の目標開度に対する実際の挙動が緩やかとなり、内
燃機関1が滑らかに回転制御されるため、エミッション
の悪化を抑えつつ運転者の要求する所望の動力性能及び
ドライバビリティを得ることができる。
ライバビリティを得ることができると共に、エミッショ
ンの悪化も抑止すること。 【解決手段】 アクセル操作量としてアクセル開度セン
サ17からのアクセル開度信号Apの所定時間当たりの
アクセル開度変化量であるアクセル速度が演算され、そ
れに応じてなまし率が決定される。このなまし率と非線
形制御、トラクション制御、定速走行制御またはフェイ
ル制御のうちからそのときの制御モードに基づき選択さ
れたスロットルバルブ5の目標開度とに基づきなまし目
標開度が求められる。このなまし目標開度を用いたスロ
ットル制御によれば、加減速時におけるスロットルバル
ブ5の目標開度に対する実際の挙動が緩やかとなり、内
燃機関1が滑らかに回転制御されるため、エミッション
の悪化を抑えつつ運転者の要求する所望の動力性能及び
ドライバビリティを得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクセル操作量に
応じてDC(直流)モータを駆動しスロットルバルブの
開度を制御する内燃機関のスロットル制御装置に関する
ものである。
応じてDC(直流)モータを駆動しスロットルバルブの
開度を制御する内燃機関のスロットル制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のスロットル制御装置に
関連する先行技術文献としては、特開昭61−1718
46号公報にて開示されたものが知られている。このも
のでは、加速時におけるアクセル操作量に対してスロッ
トルバルブ(弁)のスロットル開度の変化率を切換補正
する技術が示されている。
関連する先行技術文献としては、特開昭61−1718
46号公報にて開示されたものが知られている。このも
のでは、加速時におけるアクセル操作量に対してスロッ
トルバルブ(弁)のスロットル開度の変化率を切換補正
する技術が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のもの
では、スロットル開度の変化率とその補正ための切換条
件が共に1種類であり、運転者の要求する動力性能に一
致させることは無理であった。また、減速時にアクセル
操作を戻したときにトルクショックが発生するという不
具合があった。
では、スロットル開度の変化率とその補正ための切換条
件が共に1種類であり、運転者の要求する動力性能に一
致させることは無理であった。また、減速時にアクセル
操作を戻したときにトルクショックが発生するという不
具合があった。
【0004】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、運転者のアクセル操作量に応
じて要求される加減速時の動力性能及びドライバビリテ
ィ(Drivability)を得ることができると共に、エミッシ
ョンの悪化も抑止することができる内燃機関のスロット
ル制御装置の提供を課題としている。
るためになされたもので、運転者のアクセル操作量に応
じて要求される加減速時の動力性能及びドライバビリテ
ィ(Drivability)を得ることができると共に、エミッシ
ョンの悪化も抑止することができる内燃機関のスロット
ル制御装置の提供を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関のス
ロットル制御装置によれば、アクセル速度演算手段で、
アクセル開度センサからのアクセル操作量としての出力
値に基づきアクセル速度が算出され、スロットル制御手
段で、そのアクセル速度によって車両が加速時か減速時
か、また、その程度が分かり、そのアクセル速度の遷移
状態としての加減速状態及び程度に応じてスロットルバ
ルブの開度変化率が可変制御される。これにより、車両
が加速時または減速時のアクセル操作量に対するスロッ
トルバルブの開閉が必要に応じて緩やかとされ内燃機関
が滑らかに回転制御されることで、加減速時の動力性能
及びドライバビリティが向上されると共に、エミッショ
ンの悪化が抑止されるという効果が得られる。
ロットル制御装置によれば、アクセル速度演算手段で、
アクセル開度センサからのアクセル操作量としての出力
値に基づきアクセル速度が算出され、スロットル制御手
段で、そのアクセル速度によって車両が加速時か減速時
か、また、その程度が分かり、そのアクセル速度の遷移
状態としての加減速状態及び程度に応じてスロットルバ
ルブの開度変化率が可変制御される。これにより、車両
が加速時または減速時のアクセル操作量に対するスロッ
トルバルブの開閉が必要に応じて緩やかとされ内燃機関
が滑らかに回転制御されることで、加減速時の動力性能
及びドライバビリティが向上されると共に、エミッショ
ンの悪化が抑止されるという効果が得られる。
【0006】請求項2の内燃機関のスロットル制御装置
によれば、アクセル速度演算手段で、アクセル開度セン
サからのアクセル操作量としての出力値に基づきアクセ
ル速度が算出され、スロットル制御手段で、そのアクセ
ル速度によって車両が加速時か減速時か、また、その程
度が分かり、そのアクセル速度の遷移状態としての加減
速状態及び程度に応じてスロットルバルブの開度変化率
が予め格納された複数のマップにより切換えて制御され
る。これにより、車両が加速時または減速時のアクセル
操作量に対するスロットルバルブの開閉が必要に応じて
緩やかとされ内燃機関が滑らかに回転制御されること
で、加減速時の動力性能及びドライバビリティが向上さ
れると共に、エミッションの悪化が抑止されるという効
果が得られる。
によれば、アクセル速度演算手段で、アクセル開度セン
サからのアクセル操作量としての出力値に基づきアクセ
ル速度が算出され、スロットル制御手段で、そのアクセ
ル速度によって車両が加速時か減速時か、また、その程
度が分かり、そのアクセル速度の遷移状態としての加減
速状態及び程度に応じてスロットルバルブの開度変化率
が予め格納された複数のマップにより切換えて制御され
る。これにより、車両が加速時または減速時のアクセル
操作量に対するスロットルバルブの開閉が必要に応じて
緩やかとされ内燃機関が滑らかに回転制御されること
で、加減速時の動力性能及びドライバビリティが向上さ
れると共に、エミッションの悪化が抑止されるという効
果が得られる。
【0007】請求項3の内燃機関のスロットル制御装置
では、内燃機関の冷却水温が低い暖機中であるときには
スロットルバルブの開度変化率の可変制御または予め格
納された複数のマップによる切換制御がスロットル制御
手段にて実行される。即ち、内燃機関が暖機中である
と、マニホルドウェット傾向にありA/F(空燃比)が
リーンとなり易い。このため、アクセル操作量に対して
スロットルバルブの開閉が緩やかとされることで運転者
のアクセル操作量に対応する内燃機関の回転上昇・下降
が適切となりドライバビリティが向上されると共に、エ
ミッションの悪化が抑止されるという効果が得られる。
では、内燃機関の冷却水温が低い暖機中であるときには
スロットルバルブの開度変化率の可変制御または予め格
納された複数のマップによる切換制御がスロットル制御
手段にて実行される。即ち、内燃機関が暖機中である
と、マニホルドウェット傾向にありA/F(空燃比)が
リーンとなり易い。このため、アクセル操作量に対して
スロットルバルブの開閉が緩やかとされることで運転者
のアクセル操作量に対応する内燃機関の回転上昇・下降
が適切となりドライバビリティが向上されると共に、エ
ミッションの悪化が抑止されるという効果が得られる。
【0008】請求項4の内燃機関のスロットル制御装置
では、車両の急加速時、または加速直後の減速時、また
はレーンチェンジ時であるうちの少なくとも1つの判定
条件が成立するときには、スロットル制御手段にてアク
セル操作量に対するスロットルバルブの開閉を緩やかと
するためのスロットルバルブの開度変化率の可変制御ま
たは予め格納された複数のマップによる切換制御がキャ
ンセルされ実行されない。これにより、急加速時やレー
ンチェンジ時の内燃機関のもたつき感をなくすことがで
き、加速直後の減速時には内燃機関が直ちに減速状態に
移行されることでドライバビリティが向上されるという
効果が得られる。
では、車両の急加速時、または加速直後の減速時、また
はレーンチェンジ時であるうちの少なくとも1つの判定
条件が成立するときには、スロットル制御手段にてアク
セル操作量に対するスロットルバルブの開閉を緩やかと
するためのスロットルバルブの開度変化率の可変制御ま
たは予め格納された複数のマップによる切換制御がキャ
ンセルされ実行されない。これにより、急加速時やレー
ンチェンジ時の内燃機関のもたつき感をなくすことがで
き、加速直後の減速時には内燃機関が直ちに減速状態に
移行されることでドライバビリティが向上されるという
効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
例に基づいて説明する。
【0010】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置を示す概略構成図で
ある。
かる内燃機関のスロットル制御装置を示す概略構成図で
ある。
【0011】まず、本実施例の内燃機関のスロットル制
御装置が適用される内燃機関及びその周辺機器の概略構
成について説明する。図1において、内燃機関1はV型
6気筒の4サイクルエンジンとして構成されている。内
燃機関1の吸気通路2の上流側にはエアクリーナ3が設
けられ、エアクリーナ3の下流側には吸気量(吸入空気
量)を検出するエアフローメータ4が設置されている。
また、吸気通路2のエアフローメータ4より下流側には
スロットルバルブ5が設けられ、このスロットルバルブ
5の開閉に応じて内燃機関1に供給される吸気量が調整
される。更に、吸気通路2はインテークマニホルド6を
介して内燃機関1の各気筒に接続され、吸気通路2から
の吸入空気がインテークマニホルド6内を経て各気筒に
分配供給される。
御装置が適用される内燃機関及びその周辺機器の概略構
成について説明する。図1において、内燃機関1はV型
6気筒の4サイクルエンジンとして構成されている。内
燃機関1の吸気通路2の上流側にはエアクリーナ3が設
けられ、エアクリーナ3の下流側には吸気量(吸入空気
量)を検出するエアフローメータ4が設置されている。
また、吸気通路2のエアフローメータ4より下流側には
スロットルバルブ5が設けられ、このスロットルバルブ
5の開閉に応じて内燃機関1に供給される吸気量が調整
される。更に、吸気通路2はインテークマニホルド6を
介して内燃機関1の各気筒に接続され、吸気通路2から
の吸入空気がインテークマニホルド6内を経て各気筒に
分配供給される。
【0012】インテークマニホルド6には各気筒に対応
してインジェクタ7が設置され、各インジェクタ7から
噴射された燃料は、吸入空気と混合して各気筒に供給さ
れる。この混合気は吸気バルブ8の開閉に伴って各気筒
の燃焼室9内に導入され、点火プラグ10の点火により
燃焼され、ピストン11が押下げられクランクシャフト
12にトルクが付与される。燃焼後の排気ガスは排気バ
ルブ13の開閉に伴って排気通路14を経て外部に排出
される。また、クランクシャフト12の近接位置には回
転角センサ15が設置され、この回転角センサ15から
は30°CA(クランク角)毎にパルス信号が出力され
る。
してインジェクタ7が設置され、各インジェクタ7から
噴射された燃料は、吸入空気と混合して各気筒に供給さ
れる。この混合気は吸気バルブ8の開閉に伴って各気筒
の燃焼室9内に導入され、点火プラグ10の点火により
燃焼され、ピストン11が押下げられクランクシャフト
12にトルクが付与される。燃焼後の排気ガスは排気バ
ルブ13の開閉に伴って排気通路14を経て外部に排出
される。また、クランクシャフト12の近接位置には回
転角センサ15が設置され、この回転角センサ15から
は30°CA(クランク角)毎にパルス信号が出力され
る。
【0013】20はECU(Electronic Control Unit:
電子制御装置)であり、ECU20はエアフローメータ
4によって検出された吸気量信号Qaや回転角センサ1
5によって検出された回転角信号Neに基づいてインジ
ェクタ7の駆動を制御すると共に、スロットル開度セン
サ16によって検出されたスロットル開度信号TAやア
クセル開度センサ17によって検出されたアクセル開度
信号Ap、内燃機関1に配設された図示しない水温セン
サによって検出された冷却水温信号THW、図示しない
車速センサによって検出された車速信号SPD、図示し
ないステアリングセンサによって検出された操舵角信号
θ、図示しない変速機のシフト位置信号SST等に基づい
てスロットルバルブ5を開閉制御する、例えば、マイク
ロコンピュータを有して構成されている。
電子制御装置)であり、ECU20はエアフローメータ
4によって検出された吸気量信号Qaや回転角センサ1
5によって検出された回転角信号Neに基づいてインジ
ェクタ7の駆動を制御すると共に、スロットル開度セン
サ16によって検出されたスロットル開度信号TAやア
クセル開度センサ17によって検出されたアクセル開度
信号Ap、内燃機関1に配設された図示しない水温セン
サによって検出された冷却水温信号THW、図示しない
車速センサによって検出された車速信号SPD、図示し
ないステアリングセンサによって検出された操舵角信号
θ、図示しない変速機のシフト位置信号SST等に基づい
てスロットルバルブ5を開閉制御する、例えば、マイク
ロコンピュータを有して構成されている。
【0014】次に、ECU20及びその周辺の構成につ
いて、図1を参照し更に詳しく説明する。
いて、図1を参照し更に詳しく説明する。
【0015】ECU20において、CPU21は吸気量
信号Qaや回転角信号Ne、更にはスロットル開度信号
TAやアクセル開度信号Ap等を所要に処理して、内燃
機関1の運転においてその都度必要とされるインジェク
タ7の燃料噴射量やスロットルバルブ5のスロットル開
度等を演算する周知の中央処理装置である。
信号Qaや回転角信号Ne、更にはスロットル開度信号
TAやアクセル開度信号Ap等を所要に処理して、内燃
機関1の運転においてその都度必要とされるインジェク
タ7の燃料噴射量やスロットルバルブ5のスロットル開
度等を演算する周知の中央処理装置である。
【0016】また、ROM22は所謂プログラムメモリ
として、内燃機関1の運転状態を制御するための各種制
御プログラム、即ち、燃料噴射制御プログラムやスロッ
トル制御プログラム等が予め格納されたメモリである。
CPU21では、このROM22に格納されているプロ
グラムに従って各種の演算処理を実行する。また、RA
M23は所謂データメモリとして、各種センサの入出力
データやCPU21による演算処理データ等が一時的に
格納されるメモリである。
として、内燃機関1の運転状態を制御するための各種制
御プログラム、即ち、燃料噴射制御プログラムやスロッ
トル制御プログラム等が予め格納されたメモリである。
CPU21では、このROM22に格納されているプロ
グラムに従って各種の演算処理を実行する。また、RA
M23は所謂データメモリとして、各種センサの入出力
データやCPU21による演算処理データ等が一時的に
格納されるメモリである。
【0017】インジェクタ駆動回路24は、吸気量信号
Qaや回転角信号Neに基づきCPU21を通じて演算
される燃料噴射量に対応したパルス幅の信号を形成して
インジェクタ7を駆動する回路である。これにより、イ
ンジェクタ7からは演算された燃料噴射量に対応した量
の燃料が内燃機関1の各気筒に対して噴射供給されるよ
うになる。
Qaや回転角信号Neに基づきCPU21を通じて演算
される燃料噴射量に対応したパルス幅の信号を形成して
インジェクタ7を駆動する回路である。これにより、イ
ンジェクタ7からは演算された燃料噴射量に対応した量
の燃料が内燃機関1の各気筒に対して噴射供給されるよ
うになる。
【0018】また、電磁クラッチ駆動回路25は、内燃
機関1の運転状態に応じてCPU21から与えられるオ
ン/オフ指令に基づき電磁クラッチ18のオン(連結)
/オフ(非連結)を切換制御する回路である。この電磁
クラッチ18がオン制御されることで通常のDCモータ
19によるスロットル制御が可能な状態となり、電磁ク
ラッチ18がオフ制御されることで、例えば、退避走行
時等、アクセル操作に半メカニカルに対応したスロット
ル操作が可能な状態となる。
機関1の運転状態に応じてCPU21から与えられるオ
ン/オフ指令に基づき電磁クラッチ18のオン(連結)
/オフ(非連結)を切換制御する回路である。この電磁
クラッチ18がオン制御されることで通常のDCモータ
19によるスロットル制御が可能な状態となり、電磁ク
ラッチ18がオフ制御されることで、例えば、退避走行
時等、アクセル操作に半メカニカルに対応したスロット
ル操作が可能な状態となる。
【0019】そして、A/D変換回路27は、読込まれ
る吸気量信号Qa、スロットル開度信号TA、アクセル
開度信号Ap及び冷却水温信号THW等をA(アナロ
グ)/D(ディジタル)変換してCPU21に出力する
ための回路である。D/A変換回路28は、CPU21
によって演算される後述するスロットルバルブ5に対す
る目標電圧TTPをD/A変換してDCモータ駆動回路
30に出力するための回路である。DCモータ駆動回路
30はPID(比例・積分・微分)制御回路31、PW
M(パルス幅変調)回路32及びドライバ33より構成
され、CPU21からのモータ駆動信号に応じてDCモ
ータ19を駆動する回路である。
る吸気量信号Qa、スロットル開度信号TA、アクセル
開度信号Ap及び冷却水温信号THW等をA(アナロ
グ)/D(ディジタル)変換してCPU21に出力する
ための回路である。D/A変換回路28は、CPU21
によって演算される後述するスロットルバルブ5に対す
る目標電圧TTPをD/A変換してDCモータ駆動回路
30に出力するための回路である。DCモータ駆動回路
30はPID(比例・積分・微分)制御回路31、PW
M(パルス幅変調)回路32及びドライバ33より構成
され、CPU21からのモータ駆動信号に応じてDCモ
ータ19を駆動する回路である。
【0020】ここで、CPU21で算出された目標電圧
TTPは、D/A変換回路28によりアナログ値に変換
されてPID制御回路31に入力される。PID制御回
路31は目標電圧TTPとスロットル開度センサ16か
らのスロットル開度信号TAの電圧変換値とに基づき、
その偏差を縮小すべく比例・積分・微分動作を実行し
て、DCモータ19の制御量を算出する。PWM回路3
2はPID制御回路31で算出された制御量を入力し
て、その制御量を対応するデューティ比信号に変換し、
ドライバ33はデューティ比信号に応じてDCモータ1
9を駆動し、スロットル開度センサ16で検出された実
際のスロットル開度信号TAが最終目標開度TTA(ス
ロットル開度指令値)と一致するように調整する。
TTPは、D/A変換回路28によりアナログ値に変換
されてPID制御回路31に入力される。PID制御回
路31は目標電圧TTPとスロットル開度センサ16か
らのスロットル開度信号TAの電圧変換値とに基づき、
その偏差を縮小すべく比例・積分・微分動作を実行し
て、DCモータ19の制御量を算出する。PWM回路3
2はPID制御回路31で算出された制御量を入力し
て、その制御量を対応するデューティ比信号に変換し、
ドライバ33はデューティ比信号に応じてDCモータ1
9を駆動し、スロットル開度センサ16で検出された実
際のスロットル開度信号TAが最終目標開度TTA(ス
ロットル開度指令値)と一致するように調整する。
【0021】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20内のCPU21における処理手順を図2、図3
及び図4のフローチャートに基づき、図5のマップ、図
6のブロック図及び図7のマップを参照して説明する。
なお、図2はメインルーチンであり、例えば、4ms毎
にCPU21にて実行され、図3及び図4はサブルーチ
ンであり、例えば、20ms毎にCPU21にてそれぞ
れ実行される。
かる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているE
CU20内のCPU21における処理手順を図2、図3
及び図4のフローチャートに基づき、図5のマップ、図
6のブロック図及び図7のマップを参照して説明する。
なお、図2はメインルーチンであり、例えば、4ms毎
にCPU21にて実行され、図3及び図4はサブルーチ
ンであり、例えば、20ms毎にCPU21にてそれぞ
れ実行される。
【0022】図2において、イグニッションスイッチ
(図示略)がオンされ電源が投入されると、まず、ステ
ップS101で、イニシャルチェックとして電気系統各
部の通信異常の有無についてのチェックやRAM23内
の所定領域に対する初期値の設定及びその設定された初
期値の正誤チェックである所謂ミラーチェック等が実行
される。次に、ステップS102に移行して、各種セン
サやスイッチ等からの信号が読込まれる。これら読込ま
れた各種信号に基づき、ステップS103で非線形制御
にかかる演算処理、ステップS104でトラクション制
御(Traction Control;以下、『TRC』と記す)にか
かる演算処理、ステップS105で定速走行制御(Crui
se Control;以下、『C/C』と記す)にかかる演算処
理、ステップS106でISC制御(Idle Speed Contr
ol:アイドル回転数制御)にかかる演算処理、ステップ
S107でフェイル制御(Fail Control;以下、『F/
C』と記す)にかかる演算処理がそれぞれ実行される。
(図示略)がオンされ電源が投入されると、まず、ステ
ップS101で、イニシャルチェックとして電気系統各
部の通信異常の有無についてのチェックやRAM23内
の所定領域に対する初期値の設定及びその設定された初
期値の正誤チェックである所謂ミラーチェック等が実行
される。次に、ステップS102に移行して、各種セン
サやスイッチ等からの信号が読込まれる。これら読込ま
れた各種信号に基づき、ステップS103で非線形制御
にかかる演算処理、ステップS104でトラクション制
御(Traction Control;以下、『TRC』と記す)にか
かる演算処理、ステップS105で定速走行制御(Crui
se Control;以下、『C/C』と記す)にかかる演算処
理、ステップS106でISC制御(Idle Speed Contr
ol:アイドル回転数制御)にかかる演算処理、ステップ
S107でフェイル制御(Fail Control;以下、『F/
C』と記す)にかかる演算処理がそれぞれ実行される。
【0023】ここで、ステップS103の非線形制御に
かかる演算処理では、図5に示す正常時のシフト位置
(1st,2nd,3rd,4th)をパラメータとするマップ
に基づき、アクセル操作量〔deg〕に対して非線形に
制御されるスロットルバルブ5の非線形目標開度TAC
C〔deg〕が演算される。また、ステップS104の
TRCにかかる演算処理では、車両のトラクション制御
量に応じたスロットルバルブ5のトラクション目標開度
TTRC〔deg〕が演算される。そして、ステップS
105のC/Cにかかる演算処理では、C/Cモード移
行時のスロットルバルブ5の初期開度及び車両の実際の
車速SPDを目標車速に一致させるためのスロットルバ
ルブ5の定速走行目標開度TC/C〔deg〕が演算さ
れる。
かかる演算処理では、図5に示す正常時のシフト位置
(1st,2nd,3rd,4th)をパラメータとするマップ
に基づき、アクセル操作量〔deg〕に対して非線形に
制御されるスロットルバルブ5の非線形目標開度TAC
C〔deg〕が演算される。また、ステップS104の
TRCにかかる演算処理では、車両のトラクション制御
量に応じたスロットルバルブ5のトラクション目標開度
TTRC〔deg〕が演算される。そして、ステップS
105のC/Cにかかる演算処理では、C/Cモード移
行時のスロットルバルブ5の初期開度及び車両の実際の
車速SPDを目標車速に一致させるためのスロットルバ
ルブ5の定速走行目標開度TC/C〔deg〕が演算さ
れる。
【0024】更に、ステップS106のISC制御にか
かる演算処理では、アイドル運転時におけるスロットル
バルブのISC目標開度TISC〔deg〕が演算され
る。更にまた、ステップS107のF/Cにかかる演算
処理では、スロットル制御系で電磁クラッチ18の固着
またはスロットルバルブ5を全閉位置に戻すためのリタ
ーンスプリング(図示略)の折損等が生じた際、図5に
示す退避走行時のマップに基づき、退避走行モード移行
時のアクセル操作量〔deg〕に対するスロットルバル
ブ5のフェイル目標開度TF/C〔deg〕が演算され
る。ここで、退避走行モードとは、制御系の異常発生と
同時に内燃機関を停止するのではなく、最寄りの修理工
場等までの安全な自力走行を可能とする機能をいう。
かる演算処理では、アイドル運転時におけるスロットル
バルブのISC目標開度TISC〔deg〕が演算され
る。更にまた、ステップS107のF/Cにかかる演算
処理では、スロットル制御系で電磁クラッチ18の固着
またはスロットルバルブ5を全閉位置に戻すためのリタ
ーンスプリング(図示略)の折損等が生じた際、図5に
示す退避走行時のマップに基づき、退避走行モード移行
時のアクセル操作量〔deg〕に対するスロットルバル
ブ5のフェイル目標開度TF/C〔deg〕が演算され
る。ここで、退避走行モードとは、制御系の異常発生と
同時に内燃機関を停止するのではなく、最寄りの修理工
場等までの安全な自力走行を可能とする機能をいう。
【0025】次にステップS108に移行して、なまし
制御にかかる演算処理が実行される。このなまし制御に
おける『なまし』とは、入力信号の変化に対して出力信
号の変化を緩慢にすることであり、例えば、1/(1+
T・S)の伝達関数で表されるような1次遅れ要素(時
定数)によって実現されるものである。ここで、T〔s
ec〕は所定値の63.2%に到達するときの所要時
間、Sは積分項である。
制御にかかる演算処理が実行される。このなまし制御に
おける『なまし』とは、入力信号の変化に対して出力信
号の変化を緩慢にすることであり、例えば、1/(1+
T・S)の伝達関数で表されるような1次遅れ要素(時
定数)によって実現されるものである。ここで、T〔s
ec〕は所定値の63.2%に到達するときの所要時
間、Sは積分項である。
【0026】ステップS108のなまし制御にかかる演
算処理は、図3に簡略化されたサブルーチンを示すよう
に、ステップS201で、アクセル操作量としてアクセ
ル開度センサ17で検出されるアクセル開度信号Apの
所定時間当たりのアクセル開度変化量であるアクセル速
度ApVが演算される。次にステップS202に移行し
て、アクセル速度ApVに応じたなまし率αが決定され
る。そして、ステップS203に移行し、なまし目標開
度TSMがなまし率αと上述した図2のステップS10
3乃至ステップS105及びステップS107で求めら
れた非線形目標開度TACC、トラクション目標開度T
TRC、定速走行目標開度TC/C、フェイル目標開度
TF/Cのうちからそのときの制御モードに基づき選択
されたスロットルバルブ5の目標開度TAOとをパラメ
ータとする関数によって後述するように求められ、本ル
ーチンを終了する。
算処理は、図3に簡略化されたサブルーチンを示すよう
に、ステップS201で、アクセル操作量としてアクセ
ル開度センサ17で検出されるアクセル開度信号Apの
所定時間当たりのアクセル開度変化量であるアクセル速
度ApVが演算される。次にステップS202に移行し
て、アクセル速度ApVに応じたなまし率αが決定され
る。そして、ステップS203に移行し、なまし目標開
度TSMがなまし率αと上述した図2のステップS10
3乃至ステップS105及びステップS107で求めら
れた非線形目標開度TACC、トラクション目標開度T
TRC、定速走行目標開度TC/C、フェイル目標開度
TF/Cのうちからそのときの制御モードに基づき選択
されたスロットルバルブ5の目標開度TAOとをパラメ
ータとする関数によって後述するように求められ、本ル
ーチンを終了する。
【0027】次に、図2のなまし制御にかかる演算の処
理手順である上述の図3のサブルーチンをより詳細に示
す図4のサブルーチンに基づき説明する。
理手順である上述の図3のサブルーチンをより詳細に示
す図4のサブルーチンに基づき説明する。
【0028】まず、ステップS301で、冷却水温信号
THWが70〔℃〕未満であり、暖機中であるかが判定
される。ステップS301の判定条件が成立し、暖機中
であるときにはステップS302に移行し、加速増量フ
ラグがオンで立っているかが判定される。この加速増量
フラグは車両が急加速であるときにのみオンとなる。ス
テップS302の判定条件が成立せず、急加速でないと
きにはステップS303に移行し、車速信号SPDが3
0〔km/h〕以上、且つ、操舵角信号θが30〔°〕
以上であり、車両がレーンチェンジ時であるかが判定さ
れる。ステップS303の判定条件が成立しないときに
は、ステップS304に移行し、アクセル開度センサ1
7からの今回のアクセル開度Api 、前回のアクセル開
度Api-1 、サンプリング時間SMPに基づきアクセル
速度ApVが次式(1)にて算出される。
THWが70〔℃〕未満であり、暖機中であるかが判定
される。ステップS301の判定条件が成立し、暖機中
であるときにはステップS302に移行し、加速増量フ
ラグがオンで立っているかが判定される。この加速増量
フラグは車両が急加速であるときにのみオンとなる。ス
テップS302の判定条件が成立せず、急加速でないと
きにはステップS303に移行し、車速信号SPDが3
0〔km/h〕以上、且つ、操舵角信号θが30〔°〕
以上であり、車両がレーンチェンジ時であるかが判定さ
れる。ステップS303の判定条件が成立しないときに
は、ステップS304に移行し、アクセル開度センサ1
7からの今回のアクセル開度Api 、前回のアクセル開
度Api-1 、サンプリング時間SMPに基づきアクセル
速度ApVが次式(1)にて算出される。
【0029】
【数1】 ApV=(Api −Api-1 )/SMP ・・・(1) 次にステップS305に移行して、ステップS304で
求められたアクセル速度ApVが0未満、即ち、減速時
であるかが判定される。ステップS305の判定条件が
成立するときにはステップS306に移行し、アクセル
速度ApVが0未満となって3sec以上経過している
かが判定される。ステップS306の判定条件が成立す
る加速直後の減速時でないときにはステップS307に
移行し、なまし率αが16とされる。一方、ステップS
306の判定条件が成立しない加速直後の減速時である
ときには、ステップS308に移行し、なまし率αが1
とされる。
求められたアクセル速度ApVが0未満、即ち、減速時
であるかが判定される。ステップS305の判定条件が
成立するときにはステップS306に移行し、アクセル
速度ApVが0未満となって3sec以上経過している
かが判定される。ステップS306の判定条件が成立す
る加速直後の減速時でないときにはステップS307に
移行し、なまし率αが16とされる。一方、ステップS
306の判定条件が成立しない加速直後の減速時である
ときには、ステップS308に移行し、なまし率αが1
とされる。
【0030】ステップS307またはステップS308
における処理ののち、またはステップS305の判定条
件が成立せず、加速時であるときにはステップS309
に移行し、アクセル速度ApVが0〔deg/sec〕
以上で50〔deg/sec〕以下の範囲にあるかが判
定される。ステップS309の判定条件が成立するとき
にはステップS310に移行し、なまし率αが16とさ
れる。このステップS310における処理ののち、また
はステップS309の判定条件が成立しないときには、
ステップS311に移行し、アクセル速度ApVが50
〔deg/sec〕を越えて200〔deg/sec〕
未満の範囲にあるかが判定される。ステップS311の
判定条件が成立するときにはステップS312に移行
し、なまし率αが8とされる。このステップS312に
おける処理ののち、またはステップS311の判定条件
が成立せずアクセル速度ApVが200〔deg/se
c〕を越えているとき、またはステップS301の判定
条件が成立しない暖機完了後、またはステップS302
の判定条件が成立する急加速時、またはステップS30
3の判定条件が成立するレーンチェンジ時にはステップ
S313に移行し、なまし率αが1とされる。
における処理ののち、またはステップS305の判定条
件が成立せず、加速時であるときにはステップS309
に移行し、アクセル速度ApVが0〔deg/sec〕
以上で50〔deg/sec〕以下の範囲にあるかが判
定される。ステップS309の判定条件が成立するとき
にはステップS310に移行し、なまし率αが16とさ
れる。このステップS310における処理ののち、また
はステップS309の判定条件が成立しないときには、
ステップS311に移行し、アクセル速度ApVが50
〔deg/sec〕を越えて200〔deg/sec〕
未満の範囲にあるかが判定される。ステップS311の
判定条件が成立するときにはステップS312に移行
し、なまし率αが8とされる。このステップS312に
おける処理ののち、またはステップS311の判定条件
が成立せずアクセル速度ApVが200〔deg/se
c〕を越えているとき、またはステップS301の判定
条件が成立しない暖機完了後、またはステップS302
の判定条件が成立する急加速時、またはステップS30
3の判定条件が成立するレーンチェンジ時にはステップ
S313に移行し、なまし率αが1とされる。
【0031】ステップS312またはステップS313
における処理ののちステップS314に移行し、決定さ
れたなまし率α、スロットル開度センサ16からの前回
のスロットル開度TAi-1 、非線形目標開度TACC、
トラクション目標開度TTRC、定速走行目標開度TC
/C、フェイル目標開度TF/Cのうちからそのときの
制御モードに基づき選択されたスロットルバルブ5の目
標開度TAOに基づきなまし目標開度TSMが次式
(2)にて算出され、本ルーチンを終了する。なお、本
実施例によるなまし率αは暖機中、急加速時、レーンチ
ェンジ時または加速直後の減速時には1、その他の加速
時には3段階(1,8,16)、減速時には2段階
(1,16)にアクセル速度ApVに応じて決定され
る。
における処理ののちステップS314に移行し、決定さ
れたなまし率α、スロットル開度センサ16からの前回
のスロットル開度TAi-1 、非線形目標開度TACC、
トラクション目標開度TTRC、定速走行目標開度TC
/C、フェイル目標開度TF/Cのうちからそのときの
制御モードに基づき選択されたスロットルバルブ5の目
標開度TAOに基づきなまし目標開度TSMが次式
(2)にて算出され、本ルーチンを終了する。なお、本
実施例によるなまし率αは暖機中、急加速時、レーンチ
ェンジ時または加速直後の減速時には1、その他の加速
時には3段階(1,8,16)、減速時には2段階
(1,16)にアクセル速度ApVに応じて決定され
る。
【0032】
【数2】 TSM={(α−1)TAi-1 −TAO}/α ・・・(2) 次に、図2のメインルーチンに戻って、ステップS10
9で、このようにして求められたなまし目標開度TSM
とステップS106で求められたISC目標開度TIS
Cとが加算され最終目標開度TTAが算出される。
9で、このようにして求められたなまし目標開度TSM
とステップS106で求められたISC目標開度TIS
Cとが加算され最終目標開度TTAが算出される。
【0033】この最終目標開度TTAは、例えば、図6
のブロック図に示すように、そのときの制御モードに基
づき選択され算出される。即ち、非線形制御にかかる非
線形目標開度TACCとC/Cにかかる定速走行目標開
度TC/Cとのうちの大きい方が選択され、この選択さ
れた目標開度とTRCにかかるトラクション目標開度T
TRCとのうちの小さい方が選択され、この選択された
目標開度とF/Cにかかるフェイル目標開度TF/Cと
のうちの小さい方が選択され、この選択された目標開度
TAOと前回のスロットル開度信号TAi-1 とに対して
上述のなまし制御によるなまし目標開度TSMが求めら
れる。そして、このなまし目標開度TSMとISC制御
にかかるISC目標開度TISCとが加算され最終目標
開度TTAが算出されるのである。
のブロック図に示すように、そのときの制御モードに基
づき選択され算出される。即ち、非線形制御にかかる非
線形目標開度TACCとC/Cにかかる定速走行目標開
度TC/Cとのうちの大きい方が選択され、この選択さ
れた目標開度とTRCにかかるトラクション目標開度T
TRCとのうちの小さい方が選択され、この選択された
目標開度とF/Cにかかるフェイル目標開度TF/Cと
のうちの小さい方が選択され、この選択された目標開度
TAOと前回のスロットル開度信号TAi-1 とに対して
上述のなまし制御によるなまし目標開度TSMが求めら
れる。そして、このなまし目標開度TSMとISC制御
にかかるISC目標開度TISCとが加算され最終目標
開度TTAが算出されるのである。
【0034】次にステップS110に移行して、図7に
示すマップに基づき、最終目標開度TTAが目標電圧T
TPに変換され、本ルーチンを終了する。なお、スロッ
トルバルブ5の全閉位置におけるスロットル開度センサ
16の出力値が予め求められた基準電圧OTP分だけオ
フセットされ補正されることで、スロットル開度センサ
16の取付誤差等が吸収される。このようにして、求め
られた目標電圧TTPがD/A変換回路28を介し、上
述したように、DCモータ駆動回路30に入力されDC
モータ19が所望のように駆動される。これにより、運
転者のアクセル操作量に対応するスロットルバルブ5の
目標開度に対する実際の挙動が緩やかとなり、結果とし
て、内燃機関1が滑らかに回転制御され、運転者の要求
する加減速時の動力性能及びドライバビリティを満足さ
せることができると共に、エミッションの悪化も抑止す
ることができる。
示すマップに基づき、最終目標開度TTAが目標電圧T
TPに変換され、本ルーチンを終了する。なお、スロッ
トルバルブ5の全閉位置におけるスロットル開度センサ
16の出力値が予め求められた基準電圧OTP分だけオ
フセットされ補正されることで、スロットル開度センサ
16の取付誤差等が吸収される。このようにして、求め
られた目標電圧TTPがD/A変換回路28を介し、上
述したように、DCモータ駆動回路30に入力されDC
モータ19が所望のように駆動される。これにより、運
転者のアクセル操作量に対応するスロットルバルブ5の
目標開度に対する実際の挙動が緩やかとなり、結果とし
て、内燃機関1が滑らかに回転制御され、運転者の要求
する加減速時の動力性能及びドライバビリティを満足さ
せることができると共に、エミッションの悪化も抑止す
ることができる。
【0035】このように、本実施例の内燃機関のスロッ
トル制御装置は、アクセル操作量を検出するアクセル開
度センサ17と、アクセル開度センサ17からの出力値
に基づき所定時間当たりのアクセル開度変化量としての
アクセル速度ApVを算出するECU20内のCPU2
1にて達成されるアクセル速度演算手段と、アクチュエ
ータとしてのDCモータ19を駆動しスロットルバルブ
5の開度を制御するに際し、アクセル速度演算手段とし
てのECU20内のCPU21で算出されたアクセル速
度ApVの遷移状態に応じてスロットルバルブ5の開度
変化率を可変制御するECU20内のCPU21にて達
成されるスロットル制御手段とを具備するものである。
トル制御装置は、アクセル操作量を検出するアクセル開
度センサ17と、アクセル開度センサ17からの出力値
に基づき所定時間当たりのアクセル開度変化量としての
アクセル速度ApVを算出するECU20内のCPU2
1にて達成されるアクセル速度演算手段と、アクチュエ
ータとしてのDCモータ19を駆動しスロットルバルブ
5の開度を制御するに際し、アクセル速度演算手段とし
てのECU20内のCPU21で算出されたアクセル速
度ApVの遷移状態に応じてスロットルバルブ5の開度
変化率を可変制御するECU20内のCPU21にて達
成されるスロットル制御手段とを具備するものである。
【0036】したがって、アクセル速度演算手段として
のECU20内のCPU21で、アクセル開度センサ1
7からのアクセル操作量としてのアクセル開度信号Ap
に基づきアクセル速度ApVが算出され、スロットル制
御手段としてのECU20内のCPU21で、そのアク
セル速度ApVによって車両が加速時か減速時か、ま
た、その程度が分かり、そのアクセル速度ApVの遷移
状態としての加減速状態及びその程度に応じてスロット
ルバルブ5の開度変化率としてのなまし率αが可変制御
される。故に、車両が加速時または減速時のアクセル操
作量に対するスロットルバルブ5の開閉が必要に応じて
緩やかとされ内燃機関1が滑らかに回転制御されること
で、加減速時の動力性能及びドライバビリティが向上さ
れると共に、エミッションの悪化が抑止される。
のECU20内のCPU21で、アクセル開度センサ1
7からのアクセル操作量としてのアクセル開度信号Ap
に基づきアクセル速度ApVが算出され、スロットル制
御手段としてのECU20内のCPU21で、そのアク
セル速度ApVによって車両が加速時か減速時か、ま
た、その程度が分かり、そのアクセル速度ApVの遷移
状態としての加減速状態及びその程度に応じてスロット
ルバルブ5の開度変化率としてのなまし率αが可変制御
される。故に、車両が加速時または減速時のアクセル操
作量に対するスロットルバルブ5の開閉が必要に応じて
緩やかとされ内燃機関1が滑らかに回転制御されること
で、加減速時の動力性能及びドライバビリティが向上さ
れると共に、エミッションの悪化が抑止される。
【0037】また、本実施例の内燃機関のスロットル制
御装置のECU20内のCPU21にて達成されるスロ
ットル制御手段は、冷却水温THWが70℃未満であっ
て内燃機関1が暖機中であるときにはスロットルバルブ
5の開度変化率としてのなまし率αを用いた可変制御を
実行するものである。
御装置のECU20内のCPU21にて達成されるスロ
ットル制御手段は、冷却水温THWが70℃未満であっ
て内燃機関1が暖機中であるときにはスロットルバルブ
5の開度変化率としてのなまし率αを用いた可変制御を
実行するものである。
【0038】したがって、内燃機関1の冷却水温THW
が70℃未満と低いような暖機中にあってはECU20
内のCPU21によるスロットル制御手段でスロットル
バルブ5の開度変化率としてのなまし率αを用いた可変
制御が実行される。このような内燃機関1の暖機中で
は、マニホルドウェット傾向にありA/F(空燃比)が
リーンとなり易い。このため、アクセル操作量に対して
スロットルバルブ5の開閉が緩やかとされることで運転
者のアクセル操作量に対応する内燃機関1の回転上昇・
下降が適切となりドライバビリティが向上される。
が70℃未満と低いような暖機中にあってはECU20
内のCPU21によるスロットル制御手段でスロットル
バルブ5の開度変化率としてのなまし率αを用いた可変
制御が実行される。このような内燃機関1の暖機中で
は、マニホルドウェット傾向にありA/F(空燃比)が
リーンとなり易い。このため、アクセル操作量に対して
スロットルバルブ5の開閉が緩やかとされることで運転
者のアクセル操作量に対応する内燃機関1の回転上昇・
下降が適切となりドライバビリティが向上される。
【0039】そして、本実施例の内燃機関のスロットル
制御装置のECU20内のCPU21にて達成されるス
ロットル制御手段は、加速増量フラグがオンで車両が加
速増量時、またはアクセル速度ApVが負となって3秒
以上経過していなくて加速直後の減速時、または車速S
PDが30km/h以上且つ、操舵角θが30°以上で
レーンチェンジ時であるときにはスロットルバルブ5の
開度変化率としてのなまし率αを用いた可変制御をキャ
ンセルするものである。
制御装置のECU20内のCPU21にて達成されるス
ロットル制御手段は、加速増量フラグがオンで車両が加
速増量時、またはアクセル速度ApVが負となって3秒
以上経過していなくて加速直後の減速時、または車速S
PDが30km/h以上且つ、操舵角θが30°以上で
レーンチェンジ時であるときにはスロットルバルブ5の
開度変化率としてのなまし率αを用いた可変制御をキャ
ンセルするものである。
【0040】したがって、加速増量フラグがオンで車両
が加速増量時、即ち、急加速時、またはアクセル速度A
pVが負となって3秒以上経過しておらず加速直後の減
速時、または車速が30km/h以上且つ、操舵角θが
30°以上でレーンチェンジ時であるうちの少なくとも
1つの判定条件が成立するときには、アクセル操作量に
対してスロットルバルブ5の開閉を緩やかとするスロッ
トル制御がキャンセルされ実施しないようにされる。こ
のため、急加速時やレーンチェンジ時の内燃機関1のも
たつき感をなくすことができ、加速直後の減速時には内
燃機関1が直ちに減速状態に移行されることでドライバ
ビリティが向上される。
が加速増量時、即ち、急加速時、またはアクセル速度A
pVが負となって3秒以上経過しておらず加速直後の減
速時、または車速が30km/h以上且つ、操舵角θが
30°以上でレーンチェンジ時であるうちの少なくとも
1つの判定条件が成立するときには、アクセル操作量に
対してスロットルバルブ5の開閉を緩やかとするスロッ
トル制御がキャンセルされ実施しないようにされる。こ
のため、急加速時やレーンチェンジ時の内燃機関1のも
たつき感をなくすことができ、加速直後の減速時には内
燃機関1が直ちに減速状態に移行されることでドライバ
ビリティが向上される。
【0041】ところで、上記実施例では、加速時のなま
し率αとして3段階、減速時のなまし率αとして2段階
にアクセル速度ApVに応じて決定しているが、本発明
を実施する場合には、これに限定されるものではなく、
アクセル速度ApVに応じてより細かく決定するように
してもよい。このときには、運転者の要求する加減速時
の動力性能及びドライバビリティをより適切なものとす
ることができる。
し率αとして3段階、減速時のなまし率αとして2段階
にアクセル速度ApVに応じて決定しているが、本発明
を実施する場合には、これに限定されるものではなく、
アクセル速度ApVに応じてより細かく決定するように
してもよい。このときには、運転者の要求する加減速時
の動力性能及びドライバビリティをより適切なものとす
ることができる。
【0042】また、上記実施例では、ステップS301
で冷却水温THWが70℃未満の暖機中であるときにス
ロットルバルブ5の開度変化率を可変制御するスロット
ル制御を実行するとしているが、暖機完了後に同様のス
ロットル制御を実行しても効果はやや少ないが有効であ
る。
で冷却水温THWが70℃未満の暖機中であるときにス
ロットルバルブ5の開度変化率を可変制御するスロット
ル制御を実行するとしているが、暖機完了後に同様のス
ロットル制御を実行しても効果はやや少ないが有効であ
る。
【0043】次に、上述した図4の変形例について図8
に示す詳細なサブルーチンに基づき説明する。
に示す詳細なサブルーチンに基づき説明する。
【0044】図8において、ステップS401で、変速
機のシフト位置がRev(リバース:後退)であるかが
判定される。ステップS401の判定条件が成立せず、
変速機のシフト位置が前進であるときにはステップS4
02に移行し、加速増量フラグがオンで立っているかが
判定される。この加速増量フラグは車両が急加速である
ときにのみオンとなる。ステップS402の判定条件が
成立せず、急加速でないときにはステップS403に移
行し、車速信号SPDが30〔km/h〕以上、且つ、
操舵角信号θが30〔°〕以上であり、車両がレーンチ
ェンジ時であるかが判定される。ステップS403の判
定条件が成立しないときには、ステップS404に移行
し、アクセル開度センサ17からの今回のアクセル開度
Api 、前回のアクセル開度Api-1 、サンプリング時
間SMPに基づきアクセル速度ApVが上式(1)にて
同様に算出される。
機のシフト位置がRev(リバース:後退)であるかが
判定される。ステップS401の判定条件が成立せず、
変速機のシフト位置が前進であるときにはステップS4
02に移行し、加速増量フラグがオンで立っているかが
判定される。この加速増量フラグは車両が急加速である
ときにのみオンとなる。ステップS402の判定条件が
成立せず、急加速でないときにはステップS403に移
行し、車速信号SPDが30〔km/h〕以上、且つ、
操舵角信号θが30〔°〕以上であり、車両がレーンチ
ェンジ時であるかが判定される。ステップS403の判
定条件が成立しないときには、ステップS404に移行
し、アクセル開度センサ17からの今回のアクセル開度
Api 、前回のアクセル開度Api-1 、サンプリング時
間SMPに基づきアクセル速度ApVが上式(1)にて
同様に算出される。
【0045】次にステップS405に移行して、ステッ
プS404で求められたアクセル速度ApVが0未満、
即ち、減速時であるかが判定される。ステップS405
の判定条件が成立するときにはステップS406に移行
し、アクセル速度ApVが0未満となって3sec以上
経過しているかが判定される。ステップS406の判定
条件が成立するときには、ステップS407に移行し、
なまし率αがアクセル速度ApVをパラメータとする連
続関数として次式(3)にて算出される。
プS404で求められたアクセル速度ApVが0未満、
即ち、減速時であるかが判定される。ステップS405
の判定条件が成立するときにはステップS406に移行
し、アクセル速度ApVが0未満となって3sec以上
経過しているかが判定される。ステップS406の判定
条件が成立するときには、ステップS407に移行し、
なまし率αがアクセル速度ApVをパラメータとする連
続関数として次式(3)にて算出される。
【0046】
【数3】 α=f1 (ApV) ・・・(3) 一方、ステップS405の判定条件が成立せず、加速時
であるときにはステップS408に移行し、なまし率α
がアクセル速度ApVをパラメータとする連続関数とし
て次式(4)にて算出される。
であるときにはステップS408に移行し、なまし率α
がアクセル速度ApVをパラメータとする連続関数とし
て次式(4)にて算出される。
【0047】
【数4】 α=f2 (ApV) ・・・(4) ここで、ステップS402の判定条件が成立する急加速
時、またはステップS403の判定条件が成立するレー
ンチェンジ時、またはステップS406の判定条件が成
立しない加速直後の減速時であるときにはステップS4
09に移行し、なまし率αが1とされる。また、ステッ
プS401の判定条件が成立する変速機のシフト位置が
RevであるときにはステップS410に移行し、なま
し率αが16とされる。
時、またはステップS403の判定条件が成立するレー
ンチェンジ時、またはステップS406の判定条件が成
立しない加速直後の減速時であるときにはステップS4
09に移行し、なまし率αが1とされる。また、ステッ
プS401の判定条件が成立する変速機のシフト位置が
RevであるときにはステップS410に移行し、なま
し率αが16とされる。
【0048】ステップS407、ステップS408、ス
テップS409またはステップS410における処理の
のちステップS411に移行し、決定されたなまし率
α、スロットル開度センサ16からの前回のスロットル
開度TAi-1 、そのときの制御モードに基づき選択され
たスロットルバルブ5の目標開度TAOに基づきなまし
目標開度TSMが上式(2)にて算出され、本ルーチン
を終了する。これにより、本実施例によるなまし率αは
急加速時、レーンチェンジ時または加速直後の減速時に
は1、変速機のシフト位置がRevであるときには1
6、その他の加減速時には連続的にアクセル速度ApV
に応じて決定される。
テップS409またはステップS410における処理の
のちステップS411に移行し、決定されたなまし率
α、スロットル開度センサ16からの前回のスロットル
開度TAi-1 、そのときの制御モードに基づき選択され
たスロットルバルブ5の目標開度TAOに基づきなまし
目標開度TSMが上式(2)にて算出され、本ルーチン
を終了する。これにより、本実施例によるなまし率αは
急加速時、レーンチェンジ時または加速直後の減速時に
は1、変速機のシフト位置がRevであるときには1
6、その他の加減速時には連続的にアクセル速度ApV
に応じて決定される。
【0049】上述の実施例と同様に、このなまし目標開
度TSMを用いて最終目標開度TTAが算出されること
で、運転者のアクセル操作量に対応するスロットルバル
ブ5の目標開度に対する実際の挙動が緩やかとなり、結
果として、内燃機関1が滑らかに回転制御され、運転者
の要求する加減速時の動力性能及びドライバビリティを
満足させることができると共に、エミッションの悪化も
抑止することができる。
度TSMを用いて最終目標開度TTAが算出されること
で、運転者のアクセル操作量に対応するスロットルバル
ブ5の目標開度に対する実際の挙動が緩やかとなり、結
果として、内燃機関1が滑らかに回転制御され、運転者
の要求する加減速時の動力性能及びドライバビリティを
満足させることができると共に、エミッションの悪化も
抑止することができる。
【0050】このように、本実施例の内燃機関のスロッ
トル制御装置は、アクセル操作量を検出するアクセル開
度センサ17と、アクセル開度センサ17からの出力値
に基づき所定時間当たりのアクセル開度変化量としての
アクセル速度ApVを算出するECU20内のCPU2
1にて達成されるアクセル速度演算手段と、アクチュエ
ータとしてのDCモータ19を駆動しスロットルバルブ
5の開度を制御するに際し、アクセル速度演算手段とし
てのECU20内のCPU21で算出されたアクセル速
度ApVの遷移状態に応じてスロットルバルブ5の開度
変化率を予め格納された複数のマップにより切換制御す
るECU20内のCPU21にて達成されるスロットル
制御手段とを具備するものである。
トル制御装置は、アクセル操作量を検出するアクセル開
度センサ17と、アクセル開度センサ17からの出力値
に基づき所定時間当たりのアクセル開度変化量としての
アクセル速度ApVを算出するECU20内のCPU2
1にて達成されるアクセル速度演算手段と、アクチュエ
ータとしてのDCモータ19を駆動しスロットルバルブ
5の開度を制御するに際し、アクセル速度演算手段とし
てのECU20内のCPU21で算出されたアクセル速
度ApVの遷移状態に応じてスロットルバルブ5の開度
変化率を予め格納された複数のマップにより切換制御す
るECU20内のCPU21にて達成されるスロットル
制御手段とを具備するものである。
【0051】したがって、アクセル速度演算手段として
のECU20内のCPU21で、アクセル開度センサ1
7からのアクセル操作量としてのアクセル開度信号Ap
に基づきアクセル速度ApVが算出され、スロットル制
御手段としてのECU20内のCPU21で、そのアク
セル速度ApVによって車両が加速時か減速時か、ま
た、その程度が分かり、そのアクセル速度ApVの遷移
状態としての加減速状態及び程度に応じてスロットルバ
ルブ5の開度変化率としてのなまし率αが予め格納され
た複数のマップにより切換えて制御される。このため、
車両が加速時または減速時のアクセル操作量に対するス
ロットルバルブ5の開閉が必要に応じて緩やかとされ内
燃機関1が滑らかに回転制御されることで、加減速時の
動力性能及びドライバビリティが向上されると共に、エ
ミッションの悪化が抑止される。
のECU20内のCPU21で、アクセル開度センサ1
7からのアクセル操作量としてのアクセル開度信号Ap
に基づきアクセル速度ApVが算出され、スロットル制
御手段としてのECU20内のCPU21で、そのアク
セル速度ApVによって車両が加速時か減速時か、ま
た、その程度が分かり、そのアクセル速度ApVの遷移
状態としての加減速状態及び程度に応じてスロットルバ
ルブ5の開度変化率としてのなまし率αが予め格納され
た複数のマップにより切換えて制御される。このため、
車両が加速時または減速時のアクセル操作量に対するス
ロットルバルブ5の開閉が必要に応じて緩やかとされ内
燃機関1が滑らかに回転制御されることで、加減速時の
動力性能及びドライバビリティが向上されると共に、エ
ミッションの悪化が抑止される。
【0052】また、本実施例の内燃機関のスロットル制
御装置のECU20内のCPU21にて達成されるスロ
ットル制御手段は、加速増量フラグがオンで車両が加速
増量時、またはアクセル速度ApVが負となって3秒以
上経過していなくて加速直後の減速時、または車速SP
Dが30km/h以上且つ、操舵角θが30°以上でレ
ーンチェンジ時であるときにはスロットルバルブ5の開
度変化率としてのなまし率αの予め格納された複数のマ
ップによる切換制御をキャンセルするものである。
御装置のECU20内のCPU21にて達成されるスロ
ットル制御手段は、加速増量フラグがオンで車両が加速
増量時、またはアクセル速度ApVが負となって3秒以
上経過していなくて加速直後の減速時、または車速SP
Dが30km/h以上且つ、操舵角θが30°以上でレ
ーンチェンジ時であるときにはスロットルバルブ5の開
度変化率としてのなまし率αの予め格納された複数のマ
ップによる切換制御をキャンセルするものである。
【0053】したがって、加速増量フラグがオンで車両
が加速増量時、即ち、急加速時、またはアクセル速度A
pVが負となって3秒以上経過しておらず加速直後の減
速時、または車速が30km/h以上且つ、操舵角θが
30°以上でレーンチェンジ時であるうちの少なくとも
1つの判定条件が成立するときには、アクセル操作量に
対してスロットルバルブ5の開閉を緩やかとするスロッ
トル制御がキャンセルされ実施しないようにされる。こ
のため、急加速時やレーンチェンジ時の内燃機関1のも
たつき感をなくすことができ、加速直後の減速時には内
燃機関1が直ちに減速状態に移行されることでドライバ
ビリティが向上される。
が加速増量時、即ち、急加速時、またはアクセル速度A
pVが負となって3秒以上経過しておらず加速直後の減
速時、または車速が30km/h以上且つ、操舵角θが
30°以上でレーンチェンジ時であるうちの少なくとも
1つの判定条件が成立するときには、アクセル操作量に
対してスロットルバルブ5の開閉を緩やかとするスロッ
トル制御がキャンセルされ実施しないようにされる。こ
のため、急加速時やレーンチェンジ時の内燃機関1のも
たつき感をなくすことができ、加速直後の減速時には内
燃機関1が直ちに減速状態に移行されることでドライバ
ビリティが向上される。
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置を示す概略構成図であ
る。
る内燃機関のスロットル制御装置を示す概略構成図であ
る。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置で使用されているEC
U内のCPUにおけるDCモータに印加する目標電圧演
算の処理手順を示すメインルーチンである。
る内燃機関のスロットル制御装置で使用されているEC
U内のCPUにおけるDCモータに印加する目標電圧演
算の処理手順を示すメインルーチンである。
【図3】 図3は図2のなまし制御にかかる演算の処理
手順を示す簡略化されたサブルーチンである。
手順を示す簡略化されたサブルーチンである。
【図4】 図4は図2のなまし制御にかかる演算の処理
手順を示す詳細なサブルーチンである。
手順を示す詳細なサブルーチンである。
【図5】 図5は図2の非線形制御にかかる演算処理で
用いられるアクセル操作量に対する非線形目標開度を求
めるマップである。
用いられるアクセル操作量に対する非線形目標開度を求
めるマップである。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関のスロットル制御装置で用いられる最終目標
開度TTAの算出手順を示すブロック図である。
る内燃機関のスロットル制御装置で用いられる最終目標
開度TTAの算出手順を示すブロック図である。
【図7】 図7は図2の最終目標開度−目標電圧変換に
かかる演算処理で用いられる最終目標開度に対する目標
電圧を求めるマップである。
かかる演算処理で用いられる最終目標開度に対する目標
電圧を求めるマップである。
【図8】 図8は図4の変形例を示す詳細なサブルーチ
ンである。
ンである。
1 内燃機関 5 スロットルバルブ 16 スロットル開度センサ 17 アクセル開度センサ 19 DCモータ 20 ECU(電子制御装置) 21 CPU 30 DCモータ駆動回路
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/06 310 F02D 41/06 310 41/10 310 41/10 310 (72)発明者 白木 信行 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 二宮 正和 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 アクセル操作量を検出するアクセル開度
センサと、 前記アクセル開度センサからの出力値に基づき所定時間
当たりのアクセル開度変化量としてのアクセル速度を算
出するアクセル速度演算手段と、 アクチュエータを駆動しスロットルバルブの開度を制御
するに際し、前記アクセル速度演算手段で算出された前
記アクセル速度の遷移状態に応じて前記スロットルバル
ブの開度変化率を可変制御するスロットル制御手段とを
具備することを特徴とする内燃機関のスロットル制御装
置。 - 【請求項2】 アクセル操作量を検出するアクセル開度
センサと、 前記アクセル開度センサからの出力値に基づき所定時間
当たりのアクセル開度変化量としてのアクセル速度を算
出するアクセル速度演算手段と、 アクチュエータを駆動しスロットルバルブの開度を制御
するに際し、前記アクセル速度演算手段で算出された前
記アクセル速度の遷移状態に応じて前記スロットルバル
ブの開度変化率を予め格納された複数のマップにより切
換制御するスロットル制御手段とを具備することを特徴
とする内燃機関のスロットル制御装置。 - 【請求項3】 前記スロットル制御手段は、内燃機関が
暖機中であるとき、前記スロットルバルブの開度変化率
の可変制御または前記予め格納された複数のマップによ
る切換制御を実行することを特徴とする請求項1または
請求項2に記載の内燃機関のスロットル制御装置。 - 【請求項4】 前記スロットル制御手段は、車両が加速
増量時または加速直後の減速時またはレーンチェンジ時
であるとき、前記スロットルバルブの開度変化率の可変
制御または前記予め格納された複数のマップによる切換
制御をキャンセルすることを特徴とする請求項1または
請求項2に記載の内燃機関のスロットル制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8166950A JPH109013A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 内燃機関のスロットル制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8166950A JPH109013A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 内燃機関のスロットル制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH109013A true JPH109013A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15840640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8166950A Pending JPH109013A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 内燃機関のスロットル制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH109013A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010104100A1 (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-16 | ボッシュ株式会社 | 燃料噴射制御装置における燃料噴射制御方法及び燃料噴射制御装置 |
JP2012057502A (ja) * | 2010-09-06 | 2012-03-22 | Komatsu Ltd | 油圧駆動式の車両、およびその制御方法と装置 |
JP2012107537A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Toyota Motor Corp | 車両用駆動装置の制御装置 |
US10253678B2 (en) | 2016-02-01 | 2019-04-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Engine cooling apparatus |
JP2019155940A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド自動車 |
-
1996
- 1996-06-27 JP JP8166950A patent/JPH109013A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010104100A1 (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-16 | ボッシュ株式会社 | 燃料噴射制御装置における燃料噴射制御方法及び燃料噴射制御装置 |
JP5204894B2 (ja) * | 2009-03-13 | 2013-06-05 | ボッシュ株式会社 | 燃料噴射制御装置における燃料噴射制御方法及び燃料噴射制御装置 |
JP2012057502A (ja) * | 2010-09-06 | 2012-03-22 | Komatsu Ltd | 油圧駆動式の車両、およびその制御方法と装置 |
JP2012107537A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Toyota Motor Corp | 車両用駆動装置の制御装置 |
US10253678B2 (en) | 2016-02-01 | 2019-04-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Engine cooling apparatus |
JP2019155940A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | トヨタ自動車株式会社 | ハイブリッド自動車 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060606 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061219 |